JPH07217638A - 内燃機関のクランクシャフト構造 - Google Patents

内燃機関のクランクシャフト構造

Info

Publication number
JPH07217638A
JPH07217638A JP1366394A JP1366394A JPH07217638A JP H07217638 A JPH07217638 A JP H07217638A JP 1366394 A JP1366394 A JP 1366394A JP 1366394 A JP1366394 A JP 1366394A JP H07217638 A JPH07217638 A JP H07217638A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bearing surface
bearing
side bearing
crankpin
crankshaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1366394A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ushijima
研史 牛嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP1366394A priority Critical patent/JPH07217638A/ja
Publication of JPH07217638A publication Critical patent/JPH07217638A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 内燃機関のクランクシャフトにおいて、クラ
ンクピンの潤滑性を高める。 【構成】 クランクピン5はクランクジャーナルから遠
い側に位置する反主軸側軸受面15の曲率半径が、クラ
ンクジャーナルに近接する側に位置する主軸側軸受面1
6の曲率半径より大きくなるように形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のクランクシ
ャフト構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の自動車用機関は高速化により出力
の向上がはかられているが、機関のクランクシャフトと
コンロッドは高速、大荷重のもとで摺動するため、潤滑
的に非常に厳しい条件となる。
【0003】クランクシャフトの潤滑装置として、例え
ば図7に示すようなものがある(実開昭61−5350
5号公報、参照)これについて説明すると、クランクシ
ャフト7は、機関の主軸受に回転自在に支持されるクラ
ンクジャーナル2と、コンロッドの大端部が回転自在に
結合するクランクピン5を備え、ピストンの往復動をコ
ンロッドを介して回転運動に変換する働きをする。
【0004】クランクジャーナル2は図示しないオイル
ギャラリから主軸受に導かれた潤滑油で潤滑され、さら
にクランクシャフト7の内部に形成された軸内部油通路
12を経由してクランクピン5に潤滑油を送り込み、こ
れらの摺接部を強制的に潤滑するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような潤
滑装置では、排気行程または無負荷時におけるピストン
上死点付近でクランクピン5に作用するピストンやコン
ロッド等の慣性力荷重により、キャップ9および下軸受
メタル8が弾性変形して、コンロッドのキャップ側軸受
面とクランクピン5の間に画成される軸受隙間のクリア
ランスが小さくなり、クランクピン5の摩擦損失が増大
する可能性がある。
【0006】この対策として、クランクピン5の外径を
小さくして、コンロッドのキャップ側軸受面とクランク
ピン5の間に画成される軸受隙間のクリアランスを十分
に確保することが考えられる。
【0007】しかしながら、クランクピン5の外径を小
さくすると、燃焼行程におけるピストン上死点付近で燃
焼圧力荷重がクランクピン5に作用するときに、コンロ
ッド側軸受面とクランクピン5の間に画成される軸受隙
間のクリアランスを均一に分布させることができず、両
者間に生じる面圧が過大になって、境界潤滑となる可能
性がある。
【0008】本発明は上記の問題点に着目し、内燃機関
のクランクシャフトにおいて、クランクピンの潤滑性を
高めることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
機関本体側に回転自在に支持されるクランクジャーナル
と、コンロッドの大端部が回転自在に結合されるクラン
クピンとを備える内燃機関のクランクシャフトにおい
て、クランクピンはクランクジャーナルから遠い側に位
置する反主軸側軸受面の曲率半径が、クランクジャーナ
ルに近接する側に位置する主軸側軸受面の曲率半径より
大きくなるように形成する。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、クランクシャフトの内部にクランクピンに
潤滑油を導く軸内部油通路を備え、クランクピンに反主
軸側軸受面と主軸側軸受面を段差なく結ぶ切欠き状また
は略平面状の軸受面結合部を形成し、軸内部油通路を軸
受面結合部に開口させる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、クランクシャフトの内部にクランクピンに
潤滑油を導く軸内部油通路を備え、クランクピンに反主
軸側軸受面と主軸側軸受面を段差なく結ぶ切欠き状また
は略平面状の軸受面結合部を形成し、軸内部油通路を反
主軸側軸受面と主軸側軸受面の少なくとも一方に開口さ
せる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載の発明において、軸受面結合部を凹状に
窪ませて形成する。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明において、排気行程または
無負荷時におけるピストン上死点付近で、最大慣性力荷
重が主軸側軸受面に作用する。この慣性力荷重により、
コンロッド大端部のキャップ側軸受面が弾性変形して、
キャップ側軸受面の曲率半径が小さくなる。
【0014】クランクピンは反主軸側軸受面と主軸側軸
受面の曲率半径が異なるため、主軸側軸受面の曲率半径
をキャップ側軸受面の変形に対応して小さく設定するこ
とが可能となり、キャップ側軸受面と主軸側軸受面の間
に画成される軸受隙間のクリアランスが小さくなり過ぎ
ることを回避できる。これにより、クランクピンの摩擦
損失を低減するとともに、発生熱量を小さく抑えられ
る。
【0015】燃焼行程におけるピストン上死点付近で、
最大燃焼圧力荷重が反主軸側軸受面に作用する。
【0016】クランクピンは反主軸側軸受面と主軸側軸
受面の曲率半径が異なるため、反主軸側軸受面の曲率半
径をコンロッド大端部の軸受面の曲率半径に対応して大
きく設定することが可能となり、反主軸側軸受面によっ
て画成される軸受隙間のクリアランスを均一に分布させ
て、反主軸側軸受面の面圧が過大になることを回避でき
る。これにより、クランクピンとコンロッドの摺接部が
境界潤滑となることを防止できる。
【0017】請求項2記載の発明において、クランクピ
ンの軸受面結合部は、燃焼圧力荷重が作用する反主軸側
軸受面と慣性力荷重が作用する主軸側軸受面の境界部に
位置している。軸受面結合部は切欠き状または略平面状
に形成されており、軸受隙間のクリアランスを慣性力荷
重または燃焼圧力荷重がほとんど作用しない部位で大き
くしているため、クランクピンの面圧が過大になること
を回避しつつ、ひきずり摩擦を低減できる。
【0018】軸受面結合部は軸受隙間のクリアランスを
軸内部油通路が開口する部位で大きくしているため、軸
内部油通路の出口圧力を低くして、軸内部油通路から軸
受隙間に供給される潤滑油量を増やす。これにより、ク
ランクピンの温度を低く保ち、焼き付き等の発生を防止
することができる。
【0019】請求項3記載の発明において、クランクピ
ンの軸受面結合部は、燃焼圧力荷重が作用する反主軸側
軸受面と慣性力荷重が作用する主軸側軸受面の境界部に
位置している。軸受面結合部は、軸受隙間のクリアラン
スを慣性力荷重または燃焼圧力荷重がほとんど作用しな
い部位で大きくしているため、クランクピンの面圧が過
大になることを回避しつつ、ひきずり摩擦を低減でき
る。
【0020】軸内部油通路から供給される潤滑油が反主
軸側軸受面または主軸側軸受面によって画成される軸受
隙間に流入する。軸受隙間のクリアランスは軸内部油通
路が開口する部位で小さいため、軸内部油通路の出口圧
力を高めて、軸内部油通路から軸受隙間に供給される潤
滑油量を抑えられる。これにより、クランクピンの温度
を高く保ち、クランクピンの摩擦損失を低減することが
できる。
【0021】請求項4記載の発明において、クランクピ
ンに軸受面結合部が凹状に窪んで形成されることによ
り、クランクシャフトの軽量化がはかれる。しかも、軸
受面結合部は、慣性力荷重または燃焼圧力荷重が大きく
作用する部位の軸受面積を削減することがなく、クラン
クピンの面圧が過大になることを回避できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
【0023】図1に示すように、コンロッド1はクラン
クシャフト7のクランクピン5に連結される大端部3
と、図示しないピストンにピストンピンを介して連結さ
れる小端部と、両者を結ぶロッド部6とを有する。コン
ロッド1はピストンの往復動をクランクシャフト7の回
転運動に変換する働きをする。
【0024】図2に示すように、クランクシャフト7は
クランクピン5と、機関本体側に回転可能に支承される
クランクジャーナル2と、クランクピン5とクランクジ
ャーナル2を結ぶクランクウェブ18を有する。
【0025】コンロッド1の大端部3には半割り形に分
割されたキャップ9が一対のボルト10を介して締結さ
れ、コンロッド大端部3とクランクピン5の間には半割
り形に分割された上下軸受メタル4,8が介装される。
【0026】上下軸受メタル4,8の軸受面とクランク
ピン5の間に軸受隙間11が形成され、クランクピン5
はこの軸受隙間11に形成される潤滑油膜を介してフロ
ーティング支持される。この軸受隙間11はクランクシ
ャフト7の内部に形成された軸内部油通路12を介して
オイルポンプの吐出側に連通している。
【0027】上下軸受メタル4,8の軸受面は直径Dの
真円に沿って形成される。
【0028】クランクピン5はクランクジャーナル2か
ら遠い側に位置するその反主軸側軸受面15と、クラン
クジャーナル2に近接する側に位置する主軸側軸受面1
6とを有する。
【0029】クランクピン5はその反主軸側軸受面15
の曲率半径r1が、その主軸側軸受面16の曲率半径r2
より所定値eだけ大きくなるように形成される。すなわ
ち、曲率半径r1とr2は次式の関係が満たされる。
【0030】r1=r2+e …(1) 反主軸側軸受面15の曲率中心はクランクピン5の回転
中心上に位置し、主軸側軸受面16の曲率中心はクラン
クピン5の回転中心からクランクシャフト7の回転中心
側に所定距離eだけオフセットされる。
【0031】主軸側軸受面16の曲率半径は、慣性力荷
重によるキャップ9および下軸受メタル8の変形に対応
して、非変形時における下軸受メタル8の曲率半径より
所定の比率で小さくなるように設定される。
【0032】反主軸側軸受面15の曲率半径は、上軸受
メタル4の軸受面の間に画成される軸受隙間11のクリ
アランスを均一に分布させるように設定される。
【0033】なお、図示した各部の寸法差は、便宜上実
際よりも誇張して大きくしてあるが、実際にeの値は 0.0002・r1≦e≦0.0010・r1 の範囲に設定される。
【0034】クランクピン5は反主軸側軸受面15と主
軸側軸受面16を結ぶ一対の軸受面結合部13を有す
る。
【0035】図1に示すようにピストンが上死点にある
状態において、各軸受面結合部13はシリンダ軸に対し
て平行となる平面状に形成される。
【0036】軸内部油通路12は各軸受面結合部13に
それぞれ開口する。これにより、軸内部油通路12から
供給される潤滑油が各軸受面結合部13によって画成さ
れる軸受隙間11に流入する。
【0037】クランクピン5の前後端部には環状溝2
1,22が形成される。これにより、軸内部油通路12
からクランクピン5と上下軸受メタル4,8の間に供給
された潤滑油が各環状溝21,22を介して速やかに排
出される。
【0038】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
【0039】排気行程または無負荷時におけるピストン
上死点付近で、最大慣性力荷重が主軸側軸受面16に作
用する。この慣性力荷重により、キャップ9および下軸
受メタル8が弾性変形して、下軸受メタル8の軸受面の
曲率半径が小さくなる。この変形時における下軸受メタ
ル8の軸受面の曲率半径に対応して主軸側軸受面16の
曲率半径を小さく設定しているため、下軸受メタル8の
軸受面と主軸側軸受面16の間に画成される軸受隙間1
1のクリアランスが小さくなり過ぎることが回避され
る。この結果、クランクピン5の摩擦損失を低減すると
ともに、発生熱量を小さく抑えられる。
【0040】燃焼行程におけるピストン上死点付近で、
最大燃焼圧力荷重が反主軸側軸受面15に作用する。上
軸受メタル4の軸受面の曲率半径に対応して反主軸側軸
受面15の曲率半径を大きく設定し、上軸受メタル4の
軸受面と反主軸側軸受面15の間に画成される軸受隙間
11のクリアランスを均一に分布させる構成としている
ため、燃焼圧力荷重により反主軸側軸受面15の面圧が
過大になることを回避し、上軸受メタル4の軸受面と反
主軸側軸受面15の間が境界潤滑となることを防止でき
る。
【0041】クランクピン5の軸受面結合部13は、反
主軸側軸受面15と主軸側軸受面16の境界部に位置し
ているため、軸受隙間11のクリアランスを慣性力荷重
または燃焼圧力荷重がほとんど作用しない部位で大きく
して、ひきずり摩擦を低減する。軸受面結合部13は、
慣性力荷重または燃焼圧力荷重が大きく作用する部位の
軸受面積を削減することがなく、クランクピン5の面圧
が過大になることを回避する。
【0042】軸受面結合部13は軸受隙間11のクリア
ランスを軸内部油通路12が開口する部位で大きくして
いるため、軸内部油通路12の出口圧力を低くして、軸
内部油通路12から軸受隙間11に供給される潤滑油量
を増大させる。これにより、クランクピン5の温度を低
く保ち、焼き付き等の発生を防止することができる。
【0043】次に、図3、図4に示す他の実施例は、軸
内部油通路12を、軸受面結合部13を避けるようにし
て反主軸側軸受面15と主軸側軸受面16の両方に開口
させるものである。なお、図1、図2との対応部分には
同一符号を用いて説明する。
【0044】軸内部油通路12は、反主軸側軸受面15
と主軸側軸受面16の端部に位置して形成される。。こ
れにより、軸内部油通路12は、クランクピン5の慣性
力荷重または燃焼圧力荷重が大きく作用する部位の軸受
面積を削減することがなく、クランクピン5の面圧が過
大になることを回避できる。
【0045】この場合、軸内部油通路12から供給され
る潤滑油が反主軸側軸受面15と主軸側軸受面16によ
って画成される軸受隙間11に流入する。軸受隙間11
のクリアランスは軸内部油通路12が開口する部位で小
さいため、軸内部油通路12の出口圧力を高めて、軸内
部油通路12から軸受隙間11に供給される潤滑油量を
抑えられる。これにより、クランクピンの温度を高く保
ち、クランクピン5の摩擦損失を低減することができ
る。
【0046】次に、図5、図6に示す他の実施例は、ク
ランクピン5に反主軸側軸受面15と主軸側軸受面16
を結ぶ軸受面結合部23を凹状に窪んで形成するもので
ある。なお、図1、図2との対応部分には同一符号を用
いて説明する。
【0047】軸内部油通路12は、軸受面結合部13を
避けるようにして反主軸側軸受面15と主軸側軸受面1
6の両方に開口させる。
【0048】この場合も、軸受隙間11のクリアランス
は軸内部油通路12が開口する部位で小さいため、軸内
部油通路12の出口圧力を高めて、軸内部油通路12か
ら軸受隙間11に供給される潤滑油量を抑えられる。こ
れにより、クランクピンの温度を高く保ち、クランクピ
ン5の摩擦損失を低減することができる。
【0049】クランクピン5に軸受面結合部23が凹状
に窪んで形成されることにより、クランクシャフト7の
軽量化がはかれる。しかも、軸受面結合部13は、慣性
力荷重または燃焼圧力荷重が大きく作用する部位の軸受
面積を削減することがなく、クランクピン5の面圧が過
大になることを回避できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、機関本体側に回転自在に支持されるクランクジャー
ナルと、コンロッドの大端部が回転自在に結合されるク
ランクピンとを備える内燃機関のクランクシャフト構造
において、クランクピンはクランクジャーナルから遠い
側に位置する反主軸側軸受面の曲率半径が、クランクジ
ャーナルに近接する側に位置する主軸側軸受面の曲率半
径より大きくなるように形成したため、軸受隙間のクリ
アランスがコンロッドの弾性変形により小さくなり過ぎ
ることが回避されることにより、クランクピンの摩擦損
失を低減するとともに、燃焼圧力が作用する反主軸側軸
受面のクリアランスを均一に分布させることにより、ク
ランクピンが境界潤滑となることを防止し、クランクピ
ンの焼き付き等の発生を防止できる。
【0051】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、クランクシャフトの内部にクランクピンに
潤滑油を導く軸内部油通路を備え、クランクピンに反主
軸側軸受面と主軸側軸受面を段差なく結ぶ切欠き状また
は略平面状の軸受面結合部を形成し、軸内部油通路を軸
受面結合部に開口させたため、軸受面結合部により軸受
隙間のクリアランスを大きくし、ひきずり摩擦が低減さ
れるとともに、軸内部油通路の出口圧力を低くして、軸
内部油通路から軸受隙間に供給される潤滑油量を増や
す。これにより、高負荷時等にあってもクランクピンの
温度を低く保ち、焼き付き等の発生を防止することがで
きる。
【0052】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、クランクシャフトの内部にクランクピンに
潤滑油を導く軸内部油通路を備え、クランクピンに反主
軸側軸受面と主軸側軸受面を段差なく結ぶ切欠き状また
は略平面状の軸受面結合部を形成し、軸内部油通路を反
主軸側軸受面と主軸側軸受面の少なくとも一方に開口さ
せたため、軸内部油通路の出口圧力を高めて、軸内部油
通路から軸受隙間に供給される潤滑油量を抑えられるこ
とにより、クランクピンの温度を高く保ち、クランクピ
ンの摩擦損失を低減することができる。
【0053】請求項4記載の発明は、請求項1から3の
いずれかに記載の発明において、軸受面結合部を凹状に
窪ませて形成したため、クランクシャフトの軽量化がは
かれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すクランクシャフトおよび
コンロッド等の断面図。
【図2】同じくクランクシャフトの側面図。
【図3】他の実施例を示すクランクシャフトおよびコン
ロッド等の断面図。
【図4】同じくクランクシャフトの側面図。
【図5】さらに他の実施例を示すクランクシャフトおよ
びコンロッド等の断面図。
【図6】同じくクランクシャフトの側面図。
【図7】従来例を示すクランクシャフトの側面図。
【符号の説明】
1 コンロッド 3 コンロッド大端部 4 上軸受メタル 5 クランクピン 7 クランクシャフト 8 下軸受メタル 9 キャップ 11 軸受隙間 12 軸内部油通路 13 軸受面結合部 15 反主軸側軸受面 16 主軸側軸受面 23 軸受面結合部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機関本体側に回転自在に支持されるクラン
    クジャーナルと、 コンロッドの大端部が回転自在に結合されるクランクピ
    ンとを備える内燃機関のクランクシャフトにおいて、 クランクピンはクランクジャーナルから遠い側に位置す
    る反主軸側軸受面の曲率半径が、クランクジャーナルに
    近接する側に位置する主軸側軸受面の曲率半径より大き
    くなるように形成したことを特徴とする内燃機関のクラ
    ンクシャフト構造。
  2. 【請求項2】クランクシャフトの内部にクランクピンに
    潤滑油を導く軸内部油通路を備え、 クランクピンに反主軸側軸受面と主軸側軸受面を段差な
    く結ぶ切欠き状または略平面状の軸受面結合部を形成
    し、 軸内部油通路を軸受面結合部に開口させたことを特徴と
    する請求項1記載の内燃機関のクランクシャフト構造。
  3. 【請求項3】クランクシャフトの内部にクランクピンに
    潤滑油を導く軸内部油通路を備え、 クランクピンに反主軸側軸受面と主軸側軸受面を段差な
    く結ぶ切欠き状または略平面状の軸受面結合部を形成
    し、 軸内部油通路を反主軸側軸受面と主軸側軸受面の少なく
    とも一方に開口させたことを特徴とする請求項1記載の
    内燃機関のクランクシャフト構造。
  4. 【請求項4】軸受面結合部を凹状に窪ませて形成したこ
    とを特徴とする請求項2または3のいずれかに記載の内
    燃機関のクランクシャフト構造。
JP1366394A 1994-02-07 1994-02-07 内燃機関のクランクシャフト構造 Pending JPH07217638A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1366394A JPH07217638A (ja) 1994-02-07 1994-02-07 内燃機関のクランクシャフト構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1366394A JPH07217638A (ja) 1994-02-07 1994-02-07 内燃機関のクランクシャフト構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07217638A true JPH07217638A (ja) 1995-08-15

Family

ID=11839448

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1366394A Pending JPH07217638A (ja) 1994-02-07 1994-02-07 内燃機関のクランクシャフト構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07217638A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1447578A2 (de) * 2003-02-13 2004-08-18 GE Jenbacher GmbH & Co. OHG Kurbelwelle mit einer Kerbe
JP2010529387A (ja) * 2007-06-14 2010-08-26 ハルツォク・インターテック・ゲーエムベーハー バランシングシャフト
US8413631B2 (en) 2007-06-14 2013-04-09 Herzog Intertec Gmbh Balancing shaft
US8413629B2 (en) 2006-04-18 2013-04-09 Herzog Intertec Gmbh Balancing shaft
US8939123B2 (en) 2009-07-30 2015-01-27 Herzog Intertec Gmbh Countershaft
WO2022042932A1 (de) * 2020-08-28 2022-03-03 Robert Bosch Gmbh Radialgleitlager, hubkolbenpumpe mit radialgleitlager sowie verfahren zur schmierung eines dynamisch belasteten radialgleitlagers
WO2023066440A1 (en) * 2021-10-18 2023-04-27 Wärtsilä Finland Oy A connecting rod and a piston for a high-pressure piston pump, and a high-pressure piston pump for pumping fuel

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1447578A2 (de) * 2003-02-13 2004-08-18 GE Jenbacher GmbH & Co. OHG Kurbelwelle mit einer Kerbe
EP1447578A3 (de) * 2003-02-13 2005-12-14 GE Jenbacher GmbH & Co. OHG Kurbelwelle mit einer Kerbe
US8413629B2 (en) 2006-04-18 2013-04-09 Herzog Intertec Gmbh Balancing shaft
JP2010529387A (ja) * 2007-06-14 2010-08-26 ハルツォク・インターテック・ゲーエムベーハー バランシングシャフト
US8413630B2 (en) 2007-06-14 2013-04-09 Herzog Intertec Gmbh Balancing shaft
US8413631B2 (en) 2007-06-14 2013-04-09 Herzog Intertec Gmbh Balancing shaft
US8939123B2 (en) 2009-07-30 2015-01-27 Herzog Intertec Gmbh Countershaft
WO2022042932A1 (de) * 2020-08-28 2022-03-03 Robert Bosch Gmbh Radialgleitlager, hubkolbenpumpe mit radialgleitlager sowie verfahren zur schmierung eines dynamisch belasteten radialgleitlagers
WO2023066440A1 (en) * 2021-10-18 2023-04-27 Wärtsilä Finland Oy A connecting rod and a piston for a high-pressure piston pump, and a high-pressure piston pump for pumping fuel

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6802650B2 (en) Sliding element, sliding structure including the sliding element, and method for producing microscopic surface structure in the sliding element
US5072654A (en) Piston and bearing assemblies
US8881695B2 (en) Variable compression ratio internal combustion engine
CN110529491B (zh) 半分割轴承以及滑动轴承
KR102449032B1 (ko) 하프 베어링 및 슬라이딩 베어링
US4488826A (en) Offset wall bearing
EP3438476A1 (en) Half bearing and sliding bearing
US5112145A (en) Piston and bearing assemblies
JPH07217638A (ja) 内燃機関のクランクシャフト構造
JP3003403B2 (ja) 内燃機関の軸受構造
US20190249711A1 (en) Main bearing for crankshaft of internal combustion engine
US4239303A (en) Full contact crankshaft bearing
JPH06346913A (ja) エンジンのクランク潤滑装置
JPH074424A (ja) エンジンのクランク潤滑装置
JP2023030707A (ja) 半割軸受およびすべり軸受
JPH07279967A (ja) すべり軸受の加工装置
JPH0752415Y2 (ja) コンロッド軸受の潤滑装置
JPH055292Y2 (ja)
GB2245317A (en) Bearing bush
CN115388082B (zh) 内燃机
JPH0724691Y2 (ja) バランサ軸
JPS6034819Y2 (ja) すべり軸受支持装置
US20210095712A1 (en) Half bearing and sliding bearing
JP2858505B2 (ja) クランクシャフトのクランクピン構造
JPH08159142A (ja) 内燃機関のコンロッド用軸受メタルおよびコンロッド用軸受メタルの潤滑装置