JPS63118335A - 金属箔張り積層板の製法 - Google Patents

金属箔張り積層板の製法

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JPS63118335A
JPS63118335A JP27114687A JP27114687A JPS63118335A JP S63118335 A JPS63118335 A JP S63118335A JP 27114687 A JP27114687 A JP 27114687A JP 27114687 A JP27114687 A JP 27114687A JP S63118335 A JPS63118335 A JP S63118335A
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JP
Japan
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adhesive
resin
metal foil
vinyl ester
unsaturated
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Application number
JP27114687A
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English (en)
Inventor
Akitsugu Miwa
晃嗣 三輪
Kohei Kodera
小寺 孝兵
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPS63118335A publication Critical patent/JPS63118335A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/02Apparatus or processes for manufacturing printed circuits in which the conductive material is applied to the surface of the insulating support and is thereafter removed from such areas of the surface which are not intended for current conducting or shielding
    • H05K3/022Processes for manufacturing precursors of printed circuits, i.e. copper-clad substrates
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/38Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal
    • H05K3/386Improvement of the adhesion between the insulating substrate and the metal by the use of an organic polymeric bonding layer, e.g. adhesive

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は金属箔張り積層板の製法に関するものである
金属箔張り積層板、特に金属箔として銅箔を用いた銅張
積層板の製法には、つぎのような方法がある。すなわち
、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレートプレポ
リマー、ビニルエステル樹脂等の不飽和結合を有する樹
脂を架橋剤としてのとニルモノマーで希釈し、さらに重
合開始剤を加えて不飽和樹脂フェスをつくり、これを基
材に含浸させて銅張積層板の基板となる樹脂含浸基材を
つくる。つぎに、この樹脂含浸基材を複数枚重ね、さら
に接着剤付銅箔を重ねてロールを通すことにより積層し
、ついで無圧下で加熱することにより銅張積層板を製造
するという方法がある。この方法は、接着剤付銅箔と樹
脂含浸基材を重ねたものをいちいちプレス機に掛けて熱
圧するというようなどとをせず、そのまま無圧下で加熱
することにより銅張積層板を製造するため、連続生産が
可能である。また、不飽和樹脂を溶剤で希釈するのでは
なく、架橋剤として用いられるビニル七ツマ−で希釈す
るため、溶剤が不要になり、省資源。
省エネルギーの点からも有効である。しかしながら、こ
の方法では、接着剤付銅箔として、これまで用いられて
きたような接着剤(エポキシ樹脂系、フェノール樹脂系
等)付銅箔を用いる限り、常態および熱時の双方のビー
ル強度の優れた銅張積層板を得ることができなかった。
すなわち、A−ステージの不飽和樹脂が含浸されている
樹脂含浸基材とB−ステージの接着剤付きの銅箔を積層
すると、熱時に接着剤層と基板との間で剥離が起きて熱
時のビール強度の小さい銅張積層板が得られ、またA−
ステージの不飽和樹脂含浸基材とA−ステージの接着剤
付銅箔を積層すると、室温でのビール強度(常態ビール
強度)の小さい銅張積層板が得られる。このように、こ
れまでの方法では、常態および熱時の双方のビール強度
の優れた銅張積層板を得ることができなかった。そこで
、これまで用いられてきた接着剤に代えて、エポキシ樹
脂と不飽和−塩基酸(ヌククリル酸。アクリル酸等)と
を反応させたビニルエステル樹脂を用いることが考えら
れ、一部で実施されている。ビニルエステル樹脂は、基
板の不飽和樹脂と反応するため、これを用いることによ
り接着剤層と基板との間での剥離はなくなる。しかし、
硬化収縮が大きく、それによって内部応力が発生して接
着力が弱くなるため、これをそのまま用いても常態およ
び熱時のビール強度はあまり改善されなかった。
また、上記の硬化収縮により、得られる銅張積層板に反
りが生じるという問題が生じていた。
この発明は、このような問題を解決するためになされた
もので、不飽和樹脂含浸基材に接着剤付金属箔をその接
着剤面を不飽和樹脂含浸基材に対面させた状態で積層し
無圧下で加熱硬化を行わせて金属箔張り積層板を製造す
る方法であって、接着剤付金属箔として、金属箔面に形
成された厚み30μ以上のビニルエステル樹脂接着剤層
のうちの金属箔に接している部分が1μ以上の厚みの硬
化層となり、金属箔と反対側の表面部分が10μ以上の
厚みの未硬化層となっている接着剤付金属箔を用いるこ
とを第1の要旨とし、接着剤付金属箔として、金属箔面
に、メチルシリケートの三次元縮合物を5〜25重量%
含むビニルエステル樹脂接着剤からなる接着剤層が設け
られている接着剤付金属箔を用いることを第2の要旨と
し、接着剤付金属箔として、金属箔面に、ガラス転移温
度が70℃以下の非結晶性飽和ポリエステル樹脂を1〜
10重量%含むビニルエステル樹脂接着剤からなる接着
剤層が設けられている接着剤付金属箔を用いることを第
3の要旨とするものである。
この発明の第1の方法は、接着剤付金属箔として、金属
箔面に形成された厚み30μ以上のビニルエステル樹脂
接着剤層のうちの金属箔に接している部分が1μ以上の
厚みの硬化層となり、金属箔と反対側の表面部分がlO
μ以上の厚みの未硬化層になっている接着剤付金属箔を
用いる。
すなわち、この発明者らは、常態および熱時の双方のビ
ール強度の優れた金属箔張り積層板を得るために一連の
研究を重ねた結果、ビニルエステル樹脂接着剤を金属箔
に単に塗布して用いるのではなく、ビニルエステル樹脂
接着剤を塗布厚が30μ以上になるように金属箔に塗布
したのち乾燥炉等で乾燥処理して金属箔に接した部分を
1μ以上の厚みの硬化層にするとともに、金属箔と反対
側の表面部分を10μ以上の厚みの未硬化層として残す
ようにして接着剤付金属箔をつ(す、これを用いると所
期の目的を達成しうろことを見いだしたのである。
ビニルエステル樹脂接着剤は、不飽和ポリエステル樹脂
と同様ラジカル重合タイプであるため、空気に接触する
部分は重合が阻害される。したがって、上記のように乾
燥処理すると、銅箔に接している部分は硬化し、空気に
接している部分は未硬化状態で未硬化層として残るので
ある。そして、この未硬化層が、接着剤付銅箔と樹脂含
浸基材との積層時に樹脂含浸基材と接し、それによって
その未硬化ビニルエステル樹脂接着剤と樹脂含浸基材の
含浸樹脂とが混じり合うようになる。そして、その状態
で加熱されることにより混じり合った接着剤および樹脂
が硬化し上記未硬化層と樹脂含浸基材とが一体化する。
そのため銅箔が基板(樹脂含浸基材の硬化により生成)
に接着される。
このとき、ビニルエステル樹脂接着剤の、銅箔に接して
いる部分はすでに硬化しているため樹脂含浸基材の含浸
樹脂とは混じり合わす銅箔に対してビニルエステル樹脂
接着剤本来の接着力を発揮する。
このようなビニルエステル樹脂接着剤の未硬化層と硬化
層の作用により、常態および熱時の双方のビール強度の
大な金属箔張り積層板が得られるものと考えられる。こ
の場合、ビニルエステル樹脂接着剤層の塗布厚みは、3
0μ以上であることが必要である。30μ未満では常態
および熱時のビール強度が小さく目的を達成できなくな
る。また、硬化層の厚みは1μ以上に設定することが必
要である。1μ未満では充分な常態ビール強度が得られ
ないからである。なお、硬化層の厚みが20μを超える
ようにしてもそれ以上の効果の増大が望めないため、2
0μ以下に抑えることが好ましい。未硬化層の厚みは1
0μ以上であることが必要である。10μ未満では接着
剤層と基板との接着が不充分になるからである。
この発明の第2の方法は、接着剤付金属箔として、金属
箔面に、メチルシリケートの三次元縮合物を5〜25重
量%含むビニルエステル樹脂接着剤からなる接着剤層が
設けられている接着剤付金属箔を用いる。
すなわち、この発明者らは、ビニルエステル樹脂接着剤
に、充填剤として、上記のようなメチルシリケートの三
次元縮合物を5〜25重量%(以下「%」と略す)含有
させると、常態および熱時のビール強度が向上し、また
積層板の反りも低減することを見いだしたのである。
メチルシリケートの三次元縮合物は、下記のような一般
式で表わされる。
(CHs  S 1Ozzz) n このようなメチルシリケートの三次元縮合物の使用によ
り上記のような効果が得られるのは、メチルシリケート
の三次元縮合物がビニルエステル樹脂接着剤の硬化収縮
を防止し、また適度な剛性を付与するためと考えられる
。メチルシリケートの三次元縮合物に代えて、炭酸カル
シウム、シリカ、タルク等の通常の無機充填材を使用し
ても効果は極めて小さい。メチルシリケートの三次元縮
合物を使用したときに上記のような効果が得られるのは
、メチルシリケートの三次元縮合物がメチル基を有して
いるためビニルエステル樹脂接着剤とのなじみ性がよい
からと考えられる。なお、メチルシリケートの三次元縮
合物と通常の無機充填材を併用してもよい。
メチルシリケートの三次元縮合物を使用する場合におい
て、それがビニルエステル樹脂接着剤中に5〜25%含
有されるように設定することが必要である。含有量が5
%未満では効果が小さく、25%を超えると接着剤の粘
度が上昇して塗布が困難になり、また塗布できたとして
もビール強度がかえって低下するからである。
この発明の第3の方法は、接着剤付金属箔として、金属
箔面に、ガラス転移温度が70℃以下の非結晶性飽和ポ
リエステル樹脂を1〜10%含むビニルエステル樹脂接
着剤からなる接着剤層が設けられている接着剤付金属箔
を用いる。
すなわち、この発明者らは、ビニルエステル樹脂接着剤
に、ガラス転移温度が70℃以下の非結晶性飽和ポリエ
ステル樹脂を1〜10%含有させると、ビニルエステル
樹脂接着剤の硬化収縮が低減し所期の目的を達成しうろ
ことを見いだしたのである。
ビニルエステル樹脂接着剤をそのまま使用したこれまで
の銅張積層板は、第1図に示すように、ビニルエステル
樹脂接着剤層1の硬化収縮によって反り、銅箔2をエツ
チングすると第2図に示すようにさらに反りが大きくな
る。第1図および第2図において、3は樹脂含浸基材か
らなる基板である。そして、このような反りが発生する
と、プリント配線板として使用するときの印刷の際に、
スクリーンを破損したり、また部品を自動装着すること
が困難となっていた。この発明によれば、このような問
題を全て解決しうるのである。
ガラス転移温度が70℃以下の非結晶性飽和ポリエステ
ル樹脂以外に、ポリスチレン、エチレン−酢ビ共重合体
等が低収縮剤として知られているが、上記の飽和ポリエ
ステル樹脂のみが接着強度の低下を招くことなく硬化収
縮を低減し反りを改善しうるのである。飽和ポリエステ
ル樹脂であっても、ガラス転移温度が70℃を超えるも
のは、硬化収縮低減効果が不充分である。このようにし
て上記飽和ポリエステル樹脂を使用する場合において、
それがビニルエステル樹脂接着剤中に1〜10%含有さ
れるように設定することが必要である。含有量が1%未
満では効果が小さく、10%を超えると加熱時のビール
強度が低下するからである。
なお、上記第1ないし第3の方法において用いられるビ
ニルエステル樹脂接着剤とは、ビニルエステル樹脂を主
体とし、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオ
キサイド、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメン
ハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキ
サイド、ジクミルパーオキサイド等の熱重合開始剤を必
要に応じて含むものであり、さらに必要に応じてスチレ
ン、ジアリルフタレート、エチレングリコールジメタク
リレート トリメチロールプロパントリメタクリレート
等の架橋剤が含まれる。また、塗布の際に、アセトン、
MEK、トルエン等の溶剤に溶解して使用することは自
由である。
また、上記第1ないし第3の方法において用いられる樹
脂含浸基材としては、これまでと同様、クラフト紙、リ
ンター紙、ガラス布、ガラス不織布等の基材に、不飽和
ポリエステル樹脂、ジアリルフタレートプレポリマー、
ビニルエステル樹脂等の不飽和樹脂を、例えばスチレン
、ジアリルフタレート、アクリルモノマー等に必要に応
じて希釈し、さらに重合開始剤を含有させて不飽和ポリ
エステル樹脂ワニス状にし含浸させたもの等が用いられ
る。また、金属箔としては、銅箔、アルミ箔、ステンレ
ス箔等があげられるが、通常は銅箔が用いられる。さら
に、この発明における金属箔張り積層板の製造には、一
般に行われている方法が用いられる。例えば、樹脂含浸
基材を所定の枚数重ね、その上に、第1ないし第3の方
法に用いられる接着剤付金属箔を重ねてロールを通し、
そのまま無圧下で加熱硬化させることにより金属箔張り
積層体を連続的に製造することが行われる。
この発明は、以上のようにして金属箔張り積層板を製造
するため、常態および熱時の双方のビール強度の優れた
金属箔張り積層板を省資源、省エネルギーを達成しなが
ら連続的に製造しうるのである。また、得られる金属箔
張り積層板は、反りも小さいのである。
つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。
〔実施例1〜5.比較例1,2〕 無水マレイン酸1モル、イソフタル酸1モル。
プロピレングリコール2.1モルをフラスコに仕込み、
常法に従って不飽和ポリエステル樹脂を合成し、これを
スチレン含有量が30%になるようにスチレンで希釈し
たのち過酸化ベンゾイル1%を添加し、粘度450cp
の不飽和ポリエステル樹脂ワニスを得た。つぎに、この
ワニスを基材(山開国策パルプ製、HL−10)に含浸
して5枚重ね、その上に、次表に示す配合の接着剤をパ
ーコーターで塗布し乾燥した接着剤付銅箔を重ねてロー
ルを通し積層した。そして、これを乾燥機で加熱硬化(
100℃10分+160℃10分)させて銅張積層板を
得た。この積層板の室温におけるビール強度および10
0℃におけるe−ル強度を測定し第1表に示した。なお
、接着剤の硬化厚みは、乾燥後の接着剤付き銅箔をトル
エン中に24時間放置した後の残存の厚みを測定して求
めた。表より明らかなように、実施例の銅張積層板は、
比較例のものに比べて、常態および熱時の双方のビール
強度が優れている。
(以 下 余 白) 〔実施例6〜8.比較例3〜5〕 無水マレイン酸1モル、無水フタル酸1モル。
プロピレングリコール1.1モル、ジエチレングリコー
ル1モルをフラスコに仕込み、常法に従って不飽和ポリ
エステル樹脂を合成し、これをスチレン含量が35%に
なるようにスチレンで希釈したのち過酸化ベンゾイル1
%を添加し、粘度300cpの不飽和ポリエステル樹脂
ワニスを得た。つぎに、このワニスをクラフト紙(東海
パルプ製、TO−10)に含浸して5枚重ね、その上に
、次表の配合の接着剤をコンマコーターで厚みが70μ
になるように塗布し乾燥した接着剤付銅箔を重ねてロー
ルを通し積層した。そして、これを乾燥機で加熱硬化さ
せ銅張積層板を得た。この積層板の室温におけるビール
強度および150℃におけるビール強度を測定し第2表
に示した。表より明らかなように、実施例の銅張積層板
は、比較例のものに比べて常態および熱時の双方のビー
ル強度が優れている。
(余 白) 〔実施例9〜13.比較例6〜8〕 無水マレイン酸1モル、無水フタル酸1モル。
プロピレングリコール2.1モルをフラスコに仕込み、
常法に従って不飽和ポリエステル樹脂を合成し、これを
スチレン含量が40%になるようにスチレンで希釈した
のち過酸化ベンゾイル1%を添加し、粘度280cpの
不飽和ポリエステル樹脂ワニスを得た。他方、クメンハ
イドロパーオキサイド1%を添加したビニルエステル樹
脂(昭和高分子製、H−610)に、次表の組成の飽和
ポリエステル樹脂を添加し、これを!r!箔に塗布して
乾燥し接着剤付き銅箔をつくった。つぎに、上記不飽和
ポリエステル樹脂ワニスをクラフト紙に含浸して5枚重
ね、その上に、接着剤付き銅箔を重ねてロールを通して
積層した。そして、これを乾燥機で加熱硬化させて銅張
積層板を得た。得られた積層板の反り量およびビール強
度を測定し第3表に示した。なお、反り量は、300 
X 300 u+に切断した積層板をエツチングし、1
50″Cで1時間乾燥した後の反り量を測定して求めた
。また、比較例として、飽和ポリエステル樹脂を含まな
いものおよび飽和ポリエステル樹脂の代りにポリスチレ
ンを添加した接着剤を用いて銅張積層板をつくり、これ
の反り量とビール強度を測定して第3表に併せて示した
。表から明らかなように、実施例の銅張積層板は比較例
のものに比べて反り量が著しく小さくなっている。また
、ビール強度も良好である。
(以下余白)
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は従来例の説明図である。 代理人 弁理士  松 本 武 彦 第1図 @2図 手続補正書(帥 1.事件の表示 3、補正をする者 事件との関係     特許出願人 任  所   大阪府門真市大字門真1048番地名 
称 (583)松下電工株式会社 代表者 イ懐珈役藤井 貞夫 4、代理人 な   し く全文訂正)明  細  書 1、発明の名称 金属箔張り積層板の製法 2、特許請求の範囲 (1)  不飽和樹脂含浸基材に接着剤付金属箔をその
接着剤面を不飽和樹脂含浸基材に対面させた状態で積層
し無圧下で加熱硬化を行わせて金属箔張り積層板を製造
する方法であって、接着剤付金属箔として、金属箔面に
、メチルシリケートの三次元縮合物を5〜25重量%含
むビニルエステル樹脂接着剤からなる接着剤層が設けら
れている接着剤付金属箔を用いることを特徴とする金属
箔張り積層板の製法。 (2)  不飽和樹脂含浸基材中の不飽和樹脂が、不飽
和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂およびビ
ニルエステル樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一
つの樹脂である特許請求の範囲第1項記載の金属箔張り
積層板の製法。 3、発明の詳細な説明 この発明は金属箔張り積層板の製法に関するものである
。 金属箔張り積層板、特に金属箔として銅箔を用いた銅張
積層板の製法には、つぎのような方法がある。すなわち
、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレートプレポ
リマー、ビニルエステル樹脂等の不飽和結合を有する樹
脂を架橋剤としてのとニルモノマーで希釈し、さらに重
合開始剤を加えて不飽和樹脂ワニスをつくり、これを基
材に含浸させて銅張積層板の基板となる樹脂含浸基材を
つくる。つぎに、この樹脂含浸基材を複数枚重ね、さら
に接着剤付銅箔を重ねてロールを通すことにより積層し
、ついで無圧下で加熱することにより銅張積層板を製造
するという方法がある。この方法は、接着剤付銅箔と樹
脂含浸基材を重ねたものをいちいちプレス機に掛けて熱
圧するというようなことをせず、そのまま無圧下で加熱
することにより銅張積層板を製造するため、連続生産が
可能である。また、不飽和樹脂を溶剤で希釈するのでは
なく、架橋剤として用いられるビニル七ツマ−で希釈す
るため、溶剤が不要になり、省資源。 省エネルギーの点からも有効である。しかしながら、こ
の方法では、接着剤付銅箔として、これまで用いられて
きたような接着剤(エポキシ樹脂系、フェノール樹脂系
等)付銅箔を用いる限り、常態および熱時の双方のビー
ル強度の優れた銅張積層板を得ることができなかった。 すなわち、A−ステージの不飽和樹脂が含浸されている
樹脂含浸基材とB−ステージの接着剤付きの銅箔を積層
すると、熱時に接着剤層と基板との間で剥離が起きて熱
時のビール強度の小さい銅張積層板が得られ、またA−
ステージの不飽和樹脂含浸基材とA−ステージの接着剤
付銅箔を積層すると、室温でのビール強度(常態ビール
強度)の小さい銅張積層板が得られる。このように、こ
れますの方法では、常態および熱時の双方のビール強度
の優れた銅張積層板を得ることができなかった。そこで
、これまで用いられてきた接着剤に代えて、エポキシ樹
脂と不飽和−塩基酸(メタクリル酸、アクリル酸等)と
を反応させたビニルエステル樹脂を用いることが考えら
れ、一部で実施されている。ビニルエステル樹脂は、基
板の不飽和樹脂と反応するため、これを用いることによ
り接着剤層と基板との間での剥離はなくなる。しかし、
硬化収縮が大きく、それによって内部応力が発生して接
着力が弱くなるため、これをそのまま用いても常態およ
び熱時のビール強度はあまり改善されなかった。 この発明は、このような問題を解決するためになされた
もので、不飽和樹脂含浸基材に接着剤付金属箔をその接
着剤面を不飽和樹脂含浸基材に対面させた状態で積層し
無圧下で加熱硬化を行わせて金属箔張り積層板を製造す
る方法であって、接着剤付金属箔として、金属箔面に、
メチルシリケートの三次元縮合物を5〜25重量%含む
ビニルエステル樹脂接着剤からなる接着剤層が設けられ
ている接着剤付金属箔を用いることを要旨とするもので
ある。 この発明の方法は、接着剤付金属箔として、金属箔面に
、メチルシリケートの三次元縮合物を5〜25重量%含
むビニルエステル樹脂接着剤からなる接着剤層が設けら
れている接着剤付金属箔を用いる。 すなわち、この発明者らは、ビニルエステル樹脂接着剤
に、充填剤として、上記のようなメチルシリケートの三
次元縮合物を5〜25重量%含む下「%」と略す)含有
させると、常態および熱時のビール強度が向上し、また
積層板の反りも低減することを見いだしたのである。 メチルシリケートの三次元縮合物は、下記のような一般
式で表わされる。 (CH3S i O:+zz)n このようなメチルシリケートの三次元縮合物の使用によ
り上記のような効果が得られるのは、メチルシリケート
の三次元縮合物がビニルエステル樹脂接着剤の硬化収縮
を防止し、また適度な剛性を付与するためと考えられる
。メチルシリケートの三次元縮合物に代えて、炭酸カル
シウム、シリカ、タルク等の通常の無機充填材を使用し
ても効果は極めて小さい。メチルシリケートの三次元縮
合物を使用したときに上記のような効果が得られるのは
、メチルシリケートの三次元縮合物がメチル基を有して
いるためビニルエステル樹脂接着剤とのなじみ性がよい
からと考えられる。なお、メチルシリケートの三次元縮
合物と通常の無機充填材を併用してもよい。 メチルシリケートの三次元縮合物を使用する場合におい
て、それがビニルエステル樹脂接着剤中に5〜25%含
有されるように設定することが必要である。含有量が5
%未満では効果が小さく、25%を超えると接着剤の粘
度が上昇して塗布が困難になり、また塗布できたとして
もビール強度がかえって低下するからである。 なお、この発明の方法において用いられるビニルエステ
ル樹脂接着剤とは、ビニルエステル樹脂を主体とし、4
ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキサイド
、メチルエチルケトンパーオキサイド、クメンハイドロ
パーオキサイド、1−ブチルハイドPパーオキサイド、
ジクミルパーオキサイド等の熱重合開始剤を必要に応じ
て含むものであり、さらに必要に応じてスチレン、ジア
リルフタレート、エチレングリコールジメタクリレート
トリメチロールプロパントリメタクリレート等の架橋剤
が含まれる。また、塗布の際に、アセトン、MEK、)
ルエン等の溶剤に溶解して使用することは自由である。 また、この発明の方法において用いられる樹脂含浸基材
としては、これまでと同様、クラフト紙、リンター祇、
ガラス布、ガラス不織布等の基材に、不飽和ポリエステ
ル樹脂、ジアリルフタレートプレポリマー、ビニルエス
テル樹脂等の不飽和樹脂を、例えばスチレン、ジアリル
フタレート。 アクリルモノマー等に必要に応じて希釈し、さらに重合
開始剤を含有させて不飽和ポリエステル樹脂ワニス状に
し含浸させたもの等が用いられる。 また、金属箔としては、銅箔、アルミ箔、ステンレス箔
等があげられるが、通常は銅箔が用いられる。さらに、
この発明における金属箔張り積層板の製造には、一般に
行われている方法が用いられる。例えば、樹脂含浸基材
を所定の枚数重ね、その上に、この発明の方法に用いら
れる接着剤付金属箔を重ねてロールを通し、そのまま無
圧下で加熱硬化させることにより金属箔張り積層体を連
続的に製造することが行われる。 この発明は、以上のようにして金属箔張り積層板を製造
するため、常態および熱時の双方のビール強度の優れた
金属箔張り積層板を省資源、省エネルギーを達成しなが
ら連続的に製造しうるのである。 つぎに、実施例について比較例と併せて説明する。 〔実施例1〜3.比較例1〜3〕 無水マレイン酸1モル、無水フタル酸1モル。 プロピレングリコール1.1モル、ジエチレングリコー
ル1モルをフラスコに仕込み、常法に従って不飽和ポリ
エステル樹脂を合成し、これをスチレン含量が35%に
なるようにスチレンで希釈したのち過酸化ベンゾイル1
%を添加し、粘度300cpの不飽和ポリエステル樹脂
ワニスを得た。つぎに、このワニスをクラフト紙(東海
バルブ製、TO−10)に含浸して5枚重ね、その上に
、次表の配合の接着剤をコンマコーターで厚みが70μ
になるように塗布し乾燥した接着剤付銅箔を重ねてロー
ルを通し積層した。そして、これを乾燥機で加熱硬化さ
せ銅張積層板を得た。この積層板の室温におけるビール
強度および150℃におけるビール強度を測定し第1表
に示した。表より明らかなように、実施例の銅張積層板
は、比較例のものに比べて常態および熱時の双方のビー
ル強度が優れている。 (以 下 余 白)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)不飽和樹脂含浸基材に接着剤付金属箔をその接着
    剤面を不飽和樹脂含浸基材に対面させた状態で積層し無
    圧下で加熱硬化を行わせて金属箔張り積層板を製造する
    方法であって、接着剤付金属箔として、金属箔面に、メ
    チルシリケートの三次元縮合物を5〜25重量%含むビ
    ニルエステル樹脂接着剤からなる接着剤層が設けられて
    いる接着剤付金属箔を用いることを特徴とする金属箔張
    り積層板の製法。
  2. (2)不飽和樹脂含浸基材中の不飽和樹脂が、不飽和ポ
    リエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂およびビニル
    エステル樹脂からなる群から選ばれた少なくとも一つの
    樹脂である特許請求の範囲第1項記載の金属箔張り積層
    板の製法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8327824B2 (en) 2010-04-06 2012-12-11 Denso Corporation Air-intake apparatus of internal combustion engine

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