JPS61268699A - α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルの製造方法 - Google Patents
α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルの製造方法Info
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- JPS61268699A JPS61268699A JP60106889A JP10688985A JPS61268699A JP S61268699 A JPS61268699 A JP S61268699A JP 60106889 A JP60106889 A JP 60106889A JP 10688985 A JP10688985 A JP 10688985A JP S61268699 A JPS61268699 A JP S61268699A
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
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- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
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- Peptides Or Proteins (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
」じLLΔ鳳ALL
本発明は,d−L−アスパルチル−L−フェニルアラニ
ンメチルエステルの改良された製造法に関する。
ンメチルエステルの改良された製造法に関する。
さらに詳しくは、N−ホルミル−αーL−アスパルチル
−L−フェニルアラニンをメタノール中、硫酸の存在下
に加水分解し、ついで硫酸中でエステル化して得られた
αーL−アスパルチル−L −フェニルアラニンメチル
エステル硫酸塩を分離し。
−L−フェニルアラニンをメタノール中、硫酸の存在下
に加水分解し、ついで硫酸中でエステル化して得られた
αーL−アスパルチル−L −フェニルアラニンメチル
エステル硫酸塩を分離し。
さらに該硫酸塩を中和することからなるα−L −アス
パルチル−L−フェニルアラニンメチルエステルの製造
方法に関する・ αーL−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエ
ステルC以下、α−APMと略記する)は、通称“アス
パルテーム”と呼ばれる化合物で、甘味剤として重要な
物質である。その甘味度はしよ糖の200倍に近く、甘
味の質もしよ糖に類似しており、しかも低カロリーであ
るため、ダイエツト甘味剤として、最近、その重要が増
大しているO 従来の ′及びその問題点 d−APMの化学的製造方法は、既に、数多く開示され
ている。すなわち、(1)アスパラギン酸無水物の塩酸
塩とL−フェニルアラニンメチルエステルを縮合する方
法(例えば、特公昭51−40069 > 、 [2)
ホルミル基などでN−保護アスパラギン酸無水物とL−
フェニルアラニンメチルエステルを有機溶媒中で縮合し
、つづいて脱保護する方法(例えば、特開昭46−13
70)、またその際、締金時に生成するN−ホルミル−
β−L−アスパルチルーL−フェニルアラニンメチルエ
ステル異性体含有の混合物に、燐厳及びメタノールなど
の低級アルコールを添加して、脱ホルミル基と異性体の
分離を同時に行う方法(特開昭59−227850)、
(3)N−保護アスパラギン酸−β−ベンジルエステル
をL−フェニルアラニンメチルエステルとを縮合剤の存
在下に反応し、つづいて脱保護して製造する方法(特開
昭59−130846)、(41N−カルボキシアスパ
ラギン酸無水物とL−フェニルアラニンメチルエステル
を反応させる方法(特開昭48−96557)など種々
の方法がある。
パルチル−L−フェニルアラニンメチルエステルの製造
方法に関する・ αーL−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエ
ステルC以下、α−APMと略記する)は、通称“アス
パルテーム”と呼ばれる化合物で、甘味剤として重要な
物質である。その甘味度はしよ糖の200倍に近く、甘
味の質もしよ糖に類似しており、しかも低カロリーであ
るため、ダイエツト甘味剤として、最近、その重要が増
大しているO 従来の ′及びその問題点 d−APMの化学的製造方法は、既に、数多く開示され
ている。すなわち、(1)アスパラギン酸無水物の塩酸
塩とL−フェニルアラニンメチルエステルを縮合する方
法(例えば、特公昭51−40069 > 、 [2)
ホルミル基などでN−保護アスパラギン酸無水物とL−
フェニルアラニンメチルエステルを有機溶媒中で縮合し
、つづいて脱保護する方法(例えば、特開昭46−13
70)、またその際、締金時に生成するN−ホルミル−
β−L−アスパルチルーL−フェニルアラニンメチルエ
ステル異性体含有の混合物に、燐厳及びメタノールなど
の低級アルコールを添加して、脱ホルミル基と異性体の
分離を同時に行う方法(特開昭59−227850)、
(3)N−保護アスパラギン酸−β−ベンジルエステル
をL−フェニルアラニンメチルエステルとを縮合剤の存
在下に反応し、つづいて脱保護して製造する方法(特開
昭59−130846)、(41N−カルボキシアスパ
ラギン酸無水物とL−フェニルアラニンメチルエステル
を反応させる方法(特開昭48−96557)など種々
の方法がある。
しかしながら、これらの方法はいずれも一方の反応原料
としてL−フェニルアラニンメチルエステルを用いるも
のであり、フェニルアラニンをメチルエステル化し、ア
スパラギン酸の活性誘導体との反応につなげるまでの工
程が繁雑である。
としてL−フェニルアラニンメチルエステルを用いるも
のであり、フェニルアラニンをメチルエステル化し、ア
スパラギン酸の活性誘導体との反応につなげるまでの工
程が繁雑である。
したがって、ct−APMの製造に関しては上記欠点の
ない、即ち、L−フェニルアラニンメチルエステルを用
いない方法の開発が望まれている。
ない、即ち、L−フェニルアラニンメチルエステルを用
いない方法の開発が望まれている。
L−フェニルアラニンメチルエステルを用いない方法と
しては、N−ホルミルアスパラギン酸無水物を氷酢酸中
、L−フェニルアラニンと縮合してN−ホルミル−a−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニンC以下、FA
PLと略記する)を製造し、ついで脱ホルミル化してd
−L−アスパルチル−し−フェニルアラニンとした後、
メタノールでエステル化してd−APMを製造する方法
(特公昭55−26133号)、およびこの方法におけ
るα−L−アスパルチルーL−フェニルアラニンのエス
テル化工程における改良方法(特開昭53−82752
号)が知られているにすぎない。
しては、N−ホルミルアスパラギン酸無水物を氷酢酸中
、L−フェニルアラニンと縮合してN−ホルミル−a−
L−アスパルチル−L−フェニルアラニンC以下、FA
PLと略記する)を製造し、ついで脱ホルミル化してd
−L−アスパルチル−し−フェニルアラニンとした後、
メタノールでエステル化してd−APMを製造する方法
(特公昭55−26133号)、およびこの方法におけ
るα−L−アスパルチルーL−フェニルアラニンのエス
テル化工程における改良方法(特開昭53−82752
号)が知られているにすぎない。
しかしながら、前者の方法はエステル化反応を非水系に
近い状態で実施するために反応に選択性がなく、目的の
エステル化のみならず、アスパラギン酸側のβ−カルボ
ン酸基へのエステル化やジエステル化反応も多量に起り
、そのためにα−ApM収率が低いという欠点がある。
近い状態で実施するために反応に選択性がなく、目的の
エステル化のみならず、アスパラギン酸側のβ−カルボ
ン酸基へのエステル化やジエステル化反応も多量に起り
、そのためにα−ApM収率が低いという欠点がある。
また、後者の方法はα−L−アスパルチルーL−フェニ
ルアラニンを水、メタノール、および塩化水素または臭
化水素であるハロゲン化水素からなる反応媒体と接触さ
せて固体のα−APMハロゲン化水素塩を生成させ、こ
の塩を分離してα−ApMに変換させる方法であるが、
α−APM単離収率はたかだか50〜60チ(対α−L
−アスパルチルーL−フェニルアラニン)であり、収率
面及び反応時間の面で必ずしも十分とは言えなかった。
ルアラニンを水、メタノール、および塩化水素または臭
化水素であるハロゲン化水素からなる反応媒体と接触さ
せて固体のα−APMハロゲン化水素塩を生成させ、こ
の塩を分離してα−ApMに変換させる方法であるが、
α−APM単離収率はたかだか50〜60チ(対α−L
−アスパルチルーL−フェニルアラニン)であり、収率
面及び反応時間の面で必ずしも十分とは言えなかった。
本発明者らの前記特開昭53−82752号の追試によ
れば、該方法では前段の脱ホルミル化工程では、常法の
酸加水分解によっても容易に脱ホルミル化反応は進み、
α−L−アスパルチルーL−フェニルアラニンは生成す
る。同時にその際、約25俤程度の若干のα−APMも
生成される。
れば、該方法では前段の脱ホルミル化工程では、常法の
酸加水分解によっても容易に脱ホルミル化反応は進み、
α−L−アスパルチルーL−フェニルアラニンは生成す
る。同時にその際、約25俤程度の若干のα−APMも
生成される。
しかしながら引き続き、反応系中に塩酸を添加し反応媒
体の塩酸濃度を所望濃度に調整してエステル化反応を進
行させる場合、α−APM塩酸塩を沈澱物として単離す
るためには、生成塩の溶解度の関係で限定された塩酸濃
度(HC1/CHCl+水)〕で実施する必要がある。
体の塩酸濃度を所望濃度に調整してエステル化反応を進
行させる場合、α−APM塩酸塩を沈澱物として単離す
るためには、生成塩の溶解度の関係で限定された塩酸濃
度(HC1/CHCl+水)〕で実施する必要がある。
しかし該方法では、最適条件(5〜25重量%の塩酸濃
度)下で実施しても所望の収率を得るためには数日間も
要し、必ずしも該方法は満足できるものではなかった。
度)下で実施しても所望の収率を得るためには数日間も
要し、必ずしも該方法は満足できるものではなかった。
問題αを るための 段
本発明者らは、FAPLからd−APMの工業的製造方
法を鋭意検討の結果、反応媒体を前述の水−メタノール
及び塩化水素系媒体にかえて、水−メタノール及び特定
濃度の硫酸を使用することにより、反応時間を著しく短
縮でき、高収率で目的生成物が得られることを見出した
。
法を鋭意検討の結果、反応媒体を前述の水−メタノール
及び塩化水素系媒体にかえて、水−メタノール及び特定
濃度の硫酸を使用することにより、反応時間を著しく短
縮でき、高収率で目的生成物が得られることを見出した
。
即ち本発明は、N−ホルミル−α−L−アスパルチルー
L−フェニルアラニンに対して、メタノール3.0〜5
.0モル倍、及び25〜50重−1チの硫酸水溶液を約
等モル用いた反応媒体中で、N−ホルミルーα−L−ア
スパルチル−L−フェニルアラニンを脱ホルミル化した
後、ひきつづき、反応媒体中に新たに硫酸を追加して硫
酸濃度が60〜80重量%、及びその使用量が仕込みの
N−ホルミル−α−L−アスパルチルーL−フェニルア
ラニンに対して2〜3モル倍となるように調整してエス
テル化反応を行い、得られたd−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニンメチルエステルの硫酸塩を分離、中
和することからなるα−L −アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンメチルエステルの製造方法である・ このような本発明は、次のような知見に基づくものであ
る。
L−フェニルアラニンに対して、メタノール3.0〜5
.0モル倍、及び25〜50重−1チの硫酸水溶液を約
等モル用いた反応媒体中で、N−ホルミルーα−L−ア
スパルチル−L−フェニルアラニンを脱ホルミル化した
後、ひきつづき、反応媒体中に新たに硫酸を追加して硫
酸濃度が60〜80重量%、及びその使用量が仕込みの
N−ホルミル−α−L−アスパルチルーL−フェニルア
ラニンに対して2〜3モル倍となるように調整してエス
テル化反応を行い、得られたd−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニンメチルエステルの硫酸塩を分離、中
和することからなるα−L −アスパルチル−L−フェ
ニルアラニンメチルエステルの製造方法である・ このような本発明は、次のような知見に基づくものであ
る。
図1は、脱ホルミン]ヒ後のα−L−アスパルチルーL
−フェニルアラニンを50%含有する、水、メタノール
及び硫酸の反応媒体系でのエステル化工程における、種
々の硫酸濃度を変化させた場合のα−APM生成収率(
d−APM塩のI(LC分析値)及び反応時間を示す関
係図である。また図中には前記特開昭53−82752
号公報実施例2(以下引剥記載例と略す)の結果もあわ
せて示した。
−フェニルアラニンを50%含有する、水、メタノール
及び硫酸の反応媒体系でのエステル化工程における、種
々の硫酸濃度を変化させた場合のα−APM生成収率(
d−APM塩のI(LC分析値)及び反応時間を示す関
係図である。また図中には前記特開昭53−82752
号公報実施例2(以下引剥記載例と略す)の結果もあわ
せて示した。
図1中、実線(A)は本発明実施例1の方法であり、F
APLに対しメタノールを3.38モル倍仕込み、50
チ硫酸水を等モル用いて、50℃で加水分解した脱ホル
ミル化反応後のエステル化工程において、6(l濃度に
なるよう調整された硫酸2.4モル倍用いて反応させた
場合、(B)及び(C)は、はぼ同程度の硫酸を使用し
、濃度のみを55チ、5’ Q %と変化させて反応さ
せた場合である。また図中の破線は引例記載例方法、す
なわちF、 A P Lに対しメタノール2,63モル
倍仕込み、37チ塩酸をほぼ等モル用いて、脱ホルミル
化反応を行った後、エステル化工程において、塩酸濃度
24.0%になるよう調整された塩酸を3.36モル倍
用いて反応させた場合の、tt−APMの経時的な収率
(黒点)をプロットしたものである。
APLに対しメタノールを3.38モル倍仕込み、50
チ硫酸水を等モル用いて、50℃で加水分解した脱ホル
ミル化反応後のエステル化工程において、6(l濃度に
なるよう調整された硫酸2.4モル倍用いて反応させた
場合、(B)及び(C)は、はぼ同程度の硫酸を使用し
、濃度のみを55チ、5’ Q %と変化させて反応さ
せた場合である。また図中の破線は引例記載例方法、す
なわちF、 A P Lに対しメタノール2,63モル
倍仕込み、37チ塩酸をほぼ等モル用いて、脱ホルミル
化反応を行った後、エステル化工程において、塩酸濃度
24.0%になるよう調整された塩酸を3.36モル倍
用いて反応させた場合の、tt−APMの経時的な収率
(黒点)をプロットしたものである。
図1に示されるように、引例記載例、の塩酸を用いた場
合は、最適条件下で4日間(96時間)エステル化反応
を行っても、α−APM収率は60係程度にすぎない。
合は、最適条件下で4日間(96時間)エステル化反応
を行っても、α−APM収率は60係程度にすぎない。
これに対して、硫酸を用いた場合はFAPLに対して硫
酸濃度が低いと、例えば50チでは、a−APM収率は
4日間反応させても、45%程度と低いが、硫酸濃度を
55チとすると、はぼ引例記載例の塩酸を使用した場合
とほぼ同等の結果が得られる。さらに硫酸濃度を60チ
にすると、1日でほぼ60%となり、3日では80チ程
度まで生成させることができる。
酸濃度が低いと、例えば50チでは、a−APM収率は
4日間反応させても、45%程度と低いが、硫酸濃度を
55チとすると、はぼ引例記載例の塩酸を使用した場合
とほぼ同等の結果が得られる。さらに硫酸濃度を60チ
にすると、1日でほぼ60%となり、3日では80チ程
度まで生成させることができる。
このように本発明の特徴とするところは、後段のエステ
ル化工程において、硫酸濃度が60〜80チ、及び仕込
みFAPLに対し硫酸が、2〜3モル倍存在するよう調
整された反応媒体中でエステル化反応を行うところにあ
る。
ル化工程において、硫酸濃度が60〜80チ、及び仕込
みFAPLに対し硫酸が、2〜3モル倍存在するよう調
整された反応媒体中でエステル化反応を行うところにあ
る。
これにより本発明方法では、反応時間も極めて短くてす
み、高収率でα−APM硫酸塩が単離できる。
み、高収率でα−APM硫酸塩が単離できる。
その理由は、脱ホルミル化反応後の反応媒体中に平衡状
態で存在している、α−APM、α−L−アスパルチル
−L−フェニルアラニンジメチルエステル、d−L−ア
スパルチル−L−フェニルアラニン−3−メチルエステ
ル、及び遊離のα−L−アスパルチルーL−フェニルア
ラニンの系中において、特定量の特定範囲濃度の硫酸水
中では。
態で存在している、α−APM、α−L−アスパルチル
−L−フェニルアラニンジメチルエステル、d−L−ア
スパルチル−L−フェニルアラニン−3−メチルエステ
ル、及び遊離のα−L−アスパルチルーL−フェニルア
ラニンの系中において、特定量の特定範囲濃度の硫酸水
中では。
比較的早くα−APM硫酸塩が形成されやすく、しかも
硫酸塩が塩酸塩にくらべて難溶性であるため、沈澱とし
て(t−AP、M硫酸塩が系外に分離されやすいため反
応速度が早くなるものと推定される。
硫酸塩が塩酸塩にくらべて難溶性であるため、沈澱とし
て(t−AP、M硫酸塩が系外に分離されやすいため反
応速度が早くなるものと推定される。
本発明方法では、このようにエステル化工程において特
定量の硫酸を特定濃度範囲内に調整するため、前段のF
APLの脱ホルミル化工程において使用する硫酸濃度も
、おのずと制限する必要がある。
定量の硫酸を特定濃度範囲内に調整するため、前段のF
APLの脱ホルミル化工程において使用する硫酸濃度も
、おのずと制限する必要がある。
本発明の脱ホルミル化工程においては、仕込みのFAP
Lに対し、メタノールを3.0〜5.0モル倍用いる。
Lに対し、メタノールを3.0〜5.0モル倍用いる。
メタノール量をこれ以上に多くすると、ジエステル体が
多くなるだけで、α−APMの収率にはあまり関係しな
いが、エステル化反応終了後の回収にコスト高となる。
多くなるだけで、α−APMの収率にはあまり関係しな
いが、エステル化反応終了後の回収にコスト高となる。
またこれより少なくすると脱ホルミル化がおそくなリエ
ステル化が進みにくくなるので好ましくない。
ステル化が進みにくくなるので好ましくない。
また使用される硫酸は、仕込みFAPLに対し。
通常酸加水分解に使用されているように当量より若干過
剰、即ち、FAPLに対し1,1〜1.2モル倍用いる
。硫酸側中量が少ないと脱ホルミルfヒが進まず、あま
り多いとペプチド結合の解裂を生じる。使用する硫酸は
25〜50重量%濃度のものを用いる必要があり、50
チ以上では、使用量を少くシてもFAPLのラセミ化反
応や、ペプチド結合の解裂なと副生成物が生じる。また
25%以下ではエステル化工程における濃度調整におい
て所望の濃度までアップできない。
剰、即ち、FAPLに対し1,1〜1.2モル倍用いる
。硫酸側中量が少ないと脱ホルミルfヒが進まず、あま
り多いとペプチド結合の解裂を生じる。使用する硫酸は
25〜50重量%濃度のものを用いる必要があり、50
チ以上では、使用量を少くシてもFAPLのラセミ化反
応や、ペプチド結合の解裂なと副生成物が生じる。また
25%以下ではエステル化工程における濃度調整におい
て所望の濃度までアップできない。
本発明説ホルミル化工程にl13cjる反応温度は。
公知の25〜60℃、好ましく゛ば50℃付近が適当で
あり、それ以下では反応がおそく、また高いとペプチド
結合の解裂などの望ましくない副反応が生じ易くなる。
あり、それ以下では反応がおそく、また高いとペプチド
結合の解裂などの望ましくない副反応が生じ易くなる。
反応時間は通常、約1時間で反応マスが均一になり、脱
ホルミル化反応は完結し、95qb以上のd−L−アス
パルチル−L−フェニルアラニンが得られる。
ホルミル化反応は完結し、95qb以上のd−L−アス
パルチル−L−フェニルアラニンが得られる。
このようにして得られた反応マス中には通常、a−L−
アスパルチル−L−フェニルアラニンが30〜50%、
α−APMが約27〜28チ含有されており、ついでこ
の反応マスは、十分に冷却し、ついで、適切に濃度調整
された硫酸水溶液を、硫酸として、仕込みN−ホルミル
−<t−L−7スパルチルーL−フェニルアラニンに対
して2〜3モル倍、かつ全硫酸濃度が60〜80重量%
になるように撹拌下滴下する。硫酸量が、2倍モル以下
では、反応が遅くなり、3倍モル以上使用しても目的物
を得ることが出来るが、反応が著しく速くはならないの
で、経済的に無意味である。更に。
アスパルチル−L−フェニルアラニンが30〜50%、
α−APMが約27〜28チ含有されており、ついでこ
の反応マスは、十分に冷却し、ついで、適切に濃度調整
された硫酸水溶液を、硫酸として、仕込みN−ホルミル
−<t−L−7スパルチルーL−フェニルアラニンに対
して2〜3モル倍、かつ全硫酸濃度が60〜80重量%
になるように撹拌下滴下する。硫酸量が、2倍モル以下
では、反応が遅くなり、3倍モル以上使用しても目的物
を得ることが出来るが、反応が著しく速くはならないの
で、経済的に無意味である。更に。
全硫酸濃度が60%以下では目的物の溶解度が高く、収
率が低くなり、またgo1以上ではペプチド基の結合が
切れ、副生成物が生じるので好ましくない。反応温度は
、θ〜50’Cまで可能であるが、温度が低いと反応が
おそく、高いと副反応を生じるので、好ましくは15〜
35℃が望ましい。
率が低くなり、またgo1以上ではペプチド基の結合が
切れ、副生成物が生じるので好ましくない。反応温度は
、θ〜50’Cまで可能であるが、温度が低いと反応が
おそく、高いと副反応を生じるので、好ましくは15〜
35℃が望ましい。
硫酸を滴下した後、引き続き撹拌下1時間すると、α−
APM硫酸塩が析出しはじめ、48〜96時間でほぼ平
衡に達する。また反応時に結晶の種として、d−APM
を約1俤程度の少量加えると、結晶の析出開始を早める
ことができる。析出した結晶はヂ別し、ヂ塊を適量の水
に懸濁または溶解し、アルカリ、例えば5チのアンモニ
ア水などで(t−APMの等電点まで中布すると、遊離
のα−AP、Mが析出する。
APM硫酸塩が析出しはじめ、48〜96時間でほぼ平
衡に達する。また反応時に結晶の種として、d−APM
を約1俤程度の少量加えると、結晶の析出開始を早める
ことができる。析出した結晶はヂ別し、ヂ塊を適量の水
に懸濁または溶解し、アルカリ、例えば5チのアンモニ
ア水などで(t−APMの等電点まで中布すると、遊離
のα−AP、Mが析出する。
以下、実施例によつて本発明の詳細な説明する◎尚、実
施例中の高速液体クロマトグラフィーの分析条件は次の
通りである@ 高速液体クロマトグラフィーの分析条件カラム: YM
Cpack A−3126uxlX150xa(充填剤
:0DS) す 移動相:O,QO5M/Jへブタンスルホン酸ナト争つ
ム永溶液:メタノール−65:35〜60:40(体積
比) (リン酸でpH=2.5に調整) 流t:lR1/111I 検出器:紫外分光光度計 〔実施例1〕 300ゴの4つロフラスコに、メタノール31扉t、S
Oチ硫*42.3.9(0,216モル)、N−ホルミ
ル−(t−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン(
FAPL)66.5.9(0,215モル)を仕込み、
5゛0℃で1時間撹拌すると、均一な溶液になった。次
に、20°C以下に冷却し、70%硫酸42.3 #
(0,302モル)を25℃をこえないように滴下し、
さらにα−L−アスパルチルーL−フェニルアラニンメ
チルエステル(α−APM)0.5!iを加え、25℃
で3日間撹拌すると、白色の結晶が析出した。反応マス
を5℃以下に冷却し、析出した結晶を炉別して、ヂ塊i
09.5.9を得たうこの枦塊を高速液体クロマトグラ
フィーで分析すると、α−L−アスパルチルーL−フェ
ニルアラニンメチルエステル(d−APM)食51.2
9(収率80,9チ対FAPL)を含有していた。
施例中の高速液体クロマトグラフィーの分析条件は次の
通りである@ 高速液体クロマトグラフィーの分析条件カラム: YM
Cpack A−3126uxlX150xa(充填剤
:0DS) す 移動相:O,QO5M/Jへブタンスルホン酸ナト争つ
ム永溶液:メタノール−65:35〜60:40(体積
比) (リン酸でpH=2.5に調整) 流t:lR1/111I 検出器:紫外分光光度計 〔実施例1〕 300ゴの4つロフラスコに、メタノール31扉t、S
Oチ硫*42.3.9(0,216モル)、N−ホルミ
ル−(t−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン(
FAPL)66.5.9(0,215モル)を仕込み、
5゛0℃で1時間撹拌すると、均一な溶液になった。次
に、20°C以下に冷却し、70%硫酸42.3 #
(0,302モル)を25℃をこえないように滴下し、
さらにα−L−アスパルチルーL−フェニルアラニンメ
チルエステル(α−APM)0.5!iを加え、25℃
で3日間撹拌すると、白色の結晶が析出した。反応マス
を5℃以下に冷却し、析出した結晶を炉別して、ヂ塊i
09.5.9を得たうこの枦塊を高速液体クロマトグラ
フィーで分析すると、α−L−アスパルチルーL−フェ
ニルアラニンメチルエステル(d−APM)食51.2
9(収率80,9チ対FAPL)を含有していた。
続いて、ヂ塊を冷水200mgに懸濁し、5チアンモニ
ア水を撹拌下、5℃に保ちながら滴下し、pHを4.7
に調整した。析出した白色結晶を炉別し、冷水LOOm
jで洗浄して、55〜60℃で16時間減圧乾燥した。
ア水を撹拌下、5℃に保ちながら滴下し、pHを4.7
に調整した。析出した白色結晶を炉別し、冷水LOOm
jで洗浄して、55〜60℃で16時間減圧乾燥した。
精α−APMの収歇は、47.8.9(75,sチ対F
APL)であった。
APL)であった。
〔tt’f: −+15.0 (C=4.15Nギ酸)
。TLC分析では98チ以上の純度のα−APMであっ
た。
。TLC分析では98チ以上の純度のα−APMであっ
た。
図1は、N−ホルミル−α−L−アスパルチル−L−フ
ェニルアラニン(FAPL)脱ホルミル化後のd−L−
7スパルチルーL−フェニルアラニンの、水−メタノー
ル−酸系反応媒体中での、エステル化反応工程における
酸の種類及び酸水溶液濃度と、目的生成物の収率及び反
応時間との関係図である。 (A)、(B)、(C)は、反応媒体が水−メタノール
−硫酸であり、 CB):硫酸濃度55チ、硫酸量2.2モル倍/対FA
PL、仕込みメタノール量 3.38モル倍/対FAPL。 (C):硫酸濃度50チ、硫酸量2モル倍/対FAPL
、仕込みメタノール、jl13.38モル倍/対FAP
L。 (D)は、反応媒体が水−メタノール−塩酸であり、塩
酸濃度24チ、塩酸量3.36モル倍/対FAPL、仕
込みメタノール量2.63モル倍/対v Ap Lo
(特開昭53−82752号公報実施例2の方法)
ェニルアラニン(FAPL)脱ホルミル化後のd−L−
7スパルチルーL−フェニルアラニンの、水−メタノー
ル−酸系反応媒体中での、エステル化反応工程における
酸の種類及び酸水溶液濃度と、目的生成物の収率及び反
応時間との関係図である。 (A)、(B)、(C)は、反応媒体が水−メタノール
−硫酸であり、 CB):硫酸濃度55チ、硫酸量2.2モル倍/対FA
PL、仕込みメタノール量 3.38モル倍/対FAPL。 (C):硫酸濃度50チ、硫酸量2モル倍/対FAPL
、仕込みメタノール、jl13.38モル倍/対FAP
L。 (D)は、反応媒体が水−メタノール−塩酸であり、塩
酸濃度24チ、塩酸量3.36モル倍/対FAPL、仕
込みメタノール量2.63モル倍/対v Ap Lo
(特開昭53−82752号公報実施例2の方法)
Claims (1)
- N−ホルミル−α−L−アスパルチル−L−フェニルア
ラニンに対して、メタノール3.0〜5.0モル倍、及
び25〜50重量%の硫酸水溶液を約等モル用いた反応
媒体中で、N−ホルミル−α−L−アスパルチル−L−
フェニルアラニンを脱ホルミル化した後、ひきつづき、
反応媒体中に新たに硫酸を追加して硫酸濃度が60〜8
0重量%、及びその使用量が仕込みのN−ホルミル−α
−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンに対して2
〜3モル倍となるように調整してエステル化反応を行い
、得られたα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニ
ンメチルエステルの硫酸塩を分離、中和することからな
るα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチル
エステルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60106889A JPS61268699A (ja) | 1985-05-21 | 1985-05-21 | α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60106889A JPS61268699A (ja) | 1985-05-21 | 1985-05-21 | α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61268699A true JPS61268699A (ja) | 1986-11-28 |
Family
ID=14445047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60106889A Pending JPS61268699A (ja) | 1985-05-21 | 1985-05-21 | α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61268699A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63145298A (ja) * | 1986-12-10 | 1988-06-17 | Mitsui Toatsu Chem Inc | α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルの製造方法 |
-
1985
- 1985-05-21 JP JP60106889A patent/JPS61268699A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63145298A (ja) * | 1986-12-10 | 1988-06-17 | Mitsui Toatsu Chem Inc | α−L−アスパルチル−L−フエニルアラニンメチルエステルの製造方法 |
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