JP3757814B2 - 婦人衣服 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、着用に際して快適な高ソフトストレッチ性能を有し、しかも耐久性のある高吸湿保温性を兼ね備えたポリエステル系婦人衣服に関する。さらに詳しくは、ブラウス、ズボン、スカート、スーツなどの婦人衣服に関する。
【0002】
【従来の技術】
ポリエステルは、機械的特性をはじめさまざまな優れた特性を有しているため、幅広く展開されている。また、近年のストレッチブームによりポリエステル系織物にもより優れたストレッチ性を付与することが望まれている。特に、婦人服の中でも、ブラウス、ズボン、スカート、スーツなどの婦人衣服においては、動きやすさ、着用時の快適性による意識も高まっている。
【0003】
また、女性は男性に比べて、冷え性の割合が高く、特に、秋冬物の婦人服については、保温性が強く要求されている。
【0004】
ポリエステル系繊維にストレッチ性を付与する手段として、仮撚加工糸や、弾性繊維の混用の他に、サイドバイサイド型複合繊維が種々提案されている。サイドバイサイド型複合繊維は、仮撚加工糸のようなガサツキ、フカツキ感もなく、またポリウレタン系のような弾性繊維の混用のように、風合いやドレープ性、染色性に劣るといった問題もない。
【0005】
例えば、特公昭44−2504号公報や特開平4−308271号公報には固有粘度差あるいは極限粘度差を有するポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略す)のサイドバイサイド複合糸、特開平5−295634号公報には非共重合PETとそれより高収縮性の共重合PETのサイドバイサイド複合糸が記載されている。このようなサイドバイサイド型複合繊維を用いれば、ある程度のストレッチ性のある糸を得ることはできるが、織物にした際のストレッチ性が不充分となり、満足なストレッチ性織物が得られにくいという問題があった。
【0006】
これは、上記したようなサイドバイサイド型複合糸は織物拘束中での捲縮発現能力が低い、あるいは捲縮が外力によりヘタリ易いためである。サイドバイサイド型複合糸はポリウレタン系繊維のように繊維自身の伸縮によるストレッチ性を利用しているのではなく、複合ポリマ間の収縮率差によって生じる3次元コイルの伸縮をストレッチ性に利用している。このため、例えば、ポリマーの収縮が制限される織物拘束下で熱処理を受けるとそのまま熱固定され、それ以上の収縮能を失うためコイルが十分に発現せず、上記問題が発生するものと考えられる。
【0007】
また、ポリエステル繊維やナイロン繊維などの合成繊維は、優れた物理的および化学的特性を有しているため広く利用されているが、その反面、吸湿性が低いため、衣服として用いた場合着用時に蒸れやすく、また保温性も低いという欠点があり、改善が望まれている。
【0008】
これを改善するため、特公昭60−34979号公報に示されるように、合成繊維にアクリル酸やメタクリル酸をグラフト重合させたり、特公昭58−46589号公報に示されるように、ラジカル重合可能な親水性モノマーをポリエステル繊維上で重合させる方法が提案されている。
【0009】
しかしながら、これら従来の方法は性能や耐久性が不十分であったり、風合いが硬くなったりする欠点があった。
【0010】
さらに、これらを解決すべく、耐久性のある吸湿性と制電性を有し、しかも柔軟な風合いを有する繊維材料を得る方法として、ビニルカルボン酸および/またはビニルスルホン酸モノマーとジビニルモノマーの重量比が1:1〜20:1である処理液を繊維材料表面で重合させる方法が、特開平8−209540号公報で提案されている。この方法により、耐久性のある吸湿性が得られるが、さらに高い性能と耐久性が望まれていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、本発明は、上述のような従来技術では得られなかった、着用快適性に優れた高ソフトストレッチ性と回復性を有し、さらに光沢や滑らかな触感、ソフトな風合いを有し、さらに充分な耐久性のある高吸湿保温性を兼ね備えたポリエステル系婦人衣服を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記した課題を解決するため本発明のストレッチを性有するポリエステル系婦人衣服は、主として次の構成を有する。
【0013】
すなわち、本発明は、一方がポリトリメチレンテレフタレートを主体としたポリエステルである2種類のポリエステル系重合体を繊維長さ方向に沿ってサイドバイサイド型に貼り合わせた複合繊維のマルチフィラメント糸を実質的に有撚りで、経糸および緯糸の少なくとも一方に用い、当該糸条はK=TD1/2 の式(ただし、K:撚り係数、T:1メートル当たりの撚り数、D:デシテックス)において、K=6000〜25000の撚りが施されており、かつ、織物の目付が60g/m2 〜400g/m2 、織物伸長率が15%以上であって、伸長回復率が80%以上のストレッチ性を有する織地からなり、該繊維表面に吸湿発熱性を有する高分子化合物が付着されており、吸湿発熱性を有する高分子化合物が、ビニルカルボン酸および/またはビニルスルホン酸モノマーと、下記一般式 [I]
【化3】
Figure 0003757814
(式中、X=HまたはCH 3 、n=9〜23の整数)、および/または下記一般式 [II]
【化4】
Figure 0003757814
(式中、X=HまたはCH 3 、m+n=は9〜23の整数)で示されるビニルモノマーとを、重量比1:20〜1:2で含む処理液が、繊維材料の表面上に付与され重合されたものであり、その発熱エネルギー係数が5以上30以下であることを特徴とするポリエステル系婦人衣服である。
【0014】
発明では、耐久性のある高吸湿保温性を得るために、次のような手段を採用するものである。
【0015】
すなわち、本発明の婦人衣服において、吸湿発熱性を有する高分子化合物は、ビニルカルボン酸および/またはビニルスルホン酸(以下、「モノマーA」という。)と、下記一般式[I]
【0016】
【化3】
Figure 0003757814
【0017】
(式中、X=HまたはCH3 、n=9〜23の整数)および/または下記一般式[II]
【0018】
【化4】
Figure 0003757814
【0019】
(式中、X=HまたはCH3 、m+n=は9〜23の整数)で示されるジビニルモノマー(以下、「モノマーB」という。)ならびに重合開始剤からなり、そのモノマーAとモノマーBの重量比が1:20〜1:2で含む処理液を、繊維構造物に付与した後、繊維材料表面上で重合させたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明のストレッチ性を有するポリエステル系婦人外衣服は、経糸および緯糸の少なくとも一方に、ポリエステル系のサイドバイサイド型複合繊維を用いるものである。
【0021】
サイドバイサイド型の複合繊維は、固有粘度や共重合成分、共重合率等が異なる重合体を貼り合わせ、それらの弾性回復特性や収縮特性の差によって、捲縮を発現するものである。固有粘度差を有するサイドバイサイド型複合の場合、紡糸、延伸時に高固有粘度側に応力が集中するため、2成分間で内部歪みが異なる。
【0022】
そのため、延伸後の弾性回復率差および織物の熱処理工程での熱収縮率差により高粘度側が大きく収縮し、単繊維内で歪みが生じて3次元コイル捲縮の形態をとる。この3次元コイルの径および単位繊維長当たりのコイル数は、高収縮成分と低収縮成分との収縮差(弾性回復率差を含む)によって決まると言ってもよく、収縮差が大きいほどコイル径が小さく、単位繊維長当たりのコイル数が多くなる。
【0023】
ストレッチ素材として要求されるコイル捲縮は、コイル径が小さく、単位繊維長当たりのコイル数が多い(伸長特性に優れ、見映えが良い)、コイルの耐へたり性が良い(伸縮回数に応じたコイルのへたり量が小さく、ストレッチ保持性に優れる)、さらにはコイルの伸長回復時におけるヒステリシスロスが小さい(弾発性に優れ、フィット感がよい)等である。
【0024】
これらの要求を全て満足しつつ、ポリエステルとしての特性、例えば適度な張り腰、ドレープ性、高染色堅牢性を有することで、トータルバランスに優れたストレッチ素材とすることができる。
【0025】
ここで、前記のコイル特性を満足するためには高収縮成分(高粘度成分)の特性が重要となる。コイルの伸縮特性は、低収縮成分を支点とした高収縮成分の伸縮特性が支配的となるため、高収縮成分に用いる重合体には高い伸長性および回復性が要求される。
【0026】
そこで、本発明者らは、ポリエステルの特性を損なうことなく前記特性を満足させるために鋭意検討した結果、高収縮成分にポリトリメチレンテレフタレート(以下、PTTと略記する)を主体としたポリエステルを用いることを見出した。PTT繊維は、代表的なポリエステル繊維であるポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート(以下、PBTと略記する)繊維と同等の力学的特性や化学的特性を有しつつ、弾性回復性、伸長回復性が極めて優れている。これは、PTTの結晶構造においてアルキレングリコール部のメチレン鎖がゴーシュ−ゴーシュの構造(分子鎖が90度に屈曲)であること、さらにはベンゼン環同士の相互作用(スタッキング、並列)による拘束点密度が低く、フレキシビリティーが高いことから、メチレン基の回転により分子鎖が容易に伸長・回復するためと考えられている。
【0027】
ここで、本発明においてPTTとは、テレフタル酸を主たる酸成分とし、1,3−プロパンジオールを主たるグリコール成分として得られるポリエステルである。ただし、20モル%以下、より好ましくは10モル%以下の割合で他のエステル結合の形成が可能な共重合成分を含むものであってもよい。共重合可能な化合物として、例えばイソフタル酸、コハク酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、ダイマ酸、セバシン酸、5−ナトリウムスルホイソフタル酸などのジカルボン酸類、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのジオール類を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。また、必要に応じて、艶消し剤となる二酸化チタン、滑剤としてのシリカやアルミナの微粒子、抗酸化剤としてヒンダードフェノール誘導体、着色顔料などを添加してもよい。
【0028】
また、低収縮成分(低粘度成分)には高収縮成分であるPTTとの界面接着性が良好で、製糸性が安定している繊維形成性ポリエステルであれば特に限定されるものではないが、力学的特性、化学的特性および原料価格を考慮すると、繊維形成能のあるPETが好ましい。
【0029】
また、両成分の複合比率は製糸性および繊維長さ方向のコイルの寸法均質性の点で、高収縮成分:低収縮成分=75:25〜35:65(重量%)の範囲が好ましく、65:35〜45:55の範囲がより好ましい。
【0030】
本発明に用いるサイドバイサイド型複合繊維の断面形状は、丸断面、三角断面、マルチローバル断面、偏平断面、ダルマ型断面、X型断面、さらにその他公知の異形断面であってもよいが、捲縮発現性と風合いのバランスから、丸断面の半円状サイドバイサイドや軽量、保温を狙った中空サイドバイサイド、ドライ風合いを狙った三角断面サイドバイサイド等が好ましく用いられる。
【0031】
また、単繊維繊度は、1.1〜10dtexが好ましく、より好ましくは1.1〜6dtexである。1.1dtex以上とすることで、捲縮によるストレッチ性の実効を得ることができ、また10dtex以下とすることによりシボ感を抑えることができる。
【0032】
次に、本発明の婦人衣料にかかる布帛に用いられる糸状の撚について述べると、本発明の糸状の撚りとしては、K=TD1/2 (K:撚り係数、1メートル当たりの撚り回数、D:デシテックス)の式において、撚り係数K=6000〜25000の撚りとするものである。撚り係数が6000の場合、甘撚りの領域に属するが、糸条が150dtexであれば500T/Mであることを意味する。一方、撚り係数Kが25000の場合、強撚の領域に属するが、同じく150dtexの場合、2000T/Mの撚に相当する。撚り係数Kが6000未満の場合は、撚り糸を用いた布帛の特徴であるドレープ性や着用時の良好なシルエット、落ち感に乏しいものになる。また、撚り係数Kが25000よりも大きい場合は、二重よりの発生などにより撚り線が乱れてしまい、このような撚り糸を用いた布帛は極めて品位の悪いものとなる。
【0033】
本発明のポリエステル系ストレッチ織物は、織物の目付が60g/m2 〜400g/m2 であることが重要である。織物の目付が60g/m2 以下の場合では、薄すぎて婦人用のブラウス用途には適さない。また、400g/m2 以上では、重衣料となり、ズボン、スカート、スーツ用途には適さない。
【0034】
本発明のポリエステル系ストレッチ織物は、経緯の少なくとも一方について、織物伸長率が15%以上である。更に好ましくは、該織物伸長率が15%以上40%未満である。織物伸長率とは、後述する測定方法にて定義されるストレッチ性のパラメータである。織物伸長率が15%未満である場合には、人体の運動時の皮膚の伸縮に追随できず、満足の行く着心地のものが得られない。40%以上となると、縫製時に工程通過性が悪くミシン糸切れとなる場合が生じてきて好ましくない場合があり、また、着用時にも膝ぬけ、肱ぬけの原因となる場合があって婦人服としての見栄えが悪くなる方向である。
【0035】
また、本発明のポリエステル系ストレッチ織物は、伸長回復率が80%以上であることが重要である。伸長回復率とは、後述測定法にて定義されるストレッチ性のパラメータである。伸長回復率が80%未満の場合には、織物伸長率と同様に、人体の運動時の皮膚の伸縮に追随できず、満足の行く着心地のものが得られない。
【0036】
本発明でいう婦人外衣服繊維構造物とは、布地およびこれに付帯するレース等の帯状物、紐状物、糸状物、繊維から構成されるものを全て含むものである。
尚、構成する布地では織物、編物の形態が好ましく、また不織布も適用できる。織物で例示すると、糸繊度としては50〜500dtex、組織は広く織を構成している全ての織り組織に用いられる。
【0037】
本発明の婦人衣服とは、糸繊度が50〜500dtexで構成されるものであれば限定されず、衣服の形態としては、ブラウス、ズボン、スカート、スーツが好ましい。
【0038】
50dtex未満のものは薄すぎて、ブラウスなどの薄地用には好ましくない。また、500dtexを越える糸繊度のものは、厚すぎて、ズボン、スカート、スーツなどの厚地用には好ましくない。
【0039】
本発明の婦人衣服の発熱エネルギー係数は5以上30以下であり、さらには7以上20以下であることが好ましい。この範囲において、その婦人衣服の吸湿発熱効果で保温性が得られ、特に冬場において、これらの婦人衣服、ブラウス、ズボン、スカート、スーツなどを着用すると、非常に暖かく、快適性のある衣服が得られる。また、発熱エネルギーが5より小さいと発熱効果が小さく、30より大きいと発熱エネルギーが大きすぎて、発汗量が多くなり、衣服内における温度が必要以上に上昇し、快適感が得られない。
【0040】
発熱エネルギーを5以上発生させるためには、後述するモノマーAとモノマーBの重合体を、繊維表面上に1wt%以上、30以下とするには、20wt%以下付着させる必要がある。
【0041】
本発明でいう発熱エネルギー係数は、次のようにして測定される値である。
【0042】
すなわち、幅約3.5cmの試料3gを、温度計あるいは熱電対の測定部に巻き、摂氏30度×湿度30%RHの環境下に12時間以上放置後の温度を測定する。次に摂氏30度×湿度90%RHの環境まで、湿度3%/分の速度で変化させ、この間1分毎に4時間後まで温度を測定する。測定後、上昇温度を積分したものを発熱エネルギー量として求め、次の式によって表す。
【0043】
発熱エネルギー係数=試料の発熱エネルギー量/ポリエステルタフタ(JIS標準布)の発熱エネルギー量。
【0044】
本発明にかかる婦人衣服は、織地を形成する繊維表面に吸湿発熱性を有する高分子化合物が付着されている。ここで、「吸湿発熱性を有する」とは、高分子化合物が水分を吸うと、運動エネルギーが熱エネルギーに変換されて、高分子化合物が発熱する特性を有することである。
【0045】
該吸湿発熱性を有する高分子化合物を付着させる方法としては、たとえば、後述するモノマーAとモノマーBを、繊維材料上で重合させ重合体からなる被膜を形成することにより達成できる。
【0046】
本発明で用いることのできるモノマーAは、ビニルカルボン酸および/またはビニルスルホン酸である。ビニルカルボン酸の具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸などが挙げられる。また、ビニルスルホン酸の具体例としては、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(以下、「AMPS」という。)、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム(以下、「AMPS−Na」という。)、2−アリルオキシ−2−ヒドロキシプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸ナトリウムなどが挙げられる。本発明では、これらのモノマー2種類以上用いることも何ら差し支えない。特に、重合効率と吸湿性の面から、アクリル酸、メタクリル酸、AMPS、スチレンスルホン酸ナトリウムが好ましく用いられる。
【0047】
また、本発明で用いられ得るモノマーBの一種は、下記一般式[I]
【0048】
【化5】
Figure 0003757814
【0049】
で示され、ここでnは9〜23の整数である。nが9より小さくても23より大きくても十分な耐久性が得られない。また、制電性の面から、モノマーBは、n=14〜23の範囲であることが好ましい。
【0050】
また、モノマーBの他の種は、下記一般式[II]
【0051】
【化6】
Figure 0003757814
【0052】
で示され、ここでm+nは10〜30の整数である。該m+nが10より小さくても30より大きくても十分な耐久性、制電性が得られない。
【0053】
モノマーBとして、上記一般式[I]と[II]で示されるモノマーをそれぞれ単独でも用いることができ、また一般式[I]および一般式[II]で示されるモノマーを併用してもよく、さらに、一般式[I]と[II]で示されるモノマーの2種以上を用いても何ら差し支えない。
【0054】
また、上記一般式 [I]と[II]において、XはHまたはCH3 であるが、安全の面からX=CH3 を用いることが好ましい。
【0055】
本発明において、モノマーAとモノマーBの混合比は、重量比で1:20〜1:2であることが好ましく、より好ましくは1:2である。この重量比が1:20を超える場合には、得られる吸湿性が低いレベルに留まる傾向を示し、一方、1:2に満たない場合には、重合体の網目構造化が十分進まず耐久性が悪くなってしまう傾向がある。
【0056】
制電性の面からは、重量比でモノマーAよりもモノマーBの使用量が多い方が好ましい。モノマーAとモノマーBの使用量については目的に応じて決定すればよい。
【0057】
本発明では、モノマーAとモノマーBの重合反応に際し、重合開始剤が用いられる。本発明で用いられる重合開始剤としては、通常のラジカル開始剤を使用することができる。例えば、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水素など無機系重合開始剤や、2,2’−アゾビス(2−アミディノプロパン)ジハイドロクロライド、2,2’−アゾビス(N、N−ジメチレンイソブチラミディン)ジハイドロクロライド、2−(カルバモイラゾ)イソブチロニトリルなどの有機系重合開始剤が挙げられる。また、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリルなどの水不溶性重合開始剤をアニオン、ノニオン等の界面活性剤で乳化させて用いてもよい。コスト、取り扱いに容易さの点からは、過硫酸アンモニウムが好ましく用いられる。
【0058】
さらに、重合効率を高めるために、重合開始剤としての過酸化物と還元性物質を併用するいわゆるレドックス開始剤を用いてもよい。この過酸化物としては、例えば、過硫酸アンモニウムや過硫酸カリウム、還元性物質としては、例えば、スルホキシル酸ナトリウムとホルマリンとの反応物やハイドロサルファイトなどが挙げられる。重合開始剤の使用濃度は、使用するモノマー濃度や処理条件にもよるが、0.1〜3%が好ましい。
【0059】
また、繊維との親和性を高めるために各種浸透剤を使用してもよい。例えば、イソプロピルアルコールなどのアルコール類や、アニオン系界面活性剤として、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムや、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどがあり、非イオン系では、オクチルフェノールのエチレンオキサイド付加物などの各種界面活性剤を使用してもよい。
【0060】
本発明で用いられる処理液は、基本的には、モノマーAとモノマーB、それに重合開始剤とで構成されるが、さらに必要に応じて仕上げ加工剤、例えば、撥水剤、柔軟剤、難燃剤、抗菌防臭加工剤などを添加してもよい。また、架橋促進のために、風合いをあまり粗硬にしない程度に、メチロール基を有するビニルモノマー、例えば、N−メチロールアクリルアミドやN−メチロールメタクリルアミド、N,N−メチレンビスアクリルアミドなどを添加してもよい。
【0061】
また、必要に応じて天然物付与も好ましく行なわれ、植物から抽出された綿、麻、茶、または、動物から抽出されたウール、シルク、キチン、キトサン、スクワラン、または、鉱石から抽出されたスメクタイトなどが挙げられ、これらを処理液中に混合させ同時に処理をしたり、または上記処理後天然物だけの処理液を作成し、繊維に含浸させ、乾熱処理によって付与させる。これらの天然物が有する吸湿性によって保温効果がさらに高まる。
【0062】
本発明のモノマーAとモノマーBを含む処理液を繊維材料に付与する方法としては、通常用いられる手段が適用可能である。例えば、パディング法、スプレー法などが挙げられる。これらの方法で処理液を付与後、例えば真空脱水機で処理するなどして付与量を調整することも好ましく行われる。
【0063】
本発明において、モノマーAとモノマーBを繊維上で重合させる方法としては、ラジカル重合に用いられるあらゆる手段を用いることが可能である。
【0064】
例えば、乾熱処理、スチーム処理、浸漬法、コールドバッチ法、マイクロ波処理、紫外線処理などが挙げられる。ここでマイクロ波処理とは、2450MHzまたは920MHzの波長の高周波を被加熱物に当てることで発熱させるものである。これらの処理手段は、単独で適用してもよいし、加熱効率を高めるために、例えば、スチーム処理または乾熱処理時にマイクロ波処理または紫外線処理を併用するなどしてもよい。なお、空気中の酸素が存在すると重合が進みにくくなるので、乾熱処理、マイクロ波処理、紫外線処理の場合には、不活性ガス雰囲気下で処理するのが好ましく、コールドバッチ法の場合にも、シール材で密封することが好ましい。
【0065】
これらの重合法の中では、スチーム処理が重合効率および処理の安定性の観点から好適である。スチーム処理は、常圧スチーム、加熱スチーム、高圧スチームのいずれでもよいが、コスト面からは、常圧スチームまたは加熱スチームが好ましい。スチーム処理温度は、80〜180℃さらには100〜160℃が好ましい。スチーム処理時間は、1〜10分程度でよい。
【0066】
なお、本発明において、繊維材料に処理液を付与した後、モノマーAとモノマーBを重合させる前に、風乾あるいは乾燥機などで予備乾燥することも好ましく行なわれる。
【0067】
本発明の処理液による重合物の付着量は、吸湿性能を優れたものにし、一方、風合いの粗硬化を防ぐ観点から、繊維材料に対して1〜20wt%とすることが好ましい。付着量は、より好ましくは、5〜20wt%である。
【0068】
【実施例】
以下、実施例および比較例を用いて本発明をさらに具体的に説明する。
【0069】
なお、実施例中に記載した各種性能は、以下の方法により評価した。
(測定方法)
(1)織物伸長率:
JIS L−1096の伸長率A法(定速伸長法)で測定した。
【0070】
L1:L0を測定後、L0測定荷重を取り除いて、再び0.9×10-3cN/dtexの荷重を吊したときのカセ長である。
(2)伸長回復率:
JIS L−1096の伸長回復率A法(くり返し定速伸長法)で測定した。(3)洗濯:
自動反転渦巻き式電気洗濯機((株)東芝製;VH−1150と同性能のもの)に、45cm×45cmの試験布500gと、40±2℃の0.2%弱アルカリ性合成洗剤(JIS K−3371弱アルカリ性・第1種)液25lとを入れ、強条件で25分間洗濯した。ついで、遠心脱水機で30秒間脱水後、常温水をオーバーフローさせながら10分間すすぎを行った。その後、再度30秒間脱水し、同条件で10分間すすいだ前記方法を洗濯5回とする。表1では、これを4回繰り返し洗濯20回と表示した。
(4)樹脂付着量:
樹脂付着量(%)=[(A−B)/B]×100
ここで、A:加工後の生地重量
B:加工前の生地重量
ここで、生地重量とは20℃×65%RH雰囲気下に24時間放置したときの重量をいう。
(5)吸湿性(ΔMR):
ΔMR(%)=MR2 −MR1
ここで、MR1 とは絶乾状態から20℃×65%RH雰囲気下に24時間放置したときの吸湿率(%)をいい、洋服ダンスの中に入っている状態、すなわち着用前の環境に相当する。また、MR2 とは絶乾状態から30℃×90%RH雰囲気下に24時間放置したときの吸湿率(%)をいい、運動状態における衣服内の環境にほぼ相当する。
【0071】
ΔMRは、MR2 からMR1 の値を差し引いた値で表されるものであり、衣服を着用してから運動したときに、衣服内のムレをどれだけ吸収するかに相当し、ΔMR値が高いほど快適であるといえる。一般に、ポリエステルのΔMRは0%、ナイロンで2%、木綿で4%、ウールで6%といわれる。
(6)発熱エネルギー係数:
本文中で説明したとおりである。
実施例1
固有粘度(IV)が1.40のホモPTTと固有粘度(IV)が0.60のホモPETをそれぞれ別々に溶融し、紡糸温度275℃で24孔の複合紡糸口金から複合比(重量%)50:50で吐出し、紡糸速度1400m/分で引取り165dtex、24フィラメントのサイドバイサイド型複合構造未延伸糸(繊維断面は略半円接合型)を得た。
【0072】
さらにホットロール−熱板系延伸機(接糸長:20cm、表面粗度:3S)を用い、ホットロール温度75℃、熱板温度170℃、延伸倍率3.3倍で延伸し、次いで、いったん引き取ることなく、連続して0.9倍でリラックスして巻き取り、55dtex、24フィラメントの延伸糸を得た。紡糸、延伸とも製糸性は良好であり、糸切れは発生しなかった。
【0073】
経糸は得られたサイドバイサイド型複合繊維を100t/mの撚数で2本合撚して110dtexとして用い、緯糸はサイドバイサイド型複合繊維55デシテックスを3本引き揃えて500t/mの撚を施した。撚り係数は6400であった。2/2綾組織の織物をウォータージェット織機にて経緯が109×60本/2.54cmの生機密度で製織した。
【0074】
得られた生機をオープンソーパーで95℃でリラックス熱処理し、乾燥後、乾熱180℃で中間セットし、120℃で染色した。下記組成の処理液に浸漬後、ピックアップ率80%に設定したマングルで絞り、乾燥機で120℃、2分乾燥させた。乾燥後、直ちに、105℃の加熱スチーマーで5分間処理し、湯水洗、乾燥した。
【0075】
次いで、乾燥機で170℃の乾熱でピンテンター方式により仕上げセットした。仕上反の密度は経緯で145×75本/2.54cmであった。織物の目付は112gであった。
【0076】
得られた織物の表面は官能評価の結果、シボがなく、滑らかで光沢があり、かつソフト風合いで、経緯方向にソフトなストレッチを有する織物であった。また、この織物の織物伸張率を測定した結果、経方向は20%、緯方向は25%であった。伸長回復率は87%であった。高吸湿保温性の評価結果については、表1に示す。
処理液:
AMPS 20g/l
一般式[I]においてX:−CH3 、n=23のモノマー 40g/l
過硫酸アンモニウム 2g/l
実施例2
実施例1と同様の経糸および緯糸を用い、ウォータージェット織機にて生機密度が経緯で74×56本/2.54cmの平組織の織物を製織した。撚り係数は6400であった。
【0077】
得られた生機について実施例1と同一条件で染色加工を行った。仕上反の密度は経緯で95×68本/2.54cmであった。織物の目付は、85g/m2 であった。
得られた織物の表面は官能評価の結果、シボが無く、滑らかで光沢が有り、かつソフト風合いであった。また、この織物の織物伸張率を測定した結果、経方向は17%、緯方向は22%であった。伸長回復率は83%であった。高吸湿保温性の評価結果については、表1に示す。
実施例3
実施例1で用いた緯糸を経糸、緯糸に用い、ウォータージェット織機にて生機密度が経緯で118本×77本/2.54cmの2/1綾組織の織物を製織した。
【0078】
染色加工は実施例1と同様に実施しポリエステルストレッチ織物を得た。織り係数は6400であった。仕上反の密度は150×82本/2.54cmであった。織物の目付は127g/m2 であった。
【0079】
得られた織物の表面は官能評価の結果、シボがなく、滑らかで光沢があり、かつソフト風合いであった。また、この織物の緯方向の伸張率は、22%であった。伸長回復率は90%であった。
比較例1実施例1と同一の生地を、下記組成の処理液に浸漬後、実施例1と同じ処理を施して試料を作製した。高吸湿保温性の評価結果を表1に示す。
処理液:
AMPS 40g/l
一般式[I]においてX:−CH3、n=9のモノマー 20g/lN−メチロールアクリルアミド 7g/l
過硫酸アンモニウム 2g/
【0084】
【表1】
Figure 0003757814
【0085】
【発明の効果】
本発明により、着用快適性に優れた高ソフトストレッチ性と回復性を有し、かつ表面にシボがなく、さらに光沢や滑らかな触感、ソフトな風合いを有し、耐久性のある高吸湿保温性を有するポリエステル系婦人衣服を提供することができる。

Claims (2)

  1. 一方がポリトリメチレンテレフタレートを主体としたポリエステルである2種類のポリエステル系重合体を繊維長さ方向に沿ってサイドバイサイド型に貼り合わせた複合繊維のマルチフィラメント糸を実質的に有撚りで、経糸および緯糸の少なくとも一方に用い、当該糸条はK=TD1/2 の式(ただし、K:撚り係数、T:1メートル当たりの撚り数、D:デシテックス)において、K=6000〜25000の撚りが施されており、かつ、織物の目付が60g/m2 〜400g/m2 、織物伸長率が15%以上であって、伸長回復率が80%以上のストレッチ性を有する織地からなり、該繊維表面に吸湿発熱性を有する高分子化合物が付着されており、吸湿発熱性を有する高分子化合物が、ビニルカルボン酸および/またはビニルスルホン酸モノマーと、下記一般式 [I]
    Figure 0003757814
    (式中、X=HまたはCH 3 、n=9〜23の整数)、および/または下記一般式 [II]
    Figure 0003757814
    (式中、X=HまたはCH 3 、m+n=は9〜23の整数)で示されるビニルモノマーとを、重量比1:20〜1:2で含む処理液が、繊維材料の表面上に付与され重合されたものであり、その発熱エネルギー係数が5以上30以下であることを特徴とするポリエステル系婦人衣服。
  2. 衣服を構成する織地をなす織糸の繊度が、50〜500デシテックス(以下、dtexという)であることを特徴とする請求項1記載のポリエステル系婦人衣服。
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