JPH022086Y2 - - Google Patents

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JPH022086Y2
JPH022086Y2 JP18708684U JP18708684U JPH022086Y2 JP H022086 Y2 JPH022086 Y2 JP H022086Y2 JP 18708684 U JP18708684 U JP 18708684U JP 18708684 U JP18708684 U JP 18708684U JP H022086 Y2 JPH022086 Y2 JP H022086Y2
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oil
crankshaft
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bearing
lubricating oil
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、クランクシヤフト軸受部の潤滑油通
路に関し、特に、軸受メタルの油溝とクランクシ
ヤフトのジヤーナルの油孔に係る。
〔従来の技術〕
内燃機関のクランクシヤフトのジヤーナルを支
える軸受メタルには、その摺動面に円周方向の全
体にわたつて油溝が設けられている。この油溝に
は、オイルポンプから圧送されてくる潤滑油が著
えられ、ジヤーナルの摺動面に開口する油孔を介
し、クランクシヤフトのピンに向かつて給油され
る。こうして、油溝と油孔とで軸受部の潤滑油通
路を形成している。これにより、クランクシヤフ
トのピンに装着されるコネクテイングロツドの潤
滑がなされている。
ここで、油溝が軸受メタルの中央部に設けられ
ると、全体的に油膜圧力が低下し、軸受として負
荷特性が低下する。そこで、高負荷を受ける下軸
受メタルに油溝が設けられなかつたり、少しで
も、油膜圧力が低下するのを防止するために油溝
を軸受メタルの側面に近接して設けたものもある
(実開昭57−68925号)。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、油溝が設けられると、この部分
の油膜圧力の局部的な低下が避けられない。従つ
て、油溝が設けられていない下軸受メタルと比較
して、荷重負荷が小さいにもかかわらず摩耗や焼
付き等が起きやすい問題が心配されている。ここ
で、油溝はコネクテイングロツドの軸受部にとて
不可欠なもので、これを廃止することは難しい。
従つて、本考案の技術的課題は、油溝を設ける
範囲を狭く採つて油膜圧力の低下を少なくするこ
とにより、軸受メタルの負荷特性を向上させるこ
とにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記技術的課題を解決するために講じた手段
は、本考案のクランクシヤフト軸受部の潤滑油通
路によれば、クランクシヤフトのジヤーナルの中
心から放射状に等角度の間隔で油孔を3個以上形
成するとともに、油孔の間隔を定める角度の範囲
に略等しく油溝を形成したものである。
〔実施例〕 以下、本考案の望ましい実施例を図面に基づい
て説明する。
第1図は、上下軸メタル1,2と第3図に示さ
れたクランクシヤフト3のジヤーナル3aを含む
断面図を与えている。上下軸受メタル1,2は半
円形をしており、それぞれシリンダブロツク4と
ベアリングキヤツプ5に装着されるものである。
上軸受メタル1と下軸受メタル2の異なる点
は、第2図に示すように、上軸受メタル1には、
摺動面1aに円周方向にわたつて油溝6と、この
油溝6のところで貫通する連絡孔7が設けられて
いる。この連絡孔7は、シリンダブロツク4の中
を通る潤滑油通路と接続している。なお、上軸受
メタル1の端面には、係止用の爪8が設けられて
いるが、この爪8は下軸受メタル2にも同様に設
けられている。そして、上下軸受メタル1,2の
端面が接触して組付けられて、クランクシヤフト
3の軸受部が形成されている。
ここで、クランクシヤフト3のジヤーナル3a
には、中心Oから放射状に等角度(120゜)の間隔
で油孔9が形成されている。この油孔9は、さら
に中心Oから第3図に示すクランクシヤフト3の
ピン3bへと貫通されている。そして、ジヤーナ
ル3aの摺動面3cに現れる油孔9の間隔を定め
る角度(120゜)の範囲に略等しく前述の油溝6が
油孔9に対して円周方向にわたつて形成されるも
のとする。ここで、上下軸受メタル1,2の摺動
面1a,2aとジヤーナル3aとの間に油膜を形
成するための間隙10が形成されている。
以下、本実施例の作用・効果について図面に基
づいて説明する。
内燃機関のオイルポンプから圧送されてくる潤
滑油は、シリンダブロツク4の潤滑油通路を経て
連絡孔7を通過する。この潤滑油は、油溝6に蓄
えられて、上下軸受メタル1,2の摺動1a,2
aとジヤーナル3aとの間に油膜を形成する。さ
らに、潤滑油は、油溝6から油孔9を経て、クラ
ンクシヤフト3のピン3cへ給油される。
ここで、油溝6と対向している油孔9(第1図
では、3本のうち2本)に油溝6から潤滑油が流
入することになる。本実施例では、摺動面1aの
円周方向全体にわたつて油溝6を形成しなくて
も、油孔9の間隔を定める角度(120゜)の範囲に
油溝6を形成しておけば、3本の油孔9のうち少
なくけも1本が常に油溝6と対向することにな
る。従つて、円周方向にわたつて油溝の範囲が狭
く採れるとともに、油孔9を通じてクランクシヤ
フト3のピン3bへ連続的に潤滑油を給油するこ
とが可能になつている。
なお、本実施例では、油孔9が3本形成された
場合を代表例として挙げたが、4本、あるいは、
それ以上でも同様のことが言える。
〔考案の効果〕
このようにして、本考案では、軸受メタルの摺
動面に円周方向にわたつて形成される油溝の範囲
が狭く採つてあるので、局部的な油膜圧力の低下
域が減少して軸受メタルの負荷特性が向上する。
さらに、この油溝は、3個以上設けられた油孔の
間隔を定める角度の範囲に略等しく形成されてい
るので、これら油孔を介して油溝から潤滑油が途
切れることなく給油される。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の実施例によるクランクシヤ
フト軸受部の潤滑油通路を示し、軸受メタルとク
ランクシヤフトのジヤーナルの断面図、第2図
は、第1図の上軸受メタルの平面図、第3図は、
クランクシヤフトの斜視図である。 1,2……軸受メタル、1a,2a……摺動
面、3……クランクシヤフト、3a……ジヤーナ
ル、6……油溝、9……油孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クランクシヤフトのジヤーナルに設けられた油
    孔と、該油孔へ給油される潤滑油が溜まり、前記
    ジヤーナルの軸受メタルの摺動面に円周方向にわ
    たつて設けられた油溝とからなるクランクシヤフ
    ト軸受部の潤滑油通路において、前記ジヤーナル
    の中心から放射状に等角度の間隔で前記油孔を3
    個以上形成するとともに、前記油孔の間隔を定め
    る角度の範囲に略等しく前記油溝を形成したこと
    を特徴とするクランクシヤフト軸受部の潤滑油通
    路。
JP18708684U 1984-12-10 1984-12-10 Expired JPH022086Y2 (ja)

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JP18708684U JPH022086Y2 (ja) 1984-12-10 1984-12-10

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JP18708684U JPH022086Y2 (ja) 1984-12-10 1984-12-10

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JPS61101122U JPS61101122U (ja) 1986-06-27
JPH022086Y2 true JPH022086Y2 (ja) 1990-01-18

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0752415Y2 (ja) * 1988-12-26 1995-11-29 日産ディーゼル工業株式会社 コンロッド軸受の潤滑装置
JPH082408Y2 (ja) * 1989-01-12 1996-01-29 川崎重工業株式会社 コンロツドの大端給油装置
JP6724281B2 (ja) * 2015-12-17 2020-07-15 大豊工業株式会社 すべり軸受

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JPS61101122U (ja) 1986-06-27

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