JPS63227871A - 快適性に優れた衣料素材 - Google Patents

快適性に優れた衣料素材

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JPS63227871A
JPS63227871A JP6133787A JP6133787A JPS63227871A JP S63227871 A JPS63227871 A JP S63227871A JP 6133787 A JP6133787 A JP 6133787A JP 6133787 A JP6133787 A JP 6133787A JP S63227871 A JPS63227871 A JP S63227871A
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JP
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moisture
clothing
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moisture absorption
minutes
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JP6133787A
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公一 斎藤
藤本 倍已
千春 平田
井上 佳保里
遠山 俊六
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Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、合成繊維衣料素材として、良好な吸湿特性と
放湿特性とを兼ね備えていて、また熱損失特性において
も優れた特徴を有する繊維布帛に関するものであり、た
とえばインナー、中成、スポーツ衣料などの用途に好適
に使用することのできる快適性に優れた衣料素材に関す
る。
[従来の技術] 従来、快適性に優れた衣料素材として、たとえば特公昭
60−457号公報に記載されているように、平衡水分
率が小さい紡績糸と、逆に平衡水分率が大きいフィラメ
ント捲縮糸を引揃えたもしくは撚合せた複合糸により快
適感を出そうという試みや、あるいは実公昭60JO6
12号公報に記載されているように、単糸デニールが1
.0デニール以下の疎水性繊維と、木綿またはポリノジ
ック繊維の如き親水性繊維を特定の比率で混合した糸で
編地を作り快適感を出そうという試みがなされている。
また、特開昭60−215835号公報には、水分率の
大きい材料を芯糸に配し、鞘糸には水分透過率が大きく
かつ水分率の小さい材料を配したコアヤーンを用いて快
適感を得んとする布帛が提案されている。
また、本発明者らは特開昭60−134036 @公報
において快適性をもつ衣料用素材として、糸の内部層に
高い吸湿性能を有する合成繊維を配し、一方、糸の外部
層には通常の合成繊維もしくは吸透水性能を有する合成
繊維を主体として配して、かつ糸または布帛のトータル
吸湿率が20℃×65%RH下で5%以上であるという
糸もしくは布帛を提案した。
しかしながら、これらの従来技術による繊維素材は、は
とんどのものが20℃×65%RH下での、即ち標準状
態下での平衡水分率(吸湿率)が何%以上であるなどと
、絶乾状態から20℃×65%RH状態への素材の吸湿
飽和値を技術ベースにして快適性を論じているのかせい
ぜいなものであった。
ところが、本発明者らの検討によれば、実際に衣料が着
用される場合、絶乾状態で着用されることは皆無に等し
く、通常は整理ダンス内等から該衣料が取り出されて着
用に供され、そして整理ダンス内の状態は一般的に20
〜25°CX50〜65%RH程度であり、かかる状態
下で飽和に達していた状態にて着用者が該衣料を着用し
始め、そして着用中は作業種類や運動種類あるいは作業
や運動の量によっても衣服内温湿度条件は詳細には異な
るが、総じて、軽〜中作業あるいは軽〜中運動をすると
衣服内温湿度は、30〜36.5℃×70〜95%RH
程度になるものである。
すなわち、衣料についての快適性を論じる場合には、こ
のような日常の着用のされ方における着用環境条件や衣
服内の温湿度変化をベースにして論じることが有効なの
であって、従来においてはこのような概念が実際上はな
く、かかる点から着用環境条件や衣服内の温湿度変化に
対して十分な考慮をなしてムレ感などの現実的諸問題を
真に解決していて、清涼感に冨み快適性に優れていると
言えるような衣料素材は未だ提供されていないのが現状
であった。
[発明が解決しようとする問題点] 上記の説明においても述べたように、衣料は、着用環境
や着用衣服内の温湿度条件によって吸湿や放湿をするも
のである。
上記のような、快適さをねらいとして従来提案されてき
た衣料素材は、前述のように20℃×65%RHなどの
標準状態近辺の条件下での平衡水分率(吸湿率)等を主
体に考慮されてきたものであり、吸湿スピードや放湿ス
ピード、あるいは熱損失についてはほとんど着目されて
いなかったのが実状でおる。
そして、吸湿をした衣服の熱伝導率が高くなることも一
般に知られてはいるが、この概念をベースの一つにして
衣料素材に快適さをもたらすという技術思想もほぼ見当
たらない。そして、衣服自身が着用者の肌・p衣服内の
空気から熱をうばう熱損失現象は、快適さを論する上で
当然に考慮されてしかるべき一つの要因なのである。
本発明者らは、上記したような点に鑑み、実際の着用状
態を基本に置いた条件下での真の快適感を1qることに
最重点を置いて、快適性に優れた衣料素材を得るべく鋭
意検討を重ねた結果、本発明に到達したものでおる。
すなわち、本発明の目的は、衣料としての実際の着用条
件下での吸湿・放湿スピードや、朋あるいは衣服内の空
気から衣服自身が熱をうばう熱損失という観点に基づい
て、主としてポリエステル系合成繊維からなっていて良
好な清涼感を持つ快適性に優れた衣料素材を提供せんと
するものであって、特に、インナー、中成、スポーツ衣
料などは、直接的に肌に触れであるいはより朋側に近い
状態で着用される場合が多く、上記のような吸湿・放湿
スピードや、熱損失という点が着用感を大きく左右する
のでおる。
[問題点を解決するための手段] 上記した目的を達成する本発明の快適性に優れた衣料素
材は、以下の構成からなる。
すなわち、本発明の衣料素材は、ポリエステル系合成繊
維を主体としてなる繊維イF帛であり、20’Cx65
%RHから30″CX 90 % RHへ(7)15分
債吸湿率が0.5%以上であり、がっ30℃×90%R
Hから20℃×65%RHへの15分後放湿率が1.3
%以上であることを特徴とする快適性に優れた衣料素材
である。
また、かかる本発明の快適性に優れた衣料素材において
、好ましくは20℃×65%RHで水分平衡にされた際
に180ワット/TIi以上の熱損失をもち、かつ20
℃×95%RHで水分平衡にされた際に250ワット/
′r/i以上の熱損失をもつものである。さらにまた、
これらの本発明の快適性に優れた衣料素材において、好
ましくはポリエステル系合成繊維として、表面積が0.
17m2/g以上でかつ断面異形度が1.1以上の異形
断面繊維を用いたものである。
[作用] 以下、図面等に基づいて、更に詳しく本発明の快適性に
優れた衣料素材について説明する。
第1図は、本発明の快適性に優れた衣料素材のもつ吸放
湿特性の1例を説明する線図であり、曲線(1)は、該
素材を20℃×65%RH下に置き吸湿度合いを平衡状
態に達せしめた後、30′CX 90%R1−1状態下
に置いた際に平衡状態になるまでの吸湿スピードを示し
、横軸に経過時間、縦軸に吸湿率を示す。そして、第1
図において示すA値は、その際の15分1変における吸
湿率を意味し、本発明における吸湿特性のパラメータと
なる値である。また、曲線(2〉は、逆に30℃×90
%RH下で吸湿度合いが平衡になっている状態から、2
0℃×65%RH状態下に置いた際に平衡状態になるま
での放湿スピードを示すものであり、同図において示す
B値は、その際の15分後における放湿率を意味し、本
発明における放湿特性のパラメータとなる値である。
第2図は、比較のために、従来の通常のポリエステル系
合成11100%からなる編物の吸放湿特性を説明する
線図であり、曲線(1〉と曲線(2)は、第1図の曲線
と同じく、20°CX65%RH下での飽和状態と30
°CX90%RH下での飽和状態間のヒステリシス曲線
を示す。そして、A値とB値も、上記の第1図における
A値とB値と同一の意味であるが、両値とも、従来の通
常のポリエステル系合成繊維使い品では値があまりにも
小さくほとんど図に表せないレベルのものである。
そして、前述の如く、従来、快適さに関連して論じられ
てきた、絶乾状態から20℃×65%RH(標準状態)
などへの平衡水分率(吸湿率)は、第1図と第2図の線
図で言えば、0時間のときの吸湿率、すなわち左側縦軸
上の値を意味しているものであって、確かにこの値も素
材の持つ吸湿特性を示す一つのパラメータとして重要な
値でおるが、本発明では衣料の実際の着用状態を想定し
て種々検討を重ね、衣料素材として清涼感などの快適性
を得るには、第1図、第2図に示した曲線(1)、(2
)、そして特にA値、B値が重要な要素であるとの知見
を得た。
すなわち、吸湿スピードの指標であるA値が0゜5%以
上であり、しかも放湿スピードの指標であるB値が1.
3%以上であれば、実際の着用時に極めて優れた清涼感
をえることができ快適な衣料素材であるとの知見を得た
ものである。
すなわち、このA値が0.5%未満であれば、いくら絶
乾状態から20°CX65%R,Hへの吸湿率が大きく
ても実際の着用時における吸湿■が小さく、快適な衣料
素材と到底言い難く、また一方、A値が0.5%以上で
あっても、B値が1.3%未満であるときは、人体から
発散する汗をよく吸い取ったとしても、それを外部環境
へ放湿する能力が小さく、これまた実際の着用において
快適な素材であるとは言い難いものである。
本発明の快適性に優れた衣料素材において、より高い快
適さを得る上で、好ましくはA値は1゜0%以上であり
、かつB値は1.8%以上であることが望ましい。また
、第1図に示した(1)、(2)の吸放湿スピード曲線
すなわちヒステリシス曲線で囲まれた面積がより大きい
ことが望ましいものであり、特に、従来の考え方におい
てはこのような考慮は一般になされていなかったもので
ある。
なお、通常のポリエステル系合成繊維素材においては、
吸放湿スピードの指標である15分復唱湿率(A値〉は
本発明者らの知見によれば一般的に0.07%程度であ
り、また15分後放湿率がB値)は0.04%程度であ
ったものである。
また、本発明の衣料素材において、20°CX65%R
Hで水分平衡にされた際に180ワット/m2以上の熱
損失をもち、かつ20℃×95%RHで水分平衡にされ
た際に250ワット/m2以上の熱損失をもつものであ
ることが好ましい。
すなわち、第3図は、60デニールのポリエステルフィ
ラメント糸を用いて、32ゲージの編機で目付的100
CI/mの天竺に編成し、吸湿加工を施してかつ熱損失
を種々変えた編地を用いて婦人用ドレスシャツを縫製し
、それぞれの編地の20℃×95%RHで水分平衡にさ
れた際の熱損失値と、該シャツを33°CX70%R’
Hの環境下で10名のパネラ−に実着用をしてもらい、
それぞれのパネラ−による快適感について評価結果との
相互関係を示す。なお、上記の実着用環境の条件下では
、初期の段階で人体からの不感蒸泄の汗を衣服が吸湿し
、この吸湿スピードの速いものほど不快な状態になるこ
とも防ぎ、時間が進むにつれて吸湿スピードは緩慢にな
るが、吸湿した水分によって人体および衣服内の熱を奪
い不快な状態になることを防ぐものと思われるものであ
る。本発明者らの検討によれば、かかる第3図かられか
るように、衣料素材の熱損失が、20℃×95%RHで
水分平衡にされた場合で250ワット/Td以上、好ま
しくは300ワット/m2以上であることが好ましく、
また同じく衣料素材の熱損失が、20℃×65%RHと
いう一般的に快適と感じられる条件で水分平衡にされた
際には180ワット/m2以上であること、好ましくは
200ワット/m2以上であるのがよく、それぞれの値
がそれ以下では快適な状態を保持できる環境条件や作業
条件の範囲が慨して狭く、該衣料素材の汎用性が小さく
なる傾向にある。なおまた、上記の実着用環境(33°
CX70%RH)である不快な環境から、冷房された快
適な環境の部屋などに入至すると、本発明の快適性に優
れた衣料素材においては、放湿スピードが速く、衣料素
材の水分量が速く少なくなって、衣服から、肌による熱
や衣服内の熱を奪う量が少なくなって、冷え過ぎを防止
するものである。つまり、本発明では衣料として必要な
衣服内温湿度を環境や作業条件に対応してコントロール
し、快適な状態を保持しやすくすることができる。
なお一方、本発明者らの検討によれば、通常のポリエス
テル系合成繊維布帛においては、20℃×65%RHで
水分平衡にされた際の熱損失が172ワット/77f程
度、20℃×95%RHで水分平衡にされた際には17
3ワット/ポ程度であり、いずれも上記した好ましい本
発明の快適性に優れた衣料素材に比べると極端に小さく
清涼感に富んだ快適な素材とは言い難いものである。
本発明の快適性に優れた衣料素材を得るためには、ポリ
エステル系合成繊維からなる糸または編織物、不織イ「
などの布帛に適宜の手段により吸放湿特性を付与して本
発明の構成を満足するものを作成するが、その作成手段
としては、ポリエステル系合成繊維用ポリマーを重合す
る段階において、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン
酸、マレイン酸、ブテントリカルボン酸などのビニルカ
ルボン酸系化合物、おるいはアリルスルホン酸、メタリ
ルスルホン酸、スチレンスルホン酸などのビニルスルホ
ン酸系化合物、ざらにはアクリルアミド、メタクリルア
ミド、Nメチロールメタクリルアミドなどのアミド系ビ
ニルモノマーなどを共重合成分として用いる方法や、あ
るいは、これらのビニルモノマーからなる重合体をブレ
ンドして製糸する方法がある。また、この他に、ポリニ
スデル系合成繊維を製造した後上述の各種の七ツマ−を
グラフト重合する方法が必るが、企業的には後者のグラ
フト重合による方法が好ましい手段と言える。
なお、このグラフト重合方法としては、予めベンゾイル
パーオキサイドなどの有機過酸化物で前処理しておき、
次いて前)ホのモノマーの水溶液を用いて加熱処理を施
しグラフト重合を行なう方法や、あるいは重合開始剤と
モノマーを同時に処理する方法などがある。また、繊維
に対する七ツマ−の処理方法としては、液中加熱法、パ
ッドシール加熱法、スプレーシール加熱法、コーティン
グシール加熱法などがある。
そして更に、本発明に用いることのできるポリエステル
系合成繊維を得るには、グラフト重合などにより、多量
のカルボキシル基ヤスルホン酸基あるいはアミド基を繊
維内部に導入することが有効であり、そのためには、グ
ラフト重合効率の高い繊維材料を用いることが望ましい
。具体的には、繊維中に第2、第3成分として、ポリエ
チレングリコール系化合物、ポリブチレングリコール系
化合物、あるいはイソフタル酸や5−スルホ−イソフタ
ル酸、アジピン酸などが共重合されているものの方がグ
ラフト重合効率が向上して好ましいものであり、中でも
アジピン酸が共重合されているものが好ましい。
なおまlζ、繊維中にシリカゲルやタンカルおるいは、
アルキルスルホン酸やアルキルベンゼンスルホン酸など
の水溶性化合物を添加しておき、後で熱水処理やアルカ
1ノ減量処理を施すことなどにより、該化合物を除去せ
しめて繊維表面に多数の凸凹を与えてグラフト重合をし
やすくする方法もおり、さらには、これと同様の手段を
用いて繊維断面形状を異形化せしめてグラフト重合をし
やすくするという方法などもある。これらの手段、換言
すれば繊維の表面積を大きくするという手段が、前)ホ
の如くグラフト重合による改質をしやすくさせるととも
に、吸湿、放湿スピードの高いものを得る上でも好まし
いものである。
本発明者らの各種検討によれば、かかる繊維の表面積と
しては0.1777f/g以上であることが望ましく、
また断面異形度が1.1以上、好ましくは1.3以上で
あるものを用いるのがよいものである。ここで、断面異
形度とは、該異形断面繊維のもつ表面積値を、同一のデ
ニール数の丸断面繊維の表面積値で除して求められる値
である。断面形状で述べると、第4図に(A)〜(E)
で示したような異形断面繊維を用いるのが好ましいもの
である。たとえば、一般的に同図の(A>のようなH型
断面であると慨して断面異形度が1.7〜2程度、また
(B)のようなπ型断面であると1.4〜1.8程度、
また(C)のような偏平断面でおると1.2〜1.5程
度、また(D>のようなY型断面であると1.2〜1.
4程度、また(E)のような三葉型断面であると1.1
〜1゜3程度の断面異形度となるものである。なお、こ
こでいう繊維表面積は、顕微鏡などにより3000倍に
拡大した繊維断面を写真搬影し、該写真上の繊維断面周
長を実測して表面積値の算出に用いるものである。
なお、カルボン酸やスルホン酸の導入量として 。
は、8.lX10−’グラム光端/グラム以上とするの
が好ましく、より高い本発明の効果を得るには1.5X
10”3グラム当量/グラム以上を導入することが最も
望ましい。
本発明の快適性に優れた衣料素材は、上述したような改
質ポリエステル系合成繊維の100%使いで布帛を作成
してもよいし、あるいは本発明の効果が損われない範囲
内で、これらの改質ポリエステル系合成繊維に加えて通
常の合成繊維やあるいは天然繊維等をも適宜混用しても
差支えない。
このように他繊維を用いて、吸放湿特性以外の快適さに
関連する要因、例えば朋触りや嵩高性、防しわ性などを
良好なものにせしめることも、また望ましいものである
。なお、混用率的には上記のような改質ポリエステル系
合成繊維を少なくとも50重間%程度、好ましくは70
重量%以上用いることが肝要なようでおる。
次に、本発明における吸放湿スピードの測定法について
説明する。
本発明における吸放湿スピードの測定方法は、ガラス秤
量びんに約1gの45帛試料を入れ、開放状態で110
’Cに設定した乾燥機(ベーキングマシン)中で2時間
絶乾し、その俊、密封状態でシリカゲルのデシケータ中
で3Q分間放冷した後、正確に重量を測定する。次に、
20℃×65%RHの温湿度条件にした恒温恒湿1(例
えば、■田葉井製作所製、恒温恒湿槽レインボー)に開
放状態にした上記試料入り秤量びんを入れて24時間放
置し、その後、再び密封状態でシリカゲル入りデシケー
タ中で30分間放置した後、正確に重量を測定する。引
き続き、30℃×90%RHの温湿度条件に恒温恒湿槽
をした後、開放状態にした秤量びんを入れ、15分後の
吸湿量を重量測定から調べる。これにより、20°CX
65%RHから30℃×90%RHへの15分復唱湿率
値は、次式から求めるものである。第1図に示した(1
)のような線図を描くには、5.10.15.3016
0分、24時間における吸湿量を重量測定から求め吸湿
率変化を調べる。もちろん、秤量びんの開放・密封作業
や重量測定作業については、注意深く行なう。
20’Cx 65% RHカら30’Cx 90%R1
−1へ(7)15分後吸湿上記の24時間後の重量を測
定した後、恒温恒湿槽を再び20°CX65%RHの温
湿度条件にして、秤量びんを開放状態で入れ、15分後
の放湿量を重量測定から調べる。これにより、30℃×
90%RHから20℃×65%RHへの15分1多放湿
率は、次式から求めるものである。なお、この式での計
算値は負の値で求められるが、その算出値の絶対値をと
るものである。
30℃× 90%RHから20℃×65%RHへの15
分後絞湿第1図に示したく2)のような線図を描くには
、5.10.15.30.60分、ならびに24時間後
の重量を測定し、秤量びん自体の重量も測定し、重量変
化から放湿量と放湿率を求め放湿率変化を調べる。もち
ろん、この際にも、秤量びんの開放・密封作業や重量測
定作業については、注意深く行なう。
また、本発明における熱損失の測定法は、まず予め20
℃×65%RHおよび20℃×95%RHの温湿度条件
に調湿した恒温恒湿槽もしくは、デシケータ中に101
0X10寸法の試料を入れて、24時間以上放置し吸湿
させる。この試料をカド−チック株式会社製KES−F
7精密迅速熱物性測定装置の保温測定で、室温湿度20
℃×65%RH1熱板温度40℃として熱板上に試料を
のせる。のせた直後から5秒おきに測定装置のパネルメ
ータから熱損失(ワット)を読みとり、読みとり開始1
0秒から60秒の範囲で、読みとり値の高い方から4点
のデータを求め、測定試料5枚についての平均値を10
0倍して熱損失(ワット/m2〉を、それぞれの場合に
ついて算出するものである。
[実施例] 以下、実施例により本発明の快適性に優れた衣料素材の
具体的構成、効果について説明する。
実施例1および比較例1 酸成分として、アジピン酸10モル%、テレフタルMB
5モル%、イソフタル酸5モル%をアルコール成分とし
てエチレングリコールからなるポリエステル系合成繊維
(単糸繊度3デニール、トータル繊度45デニール、H
型断面糸)からなる平織物を減量率が25%になるよう
にカセイソーダでアルカリ減量加工を施し、湯洗い、水
洗、乾燥をして俊、下記条件のパッド液に浸漬し、マン
グル圧2 Kl / artで絞り、ロール状に巻き上
げ、ポリプロピレンフィルムでシールを行ない、100
℃の飽和スチーム導入中でマイクロ波を照射し、60分
間加熱処理をした。
メタクリル酸          35%ペンソイルパ
ーオキサイド     2%オクチルピリジニュームク
ロライド20%水                 
   43%この処理により、ポリエステル系合成繊維
には、カルボキシル基が2.15x10−3グラム当量
/グラム導入された。
かかる織物を、通常のンーピングー乾燥後、180℃×
30秒間中間セットを行ない、次いで通常の方法で分散
染料を用い、130℃×60分間染色を行なった。次い
で炭酸ナトリウム8q/ff水溶液で液比1:20の条
件で60℃×30分間加熱処理を行ない、カルボキシル
基末端をナトリウム置換処理をした。その後、湯洗い、
水洗、乾燥をした後、170℃×30秒間仕上げセット
を施した(実施例1)。
この織物の20℃×65%RHから30℃×90%RH
への15分後吸湿率(A値)は3.23%であり、また
30°CX90%RHから20°CX65%RHへの1
5分後放湿率がB値)は4.89%であった。また、こ
の織物の20°CX65%RHで水分平衡された際の熱
損失は215ワツト/m2であり、20°CX95%R
Hで水分平衡された際の熱損失は310ワツト/m2で
あった。
次に比較例として、実施例1と同一の織物をグラフト重
合改質することなく、他は実施例1と同様の方法で加工
を行なった(比較例1)。
この織物の20’Cx65%RHから30℃×90%R
Hへの15分後吸湿率(A値〉は0.07%であり、ま
た30℃×90%R1−1から20℃×65%RHへの
15分後放湿率がB値〉はo、 。
4%でおった。また、20℃×65%RHで水分平衡さ
れた際の熱損失は172ワツト/況であり、20℃×9
5%RHで水分平衡にされた際の熱損失は173ワツト
/m2であり、いずれも実施例1の織物の値よりも小さ
かった。
次に、実施例1、比較例1の織物をそれぞれブラウスに
縫製した。
これらのブラウスを、予め20℃×65%RHで調湿し
て、これをパネラ−に着用してもらい、25°CX65
%RHの温湿度条件にした人工気象至で1時間安静後、
高さ20CItのブロック上へ15分間の踏台昇降運動
を行ない、その後、再び20分間安静状態を保つという
運動をしてもらった。
そして、この際のパネラ−の体とブラウスの間における
温湿度の変化を調べたところ、実施例1品の温湿度は、
運動開始前で32.5°CX40%RHであり、運動中
は35.6°CX92%RHに上がり、そして安静時に
は33.4℃×60%RHに回復し、運動終了後の良好
な清涼感状態への回復スピードの速い清涼感のあるブラ
ウスであると認められるものであった。また、パネラ−
の評価も、このブラウスはむし暑さが少なく運動終了後
の良好な清涼感状態への回復が速く快適であるとのもの
であった。
一方、比較例1品を着用した場合には、運動開始前は3
2.6°CX45%RHであったが、運動中は36.3
°CX100%RHとなり、また運動終了後の安静時は
35.6℃×100%RHで必り、むれ感が大きく、し
かも運動終了後もむれ感が容易にはおさまらず、極めて
清涼性に乏しい不快な着用感のものと判断できるもので
あった。また、パネラ−による着心地についての評価も
これを裏づけるものでめった。
実施例2および比較例2〜4 5−スルホイソフタル酸10重量%導入したポリエステ
ル系合成繊維(単糸繊度2デニール、トータル繊度30
デニール、π型断面糸)が70重最%、通常のポリエス
テル系合成繊維(単糸繊度3デニール、トータル繊度5
0デニール、丸断面糸)か30重最%混糸で編成したス
ムースニットを、リラックス−精練−乾燥後、下記条件
のパラ・ド液に浸漬し2 K!J/ criのマングル
圧で絞り、ロール状に巻上げてフィルムでシールを行な
い、100℃の飽和スチーム導入中でマイクロ波を照射
して30分間加熱処理をした。
メタクリル酸          40%ペンソイルパ
ーオキサイド     2%オクチルピリジニュームク
ロライド20%水                 
   38%かかる処理により前者ポリエステル系繊維
に、2.33X10−3グラム当量/グラムのカルボキ
シル基が導入された。
かかる編地を分散染料を用いて130′CX60分間染
色を行ない、次いで炭酸ナトリウム8q10水溶液で、
液比1:20の条件で60℃×30分間の加熱処理を行
ないカルボキシル基末端をナトリウム置換処理をした。
次いで、湯洗い、水洗、乾燥後170℃で仕上げセット
を行なって、この編地をスポーツシャツに縫製した(実
施例2)。
なお、この編物の20℃×65%RHから30℃× 9
0%RHへの15分後吸湿率(A値〉は3゜12%であ
り、また30℃×90%RHから20°CX 65%R
Hへの15分後放湿率がB値)は4゜71%であった。
かかるスポーツシャツを実施例1と同様に、メ工気象室
でパネラ−による着用・運動テストをrなった。
次に比較として、通常のポリエステル50%、木綿50
%からなるT/C混紡糸(40番手)ろスムースニット
に編成し、上記実施例2と同様にスポーツシャツに縫製
してパネラ−による人エン象至での着用テストに供した
(比較例2)。
さらに比較として、木綿100%、麻100%からなる
40番手の紡績糸を、本実施例と同様にスムースニット
に編成し、スポーツシャツに縫事した。これらについて
も人工気象至で着用テストに供した(比較例3.4)。
これらの結果を、次表にとりまとめた。
こ かかる表かられかるように、実施例2品は、比ゝ  較
例2〜4品に比べて、運動終了俊における良好゛  な
清涼感状態への回復スピードが速いものである1  と
認められるものでおった。また、パネラ−の評゛  価
も、実施例2品が清涼感がおり運動後に清涼な状態に戻
るのが極めて速いというものであった。
一方、比較例2は比較例1よりは良いと言えるものであ
ったが、実施例2に比べると不快感が大きかった。また
比較例3.4についても、実施例2と比べると清涼回復
スピードが小さく、清涼快適感は本発明品の方が優れて
いるものであった。
[発明の効果] 以上述べた通りの本発明によれば、主としてポリエステ
ル系合成繊維からなっているにもかかわらず、インナー
、中成、スポーツ衣料などの用途に最適な、良好な清涼
感を持つ快適性に優れた衣料素材が提供されるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の快適性に優れた衣料素材のもつ吸放
湿特性の1例を説明する線図である。 第2図は、比較のために、従来の通常のポリエステル系
合成繊維100%からなる編物の吸放湿特性を説明する
線図である。第1.2図において、曲線(1〉は、衣料
素材を20℃×65%RH下に置き吸湿度合いを平衡状
態に達せしめた後、30℃×90%RH状態下に置いた
際に平衡状態になるまでの吸湿スピードを表わし、横軸
は経過時間、縦軸は吸湿率でおる。A値はその際の15
分竣成湿率である。また、曲線(2)は、逆に30℃×
90%RH下て吸湿度合いが平衡になっている状態から
、20℃×65%RH状態下に置いた際に平衡状態にな
るまで放湿スピードを表わし、B値はその際の15分後
放湿率がある。 第3図は、熱損失特性を種々変えた編地を用いて婦人用
ドレスシャツを縫製し、それぞれの編地の20℃×95
%RHで水分平衡にされた際の熱損失値と、該シャツを
33°CX70%RHの環境下で10名のパネラ−に実
着用による快適感についての評価結果の相互関係を示し
たものでおる。 第4図(A)〜(E)は、本発明に好ましく用いられる
異形断面繊維の各種形状例を示したものである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリエステル系合成繊維を主体としてなる繊維布
    帛であり、20℃×65%RHから30℃×90%RH
    への15分後吸湿率が0.5%以上であり、かつ30℃
    ×90%RHから20℃×65%RHへの15分後放湿
    率が1.3%以上であることを特徴とする快適性に優れ
    た衣料素材。
  2. (2)20℃×65%RHで水分平衡にされた際に18
    0ワット/m^2以上の熱損失をもち、かつ20℃×9
    5%RHで水分平衡にされた際に250ワット/m^2
    以上の熱損失をもつものであることを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項記載の快適性に優れた衣料素材。
  3. (3)ポリエステル系合成繊維として、表面積が0.1
    7m^2/g以上でかつ断面異形度が1.1以上の異形
    断面繊維を用いたものであることを特徴とする特許請求
    の範囲第(1)項または第(2)項記載の快適性に優れ
    た衣料素材。
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