JPS631620Y2 - - Google Patents

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JPS631620Y2
JPS631620Y2 JP1981191751U JP19175181U JPS631620Y2 JP S631620 Y2 JPS631620 Y2 JP S631620Y2 JP 1981191751 U JP1981191751 U JP 1981191751U JP 19175181 U JP19175181 U JP 19175181U JP S631620 Y2 JPS631620 Y2 JP S631620Y2
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JP
Japan
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seat
floor
vehicle
occupant
center
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JP1981191751U
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JPS5897041U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両用座席構造に係り、特に車両の走
行方向に対して交わる方向、例えば車両の幅方向
に沿い走行方向に臨んで配置された座席に着座し
た乗員の身体が、車両の旋回時に加わる遠心力に
より、求心力と反対方向に付勢されるのを抑止
し、乗員の身体を旋回方向、即ち求心力方向に向
わせることによつて可及的に乗員の疲労を軽減で
き、且つ車酔い等の不快感が生じるのを予防し得
る車両用座席構造に関するものである。
[従来の技術] 一般に、車酔いを起す原因の1つとして、車両
内の乗員に加わる慣性力に対する姿勢のとり方の
違いがあると考えられている。
[考案が解決しようとする問題点] 特に、車両が旋回するときには、速度方向が変
更されて加速度を生じ、それに基づく求心力とこ
れに釣り合う遠心力(慣性力)が発生することに
なる。これに際し、運転者は、通常ハンドルを操
作しつつ、自ら身体を求心力方向に傾斜させるの
に対して、他方乗客は、単に遠心力に身体を任せ
て求心力方向とは反対方向に傾斜されることとな
つて、車酔いを起す可能性が高くなると考えられ
る。
また、大きな遠心力が加わつた場合、乗客は遠
心力方向に付勢される身体を座席に保持すべく、
意識的又は無意識的に身体全体を緊張させてお
り、長時間に亙る乗車では、著しく疲労してい
た。
本考案は上述したごとき事情に鑑みて創案され
たものであり、その目的は車両の走行方向に対し
て交わる方向に配置される座席を、これに着座す
る乗員の身体が求心力方向に向うべく傾斜させる
ように構成することにより、可及的に乗員の疲労
を軽減でき、且つ車酔い等の不快感が生じるのを
予防し得る車両用座席構造を提供することにあ
る。
[問題点を解決するための手段] フロアとフロア上に走行方向に対して交わる方
向に配置された座席の座部との間に、座部をフロ
ア上に支承すると共に、車両の旋回時に着座する
乗員の体重を含む座席の重心位置よりも座席の中
心線上方部を揺動の中心として、求心力方向側を
低く反対側を高く傾斜させるための等脚台形リン
ク機構を構成する脚部材を設け、フロアと座部と
の間に、傾斜した座部を鉛直方向に復帰させる復
帰手段を設けて構成される。
[作用] 着座する乗員の体重を含む座席の重心位置より
も座席の中心線上方部を揺動の中心とする等脚台
形リンク機構を構成する脚部材を、フロアとフロ
ア上に配置された座席の座部との間に設けて、こ
れら脚部材によつて座部を支承することにより、
車両の旋回時に発生し乗員等に作用する求心力及
びこれに釣り合う遠心力で座部を、求心力方向側
を低く反対側を高く傾斜させると共に、これら求
心力、遠心力が消失したときには、復帰手段で座
部を鉛直方向の水平状態に復帰させるようになつ
ている。
[実施例] 次に、本考案に係る車両用座席構造の好適一実
施例を添付図面に従つて詳述する。
第1図に示すごとく、車両1の外殻を形成する
ボデイ2内方の車室3のフロア5上には、車両1
の幅方向に沿い、且つ走行方向に臨んで座席4が
配置されている。この座席4は、図示されない乗
員が着座する座部4aとその背を保持する背当部
4bとが、略L字状を成すように形成されてい
る。この座席4の座部4aと、その下方の車室3
のフロア5との間には、本考案の特長とする脚部
材6,6が設けられる。この脚部材6,6は、フ
ロア5と座席4の座部4aとの間で、座部4aを
フロア5上に支承すると共に、車両1の旋回時に
着座する乗員の体重を含む座席4の重心位置Gよ
りも座席4の中心線C上方部を揺動の中心Rとし
て求心力方向側を低く反対側を高く傾斜させるた
めの等脚台形リンク機構を構成するようになつて
おり、フロア5側から上方の座部4a側に向つて
互いの間隔が順次狭くなるように傾斜させて設け
られる。具体的には、図示するごとく、これら脚
部材6,6は、座席4全体を支承すべく座部4a
の車幅方向の両端下部4c,4cからフロア5上
面に亙つて掛け渡され、且つそれぞれに枢支され
ており、また車両1の長手方向に少くとも1対設
けられる。特に、これら脚部材6,6はその座席
4側に延長される延長線が座席4の鉛直方向の中
心線C上方部を交点(揺動の中心)Rとすべく傾
斜される。更に詳述すると、座部4aの底面4d
及びフロア5上面には、車幅方向に上記中心線C
に対して左右対称位置に所定の間隔を隔ててブラ
ケツト7a,7b,7c,7dが並設される。特
に、フロア5側のブラケツト7c,7dは、座部
4a側のブラケツト7a,7bよりも比較的広く
離間されて設けられる。これらブラケツト7a,
7b,7c,7dは、第2図にブラケツト7bを
例示するごとく、夫々が相対向するフロア5側縁
部8、及び座部側縁部が車両1の長手方向に沿つ
て円管状に形成され、且つその中央部が切欠され
て凹部9が形成されている。他方、脚部材6は、
ブラケツト7bの凹部9に係合すべくその両端部
10が円管状に形成されている。そして、これら
縁部8及び両端部10には、これらを一連に貫通
して脚部材6を枢支する軸体11が挿入され、全
体として等脚台形リンク機構を構成している。こ
うして座部4aの両端下部4c,4cからフロア
5上面に亙つて掛け渡された脚部材6,6の同じ
側の枢支点a,d及びb,c同士を繋いで延長し
た延長線の交点Rが、上記中心線C上方部に位置
するように構成されている。
従つて、第3図に示すごとく、交点Rより下方
にとられる重心Gが車幅方向のどちらか一方に移
動されると、脚部材6,6は、枢支点a,b,
c,dを介して相互の鉛直方向高さが漸次相対的
に変更されて相交に昇降され、交点R近傍の移動
を抑制しつつ座席4を傾斜させることになる。
ところで、第1図及び第4図に示すごとく、座
部4aとフロア5との間には、傾斜した座部4a
を鉛直方向に復帰させて乗員を水平に着席させる
ための復帰手段12が設けられる。この復帰手段
12は、座部4aの中心線Cに合致して、座部4
aの底面4cにフロア5側に向つて起立された揺
動部材13と、これを車幅方向から挟むように、
上記中心線Cに対して左右対称位置に所定の間隔
を隔てて、フロア5から起立された支持部材1
4,14と、これらの間に掛け渡された同じ弾性
係数を有するコイルスプリング等の付勢部材1
5,15とから構成される。これら付勢部材1
5,15は第4図に示すごとく、揺動部材13、
及び支持部材14,14に車幅方向に突設された
突起部16…間に係止されている。そして、これ
ら付勢部材15,15は傾斜される座席4を元の
位置に回復させるべく揺動部材13を付勢すると
共に、座席4の比較的小さな揺動を制止するよう
に構成される。
以上の構成の作用について述べる。
第1図及び第3図に示すごとく、車両1を運転
している時に操舵して旋回させると、これに伴つ
て求心力及びこれに釣り合う遠心力が発生する。
これに際し、座席4に着座している図示されない
乗員は遠心力方向に付勢され、乗員の体重及び座
席4の自重によつて揺動の中心となる交点R下方
にとられる重心Gが、遠心力と求心力の釣り合う
位置まで移動しようとするのに伴つて、脚部材
6,6はその等脚台形リンク機構に拘束されつつ
遠心力方向に移動され、漸次相交に昇降して座席
4を揺動させ、その結果交点R近傍の移動を抑制
しつつ座部4aをその求心力方向側を低く、その
反対側を高くして傾斜させることになる。
図示するごとく、図に向つて右旋回時にあつて
は、座席4はその右側、即ち求心力方向側が低く
なると共に、その反対側が高くなつて傾斜され、
乗員の身体を求心力方向へ向かわせることができ
る。座席4が求心力に見合うだけ傾斜すべく揺動
している間、復帰手段12はその揺動を抑制する
ように作用し座席4が激しく移動するのを抑え
て、柔かな乗心地を乗員に与えることができると
共に、継続される旋回状態においても座席4の揺
動を柔軟に抑制して、乗員の姿勢を保持できるこ
とになる。その後、車両1が右旋回状態から離脱
して直進走行に移行する際には、漸次求心力及び
遠心力が減少消滅してこれらに復帰手段12の付
勢力が打ち勝つて、脚部材6,6は右方に移動さ
れ座席4を元の位置に回復して乗員の身体を鉛直
方向に回復保持できることになる。
左旋回時にあつては、上記と反対方向の作用が
なされることになる。
このように本考案に係る車両用座席構造は、旋
回時に発生する遠心力によつて乗員の身体が遠心
力方向に付勢されるのを抑止すべく座席4の座部
4aを求心力方向に遠心力に釣り合うだけ傾斜さ
せるように構成したことにより、乗員の身体に負
担をかけることなく常に座席4に保持し得、可及
的に疲労を軽減できると共に、車酔い等の不快感
が生じるのを予防し得る。
また、枢支点a,d及びb,cを繋いで延長さ
れる延長線の交点Rが背当部4bの中心線C上方
部に位置するように脚部材6,6を傾斜させたこ
とにより、乗員の頭部付近の背当部4bは殆んど
移動しないので、可及的に乗員の疲労を軽減で
き、快適な乗心地を得ることができる。
更に、上記復帰手段12は、座席4が激しく揺
動されるのを柔軟に抑制でき、柔かな乗心地を乗
員に与えることができると共に、その付勢力を超
えない路面から伝達される微弱な振動等により座
席4が不必要に揺動されるのを抑止することもで
きる。
第5図には、上記実施例の変形例が示されてお
り、上記のごとく座席4全体を傾斜させるのでは
なく、その座部4aのみを傾斜させるように構成
したものである。
また、図示しないが、上記実施例における揺動
の中心を座席に着座した乗員の頭部位置に合致さ
せれば頭部の揺動を抑止でき、より快適な乗心地
を与えることができる。
更に、図示しないが、復帰手段は座部の両端を
膨ませてクツシヨンを入れても良く、このように
すれば衣類等の挟み込みを防止することができ
る。
更に、図示しないが、乗客が向い合つて着座
し、一方の乗客が車両の走行方向に背を向けるリ
ムジン型式の座席にも採用し得る。
以上の変形実施例にあつても、上記実施例と同
様な効果を奏することは勿論である。
尚、本考案は上記実施例及び変形実施例に限定
されるものではなく、これらの他にも要旨を変更
しない範囲で種々に変形して実施し得ることは勿
論である。
[考案の効果] 以上要するに、本考案によれば以下のごとき優
れた効果を発揮する。
(1) 旋回時に発生する遠心力及び求心力により、
着座する乗員の体重を含む座席の重心位置より
も座席の中心線上方部を揺動の中心として揺動
する等脚台形リンク機構を成す脚部材によつて
座部を移動させ、座席を求心力方向に傾斜させ
るように構成したので、遠心力によつて乗員の
身体が遠心力方向に付勢されるのを抑止して乗
員の身体に負担をかけることなく常に座席に保
持し得、可及的に疲労を軽減できると共に、車
酔い等の不快感が生じるのを防止し得る。
(2) 枢支点を繋いで延長される延長線の交点(揺
動の中心)が背当部の鉛直方向の中心線上方部
に位置するように脚部材を傾斜させたので、乗
員の頭部付近の背当部は殆んど移動せず、可及
的に乗員の疲労を軽減でき、快適な乗心地を得
ることができる。
(3) 復帰手段により、座席が激しく揺動されるの
を柔軟に抑制できると共に、微弱な振動等を吸
収でき、座席が不必要に揺動されるのを抑止し
て乗員に快適な乗心地を与えることができる。
(4) 構造が簡単で容易に採用し得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る車両用座席構造の好適一
実施例を示す正面図、第2図は第1図における
−線矢視図、第3図は本考案に係る車両用座席
構造の傾斜状態を示す概略図、第4図は第1図に
おけるA部拡大断面図、第5図は変形実施例とし
て座部のみを傾斜させるようにした場合を示す正
面図である。 図中、1は車両、4は座席、4aは座部、5は
フロア、6は脚部材、12は復帰手段、Cは中心
線、Rは揺動の中心、Gは重心位置である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フロアと該フロア上に走行方向に対して交わる
    方向に配置された座席の座部との間に、該座部を
    フロア上に支承すると共に、車両の旋回時に、着
    座する乗員の体重を含む座席の重心位置よりも該
    座席の中心線上方部を揺動の中心として、求心力
    方向側を低く反対側を高く傾斜させるための等脚
    台形リンク機構を構成する脚部材を設け、上記フ
    ロアと座部との間に、傾斜した座部を鉛直方向に
    復帰させる復帰手段を設けたことを特徴とする車
    両用座席構造。
JP19175181U 1981-12-24 1981-12-24 車両用座席構造 Granted JPS5897041U (ja)

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JP19175181U JPS5897041U (ja) 1981-12-24 1981-12-24 車両用座席構造

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JP19175181U JPS5897041U (ja) 1981-12-24 1981-12-24 車両用座席構造

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JPS5897041U JPS5897041U (ja) 1983-07-01
JPS631620Y2 true JPS631620Y2 (ja) 1988-01-16

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ID=30105198

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS5897041U (ja) 1983-07-01

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