JPS63120123A - 複重層糸の製造方法 - Google Patents

複重層糸の製造方法

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JPS63120123A
JPS63120123A JP26722586A JP26722586A JPS63120123A JP S63120123 A JPS63120123 A JP S63120123A JP 26722586 A JP26722586 A JP 26722586A JP 26722586 A JP26722586 A JP 26722586A JP S63120123 A JPS63120123 A JP S63120123A
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JP
Japan
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fiber bundle
weight
fibers
yarn
water
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JP26722586A
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English (en)
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小林 充宣
一徳 西沢
誠 小林
博 佐藤
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は吸湿性に優れた複重層糸、詳しくは、発汗後の
着用に対しても快適性を維持し得る繊維製品を提供し得
る複重層糸の製造方法に関する。
〔従来の技術〕
従来から天然繊維が固有の吸湿、吸水性によって水分を
保持することは、よく知られている。
一方、合成繊維は、天然繊維に見られない優れた機能か
ら衣料用素材として広(使用されているが、吸湿、吸水
性に乏しいという欠点がある。
近年、このような合成繊維の吸湿、吸水機能を向上させ
るために、吸水性合成繊維の研究が多くなされ、例えば
、親水性基をポリマー主鎖中に導入する方法(例えば特
公昭58−10508号、特開昭57−61009号公
報)、親水性化合物を塗布する方法等が提案されている
。しかし、いずれの場合にも、充分な吸水性を与えよう
とすると、本来合成繊維の有していた優れた機能を低下
させ、耐久性に乏しかったり、織編物として衣料とした
場合に、風合、肌ざわり等の点で粗硬度が著しい等、種
々の欠点を持っていた。
しかも、天然繊維、親水性合成繊維のいずれの場合にも
、これらの織編物が水分を保持した状態で肌に接すると
、繊維表面に保持された水分のべとつきによる不快感を
生じ、更には、吸汗した繊維は、熱伝導性が高く、体温
を急激に奪うために、不快な冷感を与える。
かかる問題点を解決するために糸を二層構造にする技術
がいくつか開示されている。即ち芯部に親水性繊維を、
鞘部に疎水性繊維を配した複重層糸(特開昭54−12
5750号公報)、芯部に疎水性繊維を、鞘部に改質し
た綿繊維を配した複重層糸(特開昭51−133556
号公報)等である。
しかしながら前者は芯部に用いられる親水性繊維の吸湿
量が充分ではないため得られた糸の吸湿性が不足し、後
者では鞘部、即ち外層部が吸湿性の繊維であるため発汗
後の着用感は天然繊維と同様、冷感に起因する不快感が
ある。
又、特開昭58−104235号公報に見られる、変性
アクリロニトリル系繊維による吸水性繊維構造体は汗中
のカルシウム分と容易に塩を作り易く吸湿性が低下する
という欠点を有する。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上述べてきた如く、吸汗による不快感を解消するため
には、発汗時には、織編物が肌の汗を速やかに吸いとる
と共に、肌に直接触れる織編物表面に残留する汗を少な
くし、かつ柔らかな肌ざわりを与えるような織編物表面
とすることが必要である。
吸汗による不快感を分析すると次の如く考えられる。即
ち体温を調節するために汗腺を通ってきた汗は、液体と
して表面に出る。この汗の一部は、直接織編物を構成し
ている糸間、繊維間の空隙を通って外界へ放散し、一部
は、−旦、糸間、繊維間、あるいは繊維の有する吸汗能
力に応じて繊維中に保持される。この−旦保持された汗
の一部は、保持密度勾配に基づく移動プロセスによって
外界側へと移動して放散される。
そして、それ以上の汗は何処へも移動できず、織編物中
に残留し飽和状態となり、この汗を含んだ織編物が肌に
接し、濡らすので着衣時のべとつき感に結びつくのであ
る。従って人体から放出された汗を速やかに吸収すると
共に、肌と織編物の接する面に汗を残さないことが、着
心地をよくする上で極めて重要とされる。
本発明はこの様な望ましい性質を有する織編物の素材と
なり得る複重層糸を提供するため検討の結果なされたも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明者らは上記の問題点を解決すべく鋭意研究の結果
、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、セルロース系繊維をアルカリ溶液中で
エーテル化することにより改質した改質セルロース系繊
□維からなる吸水性繊維束(r)20重景気以上50重
量%以下と合成繊維束(■)50重量%以上80重量%
以下とを混紡するか、又はセルロース系繊維からなる吸
水性繊維束(1)20重量%以上50重景気以下と合成
繊維束(II)50重景気以上80重量%以下とを混紡
した後セルロース系繊維をアルカリ溶液中でエーテル化
することにより改質し、得られた混紡糸を熱湯或いは常
温の水に浸漬した後乾燥して合成繊維束(II)による
表面カバー率Y(%)が、構成繊維中の合成繊維束(I
I)の比率をXTi量%とする時、90≧Y≧X+10
を満足するような複重層糸を得ることを特徴とする複重
層糸の製造方法に係わるものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において、改質セルロース系繊維は水酸化ナトリ
ウム等のアルカリ溶液を用い、セルロース繊維構造を膨
潤せしめてエーテル化することにより得られ、セルロー
ス系繊維の吸湿量を温度30℃、相対湿度96%の環境
下で改質前の110〜300%とするような方法が好ま
しい。かかる方法としては、木綿、ビスコースレーヨン
、キュプラレーヨン等のセルロース系繊維をカルボキシ
メチル化、ヒドロキシエチル化、グリシドール付加等に
より改質し、吸湿量を増大させる方法が挙げられる。
上記の如く吸湿量を向上させるために、カルボキシメチ
ル化等の置換度は大なる程良いが、例えばカルボキシメ
チル化度(CM化度)は、複重層糸における吸水性繊維
束(1)の構成比率によっても異なるが、ビスコースレ
ーヨンの場合は0.10〜0.18、木綿においては0
o15〜0.30が好ましい。又、同様に好ましいヒド
ロキシエチル化度は0.10〜0.20である。
本発明に用いられる合成繊維束(II)としては、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリアクリロニトリル、ポリ塩
化ビニル等の短繊維が挙げられる。
本発明において、吸水性繊維束(1)と合成繊維束(I
I)の混紡方法は通常の混合紡績糸の紡績方法でよく、
例えば特開昭53−86846号公報に記載の方法等を
用いることが出来る。
本発明の方法によると、吸水性繊維束(I)と合成繊維
束(II)との混紡糸は熱湯或いは常温の水に浸漬した
後乾燥することによって、吸水性繊維束(夏)が収縮し
て混紡糸の内部へ偏在することが明らかになった。従っ
て、吸水性繊維束・(1)が芯部をなし、合成繊維束(
I[)が鞘部を形成することによって合成繊維束(II
)による表面カバー率Yが(X+10)%(Xは前記の
通り)以上の複重層糸が生成する。合成繊維束(II)
の表面カバー率は(X+lO)5以上であることが必要
であり、表面カバー率が(X+10)%未満であると、
吸水性繊維束(1)の露出部分が多く吸汗後の感触が悪
(なるため好ましくない。又、合成繊維束(II)によ
る表面カバー率Yが90%を超えると望ましい吸汗性能
が得られないので、合成繊維束(If)による表面カバ
ー率Yは90%以下が好ましい。
尚、ここに言う表面カバー率とは、複重層糸の任意の糸
断面を走査型電子顕微鏡等によって撮影して得られた断
面写真から、次の規則に従って算出されたものである。
まず、第1図(a)に示した如く、糸の最外周にある繊
維をつないで形成される多角形において、その内角が全
て180°以下になるように、点線で示した多角形を作
図する。
次に、糸の最外周をつなぐことによって形成された多角
形に近接する繊維の内で、第1図(blのA繊維の如く
、多角形に向かってA繊維の中心から垂線を下した場合
に生成する線分CFの長さがA繊維の半径酊と等しいか
或いは半径より短い場合は、A繊維は最外周繊維とする
これに対し、第1図(c)のB繊維の如く、線分面の長
さがB繊維の半径匪より長い場合は、B繊維は最外周繊
維としない。但し、断面が真円゛  を示さない繊維の
場合は、楕円とみなし、長径を半径として扱うものとす
る。
従って、複重層糸の合成!li維束(II)による表面
カバー率は、次式によって算出することができる。
〔発明の効果〕
本発明の方法により得られた複重層糸で構成された布地
による衣料は着用感が良好であり、発汗後も汗を素早く
吸収し、表面の濡れも無いため長時間着用後も良好な着
用感を保つことができ、優れた性能を有するものである
〔実施例〕
以下、本発明を実施例及び比較例によって説明する。
実施例1〜4及び比較例1〜5 吸水性繊維としてビスコースレーヨン又は木綿、合成繊
維としてポリエステルを用い、30番手ビスコースレー
ヨン/ポリエステル混紡糸、又は木綿/ポリエステル混
紡糸を第1表に示す各種の構成比率で、通常の紡績方法
に従って調製した。
そして得られた混合紡績糸を次の処方で、カルボキシメ
チル化することにより改質した。即ち、混合紡績糸中の
セルロース系繊維(レーヨン又は木綿)のモル数に対し
て、0.6倍モルに相当するモノクロロ酢酸と、その2
.2倍モルの水酸化ナトリウムを混紡糸の8倍重量の8
0%エタノール水溶液に溶解させた後、この溶液中に混
合紡績糸を浸漬して、30分間室温にて静置し、続いて
60℃で2時間反応させた0反応終了後、酢酸にて過剰
のアルカリを中和して、糸重量の8倍量の80%エタノ
ール水溶液にて、数回洗浄して、真空乾燥機を用いて乾
燥処理した。
尚、カルボキシメチル化度(CM化度)は、次の方法に
よって測定し、O5(置換度)として第1表に表示した
。即ち、カルボキシメチル化度の測定方法は、先ず、カ
ルボキシメチル化糸を酸性80%エタノールに浸漬する
ことによって、カルボキシレートからカルボキシルに変
換し、遊離の酸を十分に洗浄することによって除去し、
乾燥後、0.INの水酸化ナトリウムを所定量反応せし
め、過剰のアルカリを0.INの塩酸によって、電位差
滴定するといった、いわゆる逆滴定によって、カルボキ
シル含量を求めるという方法に従って、CM化度を測定
した。
得られたCM化ビスコースレーヨン/ポリエステル混紡
糸を熱湯か常温の水により10分程度処理するか、或い
は普通洗濯(JIS L 0217)を繰り返すことに
よって、所定の複重層糸を得た。
又、比較例として、第1表に示す各種繊維構成比率の混
合紡績糸を試紡した。
各実施例、比較例の糸の合成繊維束(II)による表面
カバー率及び吸湿量を測定し、第1表に示す結果を得た
。又、得られた糸を18ゲージのフライス編機によって
編成し、得られたメリヤス編地(目付量: 150 g
/m)の吸汗性能を比較し、その結果も第1表に示した
注) 市1:改質後の処理 普通洗濯JIS L 0217に準拠 熱湯処理10分 本2:吸湿量 温度30℃、相対湿度96%環境下で測定した。
*3:吸湿量の変化は、次の式によって算出した。
本4:編地の吸汗後のべとつきは、5名の判定者による
官能試験によって実施した。
第1表から明らかな如く、本発明の実施例によれば十分
な吸汗能を有し、吸汗後もむれ感が少なく、汗による冷
感がない、着用感の良好な編地が得られた。
【図面の簡単な説明】
第1図は複重層糸の合成繊維束(II)による表面カバ
ー率測定法を説明する図である。 出願人代理人 古 谷    馨 に1図 (a) (b)          (c ) A jJ! 維B11 JM 最外周繊維)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、セルロース系繊維をアルカリ溶液中でエーテル化す
    ることにより改質した改質セルロース系繊維からなる吸
    水性繊維束( I )20重量%以上50重量%以下と合
    成繊維束(II)50重量%以上80重量%以下とを混紡
    するか、又はセルロース系繊維からなる吸水性繊維束(
    I )20重量%以上50重量%以下と合成繊維束(II
    )50重量%以上80重量%以下とを混紡した後セルロ
    ース系繊維をアルカリ溶液中でエーテル化することによ
    り改質し、得られた混紡糸を熱湯或いは常温の水に浸漬
    した後乾燥して合成繊維束(II)による表面カバー率Y
    (%)が、構成繊維中の合成繊維束(II)の比率をX重
    量%とする時、90≧Y≧X+10を満足するような複
    重層糸を得ることを特徴とする複重層糸の製造方法。
JP26722586A 1986-11-10 1986-11-10 複重層糸の製造方法 Pending JPS63120123A (ja)

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