JP2009097350A - エンジン - Google Patents
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Abstract
【解決手段】クランク軸36より動力伝達機構を介して潤滑油ポンプを駆動し、該潤滑油ポンプからギヤケース25やシリンダブロック3やシリンダヘッド4に形成した潤滑油路を介して、弁腕室やギヤケース25へ潤滑油を送油するエンジン1において、前記クランク軸36はベアリング30を介してシリンダブロック3に回転自在に支持され、該ベアリング30はベアリングハウジング31によりシリンダブロック3に固定され、前記クランク軸36と前記ベアリングハウジング31との間には注油リング32が介挿される構成であって、前記ベアリングハウジング31内周における、前記注油リング32と当接する面に環状溝31cを形成し、該環状溝31cを前記潤滑油路として構成した。
【選択図】図7
Description
さらに、ベアリングハウジングの外周面に環状溝を形成する構成では、ベアリングハウジング外部へ潤滑油が漏れる虞があった。
図1は本発明に係るエンジンの全体構成を示す斜視図である。
図2は同じく右側面図である。
図3は同じく正面図である。
図4は図2におけるA−A線断面図である。
図5はベアリングハウジングを斜め下方より見た斜視図である。
図6は同じく側面図である。
図7は図6におけるB−B線断面図である。
図8(A)は本発明に係る注油リングの側面図、図8(B)は同じく図8(A)のC−C線断面図である。
なお、本発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されるものではなく、本明細書及び図面に記載した事項から明らかになる、本発明が真に意図する技術的思想の範囲全体に、広く及ぶものである。
まず、本発明に係るエンジン1の全体構成について、図1〜図4を用いて説明する。なお、本明細書においては、図1における矢印Fの方向を前方、反対側を後方とし、前方に向かって右側を右側方、左側を左側方として説明する。
本発明に係るエンジン1は、シリンダブロック3及びシリンダヘッド4を横設し、その上に冷却水タンク19及び燃料タンク20を設けてエンジン本体2を構成している。エンジン本体2においては、シリンダブロック3の後側にシリンダヘッド4が設けられ、シリンダブロック3の前側は前蓋40により覆われており、シリンダブロック3の下側には潤滑油を貯留するオイルパン5が取付けられている。また、シリンダヘッド4の後側には、ボンネット(弁腕ケース)11が取付けられており、該ボンネット11の内部が弁腕室12とされて動弁機構が構成されている。そして、シリンダブロック3の下側であってオイルパン5の前後には、エンジン本体2を支持する支持脚6・6が取付けられている。
前記シリンダブロック3にはオイルパン5の潤滑油をエンジン1各部に送油するための潤滑油ポンプ26などが設けられている。該潤滑油ポンプ26は、後述するクランク軸36により動力伝達機構を介して駆動される。
エンジン本体2の右側に設けられるギヤケース25からは、図示しないガバナに連動連結され、燃料噴射ポンプの燃料噴射量を調節するためのスピードコントロールレバー28が突出されて前記ガバナと連動連結されており、エンジン1の右側から操作可能に構成されている。さらに、ギヤケース25には、始動ハンドル取付部29が設けられている。
一方エンジン本体2の左側にはクランク軸36が、ベアリング30及びベアリングハウジング31を介してシリンダブロック3に回転自在に支持される。さらにクランク軸36の外端部にはフライホイール35が設けられ、始動時に該フライホイール35を回転させることによって回転エネルギーを蓄えて始動を容易とし、始動後はクランク軸36の回転を安定化する。
次に、エンジン1における潤滑油路の構成について、図4を用いて説明する。
図4に示す如く、前蓋40内には左右方向に前蓋内油路43が形成されている。前記潤滑油ポンプ26により供給される潤滑油は、シリンダブロック3内に形成される油路3a・3bを介して前記前蓋内油路43内に流入する。前蓋内油路43内に供給された潤滑油はギヤケース25側へと供給されるとともに、その一部が油圧インジケータ50側へと分岐される。
次に、ベアリングハウジング31における潤滑油路の構成について、図5〜図7を用いて説明する。
上述したようにベアリングハウジング31はシリンダブロック3の左側に設けられ、ベアリング30を介してクランク軸36を回転自在に支持する。つまり、シリンダブロック3にベアリングハウジング31を嵌合固定して、該ベアリングハウジング31の中央開口部にベアリング30を嵌合し、該ベアリング30にクランク軸36を回転自在に支持している。そして、ベアリング30の外側の側部(左側)で前記ベアリングハウジング31とクランク軸36の間の摺動する部分には注油リング32が介挿されている。
一方、該嵌合部の下後部には注油孔31aと同様に油路3dの先端に連通する注油孔31eが開口され、該注油孔31eから注油リング32が位置する軸心方向へと油路31dが形成される。そして、ベアリングハウジング31の注油リング32を嵌合する内周面には、環状溝31cが形成されて、前記油路31b、31dと連通される。即ち、前記ベアリングハウジング31内周における、前記注油リング32と当接する面の中央に環状溝31cを形成し、前記油路31b、環状溝31c及び油路31dが潤滑油路として構成されるのである。
該ベアリングハウジング31がシリンダブロック3に嵌合されるときは、前記注油孔31a及び注油孔31eが、シリンダブロック3における油路3c及び油路3dのそれぞれと連通されるように位置決めして配設される。
次に、注油リング32について、図5〜図8を用いて説明する。
図5〜図8に示すように、該注油リング32の内周面の軸心方向略中央部には環状溝32aが形成され、該環状溝32aと外周面は2箇所の半径方向に開口した連通孔32b・32bによって連通される。本実施例では該連通孔32bは2箇所に構成しているが、1箇所又は3箇所以上開口する構成にすることもできる。
即ち、該注油リング32をベアリングハウジング31内に介挿した場合、前記環状溝32aは連通孔32b・32bによって、前記ベアリングハウジング31内における環状溝31cと連通されるのであり、これにより、前記環状溝32a及び連通孔32b・32bは、前記ベアリングハウジング31内における潤滑油路として構成されるのである。
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
12 弁腕室
19 冷却水タンク
20 燃料タンク
25 ギヤケース
26 潤滑油ポンプ
30 ベアリング
31 ベアリングハウジング
31c 環状溝
32 注油リング
32a 環状溝
32b 連通孔
35 フライホイール
36 クランク軸
Claims (3)
- クランク軸より動力伝達機構を介して潤滑油ポンプを駆動し、
該潤滑油ポンプからギヤケースやシリンダブロックやシリンダヘッドに形成した潤滑油路を介して弁腕室やギヤケースへ潤滑油を送油するエンジンにおいて、
前記クランク軸はベアリングハウジングに固定したベアリングを介してシリンダブロックに回転自在に支持され、
該ベアリングハウジングはシリンダブロックに固定され、
前記クランク軸と前記ベアリングハウジングとの間には注油リングが介挿される構成であって、
前記ベアリングハウジング内周における、前記注油リングと当接する面に環状溝を形成し、
該環状溝を前記潤滑油路として構成したことを特徴とする、エンジン。 - 請求項1に記載のエンジンにおいて、
前記注油リングの内周面には環状溝が形成され、
前記ベアリングハウジング内周面の環状溝と、前記注油リング内周面の環状溝の双方を、
前記潤滑油路として構成したことを特徴とする、エンジン。 - 請求項2に記載のエンジンにおいて、
前記ベアリングハウジング内周面の環状溝と、前記注油リング内周面の環状溝とが、前記注油リングに1箇所以上の連通孔を開口することによって連通されることを特徴とする、エンジン。
Priority Applications (2)
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