JPH048050Y2 - - Google Patents

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JPH048050Y2
JPH048050Y2 JP15151787U JP15151787U JPH048050Y2 JP H048050 Y2 JPH048050 Y2 JP H048050Y2 JP 15151787 U JP15151787 U JP 15151787U JP 15151787 U JP15151787 U JP 15151787U JP H048050 Y2 JPH048050 Y2 JP H048050Y2
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insulator
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【考案の詳細な説明】 《考案の分野》 この考案は車室内のダツシユパネル面に取付け
られる自動車用インシユレータダツシユに係り、
特に、遮音性を向上させた自動車用インシユレー
タダツシユに関する。
《従来技術とその問題点》 通常、第5図に示すように、エンジンルームE
と車室Rとを区画するダツシユパネル1の室内側
面上にインシユレータダツシユ2が取付けられ、
エンジンルームEから車室R内にエンジン等の騒
音や振動が伝播するのを防止している。
そして、このインシユレータダツシユ2はゴ
ム、軟質塩ビシート等の遮音性表皮層2aと、こ
の遮音性表皮層2aの裏面に貼着されたフエル
ト、ポリウレタンフオーム等の吸音層2bとの積
層構造体からなり、吸音層2bの厚みに相当し
て、ダツシユパネル1と遮音性表皮層2aとの間
に所定のクリアランスを確保して、ダツシユパネ
ル1と遮音性表皮層2aとの2重壁効果により良
好な遮音効果を得るようにしている。
ところで、第6図に示すように、車室R内の前
方スペースには、空調ダクト3、ヒータユニツ
ト、クーラユニツト等の各空調ユニツト4、さら
にコントロールユニツト5が各々配設されてお
り、これらの空調ダクト3ならびに各種ユニツト
4,5は車室R内のスペースを確保するため、ダ
ツシユパネル1に極力近接する位置に設定される
傾向にあり、そのため、これら部品の取付部位に
おいて図面に示すように、インシユレータダツシ
ユ2の板厚は薄肉に形成される。すなわち、イン
シユレータダツシユ2の吸音層2bが薄肉状に圧
縮されて、一般部分のクリアランスcに比べ、各
取付部位におけるクリアランスc1,c2,c3が半減
してしまう。
したがつて、所望の2重壁効果が得られず、イ
ンシユレータダツシユ2のトータルの遮音効果が
大幅に低下するという欠点が指摘されていた。
さらに、第7図に示すようにインシユレータダ
ツシユ2の周縁端末は遮音性表皮層2aを吸音層
2bの外形よりもやや外方に延設して、シール
性、ならびに取付作業性を考慮した形になつてい
るが、これらの取付部位においては吸音層2bを
欠く構成であり、一般部のように2重壁遮音効果
が得られないため、これらの部位における遮音性
の低下が免れないとともに、インシユレータダツ
シユ2をダツシユパネル1に取付ける前段階での
製品の輸送、運搬時、あるいは取付時に周縁端末
が充分な剛性を備えていないため、損傷を受け易
く、また、自重により垂れ下がり、シール性の低
下をもたらす等の欠点があつた。
《考案の目的》 この考案は上述の事情に鑑みてなされたもの
で、本考案の目的とするところは、空調ダクト、
各種ユニツト等の取付やダツシユパネルへの取付
を考慮して製品の板厚に変化を付けた場合でも、
良好な遮音性が期待できる自動車用インシユレー
タダツシユを提供することにある。
《考案の構成と効果》 上記目的を達成するために、本考案はエンジン
ルームと車室内とを区画するダツシユパネルの室
内側面上に空気層あるいは吸音材層を介して取付
けられ、該ダツシユパネルの面形状に合致するよ
うにモールドプレス成形された遮音パネルを設置
してなる自動車用インシユレータダツシユにおい
て、 前記遮音パネルがダツシユパネルに当接する部
位、もしくは両パネル間のクリアランスが一般部
に比べ微小な部位のうち、少なくともいずれか一
方の部位における遮音パネルの板厚が厚肉に設定
されていることを特徴とする。
すなわち、前記構成によれば、遮音パネルがダ
ツシユパネル面に当接する部位、もしくは両パネ
ル間のクリアランスが一般部に比べ微小な部位に
おいて、それらの部位のうち、いずれか少なくと
も一方側の遮音パネルが厚肉に設定されているも
のであるから、例えば、車室内の有効スペースを
確保するために、空調ダクト、各種ユニツト等を
ダツシユパネルに極力近接させて配置した場合、
それらの取付部位においてインシユレータダツシ
ユの板厚を薄肉としても、この部分の遮音パネル
を厚肉に設定すれば、良好な遮音効果が得られる
ため、何等遮音性を犠牲にすることなく、ダツシ
ユ部近傍に取付けられる部品の設定自由度を向上
させることができる利点がある。
さらに、インシユレータダツシユの取付部位は
極度に圧縮薄肉化された吸音層を介するか、また
は、吸音層を介することなく直接ダツシユパネル
に取付けることになるが、これらダツシユパネル
に直接接触する部位または、微小クリアランスし
か確保できない部位の遮音パネルを厚肉に設定す
れば、一般部のように2重壁遮音効果がなくと
も、良好な遮音性が維持できるとともに、特に、
インシユレータダツシユの取付時、運搬時その周
縁端末が損傷を受け易いという欠点も遮音パネル
を厚肉に設定することにより、剛性が向上するた
め有効に解決でき、かつ、垂れ下がり等の変形が
生じることがなく、シール性が良好なものになる
等の効果がある。
このように本考案によれば、空調ダクト、各種
ユニツト類等の設定自由度や、ダツシユパネルへ
の取付を考慮して、所定部分のダツシユパネルと
の間のクリアランスが0もしくは極めて小さい場
合でも、2重壁効果の低下を補うべく遮音パネル
を厚肉に設定して良好な遮音性を得るとともに、
インシユレータダツシユの周縁端末の剛性を向上
させ、取付作業性、シール性を向上させるという
ものであり、しかも、遮音パネルはモールドプレ
ス成形により所要形状に成形されるため、遮音パ
ネルの所定部分を厚肉に設定することは容易に実
施できる有利さがある。
《実施例の説明》 以下、本考案に係る自動車用インシユレータダ
ツシユの実施例について添付図面を参照しながら
詳細に説明する。
第1図は本考案の第1実施例であるインシユレ
ータダツシユをダツシユパネルに取付けた状態を
示す縦断面図、第2図は本考案の第2実施例であ
るインシユレータダツシユのダツシユパネルへの
取付状態を示す縦断面図、第3図ないし第4図は
第1実施例に使用する遮音パネルの成形工程を説
明する各断面図である。
第1図において、本例におけるインシユレータ
ダツシユ10は、ダツシユパネル11の面形状に
ほぼ合致するようにモールドプレス成形された遮
音パネル12と、ダツシユパネル11と遮音パネ
ル12との間を所定クリアランス確保して所望の
2重壁遮音効果を得るように、遮音パネル12裏
面にラミネートされた吸音材13とから大略構成
されている。
そして、上記遮音パネル12としては、PVC
樹脂、ゴム等の弾性材料に無機充填剤等を混入し
た比較的面密度の大きな素材を使用し、かつ、吸
音材13としては、フエルト、ポリウレタンフオ
ーム等の多孔質基材を使用して、クリアランス確
保とともに吸音効果を持つようにすれば、吸音上
さらに好ましい。
さらに、本考案にあつては遮音パネル12のモ
ールド成形時、所定部分を厚肉に形成したことが
特徴である。
すなわち、車室R内のダツシユパネル11近傍
には、空調ダクト、ヒータユニツト、クーラユニ
ツト等の空調ユニツト、および、コントロールユ
ニツト等の部品がダツシユパネル11に近接した
位置に配置されるが、例えば、説明の便宜上ヒー
タユニツト14を例示して説明すると、車室R内
の有効スペースを確保するために、このヒータユ
ニツト14はダツシユパネル11に極力近接した
位置に設置される。よつて、この部分においてイ
ンシユレータダツシユ10の板厚は一般部に比べ
かなり小さく設定されている。
そして、周知のように2重壁遮音効果は、各パ
ネル間の離間距離に比例するものであるから、こ
の部位における2重壁効果による遮音性は著しく
低下するが、それを補うために、この部分の遮音
パネル12に一般部のほぼ倍程度の厚みを持つ厚
肉部15が形成されている。
なお、各パネル間の距離が2分の1に減少した
場合、遮音パネル12の厚みを2倍に増厚すれ
ば、ほぼ同一の遮音効果が得られることが実験に
より判明している。
したがつて、本例では、ヒータユニツト14の
取付部位の吸音材13aを一般部に比べ約1/2の
厚みに設定し、その代りに遮音パネル12を一般
部に比べ約2倍の厚肉部15とすることにより遮
音性を何等犠牲にすることなく、インシユレータ
ダツシユ10の板厚を約1/2に半減させることが
可能となる。よつて、ヒータユニツト14をダツ
シユパネル14にさらに近接させることができ、
設計自由度が飛躍的に向上する。
また、本例では、インシユレータダツシユ10
をダツシユパネル11に取付ける部分においても
その部位の遮音パネル12が厚肉部16として設
定されている。
すなわち、これら取付部分は吸音材13を欠い
ており、一般部のように2重壁遮音効果が得られ
ないが、厚肉部16による遮音効果によりこれを
補い、良好な遮音性が期待できるとともに、従来
これら取付部、特に周縁端末部では、剛性がない
ため、損傷を受け易く、かつ、垂れ下がりが生じ
易いため、シール性に劣るという欠点が指摘され
ていたが、本例のようにダツシユパネル11に対
する取付部位が厚肉部16として設定されている
ため、損傷を受けることがなく、かつ良好なシー
ル性が期待できる。
さらに本例のように遮音パネル12の所定部分
に厚肉部15,16を形成することは、遮音パネ
ル12をモールドプレス成形する際、その肉厚調
整を簡単に行なうことができるため、簡易に製作
できる。
なお、本例では、遮音パネル12に厚肉部1
5,16を同時に形成したが、仕様により何れか
一方側の厚肉部15,16を選択的に使用しても
よいことは勿論である。
次に、第2図に示す自動車用インシユレータダ
ツシユ20は、ダツシユパネル11に空気層を介
して取付けられる遮音パネル12により構成され
ており、ダツシユパネル11と遮音パネル21と
の間に所定クリアランスを確保するために遮音パ
ネル21の裏面に格子状、ハニカム状のスペーサ
リブ22が遮音パネル21と一体に突設形成され
ている。
したがつて、このスペーサリブ22の寸法高さ
に相当して、ダツシユパネル11と遮音パネル2
1との間には所定クリアランスが確保され、所望
の2重壁遮音効果が得られることになる。
そして、この第2実施例における自動車用イン
シユレータダツシユ20においても、第1実施例
同様遮音パネル21の所定部分の厚みを相違させ
るようにしている。
すなわち、ヒータユニツト14の取付部位にお
ける遮音パネル21に厚肉部23を形成し、か
つ、遮音パネル21をダツシユパネル11に取付
ける部分も同様に厚肉部24に設定されている。
したがつて、第1実施例同様ヒータユニツト1
4設置箇所のように、インシユレータダツシユ2
0の板厚が薄肉となり、2重壁遮音効果が低下す
る部分においては2重壁遮音効果を補うべく遮音
パネル21を増厚して、遮音性の低下を抑えると
ともに、周縁端末部等の剛性ならびにシール性に
劣る部位を厚肉部24に設定して、剛性、シール
性を改善させるという第1実施例同様の作用効果
を備えている。
さらに、第2実施例のようにスペーサリブ22
を突設して、クリアランスを確保するタイプのも
のでは、吸音材13を廃止することにより、吸音
材13劣化によるクリアランス変動を抑え、長期
にわたり良好な遮音性が得られ、かつ軽量化にも
貢献する等の特有の効果がある。
次に、本考案の第1実施例に使用するインシユ
レータダツシユ10の製造工程について第3図,
第4図に基づいて説明する。
まず、第3図に示すように、押出成形機30の
ノズル31から、半溶融状態に加熱軟化された
PVC樹脂材をモールドプレス用下型32の型面
32aに行きわたらせる。
次いで、図示しない昇降機構と連結したモール
ドプレス用上型33が、モールドプレス用下型3
2に対して下降して、モールドプレス用上下型3
2,33の型締めにより、半溶融状態のPVC樹
脂材が所要形状に成形され、ダツシユパネル11
の面形状にほぼ合致するように成形されるととも
に、所定部位の板厚をモールドプレス用上下型3
2,33の型クリアランスを適宜調整することに
より、この遮音パネル12の厚みを一般部よりも
厚くした厚肉部15,16を同時に形成すること
ができる(第4図参照)。
そして、このようにモールドプレス成形された
遮音パネル12と、同様にホツトプレス成形され
た吸音材13とを圧着型を使用して、接着固定す
ればインシユレータダツシユ10が得られる。
なお、第2実施例で示すスペーサリブ22を備
えた遮音パネル21を形成するには、第3図,第
4図に使用するモールドプレス用下型32の壁面
32aの所定箇所に格子状、あるいはハニカム状
の溝部を形成しておけば、遮音パネル21の成形
と同時にスペーサリブ22を一体に形成すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例である自動車用イ
ンシユレータダツシユをダツシユパネルに取付け
た状態を示す縦断面図、第2図は本考案の第2実
施例である自動車用インシユレータダツシユをダ
ツシユパネルに取付けた状態を示す縦断面図、第
3図,第4図は本考案の第1実施例に使用する遮
音パネルの成形工程を示す断面図、第5図は自動
車室内におけるインシユレータダツシユの設定箇
所を説明する側面図、第6図は従来のインシユレ
ータダツシユと各種部品との相互関係を示す説明
図、第7図は従来のインシユレータダツシユの取
付箇所を拡大して示す説明図である。 10,20……自動車用インシユレータダツシ
ユ、11……ダツシユパネル、12,21……遮
音パネル、13……吸音材、14……ヒータユニ
ツト、15,16……厚肉部、22……スペーサ
リブ、30……押出成形機、32……モールドプ
レス用下型、33……モールドプレス用上型。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 エンジンルームと車室内とを区画するダツシユ
    パネルの室内側面上に空気層あるいは吸音材層を
    介して取付けられ、該ダツシユパネルの面形状に
    合致するようにモールドプレス成形された遮音パ
    ネルを設置してなる自動車用インシユレータダツ
    シユにおいて、 前記遮音パネルがダツシユパネルに当接する部
    位、もしくは両パネル間のクリアランスが一般部
    に比べ微小な部位のうち、少なくともいずれか一
    方の部位における遮音パネルの板厚が厚肉に設定
    されていることを特徴とする自動車用インシユレ
    ータダツシユ。
JP15151787U 1987-10-02 1987-10-02 Expired JPH048050Y2 (ja)

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JP15151787U JPH048050Y2 (ja) 1987-10-02 1987-10-02

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