JP2738068B2 - 鮮度保持剤 - Google Patents
鮮度保持剤Info
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- JP2738068B2 JP2738068B2 JP27350689A JP27350689A JP2738068B2 JP 2738068 B2 JP2738068 B2 JP 2738068B2 JP 27350689 A JP27350689 A JP 27350689A JP 27350689 A JP27350689 A JP 27350689A JP 2738068 B2 JP2738068 B2 JP 2738068B2
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- Japan
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- coffee
- freshness
- powder
- amount
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- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Tea And Coffee (AREA)
- Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コーヒー用に適した鮮度保持剤に関する。
[従来の技術] コーヒーは焙煎後、放置した状態におくと、酸素に酸
化され鮮度が低下してしまうので、包装の際、窒素ガス
等の不活性ガスで置換したり、真空包装することが一般
的に行われていた。
化され鮮度が低下してしまうので、包装の際、窒素ガス
等の不活性ガスで置換したり、真空包装することが一般
的に行われていた。
しかし、焙煎後のコーヒーは、保存中にCO2を発生す
るため内圧がかかり包装する袋、容器等が膨らんでしま
ったり、変形してしまう問題が発生していた。
るため内圧がかかり包装する袋、容器等が膨らんでしま
ったり、変形してしまう問題が発生していた。
このように包装系内のCO2を除去するためには水酸化
カルシウム等のアルカリ性物質からなるCO2吸収剤を用
いることが考えられる。
カルシウム等のアルカリ性物質からなるCO2吸収剤を用
いることが考えられる。
このようにコーヒーの包装においては、包装系内の酸
素を除去すると同時に、焙煎したコーヒーから発生する
CO2を吸収しなければならなかった。
素を除去すると同時に、焙煎したコーヒーから発生する
CO2を吸収しなければならなかった。
このような目的を達成するコーヒー用の脱酸素剤とし
て、特公昭62−6846号、特公昭62−6847号、特公昭62−
6848号に示されている。
て、特公昭62−6846号、特公昭62−6847号、特公昭62−
6848号に示されている。
前述の特許は、いずれも鉄粉を用いた脱酸素剤で、そ
の他の電解質とアルカリ性物質を用いた構成からなり、
鉄粉とアルカリ性物質が湿った状態で接触しないように
アルカリ性物質の構成を改良したものである。
の他の電解質とアルカリ性物質を用いた構成からなり、
鉄粉とアルカリ性物質が湿った状態で接触しないように
アルカリ性物質の構成を改良したものである。
このように脱酸素剤の構成を工夫することにより、コ
ーヒーを包装した包装系内の酸素を除去可能とすると共
に、コーヒーから発生するCO2を吸収することを可能と
した。
ーヒーを包装した包装系内の酸素を除去可能とすると共
に、コーヒーから発生するCO2を吸収することを可能と
した。
[発明が解決しようとする課題] 前述の構成の脱酸素剤を通気性材料で密封包装した包
装体を、コーヒーの包装系内用いることにより、包装系
内の酸素を除去すると共に、包装系内でコーヒーが発生
するCO2を吸収し、コーヒーの劣化を防止することがで
きるうえ、発生したCO2による包装系の膨張、破袋を防
止することができた。
装体を、コーヒーの包装系内用いることにより、包装系
内の酸素を除去すると共に、包装系内でコーヒーが発生
するCO2を吸収し、コーヒーの劣化を防止することがで
きるうえ、発生したCO2による包装系の膨張、破袋を防
止することができた。
しかしながら、前記公報に示された脱酸素剤は、いず
れも鉄粉を用いた組成からなり、湿った状態のアルカリ
性物質と接触すると酸素吸収能力が低下してしまうた
め、アルカリ性物質が直接鉄粉と接触しない構成とし、
所期の目的を達成しようとするものである。
れも鉄粉を用いた組成からなり、湿った状態のアルカリ
性物質と接触すると酸素吸収能力が低下してしまうた
め、アルカリ性物質が直接鉄粉と接触しない構成とし、
所期の目的を達成しようとするものである。
このように脱酸素剤の組成物の構成を改良することに
より、所期の目的を達成することができたが、アルカリ
性物質をアルカリ水溶液を含浸させ、その表面の細かい
フィラーを被覆した粒状物質、水または調整液を含浸さ
せ、表面にフィラーを被覆したアルカリ土類金属の水酸
化物粒状物、乾燥したアルカリ土類金属の水酸化物粒状
物と含水粒状物とにしなければならなかった。
より、所期の目的を達成することができたが、アルカリ
性物質をアルカリ水溶液を含浸させ、その表面の細かい
フィラーを被覆した粒状物質、水または調整液を含浸さ
せ、表面にフィラーを被覆したアルカリ土類金属の水酸
化物粒状物、乾燥したアルカリ土類金属の水酸化物粒状
物と含水粒状物とにしなければならなかった。
そのため、特別にアルカリ性物質を調整しなければな
らず、コストが高いものとなった。また包装系内に収納
するコーヒーの量により発生するCO2の量が変化するた
め発生するCO2を確実に吸収する量のアルカリ性物質を
組成中に含有しなければならない。
らず、コストが高いものとなった。また包装系内に収納
するコーヒーの量により発生するCO2の量が変化するた
め発生するCO2を確実に吸収する量のアルカリ性物質を
組成中に含有しなければならない。
そのためコーヒーの量に応じて脱酸素剤の組成をかえ
なければならず、その調整に時間を要し、作業効率の悪
いものとなってしまった。
なければならず、その調整に時間を要し、作業効率の悪
いものとなってしまった。
そこで、本発明は、組成中に特別調整した材料を用い
ず、しかもコーヒーの量に応じて組成を簡単に変えるこ
とが可能なコーヒーの保存に適した鮮度保持剤を提供す
ることを目的とする。
ず、しかもコーヒーの量に応じて組成を簡単に変えるこ
とが可能なコーヒーの保存に適した鮮度保持剤を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、アスコルビン酸またはその塩と第一鉄化合
物の水溶液からなる液組成を二酸化ケイ素または/およ
びケイ酸カルシウムを含む分散剤と粉末または粒状のア
ルカリ土類金属の水酸化物からなる粉末組成に分散、混
合したことを特徴とした鮮度保持剤である。
物の水溶液からなる液組成を二酸化ケイ素または/およ
びケイ酸カルシウムを含む分散剤と粉末または粒状のア
ルカリ土類金属の水酸化物からなる粉末組成に分散、混
合したことを特徴とした鮮度保持剤である。
ここで、液組成のアスコルビン酸またはその塩と第一
鉄化合物の比は重量比でほぼ2:1であるのが好ましく、
また、アルカリ土類金属の水酸化物の全体に占める割合
は、40重量%以上とするのが好ましいコーヒー保存に適
した鮮度保持剤である。
鉄化合物の比は重量比でほぼ2:1であるのが好ましく、
また、アルカリ土類金属の水酸化物の全体に占める割合
は、40重量%以上とするのが好ましいコーヒー保存に適
した鮮度保持剤である。
[作用] 本発明は、液組成を分散剤とアルカリ土類金属の水酸
化物からなる粉末組成に分散、混合する鮮度保持剤なの
で、酸素吸収速度が速く、包装系内にコーヒーから発生
したCO2を確実に吸収することを可能とした。
化物からなる粉末組成に分散、混合する鮮度保持剤なの
で、酸素吸収速度が速く、包装系内にコーヒーから発生
したCO2を確実に吸収することを可能とした。
また、混合使用前は、液組成と分散剤とアルカリ土類
金属の水酸化物からなる粉末組成とを別体としているの
で従来の組材を用いてもそれぞれ安定した状態で保存す
ることが可能となった。
金属の水酸化物からなる粉末組成とを別体としているの
で従来の組材を用いてもそれぞれ安定した状態で保存す
ることが可能となった。
さらに、コーヒーの量がかわった場合は、前記粉末組
成の量をコーヒーの量に応じて変えるだけで、包装系内
の酸素吸収、CO2吸収を確実に行うことが可能である。
成の量をコーヒーの量に応じて変えるだけで、包装系内
の酸素吸収、CO2吸収を確実に行うことが可能である。
以下、本発明の実施例について説明する。
[実施例1] 下記組成からなる液組成を粉末組成に分散、混合した
鮮度保持剤を上質紙/微多孔膜(NFシート ポーラム
徳山曹達製)からなる材料に4g充填包装し、包装体を得
た。
鮮度保持剤を上質紙/微多孔膜(NFシート ポーラム
徳山曹達製)からなる材料に4g充填包装し、包装体を得
た。
この包装体を空気が100ml(Oが約20m)、CO2が800ml
からなるガス組成と共に袋に充填包装し、経時的にガス
組成の変化を測定した。
からなるガス組成と共に袋に充填包装し、経時的にガス
組成の変化を測定した。
その結果を表1に示す。
[実施例2] また、実施例1の液組成と粉末組成のそれぞれの組
材、および組成比率をかえずに粉末組成の量を変化させ
コーヒー量の変化による影響をテストした。
材、および組成比率をかえずに粉末組成の量を変化させ
コーヒー量の変化による影響をテストした。
(組成1) 液組成 1.5g、粉末組成 2g (組成2) 液組成 0.5g、粉末組成 0.5g (組成3) 液組成 0.6g、粉末組成 4g 上記それぞれの組成物をgを実施例1の通気性材料で
包装した包装体をコーヒー100g(組成1)、7g(組成
2)、450g(組成3)と共に缶詰包装し、経時的にO2、
CO2の変化を測定した。
包装した包装体をコーヒー100g(組成1)、7g(組成
2)、450g(組成3)と共に缶詰包装し、経時的にO2、
CO2の変化を測定した。
それぞれの缶詰内の空気容量は300ml、30ml、100mlで
あった。
あった。
上記測定結果を表2に示す。
このように充填密封するコーヒーの量が変っても、液
組成、粉末組成のそれぞれの組成比を変えることなく、
液組成と粉末組成の量比を変えるだけで、包装系内のO2
の吸収、CO2の吸収ををすることができた。
組成、粉末組成のそれぞれの組成比を変えることなく、
液組成と粉末組成の量比を変えるだけで、包装系内のO2
の吸収、CO2の吸収ををすることができた。
[実施例3] 実施例1と同じ液組成で、粉末組成の分散剤として、
ケイ酸カルシウム単体でなく、ケイ酸カルシウムと吸水
性樹脂との混合した下記組成からなる鮮度保持剤を用い
て、実施例1と同じ実験を行った。
ケイ酸カルシウム単体でなく、ケイ酸カルシウムと吸水
性樹脂との混合した下記組成からなる鮮度保持剤を用い
て、実施例1と同じ実験を行った。
実験結果は、実施例1と同様の経時変化であった。
また、液組成の混合、酸素吸収における発生した水に
よる包装体の浸み出しもみられなかった。
よる包装体の浸み出しもみられなかった。
[発明の効果] 本発明の鮮度保持剤は、以上の構成からなるので、従
来から用いていた組材をそのまま加工することなくその
まま用いても酸素吸収速度に影響がなく、CO2を吸収す
るもので液組成を粉末組成に分散、混合するだけで製造
可能である。
来から用いていた組材をそのまま加工することなくその
まま用いても酸素吸収速度に影響がなく、CO2を吸収す
るもので液組成を粉末組成に分散、混合するだけで製造
可能である。
また、充填するコーヒーの量が変化しても、液組成、
粉末組成のそれぞれの組成比を変えることなく、液組成
と粉末組成との比を変えるだけで、対応することができ
るので、コーヒーの量が変化しても全体の組成比を変え
ることがないので簡単に製造することができる。
粉末組成のそれぞれの組成比を変えることなく、液組成
と粉末組成との比を変えるだけで、対応することができ
るので、コーヒーの量が変化しても全体の組成比を変え
ることがないので簡単に製造することができる。
さらに、液組成と粉末組成とを混合しなければ、酸素
吸収反応は開始しないので、それぞれの組成を使用前は
別々に保存しておくことが可能であるので、使用前の保
存が容易であるので、それぞれの組成を大量に製造保存
しておくことが可能となった。
吸収反応は開始しないので、それぞれの組成を使用前は
別々に保存しておくことが可能であるので、使用前の保
存が容易であるので、それぞれの組成を大量に製造保存
しておくことが可能となった。
そして、分散剤として、二酸化ケイ素または/および
ケイ酸カルシウムに吸収性樹脂を併用することにより、
液組成を用いても、また反応により発生した水が包装体
から浸み出すことがない安全で、使用し易いものとなっ
た。
ケイ酸カルシウムに吸収性樹脂を併用することにより、
液組成を用いても、また反応により発生した水が包装体
から浸み出すことがない安全で、使用し易いものとなっ
た。
Claims (4)
- 【請求項1】アスコルビン酸またはその塩と第一鉄化合
物の水溶液からなる液組成を二酸化ケイ素または/およ
びケイ酸カルシウムを含む分散剤と粉末または、粒状の
アルカリ土類金属の水酸化物からなる粉末組成に分散、
混合したことを特徴とした鮮度保持剤。 - 【請求項2】アスコルビン酸またはその塩と第一鉄化合
物を重量比でほぼ2:1とした請求項(1)の鮮度保持
剤。 - 【請求項3】アルカリ土類金属の水酸化物の量を全体の
40重量%以上とした請求項(1)または(2)の鮮度保
持剤。 - 【請求項4】分散剤が吸水性樹脂を含んでいる請求項
(1)乃至(3)のいずれかの鮮度保持剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27350689A JP2738068B2 (ja) | 1989-10-20 | 1989-10-20 | 鮮度保持剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27350689A JP2738068B2 (ja) | 1989-10-20 | 1989-10-20 | 鮮度保持剤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03133368A JPH03133368A (ja) | 1991-06-06 |
JP2738068B2 true JP2738068B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=17528836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27350689A Expired - Lifetime JP2738068B2 (ja) | 1989-10-20 | 1989-10-20 | 鮮度保持剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2738068B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE60220138T2 (de) | 2001-02-13 | 2008-01-17 | The Procter & Gamble Company, Cincinnati | Kaffeezusammensetzungen mit stabilen aromaeigenschaften und verfahren zu deren herstellung |
WO2002063971A2 (en) | 2001-02-15 | 2002-08-22 | The Procter & Gamble Company | Coffee compositions with enhanced flavor characteristics and method of making |
US8178141B2 (en) | 2005-01-27 | 2012-05-15 | The Folger Coffee Company | Articles of manufacture and methods for absorbing gasses released by roasted coffee packed in hermetically sealed containers |
JP7371341B2 (ja) * | 2019-03-29 | 2023-10-31 | 大日本印刷株式会社 | 炭酸ガス吸収積層体とバルブレス包装体 |
JP7283178B2 (ja) * | 2019-03-29 | 2023-05-30 | 大日本印刷株式会社 | 炭酸ガス吸収積層体とバルブレス包装体 |
-
1989
- 1989-10-20 JP JP27350689A patent/JP2738068B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03133368A (ja) | 1991-06-06 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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