JPS6315614Y2 - - Google Patents

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JPS6315614Y2
JPS6315614Y2 JP1982037306U JP3730682U JPS6315614Y2 JP S6315614 Y2 JPS6315614 Y2 JP S6315614Y2 JP 1982037306 U JP1982037306 U JP 1982037306U JP 3730682 U JP3730682 U JP 3730682U JP S6315614 Y2 JPS6315614 Y2 JP S6315614Y2
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JP
Japan
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oil
connecting rod
side washer
crank
crank arm
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JP1982037306U
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English (en)
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JPS58138815U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はクランクアームとコンロツドとの摺
接部にサイドワツシヤを介挿したクランクシヤフ
トに関するものである。
従来の2サイクルエンジンのクランクシヤフト
を第1図に示す。同図において、クランクシヤフ
ト11は左右に2分割されており、左半分11a
と右半分11bにクランクアーム12,13がそ
れぞれ一体形成されている。さらに、左側のクラ
ンクアーム12にはクランクピン14が一体形成
されており、このクランクピン14にコンロツド
15とサイドワツシヤ16とを嵌合し、右側のク
ランクアーム13に開設されたクランクピン孔1
7に上記クランクピン14を圧入することによ
り、両クランクアーム12,13とコンロツド1
5とを連結するとともに、サイドワツシヤ16,
16を介してクランクアーム12,13の内側面
18とコンロツド15の外側面19とを当接させ
ている。また、上記クランクピン14には、オイ
ルポンプ(図示せず)から供給される潤滑油21
を、コンロツド15のローラベアリング22へ供
給するためのオイル通路23が設けられている。
なお、24はクランクアーム12に装着されたバ
ランサである。
ところで、上記サイドワツシヤ16はいわゆる
中間減速機能、すなわち、クランクアーム12,
13とコンロツド15との相対回転速度に対し、
クランクアーム12,13とサイドワツシヤ16
間、およびコンロツド15とサイドワツシヤ16
間の相対回転速度をほぼ1/2に保つ機能を発揮す
ることにより、クランクアーム12,13および
コンロツド15の摩耗の抑制とエンジン動力の摩
擦損失の低減とを実現しようとするものであり、
このようなサイドワツシヤを有する構成は実公昭
56−011626号公報にも開示されている。ところ
が、エンジンの高出力化に伴なつてコンロツド1
5のスラスト圧力Pが増大すると、サイドワツシ
ヤ16がクランクアーム12,13とコンロツド
15間で強く挾圧されて、サイドワツシヤ16と
クランクアーム12,13との間、またはサイド
ワツシヤ16とコンロツド15との間で凝着摩耗
が発生し易くなる。この凝着摩耗が発生すると、
サイドワツシヤ16とクランクアーム12,13
もしくはコンロツド15が固着して共まわりし、
サイドワツシヤ16とコンロツド15もしくはク
ランクアーム12,13との相対回転速度が大き
くなつて、サイドワツシヤ16の上記中間減速機
能が発揮されなくなり、クランクアーム12,1
3もしくはコンロツド15の摩耗量の増大、サイ
ドワツシヤ16自身の摩滅ないし破損、およびエ
ンジン動力の摩擦損失の増大を招く欠点があつ
た。
この考案は上記従来の欠点を解消するためにな
されたもので、サイドワツシヤを複数枚重合して
使用し、さらに、これらサイドワツシヤに油溝と
油溜め凹所とを設けることにより、クランクアー
ム、コンロツドおよびサイドワツシヤの摩耗の抑
制、およびエンジン動力の摩擦損失の低減を実現
することを目的とする。
以下、この考案の実施例を図面にしたがつて説
明する。
第2図において、クランクピン14には2つの
サイドワツシヤ16A,16Bが重合して嵌合さ
れており、上記重合された2つのサイドワツシヤ
16A,16Bを介してクランクアーム12,1
3の内側面18がコンロツド15の外側面19に
当接している。
コンロツド15の外側面19に接触する内方の
サイドワツシヤ16Aには、第3図に示すよう
に、潤滑油21を径方向外方へ円滑に放出するた
めの油溝25が形成され、他方、第2図のクラン
クアーム12,13の内側面18に接触する外方
のサイドワツシヤ16Bには、第3図に示す油溝
26と油溜め凹所27とが形成されている。上記
油溝25はサイドワツシヤ16Aの片面、すなわ
ち、コンロツド15との接触面29にのみ、ま
た、上記油溝26と油溜め凹所27はサイドワツ
シヤ16Bの片面、すなわち、クランクアーム1
2,13との接触面30にのみ、それぞれプレス
加工により形成される。
上記構成において、第2図のクランクアーム1
2,13とコンロツド15との間には、重合され
た2枚のサイドワツシヤ16A,16Bが存在す
るから、これらサイドワツシヤ16A,16Bに
よる中間減速機能が、第1図の従来例の場合より
も向上する。つまり、第2図のクランクアーム1
2,13とコンロツド15との相対回転速度に対
し、クランクアーム12,13とサイドワツシヤ
16B間、およびコンロツド15とサイドワツシ
ヤ16A間の相対回転速度が、上記従来例におい
ては1/2であつたものが、第2図の実施例におい
ては1/4に低下する。したがつて、クランクアー
ム12,13、コンロツド15およびサイドワツ
シヤ16A,16Bの摩耗が抑制される。
また、潤滑油21はオイル通路23を通つてロ
ーラベアリング22へ達したのち、サイドワツシ
ヤ16A,16Bへ供給されて潤滑を行なうが、
このとき、第4図に示すように、潤滑油21がサ
イドワツシヤ16A,16Bの油溝25,26お
よび油溜め凹所27へ入り込んで、サイドワツシ
ヤ16Aとコンロツド15間、およびサイドワツ
シヤ16Bとクランクアーム12,13間の潤滑
を行なうばかりでなく、両サイドワツシヤ16
A,16B間の隙間にも入り込んで潤滑を行な
い、両サイドワツシヤ16A,16Bの摩耗を抑
制する。
また、内方のサイドワツシヤ16Aに設けた油
溝25と、外方のサイドワツシヤ16Bに設けた
油溝26および油溜め凹所27とは、つぎのよう
な作用も発揮する。
すなわち、エンジンの高出力化によつて、コン
ロツド15の大端荷重が増大し、ローラベアリン
グ22には発熱に起因する油膜切れが発生しやす
くなるので、これを防止する対策として、多量の
潤滑油21をローラベアリング22に供給する必
要がある。つまり、かなり大きな流量の潤滑油2
1を流す必要がある。そこで、この考案では、ロ
ーラベアリング22を通つた潤滑油21が、内方
のサイドワツシヤ16Aの油溝25から放出され
るので、油溝を設けない場合と比較して、大流量
の潤滑油21の流れが円滑になる。さらに、上記
油溝25から放出されないで残つた潤滑油21
は、外方のサイドワツシヤ16Bに流れ込み、こ
のサイドワツシヤ16Bの油溝26から放出され
る。このとき、サイドワツシヤ16Bに流れ込む
潤滑油21は少量なので、そのまま放出すると、
サイドワツシヤ16Bとクランクアーム12,1
3の内側面との間の潤滑が不充分になるが、この
考案では、潤滑油21の一部が一旦油溜め凹所2
7で保持されるから、上記潤滑が確実になされ
る。
さらに、たとえばコンロツド15とサイドワツ
シヤ16Aとの間に凝着摩耗が発生して、両者1
5,16Aが共まわりした場合でも、もう1つの
サイドワツシヤ16Bが中間減速機能を発揮する
から、クランクアーム12,13およびサイドワ
ツシヤ16A,16Bの過度な摩耗の発生および
進行が防止される。サイドワツシヤ16Bとクラ
ンクアーム12,13との間に凝着摩耗が発生し
た場合も同様に、コンロツド15およびサイドワ
ツシヤ16A,16Bの過度な摩耗が防止され
る。
また、一般に、サイドワツシヤにおけるコンロ
ツドとクランクアームとの接触面には、潤滑を良
好に行なうための油溝や油溜め凹所をプレス加工
により形成しない要請があるが、第1図の従来例
の場合、サイドワツシヤ16は1枚であるから、
上記要請を満たすためには、薄いサイドワツシヤ
16の表裏両面にプレス加工を施す必要があり、
上記両面の油溝や油溜め凹所がその位置や大き
さ、数量の点で制約を受ける。たとえば、サイド
ワツシヤ16の強度上、表面と裏面の相対向する
位置に油溝を設けることができないというような
制約である。これに対し、この考案では、上記要
請を満たすのに、第3図に示したようにサイドワ
ツシヤ16A,16Bの片面29,30にのみ油
溝25,26や油溜め凹所27を設ければよいか
ら、各サイドワツシヤ16A,16Bに、互いに
何の制約も受けずに、油溝25,26および油溜
め凹所27をプレス加工で形成することができ、
それだけ潤滑性能を向上させることができる。
以上説明したように、この考案によれば、クラ
ンクアーム、コンロツドおよびサイドワツシヤの
摩耗を抑制することができ、また、その結果、エ
ンジン動力の摩擦損失を低減することができる。
さらに、サイドワツシヤに油溝や油溜め凹所を設
けたから、軸受装置に供給された大量の潤滑油を
円滑に放出して軸受装置の潤滑を保証しながら、
サイドワツシヤとコンロツドおよびサイドワツシ
ヤとクランクアーム間の潤滑を効果的に行なうこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来例を示す縦断面図、第2図はこの
考案の一実施例を示す要部の縦断面図、第3図は
第2図のサイドワツシヤを示す斜視図、第4図は
作用の説明図である。 11……クランクシヤフト、12,13……ク
ランクアーム、14……クランクピン、15……
コンロツド、16A,16B……サイドワツシ
ヤ、18……内側面、19……外側面、21……
潤滑油、22……軸受装置、23……オイル通
路、25,26……油溝、27……油溜め凹所。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクピンを介してクランクアームとコンロ
    ツドとを連結し、上記クランクピンとコンロツド
    との間に軸受装置を介装し、上記クランクピンを
    通つて軸受装置に給油するオイル通路を備えたク
    ランクシヤフトにおいて、コンロツドの外側面に
    接触する内方のサイドワツシヤとクランクアーム
    の内側面に接触する外方のサイドワツシヤとを重
    合して上記クランクピンに嵌合し、上記重合され
    た1対のサイドワツシヤを介してクランクアーム
    の内側面をコンロツドの外側面に当接させ、上記
    内方のサイドワツシヤにおけるコンロツドとの接
    触面には、上記軸受装置を通つた後の潤滑油を径
    方向へ放出する油溝を形成し、上記外方のサイド
    ワツシヤにおけるクランクアームとの接触面に
    は、上記潤滑油を径方向へ放出する油溝と、上記
    潤滑油を保持する油溜め凹所とを形成したことを
    特徴とするクランクシヤフト。
JP3730682U 1982-03-16 1982-03-16 クランクシヤフト Granted JPS58138815U (ja)

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JP3730682U JPS58138815U (ja) 1982-03-16 1982-03-16 クランクシヤフト

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JP3730682U JPS58138815U (ja) 1982-03-16 1982-03-16 クランクシヤフト

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Publication Number Publication Date
JPS58138815U JPS58138815U (ja) 1983-09-19
JPS6315614Y2 true JPS6315614Y2 (ja) 1988-05-02

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ID=30048698

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JP3730682U Granted JPS58138815U (ja) 1982-03-16 1982-03-16 クランクシヤフト

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Families Citing this family (4)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0452527Y2 (ja) * 1986-08-11 1992-12-10
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JPS4715368U (ja) * 1971-03-19 1972-10-23

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