JP2976609B2 - α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル又はその塩酸塩の製造法 - Google Patents

α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル又はその塩酸塩の製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペプチド系甘味料として
有用なα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメ
チルエステル(以下、α−APMと略す)またはその塩
酸塩の製造方法に関する。さらに詳しくは、種々の方法
により合成した、少なくともβ−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニン誘導体(以下、β−AP誘導体と略
す)を不純物として含む粗α−APMを、塩酸、メタノ
ールの存在下晶析してα−APMをその塩酸塩として得
ることにより不純物を淘汰する方法において、α−AP
M塩酸塩の結晶が懸濁した溶液中に、粗α−APM、ま
たは晶析中にα−APMへと変換され得る化合物を機械
的攪拌を行いながら加えることにより、分離後のα−A
PM塩酸塩中の不純物含量を著しく低減させることを可
能ならしめたものである。
【0002】α−APMは、しょ糖の約200倍の甘味
を呈するペプチド系甘味料であり、その良質な甘味と低
カロリーであることによって近年ダイエット甘味料とし
て重用され、その需要は1995年までに全世界で1万
トンを越えるであろうと予測されている。
【0003】
【従来の技術】α−APMは、L−アスパラギン酸(以
下、L−Aspと略すことがある)とL−フェニルアラ
ニン(以下、L−Pheと略すことがある)とからなる
ジペプチド化合物で、その製法に関して多くの方法が知
られているが、その大多数は、α−APMを塩酸塩とし
て単離し、得られたα−APM塩酸塩を中和晶析してα
−APMを得る方法である。
【0004】α−APM塩酸塩を中和晶析、精製してα
−APMの製品を得る方法としては、α−APMの晶癖
改善および不純物淘汰などの面でさまざまな工夫がなさ
れており、逆にいえば何等かの工夫をしなければ純粋な
α−APMを得ることは非常に困難であって、通常、中
和晶析によって粗α−APM結晶を得た後、再結晶析を
行う、または水中に懸濁状態で結晶を洗浄する等の精製
を行うことによって純粋なα−APM結晶を得ているた
め、粗α−APM結晶中の微量の不純物の量が精製工程
の効率や設備投資額に大きく影響することになる。とこ
ろで、その不純物のほとんどは原料のα−APM塩酸塩
から持ち込まれてくるものであり、したがって中和晶析
後の粗α−APM結晶中の不純物含量はα−APM塩酸
塩中の不純物量に大きく依存する。すなわち中和晶析、
精製によって不純物を除くには、精製法に工夫を凝らす
ことも重要であるが、α−APM塩酸塩の段階で不純物
含量の少ないものを得ることがより直接的で効果的な方
法であるといえる。
【0005】これまでに知られているα−APM塩酸塩
の製造法としては、1)アスパラギン酸無水物の強酸塩
とL−フェニルアラニンメチルエステル(以下、L−P
Mと略すことがある。)を縮合する方法(例えば特公昭
51−40069)、2)N−ホルミル−アスパラギン
酸無水物とL−PMを縮合し、続いて既知の方法により
脱ホルミル化し、塩酸塩として晶析する方法(例えば特
公平01−033479)、3)N−ホルミル−アスパ
ラギン酸無水物と、L−Pheとを縮合し、精製したN
−ホルミル−α−L−アスパルチルフェニルアラニン
(以下、F−α−APと略す)をメタノール、塩酸の存
在下晶析してエステル化させる方法(例えば特公昭55
−26133)、4)3−ベンジル−6−カルボキシメ
チル−2,5−ジケトピペラジン(以下、α−AP・D
KPと略す)を水、メタノール、強酸の存在下で部分加
水分解する方法(例えば特開昭60−174799)な
どがあるが、これらのいずれの方法によっても、β−A
P誘導体をはじめとする不純物の塩酸塩結晶に対する混
入は避けられず、例えばβ−L−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニンメチルエステル(以下、β−APMと略
記する)は全ての方法で混入し、また、塩酸塩として結
晶を分離しようとする場合、α−APM塩酸塩の晶析系
は平衡系であるため、エステルが加水分解されたα−L
−アスパルチル−L−フェニルアラニン(以下、α−A
Pと略す)の混入は避けられない。また、2)、3)の
方法では、脱保護反応を完全に100%進行させない限
り、脱保護されなかったN−ホルミル−α−L−アスパ
ルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル(以下、
F−α−APMと略す)やF−α−APが混入してしま
うというような問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、これまでに知られているいかなる合成ルートを選ん
でも、通常工業的によく用いられる回分式晶析法によっ
て得られるα−APM塩酸塩結晶中の不純物含量を効果
的に低減させるのが困難な点である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するため鋭意検討の結果、回分式晶析法を用い
ず、α−APM塩酸塩の結晶がすでに析出し、懸濁して
いるメタノール、塩酸を含む液中に、何らかの方法によ
り調製した、α−APMもしくは晶析中にα−APMへ
と変換され得る化合物を含む、晶析に付せられるべき均
一溶液を、機械的攪拌を行いながら加えることにより、
分離後のα−APM塩酸塩中の不純物含量が著しく低減
されることを見いだし、本発明を完成した。
【0008】本来、下記一般式(1)で表される4種の
化合物や、下記一般式(4)で表される2種の化合物は
メタノールおよび塩酸の存在下で互いに平衡関係にあり
相互に変換し合う。よって、回分式晶析法により晶析し
た場合、均一溶液からα−APMが起晶する際に系内に
存在しているα−APMと平衡関係にあるその他の化合
物がα−APM塩酸塩結晶中にある程度の量混入してし
まう。
【0009】
【化5】
【0010】
【化6】
【0011】本発明者は、上記の平衡が、溶解度の低い
α−APM塩酸塩結晶が析出して平衡系外に除かれてい
る過程では、全体としてα−APM側に大きく偏ること
になり、晶析系全体の不純物の割合は経時的に減少して
いくことを見いだし、その過程で何らかの方法で調製し
たα−APMを含む液(以下、被晶析液と呼ぶ)を加え
れば、分離後のα−APM塩酸塩結晶中の不純物含量が
著しく減少することを見いだした。
【0012】晶析溶媒としては、従来の晶析法で普通に
知られているものでよい。すなわち、一定濃度の塩酸を
使用し、場合に応じてメタノールを加えてもよい。組成
を容量パーセントで表すと、メタノール:0〜20%、
塩化水素:8〜55%残りは水という組成が良好であ
る。
【0013】晶析温度は、あまり高すぎると不純物含量
が増し、また低すぎると晶析速度が遅くなるため、0〜
60℃位が適当である。また、晶析滞留時間としては1
0時間以上でないと満足すべき収率が得られないことが
多い。
【0014】晶析中の懸濁液への、被晶析液の加え方
は、できるだけゆっくり連続的に加えた方が不純物を減
少させる効果は大きいが、被晶析液の調製が回分式操作
で行われる場合、被晶析液と懸濁液との容積比が1:2
以上であれば、その液は全量可及的速やかに加えてしま
っても効果がみられる。あまり加える速度を遅くしても
顕著な効果はなく、被晶析液が、塩酸を用いてF−α−
APMの脱ホルミル化反応を行った液のように塩酸を含
む場合などは、かえって被晶析液中での起晶がおこって
しまったりといった不都合が生じることがある。
【0015】また、晶析時の懸濁液中には、塩化ナトリ
ウム、塩化アンモニウム等の無機塩化物が含まれていて
も、その無機塩化物の飽和溶解度以下の量であれば分離
したα−APM塩酸塩の結晶品質にほとんど影響を与え
ない。従って、請求項3の、β−APM誘導体から、α
−APM誘導体への変換反応に際し、水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウムなどの無機塩基を用いた場合も、中
和により生成する無機塩化物の量が飽和溶解度以下であ
るならその反応液を直接α−APMが懸濁している溶液
中に加えても差し支えない。
【0016】本発明における機械的攪拌には特に制約は
なく、攪拌翼による攪拌混合などのように晶析槽内を均
一に混合し得る方法であればいずれの方法を用いてもよ
い。
【0017】なお、以上の方法により得られらα−AP
M塩酸塩の結晶は、不純物含量が少ないというばかりで
なく、回分式操作で得られた結晶よりも結晶が大きく分
離性が良好であり、結晶と晶析母液を分離した後の結晶
中の付着母液が少なくなるため洗浄水の量が少量で済
み、ひいては収率の向上につながるという利点をも有し
ていることがわかった。
【0018】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
【0019】実施例1 図1のような装置を組み立て、下記第1表の組成の、α
−APM塩酸塩を晶析中のスラリー2.4Lと、35%
塩酸440mlおよび塩化アンモニウム177gを張り
込んだ。このスラリーを30℃に保ち、下記第2表の組
成の脱ホルミル化反応後の均一溶液を420mlと、塩
酸塩結晶として析出する分として、35%塩酸を12m
l、計543mlを約3分間かけて加えた。この操作を
8時間おきに1日3回行い4日間継続した。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】一方、第1回目の投入開始と共にラボ用の
スラリーポンプで第1槽から第2槽に1630ml/日
の割合でスラリーを引き抜いた。この第2槽は24時間
ごとに交換し、貯まったスラリーはその後20℃で63
時間晶析し、その後5℃に冷却して4時間後に振り切り
分離して、結晶を200mlの冷水でよく洗浄した。4
日目の引き抜きスラリーより得られた結晶は510gで
あり、その組成は下記第3表のようであった(付着水分
20%)。
【0023】
【表3】
【0024】実施例2 実施例1で得られた結晶50gを、α−APM濃度が4
9g/Lとなるように、60℃で水に加熱溶解し、その
溶解液に29%アンモニア水を加えてpH=4.8に調
整し、その液を5℃まで冷却し析出したα−APM結晶
を濾取し、減圧乾燥後不純物含量を測定したところ、α
−APMに対して0.81重量パーセントであった(結
晶収量28.7g、収率86.5%)。
【0025】実施例3 内容量3Lのジャケット付き反応器4個を、図2のよう
に組み立てた。この第1槽に実施例1と同様に初期スラ
リーを張り込み30℃に保った。この容器に実施例1と
同様の脱ホルミル化反応液と35%塩酸を、実施例1と
同様に、1日3回加えた。一方、第1槽から第2槽へ
は、スラリーを1630ml/日の速度で連続的に引き
抜き、第2槽のスラリーが2.85Lになった後、その
量を保つように第3槽へポンプで連続的に引き抜いた。
第2槽と第3槽は20℃に保った。第3槽中のスラリー
が2.85Lになった後、同様に第3槽中のスラリー量
を保つように第4槽へスラリーを引き抜いた。第4槽は
5℃に保ち、1日ごとに貯まったスラリー中の結晶を実
施例1と同様に分離した後、HPLC等により組成を分
析した。
【0026】各槽の滞留時間は、第1槽が45時間、2
および3槽が各42時間、第4槽が12時間である。こ
の連続晶析を10日間続け、10日目の分離結晶を分析
したところ下記第4表のような組成であった(結晶収量
500g、うち付着水分18%)。
【0027】
【表4】
【0028】実施例4 実施例3で得られた結晶50gを、実施例2と同様に処
理し、得られた粗α−APMの不純物含量を測定したと
ころ、α−APMに対して0.72重量%であった(結
晶収量30.0g、収率86.9%)。
【0029】実施例5 β−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンジメチル
エステル塩酸塩(β−APM2・HClと略す)5.6
5gをメタノールに溶解して1Lとした溶液を調製し
た。この溶液200mlを、60℃に昇温したのち、無
水炭酸ナトリウムの結晶を868mg加え、懸濁しつつ
60℃にて攪拌下8時間反応させ、反応液をHPLC分
析したところ、α−AP誘導体(α−APM2+α−A
P・DKP+α−AP・DKPOMe)が75%生成し
ていた。この反応液にH2Oを30mlと35%HCl
を10ml加え、全量50mlになるまで濃縮した。そ
の液を、実施例1の初期スラリー100mlに、機械的
攪拌を行いながら3分間で加え、その後20℃で85時
間、5℃で4時間晶析し、結晶を分離して少量の冷水で
洗いHPLC分析したところ、水分26%、α−APM
純度90.1%であった。
【0030】実施例6 塩酸濃度5.5M/L、メタノールと水のモル比0.2
5の混合溶媒400gにα−AP・DKPを105g懸
濁し、80℃で約1時間攪拌したところ結晶は完全に溶
解した。この溶解液を、25℃に保った実施例1と同様
の初期スラリー1.0Lに、スラリー温度が25〜35
℃を保つように、約1時間かけて加えた。その後スラリ
ーを25℃で22時間、20℃で63時間、5℃で4時
間晶析したのち、結晶を濾取し、少量の冷水で洗浄した
(収量470g)。得られた結晶の分析結果は、水分が
27%、α−APM純度が86%であった。
【0031】参考例1 実施例1、第2表の均一溶液1260mlに35%塩酸
370mlを加え(この量は、実施例1の1日分にあた
る)、その混合液を30℃に保って攪拌した。すると約
30分後に結晶が析出し始めた。その後30℃で計2
2.5時間、20℃で63時間、5℃で4時間晶析し、
実施例1と同様に結晶を分離したところ、その組成は下
記第5表のようであり、不純物含量が高かった(結晶収
量:550g、付着水分32%)。
【0032】
【表5】
【0033】参考例2 参考例1で得られた結晶を50g用い、実施例2と同様
の操作で得た粗α−APM結晶中の不純物を測定したと
ころ、α−APMに対して1.43重量%であった(結
晶収量23.6g、収率86.3%)。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
って得られるα−APM塩酸塩中の不純物含量は、回分
式晶析法で得られるものよりも顕著に少なくなるため、
塩酸塩結晶を中和晶析して得られる粗α−APM結晶中
のα−APM純度も高くなり、したがってその後の精製
工程の簡略化が図れるものである。また、本発明の方法
で得られるα−APM塩酸塩結晶は、回分式晶析法で得
られる結晶より大きく、従って付着母液量が少なくなる
ため洗浄水量を減らすことができ、それにより収率が向
上するため、工業的にきわめて有利な方法であるといえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の実験装置を示した図である。
【符号の説明】
1 脱ホルミル化反応液、35%HCl投入口 2 第1槽スラリー引き抜き口 3 ラボ用スラリーポンプ 4 第2槽フィード口 M モーター
【図2】実施例3の実験装置を示した図である。
【符号の説明】
1 脱ホルミル化反応液投入口 2 35%塩酸投入口 3 第1槽スラリー引き抜き口 4、7および10 ラボ用スラリーポンプ 5 第2槽フィード口 6 第2槽スラリー引き抜き口 8 第3槽フィード口 9 第3槽スラリー引き抜き口 10 第4槽フィード口 11 第4槽スラリー引き抜き口 M モーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 英雄 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味 の素株式会社 中央研究所内 (72)発明者 竹本 正 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味 の素株式会社 中央研究所内 (56)参考文献 特開 平3−27398(JP,A) 特開 昭61−197592(JP,A) 特開 昭57−131746(JP,A) 特開 昭58−185545(JP,A) 特開 平1−294690(JP,A) 特開 昭60−174799(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07K 5/075

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(1)で表されるα−L−アス
    パルチル−L−フェニルアラニン誘導体をメタノール、
    塩酸、及び水の存在下に晶析してα−L−アスパルチル
    −L−フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩を製造す
    る方法において、α−L−アスパルチル−L−フェニル
    アラニン誘導体を含有する液を、α−L−アスパルチル
    −L−フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩の結晶が
    懸濁した溶液中に機械的攪拌を行いながら加えることを
    特徴とするα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニ
    ンメチルエステルまたはその塩酸塩の製造法。 【化1】
  2. 【請求項2】α−L−アスパルチル−L−フェニルアラ
    ニン誘導体を含有する液が、下記一般式(2)で表され
    るN−ホルミル−α−L−アスパルチル−L−フェニル
    アラニン誘導体の保護基を除去した液である請求項1に
    記載の方法。 【化2】
  3. 【請求項3】α−L−アスパルチル−L−フェニルアラ
    ニン誘導体を含有する液が、下記一般式(3)で表され
    るβ−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン誘導体
    を、前記一般式(1)で表されるα−L−アスパルチル
    −L−フェニルアラニン誘導体へと変換した液である請
    求項1に記載の方法。 【化3】
  4. 【請求項4】α−L−アスパルチル−L−フェニルアラ
    ニン誘導体を含有する液が、β−L−アスパルチル−L
    −フェニルアラニン誘導体をα−L−アスパルチル−L
    −フェニルアラニン誘導体の5mol%から35mol
    %含む液である請求項1〜3までのいずれかに記載の方
    法。
  5. 【請求項5】下記一般式(4)で表される3−ベンジル
    −6−カルボキシメチル−2,5−ジケトピペラジン誘
    導体を、メタノール、塩酸、および水の存在下に晶析し
    てα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチル
    エステル塩酸塩を製造する方法において、同一般式
    (4)の化合物を、α−L−アスパルチル−L−フェニ
    ルアラニンメチルエステル塩酸塩の結晶が懸濁した溶液
    中に機械的攪拌を行いながら加えることを特徴とするα
    −L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエス
    テルまたはその塩酸塩の製造法。 【化4】
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