JP5672984B2 - 回転電機のステータ - Google Patents

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Description

本発明は、ロータを駆動する回転電機のステータに関する。
ステータコイルの温度を検出する温度センサを備えた回転電機のステータに関する従来技術があった(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に開示された従来技術は、温度センサの温度検知部を隣り合ったコイル間に挿入して、ステータコイル近傍の温度を検出している。
ここで、通常、温度検知部に繋がれたセンサ配線は、狭小なステータ上を引き回された後、コネクタ等を介して外部へと導出されている。したがって、配索の途中でロータ等と干渉することを避けるために、ステータ上にしっかりと保持されなければならない。回転電機が車両に搭載されている場合、ステータに取り付けられたセンサ配線に弛みがあると、他部材と干渉しなくとも、車両に発生する振動によってセンサ配線が断線する恐れも発生する。上述した特許文献1に開示された回転電機においては、ステータ上におけるセンサ配線の具体的な保持構造についての開示はない。
一方、特許文献2には、コイルエンドに温度センサを配置したモータに関する従来技術が開示されている。特許文献2に開示された温度センサには、センサ配線が接続されており、当該センサ配線は、内側から電線、熱収縮チューブ、保護チューブによって形成された3層構造を有している。センサ配線は、モータケース内で良好な位置に配置された後、熱風を加えられることにより熱収縮チューブが収縮し、モータケース上の所定の位置において固定される。
特開2010−141962号公報 特開2010−81742号公報
上述したように、特許文献2に開示されたステータにおいては、センサ配線を固定するために熱風を加えなければならず、モータの製造工程が複雑化し、製造コストが増大するという問題が発生する。また、センサ配線も熱収縮チューブを含んだ3層構造としなければならず、この点においてもモータの製造コストの増大へと繋がる恐れがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、温度検出体からの信号線を容易にステータ上に保持させることができる回転電機のステータを提供することにある。
上述した課題を解決するために、請求項1に係る回転電機のステータの発明の構成は、ハウジング内に固定され、環状を成した回転電機のステータであって、コイルが巻回された複数のコア組立体が円環状に並んで形成されたコアユニットと、コア組立体に対応するように取り付けられ、中性点を形成するために隣り合ったコイルの一端部同士が繋がれた接続部およびコイルの他端部を電力供給線に繋ぐ接続部のうちの少なくとも一方を収容する収容部と、複数の収容部のうちの少なくとも一つに取り付けられたブラケットと、ブラケットに保持され、ハウジング内に貯蔵された油の温度およびコイルの温度のうちの少なくとも一方を検出する温度検出体と、温度検出体からの検出信号を外部に送信するために温度検出体に接続される信号線と、を備え、各々の収容部の回転軸方向端部には、信号線をステータの径方向に挟持して保持するための保持部が形成され、保持部はブラケットと係合することである。
請求項2に係る回転電機のステータの発明の構成は、ハウジング内に固定された回転電機のステータであって、コイルが巻回された複数のコア組立体が円環状に並んで形成されたコアユニットと、コア組立体に対応するように取り付けられ、中性点を形成するために隣り合ったコイルの一端部同士が繋がれた接続部およびコイルの他端部を電力供給線に繋ぐ接続部のうちの少なくとも一方を収容する収容部と、ハウジング内に貯蔵された油の温度およびコイルの温度のうちの少なくとも一方を検出する温度検出体と、温度検出体からの検出信号を外部に送信するために温度検出体に接続される信号線と、を備え、各々の収容部は、底部と、底部からコイルに向けて延びる連結部とを有し、連結部がコア組立体と係合しており、連結部におけるコイルとの対向部位には凹部が形成され、信号線は凹部内に収容され、コイルとの間で挟まれて各々の収容部に保持されることである。
請求項1に係る回転電機のステータによれば、収容部に、温度検出体の信号線を保持するための保持部が形成されたことにより、信号線をステータ上に容易に保持することができ、低コストのステータにすることができる。
また、収容部により信号線が保持されていることにより、信号線を保持するために新たな部品を追加する必要がなく、低コストのステータにすることができる。
また、保持部が信号線をステータの径方向に挟持するように形成されていることにより、信号線を保持部に挟み込ませるだけで簡単に保持することができる。
また、保持部は収容部の回転軸方向端部に設けられていることにより、収容部内に樹脂材料を充填した後においても、保持部に信号線を挟み込ませることができる。
また、温度検出体を保持したブラケット固定用の保持部を利用して信号線を保持しているため、新たな保持部を追加する必要がなく、ステータを小型化できるとともに、ステータの製造コストの増大を防ぐことができる。
請求項2に係る回転電機のステータによれば、収容部に、温度検出体の信号線が保持されることにより、信号線をステータ上に容易に保持することができ、低コストのステータにすることができる。
また、収容部により信号線が保持されていることにより、信号線を保持するために新たな部品を追加する必要がなく、低コストのステータにすることができる。
また、収容部の底部からコイルに向けて延びた連結部に凹部を形成し、凹部内に収容した信号線をコイルとの間で挟んで保持するため、収容部とコイルとの間のデッドスペースを利用して信号線を保持することができ、ステータが回転軸方向に大型化することを防止することができる。
また、収容部とコイルのみによって信号線を保持することができるため、新たな部品を追加することがなく、ステータのコストの増大を防ぐことができる。
また、収容部の変更を最小限にすることができるため、従来の収容部を形成するための成形型等を利用することができ、いっそう低コストのステータにすることができる。

本発明の実施形態1による電動モータを使用した車両の駆動システム図 図1に示した電動モータの車両に搭載された状態を示した断面図 図2に示した電動モータのステータを示した平面図 樹脂箱を取り外した状態の分割コアの斜視図 樹脂箱の斜視図 樹脂箱の平面図 図6のA−A断面図 分割コアを円周方向に見た場合の側面図 バスリングの平面図 図9に示したバスリングを部分的に拡大して半径方向内方から見た場合の斜視図 コアユニットにバスリングが取り付けられたところを回転軸方向に見た場合の部分平面図 ステータ上において油温センサを収容したホルダブラケットが取り付けられた部位を示した斜視図 ステータ上においてコイル温度センサを収容したホルダブラケットが取り付けられた部位を示した斜視図 ステータ上においてホルダブラケットが取り付けられた部位を回転軸方向に見た場合の部分平面図 図14に示したホルダブラケットを下方から見た場合を表した図 図14に示したホルダブラケットのB視図 図14に示したホルダブラケットのC視図 図14のD−D断面図 図14のE−E断面図 図14のF−F断面図 センサ配線が樹脂箱のスナップ片によって保持された状態を示した斜視図 実施形態2において、センサ配線が樹脂箱のホルダ係合部とコイルとの間で挟持された状態を示した斜視図
<実施形態1>
図1乃至図21に基づき、本発明の実施形態1による電動モータ1のステータ3について説明する。
本実施形態による電動モータ1(回転電機に該当する)は、ハイブリッド車両の車輪駆動用の同期モータであって、エンジン91と接続されたクラッチ装置8とトランスミッション92との間に介装されている。しかしながら、電動モータ1はこれに限定されるべきものではなく、家庭用電器に設けられるモータあるいは一般的な産業用機械を駆動するモータといった、あらゆる電動モータに適用することが可能である。
尚、説明中において回転軸方向あるいは軸方向という場合、特に断らなければ、電動モータ1およびクラッチ装置8の回転軸Cに沿った方向、すなわち図2における左右方向を意味する。また、図2において、左方を電動モータ1およびクラッチ装置8の前方といい、右方を後方ということがある。
図1は、電動モータ1を使用したハイブリッド車両のパワートレーンの概略を示している。図1において、太線は車両の機械的な連結を示し、細線は装置間をつなぐ油圧配管を示す。また、一点鎖線は電力の供給線を示し、破線による矢印は制御用の信号線を示している。
また、図1において、切換弁16、油圧ポンプ17、リザーバ部18およびリリーフ弁19は電動モータ1と別体に記載されているが、実際には、切換弁16、油圧ポンプ17およびリリーフ弁19はクラッチ装置8とともに電動モータ1と一体化され、リザーバ部18は、モータハウジング11内に形成されている。これにより、電動モータ1、クラッチ装置8、切換弁16、油圧ポンプ17およびリリーフ弁19によって、フロントモジュールMDを形成している。
図1に示したように、車両のエンジン91と電動モータ1のロータ2(後述する)とは、湿式多板クラッチであるクラッチ装置8を介して直列に接続されている。また、ハイブリッド車両駆動用の電動モータ1には、車両のトランスミッション92が直列に接続されており、トランスミッション92には、デファレンシャル装置93を介して、車両の右駆動輪94Rおよび左駆動輪94Lが接続されている。以下、右駆動輪94Rおよび左駆動輪94Lを包括して駆動輪94R、94Lという。
エンジン91は、炭化水素系の燃料により出力を発生させる通常の内燃機関である。電動モータ1は、これに限定されるものではないが、車輪駆動用の同期モータであり、トランスミッション92は通常の自動変速機である。また、クラッチ装置8は、普段はエンジン91と電動モータ1との間を接続しているノーマリクローズタイプのクラッチ装置であり、エンジン91と電動モータ1との間のトルク伝達を断続している。
切換弁16は、後述するクラッチ装置8の圧力室PCと油圧ポンプ17との間に設けられている。図1に示すように、切換弁16は3ポートを有する2ポジションの電磁弁であり、その一つのポートは、後述するオイル通路111aによってクラッチ装置8の圧力室PCに接続されている。また、他の一つのポートには、油圧ポンプ17の吐出口が接続され、残る一つのポートには、電動モータ1内のリザーバ部18が接続されている。油圧ポンプ17の吸込口は、常に、リザーバ部18と接続されている。
切換弁16が、図1に示した作動位置P1にある場合、油圧ポンプ17の吐出口が圧力室PCに接続されており、リザーバ部18と油圧ポンプ17の吐出口および圧力室PCとの接続は断たれている。この時、油圧ポンプ17がリザーバ部18内のオイルを吸引して、切換弁16を介して圧力室PCへと吐出し、クラッチ装置8の接続を解除状態とする。
また、切換弁16が非作動位置P2にある場合、圧力室PCとリザーバ部18とが接続され、圧力室PC内のオイル(液圧)がリザーバ部18へと戻されてクラッチ装置8が接続される。非作動位置P2にある場合、油圧ポンプ17の吐出口は圧力室PCおよびリザーバ部18と接続されず、油圧ポンプ17は停止されている。
2ポートを有する2ポジションのメカニカル弁であるリリーフ弁19は、油圧ポンプ17の吐出口とリザーバ部18との間に配置され、通常は、油圧ポンプ17の吐出口と、リザーバ部18および油圧ポンプ17の吸込口との間の接続を断っている(図1に示した状態)。切換弁16が作動位置P1にある場合、油圧ポンプ17の吐出口と圧力室PCとの間の液圧が所定値以上に上昇すると、リリーフ弁19が切り換わり、油圧ポンプ17の吐出口と吸込口との間を連通させ、油圧ポンプ17から吐出されたオイルを還流させて、それ以上の液圧の上昇を防ぐことができる。
電動モータ1のステータ3(後述する)は、インバータ95を介して車両バッテリ96と接続されている。車両バッテリ96の電力は、インバータ95によって3相交流に変換された後、ステータ3に供給されることにより電動モータ1のロータ2を駆動する。また、電動モータ1によって発電された電力は、インバータ95を介して車両バッテリ96へと充電される。
エンジンECU97は、エンジン91および後述するハイブリッドECU98と接続されており、ハイブリッドECU98からのエンジン出力信号に基づいて、エンジン91の回転数を制御する。
ハイブリッドECU98には、上述した切換弁16および油圧ポンプ17が電気的に接続されており、それぞれの作動を制御している。
また、ハイブリッドECU98にはインバータ95が接続されており、図示しないアクセル開度センサ、トランスミッション92のシフトポジションスイッチ、車速センサ等による検出信号に基づいて、インバータ95に対して駆動信号を送信して電動モータ1の駆動トルクを制御する。また、上述したように、ハイブリッドECU98はエンジンECU97に対してエンジン出力信号を送信し、エンジン91の回転数を制御している。さらに、ハイブリッドECU98には車両バッテリ96が電気的に接続されており、車両バッテリ96の充電状態に基づいて、適宜、電動モータ1を発電機として作動させる。
図1に示したパワートレーンを用いた車両は、発進時にはクラッチ装置8の接続を解除し、主に電動モータ1によりトランスミッション92を介して駆動輪94R、94Lを回転させる。
また、車両の走行中において加速する必要が生じた場合、クラッチ装置8を接続し、電動モータ1に加えてエンジン91の駆動力により走行する。
車両のブレーキ操作が行われた場合、クラッチ装置8の接続が解除された上で回生制動が行われる。さらに、電動モータ1は、クラッチ装置8を介してエンジン91により駆動され、発電機としても機能する。
図2に示すように、モータハウジング11(ハウジングに該当する)はアルミニウム合金等により一体に形成され、電動モータ1のロータ2およびステータ3を内蔵した状態で、前方をモータカバー12により封止されている。モータカバー12の前方にはエンジン91が取り付けられ、モータハウジング11の後方にはトランスミッション92が配設されている。
エンジン91のフライホイールには、ダンパを介してクラッチ装置8のインプットシャフト81が連結されている(フライホイールおよびダンパはともに図示せず)。インプットシャフト81は、モータカバー12に回転可能に支承されており、インプットシャフト81に対しエンジン91の駆動力が入力可能に形成されている。
また、モータハウジング11の固定壁111には、クラッチ装置8のドラム部材82が回転可能に支承されている。ドラム部材82は、ロータ2に連結されるとともに半径方向内方に延びており、内端においてトランスミッション92のタービンシャフト921とスプライン嵌合している。タービンシャフト921の軸方向端部には、ポンプインペラーに連結された連結メンバ922が一体回転可能なように取り付けられている。これにより、ロータ2の駆動力が、ドラム部材82を介してトランスミッション92のトルクコンバータに入力可能に形成されている。
インプットシャフト81とドラム部材82との間には、ともに複数の駆動ディスク83および従動プレート84が、回転軸方向に交互に介装されている。駆動ディスク83および従動プレート84は、ともに回転軸方向に移動可能に配置されている。また、駆動ディスク83は、インプットシャフト81と一体回転なように形成され、従動プレート84は、ドラム部材82と一体回転なように形成されている。ドラム部材82には固定部材85が固定されており、ドラム部材82と固定部材85との間には、プランジャ部材86が回転軸方向に移動可能に設けられており、プランジャ部材86と固定部材85との間には、液密的に隔離された圧力室PCが形成されている。
プランジャ部材86とドラム部材82との間にはピストンスプリング87が介装されており、ピストンスプリング87はプランジャ部材86を圧力室PCに向けて付勢している。ピストンスプリング87からの付勢力を受けたプランジャ部材86は、ドラム部材82との間において積層された駆動ディスク83および従動プレート84を圧着している。これにより、クラッチ装置8が接状態となり、インプットシャフト81に入力された駆動力がトランスミッション92へと伝達される。
固定壁111には半径方向内方へと延びたオイル通路111aが形成され、オイル通路111aは圧力室PCへと連通している。上述した切換弁16が作動位置P1に切り換えられた後、油圧ポンプ17は、モータハウジング11内のリザーバ部18に貯蔵されたオイルを吸引して吐出し、オイル通路111aに液圧を供給する。オイル通路111aに供給された液圧は圧力室PCに導入され、ピストンスプリング87の付勢力に抗してプランジャ部材86を後方に移動させる。これにより、駆動ディスク83および従動プレート84の圧着が解除されてクラッチ装置8が断状態となり、エンジン91とロータ2およびトランスミッション92との間の接続が断たれる。
尚、リザーバ部18内に貯蔵されたオイルは、クラッチ装置8の断続作動に供されるのみではなく、油圧ポンプ17によって吐出され、あるいはロータ2の回転によって掻き上げられ、電動モータ1の各部位またはクラッチ装置8の接合部位のための潤滑油または冷却油として利用される。
図2に示すように、モータハウジング11の上端部にはオイル供給孔111bが貫通しており、オイル供給孔111bからモータハウジング11内にオイルが注入される。オイル供給孔111bには、封止プラグ112が螺着され、モータハウジング11内を外部と遮断している。
モータハウジング11の内周部には、電動モータ1のステータ3が、スクリュー32により取り付けられている。ステータ3については、後において詳述する。
ステータ3の半径方向内方には、電動モータ1のロータ2が配置されている。ロータ2は、ステータ3と所定のギャップを保持しながら対向するように設けられている。ロータ2は、複数の積層鋼板22が、回転軸C方向に積層されて形成されたコア体21を含んでいる。コア体21は、一対の板状のエンドプレート23a、23bにより積層方向の両端面を挟まれた状態で、エンドプレート23a、23bとともに締結ピン24が貫通されて、その端部がかしめられることにより保持されている。また、ロータ2の円周上には、複数の界磁極用マグネット25が設けられている。
以下、実施形態1によるステータ3について説明する。尚、説明中において、図8における上下方向を分割コア41および樹脂箱5の上下方向とするが、実際のステータ3上におけるその向きとは無関係である。また、説明中において、図6における下方を樹脂箱5の後方とし、上方を樹脂箱5の前方とするが、実際のステータ3上におけるその向きとは無関係である。さらに、説明中において、図10における上下方向をバスリング6の上下方向とするが、実際のステータ3上におけるその向きとは無関係である。
図3は、ステータ3を車両の前方から見た状態を示しており、図3において上方が、車両における上方にほぼ一致している。ステータリング31の内周面には、複数(本実施形態においては30個)の分割コア41(本発明のコア組立体に該当する)が、圧入または接着により均等な位置に保持されている。それぞれコイル42が巻回された分割コア41は、ステータリング31内に連続して円環状に並ぶことにより、コアユニット4を形成している。コアユニット4とバスリング6とにより複数の収容空間TSが形成され、それぞれの収容空間TSには絶縁用樹脂材料が充填されている。
図3に示すように、円環状に形成されたステータ3の下端には、モータハウジング11の下方部にあるリザーバ部18に貯蔵されたオイルの温度を検出するための油温センサ7aが取り付けられている。油温センサ7aには、検出信号を電動モータ1の外部へ送信するためのセンサ配線73(後述するコイル温度センサ7bのセンサ配線73とともに、本発明の信号線に該当する)が接続されている。センサ配線73は、ステータ3上を取り回された後、外部へと導出されている。センサ配線73は、信号を伝達する金属製の導線と、導線を被覆した合成樹脂材料または合成ゴム材料等によって形成された保護チューブによって構成されている。
また、ステータ3の上端には、コアユニット4のコイル42の温度を検出するためのコイル温度センサ7bが取り付けられている。本実施形態においてコイル温度センサ7bは、油温センサ7aに対して、ステータ3の円周上において180度移動した位置にあるが、これに限られるものではない。コイル温度センサ7bには、油温センサ7aと同様に検出信号を電動モータ1の外部へ送信するためのセンサ配線73が接続されている。センサ配線73は、ステータ3上を取り回された後、油温センサ7aのセンサ配線73の場合と同位置から外部へと導出されている。
図4は、分割コア41から、後述する樹脂箱5を取り去った状態を示している。分割コア41は、積層鋼板45(図2示)を内部に含んだボビン43を有している。ボビン43は合成樹脂材料により形成されており、内部の積層鋼板45を絶縁している。分割コア41がステータリング31に保持されたときに、内周端に位置するボビン43の部位には、四方に突出した第1フランジ431が形成されている。
第1フランジ431の上部には、一対の係止孔432が形成されている。各々の係止孔432は第1フランジ431を貫通しており、分割コア41がステータリング31に保持されたときの円周方向(以下、同方向を円周方向という)に、互いに所定距離だけ離れた位置に形成されている。
また、分割コア41がステータリング31に保持されたときに、第1フランジ431に対して半径方向外方に対向するように、四方に突出した第2フランジ433が形成されている。第2フランジ433の上端部には、上方へと延びた一対のワイヤ係止部434が、円周方向に互いに所定距離だけ離れた位置に設けられており、ワイヤ係止部434の間には平面部434aが形成されている。それぞれのワイヤ係止部434の上端部には、円周方向に延びた保持スリット435が形成されている。
また、第2フランジ433の上端には、一方のワイヤ係止部434の側方に位置するように、フック部436が形成されている。フック部436は、分割コア41の円周方向外方に開口した略L字状を呈している。
さらに、分割コア41がステータリング31に保持されたときに、外周端に位置するボビン43の部位には、上方(コアユニット4の中心軸方向と一致する)に突出した一対のリテーナ437が形成されている。リテーナ437は、円周方向に互いに所定距離だけ離れた位置に設けられており、ともに後述する樹脂箱5に対し、ステータ3の半径方向(以下、同方向を半径方向という)に対向している。ステータ3の半径方向において、リテーナ437と第2フランジ433との間には、バスリング挿入部438が形成されている(図8示)。
第1フランジ431と第2フランジ433との間には、エナメル線等により形成されたコイル42が巻回されている。巻回されたコイル42の高圧側端部421(本発明のコイルの他端部に該当する)は、フック部436に係合した後、反転して双方のワイヤ係止部434の保持スリット435内に挿入され、ワイヤ係止部434間に架設されている(図4示)。
図5および図6に示すように、樹脂箱5は、これに限られるものではないが、芳香族ナイロンまたはポリフェニレンサルファイド樹脂により一体に形成されており、所定の容積を有し、概ね器状を呈している。尚、樹脂箱5と後述するバスリング6の囲繞部612とを包括した構成が、本発明の収容部に該当する。
樹脂箱5は、底板部51の後端上に後壁52を備えるとともに、底板部51の側端部には一対の側板53、54が立設されている。底板部51の先端部は下垂し、挿入部511が形成されている。樹脂箱5は上方および前方(ステータ3上において後述するバスリング6が位置する側)が開口しており、平面視がほぼコの字状を呈している。複数の樹脂箱5は、各々のボビン43の上部に脱着可能に形成されている。
各々の側板53、54の前端部には、側板53、54間の幅が拡大するように、段付部53a、54aが形成されている。また、双方の側板53、54の後端部には、それぞれホルダ係合部55が下方に突出している。
また、側板54には、上方に開口する保持溝54bが形成されている。一方、側板53の一部は切り開かれて、折返し部56が設けられている。これにより折返し部56に隣接して、上端が開口したワイヤスリット56aが形成されている。
さらに、双方の側板53、54の後方部からは、円周方向外方に向けて端子装着部57がそれぞれ延びている。各々の端子装着部57は、互いに平行に延びるとともに下端において接続された一対の挟持壁57aにより形成されており、断面が略U字状に形成されている。対向する挟持壁57a間には、後述する中性点端子44が挿入可能なように、側板53、54を貫通する間隙が形成されている。また、それぞれの端子装着部57において、一側の挟持壁57aからは中性点端子44を保持するための抜止突部57bが突出している(図6示)。
さらに、双方の端子装着部57の上端部(回転軸方向端部)からは、一対のスナップ片58a、58b(本発明の保持部に該当する)が上方に向けて突出している。それぞれのスナップ片58a、58bは互いに対向するとともに、可撓性を有しており、スナップ片58aはスナップ片58bよりも円周方向に長く形成されている。各々のスナップ片58a、58bの上端部には、それぞれ顎部58a1、58b1が(図7示)形成されており、後述するようにセンサ配線73を保持可能となっている。
図8に示すように、樹脂箱5は、コイル42が巻回された各々のボビン43の上部(コイル42に対して回転軸方向外方に位置する)に取り付けられる。樹脂箱5をボビン43に取り付ける場合、底板部51の先端に形成された挿入部511を、ワイヤ係止部434の間に挿入して平面部434a上に載置するとともに、双方のホルダ係合部55の後端部を、ボビン43の係止孔432にそれぞれ挿入する。また、側板53、54の段付部53a、54aを、各々のワイヤ係止部434に対し円周方向外方から係合させ、樹脂箱5を水平面内においてボビン43に対し位置決めする。
その後、コイル42の低圧側端部422(本発明のコイルの一端部に該当する)を、側板53のワイヤスリット56aに挿入した後、側板54の保持溝54bに係合させる。これにより、低圧側端部422は、側板53、54間に架設される(図11示)。
すべての分割コア41を、ステータリング31の内周面に円環状に並ぶように取り付けた後、中性点端子44を樹脂箱5に装着する(図11示)。
中性点端子44は、導電性を有する金属により形成されている。中性点端子44は、その平面視において、長手方向の中央に位置する中央突部441を中心に対称形状を呈している。中央突部441は、樹脂箱5に取り付けた状態で半径方向外方に突出しており、中央接続片442が形成されている。また、中央突部441の両端部には直線状の挿入部443が接続され、各々の挿入部443には、半径方向外方に突出した端縁部444が形成されている。それぞれの端縁部444には、端部接続片445が形成されている。
中性点端子44は、各々の挿入部443を、樹脂箱5の挟持壁57a間に挿入し、抜止突部57bにより保持されることにより、隣り合った3個の樹脂箱5に渡って取り付けられる。これにより、中央接続片442および一対の端部接続片445が、連続して並んだ3個の分割コア41の樹脂箱5内にそれぞれ配置される。中央接続片442および端部接続片445は、側板53、54間に架設されたコイル42の低圧側端部422に対して、ヒュージング、かしめ、溶接等により固着され、隣り合った各コイル42の低圧側端部422を互いに接続し中性点を形成する。すべての中性点端子44は、インバータ95の低圧側と接続される。
図9に示すように、バスリング6は、コアユニット4の半径方向外方において対向するように、円環状に形成されている。バスリング6は、ともに合成樹脂材料により環状に形成された、アウタクリップ61とインナクリップ62とを備えており、これらは半径方向に互いに嵌合している。アウタクリップ61およびインナクリップ62は、それぞれ複数のセグメントに分割されたものを接続して形成してもよい。
アウタクリップ61の3か所からは、それぞれインバータ95の高圧側の各相と接続される外部端子65u、65v、65wが延出している(図9示)。外部端子65u、65v、65wは、バスリング6内において、後述する各相の電力供給端子64と接続されているが、電力供給端子64と一体に形成されていてもよい。
バスリング6内には、各相のセグメントワイヤ63u、63v、63w(電力供給端子64とともに、本発明の電力供給線に該当する)が、それぞれ複数個保持されている。各々のセグメントワイヤ63u、63v、63wは、例えばエナメル線により円弧状に形成されている。セグメントワイヤ63u、63v、63wのうち異相のもの同士は、バスリング6中において互いに絶縁されている。また、バスリング6は、導電性を有する金属により形成され、セグメントワイヤ63u、63v、63wにかしめられた電力供給端子64を有している(図10示)。
同相のセグメントワイヤ63u、63v、63wの上方へ延びた端部同士は、電力供給端子64によりかしめられて接合されている。電力供給端子64は、セグメントワイヤ63u、63v、63wの端部にかしめられたかしめ部641と、かしめ部641からバスリング6の半径方向内方へと延びたコイル係合部642とを有している。コイル係合部642の先端は、上方へと延びた後に下降することにより、概ね逆U字状に形成されている(図10示)。
インナクリップ62の上面621からは、半径方向外方へ向けて、複数の保持フランジ622が円周上において均等間隔に突出している。各々の保持フランジ622上には、各セグメントワイヤ63u、63v、63wの端部が挿通される、台形状の切欠き622aが形成されている。また、保持フランジ622上には、一対の保持突起622bが形成されている。電力供給端子64のコイル係合部642は、保持突起622b間に嵌合保持される。
一方、アウタクリップ61の環状部611の上面からは、複数の囲繞部612が上方に突出している(図10示)。囲繞部612は、アウタクリップ61の円周上において均等間隔に設けられている。囲繞部612はバスリング6の半径方向外方に突出した壁状を呈しており、外方に位置する立壁部612aと、立壁部612aの両縁部から半径方向内方へと延びる一対の側壁612bとにより形成されている。双方の側壁612bの端部は開放されており、囲繞部612の平面視は略コの字状を呈している。
アウタクリップ61をインナクリップ62と嵌合させることにより、囲繞部612は、セグメントワイヤ63u、63v、63wにかしめられた各電力供給端子54を取り囲む(図11示)。セグメントワイヤ63u、63v、63wの端部のうち同相のものは、バスリング6の円周上において、2個おきに囲繞部51内に突出することになる。
バスリング6をステータリング31に保持されたコアユニット4に取り付ける場合、コアユニット4に対し上方から対向させる。バスリング6は、アウタクリップ61の環状部611を、各々の分割コア41のバスリング挿入部438内に配置する。また、バスリング6の囲繞部612の外周面が、円周方向において一対のリテーナ437間に配置されるように位置決めされる。このとき、囲繞部612の側壁612bの端部が、分割コア41のワイヤ係止部434を挟んで、樹脂箱5の開口した側板53、54の端部と半径方向外方から対向する。
これにより、各々の分割コア41の上方には、ワイヤ係止部434、樹脂箱5および囲繞部612により、所定の容積を有する桶状の収容空間TS(図11示)が、分割コア41ごとに独立して形成される。収容空間TS内において、電力供給端子64のコイル係合部642は、ワイヤ係止部434間に架設されたコイル42の高圧側端部421に係合された後、ヒュージング、かしめ、溶接等により固着される。
コイル42の高圧側端部421と電力供給端子64との接続部、および低圧側端部422と中性点端子44との接続部を収容した状態で、収容空間TS内にポッティング材としての絶縁用樹脂材料を充填する。充填時に、ワイヤ係止部434、樹脂箱5および囲繞部612間に少々の隙間があっても、絶縁用樹脂材料が所定の粘性を有するため、収容空間TS外に絶縁用樹脂材料が流出することはない。充填された絶縁用樹脂材料が硬化することにより、ボビン43、樹脂箱5およびバスリング6が固着して、ステータ3が完成する。
上述した構成を備えた電動モータ1において、車両のインバータ95から、外部端子65u、65v、65wを介して各相のコイル42に例えば三相の交流電流が供給される。これにより、ステータ3において回転磁界が発生し、回転磁界に起因する吸引力または反発力によって、ステータ3に対しロータ2が回転される。
なお、上述したステータ3についての、さらに詳細な構成は、特許公開公報である特開2010−233405号に開示されている。
次に、図12乃至図21に基づき、上述した油温センサ7aおよびコイル温度センサ7bの構造と、これらに接続されたセンサ配線73の配索方法について詳述する。尚、図12および図13において、センサ配線73は省略されている。図12に示すように、油温センサ7aに含まれるサーミスタ素子71(本発明の温度検出体に該当する)は、リザーバ部18(モータハウジング11内の下方部)に貯蔵されたオイルの温度を検出可能なように、ホルダブラケット72内において下向きに収容されている。
また、図13に示すように、コイル温度センサ7bに含まれるサーミスタ素子71(本発明の温度検出体に該当する)は、コアユニット4内のコイル42の温度を検出可能なように、ホルダブラケット72内に収容された状態で、隣り合ったコイル42間に挿入されている。コイル温度センサ7bに含まれるサーミスタ素子71およびホルダブラケット72は、油温センサ7aのものと同一のものが使用されている。
ホルダブラケット72(本発明のブラケットに該当する)は、油温センサ7aおよびコイル温度センサ7bにおいて共用可能なように、合成樹脂材料により一体に形成されている。サーミスタ素子71を収容したホルダブラケット72は、油温センサ7aに使用される場合とコイル温度センサ7bに使用される場合とに拘らず、コイル42に対して回転軸方向に所定量だけ離れた位置に配置されるように、それぞれ複数の樹脂箱5およびバスリング6の囲繞部612のうちの一つに取り付けられている。図14に示すように、ホルダブラケット72からは、サーミスタ素子71に接続されたセンサ配線73が引き出されている。
ホルダブラケット72は、コアユニット4に取り付けられた状態で、半径方向外方へと延びる第1収容部721と、回転軸方向へ延びる第2収容部722とを備えている。ホルダブラケット72を油温センサ7aに使用する場合には、第1収容部721にサーミスタ素子71が収容され、コイル温度センサ7bに使用する場合には、第2収容部722にサーミスタ素子71が収容される。
また、第1収容部721の両側面には、それぞれセンサ配線73が引き出される第1ケーブル孔723、第2ケーブル孔724が貫通している(図17および図16示)。第1ケーブル孔723および第2ケーブル孔724は、サーミスタ素子71が収容される部位およびセンサ配線73の配索方向によって使い分けられる。
ホルダブラケット72の第1収容部721の側面先端部には、ホルダブラケット72がコアユニット4に取り付けられた状態で、コイル42側に向けて突出した第1係止片725が形成されている(図15示)。
また、ホルダブラケット72の第2収容部722からは、取付部726が延在している。取付部726の下面(ホルダブラケット72がコアユニット4に取り付けられた状態で、コイル42側に位置する面)には、第2係止片727が突出している。さらに、取付部726の側面には、保持突起728が形成されている(図15乃至図17示)。
サーミスタ素子71を収容したホルダブラケット72をコアユニット4に取り付ける場合、ホルダブラケット72をコアユニット4に対して回転軸方向に接近させ、樹脂箱5およびバスリング6の囲繞部612に嵌合させる。この時、上述した第1係止片725が囲繞部612の側壁612bと係合する(図18示)。また、第2係止片727が樹脂箱5の側板54と係合する(図19示)。さらに、保持突起728が樹脂箱5の一方のスナップ片58aと係合する。
保持突起728がスナップ片58aと係合する場合、スナップ片58aが保持突起728に乗り上げた後、顎部58a1が保持突起728と係合するため、ホルダブラケット72の樹脂箱5からの抜け止め(脱落防止)が図られる。
図3に示したように、サーミスタ素子71に接続されたセンサ配線73は、油温センサ7aに使用され場合には、ホルダブラケット72の第2ケーブル孔724から引き出されて、コアユニット4上に配索されている。また、コイル温度センサ7bに使用され場合には、ホルダブラケット72の第1ケーブル孔723から引き出されて、コアユニット4上に配索されている。
図21に示されたように、本実施形態において、ホルダブラケット72から引き出されたセンサ配線73は、ステータ3の外部に導出されるまで、樹脂箱5のスナップ片58a、58bによって挟持される。センサ配線73は、スナップ片58a、58bによって、各々の分割コア41に対し回転軸方向に所定距離だけ離れた位置に保持され、コアユニット4上において略円周状に配索される(図3示)。センサ配線73は、スナップ片58a、58bを撓ませながら双方の間に進入し、スナップ片58a、58bによって径方向に挟持される。スナップ片58a、58bによって、ステータ3の径方向に挟持されることにより保持されたセンサ配線73は、顎部58a1、58b1によって、その抜け止めが行われる。
上述したコイル温度センサ7bによって、電動モータ1の過熱状態が検出された場合、あるいは油温センサ7aによってモータハウジング11内のオイルの過熱が検出され、オイルによる電動モータ1に対する冷却能力が低下したと判断された場合、ハイブリッドECU98はインバータ95を制御して、電動モータ1を減速させたり、電動モータ1の作動停止を行う。
本実施形態によれば、樹脂箱5にサーミスタ素子71に接続されたセンサ配線73を保持するためのスナップ片58a、58bが形成されたことにより、センサ配線73をステータ3上に容易に保持することができ、低コストのステータ3にすることができる。
また、樹脂箱5によりセンサ配線73が保持されていることにより、センサ配線73を保持するために新たな部品を追加する必要がなく、低コストのステータ3にすることができる。
また、センサ配線73の保持部が、センサ配線73を径方向に挟持する複数のスナップ片58a、58bにより形成されていることにより、センサ配線73をスナップ片58a、58bに挟み込ませるだけで簡単に保持することができる。
また、スナップ片58a、58bは樹脂箱5の回転軸方向端部に設けられていることにより、樹脂箱5内に樹脂材料を充填した後においても、スナップ片58a、58bにセンサ配線73を挟み込ませることができる。
また、サーミスタ素子71を保持したホルダブラケット71を固定するためのスナップ片58a、58bを利用してセンサ配線73を保持しているため、新たな保持部を追加する必要がなく、ステータ3を小型化できるとともに、ステータ3の製造コストの増大を防ぐことができる。
<実施形態2>
次に、図22に基づいて、実施形態2によるセンサ配線73の保持方法に関して、実施形態1との相違点について説明する。樹脂箱5Aが有する双方の側板53、54の後端部には、それぞれホルダ係合部55(本発明の連結部に該当する)が下方に突出している。ホルダ係合部55は、樹脂箱5Aを分割コア41に取り付けた場合に、底板部51(本発明の底部に該当する)からコイル42に向けて延びるように形成されている。実施形態1の場合と同様に、ホルダ係合部55の後端部はボビン43の係止孔432に挿入される。
各々のホルダ係合部55において、そのコイル42との対向面には切欠部551(本発明の凹部に該当する)が形成されている。切欠部551は曲面を含むように設けられており、コイル42との間に所定の空間が形成される。
図22に示すように、ホルダブラケット72から引き出されたセンサ配線73は、切欠部551内に収容され、コイル42との間で挟まれることによって保持されている。
尚、図22に示したように、本実施形態による樹脂箱5Aにおいては、端子装着部57の上端部にスナップ片58a、58bは形成されていない。
本実施形態によれば、樹脂箱5Aの底板部51からコイル42に向けて延びたホルダ係合部55に切欠部551を形成し、切欠部551内に収容したセンサ配線73をコイル42との間で挟んで保持するため、樹脂箱5Aとコイル42との間のデッドスペースを利用してセンサ配線73を保持することができ、ステータ3が回転軸方向に大型化することを防止することができる。
また、樹脂箱5Aとコイル42のみによってセンサ配線73を保持することができるため、新たな部品を追加することがなく、ステータ3のコストの増大を防ぐことができる。
また、樹脂箱5Aの変更を最小限にすることができるため、従来の樹脂箱5を形成するための成形型等を利用することができ、いっそう低コストのステータ3にすることができる。
<他の実施形態>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
本発明によるステータは、同期モータ、誘導モータ、直流モータあるいはそれ以外のあらゆる回転電機に適用可能である。
センサ配線73を保持するスナップ片58a、58bまたは切欠部551は、バスリング6の囲繞部612に形成してもよい。
ステータ3上には、油温センサ7aおよびコイル温度センサ7bのいずれかのみを設けてもよい。
収容空間TS内に、コイル42の高圧側端部421と電力供給端子64との接続部、およびコイル42の低圧側端部422と中性点端子44との接続部のうちのどちらかのみを収容するように形成してもよい。
また、各分割コア41毎に、樹脂箱5のみにより1つの収容空間TSを形成するとともに、バスリング6の囲繞部612のみにより1つの収容空間TSを形成し、コイル42の高圧側端部421と電力供給端子64との接続部、およびコイル42の低圧側端部422と中性点端子44との接続部を、それぞれ別個の収容空間TS内に収容し、樹脂箱5とバスリング6の囲繞部612のどちらかにセンサ配線73を保持するスナップ片58a、58bまたは切欠部551を形成してもよい。
また、本発明による油温センサ7aによって温度検出されるモータハウジング11内のオイルの用途については、特定のものに限定されるべきものではない。
図面中、1は電動モータ(回転電機)、3はステータ、4はコアユニット、5,5Aは樹脂箱(収容部)、11はモータハウジング(ハウジング)、41は分割コア(コア組立体)、42はコイル、51は底板部(底部)、55はホルダ係合部(連結部)、58a,58bはスナップ片(保持部)、63u,63v,63wはセグメントワイヤ(電力供給線)、64は電力供給端子(電力供給線)、71はサーミスタ素子(温度検出体)、72はホルダブラケット(ブラケット)、73はセンサ配線(信号線)、421は高圧側端部(コイルの他端部)、422は低圧側端部(コイルの一端部)、551は切欠部(凹部)、612は囲繞部(収容部)を示している。

Claims (2)

  1. ハウジング内に固定され、環状を成した回転電機のステータであって、
    コイルが巻回された複数のコア組立体が円環状に並んで形成されたコアユニットと、
    前記コア組立体に対応するように取り付けられ、中性点を形成するために隣り合った前記コイルの一端部同士が繋がれた接続部および前記コイルの他端部を電力供給線に繋ぐ接続部のうちの少なくとも一方を収容する収容部と、
    複数の前記収容部のうちの少なくとも一つに取り付けられたブラケットと、
    該ブラケットに保持され、前記ハウジング内に貯蔵された油の温度および前記コイルの温度のうちの少なくとも一方を検出する温度検出体と、
    前記温度検出体からの検出信号を外部に送信するために前記温度検出体に接続される信号線と、
    を備え、
    各々の前記収容部の回転軸方向端部には、前記信号線を前記ステータの径方向に挟持して保持するための保持部が形成され、該保持部は前記ブラケットと係合する回転電機のステータ。
  2. ハウジング内に固定された回転電機のステータであって、
    コイルが巻回された複数のコア組立体が円環状に並んで形成されたコアユニットと、
    前記コア組立体に対応するように取り付けられ、中性点を形成するために隣り合った前記コイルの一端部同士が繋がれた接続部および前記コイルの他端部を電力供給線に繋ぐ接続部のうちの少なくとも一方を収容する収容部と、
    前記ハウジング内に貯蔵された油の温度および前記コイルの温度のうちの少なくとも一方を検出する温度検出体と、
    前記温度検出体からの検出信号を外部に送信するために前記温度検出体に接続される信号線と、
    を備え、
    各々の前記収容部は、底部と、前記底部から前記コイルに向けて延びる連結部とを有し、前記連結部が前記コア組立体と係合しており、
    前記連結部における前記コイルとの対向部位には凹部が形成され、
    前記信号線は前記凹部内に収容され、前記コイルとの間で挟まれて各々の前記収容部に保持される回転電機のステータ。
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