JPS63107912A - 創傷治療剤 - Google Patents

創傷治療剤

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JPS63107912A JP62136516A JP13651687A JPS63107912A JP S63107912 A JPS63107912 A JP S63107912A JP 62136516 A JP62136516 A JP 62136516A JP 13651687 A JP13651687 A JP 13651687A JP S63107912 A JPS63107912 A JP S63107912A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 良泉上工■里方1 本発明は、創傷治療剤及び化粧料並びに毛はえ薬、更に
詳しくはオポマクログロプリンを有効成分として含有す
ることを特徴とする創傷治療剤、化粧料、毛はえ薬に関
する。
従来の技術 創傷、例えば一般的な外傷、痔痩、褥創等やその程度が
身体の深部にまで及ぶ大手術による創傷等の治療にあっ
ては、その過程における損傷部の肉芽形成の促進及び表
皮形成の促進が重要な課題である。
現在、創傷治療に利用できる化合物としては、レチノー
ル酸、アラントイン、セリ科植物成分アジアティコシト
(asiaticoside) 、亜鉛等が知られてい
る。しかしながら之等の薬物は、いずれも尚充分に上記
肉芽形成等の促進作用を奏し得るものではない。また、
熱傷時等におけるステロイド系、非ステロイド系の抗炎
症剤の使用は、むしろ抵抗力を減退させることが知られ
ており、これらを投与する場合には一層抵抗力を賦活、
増強させ得る薬物との併用が必要とされる。
更に、最近創傷の治療に有効な薬物として、哺乳動物の
体液から単離され、分子量が約5300で、52個のア
ミノ酸からなるポリペプチド(特開昭57−38716
号公報)や必須アミノ酸を含む組成物(特開昭57−8
0316号公報)等が提案されており、またヨウ素を3
00μ9以上の高濃度で含有する卵が創傷治療の促進及
び筋肉疾患の予防に有効であること(特開昭59−11
6225号公報)、乾燥卵白を皮膚化粧料用基剤として
配合してなる皮膚化粧料(特公昭61−6801号公報
)も提案されているが、之等もなお創傷の治療に充分な
効果を奏し得るものではない。しかも上記仝卵や卵白等
は、防腐剤の存在下でも腐りやすいものでおり、之等を
含む製剤はその保存安定性に問題があり、また卵白はア
ルカリ性でなければ溶けず、創傷治療剤の一般的製剤形
態である軟膏剤や化粧料の構成原料との親和性が低く、
容易に蛋白質を含有する白色沈澱を生じる等の難点もお
る。
また、一方毛根に作用し、発毛を促進する養毛剤や、育
毛剤等の所謂毛はえ薬も種々提案されているが、いまだ
充分な効果を奏するものは得られていない。
発明が解決しようとする間 71、 本発明の目的は、従来のこの種創傷治療等に利用できる
ことの知られている薬物に見られる欠点を解消し、特に
創傷治療段階における上皮細胞や繊維芽細胞の増殖促進
作用を有し、優れた創傷治癒促進効果を奏する新しい創
傷治療剤を提供することにある。
また、本発明の目的は、例えば日焼はヤ肌必れ等に対し
て優れた皮膚保護効果を有すると共に、皮膚に対するエ
モリエンシー(潤滑保証性)、トリートメント作用、優
れた親和性等を有する新規な化粧料を提供することにあ
る。
更に本発明は所謂毛はえ薬を提供することをも目的とし
ている。
本発明者らは、上記目的から鋭意研究を重ねた結果、オ
ボマクログロプリンが、上記目的に合致する優れた創傷
治癒促進効果及び皮膚保護効果等を有することを見出し
、ここに本発明を完成するに至った。
即ち、本発明はオボマクログロプリンを有効成分として
含有することを特徴とする創傷治療剤、化粧料、毛はえ
薬に係わる。
本発明の創傷治療剤には、例えばすり傷、切り傷、火傷
、熱傷、凍傷、皮膚潰瘍、皮膚乾燥、皮膚角化症、ひび
切れ、あか切れ、皮膚炎、水虫のただれ、手術傷、角膜
創傷等のほか、痔病、褥創等をも含めた各種の創傷の治
療剤として、またにきび、歯槽膿漏、日焼は等の炎症治
療剤が包含される。更に本発明の毛はえ薬は、養毛剤、
育毛剤等として有効でおる。
また本発明の化粧料は、例えば髭剃り後、脱毛クリーム
使用後、洗剤使用後等の肌に適用することにより、また
例えば日焼け、肌荒れ等の肌に適用することにより、優
れた皮膚保護効果、改善効果を発揮し、皮膚に対する刺
激性もなく、優れたしっとり感、すべすぺ感等を付与す
ると共に、皮膚に対するエモリエンシー、トリートメン
ト効果、親和性等を著しく改善できる。
更に本発明の創傷治療剤、化粧料、毛はえ薬は、その保
存安定性及び安全性に優れたものである。
本発明薬剤は、その有効成分としてオポマクログロプリ
ンを含有することを必須とする。ここでオボマクログロ
プリンとは、卵白中の高分子但糖蛋白質として知られて
いるものでおり、その調製法も既に公知でおる〔フイニ
ー(t”eeney 、 R。
E、)ら、コンパラテイブ・バイオケミストリー・アン
ド・フイジオロジ−(Comp 、3 iochem。
Physiol、 >、 54A、 281 (197
6> 、猪狩ら、ジャーナル・オブ・バイオケミストリ
ー(J、3iochem、>、92.1679〜168
2(1982)、同93,121〜127(1983)
、及び長瀬ら、ジャーナル・オブ・バイオロジカル・ケ
ミストリー(J、B、C,>。
vol、258.No、12.7481〜7489(1
983)等参照)。
上記オボマクログロプリンの調製原料としての卵白は、
特に制限はなく、各種動物のものをいずれも使用するこ
とができる。一般には容易に入手可能なニワトリ、アヒ
ル、ウズラ、七面鳥等の卵白か好ましい。上記卵白から
のオポマクログロプリンの調製法も特に制限はなく、蛋
白質成分の分離に一般に利用されている各種の方法に従
い、オボマクログロプリンの物理化学的性質等を利用す
る各種操作、例えば蛋白沈澱剤処理、分子ふるいクロマ
トグラフィー(ゲル濾過)、イオン交換クロマトグラフ
ィー、遠心分離、電気泳動、透析等を単独で又は組合せ
て行なうことができる。
例えば、卵白をトリス−塩酸緩衝液等の水溶性溶媒と混
合するか又はこれにポリエチレングリコール等を加えて
オボムシン等の不溶性蛋白質を除去した後、ゲル濾過に
付す方法を例示でき、これにより、分子量約60〜80
万の糖蛋白質として、オポマクログロプリンを得ること
ができる。
本発明の創傷治療剤は、上記のごとくして得られるオボ
マクログロプリンを有効成分として含有する一般的な医
薬製剤の形態で実用できる。該医薬製剤形態としては、
得られる製剤の使用目的に応じた各種の形態が適宜選択
できる。その例としては、例えば液状塗布剤、ローショ
ン剤、エアゾール剤、リニメント剤、軟膏剤、パップ剤
等の外用剤の他、坐剤、注射剤等を例示できる。之等各
種形態の調製には、通常使用されている各種の希釈剤、
賦形剤等が適宜使用できる。例えば外用剤としての軟膏
剤の調製に当っては、通常の疎水性もしくは親水性基剤
、例えば脂肪、脂肪油、ラノリン、ワセリン、パラフィ
ン、ロウ、グリコール類、高級アルコール類、グリセリ
ン、水等を使用できる。また上記外用剤には、必要に応
じて通常添加されることの知られている各種の添加剤、
例えば安定化剤、香料、着色剤等を添加することもでき
る。
本発明薬剤中に含有されるべき有効成分、即ちオボマク
ログロプリンの量は、特に制限されず広範囲から適宜選
択されるが、通常製剤中に約0.0001〜30重量%
の範囲で配合される。
また本発明治療剤の適用量及び方法は、該製剤の形態、
製剤中の有効成分量、これを適用される患者の年齢、性
別その他の条件、創傷の程度等に応じて決定することが
でき、例えば外用剤形態の本発明創傷治療剤は、これを
患部全体に充分に行き亘る量で、1日に1〜複数回、該
患部に散布、塗布等により適用することができる。他の
製剤形態の場合も上記と同様でおる。
本発明は、またオボマクログロプリンを有効成分とする
化粧料をも提供するものである。
該化粧料は、オボマクログロプリンを有効成分として含
有させる以外は、通常の化粧料と同様にして、各種の形
態に調製される。例えば皮膚に適用される化粧品として
の化粧水、クリーム、乳液、ファンデーション等の各種
形態及び例えばシャンプー、リンス、ヘアリキッド、セ
ットローション、ヘアトニック等の頭皮乃至毛髪に適用
される各種形態の毛髪用化粧料が挙げられる。之等各種
形態への調製は、常法に従って行なうことができ、その
際、公知の各種化粧料基剤及び必要に応じて各種の香料
、酸化防止剤、界面活性剤、防腐剤等の添加剤を使用さ
れることも同様である。
本発明化粧料中へのオボマクログロプリンの配合量は、
得られる化粧料の形態や所望の効果等に応じて、適当に
選択できるが、通常全組成物中に0.0001〜30重
量%程度、好ましくは約o、oooi〜0.1重量%程
度の範囲となる量とされるのが適当でおる。
かくして、得られる本発明創傷治療剤は、前述した通り
、優れた創傷治癒促進効果を奏するものであり、各種創
傷治療に卓越した効果を発揮できる。また本発明化粧料
は、同様に前記した通り、優れた皮膚乃至毛髪の保護効
果や改善効果を奏し得、従来のこの種化粧料に代替え使
用して、より有利なものでめる。
更に本発明者らの研究によれば、本発明において有効成
分として利用されるオボマクログロプリンは、後記試験
例に示される通り、優れた発毛促進作用を有しており、
養毛剤、育毛剤等の所謂毛はえ薬としての医薬品として
有効である。かかる医薬品は、通常のこの種医薬品と同
様にして、その有効量を含有する各種の投与製剤形態に
調製され、これに応じた投与方法、投与経路にて毛髪乃
至頭皮に適用することができる。その投与形態、投与量
、投与方法等は前記した本発明創傷治療剤のそれらと略
々同様のものとすることができ、この適用によれば、発
毛促進効果と共に、毛髪の保護、改善効果等を奏し得、
例えば毛髪の荒れを解消して、つや等を改善することが
できる。
友−一五一−1 以下、本発明を更に詳しく説明するため有効成分とする
オボマクログロプリンの調製例、その効果の試験例及び
これを配合した本発明製剤の各種処方例を挙げる。
実施例1:オボマクログロプリンの調製卵白20に!1
1を、これと等量の1%Na C9を含む10111M
トリス−塩酸緩衝液(pH7,7>に懸濁させ、これに
ポリエチレングリコール(分子量−8500、東京化成
社製)を2.5%濃度となるように加え、連続遠心分離
(10000ppm )して、上清を採取した。得られ
た上清に更に上記と同一のポリエチレングリコールを1
0%濃度になるまでに加え、再び連続遠心分離(100
00rpm ) シて沈澱部分を採取した。これを上記
1衝IGcI解し、更ニ遠心分@(10000rpm、
10分間)して、上清を採取し、これをセファロースC
L−68(ファルマシア社製)のカラム(252X90
0mm>に付し、IJ)11jHF、R’3L3.6Q
/時間の速度で溶出させた。
溶出区分につき、カゼインを基質とするトリプシン阻害
活性を、キタモトらの方法(T。
Kitamoto 、 M、 Nakashima、 
and A、  I kai 。
J、 Biochem、、92.1679−1682(
1982))に従い測定して、トリプシン阻害活性画分
を集めた。
次いで得られた活性画分を、分子ふるい膜100000
の膜を装着したベリコンカセット(ミリポア社製)を用
いて濃縮しつつ、5 mMトリス−塩酸緩衝液(pH7
,7>により緩衝液の交換を行なった。得られた試料を
、10mMNa CQを加えた10mMトリス−塩酸緩
衝液(pH7,7>で平衡化したDEAEトリスアクリ
ルM (TrisacrylM、 LBK社製)カラム
(サイズ50X800mm)に付した。同緩衝液でカラ
ムを充分に洗浄後、50mMNaCQを含む10mMト
リス−塩酸緩衝液(pH7,7)675ml及び150
mM  NaCQを含む10IIIMトリスー塩酸緩衝
液(p 1−f7.7)675mGで各2.5時間、合
計5時間をかけて溶出させた。
この条件でトリプシン阻害活性区分は、食塩′a度70
mM〜120mMの間に溶出された。
上記トリプシン阻害活性画分を集め、1  mMリン酸
緩衝液(p H7,4>に対して透析した。充分に透析
した後、透析内液を凍結乾燥機(ラボコーン社製)にて
凍結乾燥した。
上記により、単一なオボマクログロプリン精製試料5.
9〜7.1gを得た。
精製試料について、4Nメタンスルホン酸で、110℃
、24時間加水分解(減圧封管中)後、アミノ酸アナラ
イザー(835−50形、日立高速アミノ酸分析計、日
立製作所″’I)により分析した。
その結果は下記第1表の通りである。
第1表 試験例1 火傷による血管透過性の抑制試験 この試験は、ラット皮膚に電気ゴテで火傷を生じさせた
後、該ラットに色素(エバンス・ブルー〉を投与し、火
傷個所に浸出する体液中の漏出色素量を定量することに
より、供試動物の血管透過性を指標として、本発明創傷
治療剤による創傷治療効果を調べたものでおる。
試験は次の方法により実施した。即ち、体重200〜2
50gのウィスター系雄性ラットを各群5匹からなる2
群に分けた。各群ラットの各々の背中の正中線に沿って
対象となる部位の毛を、バリカンで剃った後、その一方
に直径’1cmの円形状態に電気ゴテ(目盛温度100
〜110℃)を20秒間押しあてて火傷部位を作成した
。他方は非火傷部位として残した。
1群の各ラットには、上記火傷作成直後及び24時間後
に、火傷部位及び非火傷部位のそれぞれに生理食塩水0
.2mQを皮肉注射して、生理食塩水投与群(対照群)
とした。他方の群の各ラットには、10mMmG濃度の
オボマクログロプリン溶液0.2mf2を同様に皮肉投
与して、オボマクログロプリン投与群(実験群)とした
上記各投与の23.5時間後に、各群ラットに0.5%
エバンス・ブルー色素液5m12/kgを静脈内投与し
た。その30分後、即ち火傷作成48時間後に、各ラッ
トを放血致死させ、火傷部位及び非火傷部位の各皮を剥
ぎ、付着している脂肪を除去した後、1cm2角に切り
取った。
この1 cm2角の皮膚を、1N−KOH溶液1鵬に浸
し、37℃で20時間放置して溶解させた。
次いで0.6N  HG PO4:アセトン(5:13
)混液9鵬を加え、ミキサーで撹拌後、3000 rp
mで25分間遠心分離を行ない、上W−を採取した。
得られた上清の吸光度を、波長620止で、り光光度計
により測定した。測定された吸光度より、予め作成され
た標準曲線を利用して、漏出したエバンス・ブルーのμ
glを求めた。この数値は平均値上標準誤差で示した。
結果を下記第2表に示す。
第2表 上記第2表より、(火傷部位)−(非火傷部位)のエバ
ンス・ブルーの漏出闇値は、対照群(生理食塩水投与群
〉において25.0±5.32であったのに対し、実験
群(オボマクログロプリン投与群)では、11.8±3
.55でおり、オボマクログロプリン投与により、血管
透過性が顕著に抑制されることが判る。
試験例2 脱毛クリームによる皮膚炎症回復試験 この試験には、体重25〜30gの3alb /C系雄
性マウス合計20匹を使用した。
供試マウスの背面の毛をバリカンできれいに刈り取り、
脱毛クリーム(マウイ へアーリムーバー、カネボウ社
製>0.5gを、2.OX2.5cm大きさに均等に塗
布した。30分放置後、塗布したクリームを温水で拭き
取り、皮膚炎症モデルを作成した。
上記モデルマウスを1群4匹の5群に分け、その内の4
群のマウスに、皮膚炎症作成当日、翌日、3日目及び6
日目の各日に合計4回、以下の軟合剤試料各0.3gを
塗布して、実験群1〜4とした。
実験群1:日本薬局方親水性軟膏(書出製薬社製)塗布 実験群2:上記軟膏にオポマクログロプリン0.01%
を添加した軟膏塗布 実験群3:上記軟青にオボマクログロプリン0.005
%を添加した軟膏塗布 実験群4:上記軟膏にオボマクログロプリン0.001
%を添加した軟膏塗布 また、残りの1群は何らの処理も行なわない対照群とし
た。
上記各実験群の作成(軟膏塗布)後(対照群も含む)、
各群マウスの皮膚の状態を、毎日肉眼的及び組織学的に
観察した。組織学的観察は、ヘマトキシリン−エオシン
染色(HE未染色1麦に、顕微鏡下で行なった。
その結果、脱毛クリーム処置1臼目の対照群では、表皮
、真皮層に炎症が生じ、組織法、好中球等炎症性細胞が
集結し、特に表皮及びそれに続く真皮部に強い炎症が認
められ、エオシンに強く染色される物質が広がっていた
。また4日目には、表皮及びそれに続く真皮部分の組織
像が炎症像に置き代っており、炎症は毛包郡全体にも広
がっていた。
実験群1(親水性軟膏塗布群)では、上記対照群との間
に差は認められなかった。
これに対し、実験群2〜4(オボマクログロプリン添加
軟膏塗布群)は、上記対照群及び実験群1に比し、表皮
、真皮及び毛包部分の炎症がよく抑えられており、真皮
の組織像も良好に回復していると認められた。尚、オボ
マクログロプリンの配合量の低い群(実験群4)では、
上記効果はやや弱いようでめった。
実験群3(オボマクログロプリン0.005%添加軟膏
塗布群)における脱毛クリーム処置8臼目の組織学的観
察結果より、この8日目には、上記4日目に比べて、組
織像も明確になり、皮下組織部に新しい毛包が成長して
いるのが確かめられた(参考写真1参照)。この傾向は
、実験群1(オボマクログロプリン無添加の親水性軟膏
塗布群)においてもほぼ同様であった(参考写真2参照
)。
また、正常マウスの表皮部分は凸凹と波打った形状をと
るのが本来の姿でおるが、本発明の実験群2〜4では、
炎症面の修復が進み、この正常表皮特有の凸凹の波打っ
た形状をとりはじめていると共に、毛の発育に関係する
細胞群の増殖、発育が著明であり、それに伴って、毛根
の再生が早く認められた(例えば、参考写真1参照)。
試験例3 悲傷回復試訣 この試験には、体重25〜30gの1381b /C系
雄性マウス1群4匹からなる5群を使用した。
供試マウスの背面の毛をバリカンできれいに刈り取り、
脱毛クリームを塗布して5分間放置(炎症を起こさない
程度)した後、塗布したクリームを温水で拭き取った。
次いで1.5X2.5Cm”の範囲ニ亘ッテ、350〜
400℃に設定した電気ゴテ(T−27、パラフィン切
断溶融コテ、高島商店製)を約5秒間あてて熱傷を負わ
せた。
熱傷負荷翌日より3日間毎に、下記各供試軟膏を、熱傷
部に各々0.2gづつ塗布し、供試動物の体重変動、損
傷部の観察、組織学的観察を行なった。
実験群1:日本薬局方親水性軟膏(吉日製薬社製)塗布 実験群2:上記軟膏にオボマクログロプリン0.01%
を添加した軟膏塗布 実験群3:上記軟膏にオボマクログロプリン0.005
%を添加した軟膏塗布 実験群4:上記軟漕にオボマクログロプリン0.001
%を添加した軟膏塗布 また、残りの1群は何らの処理も行なわない対照群とし
た。
上記試験における体重変化測定結果を、第1図に示す。
該図は、電気ゴテによる熱傷を与えた日を「0日」とし
て、4日までの毎日の各群における供試動物の体重変化
比(熱傷受傷前平均体重を「1」としてこれに対する体
重変化指数)を表示したものでおり、横軸は日数(日)
及び縦軸は体重変化比を示す。また図中(1)は実験群
4(オボマクログロプリン0.001%を添加した軟膏
塗布群、(2)は実験群1(オボマクログロプリン無添
加の親水性軟膏塗布群)及び(3)は対照群を示してい
る。
上記体重変化は、熱傷の程度をよく反映している。即ち
、熱傷受傷後には、局所の炎症による血管透過性の亢進
や不感蒸泄不能状態により浮腫を生じ、それ故熱傷部面
積の大きさに応じて浮腫が大きくなり、体重が増加する
上記体重変化結果を示す第1図より、本発明のオポマク
ログロプリン塗布群(実験群4)では、無塗布の対照群
及びオボマクログロプリン無添加の親水性軟膏塗布群(
実験群1)に比し、浮腫が抑えられているために、体重
増加は認められないことがよく判る。
上記試験における肉眼的観察結果より、受傷6日後には
、対照群及び実験群1に比し、本発明の実験群2〜4で
はいずれも非常に良好な回復が認められた。このことは
参考写真3(実験群4の受傷6日日の受信部写真)及び
参考写真4(対照群の同写真)の対比からも明確でおる
ざらに、上記試験にあけるHE未染色よる組織学的観察
を試験例2と同様にして行なった。
その結果、悲傷受傷4日後、対照群及び実験群1では、
表皮、真皮部分が、全て熱傷に特徴的なエオシン染色性
物質に置き代っており、毛包部分は形態として残存して
いたく熱傷受傷4日後の対照群における顕微鏡写真でお
る参考写真6参照)。
これに対し、本発明の創傷治療剤適用群(例えば実験群
3)では、真皮膚部分の皮下組織と接している部分から
組織修復が進み、真皮様組織を形成し始めており、毛根
形成が順調に進んでいることが確かめられた(熱傷受傷
4日後の実験群3、即ちオポマクログロプリン0.00
5%を添加した軟膏塗布群における顕微鏡写真である参
考写真5参照)。
上記結果より、本発明の創傷治療剤の適用によれば、熱
傷後の浮腫防止効果、損傷部の回復効果が肉眼的に確認
され、更に組織学的にも皮膚、体毛の修復効果(組織形
成促進効果)が明らかに認められた。
試験例4 皮膚剥削創回復試験 家兎背部に、シルバーナイフで25mmx25mm大、
深さ1.2mmの分層皮膚欠損剤を5力所作成する。こ
の際、それぞれの創傷治癒機転の影響を排除するため、
各欠損創は、3Qmm以上間隔を離して作成する。
上記で作成した各欠損創のそれぞれに下記各供試薬剤(
軟膏剤)を1日1回塗布し、塗布後、ガーゼ(25mm
x25mm大)にて覆い、供試薬剤の混入を避けるため
、通気性ナイロンフィルム(「テガダーム」、スリーエ
ム社製)で閉鎖し、更に弾力包帯で全体を閉鎖する。こ
の処置は観察期間中継続して行なった。
く供試薬剤〉 実験区1:1i!2水ワセリン軟青(親水ワセリン基剤
のみ) サラシミツロウ          8gステアリルア
ルコール       3gコレステロール     
     3g白色ワセリン          86
C]プロピルパラベン     0.0625g実験区
2:1%オボマクログロプリン含有親水ワセリン軟膏 5%オボマクログロプリン水溶液 200(40moメ
チルパラベン含有) 親水ワセリン基剤        80C7実験区3:
0.1%オボマクログロプリン含有親水ワセリン軟膏 0.5%オボマクログロプリン水溶 20g液(401
11gメチルパラベン含有)親水ワセリン基剤    
     80g実験区4:0.01%オボマクログロ
プリン含有親水ワセリン軟膏 ・0.05%オボマクログロプリン水 20Q溶液(4
0mgメチルパラベン含有) 親水ワセリン基剤         80゜創傷治癒の
評価は、創傷作成直後並びに7日目、14日目及び21
日目に、以下の事項に関して肉眼観察した。
イ)創の上皮化 各時期における創の治癒過程を写真撮影して観察評価し
た。
口)組織学的観察 各時期において創面を生検し、)−IE染色標本にて、
肉芽組織中のコラーゲン線維量、形態及び形成された上
皮を観察した。
ハ)副作用の有無 正常組織への刺激性(発赤)、皮膚炎の発症の有無を観
察した。
上記の実験皮膚剥削創に対して、オボマクログロプリン
含有軟膏を用いた実験区2〜4では、いずれも、その塗
布7日目の創の大きさが、親水軟膏塗布区(実験区1)
と比較して若干縮少しており、組織学的初見でも、肉芽
粗織の形成が観察された。よだ創作酸148目には、オ
ボマクログロプリンによる創傷治癒効果が更に進み、創
の大きさは親水軟膏塗布区(実験区1)に比し明らかに
縮少した。この14日目の観察では組織学的にも、上記
差が明確になり、肉芽組織の形成、コラーゲン線維量及
び上皮組織の増殖等に有意差が認められた。創傷作成2
1日目には、実験区2〜4では、実験区1に比して明ら
かな創傷治癒期間の短縮が認められた。これは組織学的
にも明白であり、肉芽形成の促進、コラーゲン線維量の
増加、上皮細胞の増殖促進が観察された。上記各効果は
、特に0.1%オボマクログロプリン含有親水ワセリン
軟膏使用区(実験区3)及び0.01%オボマクログロ
プリン含有親水ワセリン軟膏使用区(実験区4)におい
て顕著であった。
これらの所見は、添附の参考写真7〜12に示される通
りでおる。
参考写真7は、実験区1の兎の創作成7日日の創面の写
真である。
参考写真8は、同実験区1の兎の創作成21日日の創面
の写真である。
参考写真9は、実験区3の兎の創作成7日日の創面の写
真である。
参考写真10は、同実験区3の兎の創作成21日日の創
面の写真でおる。
参考写真11は、実験区4の兎の創作成7日日の創面の
写真でおる。
参考写真12は、同実験区4の兎の創作成21日日の創
面の写真でおる。
また、上記実験区2〜4に用いた各供試薬剤を、正常皮
膚に対して適用して、オポマクログロプリンの副作用を
観察した所、正常皮膚に発赤は認められず、皮膚炎の発
症も全く見られなかった。
試験例5 角膜上皮細胞に対する伸展試験 この試験には、体重2.5〜3.0kgの家兎を用いた
。予め供試兎dペンドパルビタール(ピットマン・ムー
ア社製>30mMkgの静脈内投与により麻酔した後、
角膜を摘出し、2 X 4 mmの短冊状角膜片を作成
した。
TC−199培養液にオボマクログロプリンを0.05
μCJ/mQ、 0.5μg/m12及び5tlCJ/
鵬の各濃度に溶解させ、各培養液中で上記で得た角膜片
を28時間培養した。培養後、組織片を5%氷酢酸−9
5%エタノールで固定し、パラフィンに包埋し、4μの
切片を作成した。これをHE染色後、顕微鏡下で観察し
、伸展した角膜上皮細胞の長さを測定した。
結果を第2図に示す。図において横軸は角膜上皮細胞の
長さくmμ)を、縦軸における(A>はTC−199培
養液のみの対照群を、(B)は上記培養液にオボマクロ
グロプリン0.05μg/鵬添加群を、(C)は同オボ
マクログロプリン0.5μg/mQ添加群を、(D>は
同オボマクログロプリン5μCI/rrli2添加群を
それぞれ示す。
上記第2図より、オボマクログロプリンは、容量依存的
に角膜上皮細胞の伸展を促進させ得ることが明らかであ
る。
試験例6 歯周組織創傷回復試験 ■ 12週令のラットを用い、上顎左右第二臼歯口蓋側
の中央部付近に有鈎探針を挿入し、骨まで達したら数回
歯冠に沿って往復させ、剥離し創傷面を形成させる。そ
の後、左側第二臼歯の接触点直下に根管治療用にファイ
ル40号を挿入して、頬側と口蓋側とを交通させ、絹糸
(ブレード シルク)4−Oを第二臼歯周囲に一回巻き
つけ、結び目は頬側につける。止血を確認した後、供試
薬剤の塗布を行なう。上記操作はすべてケタラールの腹
腔内麻酔下で行なった。
■ 歯科用#12バードビークの替刃メスを用いて第三
臼歯の遠心から第一臼歯の近心まで切開し、有鈎探針を
挿入し、て往復させ歯肉を除去した。母面はQ、5mm
程度露出させた。
■ 供試薬剤としては、前記試験例4の実験区1に用い
たと同じ親水ワセリン軟膏(親水ワセリン基剤のみ)(
以下この使用区を「実験区1」と云う〉、前記試練例4
の実験区3に用いたと同じ0.1%オボマクログロプリ
ン含有親水ワセリン軟膏(以下この使用区を「実験区2
」と云う〉及び同様にして調製した下記組成の0.00
5%オボマクログロプリン含有親水ワセリン軟膏(以下
この使用区を「実験区3」と云う)をそれぞれ用いた。
実験区3使用供試薬剤組成: 0.025%オポマクログロプリン 20Cl水溶液(
40mgメチルパラベン含有)・親水ワセリン基剤  
       80C1また、上記各供試薬剤は、ラッ
ト用トレーに賠リ、1日1回15分間塗布して用いる。
その塗布量は、1回平均約0.32’Qである。塗布量
、2時間は飲水を与えず、また第1回目の塗布は止血確
認後に行なった。上記の操作はすべてネンブタール(0
,1mQ)の腹腔内麻酔下で行なった。
■ 評価方法は次の通りである。即ち、実験開始し1日
目、2日目及び7日目にそれぞれ処置ラットを層殺し、
病変部を取り、ブアン固定し、トリクロロ酢酸脱灰及び
パラフィン包埋後、HE未染色はアザン(A 5an)
染色し、炎症細胞数及びコラーゲン線維の変化を観察し
た。
■ 得られた結果(組織学的所見)を次に示す。
炎症性細胞浸潤と組織内出血状態は、対照区(実験区1
)では、歯肉溝上皮から歯槽骨頂部までの歯肉固有層に
かけて、強い毛細血管の拡張、出血像があり、その周囲
にフィブリン層及び散在した好中球の浸潤が認められた
(実験区1の結果を示す組織写真である参考写真13参
照)。
これに対し、実験区2及び実験区3では、固有層におけ
る毛細血管の拡張はあるものの、出血傾向はあまり強く
なく、固有層はすでにフィブリン層に覆われている傾向
にめった。また実験区1でみられた固有層内での好中球
の浸潤は少なかった。
しかし歯肉溝上皮、付着上皮部のフィブリン層表面には
、限局した強い好中球浸潤像が認められた。
実験区2と実験区3との対比では、実験区2の方が固有
層での毛細血管の拡張、出血像が少なく、しかも上皮部
での好中球浸潤が少ない傾向が認められた。
上記実験区3の結果を示す組織の写真を参考写真14と
して示す。
また、コラーゲン線維の変化は、HE未染色結果、実験
区1では、創傷部付近及びその周辺のコラーゲン線維に
断裂、変性等が認められたのに対し、・実験区2及び3
では、創傷部付近のコラーゲン線維は断裂してはいるが
、周囲まで広がってはおらず、この傾向は実験区2の方
が実験区3よりも強かった。
試験例7 本発明化粧料の官能試験 肌荒れを感じる女性10名(25〜35才)を選び、後
記処方例1に示す本発明化粧料(スキンミルク)を、毎
日起床後と就寝前の2回、肌に塗布してもらい、2週間
後に、供試化粧料を塗布した肌につき下記3項目を評価
させた。
また、対照試験として、上記本発明化粧料試料に代えて
、オポマクログロプリンを配合しない以外は同様にして
調製した対照化粧料試料を用いて、別の肌荒れ感を感じ
る女性5名(同年齢)をパネラ−として、同一官能試験
を実施した。
上記官能試験結果を下記第3表に示す。表中、数値(分
子/分母〉は、(各評価項目につき良い乃至は有りと応
えたパネラ−数/全試験者数)を示す。
第3表 上記第3表より、本発明化粧料試料は、オボマクログロ
プリンの配合により、官能試験において優秀であること
が実証された。
以下、本発明製剤の調製処方例を示す。各側において部
とめるは重量部を示す。
処方例1:本発明化粧料処方 スキンミルクの調製 流動パラフィン(100〜1 ’l 0cp)   7
部セチルアルコール         0.5部85%
グリセリン          7部オボマク口グロプ
リン      0.01部ジメチルアミンプロピルラ
ノリン 酸アマイドジサルフエート    0.03部防腐剤(
メチルパラベン)     0.2部香   料   
                適量水を加えて全量
を100部とする。
上記組成に基づき、先ずオボマクログロプリン、ジメチ
ルアミノプロピルラノリン酸アマイドジサルフエート及
びグリセリンを混ぜ合せた後、撹拌下に75℃で水を加
えて均一混合液を調製した。
一方、流動パラフィン、セチルアルコール及びメチルパ
ラベンを撹拌下、75℃加温下に混合して均一混合液を
調製し、同温度に保持しつつこれに上記で調製した均一
混合液を徐々に加えて撹拌混合し、室温まで放冷した。
かくして調製された液に最終的に香料を撹拌混合して本
発明のスキンミルクを得た。
処方例2:本発明化粧料処方 スキンクリームの調製 流動パラフィン(100〜110cp)   5部イソ
プロピルミリステート      10部ステアリン酸
             3部セタノール     
         2部85%グリセリン      
    10部ポリオキシエチレン(EO=4)ス テアレート              1部オボマク
ログロプリン     0.001部ジメチルアミンプ
ロピルラノリン 酸アマイドジサルフエート    0.041防腐剤(
メチルパラベン)     0.2部香   料   
                適量水を加えて全量
を100部とする。
上記組成に基づいて処方例1と同様にして本発明スキン
クリームを調製した。
処方例3:本発明化粧料処方 スキンローションの調製 95%エチルアルコール       20部85%グ
リセリン           5部ポリオキシエチレ
ン(EO=20> ソルビタンラウリン酸モノエステル 0.5部オボマク
ログロプリン     0.005部ジメチルアミノプ
ロピルラノリン 酸アマイドジサルフエート    0.04部防腐剤(
メチルパラベン)     0.2部香料及び色素  
          適量水を加えて全量を100部と
する。
上記組成に基づいて、まずオボマクログロプリン、ジメ
チルアミノプロピルラノリン酸アマイドジサルフエート
及びグリセリンをよく混ぜ合せた後、水を加えて均一混
合液を調製した。一方、エチルアルコールに香料、色素
及び防腐剤を溶かした後、ポリオキシエチレンソルビタ
ンラウリン酸モエステルを添加して均一混合液を調製し
、これに上記で調製した均一混合液を強撹拌下に添加し
、濾過した。かくして本発明のスキンローションを得た
処方例4:本発明化粧料処方 スキンローションの調製 処方例3において、オボマクログロプリンの添加量を0
.0001部に代えた以外は同様にして、本発明スキン
ローションを得た。
処方例5:本発明創傷治療剤処方 オボマクログロプリン     0.01g防腐剤  
   適量 香    料               適 間然
留水を加えて全量を100mQとする。
上記オポマクログロプリン、防腐剤及び香料に蒸沼水を
加えて全量を100mQとした後、滅菌し、スプレー用
溶液形態の本発明創傷治療剤を調製した。
処方例6:本発明創傷治療剤処方 オボマクログロプリン     0.05゜防腐剤  
   適量 香    料              適 量蒸留
水を加えて全量を100mQとする。
処方例5と同様にして、上記組成のスプレー用溶液形態
の本発明創傷治療剤を調製した。
処方例7:本発明創傷治療剤処方 親水性軟膏の調製 オボマクログロプリン      0.5g白色ワセリ
ン          250(Jステアリルアルコー
ル      2200プロピレングリコール    
  120gラウリル硫酸ナトリウム      15
gパラオキシ安息香酸エチル又は パラオキシ安息香酸メチル   0.25gパラオキシ
安息香酸プロピル  0.15g精   製   水 
             適 量全       量
           1000(]上記成分を配合し
て、オボマクログロプリンを含有する本発明の親水性軟
膏形態の創傷治療剤を調製した。
処方例8〜11:本発明創傷治療剤処方親水性軟膏の調
製 処方例7において、オボマクログロプリンの配合量を0
.01g、0.05g、O,HJ及び1gに代え、同様
にして本発明の親水性軟膏形態の創傷治療剤を調製した
【図面の簡単な説明】
第1図は、悲傷受傷マウスを用いた悲傷回復試験におけ
る供試マウスの体重変化を調べたグラフである。 第2図は、試験例5における角膜上皮細胞の伸展に対す
る本発明薬剤の影響を示すグラフである。 (以 上) 第1図 り 日 委ケ (日) 第2図 【 mμ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)オボマクログロブリンを有効成分として含有する
    ことを特徴とする創傷治療剤又は化粧料。
  2. (2)オボマクログロブリンを有効成分として含有する
    ことを特徴とする毛はえ薬。
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