JP2016070298A - インホイールモータ駆動装置 - Google Patents

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良 雪島
俊明 圓増
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俊明 圓増
鈴木 稔
Minoru Suzuki
稔 鈴木
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【課題】 減速機Bがサイクロイド減速機であるインホイールモータ駆動装置21において、減速機B内の2つの曲線板31の間に配置される共用スペーサ37bを共通化することにより、部品点数の削減および部品の製作コスト低減、さらには組み立て工数の削減を図る。【解決手段】 内ピン軸受37aと、2つの曲線板31のピン孔36とをそれぞれ当接せるために、1つの内ピン37に対して軸方向に共用スペーサ37bを介して内ピン軸受37aを2つ配置し、この共用スペーサ37bを2つの曲線板31の軸方向の位置を規制するスペーサとして使用することにより、部品点数の削減および部品の製作コスト低減、さらには組み立て工数の削減を図った。【選択図】 図2

Description

この発明は、サイクロイド式の減速機を採用するインホイールモータ駆動装置に関する。
インホイールモータ駆動装置121は、図17に示すように、駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速機Bと、減速機Bからの出力を駆動輪に伝える車輪ハブCとを同一軸上に直列に備える。
上記モータ部Aおよび減速機Bは、ケーシング122内に収容されている。ケーシング122は、モータ部A側のケーシング122aと、減速機B側のケーシング122bとからなる。
モータ部Aは、ケーシング122aの内周面にステータ123を設け、このステータ123の内周に間隔をおいてロータ124を設けたラジアルギャップタイプのものを使用している。
ロータ124は、モータ軸124aを中心部に有し、そのモータ軸124aは減速機Bの入力軸130と接続して減速機Bのケーシング122b内に挿入され、軸受125a、125bによってケーシング122aに対して回転自在に支持されている。
減速機Bのケーシング122bには、下部に潤滑油のオイルタンク141が設けられ、オイルタンク141内の潤滑油をオイルポンプ142によって吸い込み、モータ部Aと減速機Bに潤滑油を供給し、潤滑と冷却を行っている(特許文献1)。
潤滑油を減速機Bの内部に供給する給油通路143は、モータ部Aの回転を減速する減速機Bの出力回転を利用して駆動されるオイルポンプ142の吐出口からケーシング122aの内側に沿って後方へと延び、ケーシング122aの後方から、モータ軸124aの内部通路144と減速機Bの入力軸130の内部通路145を経て、減速機Bのケーシング122b内に至る通路により構成される。
潤滑油の帰還通路146は、減速機Bのケーシング122bの底部に設けられた排出口147、オイルタンク141を経てオイルポンプ142の吸入口に至る通路により構成される。
サイクロイド式の減速機Bは、図17〜図19に示すように、入力軸130に設けられた偏心軸部130a、130bによって2枚の曲線板131を回転自在に支持し、それらの曲線板131の外周に形成された波形歯形131aを減速機Bのケーシング122bの内径面に隙間を介して位置する外ピンハウジング150の内側に支持された外ピン132に噛合し、上記入力軸130の回転により曲線板131を偏心揺動運動させ、その曲線板131の自転を入力軸130と同軸上に配置された出力軸133から出力し、車輪ハブCを回転させている。
外ピンハウジング150の内側に支持された外ピン132の数は、曲線板131の外周の波形歯形131aより多い。
外ピン132は、減速機Bのケーシング122bの内径面に隙間を介して位置する外ピンハウジング150に支持されている。外ピンハウジング150は、減速機Bのケーシング122bに対してアウター側とインナー側に、図示しないフローティングボルトによってフローティング支持されている。
外ピンハウジング150は、軸方向の両端面の内径側に一対のフランジ部151を有する筒型形状をしている。
入力軸130は、図17に示すように、その一端部がスプライン嵌合によりロータ124のモータ軸124aに接続されてモータ部Aにより回転駆動されるようになっており、その他端部に偏心軸部130a、130bが設けられている。
偏心軸部130a、130bは、図18に示すように、入力軸130の軸方向に一対設けられている。その一対の偏心軸部130a、130bは、円筒状外径面の中心が周方向に180°位相がずれるようにして設けられ、その一対の偏心軸部130a、130bのそれぞれの外径面に転がり軸受134が嵌合されている。
一対の偏心軸部130a、130bを設けた入力軸130には、一対の偏心軸部130a、130bを挟むように一対のカウンタウェイト135を、周方向に180°位相をずらして設けている。
曲線板131は、図18、19に示すように、転がり軸受134によって入力軸130に回転自在に支持され、その外周に形成された波形歯形131aはトロコイド曲線歯形とされている。図19に示すように、曲線板131には、回転軸心を中心とする一つの円上に複数のピン孔136が等間隔に形成され、軸方向に並ぶ一対のピン孔136のそれぞれに内ピン137が余裕をもって挿入され、その内ピン137に回転自在に支持された針状ころ軸受からなる内ピン軸受137aの外周一部がピン孔136の内周一部に接触している。
内ピン軸受137aは、図18に示すように、曲線板131のピン孔136とそれぞれ当接するために、1つの内ピン137に対して、軸方向にスペーサ137bを介して2つ配置される。また、2つの内ピン軸受137aの出力軸133のフランジ133a側およびスタビライザ133d側にも、内ピン軸受137aの軸方向位置を決めるスペーサ137c、137dが設けられている。スペーサ137bおよびスペーサ137c、137dには、内ピン軸受137aの軸方向の移動を規制する機能と共に、内ピン軸受137aの針状ころ脱落防止機能を有する。スペーサ137c、137dは、段付き構造となっており、後述する曲線板131の軸方向移動を規制する機能も有している。
2つの内ピン軸受137aの間に配置されるスペーサ137bは、図20に示すように、中心に内ピン137を挿通する内ピン挿通孔160を有するリング形状をしている。
また、スペーサ137c、137dは、図21に示すように、リング形状で、等間隔で内ピン137を挿通する内ピン挿通孔161を有し、内ピン軸受137aの端面が嵌る凹部162と、曲線板131の端面が当接する凸部163とからなる段付き構造をしている。
出力軸133は、図17及び図18に示すように、フランジ部133aと軸部133bとを有する。フランジ部133aには、図19に示すように、出力軸133の回転軸線を中心とする円周上に、内ピン137が等間隔に固定されている。図17及び図18に示すように、軸部133bの外径面には、セレーション(またはスプライン)によりトルク伝達可能な状態で車輪ハブCが配置されている。複数の内ピン137を介してフランジ部133aとスタビライザ133dが連結され、出力軸133とスタビライザ133dが一体に回転する。スタビライザ133dのモータ部A側の端部には、オイルポンプ142のインナーロータに接続するポンプ駆動軸133cが一体に設けられている。
外ピン132は、図19に示すように、入力軸130の回転軸線の円周軌道上に等間隔に設けられる。そして、曲線板131が公転運動すると、外周の波形歯形131aと外ピン132とが係合して、曲線板131に自転運動を生じさせる。
図18に示すように、外ピンハウジング150のフランジ部151の内周には、出力軸133およびスタビライザ133dが軸受190を介してそれぞれ回転自在に支持されている。出力軸133のフランジ部133aおよびスタビライザ133dの内径面と入力軸130の外径面とは、軸受191を介して相対的に回転可能に支持されている。
曲線板131は、出力軸133の対向するフランジ部133aおよびスタビライザ133dの間に組み込まれている。また、出力軸133の対向するフランジ部133aおよびスタビライザ133dには、組み込まれた曲線板131のピン孔136を貫通する内ピン137の両端が支持されている。
曲線板131は、転がり軸受134によって入力軸130に回転自在に支持され、入力軸130の回転にともなって、外ピン132と係合して自転運動する。小型化の観点から、曲線板131の内径面を転がり軸受134の転走面とすることが好ましい。曲線板131は、減速機B内で2つ180°位相を変えて配置されており、2つの曲線板131はスペーサ138によって軸方向の位置を規制されている。スペーサ138には油溝164が設けられ(図22参照)、減速機Bの入力軸130の油穴から吐出された潤滑油が外ピン132側に供給する機能を有する。さらに、スペーサ138の出力軸133のフランジ部133a側およびスタビライザ133d側には、前述したスペーサ137c、137dが設けられており、曲線板131の軸方向移動を規制している。
スペーサ138は、図22に示すように、リング形状で、内径側と外径側を連通する油溝164が周方向に等間隔で複数形成されている。
車輪ハブCは、図17に示すように、出力軸133の軸部133bの外径面にセレーション(またはスプライン)によりトルク伝達可能な状態で嵌合連結された内輪部材181と、内輪部材181をケーシング122bに対して回転自在に保持する外輪部材182とを備える。内輪部材181と外輪部材182とは複列アンギュラ玉軸受を構成し、内輪部材181と外輪部材182の間に複列の転動体183を設置している。内輪部材181には、車輪取付けフランジ部184が一体に設けられている。
外ピン132は、ケーシング122bに直接保持されているわけではなく、図17に示すように、ケーシング122bの内径面にフローティング状態に支持された外ピンハウジング150に保持されている。
特開2012−97903号公報
ところで、サイクロイド式の減速機Bは、前述のように、曲線板131と内ピン軸受137aとを適切な位置に規制するため、形状の異なる複数のスペーサ137b、137c、137d、138が必要となり、製作コストが上がってしまう可能性がある。
また、減速機Bを組み立てる際、内ピン軸受137aと曲線板131のスペーサ137b、137c、137d、138を別々に組み込む必要があり、組み立てが手間である。
そこで、この発明は、減速機がサイクロイド減速機であるインホイールモータ駆動装置において、減速機内の2つの曲線板の間に配置されるスペーサを共通化することにより、部品点数の削減および部品の製作コスト低減、さらには組み立て工数の削減を課題とするものである。
上記の課題を解決するため、この発明においては、駆動力を発生させるモータ部と、モータ部の回転を減速して出力する減速機と、減速機からの出力を駆動輪に伝える車輪ハブとを備え、減速機は、2つの偏心軸部を有する入力軸と、入力軸の偏心軸部に回転自在に保持される公転部材としての2つの曲線板と、曲線板の外周部に係合する外周係合部材としての複数の外ピンと、曲線板の自転運動を車輪側回転部材に伝達する運動変換機構とを備え、曲線板は、外周部にトロコイド系曲線で構成される複数の波形を有し、偏心軸部を受け入れる穴と、内ピンを受け入れる複数のピン孔を有し、運動変換機構は、出力軸に保持されて軸方向に延びる複数の内ピンと、2つの曲線板に設けられたピン孔とで構成され、内ピンは、出力軸の回転軸心を中心とする円周上に等間隔に設けられ、その軸方向一方側端部が出力軸のフランジに固定され、曲線板のピン孔の内壁面に当接する位置に内ピン軸受が設けられ、内ピンの軸方向他方側端部には、スタビライザが設けられ、内ピン軸受は、2つの曲線板のピン孔とそれぞれ当接するために、1つの内ピンに対して、軸方向にスペーサを介して2つ配置され、2つの内ピン軸受の出力軸側およびスタビライザ側にも、内ピン軸受の軸方向位置を決めるスペーサが設けられ、2つの曲線板はスペーサによって軸方向の位置が規制されている、サイクロイド式の減速機であるインホイールモータ駆動装置において、前記2つの曲線板の間に設けられる2つの曲線板の軸方向の位置を規制するスペーサと、1つの内ピンの同一軸線上に配置された2つの内ピン軸受の間に設けられる2つの内ピン軸受の軸方向の位置を規制するスペーサとが共通化された共用スペーサからなることを特徴とする。
前記共用スペーサは、軸方向に2分割したた分割スペーサとしてもよい。
前記分割スペーサを、2つの内ピン軸受の出力軸側およびスタビライザ側の内ピン軸受の軸方向位置を決めるスペーサとして配置してもよい。
この発明に係るインホイールモータ駆動装置においては、上記のように、2つの曲線板の間に設けられる2つの曲線板の軸方向の位置を規制するスペーサと、1つの内ピンの同一軸線上に配置された2つの内ピン軸受の間に設けられる2つの内ピン軸受の軸方向の位置を規制するスペーサとを共通化した共用スペーサを使用するので、部品点数の削減および部品の製作コスト低減、さらには組み立て工数の削減が可能となる。
この発明に係るインホイールモータ駆動装置の縦断正面図である。 減速機の拡大縦断正面図である。 図1のD−D線に沿った縦断側面図である。 オイルポンプの拡大図である。 外ピンハウジングの一例を示す分解斜視図である。 図5の外ピンハウジングを形成する半割り体を閉じ、連結ピンによって締結した状態を示す斜視図である。 二つの半割り体と連結ピンとの関係を示す外ピンハウジングの縦断面図である。 2つの内ピン軸受の出力軸のフランジ側およびスタビライザ側に配置するスペーサの一例を示す斜視図である。 2つの曲線板の間と2つの内ピン軸受の間に配置するスペーサの一例を示す斜視図である。 図9に示すスペーサを使用する減速機の組立て手順を示す分解斜視図である。 図12に示すスペーサを使用する減速機の拡大縦断正面図である。 図11に示す減速機に使用するスペーサの斜視図である。 図14に示すスペーサを使用する減速機の拡大縦断正面図である。 図13に示す減速機に使用するスペーサの斜視図である。 図1のインホイールモータ駆動装置を使用する電気自動車の概略平面図である。 図15の電気自動車を後方から見た図である。 従来例を示す縦断正面図である。 従来例の減速機の拡大縦断正面図である。 図17のD−D線に沿った縦断側面図である。 2つの内ピン軸受の間に配置される従来のスペーサの斜視図である。 2つの内ピン軸受の出力軸のフランジ側およびスタビライザ側に配置される従来のスペーサの斜視図である。 2つの曲線板の間に配置される従来のスペーサの斜視図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
この発明の一実施形態に係るインホイールモータ駆動装置を備えた電気自動車11は、図15に示すように、シャーシ12と、操舵輪としての前輪13と、駆動輪(後輪)14と、左右の駆動輪14それぞれに駆動力を伝達するインホイールモータ駆動装置21とを備える。駆動輪14は、図16に示すように、シャーシ12のホイールハウジング12aの内部に収容され、懸架装置(サスペンション)12bを介してシャーシ12の下部に固定されている。インホイールモータ駆動装置21の搭載形態としては、図15、16で示した後輪駆動方式の他に、前輪駆動方式でも四輪駆動方式のいずれでも構わない。
懸架装置12bは、左右に伸びるサスペンションアームによって駆動輪14を支持すると共に、コイルスプリングとショックアブソーバとを含むストラットによって、駆動輪14が地面から受ける振動を吸収してシャーシ12の振動を抑制する。さらに、左右のサスペンションアームの連結部分には、旋回時等に車体の傾きを抑制するスタビライザが設けられる。なお、懸架装置12bは、路面の凹凸に対する追従性を向上し、駆動輪の駆動力を効率良く路面に伝達するために、左右の車輪を独立して上下させることができる独立懸架式とするのが望ましい。
この電気自動車11は、ホイールハウジング12a内部に、左右の駆動輪14をそれぞれ駆動するインホイールモータ駆動装置21を設けることによって、シャーシ12上にモータ、ドライブシャフト、およびデファレンシャルギヤ機構等を設ける必要がなくなるので、客室スペースを広く確保でき、かつ、左右の駆動輪の回転をそれぞれ制御することができるという利点を備えている。
インホイールモータ駆動装置21は、図1に示すように、駆動力を発生させるモータ部Aと、モータ部Aの回転を減速して出力する減速機Bと、減速機Bからの出力を駆動輪14(図15及び図16参照)に伝える車輪ハブCとを同一軸上に直列に備える。モータ部Aと減速機Bとはケーシング22に収納されて、図16に示すように電気自動車11のホイールハウジング12a内に取り付けられる。
上記モータ部Aおよび減速機Bは、ケーシング22内に収容されている。ケーシング22は、モータ部A側のケーシング22aと、減速機B側のケーシング22bとからなる。
モータ部Aは、ケーシング22aの内周面にステータ23を設け、このステータ23の内周に間隔をおいてロータ24を設けたラジアルギャップタイプのものを使用している。
ロータ24は、モータ軸24aを中心部に有し、そのモータ軸24aは減速機Bの入力軸30と接続して減速機Bのケーシング22b内に挿入され、軸受25a、25bによってケーシング22に対して回転自在に支持されている。
減速機Bのケーシング22bには、下部に潤滑油のオイルタンク41が設けられ、オイルタンク41内の潤滑油をオイルポンプ42によって吸い込み、モータ部Aと減速機Bに潤滑油を供給し、潤滑と冷却を行っている。
潤滑油を減速機Bの内部に供給する給油通路43は、モータ部Aの回転を減速する減速機Bの出力回転を利用して駆動されるオイルポンプ42の吐出口からケーシング22aの内側に沿って後方へと延び、ケーシング22aの後方から、モータ軸24aの内部通路44と減速機Bの入力軸30の内部通路45を経て、減速機Bのケーシング22b内に至る通路により構成される。そして、オイルポンプ42から供給された潤滑油は、減速機Bの入力軸30の内部通路45に設けられた半径方向の供給口から遠心力およびオイルポンプ42の圧力によって飛散して、減速機B内を潤滑及び冷却している。いわゆる軸心給油方式を採用している。
潤滑油の帰還通路46は、減速機Bのケーシング22bの底部に設けられた排出口47、オイルタンク41を経てオイルポンプ42の吸入口に至る通路により構成される。
オイルポンプ42は、図4に示すように、減速機Bの回転を利用して回転するインナーロータ72と、インナーロータ72の回転に伴って従動回転するアウターロータ73と、ポンプ室74と、帰還通路46に連通する吸入口75と、給油通路43に連通する吐出口76とを備えるサイクロイドポンプである。
インナーロータ72は、外径面にサイクロイド曲線で構成される歯形を有する。具体的には、歯先部分72aの形状がエピサイクロイド曲線、歯溝部分72bの形状がハイポサイクロイド曲線となっている。このインナーロータ72は、減速機Bの出力軸33と一体回転する。
アウターロータ73は、内径面にサイクロイド曲線で構成される歯形を有する。具体的には、歯先部分73aの形状がハイポサイクロイド曲線、歯溝部分73bの形状がエピサイクロイド曲線となっている。このアウターロータ73は、ポンプケース77に回転自在に支持されている。
インナーロータ72は、回転中心c1を中心として回転する。一方、アウターロータ73は、インナーロータ72の回転中心c1と異なる回転中心c2を中心として回転する。また、インナーロータ72の歯数をnとすると、アウターロータ73の歯数は(n+1)となる。なお、この実施形態においては、n=5としている。
インナーロータ72とアウターロータ73との間の空間には、複数のポンプ室74が設けられている。そして、インナーロータ72が減速機Bの出力軸33の回転を利用して回転すると、アウターロータ73は従動回転する。このとき、インナーロータ72およびアウターロータ73はそれぞれ異なる回転中心c1、c2を中心として回転するので、ポンプ室74の容積は連続的に変化する。これにより、吸入口75から流入した潤滑油が吐出口76から給油通路43に圧送される。
減速機Bのケーシング22bには、図1に示すように、下部に潤滑油のオイルタンク41が設けられ、オイルタンク41内の潤滑油を帰還通路46を通じてオイルポンプ42によって吸い込み、モータ部Aと減速機Bに潤滑油を供給し、潤滑と冷却を行っている。
サイクロイド式の減速機Bは、図1〜図3に示すように、入力軸30に設けられた偏心軸部30a、30bによって2枚の曲線板31を回転自在に支持し、それらの曲線板31の外周に形成されたエピトロコイド等のトロコイド系曲線で構成される波形歯形31aを減速機Bのケーシング22bの内側に配設された外ピン32に噛合し、上記入力軸30の回転により曲線板31を偏心揺動運動させ、その曲線板31の自転を入力軸30と同軸上に配置された出力軸33から出力し、車輪ハブCを回転させている。
減速機Bのケーシング22bの内側に配設された外ピン32の数は、曲線板31の外周の波形歯形31aより多い。
外ピン32は、図1に示すように、減速機Bのケーシング22bの内径面に隙間を介して配設される外ピンハウジング50に支持されている。外ピンハウジング50は、減速機Bのケーシング22bに対してアウター側とインナー側に、フローティングボルトによってフローティング支持されている。
外ピンハウジング50は、図5〜図7に示すように、二分割された半割り体50a、50bからなり、この半割り体50a、50bを分割面で合せた状態で軸方向に貫通する貫通孔61を設け、この貫通孔61に連結ピン60を貫通させ、この貫通孔61から両側に突き出す連結ピン60の突出し部分に、合せた半割り体50a、50bを挟持する固定部60aを設け、半割り体50a、50bを開いた状態で減速機Bの構成部品を組込み、減速機Bの構成部品を組み込んだ半割り体50a、50bを閉じて、連結ピン60によって二分割された半割り体50a、50bを一体に結合したものである。ここでは連結ピン60のボルト軸のボルト部60bの反対側の端部の固定部60aと、固定ナット60cの固定部60aにより挟持して、二分割された半割り体50a、50bを一体に結合している。
図5〜図7に示す外ピンハウジング50は、半割り体50a、50bの分割面を、減速機Bの軸心に対して直交するように設けた例であるが、半割り体50a、50bの分割面は、減速機Bの軸心に対して直交していなくても、傾斜していてもよいし、径方向に分割してもよい。
外ピンハウジング50は、半割り体50a、50bの分割面を合せて連結ピン60によって結合した状態において、筒型形状であり、軸方向両端部に内径側に延びる一対のフランジ部51を備える。
入力軸30は、図1に示すように、その一端部がスプライン嵌合によりロータ24のモータ軸24aに接続されてモータ部Aにより回転駆動されるようになっており、その他端部に偏心軸部30a、30bが設けられている。
偏心軸部30a、30bは、図2に示すように、入力軸30の軸方向に一対設けられている。その一対の偏心軸部30a、30bは、円筒状外径面の中心が周方向に180°位相がずれるようにして設けられ、その一対の偏心軸部30a、30bのそれぞれの外径面に転がり軸受34が嵌合されている。
一対の偏心軸部30a、30bを設けた入力軸30には、一対の偏心軸部30a、30bを挟むように一対のカウンタウェイト35を、周方向に180°位相をずらして設けている。
曲線板31は、転がり軸受34によって入力軸30に回転自在に支持され、その外周に形成された波形歯形31aはトロコイド曲線歯形とされている。図3に示すように、曲線板31には、回転軸心を中心とする一つの円上に複数のピン孔36が等間隔に形成され、軸方向に並ぶ一対のピン孔36のそれぞれに内ピン37が余裕をもって挿入され、その内ピン37に回転自在に支持された内ピン軸受37aの外周一部がピン孔36の内周一部に接触している。
内ピン軸受37aは、図1及び図2に示すように、曲線板31のピン孔36とそれぞれ当接するために、1つの内ピン37に対して、軸方向に共用スペーサ37bを介して2つ配置される。また、2つの内ピン軸受37aの出力軸33のフランジ部33a側およびスタビライザ33d側にも、内ピン軸受37aの軸方向位置を決めるスペーサ37c、37dが設けられている。共用スペーサ37bおよびスペーサ37c、37dには、内ピン軸受37aの軸方向の移動を規制する機能と共に、内ピン軸受37aの針状ころ脱落防止機能を有する。スペーサ37c、37dは、段付き構造となっており、後述する曲線板31の軸方向移動を規制する機能も有している。
図1及び図2に示す実施形態では、スペーサ37c、37dは、図8に示すように、リング形状で、等間隔で内ピン37を挿通する内ピン挿通孔71を有し、内ピン軸受37aの端面が嵌る凹部92と、曲線板31の端面が当接する凸部93とからなる段付き構造をしている。
2つの内ピン軸受37aの間に配置される共用スペーサ37bは、図9に示すように、環状に配置される内ピン軸受37aの端面が当接する内ピン軸受当接面94を有するリング形状に形成され、内ピン軸受当接面94には、内ピン37を挿通する内ピン挿通孔95を設けている。また、図9に示す共用スペーサ37bには、内周縁と外周縁に2つの曲線板31の対向面に当接する曲線板端面当接凸部96が形成されている。また、共用スペーサ37bの両面には内径から外径の径方向に延びる油溝98が設けられ、減速機Bの入力軸30の内部油路45から吐出された潤滑油が内ピン37、内ピン軸受37a、さらに外ピン32側に供給するように機能する。
この図9に示す共用スペーサ37bは、上記のように、内ピン軸受37aの端面が当接する内ピン軸受当接面94と、曲線板端面当接凸部96とを有する。したがって、図9に示す共用スペーサ37bは、2つの曲線板31の間に設けられる2つの曲線板31の軸方向の位置を規制するスペーサと、1つの内ピン37の同一軸線上に配置された2つの内ピン軸受37aの間に設けられる2つの内ピン軸受の軸方向の位置を規制するスペーサとを共通化した共用スペーサ37bとして機能する。
したがって、図10の示すように、図9に示す共用スペーサ37bを、2つの曲線板31と、2つの内ピン軸受37aの間に位置させて、両側から出力軸33の対向するフランジ部33aおよびスタビライザ33d、カウンタウェイト35等の減速機Bの部品を挟むことによって、簡単に組み立てを行うことができる。
図11に示す減速機Bは、図12に示すように、図9に示す共用スペーサ37bを軸方向に2分割した形状のスペーサ37b1を背中合わせにして共用スペーサ37bとして使用し、スペーサ37c、37dにも同じ2分割した形状のスペーサ37b1をそれぞれ個別に使用している。このスペーサ37b1は、片面に一つの内ピン軸受37aの端面が嵌る凹部94を設け、他面に潤滑油の供給溝98を形成している。
図11に示す減速機Bは、共用スペーサ37b、スペーサ37c、37dを一つ(一種類)のスペーサ37b1によって共通化しているため、より部品コストを削減することができる。
図13に示す減速機Bは、共用スペーサ37b、スペーサ37c、37dを、図14に示す共通のスペーサ37b2とし、このスペーサ37b2を各内ピン37毎に配置した例である。このスペーサ37b2は、片面に一つの内ピン軸受37aの端面が嵌る凹部99を設け、他面に潤滑油の供給溝100を形成している。共用スペーサ37bとしてスペーサ37b2を背中合わせにして使用している。スペース37c、37dはスペーサ37b2をそれぞれ個別に使用している。
共用スペーサ37b、スペーサ37c、37dは、樹脂材料又は銅系材料による焼結材料によって形成することができる。
減速機Bは、図2に示すように、偏心軸部30a、30bに回転自在に保持される公転部材としての2枚の曲線板31と、曲線板31の外周部の波形歯形31a(図3参照)に係合する複数の外ピン32と、曲線板31の自転運動を出力する出力軸33とを備える。
出力軸33は、図1及び図2に示すように、フランジ部33aと軸部33bとを有する。図3に示すように、フランジ部33aには、出力軸33の回転軸線を中心とする円周上に、内ピン37が等間隔に固定されている。軸部33bの外径面には、図1に示すように、セレーション(またはスプライン)によりトルク伝達可能な状態で車輪ハブCが設けられている。複数の内ピン37を介しフランジ部33aとスタビライザ33dが連結され、出力軸33とスタビライザ33dは一体に回転する。スタビライザ33dのモータ部A側の端部には、オイルポンプ42のインナーロータ72に接続するポンプ駆動軸33cが一体に設けられている。
外ピン32は、入力軸30の回転軸線の円周軌道上に等間隔に設けられる。そして、曲線板31が公転運動すると、外周の波形歯形31aと外ピン32とが係合して、曲線板31に自転運動を生じさせる。
図2に示すように、外ピンハウジング50のフランジ部51の内周には、出力軸33およびスタビライザ33dが転がり軸受90を介してそれぞれ回転自在に支持されている。また、出力軸33のフランジ部33aおよびスタビライザ33dの内径面と入力軸30の外径面とは、転がり軸受91を介して相対的に回転可能に支持されている。
曲線板31は、出力軸33の対向するフランジ部33aおよびスタビライザ33dの間に組み込まれている。また、出力軸33の対向するフランジ部33aおよびスタビライザ33dには、組み込まれた曲線板31のピン孔36を貫通する内ピン37の両端が支持されている。
出力軸33の対向するフランジ部33aおよびスタビライザ33dに支持された複数の内ピン37は、入力軸30の回転軸線を中心とする円周軌道上に等間隔に設けられ、曲線板31との摩擦抵抗を低減するために、2枚の曲線板31の各ピン孔36の内壁面に当接する位置に内ピン軸受37aがそれぞれ設けられている。ピン孔36の内径寸法は、内ピン37の外径寸法(「内ピン軸受37aを含む最大外径」を指す。以下同じ。)より所定分大きく設定されている。
インホイールモータ駆動装置21の軽量化の観点から、ケーシング22は、アルミ合金やマグネシウム合金等の軽金属で形成する。一方、高い強度が求められる外ピンハウジング50は、鋼で形成するのが望ましい。
図2に示すように、半割り体50a、50bを合わせて形成される外ピンハウジング50の一対のフランジ部51には、厚み方向に貫通する複数の外ピン保持孔54が設けられている。外ピン保持孔54は、それぞれ入力軸30の回転軸線と平行な方向に延び外ピン32の両端を保持する。外ピン32の両端は、外ピン保持孔54に対して針状ころ軸受55を介して支持されている。針状ころ軸受55は、外輪55aと、この外輪55aの内周面と外ピン32の外周面とを転走面にした針状ころ55bとからなる。針状ころ軸受55の外輪55aは、外ピン保持孔54の内面に嵌合されている。
また、一対のフランジ部51の対応する外ピン保持孔54は、周方向の同位置に互いに対面するように設けられている。即ち、一対の外ピン保持孔54の中心軸線は一致し、外ピンハウジング50を減速機Bのケーシング22bに取り付けると、この外ピン保持孔54の中心軸線は、入力軸30の回転軸線と平行になる。これにより、外ピン32を入力軸30の回転軸線と平行に保持することができる。
一対のフランジ部51の径方向の外周側に位置する外側面部には、図2、図11及び図13に示すように、外ピン保持孔54に挿入した外ピン32の軸方向の抜け出しを防止する外ピンサイドプレート58がそれぞれ固定される。
図5〜図7に示す実施形態の外ピンハウジング50は、半割り体50a、50bの連結ピン60として、端部にボルト部60bを有するボルト軸と、ボルト部60bに螺合する固定ナット60cとからなるものを使用している。
ボルト軸のボルト部60bの反対側の端部には、6角形の固定部60aと、減速機Bのケーシング22bに対して固定するための固定軸60dが設けられている。
また、固定ナット60cの外周面にも、6角形の固定部60aが形成され、外径面が減速機Bのケーシング22bに対して固定するための固定軸60dになっている。
車輪ハブCは、図1に示すように、出力軸33の軸部33bの外径面に固定連結された内輪部材81と、内輪部材81をケーシング22bに対して回転自在に保持する外輪部材82とを備える。内輪部材81と外輪部材82とは複列アンギュラ玉軸受を構成し、内輪部材81と外輪部材82の間に複列の転動体83を設置している。内輪部材81には、車輪取付けフランジ部84が一体に設けられている。
また、前記の実施形態において、曲線板31を支持する転がり軸受34として円筒ころ軸受の例を示したが、これに限ることなく、例えば、すべり軸受、深溝玉軸受、円錐ころ軸受、針状ころ軸受、自動調心ころ軸受、アンギュラ玉軸受、4点接触玉軸受等、すべり軸受であるか転がり軸受であるかを問わず、転動体がころであるか玉であるかを問わず、さらには複列か単列かを問わず、あらゆる軸受を適用することができる。また、その他の場所に配置される軸受についても、同様に任意の形態の軸受を採用することができる。
また、前記の実施形態においては、モータ部Aに、ケーシング22aに固定されるステータ23と、ステータ23の内側に径方向の隙間を空けて対面する位置に配置されるロータ24とを備えるラジアルギャップモータを採用した例を示したが、これに限ることなく、任意の構成のモータを適用可能である。例えばステータとロータとが軸方向に開いた隙間を介して対向配置されるアキシアルギャップモータであってもよい。
さらに、この発明に係るインホイールモータ駆動装置21を搭載した電気自動車は、後輪を駆動輪としてもよく、また、前輪を駆動輪としてもよく、4輪駆動車であってもよい。なお、本明細書中で「電気自動車」とは、電力から駆動力を得る全ての自動車を含む概念であり、例えば、ハイブリッドカー等をも含むものとして理解すべきである。
21 :インホイールモータ駆動装置
22 :ケーシング
22a :ケーシング
22b :ケーシング
23 :ステータ
24 :ロータ
24a :モータ軸
25a :軸受
25b :軸受
30 :入力軸
30a :偏心軸部
30b :偏心軸部
31 :曲線板
31a :波形歯形
32 :外ピン
33 :出力軸
33a :フランジ部
33b :軸部
33c :ポンプ駆動軸
33d :スタビライザ
34 :転がり軸受
35 :カウンタウェイト
36 :ピン孔
37 :内ピン
37a :内ピン軸受
37b :共用スペーサ
37c :スペーサ
37d :スペーサ
41 :オイルタンク
42 :オイルポンプ
43 :給油通路
44 :内部通路
45 :内部通路
46 :帰還通路
47 :排出口
50 :外ピンハウジング
50a :半割り体
50b :半割り体
51 :フランジ部
54 :外ピン保持孔
55 :軸受
55a :外輪
58 :外ピンサイドプレート
60 :連結ピン
60a :固定部
60b :ボルト部
60c :固定ナット
60d :固定軸
61 :貫通孔
71 :内ピン挿通孔
72 :インナーロータ
72a :歯先部分
72b :歯溝部分
73 :アウターロータ
73a :歯先部分
73b :歯溝部分
74 :ポンプ室
75 :吸入口
76 :吐出口
77 :ポンプケース
81 :内輪部材
82 :外輪部材
83 :転動体
84 :車輪取付けフランジ部
90 :転がり軸受
91 :転がり軸受
92 :凹部
93 :凸部
94 :内ピン軸受当接面
95 :内ピン挿通孔
96 :曲線板端面当接凸部
97 :曲線板端面当接凸部
98 :油溝
99 :凹部
100 :供給溝
131 :曲線板
A :モータ部
B :減速機
C :車輪ハブ

Claims (7)

  1. 駆動力を発生させるモータ部と、モータ部の回転を減速して出力する減速機と、減速機からの出力を駆動輪に伝える車輪ハブとを備え、減速機は、2つの偏心軸部を有する入力軸と、入力軸の偏心軸部に回転自在に保持される公転部材としての2つの曲線板と、曲線板の外周部に係合する外周係合部材としての複数の外ピンと、曲線板の自転運動を車輪側回転部材に伝達する運動変換機構とを備え、曲線板は、外周部にトロコイド系曲線で構成される複数の波形を有し、偏心軸部を受け入れる穴と、内ピンを受け入れる複数のピン孔を有し、運動変換機構は、出力軸に保持されて軸方向に延びる複数の内ピンと、2つの曲線板に設けられたピン孔とで構成され、内ピンは、出力軸の回転軸心を中心とする円周上に等間隔に設けられ、その軸方向一方側端部が出力軸のフランジに固定され、曲線板のピン孔の内壁面に当接する位置に内ピン軸受が設けられ、内ピンの軸方向他方側端部には、スタビライザが設けられ、内ピン軸受は、2つの曲線板のピン孔とそれぞれ当接するために、1つの内ピンに対して、軸方向にスペーサを介して2つ配置され、2つの内ピン軸受の出力軸側およびスタビライザ側にも、内ピン軸受の軸方向位置を決めるスペーサが設けられ、2つの曲線板はスペーサによって軸方向の位置が規制されている、サイクロイド式の減速機とされたインホイールモータ駆動装置において、前記2つの曲線板の間に設けられる2つの曲線板の軸方向の位置を規制するスペーサと、1つの内ピンの同一軸線上に配置された2つの内ピン軸受の間に設けられる2つの内ピン軸受の軸方向の位置を規制するスペーサとが共通化された共用スペーサからなることを特徴とするインホイールモータ駆動装置。
  2. 前記共用スペーサが軸方向に2分割された分割スペーサからなる請求項1記載のインホイールモータ駆動装置。
  3. 前記分割スペーサを、2つの内ピン軸受の出力軸側およびスタビライザ側の内ピン軸受の軸方向位置を決めるスペーサとして配置したことを特徴とする請求項2記載のインホイールモータ駆動装置。
  4. 前記共用スペーサが、各内ピン毎に配置されている請求項1〜3のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  5. 前記共用スペーサには、その内径部と外径部を連通する溝が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  6. 前記共用スペーサが、曲線板が当接する凸部と、内ピン軸受の端面が嵌る凹部とを有する段付き形状に形成されている請求項1〜5のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
  7. 前記共用スペーサが、樹脂材料又は銅系材料による焼結材料によって形成されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のインホイールモータ駆動装置。
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CN109027191A (zh) * 2018-09-25 2018-12-18 山东帅克机械制造股份有限公司 一种中空一体化高精密减速器装置的装配工艺
CN111981090A (zh) * 2019-05-24 2020-11-24 纳博特斯克有限公司 减速器

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