JPS6322126Y2 - - Google Patents

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JPS6322126Y2
JPS6322126Y2 JP1980108594U JP10859480U JPS6322126Y2 JP S6322126 Y2 JPS6322126 Y2 JP S6322126Y2 JP 1980108594 U JP1980108594 U JP 1980108594U JP 10859480 U JP10859480 U JP 10859480U JP S6322126 Y2 JPS6322126 Y2 JP S6322126Y2
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JP
Japan
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air conditioning
conditioning unit
sound insulation
face
insulating material
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JP1980108594U
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JPS5731251U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自動車の遮音構造に関し、詳しくは
車室前壁を構成するダツシユパネルに遮音材を貼
設するとともに、該ダツシユパネルに近接して空
調ユニツトを配設してなる自動車の遮音構造に関
するものである。
最近、自動車において、その居住性の改善の面
から、車室前壁を構成するダツシユパネルに遮音
材を貼設して、車室内騒音の低減化を図ることが
行われている。
一方、車室内のインストルメントパネル下部に
は上記ダツシユパネルに近接してクーラーユニツ
トやヒーターユニツト等の空調ユニツトを収納配
置しているが、上記ダツシユパネルに遮音材を貼
設した関係上、スペース的に厳しくなり、空調ユ
ニツトをインストルメントパネルからはみ出さな
いように完全に収納するためには、遮音材を部分
的に薄くしてスペースを確保することが必要とな
る。
しかし、その場合、遮音材が部分的に薄くなつ
た部分では遮音効果が低減するとともに、空調ユ
ニツトと遮音材との間には寸法公差あるいは取付
ブラケツトのレイアウト等の関係から若干の間隙
を設ける必要があるため、遮音効果がより一層低
減するという問題がある。
そこで、本考案はかかる点に鑑み、遮音効果を
高めるには遮音材の厚さや密度等が問題となると
ともに、流動性のない空気層も遮音効果を高める
効果を有することに着目してなされたもので、ス
ペース上の制約により空調ユニツトと面する部分
を圧縮して薄く形成した遮音材の凹部と空調ユニ
ツトとの間に設けた間隙の周囲を密封部材でシー
ルして、空気の流動しない層を形成することによ
り、スペース上の要求を満たしつつ、簡単な構成
でもつて遮音効果の低減を効果的に防止できるよ
うにした自動車の遮音構造を提供せんとするもの
である。
以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図ないし第3図において、1および2は車
室前壁を構成するダツシユパネルアツパおよびダ
ツシユパネルロア、3はインストルメントパネ
ル、4はカウルグリル、5はカウルパネル、6は
フロアパネル、7はフロアトンネル、8はフロン
トウインドガラスで、これらによつて車室前部車
体を構成している。
上記ダツシユパネルロア2の内側全面には、例
えばダツシユパネルロア2の板厚0.8mmに対し表
側に例えば2mm厚の塩化ビニル樹脂シート等の遮
音効果を有する材質よりなる表皮材9と裏側に例
えば25mm厚のフエルト等よりなる吸音材10とを
一体に接合してなる遮音材11が下端をフロアパ
ネル6上まで延出せしめて貼設されている。ま
た、上記インストルメントパネル3下部にはダツ
シユパネルアツパおよびロア1,2に近接してク
ーラーユニツト12およびヒーターユニツト13
が配設され、それぞれ取付ブラケツト14,15
を介して車体パネル(ダツシユパネルアツパおよ
びロア1,2)にボルト16止めによつて固定さ
れている。
そして、上記クーラーユニツト12およびヒー
ターユニツト13の各端面が面する遮音材11
(表皮材9)の部分には、遮音材11の吸音材1
0を例えば25mm厚から5mm厚に薄くなるように圧
縮せしめて形成された凹部17,18が設けられ
ており、上記クーラーユニツト12およびヒータ
ーユニツト13はそれぞれ上記凹部17,18の
表面と該ユニツト12,13の端面との間に一定
の間隙tを有して配設されている。さらに、上記
各ユニツト12,13の端面周縁には、前後両側
がそれぞれ該ユニツト12,13端面および凹部
17,18(表皮材9)表面に当接するウレタン
樹脂,硬質ゴム等よりなる密封部材19が添設さ
れて、各ユニツト12,13と遮音材11(表皮
材9)との間に空気が流動しない密閉空間20が
形成されている。
したがつて、上記実施例においては、クーラー
ユニツト12およびヒーターユニツト13の各端
面が面する部分の遮音材11(表皮材9)に凹部
17,18を形成するとともに、該各ユニツト1
2,13の端面と凹部17,18の表面との間に
間隙tを有して各ユニツト12,13を配設した
ことにより、遮音材を貼設したにも拘らず各ユニ
ツト12,13をインストルメントパネル3から
はみ出すことなく収納できるというスペース上の
要求を満たすことができるとともに、寸法公差や
取付ブラケツト14,15のレイアウト等の問題
を解消できる反面、遮音材11の遮音効果が低減
することになる。しかし、さらに、上記各ユニツ
ト12,13と遮音材11との間に密封部材19
により空気が流動しない密閉空間20を形成した
ことにより、遮音効果を高める効果が得られ、そ
の分、上記遮音効果の低減を防止することがで
き、車室内騒音の低減化が図られる。また、この
遮音効果の低減防止効果は簡単な構造でもつて得
られ、低コストでもつて実施可能である。
今、具体的に、ダツシユパネルロア2に圧縮し
ない遮音材を貼設した場合(比較例1)と、30%
の面積分を圧縮した遮音材を貼設した場合(比較
例2)と、上記実施例の如く比較例2に対して密
閉空間を形成した場合(本考案例)とについて、
周波数の変化に対する遮音量を測定し、その結果
を第5図に示す。第5図より明らかなように、比
較例2の如く遮音材を薄くすべく圧縮すると、比
較例1の如き圧縮しないものと較べて遮音効果が
著しく低減するが、本考案例の如くすれば、比較
例2よりも遮音効果が高められて、圧縮しない遮
音材を用いた比較例1の遮音量の値に近づき、ほ
ぼ同等の遮音効果が得られ、上記比較例2の遮音
効果の低減を効果的に防止できることが判る。
尚、第4図は上記実施例の変形例を示し(第1
図ないし第3図と同一の部分については同一の符
号を付してその説明は省略する)、ダツシユパネ
ルロア2に貼設された遮音材11′の凹部17,
18形成箇所において、表側の表皮材9と裏側の
圧縮された吸音材10との間にもう一層の塩化ビ
ニル樹脂シート,鉄板等よりなる遮音パネル21
を介設したもので、遮音効果の低減防止効果をよ
り一層向上させるようにしたものである。
以上説明したように、本考案によれば、車室前
壁を構成するダツシユパネルに遮音材を貼設する
とともに、該ダツシユパネルに近接して空調ユニ
ツトを配設してなる自動車において、上記空調ユ
ニツトの端面が面する部分の遮音材を圧縮して凹
部を形成し、該凹部表面と空調ユニツト端面との
間に間隙を有して空調ユニツトを配設するととも
に、該空調ユニツトの端面周縁に、前後両側がそ
れぞれ遮音材の凹部表面および空調ユニツト端面
に当接する密封部材を設け、該空調ユニツト端面
と遮音材との間に密閉空間を形成したことによ
り、スペース上の要求を満たしながら、簡単な構
造でもつて遮音効果の低減を効果的に防止するこ
とができるので、スペース的およびコスト的に優
れた車室内騒音の低減化を図る遮音構造を提供す
ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施態様を例示するもので、第
1図は車室前部の概略縦断側面図、第2図は要部
の分解斜視図、第3図は第1図の要部拡大図、第
4図は変形例を示す第3図相当図、第5図は遮音
量の測定結果を示すグラフである。 1……ダツシユパネルアツパ、2……ダツシユ
パネルロア、3……インストルメントパネル、9
……表皮材、10……吸音材、11,11′……
遮音材、12……クーラーユニツト、13……ヒ
ーターユニツト、17,18……凹部、19……
密封部材、20……密閉空間、21……遮音パネ
ル、t……間隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車室前壁を構成するダツシユパネルに遮音材を
    貼設するとともに、該ダツシユパネルに近接して
    空調ユニツトを配設してなる自動車において、上
    記空調ユニツトの端面が面する部分の遮音材を圧
    縮して凹部を形成し、該凹部表面と空調ユニツト
    端面との間に間隙を有して空調ユニツトを配設す
    るとともに、該空調ユニツトの端面周縁に、前後
    両側がそれぞれ遮音材の凹部表面および空調ユニ
    ツト端面に当接する密封部材を設け、該空調ユニ
    ツト端面と遮音材との間に密閉空間を形成してな
    ることを特徴とする自動車の遮音構造。
JP1980108594U 1980-07-30 1980-07-30 Expired JPS6322126Y2 (ja)

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JP1980108594U JPS6322126Y2 (ja) 1980-07-30 1980-07-30

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Publication Number Publication Date
JPS5731251U JPS5731251U (ja) 1982-02-18
JPS6322126Y2 true JPS6322126Y2 (ja) 1988-06-17

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ID=29469833

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