JPS5827124Y2 - クランクシヤフト軸受装置 - Google Patents

クランクシヤフト軸受装置

Info

Publication number
JPS5827124Y2
JPS5827124Y2 JP9785078U JP9785078U JPS5827124Y2 JP S5827124 Y2 JPS5827124 Y2 JP S5827124Y2 JP 9785078 U JP9785078 U JP 9785078U JP 9785078 U JP9785078 U JP 9785078U JP S5827124 Y2 JPS5827124 Y2 JP S5827124Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
metal member
crankshaft
side bearing
oil groove
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP9785078U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5515422U (ja
Inventor
徹 岡田
Original Assignee
三菱自動車工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三菱自動車工業株式会社 filed Critical 三菱自動車工業株式会社
Priority to JP9785078U priority Critical patent/JPS5827124Y2/ja
Publication of JPS5515422U publication Critical patent/JPS5515422U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS5827124Y2 publication Critical patent/JPS5827124Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、内燃機関におけるクランクシャフト軸受装置
、特に同軸受装置部における油潤滑構造の改良に関する
ものである。
従来、クランクシャフト軸受装置は第1図〜第2図に示
す如く構成されている。
即ち、クランクケース10に設げられた半円型のケース
側軸受部12と上記クランクケース10にボルト14に
よって固着されるベアリングキャンプ16に設けられた
半円型のキャンプ側軸受部18とにより2つの半円型の
メタル部材20.22を介してクランクシャフト24の
ジャーナル部26が軸支されており、上記両軸受部12
,18および両メタル部材20,22の内周面には、そ
れぞれ円周方向に沿う油溝28,30,32,34が形
成され、上記油溝28,30および油溝32,34はそ
れぞれ両端が連通されて円型の油溝を構成している。
また、上記油溝28,30と油溝32,34とは上記各
メタル部材20.22に穿設された油孔36.38によ
って連通されており、上記クランクシャフト24には上
記油溝32.34とクランクビン40外局面とを連通ず
る油通路42が形成され、上記油溝28,30はシリン
ダブロックに形成されたメーンギャラリー44と油通路
46を介して連通されている。
上記構成によれば、図示しないオイルポンプからメーン
ギャラリー44に圧送されたオイル&ム油通路46、油
溝28,30、油孔36,38、油溝32,34、油通
路42を介してクランクピン40の外周面へ供給され同
外周面部を潤滑する。
しかしながら、上記構成の場合、上記油溝32゜34の
存在によりメタル部材20,22の軸受面積(メタル部
材20.22とジャーナル部26外局面との接触面積)
が小さくなり、メタル部材20.22とジャーナル部2
6外周面との間に形成される油膜が切れやすくなるため
、上記メタル部材20.22に負荷がかかった時に衝撃
音が発生しやすくなり、騒音が大きくなるという不具合
があった。
上記のような不具合を解消するためには、上記構成にお
けるベアリングキャンプ16側のメタル部材22に油溝
34及び油孔38が形成されていないプレーンメタルを
使用すればよいが、この場合上記キャンプ側軸受部18
に油溝30を形成したままにすると、同油溝30に流入
したオイルが循環されずに滞留してしまい同オイルが加
熱されて上記プレーンメタル(メタル部材22)の放熱
作用を低下させる上に、上記油溝30に対応するメタル
部分に変形が発生する惧れがある(上記油溝30に対応
するメタル部分は同油溝30の存在により支持されない
状態となる)ため、上記キャンプ側軸受部18にも油溝
を設けない構成としていた。
ところが、上記の如くプレーンメタルを使用した構成の
場合、同プレーンメタルと上記ケース側軸受部12に装
着されるべきメタル部材32とを逆さまに誤組すると(
プレーンメタルをケース側軸受部1゛2に、メタル部材
32をキャンプ側軸受部18に装着すると)、上記ケー
ス側軸受部12に形成された油溝28からメタル部材2
0の油溝32への連通が遮断されてしまい、ジャーナル
部26およびクランクピン40の同外周面へのオイルの
供給がなくなり全く潤滑されな(なってしまうという不
具合がある。
本考案は上記に鑑み提唱されたもので、クランクケース
に形成された半円型のケース側軸受部、上記クランクケ
ースに固着されるベアリングキャンプに形成され上記ケ
ース側軸受部と協働してクランクシャフトを軸支する半
円型のキャンプ側軸受部、上記ケース側軸受部に円周方
向に沿って設けられた第1の油溝、上記ケース側軸受部
とクランクシャフトとの間に介装され内周面に円周方向
に沿う第2の油溝が設けられるとともに同第20油溝と
上記第10油溝とを連通ずる油孔が設けられた半円型の
第1のメタル部材、上記キャンプ側軸受部とクランクシ
ャフトとの間に介装され上記第1メタル部材と組合わさ
れて円型の軸受メタルを構成するとともに上記第1メタ
ルとの当接部およびその近傍の所定位置に上記第20油
溝と外周面とを連通ずる連通路が形成された半円型の第
2メタル部材、上記第2の油溝と上記クランクシャフト
のクランクピン外周面とを連通ずるように同クランクシ
ャフトを貫通して設けられた油通路を具備したことを特
徴とするクランクシャフト軸受装置を要旨とするもので
ある。
以下、本考案の一実施例を第3図〜第5図に従つて詳細
に説明する。
なお、上記第1図〜第2図に示す従来例と同一もしくは
実質的に同一の機能を有する部材には同一符号を付して
説明を省略する。
クランクケース10にボルト14を介して固着されたベ
アリングキャンプ50には油溝が設けられていないキャ
ンプ側軸受部52が形成されており、ケース側軸受部1
2と協働してクランクシャフト24のジャーナル部26
をそれぞれメタルを介して軸支している。
上記キャンプ側軸受部52とジャーナル部26との間に
は油溝が設けられていない半円型の第2のメタル部材5
4が介装されており、同第2メタル部材54は油溝32
及び油孔36が設けられた半円型の第1メタル部材20
と組合わされて円型の軸受メタルを構成するとともに上
記第1メタル部材20との当接部近傍に、その外周面と
上記油溝32とを連通ずるように貫通孔と極めて短い油
路とから成る連通路56が設けられている。
また、上記ジャーナル部26には油溝32からクランク
ビン40外局面にオイルを供給する油通路42に常にオ
イルが給送されるように、上記ジャーナル部26をその
直径方向に沿って貫通するとともに上記油通路42に連
通ずる補助油通路58が設けられている。
上記構成において、上記両メタル部材20.54が第3
図に示す如く正規の状態で組付けられている場合には、
オイルポンプからメーンギャラリー44に圧送されたオ
イルは、油通路46、油溝28、油孔36、第1メタル
部材200油溝32、補助油通路58、油通路42を介
してクランクピン40の外周面に供給されて同外周面部
およびジャーナル部26外周面を潤滑する。
また、上記両メタル部材20.54が第5図に示す如く
誤って逆さまに組付けられたとしても、オイルポンプか
らメーンギャラリー44に圧送されたオイルは、油通路
46、油溝28、連通路56、第1メタル部材200油
溝32、補助油通路58、油通路42を介してクランク
ピン40の外周面に供給されるので、同外周面およびジ
ャーナル部26の外周面が十分に潤滑される。
以上より明らかなように、本考案によれば長い油溝のな
いプレーンメタルを使用することができるので、クラン
クシャフトの軸受部から発せられる騒音が低減できると
ともに、上記プレーンメタルと油溝が設けられたメタル
部材とを組み違えたとしでも、上記クランクシャフトの
ジャーナル部およびクランクピン部へのオイルの供給を
十分に確保できる等の効果を奏するものである。
なお、上記実施例においては、第1メタル部材20の油
溝と第2メタル部材52の外周面とを連通ずる連通路5
6を貫通孔と極めて短い油路とから構成したが、これは
第6図に示す如く上記第1メタル部材20との当接部に
おいて、切欠き60を設けるように構成しても上記実施
例と同様の作用効果を奏することができるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は従来装置の構造を示す断面図、第2図は第1図
の■−■線に沿う矢視断面図、第3図は本考案−実施例
の構造を示す断面図、第4図は第3図のIV−IV線に
沿う矢視断面図、第5図は上記本考案−実施例における
メタル部材が誤組みされた状態を示す第3図と同様の断
面図、第6図は上記本考案−実施例の変形例を示す要部
斜視図である。 10・・・・・・クランクケース、12・・・・・・ケ
ース側軸受部、20・・・・・・第1メタル部材、24
・・・・・・クランクシャフト、28・・・・・・油溝
、32・・・・・・油溝、36・・・・・・油孔、40
・・・・・・クランクピン、42・・・・・・油通路、
44・・・・・・メーンギャラリー、50・・・・・・
ベアリングギャンプ、52・・・・・・キャンプ側軸受
部、54・・・・・・第2メタル部材、56・・・・・
・連通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクケースに形成された半円型のケース側軸受部、
    上記クランクケースに固着されるベアリングキャンプに
    形成され上記ケース側軸受部と協働してクランクシャフ
    トを軸支する半円型のキャンプ側軸受部、上記ケース側
    軸受部に円周方向に沿って設けられた第1の油溝、上記
    ケース側軸受部とクランクシャフトとの間に介装され内
    周面に円周方向に沿う第20油溝が設けられるとともに
    同第2の油溝と上記第10油溝とを連通する油孔が設げ
    られた半円型の第1メタル部材、上記キャンプ側軸受部
    とクランクシャフトとの間に介装され上記第1メタル部
    材と組合わされて円型の軸受メタルを構成するとともに
    上記第1メタル部材との当接部およびその近傍の適宜位
    置に上記第20油溝と自身の外周面とを連通ずる連通路
    が形成された半円型の第2メタル部材、上記第2の油溝
    と上記クランクシャフトのクランクピン外周面とを連通
    ずるように同クランクシャフトを貫通して設けられた油
    通路を具備したことを特徴とするクランクシャフト軸受
    装置。
JP9785078U 1978-07-14 1978-07-14 クランクシヤフト軸受装置 Expired JPS5827124Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9785078U JPS5827124Y2 (ja) 1978-07-14 1978-07-14 クランクシヤフト軸受装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9785078U JPS5827124Y2 (ja) 1978-07-14 1978-07-14 クランクシヤフト軸受装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5515422U JPS5515422U (ja) 1980-01-31
JPS5827124Y2 true JPS5827124Y2 (ja) 1983-06-13

Family

ID=29033069

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9785078U Expired JPS5827124Y2 (ja) 1978-07-14 1978-07-14 クランクシヤフト軸受装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5827124Y2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3544199A1 (de) * 1984-12-14 1986-06-26 Honda Giken Kogyo K.K., Tokio/Tokyo Schmiermittel-zufuehrungsvorrichtung fuer ein kurbelwellenlager
JP2009097350A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Yanmar Co Ltd エンジン

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5038445B2 (ja) * 2010-01-05 2012-10-03 大同メタル工業株式会社 内燃機関のすべり軸受

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3544199A1 (de) * 1984-12-14 1986-06-26 Honda Giken Kogyo K.K., Tokio/Tokyo Schmiermittel-zufuehrungsvorrichtung fuer ein kurbelwellenlager
JPS61142311A (ja) * 1984-12-14 1986-06-30 Honda Motor Co Ltd クランク軸ジヤ−ナル部の潤滑油供給装置
JP2009097350A (ja) * 2007-10-12 2009-05-07 Yanmar Co Ltd エンジン

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5515422U (ja) 1980-01-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5827124Y2 (ja) クランクシヤフト軸受装置
JPH056412Y2 (ja)
JP2005273715A (ja) エンジンの軸受装置
JPS6315614Y2 (ja)
JPH0752415Y2 (ja) コンロッド軸受の潤滑装置
JPH0517448Y2 (ja)
JPS5931997Y2 (ja) クランクピン部の潤滑装置
JPS585126Y2 (ja) クランク軸の油穴構造
JPS6034819Y2 (ja) すべり軸受支持装置
JPH029138Y2 (ja)
JP2975069B2 (ja) エンジン
JPH0411913U (ja)
JPH0335349U (ja)
JPH022086Y2 (ja)
JPH058337Y2 (ja)
JPS6126566Y2 (ja)
JP2858505B2 (ja) クランクシャフトのクランクピン構造
JPH04105911U (ja) すべり軸受用潤滑油供給装置
JPS6215533Y2 (ja)
JP2000161333A (ja) V型内燃機関のコンロッド支持構造
JP2580938Y2 (ja) クランク軸の潤滑構造
JPH0294308U (ja)
JP3387007B2 (ja) 横型エンジンのクランクピン潤滑装置
JP2574566Y2 (ja) 内燃機関の主軸受け装置
JPH0139912Y2 (ja)