JP2010136473A - ステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構造で、ステータコアの放熱性を確保することができるステータを提供する。
【解決手段】周方向に間隔を置いて配置される複数のティース部53を有する円環状のステータコア43(分割鉄心50)と、ティース部53に捲回されるステータコイル42と、ティース部53とステータコイル42との間に配置され、両端部に鍔部63を有する絶縁部材60と、を備え、ステータコア43(分割鉄心50)と絶縁部材60との間に樹脂Pが介在される。
【選択図】図10

Description

本発明は、ステータに関し、より詳細には、電動機や発電機等の回転電機に用いられるステータに関する。
従来の電動機等のステータとしては、複数のティース部を有する円環状のステータコアに絶縁部材を介してステータコイルを捲回したものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。この特許文献1に記載の回転電機は、予めシリコンなどの密着層を塗布した絶縁シートをステータコアに貼り付けて、ステータコアの凹凸の空気層を埋め、さらに、ステータコイルと絶縁シートの間にワニスなどの絶縁樹脂を含浸注入して、ステータコイルからステータコアへの熱伝達の向上を図っている。また、上記特許文献2に記載のステータは、絶縁部材に形成された穴に樹脂を充填してステータコイルとステータコアとの絶縁性を確保すると共に、絶縁部材の肉厚を抑制しつつステータコイルからの放熱性を高めている。
特開2000−50552号公報 特開2005−12861号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の回転電機では、ステータコイルをステータコアに捲回する前に、予め絶縁シートにシリコンなどの密着層を塗布して、ステータコアと絶縁シートとを密着させる工程が必要であり、また、シリコンを硬化させるため、高温の炉に入れたり、常温で所定時間放置したりしなければならず、生産効率が良くなく、改善の余地があった。また、上記特許文献2に記載のステータでは、絶縁部材に設けられた穴によってステータコイルとステータコアが連通しているので、穴から充填された樹脂がステータコイル側に流れ、ステータコアと絶縁部材との間の隙間に樹脂を注入できない可能性があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、簡素な構造で、ステータコアの放熱性を確保することができるステータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、周方向に間隔を置いて配置される複数のティース部(例えば、実施の形態でのティース部53)を有する円環状のステータコア(例えば、実施の形態でのステータコア43)と、ティース部に捲回されるステータコイル(例えば、実施の形態でのステータコイル42)と、ティース部とステータコイルとの間に配置され、両端部に鍔部(例えば、実施の形態での鍔部63)を有する絶縁部材(例えば、実施の形態での絶縁部材60)と、を備え、ステータコアのヨーク部(例えば、実施の形態でのヨーク部52)と絶縁部材との間に樹脂(例えば、実施の形態での樹脂P)が介在されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明の構成に加えて、ステータコアは、積層された複数の電磁鋼板(例えば、実施の形態での珪素鋼板51)からなり、ヨーク部とティース部との内角部に樹脂注入部(例えば、実施の形態での樹脂注入溝54)が形成されることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明の構成に加えて、絶縁部材は、ヨーク部の一方の側面を覆う壁部(例えば、実施の形態での壁部65)を備え、壁部には、樹脂注入部と連通する樹脂注入口(例えば、実施の形態での樹脂注入口69)が形成されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明の構成に加えて、絶縁部材は、ヨーク部に接触する鍔部の外周面に、径方向内側に凹陥する段差部(例えば、実施の形態での段差部73,83)が形成されることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明の構成に加えて、絶縁部材は、軸方向に分割される第1絶縁部材(例えば、実施の形態での第1絶縁部材61)及び第2絶縁部材(例えば、実施の形態での第2絶縁部材62)から構成され、第1絶縁部材には、樹脂注入部の一端側と連通する樹脂注入口が形成され、第2絶縁部材には、樹脂注入部の他端側を塞ぐ樹脂漏れ防止壁(例えば、実施の形態での樹脂漏れ防止壁82)が形成されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明の構成に加えて、第1絶縁部材及び第2絶縁部材は、軸方向で互いに嵌合する嵌合部(例えば、実施の形態での第1及び第2嵌合部85,86)をそれぞれ有し、第1絶縁部材の嵌合部が、第2絶縁部材の嵌合部よりステータコア側に配置されることを特徴とする。
請求項1に記載のステータによれば、ステータコアから絶縁部材への熱伝達性を向上することができるので、簡素な構造で、ステータコアの放熱性を確保することができる。
請求項2に記載のステータによれば、樹脂注入部からステータコアと絶縁部材との間に樹脂を容易に注入することができる。
請求項3に記載のステータによれば、壁部に配電部を配置すれば、配電部に樹脂を注入する絶縁処理と同時に、ステータコアと絶縁部材との間に樹脂を注入することができ、生産性を大幅に向上することができる。
請求項4に記載のステータによれば、樹脂注入部からステータコアと絶縁部材との間に樹脂を容易且つ確実に注入することができる。
請求項5に記載のステータによれば、樹脂注入部から注入された樹脂が、樹脂注入部の他端側から漏れ出るのを防止することができるので、樹脂注入部からステータコアと絶縁部材との間に樹脂を確実に注入することができる。
請求項6に記載のステータによれば、樹脂注入部から注入された樹脂の圧力により、第1絶縁部材の嵌合部が第2絶縁部材の嵌合部に押し付けられるので、第1及び第2絶縁部材の嵌合部間の密着度が高くなる。これにより、樹脂注入部から注入された樹脂が、嵌合部間から漏れ出るのを防止することができるので、樹脂注入部からステータコアと絶縁部材との間に樹脂を確実に注入することができる。
以下、本発明に係るステータの一実施形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
本実施形態のステータ10は、図1〜図3に示すように、ハウジング20と、ハウジング20に固定されるステータホルダ30と、ステータホルダ30に圧入・保持され、円環状に配列される複数のステータ片41を有する環状ステータ群40と、複数のステータ片41が接続される円環状の配電部材90と、を備える。
ハウジング20は、ステータホルダ30や環状ステータ群40が収納可能な形状に形成される内部空間21を備えており、内部空間21の内周部には、ステータホルダ30を固定するためのボルト孔22を有するボス(固定部)23が、周方向の所定位置に複数設けられる。また、ハウジング20は、内部空間21に連なるターミナルボックス24を備える。
ステータホルダ30は、筒部31と、その軸線方向一端側に径方向外側に張り出すように設けられるフランジ部32と、を備える。筒部31の内径は、環状ステータ群40の外径よりも若干小さく設定されている。フランジ部32には、ハウジング20のボルト孔22に対応する位置に貫通孔33が形成される。そして、ステータホルダ30は、ハウジング20の内部空間21内に収容され、フランジ部32をボス23の端面に合わせて、貫通孔33に挿通されたボルト34をボルト孔22に螺合することによって、ハウジング20に固定される。
ステータ片41は、図4〜図6に示すように、複数の珪素鋼板(電磁鋼板)51を積層してなる分割鉄心50と、分割鉄心50のティース部53を軸方向に挟み込むように嵌合される絶縁部材60と、絶縁部材60に捲回されるステータコイル42と、を備える。これにより、ティース部53とステータコイル42との間に絶縁部材60が配置される。
分割鉄心50は、図6〜図8に示すように、プレス加工などによって略T字型に形成される複数の珪素鋼板51が積層されて構成され、円周方向に形成されるヨーク部52と、ヨーク部52の内周面の略中央から径方向内側に向かって形成されるティース部53と、を有する。
また、分割鉄心50のヨーク部52の円周方向の一端(図7の右端)には、略半円形状の凸部52aが形成され、他端(図7の左端)には、隣り合う分割鉄心50の凸部52aを嵌合させる略半円形状の凹部52bが形成されており、隣り合う分割鉄心50の凸部52aと凹部52bを互いに嵌合させることによって複数の分割鉄心50(ステータ片41)が円環状に配列される。これにより、円環状のステータコア43が構成される。
そして、本実施形態では、図7〜図9に示すように、ヨーク部52とティース部53との内角部には、樹脂注入部である略半円形の樹脂注入溝54がそれぞれ形成される。また、ティース部53の内周端の周方向両側には、周方向に突出する抜止め部55がそれぞれ形成される。なお、樹脂注入溝54の大きさは、ヨーク部52の最小幅をaとし、ヨーク部52の外周縁と樹脂注入溝54との距離をbとしたとき、a>bとなる範囲に設定される。
絶縁部材60は、電気的絶縁性を有する合成樹脂によって成形されており、図5及び図6に示すように、軸方向に分割される第1絶縁部材61と第2絶縁部材62から構成されており、これら第1絶縁部材61と第2絶縁部材62とを分割鉄心50のティース部53を軸方向に挟み込むように組み合わせることにより、第1絶縁部材61と第2絶縁部材62との間に分割鉄心50が配置される。また、絶縁部材60は、第1絶縁部材61と第2絶縁部材62とを軸方向に組み合わせることにより、径方向両端部に鍔部63を有するボビン形状となる。
第1絶縁部材61は、図5及び図6に示すように、軸方向一端側からティース部53の略半分を覆う断面略コの字状の第1縦壁部64と、第1縦壁部64の径方向両端部にそれぞれ形成され、鍔部63の一部を構成する第1外周側鍔部63a及び第1内周側鍔部63bと、第1縦壁部64から径方向外側に延出してヨーク部52の一方の側面を覆う壁部65と、第1縦壁部64から径方向内側に延出する中点連結用壁部66と、を備える。
壁部65には、その外周縁から軸方向外側に延出される2つの天板部67が形成されており、この天板部67、壁部65、及び第1外周側鍔部63aによって第1絶縁部材61の外周側にバスタブ形状の配電部68が設けられる。この配電部68には、U相、V相、W相の3本のバスリング(給電線)91U,91V,91Wからなる配電部材90が収納される。
配電部材90は、同一径のリング状に形成されるバスリング91U,91V,91Wが軸方向にずらされて同心上に配置されており、この3本のバスリング91U,91V,91Wは、樹脂モールド部(結束部材)92によって束ねられている。そして、バスリング91U,91V,91Wには、それぞれに対応するステータ片41のステータコイル42の一端42aが接続される(図1参照)。
また、図1に示すように、バスリング91U,91V,91Wからは、接続端子93U,93V,93Wが径方向外側に延出されており、この接続端子93U,93V,93Wは、ターミナルボックス24内に配設されるバスバー94U,94V,94Wを介して、給電端子95U,95V,95Wに接続される。
また、壁部65には、ティース部53の周方向幅より僅かに大きな幅を有する略矩形状の樹脂注入口69が形成されており、この樹脂注入口69は、第1絶縁部材61と分割鉄心50が組み合わされたとき、分割鉄心50の樹脂注入溝54,54の一端側と連通する。
中点連結用壁部66には、その内周縁から軸方向外側に延出される仕切板部70が形成されており、この仕切板部70、中点連結用壁部66、及び第1内周側鍔部63bによって第1絶縁部材61の内周側にバスタブ形状の配電部71が設けられる。この配電部71には、中点ターミナル72が収納されており、隣り合うステータコイル42の他端42b同士が接続される(図1参照)。これにより、全てのステータコイル42が中点ターミナル72を介して円環状に接続される。
また、本実施形態では、図6及び図9に示すように、第1絶縁部材61のヨーク部52に接触する第1外周側鍔部63aの外周面に、径方向内側に凹陥する段差部73が形成される。また、第1絶縁部材61の第1縦壁部64の内側上部には、段差部73に連続する段部74が形成される。そして、段差部73及び段部74は、分割鉄心50と第1絶縁部材61が組み合わされたとき、分割鉄心50の樹脂注入溝54と連通して、分割鉄心50との間に樹脂注入空間Sを形成する。
また、本実施形態では、図4及び図6に示すように、第1絶縁部材61の第1外周側鍔部63aの外周面に、分割鉄心50の樹脂注入溝54,54の一端側に連通し、樹脂注入口69に注入された樹脂を樹脂注入溝54,54に案内する樹脂案内溝75,75が軸方向に沿って形成される。さらに、この樹脂案内溝75と樹脂注入溝54によって樹脂注入空間Sに樹脂を注入する樹脂注入穴76が構成される。
第2絶縁部材62は、図5及び図6に示すように、軸方向他端側からティース部53の略半分を覆う断面略コの字状の第2縦壁部81と、第2縦壁部81の径方向両端部にそれぞれ形成され、鍔部63の一部を構成する第2外周側鍔部63c及び第2内周側鍔部63dと、第2縦壁部81から径方向外側に延出してヨーク部52の他方の側面を覆い、分割鉄心50の樹脂注入溝54の他端側を塞ぐ樹脂漏れ防止壁82と、を備える。
また、本実施形態では、図6及び図9に示すように、第2絶縁部材62のヨーク部52に接触する第2外周側鍔部63cの外周面に、径方向内側に凹陥する段差部83が形成される。また、第2絶縁部材62の第2縦壁部81の内側上部には、段差部83に連続する段部84が形成される。そして、段差部83及び段部84は、分割鉄心50、第1絶縁部材61、及び第2絶縁部材62が組み合わされたとき、第1絶縁部材61の段差部73及び段部74と連続すると共に、分割鉄心50の樹脂注入溝54と連通して、分割鉄心50との間に樹脂注入空間Sを形成する。
また、本実施形態では、図6に示すように、第1絶縁部材61の第1外周側鍔部63aの径方向内側、第1縦壁部64の周方向外側、及び第1内周側鍔部63bの径方向外側の軸方向開放端に、段状の第1嵌合部85が連続して形成され、また、第2絶縁部材62の第2外周側鍔部63cの径方向外側、第2縦壁部81の周方向内側、及び第2内周側鍔部63dの径方向内側の軸方向開放端に、段状の第2嵌合部86が連続して形成される。そして、第1嵌合部85及び第2嵌合部86は、図11に示すように、第1嵌合部85が第2嵌合部86より分割鉄心50側に配置されるように嵌合される。これにより、第1絶縁部材61と第2絶縁部材62が組み合わされ、一体的な絶縁部材60となる。
このように構成されたステータ10では、分割鉄心50と第1及び第2絶縁部材61,62が組み合わされることにより、分割鉄心50のヨーク部52及びティース部53と、絶縁部材60の第1及び第2縦壁部64,81及び第1及び第2外周側鍔部63a,63cとの間に樹脂注入空間Sが形成される。そして、配電部材90の絶縁を行うべく配電部68に不図示のノズルから樹脂Pを注入すると、配電部68の絶縁処理と同時に、注入された樹脂Pが、樹脂注入口69、樹脂案内溝75、樹脂注入穴76、及び樹脂注入溝54を介して樹脂注入空間Sに注入されて、この樹脂注入空間Sが樹脂Pによって埋められる(図10参照)。これにより、分割鉄心50と絶縁部材60との間の空気層が排除されるので、分割鉄心50から絶縁部材60への熱伝達性が向上する。
また、樹脂注入溝54の他端部が樹脂漏れ防止壁82により塞がれているので、注入された樹脂Pが樹脂注入溝54の他端部から外部に漏れ出ることはない。
また、第1絶縁部材61の第1嵌合部85が第2絶縁部材62の第2嵌合部86より分割鉄心50側に配置されるように嵌合されるので、樹脂注入溝54に注入された樹脂Pの圧力により、第1嵌合部85が第2嵌合部86に押し付けられ、第1及び第2嵌合部85,86間の密着度が高くなる。これにより、注入された樹脂Pが第1及び第2嵌合部85,86間から外部に漏れ出ることはない。
以上説明したように、本実施形態のステータ10によれば、分割鉄心50のヨーク部52と絶縁部材60との間に樹脂Pが介在されるため、分割鉄心50から絶縁部材60への熱伝達性を向上することができるので、簡素な構造で、分割鉄心50の放熱性を確保することができる。
また、本実施形態のステータ10によれば、分割鉄心50は、積層された複数の珪素鋼板51からなり、ヨーク部52とティース部53との内角部に樹脂注入溝54が形成されるため、樹脂注入溝54(樹脂注入穴76)から分割鉄心50と絶縁部材60との間の樹脂注入空間Sに樹脂Pを容易に注入することができる。
また、本実施形態のステータ10によれば、絶縁部材60は、ヨーク部52の一方の側面を覆う壁部65を備え、壁部65には、樹脂注入溝54と連通する樹脂注入口69が形成されるため、壁部65に配電部68を配置すれば、配電部68に樹脂Pを注入する絶縁処理と同時に、樹脂注入溝54(樹脂注入穴76)から分割鉄心50と絶縁部材60との間の樹脂注入空間Sに樹脂Pを注入することができ、生産性を大幅に向上することができる。
また、本実施形態のステータ10によれば、絶縁部材60は、ヨーク部52に接触する第1及び第2外周側鍔部63a,63cの外周面に、径方向内側に凹陥する段差部73,83が形成されるため、樹脂注入溝54(樹脂注入穴76)から分割鉄心50と絶縁部材60との間の樹脂注入空間Sに樹脂Pを容易且つ確実に注入することができる。
また、本実施形態のステータ10によれば、絶縁部材60は、軸方向に分割される第1絶縁部材61及び第2絶縁部材62から構成され、第1絶縁部材61には、樹脂注入溝54の一端側と連通する樹脂注入口69が形成され、第2絶縁部材62には、樹脂注入溝54の他端側を塞ぐ樹脂漏れ防止壁82が形成されるため、樹脂注入溝54(樹脂注入穴76)から注入された樹脂Pが、樹脂注入溝54の他端側から漏れ出るのを防止することができる。これにより、樹脂注入溝54(樹脂注入穴76)から分割鉄心50と絶縁部材60との間の樹脂注入空間Sに樹脂Pを確実に注入することができる。
また、本実施形態のステータ10によれば、第1絶縁部材61の第1嵌合部85が、第2絶縁部材62の第2嵌合部86より分割鉄心50側に配置されるため、樹脂注入溝54(樹脂注入穴76)から注入された樹脂Pの圧力により、第1嵌合部85が第2嵌合部86に押し付けられ、第1及び第2嵌合部85,86間の密着度が高くなる。これにより、樹脂注入溝54(樹脂注入穴76)から注入された樹脂Pが、第1及び第2嵌合部85,86間から漏れ出るのを防止することができるので、樹脂注入溝54(樹脂注入穴76)から分割鉄心50と絶縁部材60との間の樹脂注入空間Sに樹脂Pを確実に注入することができる。
なお、本発明は、上記実施形態に例示したものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、分割鉄心50には樹脂注入溝54が2つ形成されているが、これに限定されず、樹脂注入溝54は2つ以上形成されていてもよい。
本発明に係るステータの一実施形態を説明するための正面図である。 図1に示すステータの分解斜視図である。 図1に示すステータの要部拡大正面図である。 図3に示すステータ片の正面図である。 図4に示すステータ片の斜視図である。 図4に示すステータ片の分解斜視図である。 図6に示す分割鉄心の正面図である。 図4に示すステータ片の第2絶縁部材を取り外した状態の背面図である。 図8のB部拡大図である。 図9の樹脂注入空間に樹脂を注入した状態の要部拡大図である。 図4のA−A線矢視断面図である。
符号の説明
10 ステータ
20 ハウジング
30 ステータホルダ
40 環状ステータ群
41 ステータ片
42 ステータコイル
43 ステータコア
50 分割鉄心
51 珪素鋼板(電磁鋼板)
52 ヨーク部
53 ティース部
54 樹脂注入溝(樹脂注入部)
60 絶縁部材
61 第1絶縁部材
62 第2絶縁部材
63 鍔部
65 壁部
69 樹脂注入口
73 段差部
74 段部
75 樹脂案内溝
76 樹脂注入穴
82 樹脂漏れ防止壁
83 段差部
84 段部
85 第1嵌合部(第1絶縁部材の嵌合部)
86 第2嵌合部(第2絶縁部材の嵌合部)
S 樹脂注入空間
P 樹脂

Claims (6)

  1. 周方向に間隔を置いて配置される複数のティース部を有する円環状のステータコアと、
    前記ティース部に捲回されるステータコイルと、
    前記ティース部と前記ステータコイルとの間に配置され、両端部に鍔部を有する絶縁部材と、を備え、
    前記ステータコアのヨーク部と前記絶縁部材との間に樹脂が介在されることを特徴とするステータ。
  2. 前記ステータコアは、積層された複数の電磁鋼板からなり、
    前記ヨーク部と前記ティース部との内角部に樹脂注入部が形成されることを特徴とする請求項1に記載のステータ。
  3. 前記絶縁部材は、前記ヨーク部の一方の側面を覆う壁部を備え、
    前記壁部には、前記樹脂注入部と連通する樹脂注入口が形成されることを特徴とする請求項2に記載のステータ。
  4. 前記絶縁部材は、前記ヨーク部に接触する前記鍔部の外周面に、径方向内側に凹陥する段差部が形成されることを特徴とする請求項2又は3に記載のステータ。
  5. 前記絶縁部材は、軸方向に分割される第1絶縁部材及び第2絶縁部材から構成され、
    前記第1絶縁部材には、前記樹脂注入部の一端側と連通する前記樹脂注入口が形成され、
    前記第2絶縁部材には、前記樹脂注入部の他端側を塞ぐ樹脂漏れ防止壁が形成されることを特徴とする請求項4に記載のステータ。
  6. 前記第1絶縁部材及び前記第2絶縁部材は、軸方向で互いに嵌合する嵌合部をそれぞれ有し、
    前記第1絶縁部材の前記嵌合部が、前記第2絶縁部材の前記嵌合部より前記ステータコア側に配置されることを特徴とする請求項5に記載のステータ。
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