JPS628823Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、化粧用コンパクトに係る。

本案は、化粧料とパフとが個別に収容でき、且
つ、使用に便利な化粧用コンパクトを提供しよう
とするものである。

以下、図示の実施例について説明する。

第１図乃至第５図は、第１例であり、図におい
て、１は、収容部を上下２段にした身、２は、該
身に開閉自在に装備した蓋であり、これらは合成
樹脂により成形して成る。

身１は、上半に化粧料Ａを収容する上段収容部
１１を、下半にパフＢを収容する下段収容部１２
を設け、該下段収容部は、後半の中途部にて両側
壁に切込みを入れ且つ底部に肉薄ヒンジ１３を形
成して、該肉薄ヒンジを以てこれ以前を折り下げ
可能としている。

また、上段収容部１１において、前面に角張つ
た凹部１４を形成し、該凹部に押釦１５を内装
し、凹部の上縁中央に係合突条１６を下縁中央に
係合突片１７を垂設している。

上記押釦１５は、後面上部を蓋２の後記係合突
片２１が挿入し得るよう切欠き、両側面上部で横
軸１５ａ，１５ａにより枢着し、後面下部に縦断
面楔形をなすカム部１５ｂを形成し、その蓋２の
係合突片２１と下段収容部１２の前壁上面との間
に介在させるようにしている。

更に、下段収容部１２の前部内縁に上段収容部
１１の上記係合突片１７と係合する係合突条１８
を設けている。

蓋２は、後部で身１の後部に枢着２２し、前部
内面から身の上段収容部１１の上記係合突条１６
へ係合する係合突片２１を垂設しており、また、
内面に鏡２３を貼着している。

而して、身１の上段収容部１１に化粧料Ａを、
下段収容部１２にパフＢを収容して使用するが、
化粧に供するときは、第１図、第４図、第５図の
状態において、押釦１５を押圧する。

この押圧によつて、押釦のカム部１５ｂが後方
へ入り込み、これにより蓋２の係合突片が上方
へ、且つ、身１の下段収容部１２の前壁が下方へ
それぞれ押されて、蓋２の係合突片２１が身１の
上段収容部１１にある係合突条１６から外れ、同
時に、身１の下段収容部１２の係合突条１８が身
１の上段収容部１１にある係合突片１７から外れ
る。

そこで、その下段収容部１２を下方へ折り下げ
て中からパフＢを取り出し、蓋２を開けて、パフ
Ｂに上段収容部１１内にある化粧料Ａを付着さ
せ、蓋にある鏡２３を見ながら顔面に塗着する。

その後は、パフＢを下段収容部１２へ戻して、
該下段収容部及び蓋２を閉じればよい。

次に、第６図、第７図は、第２例であり、この
場合は、前例のものにおいて、身１の下段収容部
１２に設けた係合突条１８を、起立する係合突片
１９に代えたものである。その他は、前例のもの
と同じであり、使用状態や動作状態等も前例と同
じである。

本案によれば、化粧料Ａの収容部とパフＢの収
容部とを完全に隔離でき、パフを濡らして使用す
る場合でも、使用後に濡れたパフで化粧料が害さ
れることはない。

また、押釦１５を押せば、蓋２の係止と下段収
容部１２の係止とを一挙に解除できて、操作がワ
ンタツチで便利である。

更に、下段収容部１２は、後半の中途部にて両
側壁に切込みを入れ且つ底部に肉薄ヒンジ１３を
形成して、該肉薄ヒンジを以てこれ以前を折り下
げ可能に構成されているので、この下段収容部１
２の前部を深く折り下げたときは、収容されてい
るパフは、後端部が下段収容部の後部内に支えら
れる結果、傾斜状態に保たれると同時に前部が宙
に浮き、取り出しが極めて容易である。従つて、
挿入もまた極めて容易である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、第１例の斜
視図、第２図は、同使用状態の斜視図、第３図
は、同平面図、第４図は、同截断正面図、第５図
は、縦断側面図、第６図は、第２例の使用状態の
斜視図、第７図は、同要部断面図である。 １……身、２……蓋、１１……上段収容部、１
２……下段収容部、１５……押釦。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 適宜合成樹脂製の身１の後部に蓋２を開閉自在
   に枢着し、身１には上部に上段収容部１１を、下
   部に下段収容部１２を設けて、上下２段に形成す
   ると共に、該下段収容部は、後半の中途部にて両
   側壁に切込みを入れ且つ底部に内薄ヒンジ１３を
   形成して、該肉薄ヒンジを以てこれ以前を折り下
   げ可能に構成し、該下段収容部と上記蓋２の端部
   をそれぞれ上記上段収容部１１へ離脱可能に係合
   させ、また、上段収容部１１の適所に押釦１５を
   装備させ、該押釦にその下段収容部１２及び蓋２
   の端部へ挿入圧接させるカム部１５ｂを設けたこ
   とを特徴とする化粧用コンパクト。