JP3387007B2 - 横型エンジンのクランクピン潤滑装置 - Google Patents

横型エンジンのクランクピン潤滑装置

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JP3387007B2 JP17232998A JP17232998A JP3387007B2 JP 3387007 B2 JP3387007 B2 JP 3387007B2 JP 17232998 A JP17232998 A JP 17232998A JP 17232998 A JP17232998 A JP 17232998A JP 3387007 B2 JP3387007 B2 JP 3387007B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は横型エンジンのク
ランクピン潤滑装置に関し、特にクランク軸にかかる曲
げモーメントを小さくする技術に関する。 【0002】 【従来の技術】横型エンジンのクランクピン潤滑装置と
しては、従来より例えば図3及び図4に示すものがあ
る。ここで図3は要部を破断して示す横型エンジンの平
面図、図4は図3中の要部の拡大図である。また、図3
中の符号Eは横型エンジン全体を示し、1はクランクケ
ース、2はクランク軸10の主軸ジャーナル11を支持
するベアリングケース、3はフライホィール、4はフラ
イホィール3に固定された動力取出軸、5はフライホィ
ール3に固定されたラジエータファン駆動プーリ、6は
バランサー、7は潤滑油Qの圧送ポンプ、8はエアクリ
ーナ、9は排気マフラー、をそれぞれ示す。 【0003】このクランクピン潤滑装置は、横型エンジ
ンEのクランクケース1内のフライホィール3側に圧送
油路20を形成し、クランク軸10内にピン給油路22
・23を形成し、主軸受15を装着した軸受ボス部16
をクランクケース1とは別体のベアリングケース2で構
成し、このベアリングケース2のボス延長部分2a内に
主軸受15側より順に給油リング18とオイルシール1
9とを装着し、給油リング18に形成した給油リング溝
21を介して上記圧送油路20とピン給油路22・23
とを連通してクランクピン13を潤滑するように構成さ
れている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ベ
アリングケース2のボス延長部分2aに装着している給
油リング18がかなり大きな幅を占めるので、主軸受1
5で枢支しているクランク軸10の動力取出側の寸法A
(主軸受15とフライホィール3との間の組付寸法)が
大きくなり、多大の曲げモーメントが作用する。このた
めクランク軸10の折損や主軸受15の破損を誘発す
る。また、給油リング18を装着した場合には止め輪1
8aも必要になる等、部品点数も増えるのでコスト高に
なる。本発明はこのような事情を考慮してなされたもの
で、クランク軸10の動力取出側の寸法Aを極力小さく
してクランク軸の折損や主軸受の破損を防止するとと
も、給油リング自体をなくしてコストの低減を図ること
を技術課題とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものとして、以下のように構成される。請求項1に
記載の発明は、図1に示すように、以下の基本構成を備
える。横型エンジンEのクランクケース1内のフライホ
ィール3側に圧送油路20を形成し、クランク軸10内
にピン給油路22・23を形成し、クランク軸10の主
軸ジャーナル11を枢支する軸受ボス部16の近傍に給
油リング溝21を形成し、この給油リング溝21を介し
て上記圧送油路20とピン給油路22・23とを連通す
る。そして上記基本構成を備える横型エンジンのクラン
クピン潤滑装置において、給油リング溝21を主軸ジャ
ーナル11の主軸受15が内嵌する軸受ボス部16に一
体に形成したことを特徴とする。ここで、上記給油リン
グ溝21は、クランクケース1と一体の軸受ボス部16
に形成したものに限らず、クランクケース1とは別体の
ベアリングケース2の軸受ボス部16に形成したもので
も差し支えない。 【0006】更に、上記軸受ボス部16の主軸受15が
内嵌する主軸受穴17を当該主軸受15よりも内側へ延
長して、その延長穴部分17aの内周面に給油リング溝
21を形成し、上記主軸ジャーナル11とクランクアー
ム12との間に上記延長穴部分17aに内嵌する内嵌軸
部分12bを一体に形成し、この内嵌軸部分12bに上
記給油リング溝21と連通するピン給油路22・23を
形成したことを特徴とする。 【0007】 【0008】 【発明の作用・効果】(イ)請求項1に記載の発明で
は、前記基本構成を備える横型エンジンのクランクピン
潤滑装置において、給油リング溝21を主軸ジャーナル
11の主軸受15が内嵌する軸受ボス部16に一体に形
成したことから、従来例のような大きな幅を占める給油
リングは不要になり、その分だけ主軸受15で枢支して
いるクランク軸10の動力取出側の寸法Aを小さくする
ことができる。これによりクランク軸10の動力取出側
の曲げモーメントが小さくなり、クランク軸10の折損
や主軸受15の破損を防止することができる。 【0009】(ロ)また、請求項1に記載の発明では、
従来例の給油リング18や止め輪18aが不要になり、
その分だけ部品点数も減り、組み付けも簡単になるの
で、コストの低減を図ることができる。 【0010】(ハ)また、請求項1に記載の発明では、
図1に示すように、軸受ボス部16の主軸受15が内嵌
する主軸受穴17を当該主軸受15よりも内側へ延長し
て、その延長穴部分17aの内周面に給油リング溝21
を形成したことから、主軸受15よりも内側に給油リン
グ溝21を形成した分だけ主軸受15とフライホィール
3とを接近させることができる。これにより上記作用・
効果(イ)(ロ)を奏するうえ、クランク軸10の動力
取出側の寸法Aを最小にすることができる。 【0011】 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいてさらに詳しく説明する。図1は本発明の実施
形態に係る要部を拡大して示す横断平面図である。 【0013】このクランクピン潤滑装置は、図1に示す
ように、前記従来例と同様の基本構成を備えている。す
なわち、横型エンジンのクランクケース1内のフライホ
ィール3側に圧送油路20を形成し、クランク軸10内
にピン給油路22・23を形成し、クランク軸10の主
軸ジャーナル11を枢支する軸受ボス部16の近傍に給
油リング溝21を形成し、この給油リング溝21を介し
て上記圧送油路20とピン給油路22・23とを連通し
てクランクピン13を潤滑するように構成されている。
なお、図1中の符号14はカウンタウエイト、Qは図示
しないオイルフィルターを介して圧送される潤滑油を示
し、その他の部材で図4中に示した部材と同一の部材に
ついては同一符号を付して重複する説明を省略する。以
下、本実施形態の特徴構成について説明する。 【0014】この実施形態では、図1に示すように、軸
受ボス部16をクランクケース1と一体に形成し、その
軸受ボス部16の主軸受15が内嵌する主軸受穴17を
当該主軸受15よりも内側へ延長して、その延長穴部分
17aの内周面に給油リング溝21を形成し、クランク
軸10の主軸ジャーナル11とクランクアーム12との
間に上記延長穴部分17aに内嵌する内嵌軸部分12b
を一体に形成し、この内嵌軸部分12bに上記給油リン
グ溝21と連通するピン給油路22・23を形成してあ
る。なお、上記内嵌軸部分12bからクランクピン13
の軸心にかけて貫通されるピン給油路23は、その端面
に対して垂直にあけられるので、穴加工が容易になる。
しかも、従来例(図4)のような主軸ジャーナル11か
らクランクアーム12にかけてのV字状のピン給油路2
2が不要となるので、クランク軸10を強化できる。そ
の他の点は従来例と同様に構成されている。 【0015】上記構成により、従来例のような大きな幅
を占める給油リングは不要になり、主軸受15よりも内
側に給油リング溝21を移設したことで主軸受15とフ
ライホィール3とを最も接近させることができるので、
主軸受15で枢支しているクランク軸10の動力取出側
の寸法Aを最小にすることができる。これによりクラン
ク軸10の動力取出側の曲げモーメントが小さくなり、
クランク軸10の折損や主軸受15の破損を防止するこ
とができる。また、従来例の給油リングや止め輪は不要
になり、その分だけ部品点数も減り、組み付けも簡単に
なるので、コストの低減を図ることができる。 【0016】図2は参考例に係る要部の拡大横断平面図
である。この参考例では、図2に示すように、軸受ボス
部16をクランクケース1と一体に形成するとともに、
軸受ボス部16を少しだけ外側へ延長し、そのボス延長
部分16aの内周面に給油リング溝21を一体に形成
し、この給油リング溝21とピン給油路22・23とを
連通してある。その他の点は従来例と同様に構成されて
いる。 【0017】図2中の給油リング溝21は最小限の幅で
足りるので、幅広い給油リング18を装着する従来例と
比較して、その差分だけ主軸受15とフライホィール3
とを接近させることができる。従って、この実施形態に
よっても、主軸受15で枢支しているクランク軸10の
動力取出側の寸法Aを小さくすることができ、クランク
軸10の折損や主軸受15の破損を防止することができ
る。また、従来例の給油リングや止め輪は不要になり、
その分だけ部品点数も減り、組み付けも簡単になるの
で、コストの低減を図ることができる。 【0018】上記実施形態や参考例では、いずれもクラ
ンクケース1と一体の軸受ボス部16に給油リング溝2
1を形成したものとして例示したが、本発明はこれに限
るものではなく、クランクケース1とは別体のベアリン
グケース2の軸受ボス部16に上記給油リング溝21を
形成したものでも差し支えない。また、圧送油路20や
クランク軸10内のピン給油路22・23の具体的な形
状についても、適宜変更を加えて実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態に係る要部を拡大して示す横
断平面図である。 【図2】本発明の参考例に係る図1相当図である。 【図3】従来例の要部を破断した状態を示す横型エンジ
ンの平面図である。 【図4】従来例に係る図1相当図である。 【符号の説明】 1…クランクケース、3…フライホィール、10…クラ
ンク軸、11…クランク軸の主軸ジャーナル、12…ク
ランクアーム、12b…クランク軸の内嵌軸部分、13
…クランクピン、15…主軸受、16…軸受ボス部、1
6a…軸受ボス部のボス延長部分、17…主軸受穴、1
7a…主軸受穴の延長穴部分、20…圧送油路、21…
給油リング溝、22・23…ピン給油路、E…横型エン
ジン。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01M 1/06 F02B 67/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 横型エンジン(E)のクランクケース
    (1)内のフライホィール(3)側に圧送油路(20)
    を形成し、クランク軸(10)内にピン給油路(22・
    23)を形成し、クランク軸(10)の主軸ジャーナル
    (11)を枢支する軸受ボス部(16)の近傍に給油リ
    ング溝(21)を形成し、この給油リング溝(21)を
    介して上記圧送油路(20)とピン給油路(22・2
    3)とを連通して構成した、横型エンジンのクランクピ
    ン潤滑装置において、 上記給油リング溝(21)を主軸受(15)が内嵌する
    軸受ボス部(16)に一体に形成し、 上記軸受ボス部(16)の主軸受(15)が内嵌する主
    軸受穴(17)を当該主軸受(15)よりも内側へ延長
    して、その延長穴部分(17a)の内周面に給油リング
    溝(21)を形成し、 上記主軸ジャーナル(11)とクランクアーム(12)
    との間に上記延長穴部分(17a)に内嵌する内嵌軸部
    分(12b)を一体に形成し、この内嵌軸部分(12
    b)に上記給油リング溝(21)と連通するピン給油路
    (22・23)を形成した、ことを特徴とする横型エン
    ジンのクランクピン潤滑装置。
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