JPH0752415Y2 - コンロッド軸受の潤滑装置 - Google Patents

コンロッド軸受の潤滑装置

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JPH0752415Y2
JPH0752415Y2 JP1988167804U JP16780488U JPH0752415Y2 JP H0752415 Y2 JPH0752415 Y2 JP H0752415Y2 JP 1988167804 U JP1988167804 U JP 1988167804U JP 16780488 U JP16780488 U JP 16780488U JP H0752415 Y2 JPH0752415 Y2 JP H0752415Y2
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JP
Japan
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oil
connecting rod
oil groove
metal
crankshaft
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JP1988167804U
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JPH0288017U (ja
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政義 山崎
省吾 辻
正 佐藤
満雄 干田
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UD Trucks Corp
Original Assignee
UD Trucks Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は内燃機関のコンロッド軸受の潤滑装置に関す
る。
(従来の技術) 内燃機関のコンロッドの軸受部を潤滑するために、例え
ば特開昭55−136223号公報には、コンロッドメタルの内
周面の油溝の形状を改良することにより、耐疲労強度を
低下させることなく摩擦損失の低減をはかるようにした
ものが開示されている。
(考案が解決しようとする課題) ところが、このようなコンロッドメタルにおいても、機
関の高速回転時にはコンロッドメタル内周とクランクピ
ン外周との間の間隙に存在する油膜にキャビテーション
が発生することがあった。
キャビテーションが進行するとコンロッドメタルに重大
な損傷をもたらす危険があり、最悪の場合にはコンロッ
ドとクランクピンとの間で焼き付きを起こしたりする。
本考案はコンロッドメタルのキャビテーションを防止し
てこのような問題を解決することを目的とする。
(課題を解決するための手段) そこで本考案は、クランクシャフトを回転自由に支持す
るメインメタル内周面に潤滑油が供給される周方向に延
びる油溝を形成すると共に、コンロッドメタルの内周面
に側部から周方向の斜め上方に向けて途中まで延びる油
溝とこの油溝の一部を軸方向に拡幅した態様の油溜とを
形成し、クランクシャフトに前記メインメタルの油溝と
コンロッドの油溝とをピストン上死点付近のクランク角
度範囲で通過する油路を形成した。
(作用) ピストン上死点付近のクランク角度範囲で、コンロッド
メタルの上部内周とクランクピンとのクリアランスが拡
大し、この部分の油膜にキャビテーションが発生しやす
くなる。このとき、この角度範囲ではコンロッドメタル
の油溝がクランクシャフトを経由してメインメタルの油
溝と連通するので、このクリアランスに流れ込む油量が
増大する。また、コンロッドメタルの油溝の一部に形成
された油溜内の油も低圧化しようとするクリアランス部
分に流れ込んでその圧力変動を減衰ないしは抑制するよ
うに作用する。これらの結果、クリアランス部での油膜
の圧力が高く保たれてキャビテーションの発生が確実に
防止される。
(実施例) 本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
クランクシャフト1を回転自由に支持するメインメタル
2は、アッパメインメタル2aとロアメインメタル2bとに
分割される。アッパメインメタル2aの内周面には、周方
向に延びる油溝3が形成され、この油溝3はロアメイン
メタル2bの両側部に短く形成した油溝4a,4bと接続す
る。
前記油溝3にはアッパメインメタル2aを貫通して油孔5
a、5bが形成され、この油孔5a、5bが図示しないシリン
ダブロック側の潤滑油通路と連通し、常時潤滑油が供給
される。
クランクシャフト1のクランクピン1aと、図示しないピ
ストンのコンロッドとの連結部にはコンロッドメタル6
が介装される。コンロッドメタル6もアッパコンロッド
メタル6aとロアコンロッドメタル6bとに分割される。ア
ッパコンロッドメタル6aの内周面には、両側部から周方
向に斜め上方、約45度の範囲にまで延びる油溝7a、7bが
形成され、各油溝7a、7bの基部には油溝7a、7bよりも幅
広い油溜8a、8bが連通形成される。
そして、クランクシャフト1には直径方向に内部を貫通
して油路10が形成されると共に、この油路10から分岐し
て軸方向に(曲折しながら)クランクピン1aにまで延び
る分岐油路11が形成される。この分岐油路11はピストン
上死点付近のクランク角度範囲で、前記コンロッドメタ
ル6の油溝7aの上端付近と連通する位置でクランクピン
1aの外周面に開口する。なお、このクランク角度におい
て、油路10は両端が共にメインメタル2の油溝3(4a、
4b)と連通する。
以上のように構成され、次に作用について説明する。
機関の回転に伴いメインメタル2の油孔5a、5bから内周
面の油溝3に潤滑油が供給される。
これによりクランクシャフト1とメインメタル2との回
転面には油膜が形成され、常時良好な潤滑機能が維持さ
れる。
メインメタル2の油溝3はクランクシャフト1の内部を
貫通して形成した油路10及びこれと連通する分岐油路11
を介して、クランクシャフト1の回転に伴い、コンロッ
ドメタル6の油溝7a、7bと定期的に連通する。
ピストンの排気上死点付近において、ピストンの運動方
向が反転するときの慣性力により、アッパコンロッドメ
タル6aの内周面とクランクピン1aとのクリアランスが増
大するため、とくに機関高回転域では、この瞬間的に拡
大するクリアランスにおいて油膜の剥離やキャビテーシ
ョンが発生しようとする。
しかし、本考案ではコンロッドメタル6の水平面から上
方に約45度の範囲で延びる細い油溝7a,7bが形成されて
おり、かつこの油溝7a,7bにはクランクシャフト1の分
岐油路11を経由して、上死点付近に達するまでのクラン
ク角度範囲において潤滑油が供給されると共に、この油
溝7a,7bの基部に形成された油溜8a,8b内にも所定量の潤
滑油が確保されているので、前記拡大するクリアランス
へとこれら油溝7a,7b及び油溜8a,8bから十分な量の潤滑
油が流れ込み、これにより該クリアランスの油圧が高め
られるので、この部分でのキャビテーションが確実に抑
制される。
なお、クランクピン1aとコンロッドメタル6との間にお
いて生じる、相対的な回転部材によるクサビ効果で、油
溜8a、8b及び油溝7a、7bからの油がコンロッドメタル6
の上下方向にも油が回り込み、摺動面の潤滑状態を向上
させ、耐摩耗性や耐焼付性を高める。
(考案の効果) 以上のように本考案によれば、コンロッドメタルの内周
面に側部から周方向の斜め上方に向けて途中まで延びる
油溝とこの油溝の一部を軸方向に拡幅した態様の油溜と
を形成し、上死点付近にてコンロッドメタルの上部内周
とクランクピンとの間のクリアランスが拡大しようとす
るときにこのクリアランスに前記油溜に確保した潤滑油
と、メインメタルから前記油溝へと導入した潤滑油とを
供給してクリアランス内の油圧変動を抑制するようにし
たので、この部分でのキャビテーションを確実に防止し
て機関の耐久性や信頼性を向上させることができるとい
う効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例を示す断面図、第2図はコンロ
ッドメタルの斜視図、第3図はメインメタルの斜視図、
第4図はアッパコンロッドメタルの底面図、第5図はア
ッパメインメタルの底面図である。 1…クランクシャフト、1a…クランクピン、2…メイン
メタル、3…油溝、6…コンロッドメタル、7a,7b…油
溝、8a,8b…油溜、10…油路、11…分岐油路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 干田 満雄 埼玉県上尾市大字壱丁目1番地 日産ディ ーゼル工業株式会社内 (56)参考文献 実開 昭56−76117(JP,U) 実開 昭60−102523(JP,U) 実開 昭61−101122(JP,U) 実開 昭57−117411(JP,U) 実開 昭62−166317(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】クランクシャフトを回転自由に支持するメ
    インメタル内周面に潤滑油が供給される周方向に延びる
    油溝を形成すると共に、コンロッドメタルの内周面に側
    部から周方向の斜め上方に向けて途中まで延びる油溝と
    この油溝の一部を軸方向に拡幅した態様の油溜とを形成
    し、クランクシャフトに前記メインメタルの油溝とコン
    ロッドの油溝とをピストン上死点付近のクランク角度範
    囲で連通する油路を形成したことを特徴とするコンロッ
    ド軸受の潤滑装置。
JP1988167804U 1988-12-26 1988-12-26 コンロッド軸受の潤滑装置 Expired - Fee Related JPH0752415Y2 (ja)

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KR101196848B1 (ko) 2009-02-27 2012-11-01 다이도 메탈 고교 가부시키가이샤 내연기관의 커넥팅로드베어링
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