JPH0452527Y2 - - Google Patents

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JPH0452527Y2
JPH0452527Y2 JP1986123135U JP12313586U JPH0452527Y2 JP H0452527 Y2 JPH0452527 Y2 JP H0452527Y2 JP 1986123135 U JP1986123135 U JP 1986123135U JP 12313586 U JP12313586 U JP 12313586U JP H0452527 Y2 JPH0452527 Y2 JP H0452527Y2
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oil
thrust
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thrust washer
shaft
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 (産業上の利用分野) 本考案はエンジン等におけるアイドルギヤの支
持構造に関するものである。
(従来の技術) 一般のエンジンは、クランク軸のトルクをアイ
ドルギヤを介してカムシヤフト、PTOポンプ、
オイルポンプ、燃料インジエクシヨンポンプ等の
各種装置に伝達するようにしたものが多い。
前記アイドルギヤの支持構造に関する三つの従
来例を、第5〜9図に従つて順に略述する。
まず、第6,7図に示す第一従来例は、シリン
ダブロツク41に固定されたシヤフト42の外周
にアイドルギヤ43が回転可能に支持され、シヤ
フト42の先端に固定されたスラストプレート4
4と、シヤフト42の基端部に形成されたフラン
ジ45とによつて、アイドルギヤ43の両端面が
スラスト方向に支持されている。
また、前記シヤフト42内にはシリンダブロツ
ク41からシヤフト外周まで連通する軸方向のオ
イル孔47a及び半径方向のオイル孔47bが形
成されており、シリンダブロツク42から導かれ
るオイルをギヤブツシユ48及びアイドルギヤ4
3に供給するようになつている。また、第6図に
示すように、オイル孔47bは加工性の点からオ
イル孔47aの中心と交わるように設けられてい
る。
次に、第7図に示す第二従来例は、前記第一従
来例におけるスラストプレート44とアイドルギ
ヤ43の端面との間及びフランジ45とアイドル
ギヤ43の端面との間に各々スラストワツシヤ4
6が装着されたものである。
また、第8,9図に示す第三従来例は、第二従
来例におけるスラストワツシヤ46の片面に90度
間隔で4つの油溜り49を設けたものであり、同
油溜り49はスラストワツシヤ46の内周及び外
周へ開放する溝状に形成されている。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、第一従来例においては、アイドルギ
ヤ43に過大なスラスト力がかかつた場合に、同
アイドルギヤ43、スラストプレート44、フラ
ンジ45及びシヤフト42の一部分に過大な荷重
が作用し、適当な厚さ及び圧力の油膜を形成する
ことが困難になる。従つて、油切れが起こり、こ
れらが金属接触して摩耗したり焼付きに至る可能
性があつた。
また、第二従来例によれば、ある程度潤滑性が
向上するものの、スラスト力が過大な場合には依
然として油切れが起こり、潤滑性が不十分になる
可能性があつた。また、スラストワツシヤ46等
の各部品の加工精度がスラスト方向に積み重なる
ので、サイドクリアランスを大きくせざるを得な
いという問題があつた。
また、第三従来例によれば、第二従来例よりは
潤滑性が向上するが、油溜り49がスラストワツ
シヤ46の外周に開放されているため、スラスト
ワツシヤ46の回転に伴う遠心力によつてオイル
が外周に飛ばされてしまう。従つて、同オイルの
保持性が悪く、油切れにつながるという問題があ
つた。
考案の構成 (問題点を解決するための手段) そこで、本考案は前記問題点を解決するため
に、スラストワツシヤの表裏両面に対して非貫通
の油溜りを各面毎にそれぞれ複数個設け、前記各
油溜りの配置構成をスラストワツシヤの表裏両面
間においてはスラストワツシヤの軸方向へ互いに
非対向位置をとるように、かつ、各面毎にはスラ
ストワツシヤの径方向及び周方向へ分散するよう
にした。
(作用) オイルがスラストワツシヤの油溜りに溜るた
め、アイドルギヤ、スラストプレート、フランジ
及びシヤフトの潤滑性は大きく向上する。しか
も、同油溜りはスラストワツシヤの外周へ開放し
ていないため、スラストワツシヤが回転しても、
オイルは油溜り内に確実に保持される。
従つて、アイドルギヤのスラスト力が過大にな
つた場合でも、オイルの油膜圧力や油膜厚さの油
膜形成が適切に保たれ、高い潤滑性が維持され
る。
又、一枚のスラストワツシヤにより前記潤滑性
が維持され、同ワツシヤの機械的強度も保証され
る。
(実施例) 以下、本考案を車輌用エンジンにおけるアイド
ルギヤの支持構造に具体化した実施例を第1〜4
図に従つて説明する。
第4図に示すように、クランク軸1に取着され
た駆動ギヤ2には2つのアイドルギヤ3,4が噛
み合わされ、一方のアイドルギヤ3にカムシヤフ
ト用ギヤ5及びPTOポンプ用ギヤ6が、他方の
アイドルギヤ4にオイルポンプ用ギヤ7及び燃料
インジエクシヨンポンプ用ギヤ8が各々噛み合わ
されている。これらの各ギヤ2〜8には、前記理
由によりはすば歯車が使用されている。また、こ
れらのギヤ2〜8はケーシング9内に収められて
いる。
前記アイドルギヤ3(4についても同じ)の支
持構造について説明すると、第1図に示すよう
に、シリンダブロツク11の前面にはシヤフト1
2がスラストプレート13とともにねじ14によ
り固定されている。このスラストプレート13は
シヤフト12より拡径された円板状の全体形状を
有しており、シヤフト12の基端部には同スラス
トプレート13に対向するフランジ15が拡径形
成されている。
シヤフト12の外周には前記アイドルギヤ3が
回転可能に支持され、同アイドルギヤ3の内周面
には耐摩耗性に優れた材質よりなるギヤブツシユ
16が取着されている。
スラストプレート13とアイドルギヤ3の前端
面との間にはプレート側スラストワツシヤ17が
装着され、フランジ15とアイドルギヤ3の後端
面との間にはフランジ側スラストワツシヤ18が
装着されている。両スラストワツシヤ17,18
は鉄系焼結材料、リン青銅等の耐摩耗性及び耐焼
付性に優れた材料により形成されている。
前記スラストワツシヤ17,18について説明
すると、第2,3図に示すように、スラストワツ
シヤ17,18の表裏両面には球面形状の非貫通
の油溜り22,23が各面毎にそれぞれ複数個形
成されている。そして、表面側の油溜り22と裏
面側の油溜り23とはワツシヤ17,18の軸方
向へ互いに対向しないように位置どりがなされ、
各面毎にはワツシヤ17,18の径方向及び周方
向へ分散して配置されている。
また、前記シヤフト12内にはシリンダブロツ
ク11からシヤフト外周まで連通する軸方向のオ
イル孔21a及び半径方向のオイル孔21bが形
成されており、シリンダブロツク11から導かれ
るオイルをギヤブツシユ16及びスラストワツシ
ヤ17,18に供給するようになつている。
以上のように構成された実施例につき、次にそ
の作用効果を説明する。
エンジン運転中は、クランク軸1のトルクがア
イドルギヤ3,4を介してカムシヤフト用ギヤ
5、PTOポンプ用ギヤ6、オイルポンプ用ギヤ
7及び燃料インジエクシヨンポンプ用ギヤ8に伝
達される。従つて、はすば歯車の使用されたアイ
ドルギヤ3,4には、前記トルクの伝達に伴つて
第1図に示すようにスラスト力Sが発生する。
しかし、オイルはシリンダブロツク11からシ
ヤフトのオイル孔21aに入り、半径方向のオイ
ル孔21bを経由してギヤブツシユ16の油溝を
回り、続いて、アイドルギヤ3,4の両端面に入
つてスラスト方向の潤滑を行う。従つて、前記ス
ラスト力に拘らず、アイドルギヤ3,4、スラス
トプレート13、フランジ15、シヤフト12等
の摩耗や焼付きが緩和される。
さらに、本実施例においては、オイルがスラス
トワツシヤ17,18の油溜り22,23に溜る
ため、前記潤滑性は大きく向上する。しかも、同
油溜り22はスラストワツシヤ17,18の外周
へ開放していないため、スラストワツシヤ17,
18が回転しても、オイルは油溜り22,23内
に確実に保持される。
従つて、前記スラスト力が過大になつた場合で
も、オイルの油膜圧力や油膜厚さが適切に保た
れ、高い潤滑性が維持されるから、前記摩耗や焼
付きは確実に防止される。
また、起動時等、スラストワツシヤ17,18
へのオイル供給量が極めて少ない場合において
は、油溜り22,23内に保持されていたオイル
が、スラストワツシヤ17,18の軸方向への移
動力によつて押出され、初期潤滑を行うため、前
記摩耗や焼付きは阻止される。
そして、さらに本実施例においては、スラスト
ワツシヤ17,18の表裏両面にそれぞれ油溜り
22,23が設けられているため、スラストプレ
ート13とアイドルギヤ3の前端面との間及びフ
ランジ15とアイドルギヤ3の後端面との間には
前記スラストワツシヤ17,18を一枚ずつ介在
させるだけで高い潤滑性の維持を図ることができ
る。従つて、片面のみに油溜りが設けられたスラ
ストワツシヤを二枚重ねにして用いる場合に比較
して、アイドルギヤ支持構造の部材点数を少なく
できるとともに、ワツシヤ装入用の必要スペース
も小さくてすみ、かつ、サイドクリアランスも必
要最小限の適正値に保つことができるので、アイ
ドルギヤ3,4のがたつき減少に貢献することが
できる。
また、スラストワツシヤ17,18の表裏両面
間において各油溜り22,23はスラストワツシ
ヤ17,18の軸方向へ互いに非対向位置をとつ
て設けられているので、ワツシヤ自体の機械的強
度を保証することができ、さらに前記油溜り2
2,23をスラストワツシヤ17,18の径方向
及び周方向へ各面毎に分散配置したことにより、
スラスト力Sがねじれ方向に作用した場合にも前
記各油溜り22,23内に保持されたオイルに基
づく潤滑性を良好に維持することができる。
なお、本考案は前記実施例の構成に限定される
ものではなく、例えば前記スラストワツシヤ1
7,18をアイドルギヤ3,4の端面に接着して
もよい。この場合はスラスト方向のサイドクリア
ランスを適正な値にすることができるため、アイ
ドルギヤ3,4のがたつきを減らすことができる
等、さらに信頼性の向上が可能となる。
考案の効果 以上詳述したように、本考案はアイドルギヤ、
スラストプレート、フランジ、シヤフト等の高い
潤滑性を維持することができ、これらの摩耗や焼
付きを確実に防止できるとともに、部材コストの
低減及び必要スペースの極小化並びにがたつきの
抑制を実現でき、さらにはスラストワツシヤの機
械的強度を保証しつつスラスト力がねじれ方向へ
作用した場合にも前記潤滑性を良好に維持して摩
耗や焼付を確実に防止することができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本考案を具体化した一実施例を示
し、第1図は要部断面図、第2図はスラストワツ
シヤの正面図、第3図は第2図のA−A線におけ
る拡大断面図、第4図は全体の正面図、第5図は
第一従来例の要部断面図、第6図は第5図のB−
B線における断面図、第7図は第二従来例の要部
断面図、第8図は第三従来例のスラストワツシヤ
の正面図、第9図は同スラストワツシヤの断面図
である。 3,4……アイドルギヤ、11……シリンダブ
ロツク、12……シヤフト、13……スラストプ
レート、15……フランジ、17……プレート側
スラストワツシヤ、18……フランジ側スラスト
ワツシヤ、22,23……油溜り。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 シリンダブロツクに固定したシヤフトの外周
    にアイドルギヤを回転可能に支持するととも
    に、シヤフトの先端に固定したスラストプレー
    トとアイドルギヤの端面との間及びシヤフトの
    基端部に形成したフランジとアイドルギヤの端
    面との間に各々スラストワツシヤを装入したア
    イドルギヤの支持構造において、 前記スラストワツシヤの表裏両面に対して非
    貫通の油溜りを各面毎にそれぞれ複数個設け、
    前記各油溜りの配置構成をスラストワツシヤの
    表裏両面間においてはスラストワツシヤの軸方
    向へ互いに非対向位置をとるように、かつ、各
    面毎にはスラストワツシヤの径方向及び周方向
    へ分散するようにしたアイドルギヤの支持構
    造。 2 前記油溜りは球面状に形成されている実用新
    案登録請求の範囲第1項に記載のアイドルギヤ
    の支持構造。
JP1986123135U 1986-08-11 1986-08-11 Expired JPH0452527Y2 (ja)

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