JPS647203Y2 - - Google Patents

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JPS647203Y2
JPS647203Y2 JP1984163309U JP16330984U JPS647203Y2 JP S647203 Y2 JPS647203 Y2 JP S647203Y2 JP 1984163309 U JP1984163309 U JP 1984163309U JP 16330984 U JP16330984 U JP 16330984U JP S647203 Y2 JPS647203 Y2 JP S647203Y2
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JP
Japan
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bearing
groove
cap
cylinder block
crankshaft
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JP1984163309U
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JPS6178209U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、エンジンのクランク軸潤滑装置に関
する。
(従来技術) エンジンのクランク軸は、シリンダブロツクの
軸受部に半円形凹部を形成し、該半円形凹部に対
向する半円形凹部をもつたキヤツプをシリンダブ
ロツクに締結ボルトにより固定するとともに、シ
リンダブロツクとキヤツプのそれぞれの半円形凹
部により形成される円形断面の軸受孔に軸受メタ
ルを介してクランク軸を支持する構造により、シ
リンダブロツクに回転自在に支持されている。こ
のクランク軸支持構造の潤滑のために、シリンダ
ブロツクの半円形凹部の内周面に前記キヤツプと
の合わせ面まで延びるように円弧状の油溝を形成
するか、あるいはこの内周面とキヤツプの半円形
凹部の内周面の両方に互いに連通する円弧状の油
流通溝を形成し、軸受メタルの内周には上記油流
通溝に対応する位置に環状油溝を形成し、軸受メ
タルには、該軸受メタル内周の油溝をシリンダブ
ロツクの油流通溝に接続する放射状通路を、その
厚さ方向に貫通して形成している。このような装
置は、たとえば実開昭57−33315号に記載されて
いる。
(考案が解決しようとする問題点) 上述した従来の構造では、シリンダブロツクお
よびキヤツプに形成される油流通溝は、クランク
軸と同軸の円弧形状に形成されており、またその
軸方向の位置は締結ボルトとほぼ重なつているた
め、ボルト挿入穴と油流通溝との間に残される壁
の厚さが小さくなり、シリンダブロツクの強度が
不足する、という問題がある。この問題に対処す
るため、油流通溝をシリンダブロツクおよびキヤ
ツプの合わせ面まで達しない程度に短く形成する
ことが考えられるが、この溝がシリンダブロツク
にのみ形成される形式では、ピストンの完成に起
因して軸受けメタルに発生する慴動熱の高い部分
の冷却が悪くなる。また、溝がシリンダブロツク
とキヤツプの両方に形成されている形式では、上
述の問題に加えて、溝同志の連通ができなくな
る、という問題がある。そこで、従来のクランク
軸潤滑装置では、シリンダブロツク軸受部および
キヤツプの寸法を大きくして対処しているが、そ
のような解決手段では占有スペースが大きくな
り、かつ重量が増大する、という問題を避けられ
ない。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するため、本考案において
は、シリンダブロツク軸受部の円弧状油流通溝
を、クランク軸の軸心に対し反キヤツプ方向に偏
心した位置に円弧の曲率中心を有する形状に形成
する。
(作用) 本考案においては、シリンダブロツク軸受部の
半円形凹部に形成される油流通溝の円弧が、クラ
ンク軸の軸心から反キヤツプ側に偏心した位置に
円弧の曲率中心を有する形状にされているため、
油流通溝の深さは、シリンダブロツク軸受部とキ
ヤツプとの合わせ面に対し直角方向の位置で最も
大きくなる。油流通溝への潤滑油の流入ポート
は、通常この位置に形成されるため、この流入ポ
ートの位置で十分な溝寸法が得られれば、溝の深
さが流入ポート位置から周方向に次第に減少して
も満足な潤滑効果を達成することができる。した
がつて、油流通溝の円弧の半径を従来よりも小さ
くすることができ、軸受けメタルの冷却を悪くす
ることなくシリンダブロツクとキヤツプとの合わ
せ面の位置で、締結ボルト用ボルト穴と円弧状油
流通溝との間に残される壁の厚さを増大させるこ
とができる。
(効果) 本考案においては、上述のように、シリンダブ
ロツク軸受部に形成される円弧状油流通溝を、ク
ランク軸の軸心に対し反キヤツプ側に偏心した位
置に円弧の曲率中心を有する形状としたので、十
分な潤滑油の流通を確保しながら、シリンダブロ
ツクの軸受部とキヤツプとの合わせ面において締
結ボルトのボルト穴と油流通溝との間に残される
壁の厚さを十分に保つことができる。したがつ
て、シリンダブロツクの軸受部およびキヤツプの
寸法を大きくする必要がなく、占有スペースおよ
び重量を減少させることができる。
(実施例) 第1図において、シリンダブロツク1は軸受部
2を有し、この軸受部2には半円形断面の軸受凹
部3が形成されている。軸受部2は平坦な合わせ
面2aを有し、この合わせ面2aに軸受キヤツプ
4が取付けられている。軸受キヤツプ4はシリン
ダブロツク1の半円形軸受凹部3に対向する半円
形断面の軸受凹部5を有し、軸受凹部3,5によ
り円形断面の軸受孔が形成される。キヤツプ4お
よびシリンダブロツク1の軸受部2には、合わせ
面2aに対し直角に延びるボルト穴6が軸受孔の
両側に各1個形成され、このボルト穴に締結ボル
ト7がねじ込まれてキヤツプ4をシリンダブロツ
ク1の軸受部2に固定する。軸受凹部3,5によ
り形成される軸受孔には円筒形の軸受メタル8が
嵌合され、この軸受メタル8にクランク軸9が支
持されている。
シリンダブロツク1の軸受部2に形成した軸受
凹部3には、周方向に円弧状の潤滑油流通溝10
が形成され、シリンダブロツク1には、この溝1
0の円周方向の中央すなわち合わせ面2aに対し
直角方向の位置において該溝10に連通する潤滑
油供給路11が形成されている。軸受メタル8に
は、その内周面の溝10と対応する位置に環状油
溝12が形成されている。また、軸受メタル8に
は、周方向に間隔をもつて油溝12をシリンダブ
ロツク1の油流通溝10に接続する放射状通路1
3が、軸受メタル8の厚さ方向に貫通形成されて
いる。なお、図には示していないが、キヤツプ4
の軸受凹部5にも円弧状油流通溝を溝10と連続
して形成してもよい。
以上述べた構成において、潤滑油は、供給路1
1からシリンダブロツク1の軸受凹部3に形成さ
れた円弧状の流通溝10に入り、放射状通路13
を通つて軸受メタル8の内周の環状油溝12に達
し、クランク軸9の潤滑を行なう。図示した実施
例において、軸受凹部3に形成される溝10は、
円弧の曲率中心14がクランク軸9の軸心15に
対しキヤツプ4と反対の方向に距離Aだけ偏心し
て形成されている。したがつて、溝10は、供給
路11と接続される点Bにおいて最大の深さを有
し、両端部Cにおいて最小の深さとなる。その結
果、軸受けメタルの冷却を悪くすることなくボル
ト穴6と溝10との間に残される壁16の厚さを
十分に確保することができて強度不足の恐れがな
くなる。なお、前述したようにシリンダブロツク
1の軸受部2に形成される溝10に連続してキヤ
ツプ4の軸受凹部5に円弧状油流通溝を形成する
場合には、このキヤツプ4の軸受凹部に形成され
る円弧状油流通溝は、クランク軸9の軸心15に
対して偏心される必要はない。
シリンダブロツク1の軸受部2に形成される溝
10の円弧の曲率中心14を上述のようにキヤツ
プ4とは反対の方向に偏心させることにより、供
給路11と接続される点Bにおける溝10の深さ
を十分に確保しながら、両端部Cにおける溝10
の深さを減少させることができる。第2図は、本
発明におけるこの効果を説明するもので、溝10
の底における円弧の曲率半径をRとし、溝の肩に
おける円弧の曲率半径をrとすると、溝の深さd
はR−rとなる。溝の円弧の曲率中心14がクラ
ンク軸9の軸心15と同軸であれば、溝の深さd
は全体にわたつてR−dである。ここで、溝10
の底の円弧の曲率中心14がクランク軸9の軸心
15に対してキヤツプ4と反対方向にAだけ偏心
すると、溝10が供給路11と接続される点Bに
おける溝10の深さは、A+dとなる。また、溝
10の両端部Cにおいて、溝10の底はyだけク
ランク軸9の軸心15側に寄ることになる。この
yの量は、R−√22である。したがつて、
溝10の底の円弧の曲率半径を同一とした場合に
は、点Bにおける溝10の深さは曲率中心14の
偏心量Aだけ増加し、両端部Cにおける溝10の
深さはyだけ減少する。実際には、溝10の底の
曲率中心を偏心させることに加えて、溝10の底
の曲率半径Rを減少させることができる。これに
よつて、点Bにおける溝10の深さをdよりは大
きくA+dよりは小さい適当な値にするととも
に、yの値をさらに大きくすることが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すクランク軸の
軸受構造の横断面図である。第2図は本発明によ
る効果を説明するための図である。 1……クランク軸、2……軸受部、3,5……
軸受凹部、4……キヤツプ、7……締結ボルト、
8……軸受メタル、9……クランク軸、10……
潤滑油流通溝、12……油溝。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シリンダブロツクの軸受部に形成された半円形
    断面の軸受凹部と、前記軸受凹部に対向する半円
    形断面の軸受凹部を有し前記シリンダブロツクの
    前記軸受部に締結ボルトにより固定されるキヤツ
    プと、前記シリンダブロツクの軸受部の軸受凹部
    と前記キヤツプの軸受凹部とにより形成される軸
    受孔に嵌合されてクランク軸を回転自在に支持す
    る軸受メタルとからなり、前記シリンダブロツク
    の軸受部の軸受凹部には、内周面に前記キヤツプ
    との合わせ面まで延びる潤滑油流通のための円弧
    状溝が形成されたエンジンのクランク軸潤滑装置
    において、前記円弧状溝は円弧の曲率中心がクラ
    ンク軸の軸心に対して反キヤツプ側に偏心した形
    状であることを特徴とする、エンジンのクランク
    軸潤滑装置。
JP1984163309U 1984-10-29 1984-10-29 Expired JPS647203Y2 (ja)

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JP1984163309U JPS647203Y2 (ja) 1984-10-29 1984-10-29

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JP1984163309U JPS647203Y2 (ja) 1984-10-29 1984-10-29

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JPS6178209U JPS6178209U (ja) 1986-05-26
JPS647203Y2 true JPS647203Y2 (ja) 1989-02-27

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5958109A (ja) * 1982-09-27 1984-04-03 Honda Motor Co Ltd 動弁系の潤滑油供給構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58106612U (ja) * 1982-01-13 1983-07-20 トヨタ自動車株式会社 ピストン冷却用油通路

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5958109A (ja) * 1982-09-27 1984-04-03 Honda Motor Co Ltd 動弁系の潤滑油供給構造

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JPS6178209U (ja) 1986-05-26

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