JPS63141994A - α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルまたはそのハロゲン化水素酸塩の製法 - Google Patents

α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルまたはそのハロゲン化水素酸塩の製法

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JPS63141994A JP61288889A JP28888986A JPS63141994A JP S63141994 A JPS63141994 A JP S63141994A JP 61288889 A JP61288889 A JP 61288889A JP 28888986 A JP28888986 A JP 28888986A JP S63141994 A JPS63141994 A JP S63141994A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、甘味側として有用なα−L−アスパルチル−
L−フェニルアラニンメチルエステル(以下、α−AP
Mと略記する)の新規な製造法に関するものである。更
に詳しくはα−L−7スパルチルーL−フェニルアラニ
ンをメタノール含有の硫酸水溶媒中、アルカリ金属また
はアルカリ土類金属のハロゲン化物の共存下にエステル
化し、生成したα−APMをハロゲン化水素酸塩とじて
析出せしめ、該ハロゲン化水素酸塩を分離し、さらに必
要に応じて該ハロゲン化水素酸塩を中和することから成
るα−APMまたはそのハロゲン化水素酸塩の製造法を
提供するものである。
本発明のα−APMは、ジペプチド系の新しい甘味剤と
して最近その需要が増大しつつある物質である。
(従来技術及び問題点) α−APMの製法に関しては、化学的製造法を中心に既
に多数の方法が開示されているが、L−アスパラギン酸
のカルボン酸活性誘導体として、N−保Jlt−L−ア
スパラギン酸無水物を用いる方法が一般的である。とく
にL−アスパラギン酸をギ酸及び無水酢酸と反応させる
ことによりl工程で容易に製造可能なN−ホルミル−し
−アスパラギン酸無水物を利用するα−APM製造法が
、原料が簡単に且つ安価に製造でき、工程も比較的簡略
にできることから工業的には最も有利な方法と考えられ
る。
ところで、このN−ホルミル−し−アスパラギン酸無水
物を用いるα−APM製造法は、そのほとんどが特開昭
46−1350号などに代表されるようにもう一方の反
応原料としてL−フェニルアラニンメチルエステルを用
い、N−ホルミル−α−アスパルチル−し−フェニルア
ラニンメチルエステルを中間体として製造したのち、保
!!基のホルミル基を脱離させてα−APMとする技術
であり、N−ホルミル−し−アスパラギン酸無水物とL
−フェニルアラニンメチルエステルとの縮合方法、異性
体の抑制方法に関する技術、ならびにホルミル基の脱離
方法に関する技術を中心に種々の製法が従案されている
。しかしながら、このL−フェニルアラニンメチルエス
テルを一方の反応原料として用いる方法は、L−フェニ
ルアラニンをエステル化してL−フェニルアラニンメチ
ルエステルとし、N−ホルミル−し−アスパラギン酸無
水物との縮合反応につなぐまでの工程がy!4雑となる
ことに加えて、本発明者らの知見によればL−フェニル
アラニンメチルエステル遊離の形態では、自己縮合、環
化して2.5−ジベンジル−3,6−シオキソビペラジ
ンに変化し昌い性質を有していることがわかった。この
ことは工業的に収率の低下とα−APMの品質劣化等種
々のトラブルを引き起こす要因となるものである。
従って、N−ホルミル−し−アスパラギン酸無水物を利
用するα−APMの製造法としては、もう一方の反応原
料としてL−フェニルアラニンメチルエステルを使用し
ない製法の開発が望まれるでいる。
L−フェニルアラニンメチルエステルを使用しないの製
造法として、N−ホルミル−L−アスパラギン酸無水物
を酢酸中L−フェニルアラニンと直接縮合させて、N−
ホルミル−α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニ
ンを製造し、ついでホルミル基を除去してα−アスパル
チル−L−フェニルアラニンとしたのち、こψα−L−
アスパルチル−し一フェニルアラニンをメタノール中で
塩化水素の存在下にエステル化してα−APMを製造す
る方法(特公昭55−26133号)、及びこのエステ
ル化の改良方法としてα−L−アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンを塩化水素、メタノール及び水から成る媒
体と接触させてエステル化し、生成したα−APMを固
体状の塩酸塩として析出させて製造する方法(特公昭6
0−50200号)が開示されている。しかしながら、
前者の方法では2つのカルボン酸基のエステル化反応に
選択性はあまりなく、目的のα−APMの他にβ−カル
ボン酸基へのエステル化や、ジエステル化反応も多量に
起こり、その為にα−APMの選択率が低いという欠点
がある。また後者の方法は、エステル化反応を塩酸水溶
液中で実施し生成したα−APMを塩酸塩として系外に
析出せしめることによりα−APMの選択率を上げては
いるものの、α−APM単離収率はたかだか50〜60
%(対α−L−アスパルチル−し一フェニルアラニン)
であり、収率的には必ずしも十分な方法とは言い難い。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは、前記のようなα−APM製造技術の現状
を踏まえ、また前述したような溶液中での安定性に問題
のあるし−フ二二ルアラニンメチルエステルを一方の反
応原料としない製造法を検討していく中で、先にN−ホ
ルミル−し−アスパラギン酸無水物とし、L−フェニル
アラニンを水溶媒中で縮合してN−ホルミル−α−L−
アスパルチル−し一フェニルアラニンを効率良く製造で
きる方法を見出している。そしてこの化合物を常法によ
り加水分解して得られるα−L−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンをエステル化してα−APMを効率良く
製造する技術の検討を鋭意重ねた。
α−L−アスパルチル−し一フェニルアラニンを酸性媒
体中でメタノールでエステル化してα−APMを製造す
る方法は、α−APMの他に本来的にα−L−アスパル
チル−し一フェニルアラニンのβ−カルボン酸基がエス
テル化されたα−L−アスパルチル−し一フェニルアラ
ニンーβ−メチルエステル、ならびに2つのカルボン酸
基がともにエステル化されたα−L−アスパルチル−し
一フェニルアラニンジメチルエステルが生成する、そし
て原料とこれら3種のエステル化生成物を与える反応は
平衡反応である。従って、目的のα−APMの選択率を
高めるにはエステル化生成物の中からα−APMのみを
選択的に反応系外に除くことが必要であり、反応液中に
溶解するα−APMの溶解濃度を低減できれば、それだ
けα−APMの選択率の向上にもつながるものと考えら
れる。
本発明者らは上記のような考えに立脚し、α−L−アス
パルチル−し一フェニルアラニンヲ従来はとんど行われ
ていない硫酸水溶液中でエステル化して、効率良くα−
APMを製造する方法につき鋭意検討を重ねたが、希硫
酸中では生成したα−APMは硫酸塩として析出しなか
った。そこでさらに各1無機塩類の添加効果を検討中、
ある種の金属ハロゲン化物−アルカリ金属またはアルカ
リ土類金属のハロゲン化物−の共存下に該エステル化反
応を行うと、驚くべきことに生成したα−APMは硫酸
塩としてではなくハロゲン化水素酸塩として選択的に反
応系から析出し、しかも高収率でα−APMが生成する
ことを見出した。
このような現象は、従来知られておらず全く予想できな
かったことである。しかもこのアルカリ金属またはアル
カリ土類金属のハロゲン化物以外のハロゲン化物ではこ
のような現象は起きず、さらに他の無機塩では硫酸塩と
して析出することもほとんど認められなかった。さらに
はアルカリ金属またはアルカリ土類金属のハロゲン化物
の中でも塩化物が適しており、とくに塩化マグネシウム
はα−APM塩酸塩が極めて高い収率で製造できるので
好ましい。
例えば、25%硫酸水溶液98gとメタノール8gを混
合した媒体中にα−L−アスパルチル−L−フェニルア
ラニン28.0g及び無水塩化マグネシウム19.0g
を装入溶解し、30℃でエステル化反応を行うと反応開
始後しばらくしてα〜APM塩酸塩が析出し始め、2日
後にはα−APMの生成率はα−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニンに対して85モル%程度まで達した
。これに対して塩化マグネンウムの共存しない系での反
応では、α−APMの析出は起こらず収率が30%以下
と低く、また塩化マグネシウムの代わりに塩化水素を用
いて同様にエステル化反応を行った場合にはα−APM
の生成は反応2日後においても32モル%に過ぎなかっ
た。本発明はこれらの知見に基づいて成されたものであ
り、α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンをエ
ステル化してα−APMを製造する全く新しい媒体系な
らびに方法を提供するものである。
(発明の開示) 本発明は硫酸、水およびメタノールから成る媒体中、ア
ルカリ金属またはアルカリ土類金属のハロゲン化物の共
存下のα−L−アスパルチル−し一フェニルアラニンを
エステル化し、生成したα−APMをハロゲン化水素酸
塩として析出せしめ、該ハロゲン化水素酸塩を単翻し、
その段、必要に応じて該ハロゲン化水素酸塩を中に口す
ることを特徴とするα−APMまたはその塩酸塩の製造
法である。
本発明は原料としてα−L−アスパルチル−1、−フェ
ニルアラニンが使用される。このものはN−ホルミル−
α−し一アスパラギン酸無水物とL−フェニルアラニン
の縮合によって得られるN−ホルミル−α−L−アスパ
ルチル−L−フェニルアラニンを酸加水分解等の公知の
ホルミル基除去法により容易に製造できる化合物である
原料のα−L−アスパルチル−し一フェニルアラニンは
必ずしも高純度のものである必要はなくN−ホルミル−
α−L−アスパラギン酸無水物とL−フェニルアラニン
の縮合時に副生ずるβ−異性体由来のβ−L−アスパル
チル−し一フェニルアラニンやフェニルアラニンアスパ
ラギン酸などα−APMのハロゲン化水素酸塩の析出を
阻害しない範囲であればその混入は特に問題はない、と
くにβ−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンはお
よそ30%程度までならば、その混入はα−APMのハ
ロゲン化水素酸塩の析出を阻害しないばかりか、β−異
性体由来の化合物の析出も起こらず、単離されるα−A
PMのハロゲン化水素酸塩の品質を劣化させることはな
い。
本発明のα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン
のエステル化反応は、硫酸、水ならびにメタノールから
成る媒体中で実施されるものである。
生成したα−APMを固体状のハロゲン化水素酸塩とし
て析出させるには、反応媒体の組成が重要な因子となる
。硫酸は硫酸バ硫酸十水)  X100で定義される濃
度で5〜50重發%、好ましくは8〜40ffi1%で
あり、またメタノールは同しくメタノールバメタノール
+水)X100で定義される71度で3〜35重量%、
好ましくは5〜30重四%である。またtaならびにメ
タノールの量は原料のα−L−アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンに対して、1当量以上使用される。
本発明は、これらの媒体中でアルカリ金属またはアルカ
リ土類金属のハロゲン化物、好ましくは塩化物の共存下
に行われる。具体的には塩化リチウム、塩化ナトリウム
、塩化カリウム、塩化ルビジウム、塩化セシウム、塩化
マグネシウム、塩化カルシウム、塩化ストロンチウムま
たは塩化バリウムなどである。これらの金属塩化物の中
でもさらに好ましくは塩化マグネシウムである。塩化マ
グネシウムを用いるとα−APMが一段と高い収率で得
られる。このことは本発明の方法が単なる酸塩交換反応
に基ずくものではなく、金属カチオンも何らかの形で反
応に関与しているものと考えられる。
使用するこれらの金属ハロゲン化物は、前記反応媒体に
必ずしも完溶させる必要はなく、懸潤状態でも良い、ま
たこれらの金属ハロゲン化物は、通常は単独でも用いら
れるが2種類以上を併用してもよい。
金属ハロゲン化物の使用量は、α−L−アスパルチル−
L−フェニルアラニンに対して1当量以上、好適には1
.1当量以上である。これより少ない使用量でも反応は
進行するものの、α−APMの選択率が低下して好まし
くない、また使用量の上限については特に制限はないが
、あまり過剰に用いることは経済的に好ましくなく、ま
た場合によってはα−APMと金属ハロゲン化物との分
離が繁雑化する場合もある。そのため通常はα−L−ア
スパルチル−し一フェニルアラニンに対して201以下
で使用される。
本発明の実施態様の一例を挙げれば、所定量のり硫酸、
水ならびにメタノールを装入した媒体中のα−L−アス
パルチル−し一フェニルアラニンならびに前記金属ハロ
ゲン化物を装入してエステル化反応を行わしめれば良い
、勿論、原料反応媒体及び金属ハロゲン化物の装入順序
は限定されるものではない。
エステル化反応の温度は、0〜60℃、好ましくは10
〜50℃である0反応温度が低すぎるとエステル化反応
が緩慢となり、また過度に温度を高めることはペプチド
結合の解裂を起こし易くなると同時にα−APMのハロ
ゲン化水素酸塩の溶解度を高め、その結果、α−APM
の収率を低下させるので、好ましくない。
本発明の方法においては、生成したα−APMはハロゲ
ン化水素酸塩として逐次反応系から析出する。したがっ
て、反応後に必要に応じて冷却し遠心分離等の濾過操作
によってα−APMのハロゲン化水素酸塩として分離さ
れる。
分離されたα−APMのハロゲン化水素酸塩は常法によ
り水中、苛性アルカリ、11Mアルカリまたは重炭酸ア
ルカリなどの塩基を用いて中和することにより遊離のα
−APMに変換しうる。
(実施例) 以下、実施例により本発明の詳細な説明する。
実施例1 メタノール9.6g、濃硫酸21.2 gおよび水44
.4gより成る媒体中にα−L−アスパルチル−し−フ
ェニルアラニン14.0gを加えて溶解した。ついでこ
の溶液中に塩化マグネシウムの6永和物30.5gを加
え20〜25℃でエステル化反応を行った。3日間反応
後、析出している結晶を濾過し冷水で洗浄した、湿ケー
キの量は20.3gであった。このものを高速液体クロ
マトグラフィーにて分析の結果、α−APM含存J1(
遊H換算)は12.0g (収率81.6χ/α−L−
アスパルチル−し−フェニルアラニン)であった。
ここに得られた結晶の一部を水に溶かし塩化バリウム水
溶液を添加したところ、はとんど沈澱は認められず、一
方、硝#11水溶液で白濁した。また湿ケーキを水から
再結晶精製し乾燥した試料について元素分析の結果、α
−APM塩酸の2水和物であることを確認した。
元素分析値(%) C11N   CI 測定値 45.68 6,45 7.60 9.74計
算値*45.84 6.32 7.67 9.61傘C
+aHz3NtOqC1 実施例2 濃硫酸25.5 g、水72.5 gおよびメタノール
8gから成る媒体中に無水塩化マグネシウム19.0g
添加した0次にこの溶液中にα−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニン28.0gを装入して溶解したのち
30〜35℃で反応を行った0反応開始後、しばらくし
てからα−APMの塩酸塩が析出し始めた。同温度で2
日間反応を行ったのち20℃に冷却し析出している結晶
を濾別し、冷水で洗浄することにより遊離α−A P 
M24.6 g含有のα−A P M塩酸塩の温ケーキ
を得た。
収率830%(幻α−L−アスパルチル−し一フェニル
アラニン)、ここに得たα−APMtg酸塩の湿ケーキ
を水400m1に溶解し、20%炭酸ナトリウム水溶液
を徐々に滴下して中和した。5℃に冷却し同温度で30
分かきまぜたのち濾過、冷水洗浄後真空乾燥することに
より遊離α−APMを得た、収121.2g (α) 
”=15.6 (C= 415規定ギク 酸)高速液体クロマトグラフィーにて分析の結果、α−
APMの他に不純物は検出されなかった。
比較例 実施例2において塩化マグネシウムの代わりに塩化水素
7.3gを用いる他は実施例2と同様に行った。30℃
2日間反応後α−APMの析出は僅かであり、反応混合
物を高速液体クロマトグラフィーにて分析の結果、α−
APMの生成率は32%(対α−L−アスパルチル−し
一フェニルアラニンンに過き゛なかった。
実施例3 実施例2においてメタノール使用量を4.8gとし、反
応時間を30℃3日間とする他は実施例2と同様に行い
、単離収率76.3%(対α−L−アスパルチル−L−
フェニルアラニン)でα−APM塩酸塩を得た。
実施例4 実施例2において水の量を113.5gとし、反応温度
を30〜35℃4日間とする以外は実施例2と同様に行
い、*jdf収率79.6%でα−APM塩酸塩を得た
実施例5〜8 実施例1において塩化マグネシウムの代わりに他の各種
金属塩化物を用いる以外は、実施例1と同様に反応を行
いα−APM塩酸塩を取得した。
結果をまとめて表−1に示す。
表−1 a)対し一7スバルチルーし−フェニルアラニン実施例
9 濃硫酸30g、水97.8gおよびメタノール9.6g
から成る媒体中にβ−L−アスパルチル−し一フェニル
アラニンを22重世%含有するα−L−アスパルチル−
し一フェニルアラニン35.8gを装入して溶解した1
次にこの溶液中に無水塩化マグネシウム23.3gを加
えたのち30〜35℃で4日間反応させた。その後、2
0℃に冷却し析出している結晶を濾別し、冷水で洗浄す
ることによりα−APMの塩酸塩を得た。高速液体クロ
マトグラフィーにて分析の結果、23.4gのα−AP
M (遊離換算)を含有していた。
収率: 79.6%(対α−L−アスパルチル−し一フ
ェニルアラニン) また得られたケーキ中にはβ−L−アスパルチル−L−
フェニルアラニンならびにそれ由来の化合物はほとんど
含まれていなかった。
(発明の利点) 本発明は、α−L−アスパルチル−し一フェニルアラニ
ンを従来知られていない全(新しい媒体系でエステル化
してα−APMのハロゲン化水素酸塩を製造する方法で
あり、i)該エステル化反応が温和な条件下に進行し、
しかも金属ハロゲン化物としてとくに塩化マグネシウム
を用いた場合に、高選択率、高収率でα−APMが生成
すること、ii)生成したα−APMはハロゲン化水素
酸塩として系外に析出してくるので、反応後は濾過操作
のみで品質良好なα−APMハロゲン化水素酸塩を高収
率で取得できること、iii )反応ならびに分#f操
作が簡便であること、さらにはiv)原料のα−L−ア
スパルチル−し一フェニルアラニンが溶液中での安定性
に問題のあるし一フヱニルアラニンメチルエステルを用
いることなく、L−フェニルアラニンを直接用いて製造
できる物質であるなど種々の利点があり、工業的な製造
法として極めて価値の高い方法である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)硫酸、水及びメタノールから成る媒体中、アルカリ
    金属またはアルカリ土類金属のハロゲン化物の共存下に
    α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンをエステ
    ル化し、生成したα−L−アスパルチル−L−フェニル
    アラニンメチルエステルをハロゲン化水素酸塩として反
    応系より析出せしめ、該塩酸塩を単離し、必要に応じて
    該塩酸塩を中和することから成るα−L−アスパルチル
    −L−フェニルアラニンメチルエステルまたはその塩酸
    塩の製造法。 2)硫酸、水及びメタノールから成る媒体が硫酸/(硫
    酸+水)×100で定義される硫酸濃度として5〜50
    重量%、メタノール/(メタノール+水)×100で定
    義されるメタノール濃度として3〜35重量%であり、
    且つ硫酸ならびにメタノールの量がα−L−アスパルチ
    ル−L−フェニルアラニンに対して、少なくとも1当量
    以上であり、さらに共存する金属ハロゲン化物がα−L
    −アスパルチル−L−フェニルアラニンに対して、1当
    量以上である特許請求の範囲第1項記載の方法。 3)金属ハロゲン化物が金属塩化物である特許請求の範
    囲第1項または第2項記載の方法。 4)金属塩化物が塩化マグネシウムである特許請求の範
    囲第3項記載の方法。
JP28888986A 1986-12-05 1986-12-05 α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルまたはそのハロゲン化水素酸塩の製法 Expired - Lifetime JPH07116226B2 (ja)

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