JPS5943478Y2 - エンジンのピストン - Google Patents
エンジンのピストンInfo
- Publication number
- JPS5943478Y2 JPS5943478Y2 JP5619779U JP5619779U JPS5943478Y2 JP S5943478 Y2 JPS5943478 Y2 JP S5943478Y2 JP 5619779 U JP5619779 U JP 5619779U JP 5619779 U JP5619779 U JP 5619779U JP S5943478 Y2 JPS5943478 Y2 JP S5943478Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piston
- central axis
- annular groove
- skirt portion
- groove
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案はエンジンのピストンに関するものである。
従来より、オイルリングを外装するヘッド部と、上記ヘ
ッド部に連続しシリンダ内周面に摺接するスカート部と
を備えたピストンはエンジンに常用されている。
ッド部に連続しシリンダ内周面に摺接するスカート部と
を備えたピストンはエンジンに常用されている。
上記ピストンのスカート部は、ピストンの倒れを規制す
るために重要な役割を果しており、その機能を発揮させ
るには、ピストンの中心軸方向におけるスカート部の長
さを相当量確保する必要があり、その表面積は大きく設
定せざるを得なかった。
るために重要な役割を果しており、その機能を発揮させ
るには、ピストンの中心軸方向におけるスカート部の長
さを相当量確保する必要があり、その表面積は大きく設
定せざるを得なかった。
よって、シリンダ内周面とスカート部との摺接によりエ
ンジンの抵抗損失が生じるとともに、スカート部の潤滑
不足により焼付を生じる不具合があった。
ンジンの抵抗損失が生じるとともに、スカート部の潤滑
不足により焼付を生じる不具合があった。
従来、上記不具合を解消するため、ピストンのスカート
部に溝を設け、潤滑油を保持するようにしたものが提案
されている。
部に溝を設け、潤滑油を保持するようにしたものが提案
されている。
例えば実開昭53−109505号公報には、2本の縦
溝間に複数の横溝を設ける構造が提案されている。
溝間に複数の横溝を設ける構造が提案されている。
このような構造であれば摺動抵抗の低減および潤滑性能
の向上を期待することはできるが、ただし、この様な横
溝であれば、ピストンの往復運動によっても横溝内の潤
滑油が流動しに(く溝内にスラッジが堆積し、除々に潤
滑性能が悪化する不具合を有している。
の向上を期待することはできるが、ただし、この様な横
溝であれば、ピストンの往復運動によっても横溝内の潤
滑油が流動しに(く溝内にスラッジが堆積し、除々に潤
滑性能が悪化する不具合を有している。
本考案は、上記不具合を解消するためになされたもので
、ピストンのスカート部の本来の機能を維持しつつ、シ
リンダ内周面とスカート部との摺動抵抗を減少させると
ともにスカート部の潤滑を十分に行い焼付を防止し得る
ようにしたものである。
、ピストンのスカート部の本来の機能を維持しつつ、シ
リンダ内周面とスカート部との摺動抵抗を減少させると
ともにスカート部の潤滑を十分に行い焼付を防止し得る
ようにしたものである。
以下、図面に沿って本考案の実施例を説明する。
第1図において、1はシリンダ、2はシリンダ1内を往
復運動するピストンで、ピストン2は圧縮リング3およ
びオイルリング4を外装するヘッド部2aと、ヘッド部
2aに連続しシリンダ内周面1aに摺接するスカート部
2bとを備えている。
復運動するピストンで、ピストン2は圧縮リング3およ
びオイルリング4を外装するヘッド部2aと、ヘッド部
2aに連続しシリンダ内周面1aに摺接するスカート部
2bとを備えている。
5はピストンピン(図示せず)方向と直角方向のスカー
ト部2b、好ましくはなるぺ(広い範囲を包囲するよう
スカート部2bに設けられた環状溝である。
ト部2b、好ましくはなるぺ(広い範囲を包囲するよう
スカート部2bに設けられた環状溝である。
また、環状溝5で包囲されるスカート部2bには、両端
6a、6bが環状溝5に連通し、ピストン2の中ノ已軸
0−0に対し傾斜方向Aに伸び、各々ピストン2の中心
軸0−0に沿って平行に配置された複数の第1傾斜溝6
.・・、6および、両端7a、7bが環状溝5に連通し
、ピストン2の中心軸0−0に対し上記傾斜方向Aと逆
の傾斜方向Bに伸び、各々ピストン2の中心軸0−0に
沿って平行に配置された複数の第2傾斜溝7.・・7が
設げられている。
6a、6bが環状溝5に連通し、ピストン2の中ノ已軸
0−0に対し傾斜方向Aに伸び、各々ピストン2の中心
軸0−0に沿って平行に配置された複数の第1傾斜溝6
.・・、6および、両端7a、7bが環状溝5に連通し
、ピストン2の中心軸0−0に対し上記傾斜方向Aと逆
の傾斜方向Bに伸び、各々ピストン2の中心軸0−0に
沿って平行に配置された複数の第2傾斜溝7.・・7が
設げられている。
8は第1および第2傾斜溝6,7の交差部9の適用箇所
に適当敷設けられ、第2図に示すように交差部9とスカ
ート部裏面2 b’とを連通させる貫通穴である。
に適当敷設けられ、第2図に示すように交差部9とスカ
ート部裏面2 b’とを連通させる貫通穴である。
なお、10はピストン2とクランクシャフト(図示せず
)とを連結するコンロッドである。
)とを連結するコンロッドである。
上記の如く構成することによって、シリンダ1の内周面
1aに摺接するピストン2のスカート部2bの表面積は
、環状溝5、第1傾斜溝6.・・。
1aに摺接するピストン2のスカート部2bの表面積は
、環状溝5、第1傾斜溝6.・・。
6および第2傾斜溝I、・・、1を設げることにより減
少するのでシリンダ1の内周面1aとスカート部2bと
の摺動抵抗は減少し、エンジンの抵抗損失を低減させる
ことができ、しかもピストン2の中心軸0−O方向にお
けるスカート部2bの長さは適切に設定し得るので、ス
カート部2bの本来の機能であるピストン2の倒れを防
止する役割を阻害することがない。
少するのでシリンダ1の内周面1aとスカート部2bと
の摺動抵抗は減少し、エンジンの抵抗損失を低減させる
ことができ、しかもピストン2の中心軸0−O方向にお
けるスカート部2bの長さは適切に設定し得るので、ス
カート部2bの本来の機能であるピストン2の倒れを防
止する役割を阻害することがない。
また、環状溝5、第1傾斜溝6.・・、6および第2傾
銅溝I、・・、7は、潤滑油を保持する空間として機能
するのでスカート部2bを良好に潤滑し焼付きを防止す
ることができる。
銅溝I、・・、7は、潤滑油を保持する空間として機能
するのでスカート部2bを良好に潤滑し焼付きを防止す
ることができる。
さらに、環状溝5、第1傾斜溝6.・・、6および第2
傾劇溝乙 ・・、7は各々連通されているため、潤滑油
を特定方向に移動させる力、例えば第3図に矢印Cで示
す方向に力が作用した際にも第1傾斜溝6.・・、6と
第2傾斜溝I、・・、7との交差部a ・・、9や第1
および第2傾刹溝6.・・6、I、・・、1と環状溝5
との交差部11.・・。
傾劇溝乙 ・・、7は各々連通されているため、潤滑油
を特定方向に移動させる力、例えば第3図に矢印Cで示
す方向に力が作用した際にも第1傾斜溝6.・・、6と
第2傾斜溝I、・・、7との交差部a ・・、9や第1
および第2傾刹溝6.・・6、I、・・、1と環状溝5
との交差部11.・・。
11において、潤滑油はあらゆる方向に変換され循環す
るので局部的な潤滑油切れを防止できる。
るので局部的な潤滑油切れを防止できる。
また、第1(@斜溝6.・・、6および第2傾斜溝1、
・+、7をピストン2の中心軸0−0に対し傾斜させて
いるので、ピストン2の中心軸0−0に対し平行な溝お
よび直交する溝を交差させたものに比較し潤滑油の流動
を許容しつつ必要な潤滑油圧を確保することが可能とな
る。
・+、7をピストン2の中心軸0−0に対し傾斜させて
いるので、ピストン2の中心軸0−0に対し平行な溝お
よび直交する溝を交差させたものに比較し潤滑油の流動
を許容しつつ必要な潤滑油圧を確保することが可能とな
る。
つまり、後者の如く構成すると、ピストン2の中心軸0
−0に対し平行な溝内の潤滑油はピストン2の往復運動
によって容易に流動するため潤滑油圧が低下するととも
に局部的な潤滑油切れを生じ焼付き防止機能が低下する
一方、ピストン2の中心軸0−0に対し直交する溝内の
潤滑油はピストン2の往復運動によっても流動しにくく
溝内にスラッジが堆積してしまう不具合が生じるのであ
るが、上記実施例の如く第1傾斜溝6.・・、6および
第2傾斜溝7.・・、Tをピストン2の中心軸O−Oに
対し傾斜させれば、ピストン2の往復運動の際、必要な
潤滑油圧を確保しつつ潤滑油の流動を許容し得るので上
記不具合を回避できる。
−0に対し平行な溝内の潤滑油はピストン2の往復運動
によって容易に流動するため潤滑油圧が低下するととも
に局部的な潤滑油切れを生じ焼付き防止機能が低下する
一方、ピストン2の中心軸0−0に対し直交する溝内の
潤滑油はピストン2の往復運動によっても流動しにくく
溝内にスラッジが堆積してしまう不具合が生じるのであ
るが、上記実施例の如く第1傾斜溝6.・・、6および
第2傾斜溝7.・・、Tをピストン2の中心軸O−Oに
対し傾斜させれば、ピストン2の往復運動の際、必要な
潤滑油圧を確保しつつ潤滑油の流動を許容し得るので上
記不具合を回避できる。
なお、環状溝5、第1傾斜溝6.・・、6および第2傾
斜溝乙 ・・、1に保持される潤環油量は交差部9に設
げた貫通穴8によって調整されるが、貫通穴8の径、個
数もしくは配置は必要に応じ変更可能で、場合によって
は省略してもよい。
斜溝乙 ・・、1に保持される潤環油量は交差部9に設
げた貫通穴8によって調整されるが、貫通穴8の径、個
数もしくは配置は必要に応じ変更可能で、場合によって
は省略してもよい。
上記した如く、本考案は、オイルリングを外装するヘッ
ド部と、上記ヘッド部に連続しシリンダ内周面に摺接す
るスカート部とを備えたエンジンのピストンにおいて、
少なくともピストンピン方向と直角方向の上記スカート
部側向に環状溝を設けるとともに、上記環状溝で包囲さ
れるスカート部に、両端が上記環状溝に連通し、ピスト
ンの中心軸に対し傾斜方向に伸び、各々ピストンの中心
軸に沿って平行に配置された複数の第1傾刷溝および、
両端が上記環状溝に連通し、ピストンの中心軸に対し上
記傾斜方向と逆の傾斜方向に伸び、各々ピストンの中心
軸に沿って平行に配置された複数の第2傾刹溝を設けた
ものであるので、ピストンのスカート部の本来の機能を
維持しつつ、シリンダ内周面とスカート部との摺動抵抗
を減少させるとともにスカート部の潤滑を十分に行い焼
付を防止することができる。
ド部と、上記ヘッド部に連続しシリンダ内周面に摺接す
るスカート部とを備えたエンジンのピストンにおいて、
少なくともピストンピン方向と直角方向の上記スカート
部側向に環状溝を設けるとともに、上記環状溝で包囲さ
れるスカート部に、両端が上記環状溝に連通し、ピスト
ンの中心軸に対し傾斜方向に伸び、各々ピストンの中心
軸に沿って平行に配置された複数の第1傾刷溝および、
両端が上記環状溝に連通し、ピストンの中心軸に対し上
記傾斜方向と逆の傾斜方向に伸び、各々ピストンの中心
軸に沿って平行に配置された複数の第2傾刹溝を設けた
ものであるので、ピストンのスカート部の本来の機能を
維持しつつ、シリンダ内周面とスカート部との摺動抵抗
を減少させるとともにスカート部の潤滑を十分に行い焼
付を防止することができる。
第1図は、本考案の実施例を示す説明図、第2図は第1
図の■−■線断面図、第3図はピストンスカート部の要
部拡大図である。 1・・・・・・シリンダ(1a・・・・・・内周面)、
2・・・・・・ピストン(2a・・・・・・ヘッド部、
2b・・・・・・スカート部)、4・・・・・・オイル
リング、5・・・・・・環状溝、6・・・・・・第1傾
斜溝(6a、 6b・・・・・・端)、T・・・・・・
第2傾斜溝(7a。 7b・・・・・・端)。
図の■−■線断面図、第3図はピストンスカート部の要
部拡大図である。 1・・・・・・シリンダ(1a・・・・・・内周面)、
2・・・・・・ピストン(2a・・・・・・ヘッド部、
2b・・・・・・スカート部)、4・・・・・・オイル
リング、5・・・・・・環状溝、6・・・・・・第1傾
斜溝(6a、 6b・・・・・・端)、T・・・・・・
第2傾斜溝(7a。 7b・・・・・・端)。
Claims (1)
- オイルリングを外装するヘッド部と、上記ヘッド部に連
続しシリンダ内周面に摺接するスカート部とを備えたエ
ンジンのピストンにおいて、少なくともピストンピン方
向と直角方向の上記スカート部側面を包囲する環状溝を
設けるとともに、上記環状溝で包囲されるスカート部に
、両端が上記環状溝に連通し、ピストンの中心軸に対し
傾斜方向に伸び、各々ピストンの中心軸に沿って平行に
配置された複数の第1傾斜溝および、両端が上記環状溝
に連通し、ピストンの中心軸に対し上記傾斜方向と逆の
傾斜方向に伸び、各々ピストンの中心軸に沿って平行に
配置された複数の第2傾斜溝を設けたことを特徴とする
エンジンのピストン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5619779U JPS5943478Y2 (ja) | 1979-04-25 | 1979-04-25 | エンジンのピストン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5619779U JPS5943478Y2 (ja) | 1979-04-25 | 1979-04-25 | エンジンのピストン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55156229U JPS55156229U (ja) | 1980-11-10 |
JPS5943478Y2 true JPS5943478Y2 (ja) | 1984-12-24 |
Family
ID=29290344
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5619779U Expired JPS5943478Y2 (ja) | 1979-04-25 | 1979-04-25 | エンジンのピストン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5943478Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6332924Y2 (ja) * | 1981-06-22 | 1988-09-02 | ||
JP2510103Y2 (ja) * | 1988-05-18 | 1996-09-11 | トヨタ自動車株式会社 | 内燃機関用ピストン |
JP6259585B2 (ja) * | 2013-04-30 | 2018-01-10 | 日野自動車株式会社 | ピストン摺動部の潤滑構造 |
-
1979
- 1979-04-25 JP JP5619779U patent/JPS5943478Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55156229U (ja) | 1980-11-10 |
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