JPH05202094A - α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル又はその塩酸塩の製造法 - Google Patents

α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル又はその塩酸塩の製造法

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JPH05202094A
JPH05202094A JP3221331A JP22133191A JPH05202094A JP H05202094 A JPH05202094 A JP H05202094A JP 3221331 A JP3221331 A JP 3221331A JP 22133191 A JP22133191 A JP 22133191A JP H05202094 A JPH05202094 A JP H05202094A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニ
ンメチルエステルもしくは晶析中にα−L−アスパルチ
ル−L−フェニルアラニンメチルエステルへと変換され
得る化合物、および不純物を含む液から、不純物含量の
著しく低減されたα−L−アスパルチル−L−フェニル
アラニンメチルエステル塩酸塩を晶析せしめる。 【構成】 α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニ
ン誘導体を含有する液を、α−L−アスパルチル−L−
フェニルアラニンメチルエステル塩酸塩の結晶が懸濁し
た溶液中に機械的攪拌を行いながら加える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はペプチド系甘味料として
有用なα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメ
チルエステル(以下、α−APMと略す)またはその塩
酸塩の製造方法に関する。さらに詳しくは、種々の方法
により合成した、少なくともβ−L−アスパルチル−L
−フェニルアラニン誘導体(以下、β−AP誘導体と略
す)を不純物として含む粗α−APMを、塩酸、メタノ
ールの存在下晶析してα−APMをその塩酸塩として得
ることにより不純物を淘汰する方法において、α−AP
M塩酸塩の結晶が懸濁した溶液中に、粗α−APM、ま
たは晶析中にα−APMへと変換され得る化合物を機械
的攪拌を行いながら加えることにより、分離後のα−A
PM塩酸塩中の不純物含量を著しく低減させることを可
能ならしめたものである。
【0002】α−APMは、しょ糖の約200倍の甘味
を呈するペプチド系甘味料であり、その良質な甘味と低
カロリーであることによって近年ダイエット甘味料とし
て重用され、その需要は1995年までに全世界で1万
トンを越えるであろうと予測されている。
【0003】
【従来の技術】α−APMは、L−アスパラギン酸(以
下、L−Aspと略すことがある)とL−フェニルアラ
ニン(以下、L−Pheと略すことがある)とからなる
ジペプチド化合物で、その製法に関して多くの方法が知
られているが、その大多数は、α−APMを塩酸塩とし
て単離し、得られたα−APM塩酸塩を中和晶析してα
−APMを得る方法である。
【0004】α−APM塩酸塩を中和晶析、精製してα
−APMの製品を得る方法としては,α−APMの晶癖
改善および不純物淘汰などの面でさまざまな工夫がなさ
れており、逆にいえば何等かの工夫をしなければ純粋な
α−APMを得ることは非常に困難であって、通常、中
和晶析によって粗α−APM結晶を得た後、再結晶析を
行う、または水中に懸濁状態で結晶を洗浄する等の精製
を行うことによって純粋なα−APM結晶を得ているた
め、粗α−APM結晶中の微量の不純物の量が精製工程
の効率や設備投資額に大きく影響することになる。とこ
ろで、その不純物のほとんどは原料のα−APM塩酸塩
から持ち込まれてくるものであり、従って中和晶析後の
粗α−APM結晶中の不純物含量はα−APM塩酸塩中
の不純物量に大きく依存する。 すなわち中和晶析、精
製によって不純物を除くには、精製法に工夫を凝らすこ
とも重要であるが、α−APM塩酸塩の段階で不純物含
量の少ないものを得ることがより直接的で効果的な方法
であるといえる。
【0005】これまでに知られているα−APM塩酸塩
の製造法としては、1)アスパラギン酸無水物の強酸塩
とL−フェニルアラニンメチルエステル(以下、L−P
Mと略すことがある。)を縮合する方法(例えば特公昭
51−40069)、 2)N−ホルミル−アスパラギ
ン酸無水物とL−PMを縮合し、続いて既知の方法によ
り脱ホルミル化し、塩酸塩として晶析する方法(例えば
特公平01−033479)、 3)N−ホルミル−ア
スパラギン酸無水物と、L−Pheとを縮合し、生成し
たN−ホルミル−α−L−アスパルチルフェニルアラニ
ン(以下、F−α−APと略す)をメタノール、塩酸の
存在下晶析してエステル化させる方法(例えば特公昭5
5−26133)、 4)3−ベンジル−6−カルボキ
シメチル−2,5−ジケトピペラジン(以下、α−AP
・DKPと略す)を水、メタノール、強酸の存在下で部
分加水分解する方法(例えば特開昭60−17479
9)などがあるが、これらのいずれの方法によっても、
β−AP誘導体をはじめとする不純物の塩酸塩結晶に対
する混入は避けられず、例えばβ−L−アスパルチル−
L−フェニルアラニンメチルエステル(以下β−APM
と略記する)は全ての方法で混入し、また、塩酸塩とし
て結晶を分離しようとする場合、α−APM塩酸塩の晶
析系は平衡系であるため、エステルが加水分解されたα
−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン(以下、α
−APと略す)の混入は避けられない。また、2)、
3)の方法では、脱保護反応を完全に100%進行させ
ない限り、脱保護されなかったN−ホルミル−α−L−
アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル
(以下、F−α−APMと略す)やF−α一APが混入
してしまうというような問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は、これまでに知られているいかなる合成ルートを選ん
でも、通常工業的によく用いられる回分式晶析法によっ
て得られるα−APM塩酸塩結晶中の不純物含量を効果
的に低減させるのが困難な点である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するため鋭意検討の結果、回分式晶析法を用い
ず、α−APM塩酸塩の結晶がすでに析出し懸濁してい
るメタノール、塩酸を含む溶液中に、何らかの方法によ
り調製した、α−APMもしくは晶析中にα−APMへ
と変換され得る化合物を含む、晶析に賦せられるべき均
一溶液を、機械的攪拌を行いながら加えることにより、
分離後のα−APM塩酸塩中の不純物含量が著しく低減
されることを見いだし、本発明を完成した。
【0008】本来、
【化1】 で表される4種の化合物や、
【化4】 で表される化合物はメタノールおよび塩酸の存在下で互
いに平衡関係にあり相互に変換し合う。よって、回分式
晶析法により晶析した場合、均一溶液からα−APMが
起晶する際に系内に存在しているα−APMと平衡関係
にあるその他の化合物がα−APM塩酸塩結晶中にある
程度の量混入してしまう。
【0009】本発明者は、上記の平衡が、溶解度の低い
α−APM塩酸塩結晶が析出して平衡系外に除かれてい
る過程では、全体としてα−APM側に大きく偏ること
になり、晶析系全体の不純物の割合は経時的に減少して
いくことを見いだし、その過程で何らかの方法で調製し
たα−APMを含む液(以下、被晶析液と呼ぶ)を加え
れば、分離後のα−APM塩酸塩結晶中の不純物含量が
著しく減少することを見いだした。
【0010】晶析溶媒としては、従来の晶析法で普通に
知られているものでよい。すなわち、一定濃度の塩酸を
使用し、場合に応じてメタノールを加えてもよい。組成
を容量パーセントで表すと、メタノール:0〜20%、
塩化水素:8〜55%、残りは水という組成が良好であ
る。
【0011】晶析温度は、あまり高すぎると不純物含量
が増し、また低すぎると晶析速度が遅くなるため、0〜
60℃位が適当である。 また晶析滞留時間としては1
0時間以上でないと満足すべき収率が得られないことが
多い。
【0012】晶析中の懸濁液への、被晶析液の加え方
は、できるだけゆっくり連続的に加えた方が不純物を減
少させる効果は大きいが、被晶析液の調製が回分式操作
で行われる場合、被晶析液と懸濁液との容積比が1:2
以上であれば、その液は全量可及的速やかに加えてしま
っても効果がみられる。余り加える速度を遅くしても顕
著な効果はなく、被晶析液が、塩酸を用いてF−α−A
PMの脱ホルミル化反応を行った液のように塩酸を含む
場合などは、かえって被晶析液中での起晶がおこってし
まったりといった不都合が生じることがある。
【0013】また、晶析時の懸濁液中には、塩化ナトリ
ウム、塩化アンモニウム等の無機塩化物が含まれていて
も、その無機塩化物の飽和溶解度以下の量であれば分離
したα−APM塩酸塩の結晶品質にほとんど影響を与え
ない。従って、請求項3の、β−APM誘導体から、α
−APM誘導体への変換反応に際し、水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウムなどの無機塩基を用いた場合も、中
和により生成する無機塩化物の量が飽和溶解度以下であ
るならその反応液を直接α−APMが懸濁している溶液
中に加えても差し支えない。
【0014】本発明における機械的攪拌には特に制約は
なく、攪拌翼による攪拌混合などのように晶析槽内を均
一に混合し得る方法であればいずれの方法を用いてもよ
い。
【0015】なお、以上の方法により得られたα−AP
M塩酸塩の結晶は、不純物含量が少ないというばかりで
なく、回分式操作で得られた結晶よりも結晶が大きく分
離性が良好であり、結晶と晶析母液を分離した後の結晶
中の付着母液が少なくなるため洗浄水の量が少量で済
み、ひいては収率の向上につながるという利点をも有し
ていることがわかった。
【0016】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。
【0017】
【実施例1】図1のような装置を組み立て、表1の組成
の、α−APM塩酸塩を晶析中のスラリー2.4lと、
35%塩酸440mlおよび塩化アンモニウム177g
を張り込んだ。このスラリーを30℃に保ち、表2の組
成の脱ホルミル化反応後の均一溶液を420mlと、塩
酸塩結晶として析出する分として、35%塩酸を123
ml、計543mlを約3分間かけてくわえた。この操
作を8時間おきに1日3回行い4日間継続した。
【0018】
【表1】
【0019】
【表2】
【0020】一方、第1回目の投入開始と共にラボ用の
スラリーポンプで第1槽から第2槽に1630ml/D
ayの割合でスラリーを引き抜いた。この第2槽は24
時間ごとに交換し、貯ったスラリーはその後20℃で6
3時間晶析し、その後5℃に冷却して4時間後に振り切
り分離して、結晶を200mlの冷水でよく洗浄した。
4日目の引き抜きスラリーより得られた結晶は510g
であり、その組成は表3のようであった。(付着水分2
0%)
【0021】
【表3】
【0022】
【実施例2】実施例1で得られた結晶50gを、α−A
PM濃度が49g/lとなるように、60℃で水に加熱
溶解し、その溶解液に29%アンモニア水を加えてpH
=4.8に調製し、その液を5℃まで冷却し析出したα
−APM結晶を濾取し、減圧乾燥後不純物含量を測定し
たところ、α−APMに対して0.81重量パーセント
であった。(結晶収量28.7g,収率 86.5%)
【0023】
【実施例3】内容量3lのジャケット付き反応器4個
を、図2のように組み立てた。 この第1槽に実施例1
と同様に初期スラリーを張り込み30℃に保った。この
容器に実施例1と同様の脱ホルミル化反応液と35%塩
酸を、実施例1と同様に、1日3回加えた。 一方、第
1槽から第2槽へは、スラリーを1630ml/日の速
度で連続的に引き抜き、第2槽のスラリーが2.85l
になった後、その量を保つように第3槽へポンプで連続
的に引き抜いた。第2槽と第3槽は20℃に保った。
第3槽中のスラリーが2.85lになった後、同様に第
3槽中のスラリー量を保つように第4槽へスラリーを引
き抜いた。第4槽は5℃に保ち、1日ごとに貯ったスラ
リー中の結晶を実施例1と同様に分離した後、HPLC
等により組成を分析した。
【0024】各槽の滞留時間は、第1槽が45時間、
2,3槽が各42時間、第4槽が12時間である。 こ
の連続晶析を10日間続け、10日目の分離結晶を分析
したところ表4の様な組成であった。 結晶収量 50
0g、うち付着水分 18%。
【0025】
【実施例4】実施例3で得られた結晶50gを、実施例
2と同様に処理し、得られた粗α−APMの不純物含量
を測定したところ、α−APMに対して0.72重量%
であった。(結晶収量30.0g,収率86.9%)
【0026】
【実施例5】β−L−アスパルチル−L−フェニルアラ
ニンジメチルエステル塩酸塩(β−APM・HClと
略す) 5.65gをメタノールに溶解して1Lとした
溶液を調製した。この溶液200mlを、60℃に昇温
したのち、無水炭酸ナトリウムの結晶を868mg加
え、懸濁しつつ60℃にて攪拌下8時間反応させ、反応
液をHPLC分析したところ、α−AP誘導体(α−A
PM+α−AP・DKP+α−AP・DKPOMe)
が75%生成していた。 この反応液にHO30ml
と35%HCl 10mlを加え、全量50mlになる
まで濃縮した。その液を、実施例1の初期スラリー 1
00mlに、機械的攪拌を行いながら3分間で加え、そ
の後20℃で85時間、5℃で4時間晶析し、結晶を分
離して少量の冷水で洗いHPLC分析したところ、水分
26%、α−APM純度90.1%であった。
【0027】
【実施例6】塩酸濃度5.5M/L,メタノールと水の
モル比0.25の混合溶媒400gにα−AP・DKP
105gを懸濁し、80℃で約1時間攪拌したところ
結晶は完全に溶解した。 この溶解液を、25℃に保っ
た実施例1と同様の初期スラリー 1.0Lに、スラリ
ー温度が25〜35℃を保つように、約1時間かけて加
えた。その後スラリーを25℃で22時間、20℃で6
3時間、5℃で4時間晶析したのち、結晶をろ取し、少
量の冷水で洗浄した(収量 470g)。 得られた結
晶の分析結果は、水分27%、α−APM純度 86%
であった。
【0028】
【参考例1】実施例1、表2の均一溶液1260mlに
35%塩酸370mlを加え、(この量は、実施例1の
1日分にあたる)、その混合液を30℃に保って攪拌し
た。すると約30分後に結晶が析出し始めた。その後3
0℃で計22.5時間、20℃で63時間、5℃で4時
間晶析し、実施例1と同様に結晶を分離したところ、そ
の組成は表5のようであり、不純物含量が高かった。
(結晶収量:550g、付着水分32%)
【0029】
【参考例2】参考例1で得られた結晶を50g用い、実
施例2と同様の操作で得た粗α−APM結晶中の不純物
を測定したところ、α−APMに対して1.43重量%
であった。(結晶収量23.6g,収率 86.3%)
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
って得られるα一APM塩酸塩中の不純物含量は、回分
式晶析法で得られるものより顕著に少なくなるため、塩
酸塩結晶を中和晶析して得られる粗α−APM結晶中の
α−APM純度も高くなり、したがってその後の精製工
程の簡略化が図れるものである。また、本発明の方法で
得られるα−APM塩酸塩結晶は、回分式晶析法で得ら
れる結晶より大きく、従って付着母液量が少なくなるた
め洗浄水量を減らすことができ、それにより収率が向上
するため、工業的にきわめて有利な方法であるといえ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の実験装置を示した図である。
【符号の説明】
1 脱ホルミル化反応液、35%HCl投入口 2 第1槽スラリー引き抜き口 3 ラボ用スラリーポンプ 4 第2槽フィード口 M モーター
【図2】実施例3の実験装置を示した図である。
【符号の説明】 1 脱ホルミル化反応液投入口 2 35%塩酸投入口 3 第1槽スラリー引き抜き口 4,7,10 ラボ用スラリーポンプ 5 第2槽フィード口 6 第2槽スラリー引き抜き口 8 第3槽フィード口 9 第3槽スラリー引き抜き口 10 第4槽フィード口 11 第4槽スラリー引き抜き口 M モーター
【表4】
【表5】
【化2】
【化3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 英雄 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内 (72)発明者 竹本 正 神奈川県川崎市川崎区鈴木町1−1 味の 素株式会社中央研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化1で表されるα−L−アスパルチル−
    L−フェニルアラニン誘導体をメタノール、塩酸、およ
    び水の存在下に晶析してα−L−アスパルチル−L−フ
    ェニルアラニンメチルエステル塩酸塩を製造する方法に
    おいて、α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン
    誘導体を含有する液を、α−L−アスパルチル−L−フ
    ェニルアラニンメチルエステル塩酸塩の結晶が懸濁した
    溶液中に機械的攪拌を行いながら加えることを特徴とす
    るα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニンメチル
    エステルまたはその塩酸塩の製造法。
  2. 【請求項2】 α−L−アスパルチル−L−フェニルア
    ラニン誘導体を含有する液が、化2で表されるN−ホル
    ミル−α−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン誘
    導体の保護基を除去した液である請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 α−L−アスパルチル−L−フェニルア
    ラニン誘導体を含有する液が、化3で表されるβ−L−
    アスパルチル−L−フェニルアラニン誘導体を、化1で
    表されるα−L−アスパルチル−L−フェニルアラニン
    誘導体へと変換した液である請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 化4で表される3−ベンジル−6−カル
    ボキシメチル−2、5−ジケトピペラジン誘導体を、メ
    タノール、塩酸、および水の存在下に晶析してα−L−
    アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル塩
    酸塩を製造する方法において、化4の化合物を、α−L
    −アスパルチル−L−フェニルアラニンメチルエステル
    塩酸塩の結晶が懸濁した溶液中に機械的攪拌を行いなが
    ら加えることを特徴とするα−L−アスパルチル−L−
    フェニルアラニンメチルエステルまたはその塩酸塩の製
    造法。
  5. 【請求項5】 α−L−アスパルチル−L−フェニルア
    ラニン誘導体を含有する液が、β−L−アスパルチル−
    L−フェニルアラニン誘導体をα−L−アスパルチル−
    L−フェニルアラニン誘導体の5mol%から35mo
    l%含む液である請求項1から3までのいずれか記載の
    方法。
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