JPH04101821U - 内燃機関のクランク軸 - Google Patents

内燃機関のクランク軸

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JPH04101821U
JPH04101821U JP519291U JP519291U JPH04101821U JP H04101821 U JPH04101821 U JP H04101821U JP 519291 U JP519291 U JP 519291U JP 519291 U JP519291 U JP 519291U JP H04101821 U JPH04101821 U JP H04101821U
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JP
Japan
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hole
oil
crankshaft
crank pin
oil passage
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Pending
Application number
JP519291U
Other languages
English (en)
Inventor
雅彦 勝
隆史 石塚
Original Assignee
日産自動車株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クランクピン部の潤滑要部への潤滑油量を確
保して、軸受部の焼付きを防止する。 【構成】 クランク軸1のクランクピン部2に貫通孔3
が穿設されている。そして、貫通孔3には、圧入嵌合部
6とフランジ部7とを有し、熱膨張率がクランク軸1よ
り大きい材質でつくられた金属製キャップ5が貫通孔3
の両側から圧入嵌合されており、クランクピン部2の内
部に貫通孔3を利用したクランクピンオイル通路8が形
成されている。 【効果】 金属製キャップ5に設けられたフランジ部7
によって、オイル洩れは少量に押えられる。また、高温
時には、金属製キャップの方がクランク軸より熱膨張率
が大きいので、嵌合強度が一層強くなり、オイル洩れは
層に少なくなる。このため、十分な潤滑油量が確保され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、内燃機関のクランク軸に関する。
【0002】
【従来の技術】
クランクピン部の潤滑要部を潤滑するためのオイルの通路を有する内燃機関の クランク軸としては、例えば図3及びそのA−A線に沿う断面を図示した図4に 示すようなものがある、(実開昭63−152019号公報参照)。
【0003】 すなわち、この従来例はクランク軸の軽量化を図ったものであって、クランク 軸20にはクランクジャーナル部21及びクランクピン部22のそれぞれに貫通 孔23,24が穿設されており、クランクピン部22には、該クランクピン部2 2の潤滑要部を潤滑するためのオイルを供給するオイル孔25が穿設されている 。また、貫通孔23,24には内部にオイル通路26,27を有する樹脂材で出 来ている第1の埋栓体28と第2の埋栓体29とが圧入嵌合されている。そして 、クランクピン部22の貫通孔24に圧入されている第2の埋栓体29内部のオ イル通路27とオイル孔25とは連通していると共に、クランクアーム部30に は、オイル孔26と27とを連通するためのオイル通路31が設けられている。 また第1の埋栓体28内部のオイル通路26はクランクジャーナル部23の外表 面とオイル孔32により連通している。
【0004】 図示しないオイルポンプにより吐出された潤滑油は、シリンダブロックに設け られたオイル通路34を通り、クランクジャーナル部21を潤滑した後、オイル 孔32、オイル通路26、オイル通路31、オイル通路27及びオイル孔25を 経由してクランクピン部22の表面に至り、図示しないコネクティングロッドの クランクピン軸受を潤滑する。潤滑後の潤滑油は図示しない油だめに戻り再びオ イルポンプにより内燃機関各部へ送られる。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の内燃機関のクランク軸20にあっては、樹脂 材で出来ている第1の埋栓体28と第2の埋栓体29とを貫通孔23,24に圧 入によって取付ける構成としているため、潤滑油による樹脂自体の経年劣化やク ランク軸20の変形により第1の埋栓体28と第2の埋栓体29とに変形が生じ るおそれがある。このため、埋栓体28,29の貫通孔23,24への圧入部よ りオイル洩れが生じ、潤滑油の供給不足となって最悪の場合軸受部の焼付が起こ るおそれがあるという問題点があった。
【0006】 また、機関の高速回転時等には、クランク軸20の表面温度がかなり上昇し、 これに伴って埋栓体28,29の温度も高温となる。所で、鋼製のクランク軸2 0と樹脂製の埋栓体28,29との熱膨張率には差異があるので、圧入部からオ イル洩れが生じクランクピン部22の潤滑要部の潤滑が確実に行なわれないとい う問題点があった。
【0007】 本考案は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、クランク ピン部の潤滑要部への潤滑油量を確保して、軸受部の焼付きを防止することを目 的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため本考案は、クランクピン部を潤滑するためのオイルの通路を有する内 燃機関のクランク軸において、クランクピン部又はクランクジャーナル部に、ク ランク軸軸方向の貫通孔を穿設するとともに、フランジ部と圧入嵌合部とを有し 、クランク軸より熱膨張率の高い材質でつくられた金属製キャップを、貫通孔の 両側から圧入嵌合して貫通孔内に前記オイルの通路と連通するオイル通路を形成 した。
【0009】
【作用】
クランクジャーナル部のオイル孔から流入したオイルは、貫通孔内に金属製キ ャップによって形成されたオイル通路を介してクランクピン部の潤滑要部を潤滑 する。
【0010】 この際、金属製キャップに設けられたフランジ部によって、オイル洩れは少量 に押えられる。また、高温状態においては、金属製キャップの熱膨張率の方がク ランク軸の熱膨張率より大きいので、金属製キャップの嵌合強度は一層強くなり 、オイル洩れは一層少なくなる。このため、潤滑油量は十分に確保される。
【0011】
【実施例】
以下、本考案を図面に基づいて説明する。第1図は、本考案の一実施例を示す 図である。
【0012】 まず構成を説明する。クランク軸1のクランクピン部2には貫通孔3が穿設さ れており、またクランクピン部2には、該クランクピン部2の潤滑要部を潤滑す るためのオイルを供給するオイル孔4が貫通孔3と連通して設けられている。
【0013】 そして、貫通孔3には、図2に図示したように圧入嵌合部6とフランジ部7と を有する金属製キャップ5が両側から圧入嵌合されており、クランクピン部2の 内部に、貫通孔3の一部を利用したクランクピンオイル通路8が形成されている 。なお、金属製キャップ5はクランク軸1より熱膨張率の高い材質、例えばアル ミニウムでつくられている。
【0014】 また、クランクピンオイル通路8は、クランクジャーナル部9に設けられたオ イル通路10と連通しており、クランクジャーナル部9にはオイル孔11が穿設 されている。
【0015】 よって、クランクジャーナル部9の外表面とクランクピン部2の潤滑要部とは 、オイル孔11、オイル通路10、クランクピンオイル通路8およびオイル孔4 により連通している。なお、12はカウンタウエイトである。
【0016】 次に作用を説明する。本考案においては、潤滑油はクランクジャーナル部9の オイル孔11からオイル通路10を通り、クランクピンオイル通路8に流入した 後、オイル孔4を通りクランクピン部2の潤滑要部を潤滑する。
【0017】 ここで、クランクピンオイル通路8内のオイル圧は、クランク軸1の回転によ る遠心力と、図示しないオイルポンプからの油圧によって、例えば5kg/cm 2 程度の高圧状態となっている。しかし、金属製キャップ5に設けられたフラン ジ部7によって、オイル洩れは極く少量に押えられる。従って、クランクピン部 2へ十分な潤滑油を供給することができる。
【0018】 また、運転中のエンジン内部は、例えば150℃程度の高温状態となる。所で 、この条件下では、例えば熱膨張率αfe=12×10-6の鉄でつくられたクラン ク軸1より、熱膨張率αAl=23×10-6のアルミニウムでつくられた金属製キ ャップ5の方が熱膨張率が大きいので、金属製キャップ5の嵌合強度は一層強く なり、高いオイルの内圧に耐え、オイル洩れは一層少なくなる。
【0019】 さらに、この金属製キャップ5は、軸方向の長さが、クランク幅の半分以下と なっているので、多気筒エンジンの全てのウエブにカウンタウエイトが取付けら れているフルカウンタウエイトタイプのように、取り付け間隔が狭い場合でも、 比較的容易に取り付け可能である。
【0020】 また、クランクピン部2またはクランクジャーナル部9に、径の大きい貫通孔 3が穿設されているので、クランク軸1は軽量化される。
【0021】 なお、以上説明した実施例においては、貫通孔3をクランクピン部2にのみ設 けた場合について説明したが、クランクジャーナル部9についても同様に貫通孔 を穿設し、該貫通孔の両側から金属製キャップを圧入嵌合すれば、同様の作用効 果が得られる。
【0022】
【考案の効果】
以上説明してきたように構成されているので、本考案によれば、オイル洩れを 、極く少量に押えることができるので、クランクピンの潤滑要部へ潤滑油量が十 分に確保され、軸受部の焼付を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る内燃機関のクランク軸
の一部分の縦断面図。
【図2】本考案に係る金属製キャップの斜視図。
【図3】従来の内燃機関のクランク軸の一部分の縦断面
図。
【図4】図3のA−A断面図。
【符号の説明】
1…クランク軸 2…クランクピン部 3…貫通孔 4…オイル孔 5…金属製キャップ 6…圧入嵌合部 7…フランジ部 8…クランクピンオイル通路 10…オイル通路 11…オイル孔

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクピン部を潤滑するためのオイル
    の通路を有する内燃機関のクランク軸において、クラン
    クピン部またはクランクジャーナル部にクランク軸軸方
    向の貫通孔を穿設するとともに、フランジ部と圧入嵌合
    部とを有しクランク軸より熱膨張率の高い材質でつくら
    れた金属製キャップを、前記貫通孔の両側から圧入嵌合
    して貫通孔内に前記オイルの通路と連通するオイル通路
    を形成したことを特徴とする内燃機関のクランク軸。
JP519291U 1991-02-12 1991-02-12 内燃機関のクランク軸 Pending JPH04101821U (ja)

Priority Applications (1)

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JP519291U JPH04101821U (ja) 1991-02-12 1991-02-12 内燃機関のクランク軸

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JPH04101821U true JPH04101821U (ja) 1992-09-02

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016084851A (ja) * 2014-10-24 2016-05-19 本田技研工業株式会社 クランクシャフト
CN107061477A (zh) * 2015-09-17 2017-08-18 斯太尔动力 曲轴销颈润滑油输送装置
CN115978079A (zh) * 2022-12-27 2023-04-18 东风商用车有限公司 一种轻量化曲轴结构

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