JPH0517448Y2 - - Google Patents

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JPH0517448Y2
JPH0517448Y2 JP1987116694U JP11669487U JPH0517448Y2 JP H0517448 Y2 JPH0517448 Y2 JP H0517448Y2 JP 1987116694 U JP1987116694 U JP 1987116694U JP 11669487 U JP11669487 U JP 11669487U JP H0517448 Y2 JPH0517448 Y2 JP H0517448Y2
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JP
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oil
bearing
half bearing
oil groove
outer periphery
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、半割軸受に関するものである。
(従来の技術) 従来の半割軸受として、第2図に示すものがあ
る(但し、切欠き30bは形成されていない。)。
すなわち、半割軸受30は、軸受面である内周に
周方向の油溝30aを有する。この油溝30aに
外部から潤滑油を供給することにより、半割軸受
30にて支承される回転軸との間の回転摺動面を
潤滑できると共に冷却できる。なお、この半割軸
受30は、ハウジングに一対を突合せ配置して使
用される。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、かかる従来の半割軸受30にあつて
は、内周に油溝30aが形成されているため、油
溝30aによつて軸受面積が削減され、その分だ
け負荷能力が低下する。適当な軸受面積の確保の
ためには、半割軸受30の軸線方向の幅を増加さ
せればよいが、近年開発が進んでいるV型エンジ
ン等にあつては、1本のクランクピンに複数のコ
ネクテイングロツドを近接させて装着しなければ
ならず、半割軸受30の幅を負荷に対応させて充
分に確保することが困難であるという問題点を生
じていた。
(問題点を解決するための手段及び作用) この考案は、かかる従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、その構成は、ハウジングに突合せ配
置され、回転軸を回転自在に支承する一対の半円
筒状の半割軸受であつて、高荷重が作用する一方
の半割軸受は、周方向の油溝が外周に形成され、
低荷重が作用する他方の半割軸受は、周方向の油
溝が内周に形成されると共に、両油溝を接続する
切欠きが半割軸受の突合せ両端部に形成されてい
る半割軸受である。
しかして、高荷重が作用する一方の半割軸受で
は、の外周に油溝が設けられ、内周の軸受面に油
溝を形成しなくてよいため、内周に油溝を設けた
従来の同一幅の半割軸受と比較して、有効軸受面
積が著しく増大した。また、ハウジングに半割軸
受が嵌合した状態で、外周の油溝に潤滑油を流通
させて、半割軸受の冷却を図ることができる。
(実施例) 以下、この考案の実施例について図面を参照し
て説明する。
第1図はこの考案の1実施例に係る半割軸受を
示す。すなわち、半円筒状の半割軸受1には、外
周中央部に周方向の全周(約180°)に亘る油溝1
aが形成されている。また半割軸受1の周方向の
両端縁には、油溝1aに接続する切欠き1bがそ
れぞれ形成されている。1cは係止爪であり、半
割軸受1の一端縁を折曲げて形成されている。
しかして、この半割軸受1によれば、内周の軸
受面に油溝を形成しないようにできるため、軸線
方向の幅が同一の従来の半割軸受と比較して、大
幅に負荷能力が向上した。また外周の油溝1aに
潤滑油を流通させることにより、軸受温度の極端
な上昇も抑制できる。
第3図には、この考案に係る半割軸受1をエン
ジンのシリンダブロツク2(ハウジング)に用い
た実施の態様を示す。シリンダブロツク2は、シ
リンダブロツク本体3にベアリングキヤツプ4を
図外のボルトによつて結合して構成され、該ブロ
ツク2には、突合せ配置した一対の半割軸受1,
30を介在してクランクシヤフト5(回転軸)が
回転自在に支承されている。本考案に係る半割軸
受1は、シリンダブロツク2の高荷重側すなわち
キヤツプ4側に配置され、低荷重側であるシリン
ダブロツク本体3側には、半割軸受30が配置さ
れている。半割軸受30は、第2図に示すように
内周中央部に油溝30aを有し、周方向の両端縁
には、油溝30aに接続する切欠き30b,30
bがそれぞれ形成されている。30dは油孔であ
り、油溝30aとシリンダブロツク本体3の油穴
3aとを連通している。30cは係止爪であり、
半割軸受1の係止爪1cと共に、接合面2aに該
当するシリンダブロツク本体3及びキヤツプ4に
形成した図外の爪受けに係合し、各半割軸受1,
30の相対回転及び軸線方向のずれを防止する。
一方クランクシヤフト5には、ほぼ軸線方向の
油孔5a及び径方向の主軸油孔5bが形成されて
いる。
このような構造のシリンダブロツク2におい
て、図外のオイルポンプから圧送されてくる潤滑
油は、シリンダブロツク本体3の図外のメーンオ
イルホールを経て油穴3aに至り、半割軸受30
の油孔30dを経て油溝30aに供給され、両軸
受1,30とクランクシヤフト5との間の摺動面
を潤滑する。その際、油溝30aの潤滑油の大部
分は、クランクシヤフト5の回転に引づられて一
方の切欠き1b,30bを通過し、半割軸受1の
外周の油溝1aを流れて半割軸受1を冷却し、他
方の切欠き1b,30bを通過して内周の油溝3
0aに戻り、循環する。また、半割軸受30の油
溝30aを流れる潤滑油の一部は、クランクシヤ
フト5の主軸油孔5b及び油孔5aを経て図外の
コネクテイングロツドの大端部を潤滑する。しか
して、両半割軸受1,30の突合せ両端部に形成
した切欠き1b,30bは、両油溝1a,30a
を接続させ、潤滑油の流通を促すものであり、従
つて一方の半割軸受1又は30のみに切欠1b又
は30bを形成してもよい。
第4図には、この考案の半割軸受1をコネクテ
イングロツド6の大端部7に用いた実施の態様を
示し、前述の実施の態様と実質的に同一部分には
同一符号を付して説明する。
コネクテイングロツド6の2つ割よりなる大端
部7(ハウジング)は、一対の半割軸受1,30
を介在してクランクピン8(回転軸)を回転自在
に支承している。大端部7は、コネクテイングロ
ツド本体9とキヤツプ10とをボルト11,12
によつて結合して構成される。
そして、コネクテイングロツド本体9側の半割
軸受1には、エンジンの爆発圧による高荷重が作
用するため、外周に油溝1aが形成されて、クラ
ンクピン8を広い受圧面積で支承するようになつ
ている。
しかして、クランクシヤフトの油孔5aに接続
するクランクピン8の油穴8aから径方向の油孔
8bに導びかれる潤滑油は、低荷重が作用する半
割軸受30の内周の油溝30aに供給され、両軸
受1,30とクランクピン8との間の摺動面を潤
滑する。その際、油溝30aの潤滑油は、クラン
クピン8の回転に引きづられて一方の切欠き1
b,30bを通過し、半割軸受1の外周の油溝1
aを流れて該軸受1を冷却し、他方の切欠き1
b,30bを通過して油溝30aに戻り、循環す
る。また、半割軸受1の外周の油溝1aを流れる
潤滑油の一部は、コネクテイングロツド本体9の
油穴14を経て、コネクテイングロツド6の小端
部に供給され、ピストンピン15の回転摺動面を
潤滑する。
このように、外部(ピストンピン15)への給
油は、半割軸受1の外周の油溝1aから油穴14
を通じて行なわれるため、キヤツプ10側の半割
軸受30に第2図に示す油孔30dは形成されて
いない。また、コネクテイングロツド本体9の油
穴14は、外周の油溝1aに接続しているため、
半割軸受1の高荷重が作用する頂部付近に貫通す
る油孔を穿設する必要がない。また、外部に給油
する油穴14は、油溝1aに接続すればよいた
め、該油穴14の大端部7への開口の穿設個所
は、強度、作業能率等を考慮して自由に設定でき
る。
(考案の効果) 以上の説明によつて理解されるように、この考
案によれば、回転軸を支承するように突合せ配置
される一方の半割軸受の外周に油溝を設けるた
め、内周を極めて広く荷重負荷を支承する軸受面
として利用でき、内周に油溝を設けた従来の同一
幅の半割軸受の一対を突合せ配置する場合と比較
して、大幅に負荷能力が向上した。また、一方の
半割軸受では、外周の油溝に潤滑油が流れるの
で、冷却性能も良好である。更には、一方の半割
軸受が嵌合するハウジングに、油溝に接続する油
穴を形成する際、油穴形成個所の設計自由度が著
しく増大した。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係る半割軸受の実施例を示
す斜視図、第2図は従来の半割軸受を示す斜視
図、第3図はこの考案のシリンダブロツクへの実
施の態様を示す断面図、第4図はこの考案のコネ
クテイングロツドへの実施の態様を示す一部断面
図である。 1,30……半割軸受、1a,30a……油
溝、1b,30b……切欠き、2……シリンダブ
ロツク(ハウジング)、3a……油穴、5……ク
ランクシロフト(回転軸)、7……大端部(ハウ
ジング)、8……クランクピン(回転軸)、14…
…油穴。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ハウジングに突合せ配置され、回転軸を回転自
    在に支承する一対の半円筒状の半割軸受であつ
    て、高荷重が作用する一方の半割軸受は、周方向
    の油溝が外周に形成され、低荷重が作用する他方
    の半割軸受は、周方向の油溝が内周に形成される
    と共に、両油溝を接続する切欠きが半割軸受の突
    合せ両端部に形成されていることを特徴とする半
    割軸受。
JP1987116694U 1987-07-31 1987-07-31 Expired - Lifetime JPH0517448Y2 (ja)

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JP1987116694U JPH0517448Y2 (ja) 1987-07-31 1987-07-31

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JP1987116694U JPH0517448Y2 (ja) 1987-07-31 1987-07-31

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JPS6421815U JPS6421815U (ja) 1989-02-03
JPH0517448Y2 true JPH0517448Y2 (ja) 1993-05-11

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