JP2002046552A - 自動車のパネル制振遮音構造 - Google Patents

自動車のパネル制振遮音構造

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JP2002046552A
JP2002046552A JP2000233066A JP2000233066A JP2002046552A JP 2002046552 A JP2002046552 A JP 2002046552A JP 2000233066 A JP2000233066 A JP 2000233066A JP 2000233066 A JP2000233066 A JP 2000233066A JP 2002046552 A JP2002046552 A JP 2002046552A
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vibration
damping
sound
panel
insulating layer
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Akira Nomura
章 野村
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Subaru Corp
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Fuji Heavy Industries Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2401/00Indexing codes relating to the type of sensors based on the principle of their operation
    • B60G2401/12Strain gauge

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  • Passenger Equipment (AREA)
  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体重量の軽減が得られると共に、効率的な
パネルの制振遮音効果が得られる自動車のパネル制振遮
音構造を提供する。 【解決手段】フロアパネル12の上面に、このフロアパ
ネル12における複数の各振動モードによる大なる振動
歪みエネルギーの発生箇所に即してブチルゴムによる第
1制振遮音層21を貼設し、第1制振遮音層21上にポ
リプロピレンによるシート状で剛性及び通気性を有する
第2制振遮音層23を貼設し、更に第2制振遮音層23
上にフロアマット25を敷設する。第1制振遮音層21
による部分的な補剛によって効果的にフロアパネル12
の振動の制御ができて重量軽減が得られ、かつフロアパ
ネル12の剛性向上により低周波によるこもり音も有効
的に抑制することができる。また、ブチルゴム及びポリ
プロピレンを使用することによってリサイクル性が向上
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の車体パネ
ルの振動及び透過音を抑制するパネル制振遮音構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車の車体は、軽量化及び溶接組立作
業性に優れることから比較的薄い鋼板パネルで構成され
ている。鋼板パネルによって構成される車体は、外部か
ら騒音が侵入しやすく、またパネルの振動が騒音源にな
る。この対策として種々のパネルの制振遮音構造が提案
されている。
【0003】この制振遮音構造としては、例えば特開平
7−181979号公報に開示され、かつ図7に要部断
面図に示すようにフロアパネル101上に柔らかなメル
シート等の制振材102を貼設し、この制振材102上
に敷設されるフロアカーペット103をカーペット表皮
104と熱可塑性樹脂から構成されるバッキング材10
5とフロアパネル101の形状に賦形された緩衝材層1
06とを積層して形成するものにおいて、緩衝材を多数
の綿玉状の繊維基材によって構成することが提案されて
いる。
【0004】また、特開平9−95168号公報に開示
され、かつ図8に要部斜視図を示すように、カーペット
層113とカーペット層113の裏面に一体的に発泡成
形されたモールドウレタン層114からなるフロアカー
ペット112を、モールドウレタン層114の裏面とフ
ロアパネル111との間に高空隙性または低圧縮弾性の
充填材115を介在してフロアパネル111上に敷設す
ることによってフロアパネル111側からの振動伝達を
低下させることが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平7−181
979号公報によると、フロアパネル101にメルシー
ト等の制振材102を貼設することによってフロアパネ
ル101の振動が抑制される。
【0006】しかし、このメルシートは主に高周波の制
振遮音に対しては効果があるものの、剛性が低いことか
ら低周波のこもり音に対しては十分な遮音効果が期待で
きないものであり、またフロアパネル101の全面に亘
って略均一に貼設することから、車体重量の増大を招く
と共に、効果的なフロアパネル101の制振効果が得ら
れないことが懸念される。
【0007】一方、上記特開平9−95718号公報に
よると、高空隙性の充填材115を介在してフロアパネ
ル111上にフロアカーペット112を敷設することに
よって敷設面積に対する実質的なフロアパネル111と
フロアカーペット112の接触面積を少なくすることに
よって、或いは低圧縮弾性の充填材115を介在するこ
とによって、フロアパネル111側からの振動伝達を低
下させることができ、かつモールドウレタン層114に
よって遮音性能が高められる。
【0008】しかし、充填材115がフロアパネル11
1の振動特性の偏倚にかかわらず全面に亘って略均一に
配設されることから効果的なフロアパネル111の制振
効果が得られないことが懸念される。
【0009】一方、近年環境問題や資源再利用に対する
要求から、自動車産業分野においても車体製造工程内で
発生する不良品及び廃車から分離回収される部材のリサ
イクル化が注目されているが、特開平7−181979
号公報及び特開平9−95168号公報に使用されるメ
ルシートや発泡ウレタンはリサイクル効率が悪く、リサ
イクル性の高い材料の使用が望まれている。
【0010】従って、かかる点に鑑みなされた本発明の
第1の目的は、車体重量の軽減が得られると共に、効率
的な車体パネルの制振遮音効果が得られる自動車のパネ
ル制振遮音構造を提供することにある。
【0011】また、本発明の第2の目的は、材料のリサ
イクル性に優れた自動車のパネル制振遮音構造を提供す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る請求項1に記載の自動車のパネル制振遮音構造は、車
体パネルに制振遮音層を貼設して上記車体パネルの制振
及び透過音を抑制する自動車のパネル制振遮音構造にお
いて、上記車体パネルの一方面に貼設した第1制振遮音
層と、該第1制振遮音層上に貼設されて第1制振遮音層
の全面を覆う第2制振遮音層とを備え、上記第1制振遮
音層は、上記車体パネルの振動モードにおける大なる振
動歪みエネルギーの発生箇所を含み部分的に貼設された
ことを特徴とする。
【0013】請求項1の発明によると、車体パネルの振
動モードにおける振動歪みエネルギーの大きい箇所を含
む部分的に第1制振遮音層を貼設して補剛することによ
って、少量の第1制振遮音層によって効果的に車体パネ
ルの振動を抑制することができて、大幅な重量軽減がも
たらされと共に、車体パネルの剛性向上により低周波に
よるこもり音も有効的に抑制することができる。また、
各振動モードに応じて第1制振遮音層の配設パターンを
適宜変更することによって、要求に応じた最適な車体パ
ネルの制振制御が容易に行える。更に、第1制振遮音層
上に第2制振遮音層を貼着することによって、より透過
音の抑制が得られ制振遮音効果の向上がもたらされる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の自動車のパネル制振遮音構造において、上記第1制振
遮音層は、上記車体パネルにおける複数の各振動モード
による各々の大なる振動歪みエネルギーの発生箇所のパ
ターンに倣って車体パネルに貼設されたことを特徴とす
る。
【0015】請求項2の発明によると、車体パネルにお
ける複数の振動モードによる各々の大なる振動歪みエネ
ルギー発生箇所のパターンに倣って第1制振遮音層を貼
設することによって、例えば低次振動モード領域或いは
高次振動モード領域等の制振目的とする制振モード範囲
に即した車体パネルの振動を有効的に制御することがで
きる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2の自動車のパネル制振遮音構造において、上記第2制
振遮音層は、剛性及び通気性を有し、上記第1制振遮音
層自体により車体パネルに貼設されたことを特徴とす
る。
【0017】請求項3の発明によると、剛性及び通気性
を有して遮音性に優れた第2制振遮音層を、車体パネル
に第1制振遮音層それ自体によって貼設することから、
別途接着剤等の貼着手段を要することなく容易に第2制
振遮音層を配置することができ、制振遮音層の配設作業
の効率向上が得られる。
【0018】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
かの自動車のパネル制振遮音構造において、第2制振遮
音層は、ポリプロピレンによって形成されたシート状で
あることを特徴とする。
【0019】請求項4の発明によると、第1制振遮音層
をブチルゴムによって形成することから、それ自体の貼
着によって車体パネルに貼設されると共に、第2制振遮
音層を容易に貼付け固定することができ、制振遮音層の
取り付け作業性の効率化がもたらされる。ブチルゴム
は、耐老化性、耐候性、耐熱性、気体透過性に優れるこ
とから、長期間に亘り安定した制振及び遮音効果を維持
することができ、かつリサイクル性に優れたブチルゴム
を使用することによって車体製造工程内で発生した不良
品及び廃車から分離回収した制振遮音層のリサイクル効
率の向上が得られる。
【0020】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかの自動車のパネル制振遮音構造において、第2
制振遮音層は、ポリプロピレンによって形成されたシー
ト状であることを特徴とする。
【0021】この請求項5の発明によると、第2制振遮
音層を機械的強度及び耐熱性等に優れたポリプロピレン
によって形成することによって、長期間に亘り安定した
制振及び遮音効果を維持することができると共に、リサ
イクル性に優れたポリプロピレンを使用することによっ
てリサイクル効率の向上がもたらされる。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
いずれかの自動車のパネル制振遮音構造において、上記
車体パネルがフロアパネルであって、該フロアパネル上
面に第1制振遮音層及び第2制振遮音層が順次貼設さ
れ、更に第2制振遮音層上にフロアマットが敷設された
ことを特徴とする。
【0023】請求項6の発明によると、第1制振遮音層
によるフロアパネルの有効的な制振制御及び第2制振遮
音層による遮音が得られ、更にフロアマットによる遮音
効果が確保できる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明による自動車のパネ
ル制振遮音構造の実施の形態を、車体パネルがフロアパ
ネルである場合を例に図1乃至図6によって説明する。
なお、図中矢印Fは車体前方方向を示している。
【0025】図1は、自動車のフロア部の概要を示す斜
視図であり、符号10はフロア部である。このフロア部
10は、前部が車室とエンジンルームとを区画するトー
ボード(図示せず)に接合され、かつ左右両側に沿って
各々前後方向に延在する閉断面形状のサイドシル11を
有し、サイドシル11の比較的下部にフロアパネル12
の側端が結合され、更にフロアパネル12の車幅方向の
中央部に車体前後方向に延在するフロアトンネル部13
が形成されている。
【0026】サイドシル11とフロアトンネル部13と
の間には、車体前後方向に延在してフロアパネル12と
協働して車体前後方向に連続する閉断面形状を形成する
断面略ハット状のフレーム14が配設される一方、サイ
ドシル11とフレーム14との間及びフレーム14とフ
ロアトンネル部13との間には各々車幅方向に延在して
フロアパネル12と協働して車幅方向に連続する閉断面
形状を形成する断面略ハット状のクロスメンバ15が配
設され、かつ交差するフレーム14の上面とクロスメン
バ15の上面は略面一に連続形成されている。更にクロ
スメンバ15の後方においてサイドシル11とフレーム
14との間及びフレーム14とフロアトンネル部13と
の間には車幅方向に延在してフロアパネル12と協働し
て車幅方向に連続する閉断面形状を形成する比較的高さ
の低い断面略ハット状のクロスメンバ16が配設されて
いる。
【0027】ここで、サイドシル11、フロアトンネル
部13、クロスメンバ15及び16によって複数に区画
されたフロアパネル12において、クロスメンバ15の
前方でかつサイドシル11とフレーム14との間におけ
るA部の振動歪みエネルギーについて、図2に示す振動
モード説明図及び図3に示すパネル振動パターン説明図
によって説明する。
【0028】図2の各(a)、(b)、(c)は、各々
1次、2次、3次の各振動モードを示し、各(a)、
(b)、(c)において破線で示す各振動モードと基準
線が交差する部位Bが振動歪みエネルギーが大きい箇所
であることを表している。図3の各(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)は各々1次、2次、3次、4
次、6次のパネル振動パターンを示している。
【0029】従って、1次振動モードでは、図2(a)
に示すように破線で示す振動モードが基準線と交差する
サイドシル11とフロアパネル12の接合部及びフレー
ム14との接合部の部位で振動歪みエネルギーが大き
く、2次振動モードにおいては図2(b)に示すように
フロアパネル12のA部の中央において振動歪みエネル
ギーが大きく、また、3次振動モードでは図2(c)に
示すようにサイドシル11とフレーム14との間の約1
/3付近において振動歪みエネルギーが大きいことが分
かる。
【0030】これらの各1、2次及び3次の各振動モー
ド等の低次振動モード領域における振動歪みエネルギー
が大きい箇所に倣ってフロアパネル12の一方面である
上面にテープ状のブチルゴムを図1及び図4(a)に示
す如く振動モードに合致したパターンで貼着配置して第
1制振遮音層21を形成する。
【0031】このブチルゴムの貼着配置による第1制振
遮音層21のパターンは、抑制の対象とする振動モード
によって変更される。例えば高次振動モード領域におけ
る制振制御を対象とする場合には、例えば図4(b)に
示すパターンに設定される。
【0032】このブチルゴムによる第1制振遮音層21
上に、通気性があり透過音の抑制に優れ、かつ機械的強
度及びリサイクル性に優れた、例えば発泡ポリプロピレ
ン製でサイドシル11とフレーム14との間に略嵌合す
るシート状の嵩上材を第2制振遮音層23として第1制
振遮音層21の貼着により接着して敷設する。
【0033】同様にクロスメンバ15の前方でフレーム
14とフロアトンネル部13との間、クロスメンバ15
の後方におけるサイドシル11とフレーム14との間、
及びクロスメンバ15の後方におけるフレーム14とフ
ロアトンネル部13の間におけるフロアパネル12のB
部、C部、D部においても各部の1次、2次、3次の各
振動モードにおける振動歪みエネルギーが大きい箇所に
倣ってテープ状のブチルゴムを図1に示す如く振動モー
ドに合致したパターンで貼着配置して第1制振遮音層2
1を形成し、各1次制振遮音層21上に、各々B部、C
部、D部の形状に倣ったシート状の第2の制振遮音層2
3を第1制振遮音層21それ自体の貼着により接着して
敷設する。
【0034】この取り付け作業にあたり、第1制振遮音
層21をブチルゴムによって形成することから、ブチル
ゴム自体の貼着によってフロアパネル12に貼設される
と共に、第2制振遮音層23を容易に貼付け固定するこ
とができ、第1制振遮音層21及び第2制振遮音層23
の取り付け作業性が容易になり作業の効率化がもたらさ
れる。
【0035】なお、C部及びD部に敷設される第2制振
遮音層23の下面にはクロスメンバ16に嵌合する凹溝
23aが形成され、かつフロアパネル12の各部に敷設
される各第2制振遮音層23は、敷設された状態で上面
が図5に示すようにフレーム14及びクロスメンバ15
の各上面と連続する厚さを有している。
【0036】更に、図5に示すように各第2制振遮音層
23、フレーム14、クロスメンバ15及びフロアトン
ネル部13上に連続する2から3層よりなるフロアマッ
ト25が敷設される。
【0037】このフロアマット25の敷設によりフロア
パネル12は、例えば図5のI−I線断面を図6に示す
ようにフロアパネル12の1次乃至3次の比較的低次振
動モード領域における振動歪みエネルギーが大きい箇所
に倣ったパターンでブチルゴムの貼着配置により第1制
振遮音層21を形成し、第1制振遮音層21上に通気性
のあるシート状の第2制振遮音層23が接着敷設され、
第2制振遮音層23上にフロアマット25が敷設され
る。
【0038】従って、本実施の形態によると、フロアパ
ネル12の制振の対象とする振動モード領域における振
動歪みエネルギーの大きい箇所のパターンに応じてブチ
ルゴムを貼設して第1制振遮音層21を形成して部分的
に補剛することから、少量の第1制振遮音層21によっ
て効果的にフロアパネル12の振動を制御することがで
き、従来の効率的にフロアパネルの全面に亘ってメルシ
ートを敷設する制振構造に比べ大幅な車体重量軽減がも
たらされと共に、低周波によるこもり音を有効的に抑制
することができる。
【0039】また、この制振要求に対応する振動モード
に即して第1制振遮音層21の配設パターンを適宜変更
することによって、フロアパネル12の振動モードを制
御することができ、車種等の異なる制振要求等に応じて
最適なフロアパネル12の制振制御が容易に行える。
【0040】第1制振遮音層21上に、第1制振遮音層
21によって遮音性に優れた通気性のあるシート状の第
2制振遮音層23を貼着し、更にフロアマット25を敷
設することによって更に制振遮音効果がもたらされる。
【0041】第1制振遮音層21を形成するブチルゴム
は、耐老化性、耐候性、耐熱性、気体透過性に優れ、か
つ第2制振遮音層23を形成するポリプロピレンは、機
械的強度及び耐熱性等に優れ、長期間に亘り安定した制
振及び遮音効果を維持することができると共に、リサイ
クル性に優れたブチルゴム及びポリプロピレンを使用す
ることによって車体製造工程内で発生した不良品及び廃
車から分離回収した後の第1制振遮音層21及び第2制
振遮音層23のリサイクル効率の向上がもたらされる。
【0042】本発明は上記実施の形態に限定されること
なく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であ
る。例えば上記実施の形態ではフロアパネル12の制振
及び遮音について説明したが、比較的軽量であることか
らトーボード、リヤクォータパネル、ドアパネル等他の
車体パネルに容易に適用することもできる。
【0043】
【発明の効果】以上説明した本発明によると、車体パネ
ルの振動モードにおける振動歪みエネルギーの大きい箇
所に第1制振遮音層を貼設して部分的に補剛することか
ら、第1制振遮音層によって効果的に車体パネルの振動
を制御することができ、重量軽減がもたらされる共に、
車体パネルの剛性向上により低周波によるこもり音も有
効的に抑制することができる。また、各振動モードに応
じて第1制振遮音層の配設パターンを適宜変更すること
によって、要求に応じた最適な車体パネルの制振制御が
容易に行える。更に、第1制振遮音層上に第2制振遮音
層を貼着することによって、より制振遮音効果の向上が
もたらされる。
【0044】また、剛性及び通気性を有して透過音の抑
制に優れた第2制振遮音層を、車体パネルに第1制振遮
音層それ自体によって貼設することによって、容易に第
2制振遮音層を配置することができ、制振遮音層の配設
作業の効率向上が得られる。
【0045】特に、第1制振遮音層にブチルゴムを使用
し、第2制振遮音層をポリプロピレンにより形成するこ
とによって、長期間に亘り安定した制振及び遮音効果を
維持することができると共に、車体製造工程内で発生し
た不良品及び廃車から分離回収した後のリサイクル効率
の向上が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車の自動車のパネル制振遮音
構造の実施の形態を説明する自動車のフロア部の概要を
示す斜視図である。
【図2】同じく、振動モード説明図であり、(a)、
(b)、(c)は、各々1次、2次、3次の各振動モー
ドを示している。
【図3】同じく、パネル振動パターン説明図であり、
(a)、(b)、(c)、(d)、(e)は各々1次、
2次、3次、4次、6次のパネル振動パターンを示して
いる。
【図4】同じく、第1制振遮音層の貼着配置状態を示す
説明図である。
【図5】同じく、第2制振遮音層の貼設を説明する斜視
図である。
【図6】同じく、図5のI−I線断面図である。
【図7】従来のフロアパネルの制振遮音構造を示す要部
断面図である。
【図8】同じく、従来のフロアパネルの制振遮音構造を
示す要部断面図である。
【符号の説明】
10 フロア部 11 サイドシル 12 フロアパネル(車体パネル) 13 フロアトンネル部 14 フレーム 15 クロスメンバ 16 クロスメンバ 21 第1制振遮音層 23 第2制振遮音層 25 フロアマット

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体パネルに制振遮音層を貼設して上記
    車体パネルの制振及び透過音を抑制する自動車のパネル
    制振遮音構造において、 上記車体パネルの一方面に貼設した第1制振遮音層と、 該第1制振遮音層上に貼設されて第1制振遮音層の全面
    を覆う第2制振遮音層とを備え、 上記第1制振遮音層は、 上記車体パネルの振動モードにおける大なる振動歪みエ
    ネルギーの発生箇所を含み部分的に貼設されたことを特
    徴とする自動車のパネル制振遮音構造。
  2. 【請求項2】 上記第1制振遮音層は、 上記車体パネルにおける複数の各振動モードによる各々
    の大なる振動歪みエネルギーの発生箇所のパターンに倣
    って車体パネルに貼設されたことを特徴とする請求項1
    に記載の自動車のパネル制振遮音構造。
  3. 【請求項3】 上記第2制振遮音層は、 剛性及び通気性を有し、上記第1制振遮音層自体により
    車体パネルに貼設されたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の自動車のパネル制振遮音構造。
  4. 【請求項4】 上記第1制振遮音層は、 上記車体パネルに貼設されるブチルゴムによって形成さ
    れたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    自動車のパネル制振遮音構造。
  5. 【請求項5】 上記第2制振遮音層は、 ポリプロピレンによって形成されたシート状であること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の自動車の
    パネル制振遮音構造。
  6. 【請求項6】 上記車体パネルがフロアパネルであっ
    て、該フロアパネル上面に第1制振遮音層及び第2制振
    遮音層が順次貼設され、更に第2制振遮音層上にフロア
    マットが敷設されたことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の自動車のパネル制振遮音構造。
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