JP2901014B2 - 青ウメの鮮度保持方法 - Google Patents

青ウメの鮮度保持方法

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  • Packging For Living Organisms, Food Or Medicinal Products That Are Sensitive To Environmental Conditiond (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、青ウメの鮮度保持方法に関する。更に詳し
くは、青ウメをフィルムで密封包装する際の鮮度保持方
法に関する。
〔従来の技術〕
青ウメは収穫後の鮮度低下が早く、出荷される6月頃
の気温20〜25℃では、収穫後3〜4日で急激に黄化が進
行してその商品価値を低下させる。このため、特に遠隔
地に輸送する場合には、商品性を保つために黄化を抑え
る工夫が必要となり、従来種々の方法が試みられてい
る。
青ウメの鮮度保持に関する従来の技術としては、低温
の利用、発生エチレンガスの除去等があり、これにより
黄化が抑制されることが知られている。或いは又、フィ
ルム包装による環境ガス組成の変化、いわゆる簡易CA
(ControI Atmosphere)効果により鮮度保持期間が延長
されることも知られている。
しかしながら、現在行われている方法は、ダンボール
箱に青ウメ10kgを入れての常温流通がほとんどであり、
一部でポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、
ポリブタジエンフィルム等による簡易CA包装が行われて
いるに過ぎない。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術のうち、低温の利用は青ウメの鮮度保持
にも最も効果的ではあるが、低温流通のためのコストが
掛かり過ぎるという欠点がある。また、発生エチレンガ
スの除去の効果は、環境ガス組成、すなわち雰囲気の酸
素温度、炭酸ガス濃度によって、効果が見られる場合と
効果が見られない場合があるという問題点があった。さ
らに、フィルム包装による簡易CA貯蔵の場合、系内の酸
素濃度および炭酸ガス濃度は、農産物の呼吸作用とフィ
ルムの気体透過度に依存するため、包装袋内のガス濃度
の制御が非常に困難であるという問題点があり、青ウメ
の場合、包装袋内の酸素濃度が0.1〜0.2%以下になると
呼吸障害になり、褐色障害が発生する。また炭酸ガス濃
度が高すぎた場合にも果実内部がす入り状態になる障害
が発生するという問題点があり、包装袋内を最適のガス
濃度に保つことは従来非常に困難であった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は上記の問題点を解決すべく鋭意研究を行
った結果、フィルムにしたときの酸素透過度が20℃で厚
さ30μに換算して6000cc/m2・24hr・atm以上を有するフ
ィルムから成るパウチで青ウメを密封包装し、これに小
袋タイプの炭酸ガス吸収剤とエチレン除去剤を同封して
保存することにより、常温で簡易CA効果とエチレン除去
効果が同時に達成され、青ウメの鮮度保持期間が従来に
比べて大幅に延長されることを見出し、本発明を完成し
た。
すなわち、本発明は青ウメを20℃における酸素透過度
が厚さ30μに加算して6000cc/m2・24hr・atm以上を有す
るフィルムから成るパウチで包装し、これに炭酸ガス吸
収剤およびエチレン除去剤を収容して密封して保存する
ことを特徴とする青ウメの鮮度保持方法にある。そし
て、上記フィルムとしては、熱可塑性樹脂または熱可塑
性樹脂に無機物を分散含有させたもの、エチレン除去剤
としては臭素を吸着させた炭素質分子篩等を、また、炭
酸ガス吸収剤としては水酸化カルシウム等をそれぞれ用
いることができる。
本発明の鮮度保持方法により包装袋内のガス組成を低
酸素、低炭酸ガス濃度に保ち、同時に発生エチレンガス
を除去して、常温で青ウメの鮮度保持を行うことができ
る。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明において使用される包装フィルムは、20℃での
酸素透過度が厚さ30μに換算して6000cc/m2・24hr・atm
以上を有していればよく、このようなフィルムとして
は、ポリエチレン、ポリブタジエン、エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体等の熱可塑性樹脂、あるいは、これらの熱
可塑性樹脂に無機物を分散含有したもの、更に熱可塑性
樹脂に無機物を分散含有させた後、少なくとも1軸方向
に延伸したもの等の使用が可能である。フィルムの酸素
透過度が厚さ30μに換算して6000cc/m2・24hr・atm以下
の場合には包装体内の酸素濃度が0.2%以下になり、青
ウメに呼吸障害が発生して褐色障害および異臭の発生に
より商品性を失う。
エチレンガス除去剤としては、活性炭、ゼオライト、
ゼオライト等の多孔質素材に過マンガン酸カリウムを混
合したもの、臭素酸ナトリウムまたは臭素酸カリウムを
溶解しを酸性水を活性炭に加えて反応させたのち乾燥さ
せたもの、臭素を吸着させた炭素分子篩等が使用でき、
さらにこれらを小袋に入れた小袋タイプのエチレン除去
剤が使用できる。エチレン除去速度、使用に際しての安
全性等から好ましくは臭素を吸着させた4〜6Åのミク
ロ孔を有する炭素分子篩が用いられる。また、エチレン
除去剤の使用量は保存する青ウメの量に応じて任意に選
択できる量であって特に限定されない。
炭酸ガス吸収剤としては、水酸化カルシウム、水酸化
カリウム等を用いることができ、小袋タイプで例えばエ
ージレスC(三菱瓦斯化学製)を用いることができる。
この炭酸ガス吸収剤の使用量も保存する青ウメの量に応
じて任意に選択できる量であって特に限定されないが、
青ウメの炭酸ガス発生量から、青ウメ1kgあたり2l以上
の炭酸ガス吸収能力を有していることが望ましい。
〔実施例〕
次に実施例および比較例を挙げて本発明を更に具体的
に説明する。但し、本発明はこれらの実施例により何ら
限定されるものでない。
実施例 厚さ30μの線状低密度ポリエチレン(出光石油化学社
製 モアテック0238N)の単層フィルムで300×400mmの
パウチを作成し、青ウメ1kgと小袋タイプのエチレン除
去剤(武田薬品工業製 モルシーボン NGP 20g)1
ヶ、炭酸ガス吸収剤(三菱瓦斯化学 エージレス C−
2000,13g)1ヶを同封して開口部をヒートシールして密
封し、22℃で3〜10日間保存した。
比較例1 厚さ30μの線状低密度ポリエチレン(出光石油化学社
製 モアテック 0238N)の単層フィルムで300×400mm
のパウチを作成し、青ウメ1kgと小袋タイプのエチレン
除去剤(武田薬品工業製 モルシーボン NGP 20g)1
ヶを同封して開口部をヒートシールして密封し、22℃で
3〜10日間保存した。
比較例2 厚さ60μの線状低密度ポリエチレン(出光石油化学社
製 モアテック 0238N)の単層フィルムで300×400mm
のパウチを作成し、青ウメ1kgと小袋タイプのエチレン
除去剤(武田薬品工業製 モルシーボン NGP 20g)1
ケ、炭酸ガス吸収剤(三菱瓦斯化学 エージレス C−
2000,13g)1ヶを同封して開口部をヒートシールして密
封し、22℃で3〜10日間保存した。
比較例3 青ウメ1kgを段ボール箱に入れ、無包装のまま22℃で
3〜10日間保存した。
試験例1 実施例および比較例2の厚みの異なる2種のポリエチ
レンフィルムの酸素透過度を測定した。その結果を第1
表に示す。
試験例2 本発明の実施例および比較例1〜2について、3日お
きに内部ガス組成を測定した結果を第2表に示す。
試験例3 本発明の実施例および比較例1〜3について、保存10
日目に青ウメの外観検査を行った結果を第3表に示す。
試験例4 本発明の実施例および比較例1について、保存10日目
に青ウメの果実内部の障害発生を調べた。その結果を第
4表に示す。
〔発明の効果〕 本発明によれば、包装袋内を低酸素、低炭酸ガス濃度
に保ち、同時に果実より発生するエチレンガスが除去さ
れ、従来3〜4日で黄化して商品性を失っていた青ウメ
の鮮度保持期間を大幅に延長することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−188345(JP,A) 特開 昭56−137847(JP,A) 特開 昭56−144049(JP,A) 特開 昭59−210843(JP,A) 特開 昭60−118144(JP,A) 実開 平2−49884(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A23B 7/00 - 9/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】青ウメを20℃における酸素透過度が厚さ30
    μに換算して6000cc/m2・24hr・atm以上を有するフィル
    ムから成るパウチで包装し、これに炭酸ガス吸収剤およ
    びエチレン除去剤を収容して密封し保存することを特徴
    とする青ウメの鮮度保持方法。
  2. 【請求項2】フィルムが、熱可塑性樹脂または熱可塑性
    樹脂に無機物を分散含有させたものであることを特徴と
    する請求項1記載の青ウメの鮮度保持方法。
  3. 【請求項3】エチレン除去剤が、臭素を吸着させた炭素
    質分子篩であることを特徴とする請求項1または2記載
    の青ウメの鮮度保持方法。
  4. 【請求項4】炭酸ガス吸収剤が水酸化カルシウムである
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかの項記載の
    青ウメの鮮度保持方法。
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