JPS6313153Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は組立函に係り、身蓋形式の組立函で物
品を収納した際ボリユーム感を現出しうるため贈
答用函等として好適な組立函に関する。

従来、贈答用函として使用される組立函は第１
図に示すように収納した部品Ｍを保護するため身
部の側板の高さｈは収納時における物品Ｍの高さ
ｍと等しいかそれよりも大とするのが一般であ
る。しかし、かかる組立函に収納された物品Ｍは
蓋を開けたときにその頂面しか見えないためボリ
ユーム感に乏しいという欠点がある。

また、本考案と似ているものが、実公昭39−
24067号公報、実公昭40−22553号公報に示されて
いるが、いずれも本考案の蓋体の内方四隅に形成
したものに比べて構造が複雑であり、組立るのに
手間がかかるという問題点があつた。本考案はか
かる欠点を除去し、蓋を開けた際収納した物品Ｍ
の半分以上が身部から露出するためボリユーム感
に富むというだけではなく、さらに従来の蓋体の
内方四隅に形成したものよりも、構造が簡単であ
り、組立るのに手間がかからない組立函を提供す
るものである。

図により本考案の一実施例を説明すると第２図
及び第３図はそれぞれ本考案に係る組立函の函体
Ａに物品Ｍを収納した状態を示す斜視図及び端面
図であつて物品Ｍを収納した際、物品Ｍの略上半
分が露出するように函体Ａの側板１の高さを部品
Ｍの高さよりも大巾に低く形成してある。第４図
は蓋体Ｂの展開図であつて１０は天板、２は外側
板、１１は耳片、３は内側板、４は切欠部５は斜
め片、６は衝突片、ａは折線、ｂは横切込線、
ｃ、ｄは縦折線を表す。蓋体Ｂの組立に当つては
折線に沿つて耳片１１を外側板２に対して直角に
折り曲げた後、折線に沿つて外側板２を天板１０
に対して直角に折り曲げ、次いで内側板３を折線
ａに沿つて折り曲げて外側板２の内面に重ね合わ
せる。次いで、第５図に示すように縦折線ｃ、ｄ
に沿つて斜め片５、衝突片６を折り曲げて衝突片
６を切欠部４の部分における外側板２の内面に重
合させ且つ衝突片６の先端切断面を切欠部４にお
ける内側板３の切断面に衝突させて組立を完了す
る。尚、この際衝突片６を外側板２に貼着しても
よい。本考案に係る組立函は第６図に示すように
函体Ａに蓋体Ｂを被せた際、側板１よりも上方に
位置する内側板３の部分に当る部分に切欠部４及
び斜め片５、衝突片６を設けたものである。

本考案は上述の構成を有するため、蓋体Ｂを開
けたとき収納された物品Ｍの半分以上が函体Ａか
ら露出して見えるためボリユーム感に富むととも
に収納された物品Ｍ等の見栄えがよく、蓋体Ｂを
被せた際斜め片５が支えとなるため本考案に係る
組立函を多数積み重ねても収納された物品Ｍを押
し潰すおそれはなく、第６図に示すように蓋体Ｂ
上に函体Ａを乗せて店頭等における展示効果を高
めることも可能である等の顕著な諸効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の組立函の身部を示す端面図、第
２図乃至第７図は本考案の一実施例を表し、第２
図、第３図はそれぞれ函体Ａに物品Ｍを収納した
状態を示す斜視図及び端面図、第４図は蓋体Ｂの
展開図、第５図は蓋体Ｂの一部切欠拡大斜視図、
第６図及び第７図はそれぞれ使用状態を示す断面
図である。 図の主要な部分を表わす符号の説明、Ａ……函
体、Ｂ……蓋体、１……側板、２……外側板、３
……内側板、４……切欠部、５……斜め片、６…
…衝突片、ｂ……横切込線、ｃ，ｄ……縦折線。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 頂面開口せる函体Ａと該函体Ａの側板１よりも
   上下高さが大で且つ各外側板２の下端に折線ａを
   介して各外側板２の内面に重合せる内側板３を連
   設した蓋体Ｂとからなり、該蓋体Ｂを函体Ａに被
   せた際、側板１よりも上方に位置する内側板３の
   部分のうち、一方の相対する内側板３の両側部に
   矩形の切欠部４を設け、他方の相対する内側板３
   の両側部に横切込線ｂを設け、該横切込線ｂの端
   部ｐを始点とする縦折線ｃを介して斜め片５を連
   設し、該斜め片５の先端に縦折線ｄを介して衝突
   片６を連設し、縦折線ｃ，ｄに沿つて斜め片５、
   衝突片６を折り曲げて衝突片６を切欠部４の部分
   における外側板２の内面に重合させ且つ衝突片６
   の先端切断面を切欠部４における内側板３の切断
   面に衝突させてなる組立函。