JPS59186751A - 自動車用ダツシユインシユレ−タ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の分野） この発明は、自動車用ダッシュインシュレータの改良に
関する。

（従来技術とその問題点） 自動車用ダッシュインシュレータは、自動車のダッシュ
パネル面に添設される多孔質吸音材からなる軟質の吸音
層および遮音層の２重の層からなるもので、ダッシュパ
ネルを透過するエンジンルームからの騒音を遮断し、車
室内側を静粛に保つために設けられる。

ところで、インシュレータダッシュにおいては、その部
位によって大きな加重が加わる部分とそうでない部分と
があるが、例えばペダル部周辺のトーボード部やホイル
ハウス部分等においては、乗０の足により踏み付（プら
れ、前記軟質の吸音層が圧縮変形し易い。このために、
前記トーボート部やボイルハウス部等においては吸音層
が偏平化してしまうために、この部分の遮音性は他の部
分に比して比較的低いものとなっている。

したがって、これらの部分の遮音性を向上させるために
は、吸音層の厚みをその分増すことが効果的であろうこ
とは当然考えられる。

しかし、吸音層を構成する多孔質吸音材として用いられ
ている材料は、従来フェルトあるいはウレタンフオーム
等の軟質の材料であり、その厚みを増した場合には、乗
員の足でこの部分を踏み付１プだときに撓みが大きくな
る。例えばトーボード部においては、乗員がペダル操作
をする際に、ぺダル操作がしにくかったり、あるいはペ
ダルの操作感覚が感触で得難いために不安感を抱かせる
ことになる。したがって、吸音層の厚みはこの部分にお
いては実測で他の部分の半分の略ｊ５ｍｍ程度しか取る
ことができなかった。

また、このにうなフェルトあるいはウレタンを硬質化す
ることも考えられる。しかしながら、硬質化した場合に
は逆に吸音材としての機能が著しく低下し、このために
従来では、そのコストと性能面から薄い軟質の吸音材が
用いられているのが現状である。

（発明の目的） 本発明は、前述の如き加重のかかる部位においても、イ
ンシュレータダッシュの厚みを厚く取れ、しかもその遮
音性を減じないようにすることを目的とする。

（発明の構成と効果） 前記目的を達成するために、本発明は、自動車のダッシ
ュパネル上に添設されるクツシュインシュレータであっ
て、該ダッシュインシュレータは、多孔質吸音材からな
る軟質の吸音層、および遮音層の２重の層からなる振動
吸収用シートの適宜部位において、前記吸音層の一部に
剛体からなる中空のスペーサを介在させたことを特徴と
する。

前記構成によれば、スペーサによりインシュレータの厚
みが保持されるとともに、圧縮によるへたりがなく、し
たがってそのへたり現象による遮音性低下がなく、しか
も前記スペーサは成形時において形状保持力が大であり
、特にホイルハウス部分等においては成形性が良好なた
めに、車体パネルへのフィツト性が良好となる。

（実施例の説明） 第１図はこの発明を適用した自動車のダッシュパネル部
分の構成を示すものである。

この部分は、フロントフロア１より立上がるダツシュロ
ア２およびこのダツシュロア２の上部に車室Ｒ内側に向
けて立上がるダッシュアッパー３と、エンジンルームＥ
側に立上がるカウル［・ツブ４およびこのカウルトップ
４と前記ダッシュアッパー３の上面を覆うカウルトップ
グリル５とによりカウルボックス６を形成し、これらに
よりエンジンルームＥと車室Ｒとを区画するようにして
いる。

そして、クツシュインシュレータ７は前記ダツシュロア
２からダッシュアッパー３にかけて車苗Ｉく内側に敷設
され、適宜の固定手段により固着される。

なお、図中符号８はフロントフロア１上に設けられ、か
つダッシュインシュレータ上に延長して設りられたカー
ペットである。

また、同図はステアリングシャフト９が車室Ｒ内側に向
（〕で配置されたいわゆるトーボード部分の構成を示す
ものである。

クツシュインシュレータ７は、基本的にはフェルト、発
泡ウレタン等の多孔質吸音材からなる。軟質の吸音層１
０と、この吸音層１０の表面に一体化されるゴム、ポリ
塩化ビニール等からなる遮音層１１の２重の層からなる
振動吸収用シートであって、このシートの床面側には、
前記吸音層１０に替えて中空のスペーサ１２が配置され
ている。

第２図は、その詳しい構造を示すもので、前記スペーサ
１２はその両面を薄い吸音材の層１０′。

１０″を介してサンドイッヂ状に積層されている。

このスペーサ１２の材質としては、硬質紙アルミニウム
またはプラスチック等からなり、かつその断面形状を図
に示Ｊ−如くハニカム状に形成したものである。

そして、ダッシュインシュレータ７の全体の厚みを略３
Ｑｍｍとすると、そのスペーサ１２の厚みは約２０ｍｍ
となり、これによって他の部分と同一厚みに保持されて
いる。

以上のように構成されたダッシュインシュレータは、そ
の製造方法の一例として、加熱プレス成形によりダッシ
ュパネルの面形状に成形される。

この際においては、前記吸音材１０はスペーサ１２の介
在される部分をトリムカットされた形状で提供され、熱
圧縮成形時において、遮音層１１および薄い吸音材の層
１０′、厚い吸音材１０およびその吸音材１０の間口部
分にスペーサ１２を配設し、かつその裏面には薄い吸音
材の層１０″　□を積層した状態でセットされ、熱、圧
をか【プで形成され、自動車のパネル面形状に成形され
る。

この際、前記スペーサ１２は縦方向の圧縮応力に対して
は極めて剛性が高いが、曲げに対しては容易に変形する
特質を具備している。

しＩζがって、前述の如き成形時において、熱圧をかり
、成形した状態にａ５いては、厚み方向に対しては変形
はしないが、曲面形状に良好に成形され、かつこの部分
にｄ５いては熱圧を除去した際に、従来の吸音材のよう
に圧縮回復等がなく、いわゆるスプリングバック現象も
ないために、成形性が極めて良好となり、車体パネルに
対するフィッ１−性が良好となる。

なお、前記実施例にＪ５いては、トーボード部分のみに
ついて、前述の如きコア形状を有するスペーサ１２を設
（プたものを示し／ｊが、例えばホイルハウス部分、そ
の他加重のかかりやすい部分に前記スペーサ”を介在さ
せ゛るにうにでき、またそのコア形状も適宜選択できる
ことも勿論である。

また、以上のように構成されたダラシコインシュレータ
にあっては、その加重の加わる部分についてはスペーサ
が配置されていることになるので、この部分に加重をか
（プたとしても、従来の吸音層のみによるダッシュイン
シュレータに比して圧縮歪みあるいはそれによる永久変
形が全くなく、所定の厚みを維持できる。

更に、その吸音特性については、第３図にその音響透過
損失値を示す如く、前記実施例によるもの■は同一厚み
で従来の吸音層と遮音層の２重構造によるもの■と殆ど
変りないかあるいはこれを上回る状態にあり、したがっ
て、加重のかかる部位において、従来の吸音層が潰され
てしまうことを考慮づれば、更にその′ａ音特性を上回
ることになる。

また、前記実施例において、スペーサと遮音材との間に
薄い吸音材の層１０’　が介在されているため、吸音層
全てをスペーサで置き模えたちの■より吸音特性が大幅
に向上する。

次に、第４図に示すものは、この発明の他の実施例を示
すものである。この例では、パネル（フロントフロア２
）側の吸音材の層１０″は省略されている。この例にＪ
３いても吸音特性は前記実施例とほぼ同一であるととも
に、製作が容易となる。

なａ３、前記各実施例においてはハニカムコア形状のス
ペーサを介在させであるが、例えばダンボールプラスデ
ック等の波形コア形状のものや、可変発泡ウレタン、発
泡ポリプロピレン、ポリエチレン等のバルク月を用いて
も同一効果を得る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明を適用した自動車のダッシュパネル近
傍の断面図、第２図は第１図の△で囲われる部分にお（
プる一部断面斜視図、第３図はこの発明に係るダッシュ
インシュレータと従来のダッシュインシコレータ透過損
失値を比較するためのグラフ、第４図はこの発明の他の
実施例を示す部分斜視図である。 ２．３・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・ダッシュパネル（２・・・ダツシュロア） （３・・・ダッシュアッパー） ７・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・インシュレータ１０．１０’　、１０”・
・・吸音層 １１・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・遮音層１２・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・スペーサ特許出願人 河西工業株式会社 代理人　弁理士　和　１）成　則 第１図 第２＠ 第３図 同　ｉ　叡　（Ｈｚ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）自動車のダッシュパネル上に添設されるダッシュ
   インシュレータであって、該ダッシュインシュレータは
   、多孔質吸音材からなる軟質の吸音層、および遮音層の
   ２重の層からなる振動吸収用シートの適宜部位において
   、前記吸音層の一部に剛体からなる中空のスペーサを介
   在させたことを特徴とづる自動車用ダッシュインシュレ
   ータ。