JPS63251045A - 焙煎コ−ヒ−用脱酸素剤 - Google Patents

焙煎コ−ヒ−用脱酸素剤

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JPS63251045A
JPS63251045A JP8550187A JP8550187A JPS63251045A JP S63251045 A JPS63251045 A JP S63251045A JP 8550187 A JP8550187 A JP 8550187A JP 8550187 A JP8550187 A JP 8550187A JP S63251045 A JPS63251045 A JP S63251045A
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metal chelate
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resin
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Yasunobu Nasu
那須 保信
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内田 晴彦
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SHIMADAYA HONTEN KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、焙煎コーヒー用の新規脱酸素剤に関する。更
に詳しくは、焙煎コーヒーの包装内の02と焙煎コーヒ
ーから継続的に発生するCO2の2種類のガスを効率的
に除去する能力を有する脱酸素剤に関し、焙煎コーヒー
の品質保持及び発生CO□により容器又は包装袋の膨満
若しくは破裂を防ぐことに供するものである。
「従来技術」 コーヒー用の脱酸素剤に関し゛ては、特開昭56−13
0222号公報の「粒状のアルカリ土類金属の水酸化物
に水または調湿液を含浸させ、その表面を微細フィラー
で被覆した粒状物(A)と鉄粉(B)および電解質(C
)からなる脱酸素剤」、特開昭56−130223号公
報の「粒状のアルカリ土類金属の水酸化物(A)と鉄粉
(B)、電解質(C)および粒状の含水物質(D)から
なる脱酸素剤」、特開昭56−133027号公報の「
アルカリ水溶液を含浸させ、その表面を微細フィラーで
被覆した水難溶性粒状物質(A)と、鉄粉(B)および
電解質(C)からなる脱酸素剤」、及び特開昭59−2
10844号公報のr粒径0.5〜3mの粒状消石灰に
水または水に無機化合物または有機化合物を溶かした調
湿液を含浸させ含水率1〜35%に調整した後、粒度が
100メツシユより細かい微細フィラーを全体の1〜1
0%になるように添加し表面被覆した粒状物(A)、鉄
粉(B)および電解質(C)からなる組成物を、撥油紙
の片面にプラスチックフィルムをラミネートし透気度5
000〜100000秒/空気100mj2 (JIS
 P 8117)かつ透湿度17−g / rr? ・
24hrs(JIS Z 0208)以下である包材に
封入してなる脱酸素剤を焙煎コーヒーと共に実質的に非
通気性の袋または容器゛に入れて密封し焙煎コーヒーを
保存することを特徴とするコーヒーの保存方法」が開示
されている。
「発明が解決しようとする問題点」 前記の各公報に開示された発明は、いずれも鉄粉と食塩
の如き電解質を脱酸素剤の基本組成とし、これにアルカ
リ性物質を配在させることより成っている。鉄粉と食塩
の如き電解質を基本組成とする脱酸素剤は、脱酸素効力
が充分に満足できるものではなく、脱酸素速度等の調節
が困難である問題の他、CO2共存下では脱酸素効力が
大きく阻害される致命的な欠陥を有していた。例えば、
鉄粉と食塩をその基本組成とする市販の脱酸素剤あるい
は実験室で調整した脱酸素剤を使用し、約48時間でO
8が0%になるように設定した包装袋中にCO2を5%
程度注入する程度で約48時間放置後5〜10%の02
が残留することが分った。従って鉄粉と食塩の如き電解
質を基本組成とする脱酸素剤にアルカリ性物質を配在さ
せた脱酸素剤を、含水率が極めて小さく、多量のCO3
を発生する焙煎コーヒーに使用した場合、発生するCO
2がほとんど除去された後でないと、脱酸素反応が充分
に進行しないが、そのときには、脱酸素剤に含まれる含
水物質中の水が焙煎コーヒーに移行して。
脱酸素反応は全く行なわれない。C02の発生は、長期
間に亘り、その間02の除去が充分に行なわれなければ
脱酸素剤としての意義がもとよりないのであるから、前
記の含水物質を多量に配したり。
水が焙煎コーヒーに奪われ難いように工夫できたとして
も意味がないのである。
r問題点を解決するための手段」 本発明者は、「金属キレート樹脂と鉄粉とよりなる脱酸
素剤」の発明を特願昭61−87763号として出願し
た。この発明の脱酸素剤1主、鉄粉と食塩の如き電解質
を基本組成とする脱酸素剤に比べ。
より少量で強力な脱酸素効力を有する画期的なものであ
る0本発明者は、この発明に基づき更に研究を行なった
ところ、金属キレート樹脂と鉄粉を基本組成とする脱酸
素剤は、Co2の共存により脱酸素効力が全く阻害され
ないこと、及び金属キレート樹脂の吸湿性が大きいため
に、配在させたアルカリ性物質とCO2との反応により
生ずる水蒸気あるいはその反応熱により生ずる水蒸気の
わずかの量を強力に吸湿して脱酸素反応を持続すること
が出来ることを見出し1本発明を完成したのである。
すなわち、本発明は「金属キレート樹脂、鉄粉及びアル
カリ性物質からなる焙煎コーヒー用脱酸素剤」を構成要
件とする。
まず、本発明で使用する物質について説明する。
金属キレート樹脂とは、アルドオキシム基、アミノリン
酸基、ジチオカルバミン酸基、ピリジン又は1級、2級
もしくは3級のアミンを有し、かつキレート結合能力を
有する樹脂(以下キレート樹脂という)とPb”w C
d”、及びcr3“以外の金属イオンとがキレート結合
したものをいう。
キレート樹脂としては、例えば次のようなものがあげら
れる。
■塩基性陰イオン交換樹脂とキレート剤とを結合させた
もの。
塩基性陰イオン交換樹脂の例としては、次のものがある
ロームアンドハースカンパニー製造品 ・登録商標アンバーライトIRA−45又はIRA−6
8(以下、単にIRA−45又はIRA−68と称す)
ダウケミカルカンパニー製造品 ・登録商標ダウエックスMSA−2(以下単にMSA−
2と称す) 室町化学工業株式会社製造品 ・登録商標ムロマツクA−7(以下、単にA−7と称す
) キレート剤の例としては1次のものがある。
・エチレンジアミン四酢酸のニナトリウム塩(鼠下、E
DTA−2N aと称す)・トランス−シクロヘキサン
ジアミン四酢酸 ・ジアミノプロパノール四酢酸 ・トリエチレンテトラミン六酢酸 ・エチレンジアミンジオルトヒドロキシフェニル酢酸 以上の如き塩基性陰イオン交換樹脂とキレート剤の水溶
液を常法により接触させることにより簡単にキレ・−ト
樹脂が得られる。キレート剤の使用量は該交換樹脂のイ
オン交換能力やキレート剤の分子量により異なるが、該
交換矧脂が飽和になるように結合させることが望ましい
。一般に該交換樹脂(乾燥物換算)100重量部に対し
、キレート剤は0.3〜5重量部程度を要するがキレー
ト剤の水に対する溶解度が小さいので、溶解量が前記量
になるように適当量の水に溶解し、例えば飽和溶液若し
くはM/10〜M/100程度の濃度にして使用に供す
れば良い、キレート樹脂の生成反応は、塩基性陰イオン
交換樹脂の1級、2級又は3級アミンとキレート剤のカ
ルボキシル基とのイオン結合であると考えられる。
■市販のキレート樹脂 例えば、住友化学工業株式会社製造品 登録商標スミキ
レートCR−2又はQ−1OR(以下単に、CR−2又
はQ−1ORと称す)があげられる。
■塩基性陰イオン交換樹脂であって、Cu”。
Fe”、Fe”、Ni−又はCo−等の金属イオンと直
接キレート結合できる場合。
すなわち、塩基性陰イオン交換樹脂は、文字通り陰イオ
ンと結合できるものであるが、前記■で掲げた塩基性陰
イオン交換樹脂は、Cu”やFe”等の陽イオンとは、
安定な結合力を有する。なお、酸性陽イオン交換樹脂に
金属イオンをイオン結合させたものでは、本発明目的を
達成できない。
以上のキレート樹脂と金属イオンとをキレート結合させ
ることにより、金属キレート樹脂が得られる。
本発明で使用される金属イオンは、K”、 Na+。
Mg  、Ca  % AI、Mn  、Fe、Fe、
Co  。
Ni”、CX、 Cu”、 Zn”、 Nb”、 Ag
’、 Sn”、 Sb”、A u”、 Hg”、 B 
i”、 P を電等で、キレート結合が可能な金属イオ
ンのほとんどが使用できる(但しP b”、 Cd”、
 Cr遅 を使用した場合は、本発明目的が達成できな
かった)。これらの金属イオン供給物質として、 K 
C1,Naz S o、、 MgS o、。
CaC1,、AlCl3.MnC1,、Fe50.。
F C2(S O4)3、CoC1,、NiC1,、C
uC1、CuS O,、ZnC1,、NbC1,、Ag
NOs。
Ag5So、、5nSO,,5bC1,、HAuCl、
HgC1,、B1C1,、H,PtC1,等の水溶性の
金属塩が例示できる。
以上の金属イオン供給物質の水溶液をキレート樹脂と接
触させることにより簡単に金属キレート樹脂が得られる
。金属イオン供給物質の使用量はその種類やキレート樹
脂のイオン結合能力等により異なるが、一般にキレート
樹脂(乾燥物換算)100重量部に対し1〜50重量部
重量部上く、又、その水溶液の濃度は0.01〜10%
程度がよい。なお、金属イオンが過剰の場合、その過剰
の金属イオンは水洗により除去することが望ましい。
金属キレート樹脂は、粒状、破砕状、粉状のいずれかの
形状のものでも使用することができるが。
一般に細かい租税酸素反応速度を高めることができるの
で、該樹脂の粒径は好ましくは20メツシュ以上、より
好ましくは100〜250メツシユのものが用いられる
金属キレート樹脂の含水率は、0〜70%程度の範囲の
ものが使用できるが、含水率が高いと鉄粉と混合した際
、脱酸素反応を直ちに開始するので、工程の環境をN2
等の嫌気ガス気流下で行なわなければならない等を考慮
すると、前記含水率は約20%以下になるようにするこ
とがより望ましい。
本発明で使用する鉄粉は、電解鉄粉、還元鉄粉等が好適
であるが、これらの鉄粉に限らず、鉄粉が主成分である
ようなものはいずれも使用できることは当然である。こ
こで鉄粉の粒径は好ましくは60メツシュ以上のもの、
より好ましくは、150〜250メツシユのものが用い
られる。
以上の金属キレート樹脂と鉄粉とを前者1重量部(乾燥
物換算)に対し、後者0.5〜600重量部、好ましく
は4〜200重量部、さらに好ましくは10〜lOO重
量部の割合で混合することにより脱酸素剤の基本的な組
成物を得る。しかし、これだけでは焙煎コーヒー用に使
用してもC02除去はもとより、0.除去も全くできず
、次のアルカリ性物質の配在が必須である。
本発明で使用するアルカリ性物質は、例えば、Ca(O
H)、、Ca O、M g (OH)z、Ba(OH)
2、BaOなとのアルカリ土類金属の水酸化物若しくは
酸化物、 NaOH、K OH及びソーダライムなどの
CO2吸収性を示すものがあげられる。これらの中では
Ca(OH)、が、CO,と反応して水蒸気を発生する
こと、通気性袋からのしみ出しがないこと、刺激性が小
さく食品添加物規格品があること及びコスト等の点で最
も望ましい。
これらのアルカリ性物質は1粒状、粉末状等のいずれの
形状でも使用できるが、CO2吸収効率や取扱いの便宜
の点で、好ましくは60〜250メツシユより好ましく
は100〜200メツシユのものが用いられる。
アルカリ性物質の使用量は、焙煎コーヒーから発生する
C02に対応して化学量論的に決定される。CO,発生
量は、コーヒーの種類や焙煎の程度、挽き方の程度ある
いは焙煎後の空気中での保管時間等により大きく異なる
が、一般には、金属キレート樹脂と鉄粉の混合物1重量
部に対し1〜20重量部より好ましくは2〜10重量部
程度の使用で、脱酸素と脱炭酸の二つの目的が達成され
る。
アルカリ性物質は、金属キレート樹脂と鉄粉の混合物に
直接配在しても、キレート樹脂が塩基性陰イオン交換樹
脂にキレート剤を結合させたものである場合を除き(塩
基性陰イオン交換樹脂にキレート剤を結合させたものは
、アルカリ性物質と直接的に接触すると、キレート剤の
結合部分が切れ、脱酸素効力を失う傾向が強い)本発明
の目的が達成されるが、この場合でも金属キレート樹脂
がアルカリ性物質と長時間直接的に接触していると、例
えば2〜3週間後には徐々に脱酸素効力を減する傾向を
示すようになる。従って本発明の脱酸素剤において、長
期安定性を望む場合は、金属キレート樹脂及び鉄粉の混
合物と、アルカリ性物質とは隔離した状態で通気性袋に
封入するのが良い、隔離封入する方法は、通気性膜で中
を仕切られた通気性袋を使用するか、あるいはいずれか
一方若しくは双方を通気性袋に封入し、これらを前記よ
り大きい通気性袋に封入する等の他、アルカリ性物質を
ゼオライト等に含浸させ、この粒状物表面を被覆する方
法があげられる。これらの方法の内、金属キレート樹脂
及び鉄粉の混合物を通気性袋に封入し、これとアルカリ
性物質を前記より大きい通気性袋に封入する方法が、0
2と CO2の除去効率の点で最適であり、又この構成
によると、金属キレート樹脂と鉄粉の混合物は環境に水
蒸気が存在しない限り安定であり、アルカリ性物質は環
境にCo2が存在しない限り安定で発熱も水蒸気も発生
しない、従って、脱酸素剤の製造環境をN2等による嫌
気下に保たずども良く、又、焙煎コーヒーに使用する際
、空気中に放置してもかなり安定であるので非常に取扱
いが簡単である利点を生ずる。
以上により本発明の焙煎コーヒー用の脱酸素剤が完成す
る。すなわち、この構成により、まずCO2がアルカリ
性物質に吸収され、この際アルカリ性物質としてCa(
OH)2やソーダライムを用いた場合、反応により生ず
る水蒸気あるいはその反応熱により生ずる水蒸気のわず
かの量を金属キレート樹脂が吸湿して、直ちに脱酸素反
応が脱炭酸反応と併行して進行する。
本発明において、CO2との反応により水蒸気が発生し
ないアルカリ性物質を用いた場合、CO2との反応を引
き金としない脱酸素反応あるいはより一層の効果的な脱
酸素及び脱炭酸反応を所望する場合は、本発明の組成物
に、公知の含水物質を共存させると良い。公知の含水物
質としては、メタ硅酸カルシウム、炭酸カルシウム、活
性炭、タルク、ベントナイト等に充填性を失わない範囲
で含水させたものが例示できる。これらの含水物質は、
金属キレ−゛ト樹脂と鉄粉の混合物、アルカリ性物質の
いずれか一方若しくは双方に共存させることができるが
、金属キレート樹脂と鉄粉の混合物に含水物質を共存さ
せると、直ちに脱酸素反応が進行するので、製造環境を
嫌気下に保つ必要性を生じ、又使用者の取扱いに不便を
生ずる。従って、含水物質はアルカリ性物質と共存させ
ることが最も望ましい、この場合含水物質に、アルカリ
性物質を溶解した水溶液を吸収させて使用に供しても良
い。
「発明の効果」 以上で説明したように、本発明に係る焙煎コーヒー用の
脱酸素剤は、0.とCO2の2種類のガスを極めて効果
的にかつほぼ同時に吸収し、焙煎コーヒーの品質保持と
002による容器又は袋の膨満若しくは破裂を防止でき
るものである。又、金属キレート樹脂及び鉄粉の混合物
と、アルカリ性物質又は必要により含水物質を共存させ
たものを隔離した状態で通気性袋に封入する構成を採用
することにより、その効力安定性や製造時及び使用時の
利便性を生ずるものである。
以下、実験例により、具体的に説明する。
「実験1(実施例1〜2)」 市販のキレート樹脂を使用した場合 2種の市販キレート樹脂(CR−2,0−1OR)に1
%Fez(SO4)a水溶液100m mを加え、攪拌
して反応を終了させた。次いで数回水洗後、約50℃で
一夜通風乾燥し、粉砕してそれぞれ100〜200メツ
シユの金属キレート樹脂(赤褐色で実質的に含水率0%
)を得た。
これらの金属キレート樹脂0.025gと還元鉄粉Ig
の混合物及びソーダライム(20〜30メツシユ)3g
を通気性袋に封入して本発明に係る脱酸素剤2種類を得
た。
脱酸素剤の効力試験は次のように行なった。
焙煎コーヒーを中程度に挽いたもの100gと脱酸素剤
を塩化ビニリデンコートポリプロピレン袋(以下KOP
袋と称す)に入れ、袋内含気量がほぼ350m Qにな
るように密封した。これらの包装袋を20℃で保存し1
袋内の02及びCO□濃度を経日測定した。02濃度は
東しジルコニア式酸素計LC700T型により、CO2
濃度は年月式検知管(年周産業に、に、 C0w用)に
よりそれぞれ測定した。
なお、この場合Co2を除去しない条件で焙煎コーヒー
を保存すると5日後には袋が破裂寸前まで膨満する。
以下の脱酸素剤の効力試験において、o2とCO2の測
定は上記方法によった。
以上の試験の結果を第1表に示す。
第1表 第1表により本発明に係る脱酸素剤はo2及びC03の
いずれのガスも効率的に吸収除去できた。
「実験2(実地例3〜6)」 樹脂の種類と影響 4種の塩基性陰イオン交換樹脂(IRA−45、IRA
−68、MSA−2及びA−7で、塩素型のものは水酸
化ナトリウム処理して遊離型とした)各10gにM/1
00EDTA−2Na水溶液100m Qを加え、攪拌
して反応を終了させ、次いで数回水洗し、キレート樹脂
4種類を得た。これらのキレート樹脂に1%Fez (
SO4) a水溶液100m Qを加え、攪拌して反応
を終了させた。
次いで数回水洗後約40℃で数時間通風乾燥し、粉砕し
てそれぞれ100〜150メツシユの金属キレート樹脂
(赤褐色で含水率3〜5%)を得た。
これらの金属キレート樹脂0.035 gと還元鉄粉0
.8gの混合物を通気性袋に封入した。別にCa(OH
)25 gと含水率60%のCa5i0,3gを微粉末
状に混合したものを調整し、前記で得た各金属キレート
樹脂と鉄粉を封入した通気性袋とともに、大きめの通気
性袋に封入して本発明に係る焙煎コーヒー用脱酸素剤4
種類を得た。
以上で得た脱酸素剤を焙煎コーヒー(粒) 100gと
ともにKOP袋にいれ、袋内の含気量がほぼ350m 
Qになるように密封し、室温に保存して脱酸素剤の効力
試験を行なった。
以上の試験の結果、第2表に示したように本発明の脱酸
素剤の著効が認められた。
第2表 なお、参考実験として前記実験で使用した金属キレート
樹脂と鉄粉の混合物に代えて、市販の脱酸素剤(鉄粉と
食塩を基本組成とするもので空気500m Q用)、又
は鉄粉2gと食塩1gの混合物を使用し、他は前記実験
と同一の条件で行なった結果、CO□の含有率は前記実
施例と同様であったが、O2の含有率は5〜10%を示
し焙煎コーヒー用説酸素剤としては不適であった。
「実験3(実施例7〜8)」 キレート剤を結合していない塩基性陰イオン交換樹脂を
用いた場合 塩基性陰イオン交換樹脂IRA−45Logに対し、1
%Fe、(So、)、又は1%CuSO4水溶液100
m Qを加え、攪拌して反応を終了させた(樹脂の色調
は、反応前貸色であったものがそれぞれ赤褐色又は青色
に変化した)。次いで、数回水洗後、約50℃で一夜通
風乾燥し、粉砕してそれぞれ100〜200メツシユの
金属キレート樹脂を得た。これらの金属キレート樹脂0
.2gと電解鉄分0.5gの混合物を通気性袋に封入し
た。別にCa(OH)z 4 gとNaOH0,05g
を微粉末状に混合したものを通気性袋に封入し、前記で
得た金属キレート樹脂と鉄粉とを封入した通気性袋とと
もに、大きめの通気性袋に封入して本発明に係る焙煎コ
ーヒー用脱酸素剤2種類を得た。
以上で得た脱酸素剤を焙煎コーヒーを良く挽いたもの1
00gとともにKOP袋に入れ、袋内含気量がほぼ35
0+a mになるように密封し、室温に保存して脱酸素
剤の効力試験を行なった。
以上の試験の結果、第3表に示したように本発明の脱酸
素剤の著効が認められた。
「実験4(実施例9〜29) 金属イオンの種類の影響 塩基性陰イオン交換樹脂IRA−451kgにM / 
100EDTA−2Na水溶液10Qを加え、攪拌して
反応を終了させ、次いで数回水洗してキレート樹脂を得
た。
このキレート樹脂Logに対し、1%金属塩水溶液10
0mA  (KCI、  Na2S O,、MgS O
4、CaC1,、AlCl、、MnC:1.、Fe50
.、Fe2C8O4)3、G o C1g、 N iC
li、 Cu C1、Ca S O4、Z n CL、
N b CIs −A g N O3,5nSO4= 
5bC1,、HAuCl4、HgC1,、B1C1,及
びH2PtC1,、但しHAuCl4とH,PtC1,
の場合はそれぞれ11000ppの標準液を使用)を加
え、攪拌して反応を終了させた0次いで数回水洗後、約
60℃で通風乾燥し、粉砕してそれぞれ150メツシュ
以上の金属キレート樹脂(含水率は実質的にOから7%
の範囲であった)を得た。これらの金属キレート樹脂0
.025 gと還元鉄粉0.8gの混合物を通気性袋に
封入した。別に、Ca(OH)24g粉末と含水率30
%の活性炭4.5gを混合したものを調整し、前記で得
た各金属キレート樹脂と鉄粉を封入した通気性袋ととも
に大きめの通気性袋に封入して本発明に係る焙煎コーヒ
ー用脱酸素剤21種類を得た。
以上で得た脱酸素剤を焙煎コーヒーを荒挽したもの10
0gとともにKOP袋に入れ、袋内含気量がほぼ350
m Qになるように密封し、10℃に保存して脱酸素剤
の効力試験を行なった。
その結果を第4表に示す。
第4表(つづき) 第4表より広範囲の金属イオンが使用できることが分か
った。しかし、金属イオンがPb−〇d−Cr”の場合
、脱酸素効力が全く認められなかった。
「実験5(実施例30〜37)」 金属キレート樹脂と鉄粉との使用割合の影響塩基性陰イ
オン交換樹脂IRA−45、EDTA−2Na及びF 
ex (S O4)aを使用し、実験4と同様の方法に
より金属キレート樹脂の粉末を得た。この粉末0.3〜
0.0025 gと還元鉄粉0.2〜1.5gを混合し
たものを通気性袋に封入した。別にCa(OH)、Lo
gと含水率50%のCabin、2gを混合したものを
調整し、前記で得た金属キレート樹脂と鉄粉を封入した
通気性袋とともに、大きめの通気性袋に封入して本発明
に係る脱酸素剤8種類を得た。
以上で得た脱酸素剤を焙煎コーヒーを中程度に挽いたも
の100gとともにKOP袋に入れ、袋内含気量がほぼ
350+a mになるように密封し、25℃に保存して
脱酸素剤の効力試験を行なった。
その結果を第5表に示す。
第5表により、金属キレート樹脂(乾燥物g)と鉄粉の
組合せが0.3〜0.010 : 0.2〜1.0の範
囲では、実質的に脱酸素効力に大差なく、0.005 
: 1.2以下ではその効力が漸減する傾向を示し、0
.0025 :1.5以下では実用性に乏しくなること
が分かった。
なお、脱炭酸効力はいずれも良好であった。
第5表 「実験6(実施例38〜46)」 アルカリ性物質の使用割合の影響 キレート樹脂CR−225gに0.2%FeC1,水溶
液500m Qを加え、30分攪拌して反応を終了させ
た。
次いで数回水洗後、約50℃で一夜通風乾燥し、粉砕し
て150メツシュ以上の粒度のFeキレート樹脂を得た
。Feキレート樹脂0.02 gと還元鉄粉0498g
の混合物を通気性袋に封入した。別に、Ca(OH)2
99%とNaOH1%を微粉末状に混合して得たアルカ
リ性物質0.1〜20gを、前記で得たFeキレート樹
脂と鉄粉を封入した通気性袋とともに、大きめの通気性
袋に封入して本発明に係る焙煎コーヒー用の脱酸素剤9
種類を得た。
以上で得た脱酸素剤を焙煎コーヒー(粒)100gとと
もにKOP袋に入れ、袋内含気量がほぼ350m Qに
なるように密封し、室温に保存して脱酸素剤の効力試験
を行なった結果を第6表に示す。
第6表に示したように、アルカリ性物質の使用量は焙煎
コーヒー100gについて1g以上で脱酸素及び脱炭酸
効力はいずれも良好であった。但し更に保存し、7日を
経過させると、アルカリ性物質1.5 g以下のものは
CO2が除々に増加し、0.5g以下のものは袋がかな
り膨満するようになった。
したがってアルカリ性物質の使用量が1.5g以下のも
のを使用する場合は、焙煎コーヒーを挽いた後かなりの
部分のCO□を放散させるか、あるいは真空包装する場
合等に限定される。更にアルカリ性物質の使用量が少な
い場合には、脱酸素反応も不充分になるので含水物質の
共存が不可欠になる。 アルカリ性物質が20gを越え
て使用しても一般に意義が小さい。
以上、本発明の脱酸素剤の完成により、焙煎コーヒーの
0.とCo2を効率的に除去できるので、品質保持や容
器又は包装袋の膨満若しくは破裂を防ぐことができるば
かりでなく、従来行なわれている焙煎後のCO2放散工
程を省略できるので、香成分の逸散防止やコストダウン
にも大きく貢献する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)金属キレート樹脂、鉄粉及びアルカリ性物質から
    なる焙煎コーヒー用脱酸素剤。
  2. (2)金属キレート樹脂及び鉄粉の混合物と、アルカリ
    性物質とが隔離された状態で通気性袋に封入されている
    特許請求の範囲第1項に記載の焙煎コーヒー用脱酸素剤
  3. (3)金属キレート樹脂が塩基性陰イオン交換樹脂若し
    くは塩基性陰イオン交換樹脂にキレート剤を結合させた
    ものに、Pb^2^+、Cd^2^+及びCr^3^+
    以外の金属イオンを結合させたものである特許請求の範
    囲第1項又は第2項に記載の焙煎コーヒー用脱酸素剤。
  4. (4)アルカリ性物質に含水物質を共存させた特許請求
    の範囲第1項、第2項又は第3項に記載の焙煎コーヒー
    用脱酸素剤。
  5. (5)金属キレート樹脂(乾燥物換算)1重量部に対し
    鉄粉0.6〜100重量部、及び金属キレート樹脂と鉄
    粉の混合物1重量部に対しアルカリ性物質1〜20重量
    部である特許請求の範囲第1項、第2項、第3項又は第
    4項に記載の焙煎コーヒー用脱酸素剤。
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