JPS63133885A - 交流電動機の制御装置 - Google Patents

交流電動機の制御装置

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JPS63133885A
JPS63133885A JP61280064A JP28006486A JPS63133885A JP S63133885 A JPS63133885 A JP S63133885A JP 61280064 A JP61280064 A JP 61280064A JP 28006486 A JP28006486 A JP 28006486A JP S63133885 A JPS63133885 A JP S63133885A
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城地 慎司
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明はサイリスタ電力変換器により*動される交流
電動機の制御装置に関する。
〔従来の技術〕
第11図は特公昭59−1077号公報に記載された従
来の交流電動機の制御装置を示す構成図であり、第11
図において、1は商用交流電源からの交流を直流に変換
する第1の変換器52はその直流を可変周波の交流に変
換する第2の変換器、3は同期電動機、Fはその同期電
動機3の界磁巻線、4は同期電動機3の回転軸の回転角
位置に応じた位相の位置信号を出力する位置検出器、5
は位置検出器4の位置信号を電動機電機子電流の大きさ
に応じて移相し、第2の変換器2の転流進み角γを制御
するγ制御回路、6はγ制御回路5の出力信号により第
2の変換器2のゲート信号を出力するゲート出力回路、
7は速度発電機、8は速度指令回路、9は速度指令回路
8の速度指令信号と速度発電機7の出力信号である速度
帰還信号を突き合わせ増幅する速度偏差増幅器、10は
第1の変換器1の交流入力電流を検出する電流検出器、
11は速度偏差増幅器9の出力信号と電流検出器10の
電流帰還信号を突き合わせ増幅する電流偏差増幅器、1
2は電流偏差増幅器11の出力信号に基き第1の変換器
1の点弧位相を制御するゲートパルス位相器、13は界
磁電流Ifの大きさを指令する界磁電流指令Ifρを出
力する界磁指令回路、14は界磁巻線Fに界磁電流If
を供給するサイリスタ回路17の交流入力電流の大きさ
を検出する電流検出器、15は界磁電流指令Ifpと電
流検出器14の出力信号を突き合わせ増幅する電流偏差
増幅器、16はサイリスタ回路17の点弧位相を制御す
るゲートパルス位相器である。
上記信号7〜12を付した構成要素は、速度偏差に応じ
て第1の変換器1の入力電流、すなわちこれと比例関係
にある電動機3の電機子電流の大きさを制御する速度制
御回路を、信号4〜6を付した構成要素は電流検出器1
0の出力信号、すなわち電機子電流に応じて第2の変換
器2の転流進み角γを制御する転流進み角制御回路を、
信号13〜17を付した構成要素は界磁電流Ifが界磁
電流指令Ifpに比例して流れるようにする界磁制御回
路を、それぞれ構成する。
これら各回路の動作は既に周知のいわゆるサイリスタモ
ータ装置と同様であるから詳細説明を省略する。
第12図は第11図における電動機3の電圧と電流の関
係を示すベクトル図である。第12図において、(a)
は無負荷時、(b)は界磁電流Ifを一定に保ち、力率
が一定となるように転流進み角γを制御した場合の負荷
時、(c)は別途界磁電流Ifを電機子電流Iaに比例
するように制御し、転流進み角γを一定にして運転した
時のベクトル図である。
第12図(b)から明らかなように、たとえ力率を所定
の値に保てたとしても、端子電圧Vは電様子電流Iaの
増加(IalからIa2)に伴ない低下(V XからV
2)する。この電圧低下により、第2の変換器2におけ
る転流可能な最大電流値が低下する。その結果、電動機
3から十分な出力を得ることができない。
第12図(Q)の場合は、電機子電流Iaの増加(I 
alからIa、)に伴なって端子電圧Vが上昇(vlか
らV2)するので、同図(b)のような不都合はない。
しかし、過負荷時においては端子電圧Vが定格時より高
くなるため、第2の変換器2のサイリスタに高耐圧のも
のが必要になる。また、電動機自体が磁気飽和を起すた
め、期待されるほど大きな出力が得られなくなることが
ある。さらに、軽負荷時では端子電圧Vが低下する結果
、それに伴ない第1の変換器1の力率(電源力率)が低
下してしまうという不都合を有する。
なお、上記問題点の解決手段として、特公昭59−10
77号公報には、端子電圧と同期リアクタンス降下分を
ベクトル的に加算して得られる無負荷誘起電圧E0の大
きさと、この無負荷誘起電圧E、と電機子電流Iaの位
相差を制御することにより、端子電圧を電機子電流に対
して無関係に一定に制御する方式が詳細に述べられてい
る。
第13図はこの動作原理を示すベクトル図であるが、こ
こでは簡単にこの動作を説明する。端子電圧Vを一定に
するために電機子電流Iaの大きさに応じて、無負荷誘
起電圧E。の大きさ及び該Enと端子電圧の位相差θ(
相差角)を制御するとともに電機子電流Iaと端子電圧
の位相差φが一定となるように、φ十〇 の関係を保持
しつつ第2の変換器の位相(φ十〇)を制御している。
しかしながら、この方式では端子電圧が一定に制御され
るたあに、電機子電流の大きさに応じて第2の変換器の
転流重なり角Uが変化し、第2の変換器のアーム素子で
あるサイリスタへの逆電圧の印加期間(φ−U)が変化
する。
このとき、第2の変換器を多相化(例えば12相)して
トルク脈動を低減し、大容量サイリスタモータを駆動す
る場合には、30°毎に転流を行うだめに、他相の転流
の影響により第14図に示すようにアーム素子であるサ
イリスタの逆電圧期間はφ〉30°であっても30°−
uになり、第2の変換器の安定な転流を行なわせるため
にはこの転流重なり角を電機子電流の増加に対して非常
に大きくならないような端子電圧の設定が必要になる。
また、この電圧を精度よく制御するためには、交流電動
機3の磁気飽和特性を考慮しなければならず、前記公報
に示す従来装置は精度の点で問題がある。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来の交流電流機の制御装置は以上のように構成されて
いるので、負荷変動により端子電圧や力率が大幅に変動
し、第2の変換器の転流が不安定になったり、十分な出
力が得られない。また、電動機端子電圧の検出に際して
電力変換器を構成するインバータの転流の影響を受け、
精度良く検出できないなどの問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、負荷変動による端子電圧と力率の変動を防止
して、安定に転流を行なわせ十分な出力を得ることがで
き、また、精度良く端子電圧を検出できる交流電動機の
制御装置を得ることを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明の係る交流電動機の制御装置は、無負荷端子電
圧指令回路の指令信号及び力率角指令回路の指令信号に
もとづき電機子電流の大きさに応じて端子電圧と無負荷
誘起電圧の位相差θ(相差角)と界磁電流を制御すると
ともに、端子電圧の大きさを所定の転流余裕角を確保で
きるように制御するベクトル演算器と、第2の変換器の
直流電圧制御回路と、電動機の端子電圧制御回路と、電
動機の端子電圧を電力変換器を構成するインバータの転
流開始点で読込むデータ読込器を具備したものである。
〔作用〕
この発明における交流電動機の制御装置は、端子電圧の
軌跡を界磁電流の軸(d軸)と並行するようにベクトル
演算器により制御し、上記界磁電流は端子電圧を生じる
ための磁化電流のd軸成分と界磁電流の軸と直交する軸
(q軸)に生じる電機子反作用起電力成分を補償するた
めの界磁電流成分との和により制御し、また、直流電圧
制御回路により第2の変換器の点弧位相を補正制御し。
また、電動機の端子電圧を電力変換器を構成するインバ
ータの転流開始点で読込み、転流(転流重なり角)によ
る電圧落ち込みの影響を受けることなく端子電圧を検出
して端子電圧制御回路で界磁電流の補正制御をすること
により、転流動作が安定する。
〔実施例〕
以下、この発明の一実施例を図について説明する。第1
図において、18は電動機3の端子電圧に対する電機子
電流の位相角(力率角)φを指令する力率角指令回路、
19は電動機3の無負荷時の端子電圧を指令する無負荷
端子電圧指令回路、20はベクトル演算器であって、上
記の力率角指令回路18及び無負荷端子電圧指令回路1
9の指令と電機子電流Iaが入力され、界磁電流指令I
fρ及び第2の変換器2の位相指令βを出力する。34
は位相制御回路であって、位置検出器4及びこのベクト
ル演算器20の指令にもとづき、第2の電力変換器2の
導通位相角を制御する。また、インバータ転流開始点に
より割込信号INT(ゲートシグナル)を発生する機能
を有する。
21は直流電圧指令回路であって、電機子電流信号Ia
と、電動機3の端子電圧信号Vfbと、ベクi・ル演算
器20の転流進み角γが入力され、直流電圧指令E r
efを出力する。
22は直流電圧偏差増幅器であって、第2の変換器2の
直流電圧検出器31の出力信号である直流電圧信号Ef
bと前記直流電圧指令E refとの偏差を増幅する。
23は第1のスイッチであって、速度及び電機子電流の
レベルを判別する第1のレベル判別器24によって開閉
が制御され、前記直流電圧偏差増幅器22の出力信号を
入切する。
25は第1の加算器であって、前記第1のスイッチ23
の出力信号とベクトル演算器2oの出方信号を加算し、
その出力を位相制御回路34に位相指令βとして与える
26は端子電圧指令回路であって、ベクトル演算器20
の端子電圧Vと電機子電流信号Iaが入力され、端子電
圧指令Vrefを出力する。
27は端子電圧偏差増幅器であって、端子電圧検出器3
3の出力信号である端子電圧信号Vfbと前記端子電圧
指令回路26の端子電圧指令Vrefとの偏差を増幅す
る。
28は第2のスイッチであって、速度のレベルを判別す
る第2のレベル判別器29によって開閉が制御され、前
記端子電圧偏差増幅器27の出力信号を入切する。
30は第2の加算器であって、前記第2のスイッチ28
の出力信号とベクトル演算器20の出力信号IfPを加
算し、その出力を電流偏差増幅15に界磁電流指令とし
て与える。
32は電動機3の端子電圧を検出する変成器(以下、P
Tと略称する)、33はそのPTの出力信号を直流とし
て検出するダイオード整流器。
35はダイオード整流器33の検出信号Vfb’ をフ
ィルタするフィルタリングである。36はインバータ位
相器34が発生する割込信号INTにより、フィルタ3
5の出力Vfb’を読込むデータ読込器である。
第2図はベクトル演算器20の詳細構成図を示す。第2
図において、201は無負荷端子電圧v0と電機子反作
用aと力率角φにより相差角θを出力するθ関数テーブ
ル、202はこのθ関数テーブル201の出力とvoに
より端子電圧Vを演算する端子電圧演算回路、203は
この端子電圧演算回路202の出力信号から磁化電流i
μを演算する電動機3の無負荷飽和曲線テーブル、20
4はこの無負荷飽和曲線テーブル203の出力信号及び
相差角Oより、磁化電流のd軸成分iμdを出力するi
μd演算回路、205は電機子電流Iaと力率角φより
q軸電機子反作用電圧成分Eaqを演算するEaq演算
回路、206はこのEaq演算回路205の出力信号よ
り電機子反作用の補償界磁電流成分ifaを演算するi
fa演算回路、207はこのifa演算回路206及び
上記iμd演算回路204の出力信号を加算する界磁電
流指令発生回路としての加算器、208は端子電圧V及
び力率角φにより転流重なり角U(以下、Uと略称する
)を演算するU演算回路、2o9はU演算回路208の
出力信号−と力率角φを加算する加算器、210はこの
加算器209の転流進み角γと相差角θを加算する加算
器であり、この加算器209,210で位相指令発生回
路をなす。
次に、上記実施例の動作を第3図に示すベクトル図を参
照して説明する。基準軸として、界磁電流の方向をd軸
とし、これと直交する軸方向をq軸とすれば、q軸方向
に電動機3の無負荷誘起電圧が発生する。
この発明における制御手段の基本をなすものは、q軸上
の無負荷端子電圧V。に対して、電機子電流Iaに応じ
て端子電圧Vのベクトル軌跡が、d軸方向と並行に推移
するように制御することである。
端子電圧Vとq軸との位相差(相差角)を0、電機子電
流Iaと端子電圧Vの位相差(力率角)をφとすれば、
端子電圧Vは無負荷端子電圧V。
とd軸方向に生じる電機子反作用電圧成分Ead=Xa
qIacos (φ+θ)のベクトル和として求められ
1次式の関係が成立する。
V、tan O= Xaq I acos (φ+0)
−・−・−−−−−(1)(1)式を変形して(2)式
を得る。
ここで(2)式の左辺は、無負荷端子電圧■。
に対するd軸電機子反作用電圧成分のパーユニット(p
erunit)値を示している。0関数テーブルにより
、所定の力率角φに対する相差角θを求めることができ
る。
第4図はこのθ関数テーブル201の一例をグラフにし
て示したものである。
端子電圧Vは相差角θの関数として次式より求められる
COSθ ■演算回路202は(3)式に従い端子電圧Vを演算す
る。
次に、この端子電圧Vに対して直交する方向に生じる磁
化電流iμを無負荷飽和曲線テーブル203により求め
る。この無負荷飽和曲線テーブル203はその一例を曲
線1として第5図にグラフにして示すように、電動機3
の磁気飽和を考慮した所定の速度における誘起電圧と界
磁電流の関係を示すものであり、また、この磁化電流i
μは電動機3の合成起磁力に相当する。
この磁化電流iμのd軸成分iμdは次式の関係式に従
い演算され、iμd演算回路204は(4)式の演算を
実行する。
iμd=iμcosθ     ・・・・・・・・・・
・・・・・ (4)一方、q軸方向の電機子反作用電圧
成分Eaqは次式の関係式で与えられ、Eaq演算回路
205において演算される。
E aq = X ad I asin (φ十θ)・
−・・−−−−=−(5)このq軸方向の電機子反作用
電圧成分Eaqはd軸方向の界磁電流成分ifaによっ
て補償するように制御される。この場合の電機子反作用
電圧成分Eaqから界磁電流成分ifaの変換はifa
演算回路206によって実行され1次式に示すように、
第5図に示す無負荷飽和曲線の接線特性Kfaを係数に
して変換される。
1fa= Kfa−Eaq     ・・・・・・・・
・・・・・・・ (6)上記(4)式及び(6)式に従
って得られたd軸の界磁電流成分jμLifaを加算器
207により加算して、次式のように界磁電流指令If
pを得ている。
Ifp=iμd + ifa     ・・・・・・・
・・・・・・・・  (7)第2の変換器2の位相指令
βは、q軸方向に対して次式の関係式によって相差角θ
と力率角φ及び転流重なり角Uの和で与えられる。
β=0+φ+−・・・・・・・・・・・・・・・ (8
)このとき、端子電圧Vに対する第2の変換器2の転流
進み角γは次のようになる。
γ=φ+−・・・・・・・・・・・・・・・ (9)こ
こで転流重なり角Uは次式に示される。
なお、(10)式は ■ 及び(9)式より転流進み角γを消去することにより得
られる。また、(10)式は第2の変換器2の直流電流
Idの関数になっているため、この直流電流Idを電機
子電流の基本波実効値Iaに変換する必要がある。電機
子電流は転流重なり角Uを考慮すれば、第6図に示すよ
うに台形波状になり、このときの電機子電流の基本波実
効値Iaは次のように転流重なり角Uの関数になる。
しかしながら、12相以上の大容量サイリスタモータで
は、転流重なり角Uは一般にu < 20 。
〜25″に制御しないとサイリスタのターンオフπ い。従って、(10)式を変形すれば。
となり、この(12)式に従ってU演算回路208は演
算を実行する。
以上のように、この発明は前記(1)〜(3)式のベク
トル関係式に従い制御されるため、サイリスタの転流余
裕角(逆電圧印加期間)30°−Uを確保するためには
、上記力率角φ及び無負荷端子電圧v0を適当な値に選
択すればよい。
位相制御回路34はq軸方向と同一位相に設定された位
置検出器4の出力信号に対して位相指令β分だけ進める
ような位相動作を行えばよく、この位相制御方式は種々
のものが実用化されており。
公知の技術であるためここでは説明を省略する。
しかしながら、ベクトル演算器20の演算精度及び演算
時間の影響により、実際の端子電圧Vの大きさと位相が
ベクトル演算器20の演算信号と異なる場合が生じる。
この演算誤差と応答の遅れを補正する手段として直流電
圧値差増幅器22と端子電圧値差増幅器27を設けてい
る。直流電圧指令E refは次の式により直流電圧指
令回路21で演算される。
3Xc I d Eraf = 1 、35Vfbcos γ+ −Zr
aId −−−(13)ここで、(11)式の近似値で
ある換算式π 成分を示し、第3項は電機子抵抗raの降下分を示して
いる。
なお、右辺の第1項のVfbはデータ読込器36の出力
信号であり、ffi!1iII機3の端子電圧の実際値
に比例しており、第1項は転流電圧及び抵抗降下分を無
視したときの第2の電力変換器2の直流電圧の平均値で
ある。
第7図は第2の電力変換器としてのインバータ2の転流
の影響を受けることなく、電動機電圧を検出するため回
路構成を示す。電動機3の端子電圧をPT32を通して
ダイオード整流器33によって整流され直流している。
第8図は検出回路各部の電圧・電流波形を示すもので、
第8図(a)、(b)、(c)は、PT32の出力(ダ
イオード整流器33の入力)で。
電動機端子電圧波形V Uy g V v w g V
 v uであるが、インバータ2の転流の影響により、
電圧波形が正弦波でなく、電圧の落ち込み等を含んだ図
に示す波形となる。
この端子電圧をダイオード整流器33により整流した場
合、第8図(d)に示すように、インバータ2の転流の
影響が出て電圧が整流タイミングで落ち込んでいる。従
来は、この電圧を読み込むとき、この転流の影響を避け
るために、フィルタ35をかなり強化せざるを得なかっ
たが制御応答(移相遅れ)の点からもフィルタ35の時
定数をそれほど大きく選ぶことが出きず、転流による影
響及び正弦波の整流波形であるためのリップルの影響を
受けてしまい、精度の良い、電圧検出が出来ずまた外乱
となっていた。
そこで、制御装置40(第7図に示す制御器以外の制御
装置を全て合わせて制御器ff140とした)からのイ
ンバータ位相指令αCと位相検出器4の信号とによりイ
ンバータ移相制御を行う位相制御回路34にインバータ
移相器342とインバータ2の転流タイミング毎に割込
信号を発生させる割込信号発生回路341を設け、この
割込信号をデータ読込器36に入力し、この割込信号の
タイミングで、転流により電圧が落ち込む前に電動機電
圧を読み込むことにより、転流の影響を受けないで、し
かも常に端子電圧のほぼピーク値を検出することができ
る。
これにより、第8図(e)に示すとおりフィルタ35は
割込信号発生後、データ読込器36が動作するまでの遅
れ時間(S/11の場合、S/Wの処理時間)の間、端
子電圧をホールドし電力変換器1及び界磁電流リップを
除去するだけの時定数を持ったもので良く、かなり時定
数を小さくすることが可能である。そのために、制御系
(電圧制御系)に対する移相遅れ等の無駄時間を極力小
さくおさえることができ、精度の良い、電動機端子電圧
を検出することが可能となる。
第9図は電動機3が3相の場合の端子電圧波形図であり
、転流進み角γが30°〜90″の範囲で変動した場合
、第10図(a)のように変動し、その関係式は、電動
機端子電圧のピーク値をE MPeak、データ読込器
36の出力をEdMfbとすれば、 E dMfb:E Mpeak sin (60°+ 
y )、30’ < y <60゜EdMfb=EMp
sak sinγ、60’≦γ≦90′となる。
したがって、より精度のよい電動機端子電圧ピーク値を
得るためには、(13−1)式、(13−2)式より、
E Hpeak電圧は。
sinγ となり、この(1a −3)、(13−4)式の演算を
第7図に点線で示すように、データ読込器36の出力器
にデータ補正器36bを入れて補正演算を行うことによ
り、転流進み角γの変動によるEdMfbの変動は補正
され、常に端子電圧のピーク値を精度良く、検出できる
ことになる。
また、この方式は電動器が6相(12パルス)の場合で
も、第10図(b)に示すように変動し、その関係式は
、 となり、(13−5)、(13−6)式により3相電動
機の場合と同様の補正を行えば、精度良く常に端子電圧
のピーク値を検出することができる。
直流電圧偏差増幅器22は直流電圧指令E refに対
して直流電圧信号Efbが等しくなるようにその偏差を
増幅し、その出力は第1のスイッチ23を介して第1の
加算器25でベクトル演算器20の位相指令βと加算さ
れて位相制御回路34に与えられる。
この直流電圧偏差増幅器22の出力信号は第2の変換器
2の位相制御角の補正信号として働き、第2の変換器2
の直流電圧が直流電圧指令E refに追従するように
なる。このようにして、(13)式で示されるように第
2の変換器2の転流進み角γが所定値に制御されるため
、転流失改が防止できる。
なお、第1のスイッチ23は電動機3の速度が所定の速
度以上あるいは電機子電流が所定の値以上のときに閉路
される。極低速領域では端子電圧のレベルが非常に低く
なり、端子電圧検出器33としてPT32の出力をダイ
オードブリッジ回路で整流して検出する場合にはそのダ
イオードの降下分により端子電圧の検出精度が悪くなる
また、電機子電流が極端に小さい場合にはその脈動成分
により電流の断続現象が生じて、第1及び第2の変換器
1,2のアームサイリスタがオフしてしまい、第2の変
換器2の直流電圧が電流断続のタイミング毎に零になっ
て、(13)式の関係式が成立しなくなる。これらの現
象を防止するために第1のレベル判別器24によって、
速度および電機子電流のレベルを判別して開閉される第
1のスイッチ23を設けており、低速あるいは電機子電
流が小さいときには直流電圧偏差増幅器22の出力信号
をオフするようにしている。
端子電圧指令Vrefは次の式により端子電圧指令回路
26でm算される。
Vraf= V +ra I a     ・・・・・
・・・・・・・・・・ (14)ここで、右辺の第1項
はベクトル演算器20の端子電圧の演算値であり、第2
項は電動機3の電機子抵抗raの降下分を示している。
端子電圧偏差増幅器27はこの端子電圧指令Vrefと
電力変換器2の直流電圧の平均値Vfbの偏差を増幅し
、その出力は第2のスイッチ28を介して第2の加算器
30でベクトル演算器20の界磁電流指令IfPと加算
されて界磁電流偏差増幅器15に与えられる。
この端子電圧偏差増幅器27の出力信号は界磁電流指令
の補正信号として働き、電動機3の端子電圧が端子電圧
指令V refに追従するようになる。
このようにして、界磁電流指令丁fpの誤差によるTL
mJ機3の端子電圧の変動が防止でき、電動機3の出力
の変動を抑制できる。
なお、第2のスイッチ28は電動機3の速度が所定の速
度以上のときにのみ、第2のレベル判別器29によって
閉路される。これは前述のように速度が低い場合には電
力変換器2の直流電圧の平均値Vfbの検出精度が悪く
なるためである。
なお、上記実施例で、定数Kad、 Kaq、 Kcは
各々d軸電機子反作用リアクタンス、qifitl電機
子反作用リアクタンス、転流リアクタンスを意味するも
のであり、これらの定数は電動機3の周波数に比例して
変化するため、説明の都合上、省略したが、速度9.電
機7の出力信号に応じてテーブル等によって変化させる
ようにしたものであってもよい。また、同様に、無負荷
飽和曲線テーブル203により、磁化電流iμを演算す
る場合、その入力信号である端子電圧Vを電動Ia3の
速度に反比例した信号に変換して与えるようにしたもの
であってもよい。
また、上記実施例ではベクトル演算器20の入力信号と
して電機子電流Iaの検出信号を用いたものを示したが
、速度偏差増幅器9の出力信号を用いたものであっても
よく、この場合には電機子電流Iaの検出信号と速度偏
差増幅器9の出力信号である電機子電流の基準信号との
偏差が小さくなるように電流偏差増幅器の応答特性を高
めれば上記実施例と同様の効果を奏する。
また、上記実施例においてベクトル演算器20の演算は
マイクロコンピュータ等でディジタル処理されるもので
あってよく、この場合にはアナログのものに比べて演算
精度が向上する。また、上記実施例では第1図において
第2の変換器2として6相整流回路のものを示したが、
この第2の変換器を複数台並列あるいは直列構成にして
、12相以上の整流回路に構成したものであっても、上
記実施例と同様の効果を奏する。
また、上記実施例において、データ読込器36の動作及
びデータ補正器36bの処理は、マイクロプロセッサの
割込機能を利用したものであっても上記実施例と同様の
効果を奏する。
また、上記実施例において、フィルタ35は、割込信号
にて動作するサンプルホールダであっても上記実施例と
同様の効果を奏する。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、端子電圧のベクトル
軌跡が無負荷端子電圧に対してd軸方向を並行に変化す
るような相差角θのテーブルを用い電機子電流の基本成
分に応じてベクトル演算を行い、また、磁化電流の演算
に無負荷飽和曲線を用いるとともに、直流電圧制御によ
り第2の変換器の位相角を補正し、かつ端子電圧制御に
より界磁電流を補正するようにし、またこの端子電圧検
出を転流開始点毎に行うようにし、転流進み角γの変動
の補正処理をするように構成したので、装置の精度を向
上でき、また安定な転流動作を行えるものが得られる効
果がある6
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例による交流電動機の制御装
置を示す構成図、第2図は第1図におけるベクトル演算
器の詳細構成図、第3図はこの発明の動作原理を説明す
るためのベクトル図、第4図はθ演算回路の特性図、第
5図は無負荷飽和曲線を示す特性図、第6図は電機子電
流の波形図、第7図は要部を詳細に示した第1図のブロ
ック図、第8図は第7図番部の波形図、第9図は端子電
圧波形図、第10図は端子電圧特性図、第°11図は従
来装置の構成図、第12図は電動機の電圧と電流の関係
を示すベクトル図、第13図は第1図に示した装置の動
作を説明するためのバク1−ル図、第14図はサイリス
クの電圧波形図である。 1は第1の電力変換器、2は第2の電力変換器、3は交
流電動機(同期電動機)、4は位置検出器、18は力率
角指令回路、19は無負荷端子電圧指令回路、20はベ
クトル演算器、21は直流電圧指令回路、22は直流電
圧制御回路(直流電圧偏差増幅器)、26は端子電圧指
令回路、27は端子電圧制御回路(端子電圧偏差増幅器
)、201は相差角演算テーブル、202は端子電圧演
算器、203は無負荷飽和曲線テーブル、204はd軸
成分磁化電流演算器、205はq輔電機子反作用電圧演
算器、206は界磁′正流演算器、207は界磁電流指
令発生回路(加算器)、208は転流重なり角演算器、
209は位相指令発生回路(加算器)、35はフィルタ
、36はデータ読込器、34]−は割込信号発生器。 なお1図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。 第1図 第6図 第11図 (a) (b) 第12図 (a) 第13図 第14図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)交流の周波数変換を行う電力変換器と、前記電力
    変換器の出力により駆動される交流電動機と、前記交流
    電動機の回転位置に応じた位置信号を出力する位置検出
    器と、前記電力変換器の直流電圧を検出する直流電圧検
    出手段と、前記交流電動機の端子電圧を検出する端子電
    圧検出手段と、前記交流電動機の界磁電流を制御する界
    磁電流制御回路と、前記交流電動機の無負荷端子電圧の
    大きさを設定する無負荷端子電圧指令回路と、前記交流
    電動機の力率角を指令する力率角指令回路と、前記無負
    荷端子電圧指令回路の指令信号及び前記力率角指令回路
    の指令信号にもとづき前記交流電動機の電機子電流の大
    きさに応じて該交流電動機の界磁電流指令と前記電力変
    換器の位相指令を出力するベクトル演算器と、前記電機
    子電流と前記端子電圧検出手段の出力信号と前記ベクト
    ル演算器の転流重なり角及び力率角の和の信号とにより
    直流電圧の演算を行う直流電圧指令回路と、前記直流電
    圧指令回路の出力信号と前記直流電圧検出手段の出力信
    号との偏差を増幅した信号を前記ベクトル演算器の位相
    指令に加算して前記電力変換器の位相を制御する直流電
    圧制御回路と、前記ベクトル演算器の端子電圧信号と電
    機子電流により端子電圧の演算を行う端子電圧指令回路
    と、前記端子電圧指令回路の出力信号と前記端子電圧検
    出手段の出力信号との偏差を増幅した信号を前記ベクト
    ル演算器の界磁電流信号に加算して前記界磁電流制御回
    路に界磁電流指令として与える端子電圧制御回路と、前
    記交流電動機の端子電圧を前記電力変換器の転流開始点
    で読込むデータ読込器と、を備えた交流電動機の制御装
    置。
  2. (2)データ読込器の出力を転流進み角の変化により補
    正するデータ補正器を具備したことを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項記載の交流電動機の制御装置。
  3. (3)電機子電流の大きさに応じて前記交流電動機の端
    子電圧のベクトル軌跡が前記無負荷端子電圧に対して垂
    直方向に推移するようなベクトル演算を行うためにd軸
    電機子反作用電圧のパーユニット値を入力して相差角を
    求める相差角演算テーブルと前記相差角と前記無負荷端
    子電圧信号により端子電圧を求める端子電圧演算器と、
    前記端子電圧信号から磁化電流を求める前記交流電動機
    の無負荷飽和曲線テーブルと、前記相差角により前記磁
    化電流のd軸成分を求めるd軸成分磁化電流演算器と、
    前記相差角、力率角及び電機子電流によりq軸電機子反
    作用電圧を求めるq軸電機子反作用電圧演算器と、前記
    q軸電機子反作用電圧成分を補償して打消す界磁電流成
    分を求める電機子反作用補償の界磁電流演算器と、電機
    子反作用補償界磁電流信号とd軸成分磁化電流を加算し
    て前記界磁電流指令を発生する界磁電流指令発生回路と
    、前記端子電圧信号と電機子電流信号と力率角により転
    流重なり角を求める転流重なり角演算器と、転流重なり
    角信号と力率角と相差角を加算して前記電力変換器の位
    相指令を発生する位相指令発生回路とにより、ベクトル
    演算器を構成したことを特徴とする特許請求の範囲第(
    1)項記載の交流電動機の制御装置。
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