JPH0217114A - 皮膚外用剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、牛血液除蛋白物とムコ多糖類とを必須に含有
する皮膚外用剤に関し、さらに詳しくは、優れた細胞賦
活作用を有し、外傷、ひび、あかぎれなどの改善並びに
創傷治癒効果に有効な皮膚外用剤の提供を目的とするも
のである。

「従来の技術」 従来、細胞賦活や創傷治療、すなわち切創の治療やひげ
そり後の傷の治療、ひび、あかぎれ、ただれ、痔疾、火
傷などの改善のために用いられる薬剤としては、アラン
トイン及びその誘導体、牛血液除蛋白物、シコンエキス
、アロエエキスなどが一般的に知られてきた。

そうした中にあって、牛血液除蛋白物は細廐内皮系賦活
性物質として、また抗潰瘍剤１絹織呼吸促進剤、創傷治
癒促進剤として知られてきた（四輪ら、東邦医会誌、Ｈ
１４０２−４０５（＋９７０）他）。さらに牛血液除蛋
白物には保湿効果も認められ、これを配合した化粧品を
使用することによって、肌がしつとりし、化粧のりが良
くなる効果が得られることも知られている（銘木、化粧
品における生物科学の進歩、フレグランスジャーナル社
）。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、牛血液除蛋白物を配合した皮膚外用剤等
を使用した場合、基材との関係や、同時に配合される界
面活性剤、薬剤、香料等の影響により、その創傷治癒効
果が安定かつ効果的に得られないというのが実情であっ
た。また創傷治癒の動物実験モデルに対しても、実際有
意な治癒促進効果を示さなかった（山浦ら、応用薬理、
■（４）　、　５６５−５７９（＋９８１）など）との
報惺もなされている。

［３題を解決するための手段］ 本発明者は、前記実情に鑑み、牛血液除蛋白物の有する
効果を安定に得るべく鋭、意研究を行った結果、牛血液
除蛋白物とムコ多糖類とを併用することにより、細胞賦
活作用に優れ、創傷治癒効果か有効に発揮されること、
またこれを含有する皮膚外用剤において安定して創傷治
癒効果か得られることを見出し、本発明を完成させたの
である。

すなわち本発明は、牛血液除蛋白物と、ムコ多糖及び／
又はその塩の一種又は二種以上とを含有することを特徴
とする皮膚外用剤に関する。

本発明で必須に使用される牛血液除蛋白物とは、成牛又
は幼生の血液に適当な処理を施した後、蛋白質を除いて
得られるものである。その製造方法は特に限定するもの
ではないが、例えば原料とする血液は網内系を賦活した
幼生から採取してもよく、また、屠殺した牛の新鮮な血
液でもよい。牛血液の処理は冷凍処理の他、熱処理、酵
素分解、電気分解等が挙げられる。

蛋白除去は、限外ろ適法や沈殿法などで行なうことがで
き、通常用いられる方法であれば特に限定されない。市
販の牛血液除蛋白物としては、スティミュセル（ペンタ
ファーム社製）、ソルコセリル（束菱薬品社製）が知ら
れており、本発明にとって好適に使用できる。本発明に
おいてかくした牛血液除蛋白物は、抽出液をそのまま、
或いは固形物として配合してもよい。

本発明で用いられるムコ多糖及び／又はその塩としては
、この種に属する公知のものが利用でき、例えばヒアル
ロン酸、コンドロイチン硫酸、デルマタン硫酸、ケラタ
ン硫酸、ヘパリン及びこれらのナトリウム塩、カリウム
塩等が挙げらる。その製造方法としては、牛の一帯や鶏
冠など動物組織から抽出したものでも、微生物が生産し
たものを精製したものでもよい。またムコ多糖を主成分
とするものであれば必ずしも錆復しなくてもよい。本発
明においては、こわらの中から適宜選択して一種又は二
種以上が用いられる。

皮膚外用剤中における牛血液除蛋白物の配合量は、少な
すぎる場合は効果がなく、本発明の目的達成のため、ま
た実際の配合利用面から固形分として０．００１−１０
．０重量％の範囲、抽出液として０．Ｏ１〜２０．０重
量％の範囲が好ましいが、特に好ましくは固形分として
０．Ｏ１〜５．０重量％、抽出液として　０．１−１０
．０重１％の範囲である。

一方、ムコ多糖及びその塩の配合量としては、少なすぎ
る場合は効果がなく、本発明の目的達成のため、また実
際の配合利用面から固形分として０．０００１〜１０．
０重量％の範囲、抽出液又は水溶液などとして０．１〜
２０．０重量％の範囲が好ましいが、特に好ましくは固
形分として０．０１〜！０．０重量％の範囲である。

本発明における皮膚外用剤は、通常化粧品・医薬部外品
・医薬品に用いられる水性成分、粉末、界面活性剤、油
分、保湿剤、アルコール類、ｐＨ調整剤、防腐剤、酸化
防止剤、増結剤、色素、香料、その他薬剤等から構成さ
れ、必要に応じて適宜選択して調製される。

本発明でいう皮膚外用剤の剤型は特に限定されず、化粧
水、乳液、クリーム、軟膏、分散液等の剤型とすること
ができる。

また本発明の皮膚外用剤には、本発明の必須成分である
牛血液除蛋白物とムコ多糖類のほか、公知の皮膚賦活作
用のある薬剤、例えば、アラントイン及びその誘導体、
シコンエキス、アロエエキス等を配合してもよい。

［実施例］ 次に実施例を挙げて本発明について説明する。尚、これ
らは本発明を何ら限定するものでない。

実施例　［１１ 本発明の効果を確認するために下記に示す方法によって
試験を行い、創傷治癒効果について評価した。

区】Ｌ二江ＪＬ贋払 ６〜８週令のウィスター系雄性ラットを１群１０匹とし
、各ラット背部を刺毛し、背部正中線に対称に４ｃｍの
切創を２か所つくり、１　ｃｍおきに縫合した。

この創傷に、第１表に示す試料０．１１を１日２回塗布
した。尚、左右の切創のうち、一方はコントロール部位
として生理食塩水を塗布し、その他の試料は全て生理食
塩水に溶解又は懸濁して用いた。

創傷作製日から３日日に抜糸し、５１目に創面１　ｃｍ
となる皮膚片を１創傷あたり２枚ずつ作製し、この創面
が開裂するまでの最大張力をレオメータ−（不動工業■
製）を用いて測定した。創傷治癒率は以下の式に従って
求めた。

試料塗布部位の張力（ｇ） 創傷治癒率＝　　　　　　　　　　　　　Ｘ１００（％
）コントロール部位の張力（ｇ） 結果は第１表に示す。

第１表 第１表から明らかなように牛血液除蛋白物とムコ多糖類
を併用した本発明品である試料■及び■では、細１に賦
活作用がきわめて有効に発揮され、顕著な創傷治癒促進
効果を有することが認められた。一方、牛血液除蛋白物
のみを塗布した場合（比較量の試料■、■）は、コント
ロール部位に比べ、創傷治癒促進効果をやや示したが、
ムコ多糖類のみを塗布した場合（比較量の試料■、■）
には、治癒促進効果はほとんど認められなかった。

次に皮膚外用剤としての配合、通用例を示す。尚、配合
量は重量％である。

実施例　［＋］　　ゲル軟膏 （処方） Ｔｌｌ　　カルボキシビニルポリマー　　　　１．０（
２Ｉトリエタノールアミン　　　　　　　１．０（３１
１，３−ブチレングリコール　　　１Ｏ８０（４）牛血
液除蛋白物　　　　　　　　　０．５（均　エタノール
　　　　　　　　　　　　５．０（６）　　コンドロイ
チン硫酸　　　　　　　０．８（２）特製水 （製法） 上記の処方に従い、 造した。

実施例［２］　　ローション （処方） （１）　　エタノール （２）グリセリン （３）２−メントール （４）　グリチルリチン酸ジカリウム （５）牛血液除蛋白抽出液 （６）　　ヒアルロン酸ナトリウム （刀　防腐剤 （８）　　香料 （９）特製水 （製法） 上記の処方に従い、 製造した。

常法によりゲル軟膏を製 常法によりローションを 残ｆｉ１ １０．０ ５．０ ０．０１ ０．１ ２．０ １．０ 適量 ０．０５ 残量 実施例　［３］　　クリーム （処方） （１）　　ステアリン酸　　　　　　　　　　１８．０
（り　流動パラフィン　　　　　　　　　２・０（３）
　　セスキオレイン酸ソルビタン　　　２．０（４）　
ソルビット（７０％水溶液）３．７（５）　　クワエキ
ス　　　　　　　　　　　０．５（０水酸化カリウム　
　　　　　　　　０．７（７）　防腐剤　　　　　　　
　　　　　　　適量（８）精製水　　　　　　　　　　
　　　残量（９）　　牛血液除蛋白物　　　　　　　　
　０．１（１０）　　牛請帯抽出物（ムコ多糖として　
　１．００．１−１．０％含有） （１１）　　香料　　　　　　　　　　　　　　　０．
２（製法） 上記の処方に従い、常法によりクリームを製造した。

実施例［４］　　化粧水 （処方） （１１エタノール　　　　　　　　　　　　９・０（２
）　　乳酸 （３）　　クエン酸 （４）　ソルビット （５）牛血液除蛋白抽出液 （句　鶏冠抽出液（ムコ多糖として ０．０１〜０．０５％含有） （７）防腐剤 （８）　　香料 （９）精製水 （製法） 上記の処方に従い、 した。

実施例［５］　　バック （処方） （１）　　ポリビニルアルコール （２）　　エタノール （３）グリセリン （４）　カオリン （５）　　牛血液除蛋白物 （０ヒアルロン酸 常法により化粧水を製造 ０．２ ０．９ ４、Ｏ ５，０ 適量 ０．１ 残量 ２０．０ ２０．０ ５．０ ６．０ ０．０２ ０．７ （７）　香料　　　　　　　　　　　　　　　０．０１
（８）精製水　　　　　　　　　　　　　残量（製法） ｌ二記の処方に従い、常法によりバックを製造した。

実施例　［６］　　ハンドクリーム （処方） ＋１１　　パラフィン　　　　　　　　　　　４．０（
２）　　マイクロクリスタリンワックス　　６．０（３
）　　ミツロウ　　　　　　　　　　　　６，０（４）
　ワセリン　　　　　　　　　　　　　１４．０（５）
　　流動パラフィン　　　　　　　　　４２．５（０ソ
ルビタンセスキオレイン酸二　　３．７ステル （７）　　ポリオキシエチレンソルビタン　　０，８モ
ノオレイン酸エステル（２０Ｅ、０）（８）牛血液除蛋
白物　　　　　　　　　０．０３（９）　　コンドロイ
チン硫酸ナトリウム　　１．０００）　　アロエエキス
　　　　　　　　　　０．０５（１リ　香料　　　　　
　　　　　　　　　　０．３（＋２）　　防腐剤　　　
　　　　　　　　　　通ｆｉｔ（＋３）精製水　　　　
　　　　　　　　　残量（製法） 上記の処方に従い、常法によりハンドクリームを製造し
た。

［発明の効果］ 以上詳述した如く、本発明は牛血液除蛋白物とムコ多糖
類とを含有することにより、優れた細胞賦活作用を有し
、創傷治癒効果が安定かつ効果的に発揮された皮膚外用
剤が提供できたことにある。

すなわち本発明により、従来になく顕著な創傷治癒効果
を有し、外傷、ひび、あかぎれ等の改善や治癒促進効果
にきわめて有効性の高い皮膚外用剤が得られたのである
。

以　　上 出願人　株式会社　小林コーセー

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）牛血液除蛋白物と、ムコ多糖及び／又はその塩か
   ら選ばれる一種または二種以上とを含有することを特徴
   とする皮膚外用剤。