JPH0618831Y2 - 自動車用シート - Google Patents

自動車用シート

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JPH0618831Y2
JPH0618831Y2 JP1988148666U JP14866688U JPH0618831Y2 JP H0618831 Y2 JPH0618831 Y2 JP H0618831Y2 JP 1988148666 U JP1988148666 U JP 1988148666U JP 14866688 U JP14866688 U JP 14866688U JP H0618831 Y2 JPH0618831 Y2 JP H0618831Y2
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JP
Japan
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seat
vehicle
rack
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drive
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JP1988148666U
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豊 坂本
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Delta Kogyo Co Ltd
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Delta Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、車両の旋回時にその旋回にあわせて同時に
傾くように構成された自動車用シートに関するものであ
る。
〔従来の技術〕
従来、自動車用シートとしては車両の旋回時に着座者の
身体が遠心力と反対方向に傾くようにそのシートを揺動
させるように構成したものが知られている(例えば実公
昭63−1620号公報参照)。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記従来の自動車用シートでは、一対のコイルスプリン
グによって上記シートをその直立状態である中立位置に
復元するように付勢されているために、車両の旋回時に
おけるシートの揺動の程度は上記コイルスプリングのば
ね常数と着座者の体重とによって定まる。このため着座
者によっては、疲労軽減もしくは車酔いなどの不快感防
止が必ずしも十分ではない。
しかもシートはコイルスプリングの復元力によって上記
中立位置に復帰するように構成されているために、その
復帰の際に上記中立位置で直ぐには停止せず振動状態を
経て静止する。このため車面が旋回後、直進状態になっ
てもシートは振れることになり、これにより着座者に不
快感を与えたり、疲労を生じさせるという問題がある。
さらに車両が直進状態にあるときにおいても、シートは
一対のコイルスプリングによって静止状態が保たれるよ
うにされているので、その直進方向とは異なる方向から
の衝撃でシートは振れてしまい、着座者に対して不必要
な振動を与えることになる。
そこで、このような不都合を解消するために、シートボ
トムの両側部に設けられた左右一対のシートボトム用サ
イドサポートを起伏可能に構成し、自動車の旋回時に遠
心力がかかる方の上記サイドサポートを起仰させるよう
にしたもの(実開昭63−4733号)や、シートバッ
クの両側部に設けられた左右一対のシートバック用サイ
ドサポートを起伏可能に構成し、自動車の旋回時に遠心
力がかかる方の樹機サイドサポートを起仰させるように
したもの(特開昭62−225441号)等が提案され
ている。
しかし、これらは、ただ単にシートの一部の姿勢変更を
行うだけであるため、部分的に遠心力に抗して体重を支
えることはできても、全体的に着座者の着座姿勢を変え
るものではなく、結局車両の旋回時には着座者に窮屈な
姿勢を強いることになり、必ずしも快適なものではない
という問題点を有している。
この考案は、このような従来の問題を解決するためにな
されたものであり、車両の旋回に応じて着座者の身体を
全体的に遠心力とは反対方向に傾けた状態に保持するこ
とができ、旋回後は元の中立位置に確実に復帰すること
ができ、直進状態では上記中立位置を確実に保つことが
できる自動車用シートを提供することを目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、この考案では車体の前後方
向に配置されたシートと、このシートを上記前後方向の
軸の回りに回転させる駆動モータと、この駆動モータを
制御する制御手段と、ステアリングの舵角量を検出する
検出手段と、上記車体とシートとをこのシートの幅方向
の異なる2箇所で連結するリンク部材と、上記車体によ
ってシートの幅方向にのみ移動可能に支持されたラック
とを有し、上記駆動モータの出力軸に上記ラックに噛合
するピニオンが付設され、上記駆動モータの回転駆動に
よるピニオンを介したラックの車幅方向の移動により、
シートが上記軸回りに傾動されるように上記ラックと上
記リンク部材とが互いに接続され、上記制御手段は、車
両が予め設定された速度以上の速度で走行しているとき
のみ上記検出手段からの検出値に応じて上記駆動モータ
ーを駆動させ上記ラックを水平移動させることによりシ
ートを車体に作用する遠心力と反対方向に傾動させるよ
うに構成した。
〔作用〕
上記構成によれば、ステアリングの転舵操作量に応じて
シートが部分的にではなく全体的に傾くように構成され
ているので、着座者の身体を車両の旋回時に作用する遠
心力に無理なく抵抗するように保持することができ、ま
た旋回が終了してハンドルが戻されることにより、その
操作とともにシートは中立位置に復帰し、その位置を確
実に保つことができる。
〔実施例〕
第1図および第2図において、シート1はシートバック
11とシートボトム12とからなり、このシートボトム
12は支軸2a,2bおよび一対の作動プレート(リン
ク部材)3a,3bを介して左右両側のスライダレール
4のアッパーレール41と取付けられている。このスラ
イダレール4のロアーレール42はその前後端の取付け
片421を介して車室の床面(車体)5に車両の前後方
向に固定され、上記アッパーレール41はこのロアーレ
ール42に沿ってスライド可能にロアーレール42と互
いに連結されている。
上記シートボトム12を構成する左右両側の縦フレーム
121の間にはその前後部に横フレーム122a,12
2bが配置され、この横フレーム122a,122bは
上記縦フレーム121と互いに固定されている。また両
側のアッパーレール41間にはその前後部に横はり部材
6a,6bが上方に突出するように配置され、この横は
り部材6a,6bは上記アッパーレール41の上面に固
定されている。上記横フレーム122a,122bと横
はり部材6a,6bとは、これらのほぼ中央部で支軸2
a,2bによって互いに連結され、この支軸2a,2b
によってシート1は車両の前後方向の軸Aの回りに傾動
することができるようにされている。
前側横はり部材6aには、そのほぼ中央部後面にステッ
ピングモータ(駆動モータ)7が取付けられている。こ
のステッピングモータ7の出力軸71は前側横はり部材
6aを貫通して前方に突出され、この出力軸71の先端
にはピニオン72が固定されている。また前側横はり部
材6aにはラック8が一対の案内片81によってシート
1の幅方向にのみ移動可能に支持され、このラック8と
上記ピニオン72とが互いに噛合わされている。
前側横はり部材6aと横フレーム122aとの両側部は
一対の作動プレート3a,3bを介して接続されてい
る。作動プレート3a,3bはその中央部が軸Aに平行
なピン31a,31bによって前側横はり部材6a、先
端部が上記軸Aに平行なピン32a,32bによって前
側横フレーム122aとそれぞれ回転可能に互いに接続
され、基端部は上記ラック8の両側端に取付けられたL
形取付片82a,82bとピン33a,33bを介して
接続されている。上記作動プレート3a,3bは、ラッ
ク8の移動によってピン31a,31bを中心として回
転作動され、この回転作動によりシート1が支軸2a,
2bを中心として傾動させるように構成されている。
なお上記ピン32a,32bは前側横フレーム122a
に形成された長穴123によって左右方向以外の移動、
ピン33a,33bは取付片82a,82bに形成され
た長穴821によって上下方向以外の移動がそれぞれ規
制されるようにされている。
上記ステッピングモータ7は制御手段9からの信号によ
ってその駆動が制御されるように制御手段9と互いに接
続され、制御手段9は上記ステッピングモータ7を舵角
センサー10からの検出値に基いて制御するようにされ
ている。上記舵角センサー10は、第4図に示すように
ステアリングのハンドル部101などに設けられ、ハン
ドル部101の転舵量から舵角を検出し、この検出値を
制御手段9に入力するようにされている。
この制御手段9では、車両が旋回操作されたときに上記
舵角センサー10からの信号に基いてステッピングモー
タ7を駆動させるとともに、上記検出値の増分に応じて
ラック8を車両の旋回中心とは反対側(第1図における
右側)に所定量移動させるようにステッピングモータ7
の回転量が制御される。
そして上記検出値が低減すると、制御手段9はステッピ
ングモータ7を逆転させるとともに、その検出値の減分
に応じてラック8を逆方向に所定量移動させ、検出値が
零ではラック8が元の中立位置(第1図に1点鎖線で示
す位置)に復帰してステッピングモータ7がその位置で
停止される。
なお上記制御手段9での制御は、車両が所定値以上の速
度で走行している時にのみ行なわれるように構成されて
いる。
上記構成の自動車用シートにおいては、車両が直進状
態、すなわち舵角が零のときにはラック8は中立状態に
設定され、これによりシート1は直立状態(第1図に1
点鎖線で示す状態)に位置固定される。
ハンドル部91の転舵操作により車両が右旋回しだす
と、車両には旋回中心と反対側(第1図の右側)に遠心
力、上記旋回中心側(同図の左側)に求心力がそれぞれ
作用する。この際、ステッピングモータ7は舵角センサ
ー10からの舵角検出値に基いて制御手段9によって作
動され、これによりラック8が中立状態から第1図に実
線で示すように作動され、これによりシート1は上記舵
角検出値に応じて軸Aを中心として求心力の作用方向
(第1図の左方向)に傾動される(同図の実線参照)。
したがって着座者の身体は上記シート1によって車両の
旋回に伴い旋回中心側に傾いた状態にされ、これにより
車両に作用する遠心力に抗してその体を楽に保持するこ
とができる。
そして上記旋回の後半になってハンドルが戻されると舵
角検出値も低減し、これによりラック8は中立状態に戻
されるように作動され、車両が直進状態となって舵角検
出値が零となることによりシート1も元の直立状態に戻
って位置固定される。
また車両が左に旋回操作された場合には、上記作動とは
逆に作動され、これによりシート1は第1図に2点鎖線
で示すように傾動される。
このようにシート1はハンドル部101の転舵操作量に
応じた量に傾動されるために、着座者の身体はシート1
によって車両に作用する遠心力に対応した量だけ傾いた
状態に保持され、これにより着座者は上記遠心力が作用
しても快適な着座状態を保つことができる。しかも上記
シート1は、制御手段9に制御されたステッピングモー
タ7によって作動されるので、舵角に応じた所定量の傾
動と、所定の直立位置への復帰とが確実に行なわれると
ともに、それぞれの状態を確実に保つことができる。し
たがってシート1の傾動、復帰作動に際して、そのシー
ト1が振れることはない。
なお上記実施例においては、出力軸71とロッドとの係
合を出力軸71に固定したピニオン72と、ロッドとし
てのラック8との組合せにより行っているが、これに限
らず、例えばウォームギアなどを利用して出力軸71と
ロッドとの係合を行うようにしてもよい。
また上記実施例では転舵操作量検出手段としてハンドル
部91に設けられた舵角センサー9を示したが、これに
限らず、例えばステアリングギア部などに設けられた舵
角センサー、もしくは両者を組合せたものなどを転舵操
作量検出手段として用いてもよい。
また上記実施例では、シート1はスライダレール4を介
して車室の床面5に取付けられているが、これに限ら
ず、例えば横はり部材6a,6bを直接に床面5に取付
けるようにしてもよい。
さらに上記実施例では、所定値以上の速度での走行時の
み制御するようにしているが、これに限らず、前進時の
み、もしくは前進時でかつ所定値以上の速度での走行時
に制御するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
この考案の自動車用シートによれば、車両の旋回に伴い
シートはステアリングの転舵操作量に応じて全体的に自
動的に傾動し、これによって着座者の身体を車両に作用
する遠心力と反対方向に傾いた状態に保持することがで
き、また旋回が終了してハンドルが戻されることによ
り、その操作とともにシートは直立状態に復帰するとと
もに、その状態を確実に保つことができる。これによっ
て着座者の疲労軽減および車酔いなどの不快感防止を確
実に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す一部切欠き正面説明
図、第2図は第1図のII−II線断面説明図、第3図は第
1図のIII−III線断面説明図、第4図は舵角センサーや
制御手段などとシリンダとの関係を示す説明図である。 1……シート、3a,3b……作動プレート、5……車
室の床面、7……ステッピングモータ、8……ラック、
9……制御手段、10……舵角センサー、101……ハ
ンドル部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体の前後方向に配置されたシートと、こ
    のシートを上記前後方向の軸の回りに回転させる駆動モ
    ータと、この駆動モータを制御する制御手段と、ステア
    リングの舵角量を検出する検出手段と、上記車体とシー
    トとをこのシートの幅方向の異なる2箇所で連結するリ
    ンク部材と、上記車体によってシートの幅方向にのみ移
    動可能に支持されたラックとを有し、上記駆動モータの
    出力軸に上記ラックに噛合するピニオンが付設され、上
    記駆動モータの回転駆動によるピニオンを介したラック
    の車幅方向の移動によりシートが上記軸回りに傾動され
    るように上記ラックと上記リンク部材とが互いに接続さ
    れ、上記制御手段は、車両が予め設定された速度以上の
    速度で走行しているときのみ上記検出手段からの検出値
    に応じて上記駆動モータを駆動させ上記ラックを水平移
    動させることによりシートを車体に作用する遠心力と反
    対方向に傾動させるように構成されていることを特徴と
    する自動車用シート。
JP1988148666U 1988-11-14 1988-11-14 自動車用シート Expired - Lifetime JPH0618831Y2 (ja)

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JPH0268220U JPH0268220U (ja) 1990-05-23
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7987032B2 (en) 2006-04-26 2011-07-26 Nissan Motor Co., Ltd. Driver feeling adjusting apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62225441A (ja) * 1986-03-27 1987-10-03 Daihatsu Motor Co Ltd 車両用シ−トのサポ−ト自動調節装置
JPS634733U (ja) * 1986-06-28 1988-01-13

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JPH0268220U (ja) 1990-05-23

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