JP2836126B2 - 脱酸素剤 - Google Patents

脱酸素剤

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は脱酸素剤に関する。さらに詳しくは、ケイ素
を主剤とする新規な脱酸素剤に関する。なお、本明細書
で「脱酸素剤」とは主として「脱酸素作用を有する組成
物」(脱酸素剤組成物)の意味で用いるが、「脱酸素作
用を有する組成物の包装体」(脱酸素剤包装体)の意味
で用いることもある。
〔従来の技術〕
食品等の保存技術として脱酸素剤を用いるものがあ
り、これはガスバリヤー性の密封袋または密閉容器(以
下、単に密封容器、または容器ということがある。)内
に食品等と脱酸素剤とを存在させ密封系内を実質的に無
酸素状態とすることにより食品等の酸化および細菌や黴
の生育増殖等を抑えるものであり、広範な食品等の保存
に用いられている。従来から脱酸素剤としては、その酸
素吸収能力、取扱易さ、安全性、コスト等の理由によっ
て、鉄粉を主剤とするものが用いられてきた。
ところで、たとえば包装食品の場合、食品を包装袋に
密封後、異物混入をチェックする為に金属検出器にかけ
ることが行われている。
しかしながら、鉄粉を主剤とする脱酸素剤は、当然こ
の金属検出器に検知される為、脱酸素剤を同封した包装
食品等には金属検出器が適用できなかった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の課題は、上記従来技術の問題点に鑑み脱酸素
剤を金属検出器にかけても検知されないものとすること
である。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決する手段は、脱酸素剤をケイ素と
アルカリ性物質と担体とからなる組成物としたこと
である。
解決手段の態様としては、前記ケイ素とアルカリ性物
質と担体、および上記の組成物に必要に応じてさらに他
の成分を加えたものが挙げられる。
なお、上記の解決手段において、ケイ素はアルミニウ
ム、マグネシウム等の不純物を含んでいても差し支えな
く、また、十分なケイ素含有量が得られれば、混合物で
も使用できる。例えば、酸化ケイ素をカーボンで還元し
たものは、精製することなくそのまま使用することがで
きる。
また、アルカリ性物質としては、水と作用してまたは
水に溶解してアルカリ性を呈する物質であり、アルカリ
金属又はアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸塩、炭酸水
素塩、第三リン酸塩、第二リン酸塩等が好ましく、アル
カリ金属の水酸化物が特に好ましい。具体的には例え
ば、炭酸ナトリウム、炭酸水素カリウム、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等が好ましい。
これらの中でも水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水
酸化リチウムが特に好ましい。アルカリ性物質は一種ま
たは二種以上の併用で用いることができる。ケイ素に対
するアルカリ性物質の混合量はケイ素100部(重量部、
以下、同じ。)に対し10部以上が好ましく、30〜1,000
部が更に好ましい。アルカリ性物質の混合量が上記範囲
より少ない場合、組成物としての酸素吸収量が小さくな
るので好ましくなく、またアルカリ性物質の混合量が上
記範囲より多くなると、単位重量当たりの酸素吸収量が
小さくなるので組成物を包装する包材を大きくする必要
があり、食品包装体への充填面での不備が生じるととも
に、外観面でも好ましくない。
担体としては、たとえば、活性炭、ゼオライト、パー
ライト、珪藻土、活性白土、シリカ、カオリン、タル
ク、ベントナイト、活性アルミナ、石膏、シリカアルミ
ナ、ケイ酸カルシウム、酸化マグネシウム、黒鉛、カー
ボンブラック、水酸化アルミニウム、酸化鉄、水酸化カ
ルシウム、等の粉末または粒状物が挙げられるが、中で
も活性炭が特に好適に使用される。担体は一種または二
種以上の併用で用いられる。担体を配合することによ
り、酸素吸収速度または酸素吸収量の増加、組成物の取
り扱いを簡便にすることができる。また、担体の配合に
より組成物中の液状成分の酸素との接触面積を大きくす
ることができる。担体の配合量は他成分との関係で適宜
選択され、特に限定されないがケイ素100部に対して0.1
〜10,000部が好ましく、1〜1,000部が特に好ましい。
上記の成分以外に水を添加することもできる。水の添
加により酸素吸収量を増加させることができる。この場
合の水の添加量は、特に限定されないが、組成物全体の
70重量%以下に調整されるのが望ましく、50重量%以下
がさらに望ましい。水の添加量が上記範囲より多いと組
成物がペースト状となり、組成物の酸素との接触面積が
小さくなるので好ましくない。
上述した各成分の混合方法は特に制限はなく、成分が
液と粉末との場合は各成分を均一に混合できる方法なら
いずれもよく、成分に粒状物を用いる場合には、たとえ
ば粒状物に液を含浸後粉分をまぶす様に添加する方法等
を採用することができる。前記各成分は通常通気性包材
に収容され、包装体とされる。その包装方法としてはた
とえば各成分を混合後、パッキングマシンによって通気
性包装材料の周縁部の熱シールによって封じられた小袋
に包み、脱酸素剤包装体とすることができる。
この脱酸素剤包装体は、食品等とともに非通気性の包
材に収納し密封する、あるいは食品等とともに気密容器
に収容し密閉するなどの方法で食品等の保存に供するこ
とができる。
〔実施例〕
実施例1 ケイ素粉末3g、水酸化カリウム粉末3g、活性炭5gを混
合した後、紙と有孔ポリエチレンをラミネートした包材
を用いて作った小袋(縦50mm、横80mm)に収納し、脱酸
素剤包装体とした。この脱酸素剤包装体を空気1,000ml
とともに、ポリ塩化ビニリデンコートした延伸ナイロン
とポリエチレンをラミネートした袋に入れ、密封後、25
℃の雰囲気に放置した。3日後、袋内の酸素濃度をガス
クロマトグラフで測定した結果、酸素濃度は分析下限の
0.1%以下であった。なお、上記の脱酸素包装体を金属
探知機にかけてテストしたが金属異物として検知される
ことはなかった。
実施例2 ケイ素粉末3g、水酸化ナトリウム3g、水3g、活性炭5g
を混合した後、紙と有孔ポリエチレンをラミネートした
包材を用いて作った小袋(縦50mm、横80mm)に収納し、
脱酸素剤包装体とした。この脱酸素剤包装体を空気1,00
0mlとともに、ポリ塩化ビニリデンコートした延伸ナイ
ロンとポリエチレンをラミネートした袋に入れ、密封
後、25℃の雰囲気に放置した。3日後、袋内の酸素濃度
をガスクロマトグラフで測定した結果、酸素濃度は分析
下限の0.1%以下であった。なお、上記の脱酸素包装体
を金属探知機にかけてテストしたが金属異物として検知
されることはなかった。
実施例3 ケイ素粉末15g、水酸化ナトリウム15g、水15g、カー
ボンブラック25gを混合した後、紙と有孔ポリエチレン
をラミネートした包材を用いて作った小袋(縦50mm、横
80mm)に収納し、脱酸素剤包装体とした。この脱酸素剤
包装体を空気1,000mlとともに、ポリ塩化ビニリデンコ
ートした延伸ナイロンとポリエチレンをラミネートした
袋に入れ、密封後、25℃の雰囲気に放置した。3日後、
袋内の酸素濃度をガスクロマトグラフで測定した結果、
酸素濃度は分析下限の0.1%以下であった。また、同時
に測定した袋内の水素濃度も分析下限の0.1%以下であ
った。なお、上記の脱酸素包装体を金属探知機にかけて
テストしたが金属異物として検知されることはなかっ
た。
実施例4 ケイ素粉末10g、炭酸ナトリウム10g、水10g、活性炭1
5gを混合した後、紙と有孔ポリエチレンをラミネートし
た包材を用いて作った小袋(縦50mm、横80mm)に収納
し、脱酸素剤包装体とした。この脱酸素剤包装体を空気
1,000mlとともに、ポリ塩化ビニリデンコートした延伸
ナイロンとポリエチレンをラミネートした袋に入れ、密
封後、25℃の雰囲気に放置した。3日後、袋内の酸素濃
度をガスクロマトグラフで測定した結果、酸素濃度は分
析下限の0.1%以下であった。なお、上記の脱酸素包装
体を金属探知機にかけてテストしたが金属異物として検
知されることはなかった。
比較例1 鉄粉2g、塩化ナトリウム2g、水2g、活性炭3gを混合し
た後、紙と有孔ポリエチレンをラミネートした包材を用
いて作った小袋(縦50mm、横80mm)に収納し、脱酸素剤
包装体とした。この脱酸素剤包装体を空気1,000mlとと
もに、ポリ塩化ビニリデンコートした延伸ナイロンとポ
リエチレンをラミネートした袋に入れ、密封後、25℃の
雰囲気に放置した。3日後、袋内の酸素濃度をガスクロ
マトグラフで測定した結果、酸素濃度は分析下限の0.1
%以下であった。なお、上記の脱酸素包装体は金属探知
機テストにおいて金属異物として検知された。
実施例5 コクゾウの成虫400匹を玄米1kg中で1週間飼育した
後、成虫を取り除いた。残った玄米を40gずつに分け、
以下の試料に供した。
試料の玄米40gと実施例2の脱酸素剤包装体とを、ポ
リエチレンにポリ塩化ビニリデンコート延伸ナイロンを
ラミネートしてなる袋に入れ袋内空気量が1,000mlとな
るように密封した。同一検体を10個作製し20℃恒温室内
に保存した。20日間保存した後開封し、そのまま25℃で
室内に置いて試料玄米から羽化してくるコクゾウの数を
記録した。
対照区として脱酸素剤包装体を袋に同封しない以外は
上記と全く同一の試験を実施した。この場合羽化してく
るコクゾウの数を100%とした。
結果を第1表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の脱酸素剤は鉄粉を用いていないので、食品と
共に密封後、食品検出器にかけても検知されることがな
い為、食品の異物混入検査が可能である。なお、本発明
の脱酸素剤は食品の保存(防黴、細菌による腐敗防止、
防虫、酸化劣化防止、風味や鮮度の保持、褪色防止な
ど)のほか、酸素の存在が悪影響を及ぼす医薬品、衣
類、毛皮、医療機器・器具、精密機器・器具・部品、電
子機器・器具、電子材料・部品、骨董品等の物品の保
存、防黴、細菌等の微生物汚染の防止、防虫、酸化防
止、褪色防止、防錆など広範な被保存物品に適用するこ
とができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 20/02,20/28 B01D 53/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケイ素、アルカリ性物質、および担体から
    なる脱酸素剤。
  2. 【請求項2】請求項(1)に記載の脱酸素剤を通気性包
    材に収納してなる脱酸素剤包装体。
  3. 【請求項3】請求項(2)に記載の脱酸素剤包装体と食
    品とを非通気性包材または気密容器に収納し密封または
    密閉してなる食品包装体。
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