JPS63261263A - 安定して均一な現像が可能な感光材料の現像処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野１ 本発明は自動現像機による感光材料の現像処理方法に関
する。

［従来の技術１ 自動現像機を用いて露光済みの感光性平版印刷版（以下
、１３版という）を現像処理する場合には、１３版を水
平に搬送しながら現像液をスプレー状に吹き付けて現像
処理する方法や多量の現像液を収容した現像液槽に１３
版を湾曲させて搬送しながら浸漬させて現像処理する方
法が行われている。このような方法においては現像液を
一定量仕込み、ポンプで循環させて繰り返して使用する
ので、少量の１３版を現像処理するのにも比較的多量の
現像液を準備する必要があり、また循環再使用の間に現
像処理による現像液の劣化に加えて空気中からの炭酸が
大の吸収による劣化が起こり、しばしば劣化した現像液
を交換しなければならず、現像作業の管理が非常に面倒
である。

このような欠点を改善する目的で、１３版を循環再使用
する現像液で現像処理する場合、補充液で補充して上記
劣化を回復させて現像処理を安定に保つ方法が特開昭５
０−１４４５０２号、同５５−１１５０３９号、同５８
−９５３４９号等によって知られている。しかし、この
ような補充方法を用いても液交換の頻度は減少するもの
の液交換の必要があり、また補充の精度の問題が十分解
決されておらず、その上に補充装置を必要とし、補充装
置自体が高価であるであるばかりか、補充装置の調整、
整備等の必要もある。

補充方式の煩わしさを除き、現像液の節減を目的とした
処理装置が特開昭５５−３２０４４号に記載されている
。この装置は自動現像機内の感光材料移送路に接近して
現像液拡散板を備え、感光材料面上に施した現像液を延
伸するものであるが、この装置を用いて感光材料を比較
的少量の現像液で処理する方法には、搬送される感光材
料が平面性や厚さの均一性においで必ずしも良好でない
ことにより感光材料面上の現像液量が不均一となり現像
むらを生じ易く、また感光材料と現像液拡散板との間隙
を調節するのに手間がかがる欠点があり、特に比較的少
量の現像液を感光材料面に直接滴下した場合に、滴下部
と非滴下部で現像速度差が生じ、現像液拡散板を通過し
た後もこの差が残り、現像むらを生じ、印刷版として好
ましくないものが得られることがある。

また、特開昭６２−２２５４号には、−回毎に必要な液
量の現像液を感光層に施して予備現像した後、該現像液
を除去し、次いで再度現像液を施して現像を完了する現
像方法が開示されており、この予備現像において現像液
を感光層に施す手段として、具体的には図面で示された
スプレーが用いられたこのスプレーで現像液が感光層に
施された後にワイヤーロードコーターで均一に塗る手段
が記載されている。しかし、このような方法には、スプ
レーで現像液が感光層に施された後、ワイヤーロードコ
ーターで均一に塗布されるまでの間に現像が不均一に行
われ、このむらが残るため印刷で良好な網点再現ができ
ない難点がある。

本発明者等は必要量の現像液をＰＳ版に供給し使い捨て
る方式を少なくとも含む自動現像機によるＰＳ版の現像
処理方法における上記のような現像の不均一を解消する
手段について検討し本発明に到達した。

［発明の目的］ 本発明は前記現像液の補充等に関する種々の問題を解決
し、安定且つ経済的なＰＳ版の現像処理方法を提供しよ
うとするもので、ギの第１の目的は、少量の現像液を用
いて常に現像処理を安定に保ち得るＰＳ版の自動現像処
理方法を提供することにある。＄２の目的は、現像液管
理と液交換の不要な作業性の向上したＰＳ版の自動現像
処理方法を提供することにある。第３の目的は、補充装
置および現像補充液の不要な、安価なＰＳ版の自動現像
処理方法を提供することにある。第４の目的は、少量の
現像液を用いても常に均一な仕上がりを得ることができ
るＰＳ版の自動現像処理方法を提供することにある。

［発明の構成１ 本発明の上記目的は、自動現像機を用いて感光材料を自
動的に搬送して現像処理を行う方法において、実質的に
未使用の現像液を２枚の板材から構成されたスリットか
ら感光材料−ヒに供給し、粗面化ローラを用いて供給さ
れた該現像液を感光材料面上に均一して現像処理するこ
とを特徴とする感光材料の現像処理方法によって達成さ
れる。

以下、本発明を図面により詳細に説明する。

第１図は本発明の方法を実施するための装置の例を示す
概略側断面図である。

画像露光された感光材料１は搬送ローラ対２等により搬
送され、２枚の板材から構成され少なくとも感光材料１
の搬送幅に互って設けたスリット３の下端から流出する
現像液が感光材料１の幅手方向（搬送方向に直交する水
平方向）にわたって供給される。スリット３の上部には
現像液供給ノズル４があり、未使用の現像液を入れた現
像液タンク５からポンプ６により現像液供給ノズル４へ
該現像液を送り、そこから流出した現像液はスリット３
の内部を流下してそのスリット端から感光材料１に供給
される。スリット３は現像液供給ノズル４からの現像液
流出量に応じてスリット間隙の増減ができる構造にする
。

スリット３を構成する板材としては例えばポリエステル
、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポ
リスチレン、ポリカーボネートのようなプラスチックの
シート、ステンレス鋼のような金属、ゴム等のシートを
用いることができる。

上記板材が可撓性のないものであるが感光材料面を傷付
けるような硬いものであると外は該下端がＰＳ版に接触
しないような位置にすることが好ましい。

上記スリット間隙の増減の調節は上記２枚の板材の少な
くとも１つが可撓性のあるものであれば現像液供給ノズ
ル４からの現像液量出量に応じて自動的になされるので
装置が簡易なものとなる。

本発明におけるスリットの好ましい実施態様として、そ
の下端部がスリットを形成する２枚の板材が各々搬送面
に平行な方向でかつ搬送方向に直交する方向に少なくと
も可視性を有する部分を有し、２８版面上の位置におい
て、搬送方向から見て出口側の板材が入口側の板材より
先端（下端）が短い（好ましくは３〜１０ｚｚ）態様が
挙げられる。この短くすることにより、出口側板材の先
端で液膜がスクイズされ液膜の厚さが薄くなり過ぎるこ
とを防止できる。

７は粗面化ローラで、搬送面に平行に幅手方向に亙って
少なくとも搬送幅に設け、搬送されている感光材料１の
上面にその周壁が接して駆動または非駆動で回動するよ
うになっている。該ローラは感光材料１と接して回転し
ている際に、感光材料１の上面にスリット３から供給さ
れて存在する現像液の皮膜の厚さが均一化されかつ該ロ
ーラ部を通過の後に必要な現像液の厚さが感光材料１の
上面に保持されるような凹凸をその周壁に設ける。

粗面化ローラ７は、感光材料１の不通過時には現像部ロ
ーラ８に接しているようにすると、後記のように現像液
溜まりが形成されることによる効果を得ることができる
。

現像部ローラ８の下部には現像液回収バット９を設け、
流下した現像液を受けその下部に設けた現像液タンク５
に配管で導く。

スリット３と現像部ローラ８との位置関係は感光材料１
が未通過時には第２図に示すようにスリット３の下端が
現像部ローラ８の周壁に接しており、スリット３、現像
部ローラ８および粗面化ローラ７で形成される凹部に現
像液溜まり１６が形成されるようにし、感光材料１が通
過時には第３図に示すようにスリット３、感光材料１、
および粗面化ローラ７で形成される四部に現像液溜まり
１６が形成されるようにするのが好ましく、このような
現像液溜まりを作ることは、特に感光材料１の縁部の現
像不足が問題となる場合に該問題の解消に有効である。

現像液溜まり１６の液層の厚さｔと粗面化ローフ７を通
過後の液層の厚さｔ′との比は１：０゜１〜０．９９の
範囲であることが好ましく、より好ましくは１　：０．
２〜０．７の範囲である。

本発明において、スリットから感光材料上に現像液が供
給される位置における感光材料の水平面となす角度（第
３図におけるθで示される角度）は０°〜３０°の範囲
であることが好ましく、より好ましくは３°〜１５°の
範囲である。

粗面化ローラ７を通過した感光材料１はその上面に均一
に押し均された現像液を保持して水平状に搬送され、感
光材料１の現像すべき層の現像が全面に亙り均一に進行
する。粗面化ローラ７による現像液の均一化の後には必
要により現像促進操作（例えば、ブラシロール、スポン
ジロール等によるこすり等）や＄２の現像操作（例えば
循環して用いる現像液によるスプレー現像、湾曲搬送に
よる浸漬現像等）を加えることができる。

第１図に示すような装置による方法では、上記・現像液
の均一化の後、搬送ローラ１１の上を通過した感光材料
１は粗面化ロール１２と搬送ローラ１３とでニップされ
て粗面化ロール１２とスクイズローラ対１４との間のｗ
＆２の現像部に搬送され、ここでシャワーノズル１５か
ら感光材料１の上面へ現像液を噴出させて現像し、スク
イズローラ１４で現像液を除去して現像を終わる。なお
、第１図において＊１はｙｌｌと、Ｘ２は＊２と配管に
より接続していることを示す。

本発明の方法において、スリットから感光材料に現像液
を供給してから粗面化ロールで現像液を均すまでの時間
はなるべく短いことが好ましく、具体的には第１図に示
すような装置による方法において、スリット３による現
像液塗布と粗面化ローラ７との間（以下、ａ部という）
の搬送長は１〜５ＯＮ肩（より好ましくは５〜３０ｉｎ
＋）が好ましく、搬送時間は０．１〜５秒（より好まし
くは０．２〜２秒）が好ましく、粗面化ローラ７と粗面
化ローラ１２との問（以下、１１部という）の搬送長は
１０〜３００肩Ｗ（より好ましくは５０〜２００肩肩）
が好ましく、粗面化ローラ１２とスクイズローラ１４と
の間（以下、Ｃ部という）の搬送長は１０−３００ａ＋
ｚ（より好ましくは３０−２００ｚｚ）、搬送時間は１
〜６０秒（より好ましくは２〜２０秒）が好ましい。

第４図ないし第８図は粗面化ローラフの表面の粗面の形
状の例を示す図で、（イ）は略正面図、（ロ）はその部
分拡大図または部分拡大斜視図である。

第４図は、斜筋連続状、第５図は斜筋交差連続状、ｔｔ
ｆＪＧ図は横筋独立状、第７図は縦横筋交差状、第８図
は穴独立状の四部、凹凸等による粗面の形状を示す。好
ましいのは第４図のような斜筋連続状である。

第４図ないし第８図に示した粗面形状における好ましい
寸法範囲の例を下記表１に示す。粗面化ローラの直径は
１０〜１００１１３１の範囲が好ましく、粗面化された
表面をもつ円筒部の長さは感光材料の搬送中と同等ない
しそれ以上であればよい。

表１ 粗面化ローラ７．１２の表面を構成する材質は金属（例
えばステンレス鋼、銅等）、プラスチック（例えばフェ
ノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、ポリエステル樹
脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹脂、ポ
リ酢酸ビニル樹脂等）、ゴム、木、ガラス、セラミック
等現像液に侵され難いものから選べばよい。

本発明の方法における実質的に未使用の現像液とは、未
使用の現像液と同等の現像能力を有する現像液を意味し
、全く未使用の現像液の外、未使用現像液にその現像能
力を低下させない範囲内で使用済の現像液を混合して使
用することも可能であり、例えば現像の際未使用液の現
像液を供給すると共に現像液供給手段の一部から一度使
用した現像液を版面に供給して現像を行なう等の方法を
とることもできるが、全量未使用液を使用することが最
も好ましい。

本発明において、実質的に未使用の現像液の供給量は３
０〜１０００ｘ１／ｕ２の範囲が有効であり、好ましく
は５０〜５００ｙｆ／ａ＋２の範囲である。

現像時間は５〜１２０秒の範囲、現像温度は１０〜４０
℃の範囲で使用されるのが好ましい。

本発明の方法により感光材料上に現像液を供給し、均し
た後の処理方法についでは制限はなく、任意の方法を適
用できる。

例えば、感光材料上に現像液供給後、現像促進操作を加
えることができる。現像促進操作には、現像促進する物
理的、化学的、電気的、機械的、などすべての手段を利
用することができる。

機械的促進手段としては、版面を擦る方法、例えば回転
するローラ状の擦り部材を用いて擦る方法、平板状の擦
り部材を回転することにより擦る１２一 方法、平板状の擦り部材を前後および／または左右に移
動させることにより擦る方法、およびローラ状の擦り部
材あるいは平板状の擦り部材を回転しながら前後および
／または左右に移動させることにより擦る方法などが挙
げられる。なお、これらの擦り部材は複数個組み合わせ
て使用してもよい。これらの擦り部材は、例えばブラシ
、スポンジ、或いは布等をもちいて作成することができ
る。

その他の現像促進手段には、例えば高圧空気を吹きつけ
る方法、超音波を照射する方法、ＰＳ版に振動を与える
方法、特開昭５８−４２０４２号に記載されているよう
な電気化学的に現像する方法、マイクロウェーブの照射
により瞬時に１３版上の現像液を加熱する方法、あるい
は研摩剤粉末を含む処理液を用いて版面をホーニングす
る方法などが挙げられる。

また本発明の方法を適用する自動現像機は本発明に係る
現像処理工程の他に必要ならば現像処理工程後、現像停
止処理工程（停止処理液は使い捨て方式や循環使用の方
式を含む）不感脂化処理工程の各々個々の処理工程、現
像停止処理工程とそれに引続く不感脂化処理工程、現像
処理工程と不感脂化処理と組合わせた処理工程、或いは
現像停止処理工程と不感脂化工程処理とを組合わせた例
えば特開昭５４−８００２号公報記載の処理工程等を含
んでいてもよい。また、現像処理工程および他の工程は
各々複数であってもよく、例えば現像処理工程を第１の
現像処理工程および第２の現像処理工程に分けてもよい
。

上述の現像処理工程および現像後の処理工程において使
用済みの不要な液は、廃液として処理されるが、一時的
には廃液タンク等を設けることによって貯蔵されること
が望ましい。

本発明の方法が適用される感光材料には、光照射によっ
て溶解性の変化する感光層が支持体上に塗布されている
もの、および電子写真方式等によって画像様レジスト層
を設は得る溶解性層が支持体上に設けられているのが含
まれる。

上記の感光性層は必須成分として感光性物質を含んでお
り、感光性物質の代表的なものとしては、例えば感光性
ジアゾ化合物、感光性アンド化合物、エチレン性不飽和
二重結合を有する化合物、酸触媒で重合を起こすエポキ
シ化合物、酸で分解するシリルエーテルポリマーやＣ−
０−Ｃ−基を有する化合物と光陵発生剤との組合わせ等
が挙げられる。感光性ジアゾ化合物としては、露光によ
りアルカリ可溶性に変化するポジ型のものとして０−キ
ノンジアジド化合物、露光により溶解性が減少するネガ
型のものとして芳香族ジアゾニウム塩等が挙げられる。

〔実施例〕

以下、本発明の具体的な実施例を示す。

実施例１ 第１図に示す態様の自動現像機を用い、スリット３を形
成する板材としては上側（出口側）の板材に厚さ７５μ
肩、長さく搬送方向に直交する方向、以下同じ）９００
１１、幅（第１図におけるａ）５０＋ｙ＋１の、下側（
入口側）の板材に厚さ１７５μ肩、長さ９００ｙｙ、幅
（第１図におけるｂ）５５ｚｘのそれぞれ長方形のポリ
エチレンテレフタレートのシートを用いた。

粗面化ローラ７および１２として直径４０１１ＩＩのプ
ラスチックワイヤバーローラを用い、自重で感光材料に
接して自由に回動するようにした。搬送長は前記ａ、　
ｂ、およびＣの各部をそれぞれ１０ｘｍ、　２９０ｉｕ
ｌ。

および１００１１合計４００ｘ肩とし、ａ部、ｂ部およ
び０部の全長を２０秒で通過するように搬送した。

感光材料としてはＳＭＰ−Ｎ（商品名、ポジ型２８版、
小西六写真工業（株）製）１００３ｚ肩Ｘ　８００１Ｎ
を使用し、現像液としては下記処方のものを用いた。

現像液処方 ケイ酸ナトリウムＪＩＳ　３号　　　　　　　　７５ｇ
水酸化ナトリウム　　　　　　　　　　　１５ｇペレッ
クスＮＢＬ（アルキルナ７タレンスルホンサンナトリウ
ム、花王アトラス（株）製）０．５ｇ 水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　９０９．５ｇスリット３からの現像液供給量はＰ
Ｓ版１版腹当り１６０ａ＋ｆとし、粗面化ローラ７とス
クイズローラ１４との間では循環して使用する現像液を
シャワーノズル１５から５１／分の割合で１８版面に噴
出させた。現像温度は２５℃とした。

このようにして前記２８版を１００版現像処理し、１版
目と１００版目とを印刷したくハイデルＧＴＯタイプ）
結果、むらのない均一な印刷物が得られた。

比較例 自動現像機として特開昭５５−３２０４４号に開示され
た装置を用い、前記実施例の現像液使用量に相当する量
である１腹当たり１６０ｘ１の未使用の現像液を１８版
面に供給したほかは前記実施例と同様の実験を行った。

また別に、自動現像機として特開昭６２−２２５４号の
実施例で用いられた装置を用いた外は前記実施例と同様
の実験を行った。

上記のいずれも現像液供給部で現像むらを生じ、印刷し
た結果、網点再現にむらのある印刷物しか得られなかっ
た。特に、特開昭５５−３２０４４号によったものは２
８版の先頭部およびサイド部に汚れを生じた。

［発明の効果１ 本発明によれば、現像液の更新および現像液の補充に係
る作業上の繁雑さおよび現像処理結果の不安定さが解消
され、かつ現像処理における現像むらが改良される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施する装置の例を示す概略側断
面図、第２図、第３図はその要部を示す側断面図、第４
図ないし第８図は粗面化ローフの例を示す概略正面図（
イ）、およびその部分拡大図または部分拡大斜視図（ロ
）である。 １・・・感光材料　　　　　２・・・搬送ローラ対３・
・・スリット　　　　　４・・・現像液供給ノズル５・
・・現像液タンク　　　６，１６・・・ポンプ７．１２
・・・粗面化ローラ　　８・・・現像部ロー２９・・・
現像液回収バラ）　　１１，１３・・・搬送ローラ１４
・・・スクイズローラ対　１５・・・シャワーノズル出
願人　　小西六写真工業株式会社 第１図 １−−−、＠克肢科 ３−ｍ−スリット ７−−−組面化口面化 ローラ＝ 第２図 第３図 第４図 （イ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ｐ
）第５図 （イ）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（
ｐ）第７図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 自動現像機を用いて感光材料を自動的に搬送して現像処
   理を行う方法において、実質的に未使用の現像液を２枚
   の板材から構成されたスリットから感光材料上に供給し
   、粗面化ローラを用いて供給された該現像液を感光材料
   面上に均して現像処理することを特徴とする感光材料の
   現像処理方法。