JP2010136480A - ステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転電機を効果的に冷却して効率を高めると共に、製作が容易で、且つ小型化が可能なステータを提供する。
【解決手段】ステータ1は、複数の珪素鋼板が積層された分割鉄心42と、該分割鉄心42を絶縁するインシュレータ43と、該インシュレータ43を介して分割鉄心42に巻回されるステータコイル44と、を有する複数のステータ片41が円環状に配列された環状ステータ群40と、環状ステータ群40が内嵌固定される環状のステータホルダ20と、ステータホルダ20を固定するハウジング10と、を備える。ハウジング10のステータ突き当て部材12の軸方向側面17は、環状ステータ群40のヨーク部42bの軸方向端面の少なくとも一部と接触する。また、軸方向側面17には、樹脂90が充填される円周方向溝18が形成される。
【選択図】図4

Description

本発明は、ステータに関し、より詳細には、電動機や発電機等の回転電機に用いられるステータに関する。
従来の電動機等のステータには、分割鉄心に外嵌したインシュレータにステータコイルを巻回した複数のステータ片を円環状に配列して環状ステータ群を構成し、この環状ステータ群に環状の配電部材を取り付け、配電部材における各相のバスリングの端子部とステータコイルの一端とをインシュレータに固定されたターミナルを介して接続し、隣接するステータ片のステータコイルの他端同士を、インシュレータに固定された中点ターミナルを介して接続したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載のステータは、複数のステータ片を円環状に配列した環状ステータ群が、フランジ部を有するステータホルダの筒部に圧入されている。このステータホルダは、フランジ部がハウジングにボルトによって固定されている。そして、電動機の回転によって発生するステータ片(ステータコイル)の熱は、ステータホルダの筒部に伝達された後、更にフランジ部を介してハウジングに伝達されて、ハウジングの外周面から空冷などによって自然冷却される。
特開2006−67799号公報
しかしながら、近年強く求められている環境負荷低減や省エネルギ達成のため、自動車も小型化、高効率化される傾向が強く、これに伴って搭載される電動機は、小型化されると共に定格使用領域が拡大されている。このため、電動機が従来以上に高温になり易く、ステータコイルの温度上昇に伴うコイル抵抗の上昇によって効率の低下を招いていた。
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、回転電機を効果的に冷却して効率を高めると共に、製作が容易で、且つ小型化が可能なステータを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、複数の珪素鋼板が積層された分割鉄心(例えば、後述する実施の形態における分割鉄心42)と、該分割鉄心を絶縁するインシュレータ(例えば、後述する実施の形態におけるインシュレータ43)と、該インシュレータを介して前記分割鉄心の周囲に巻回されるステータコイル(例えば、後述する実施の形態におけるステータコイル44)と、をそれぞれ有する複数のステータ片(例えば、後述する実施の形態におけるステータ片41)を円環状に配列した環状ステータ群(例えば、後述する実施の形態における環状ステータ群40)と、前記環状ステータ群が内嵌して固定される環状のステータホルダ(例えば、後述する実施の形態におけるステータホルダ20)と、前記ステータホルダを固定するハウジング(例えば、後述する実施の形態におけるハウジング10)と、を備えるステータ(例えば、後述する実施の形態におけるステータ1)であって、
前記ハウジングは、前記環状ステータ群の軸方向端面(例えば、後述する実施の形態におけるヨーク部42b)の少なくとも一部と接触する軸方向側面(例えば、後述する実施の形態における軸方向側面17)を有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1の構成に加えて、前記ハウジングの軸方向側面に接触する前記環状ステータ群の軸方向端面は、前記分割鉄心のヨーク部(例えば、後述する実施の形態におけるヨーク部42b)の軸方向端面であることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2の構成に加えて、前記ハウジングの軸方向側面と、前記環状ステータ群の軸方向端面との間には、熱伝導部材(例えば、後述する実施の形態における樹脂90)が配置されることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項3の構成に加えて、前記ヨーク部の軸方向端面が接触する前記ハウジングの軸方向側面には、溝(例えば、後述する実施の形態における円周方向溝18)が形成されることを特徴とする。
請求項5に係る発明は、請求項4の構成に加えて、前記ハウジングの溝は、前記環状ステータ群の円周方向に延びて形成される円周方向溝(例えば、後述する実施の形態における円周方向溝18)であることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、請求項4または請求項5の構成に加えて、前記溝は、前記各ステータ片のヨーク部に対応して独立に形成される複数の溝を有することを特徴とする。
請求項7に係る発明は、請求項4〜請求項6のいずれかの構成に加えて、前記溝は、前記各ステータ片の周方向中心位置に対応する位置(例えば、後述する実施の形態における中心位置P)から周方向に離間するに従って、径方向幅が次第に大きくなることを特徴とする。
請求項8に係る発明は、請求項3〜請求項7のいずれかの構成に加えて、前記熱伝導部材は、樹脂であり、
前記分割鉄心は、前記ヨーク部に前記分割鉄心の積層方向に沿って延びる貫通孔(例えば、後述する実施の形態における貫通孔45)を有することを特徴とする。
請求項9に係る発明は、請求項8の構成に加えて、前記インシュレータは、前記分割鉄心のティース部(例えば、後述する実施の形態におけるティース部42a)に外嵌する巻回部(例えば、後述する実施の形態における巻回部60)と、前記巻回部から延設されて前記ヨーク部の一方の側面を覆う壁部(例えば、後述する実施の形態における配電用壁部50)とを備え、前記壁部は前記分割鉄心の前記貫通孔に連通する作業穴(例えば、後述する実施の形態における作業穴54)を備えることを特徴とする。
請求項10に係る発明は、請求項8または請求項9の構成に加えて、前記壁部内には、前記分割鉄心に巻回された前記ステータコイルの一端が接続されるバスリング(例えば、後述する実施の形態におけるバスリング71U,71V,71W)が配置され、
前記分割鉄心の前記貫通孔は、前記バスリングと径方向で異なる位置に形成されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、回転電機の作動によって発生する各ステータ片の熱は、ステータホルダを介してハウジングに伝達されるだけでなく、環状ステータ群の軸方向端面から直接、ハウジングに伝達されるので効果的に放熱することができ、これによって、回転電機の効率を向上させることができる。
請求項2の発明によれば、回転電機の構造や大きさを大幅に変更することなく、環状ステータ群の軸方向端面をハウジングの軸方向側面に接触させて環状ステータ群を冷却することができる。
請求項3の発明によれば、各ステータ片の部品寸法や組付け精度のバラツキによってハウジングに接触しないステータ片があっても、この隙間を熱伝導部材によって埋めて密着させることができ、環状ステータ群の熱を効率的にハウジングに伝達することができ、良好な放熱性を確保することができる。また、ステータ片の部品や組付けに高い精度での加工や組付けが要求されず、ステータを容易に製作することができる。
請求項4および請求項5および請求項7の発明によれば、熱伝導部材を溝に注入することにより、熱伝導部材が溝に沿って流動して、ヨーク部の軸方向端面とハウジングの軸方向側面との隙間に熱伝導部材を介在させて密着させることができ、放熱性を向上することができる。
請求項6の発明によれば、各ステータ片のヨーク部の軸方向端面とハウジングの軸方向側面との隙間にバラツキがあっても、総てのステータ片の隙間に熱伝導部材を配置することができる。また、各溝への熱伝導部材の注入量を個別に管理することができる。
請求項8及び請求項9の発明によれば、環状ステータ群の軸方向端面とハウジングの軸方向側面との隙間に樹脂を容易に配置することができる。
請求項10の発明によれば、壁部内に配置されるステータコイルの一端やバスリングなどの樹脂ポッティングによる絶縁作業と同時に、樹脂を貫通孔からヨーク部の軸方向端面とハウジングの軸方向側面との隙間に注入することができ、作業効率が大幅に向上する。
以下、本発明に係るステータの一実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態におけるステータ1はハイブリッド車両の駆動用電動機に用いられている。図1はハイブリッド車両の駆動系の模式図であり、ハイブリッド車両は駆動源として内燃機関(エンジン)2と電動機(回転電機)3を備え、電動機3においてステータ1の内側で回転するロータ5に、内燃機関2の出力軸2aおよびトランスミッション4の入力軸4aが連結されている。
内燃機関2と電動機3の駆動力は、トランスミッション4を介して駆動輪(車輪)6に伝達され、内燃機関2と電動機3の少なくとも一方の動力を駆動力としてハイブリッド車両は走行する。また、このハイブリッド車両は、減速時に駆動輪6側から電動機3側に駆動力が伝達されると、電動機3は発電機として機能し、回生制動により車体の運動エネルギを電気エネルギとして図示しない蓄電装置に回収する。
ステータ1は、図2に示すように、アルミニウム合金製からなるハウジング10と、鉄製のステータホルダ20と、複数のステータ片41を環状に配列してなる環状ステータ群40と、環状の配電部材(バスリング)70と、を備えている。
ハウジング10は電動機3のハウジングを形成しており、内燃機関2とトランスミッション4の間に挟み込まれてこれらに連結固定される。図3に示すように、ハウジング10は中空形状に形成されており、その内部空間13には、ステータホルダ20や環状ステータ群40が収納され、また、外面の一部には、内部空間13に連なるターミナルボックス14を備えている。また、ハウジング10のトランスミッション4との連結側端部寄りには、環状ステータ群40が臨む円孔16が形成された側壁15が径方向内方に延びて形成されている。また、側壁15の内燃機関2側の側面には、ステータホルダ20を固定するための複数のボルト孔11aが設けられたボス部11が形成されている。
また、図3,図4及び図7に示すように、側壁15の円孔16近傍には、円孔16から径方向内方に突き出して、該円孔16の一部(本実施形態では、周方向の略2/3の範囲)に亙って延設されるステータ突き当て部材12が後述するステータホルダ20と共にボルト締結されている。このステータ突き当て部材12の内燃機関2側の軸方向側面17は、ハウジング10のボス部11の軸方向側面と面一に形成されており、ハウジング10の軸方向側面として後述するステータ片41のヨーク部42bの軸方向端面と接触する。
ステータ突き当て部材12の軸方向側面17には、環状ステータ群40がステータホルダ20に収納されたとき、各ステータ片41のヨーク部42bに対応する位置に配置される複数の円周方向溝18が円周方向に延びて形成されている。即ち、各円周方向溝18の周方向中央とヨーク部42bの周方向中央とが略同じ位置となる。
尚、ステータ突き当て部材12は、ハウジング10と同一材料のアルミニウム合金製であることから、ハウジング10によって一体に設けられてもよく、即ち、軸方向側面17がハウジング10の側壁15の軸方向側面によって形成されてもよい。また、ハウジング10の外側面には、内燃機関2の図示しない吸気管側に、放熱性を向上させるためのフィン19が設けられている。
図3及び図7に示すように、ステータホルダ20は、筒部21と、その軸方向一端側に径方向外側に張り出すように設けられたフランジ部22とを備えている。フランジ部22には、ハウジング10のボルト孔11a及びステータ突き当て部材12のボルト孔12aに対応する位置に貫通孔23が設けられている。ステータホルダ20は、フランジ部22をトランスミッション4側に配置してハウジング10内に収容され、フランジ部22を側壁15のボス部11及びステータ突き当て部材12の軸方向側面17に当接させて、貫通孔23に挿通されたボルト24をボルト孔11a,12aに螺合することによって、ハウジング10に固定される。
図5及び図6に示すように、円環状に配列されて環状ステータ群40を構成する各ステータ片41は、略T字型に打ち抜かれた珪素鋼板が積層されて構成された分割鉄心42と、分割鉄心42に外嵌する樹脂製のインシュレータ43(43A、43B)と、インシュレータ43に巻回されたステータコイル44からなる。
分割鉄心42は、ティース部42aとヨーク部42bを備え、ヨーク部42bの周方向一端側には略半円形の凸部42cが形成され、他端側には略半円形の凹部42dが形成されていて、ステータ片41,41… を円環状に配列したときに、ヨーク部42bの凸部42cが隣接するヨーク部42bの凹部42dに嵌合して、総てのヨーク部42bが真円状に繋がる。
また、ヨーク部42bの外周面には分割鉄心42の積層方向に沿って延びる溝42eが設けられており、この溝42eにステータホルダ20の突条(図示せず)を嵌入することで、ステータホルダ20に対する環状ステータ群40の周方向位置が位置決めされる。ヨーク部42bの周方向中央には、分割鉄心42の積層方向に沿って延びる貫通孔45が形成されている。なお、貫通孔45は、ティース部42aとヨーク部42bの磁束の流れを考慮して、ステータ片41の外周側寄りで、ヨーク部42b側を頂角とした略二等辺三角形状に形成されている。
図6に示すように、インシュレータ43は、電気的絶縁性を有する樹脂によって成形されており、ステータ1の軸方向(分割鉄心42の積層方向)に分割される第1インシュレータ43Aと第2インシュレータ43Bから構成される。
第1インシュレータ43Aは、軸方向一端側からティース部42aの略半分を覆う断面コの字型の第1縦壁部49と、第1縦壁部49の径方向の両端に形成された上下一対の第1鍔部48a、48bと、第1縦壁部49から分割鉄心42のヨーク部42b側(径方向外方)に延出してヨーク部42bの一方の側面を覆う配電用壁部50と、ヨーク部42bから離間する方向(径方向内方)に延出する中点連結用壁部51を備えている。
また、第2インシュレータ43Bは、軸方向他端側からティース部42aの略半分を覆う断面コの字型の第2縦壁部65と、第2縦壁部65の径方向の両端に形成された上下一対の第2鍔部48c、48dと、を備える。そして、第1インシュレータ43Aと第2インシュレータ43Bとを組み合わせたとき、第1及び第2縦壁部49,65からなる巻回部60と、その径方向の両端部に第1及び第2鍔部48a,48b、48c、48dからなる鍔部48と、を形成する。
第1インシュレータ43Aの配電用壁部50は、ヨーク部42bの端面に沿って配置される側板部58と、該側板部58の先端から分割鉄心42から離間する方向に屈曲する2つの天板部52を備え、この天板部52間には略矩形の係合凹部53が形成されている。係合凹部53は、後述する配電部材70の位置決め用の係合部となる。
配電用壁部50には、配電部材70が配置される位置より径方向内側に、略長方形状の作業穴54が形成されており、第1インシュレータ43Aがティース部42aに嵌合したとき、分割鉄心42の貫通孔45に連通する。また、配電用壁部50の側板部58には、径方向中間部に中間リブ55が第1鍔部48aと略平行に配置されており、第1鍔部48aおよび中間リブ55には、それぞれ互いに対応する位置に分割鉄心42の積層方向に延びる切り欠き溝56、57が設けられている。
配電用壁部50の側板部58、天板部52、および第1鍔部48aによって囲まれる略コの字状領域には、配電部材70(図7参照)が収納される。配電部材70は、同一径のリング状をなすU相、V相、W相のバスリング71U,71V,71Wが軸線方向にずらされて同心上に配置されており、3本のバスリング71U,71V,71Wが樹脂モールド部(結束部材)73によって束ねられている。樹脂モールド部73は、インシュレータ43の係合凹部53に係合して配電部材70の周方向位置が決められる。
図2に示すように、各バスリング71U,71V,71Wには、径方向内側に突出する接続部72が周方向所定間隔おきに設けられて、それぞれ対応するステータコイル44の一端44aに接続される。ステータコイル44の一端44aは、第1鍔部48aおよび中間リブ55に設けられた切り欠き溝56、57に狭持されている。
従って、U相の各ステータ片41のステータコイル44の一端44a同士は、バスリング71Uを介して接続され、V相の各ステータ片41のステータコイル44の一端44a同士は、バスリング71Vを介して接続され、W相の各ステータ片41のステータコイル44の一端44a同士は、バスリング71Wを介して接続される。
また、各相のバスリング71U,71V,71Wからは、接続端子74U,74V,74Wが径方向外側に延出しており、図2に示すように、ターミナルボックス14内に配されたバスバー75U,75V,75Wを介して、給電端子76U,76V,76Wに接続されている。
第1インシュレータ43Aの中点連結用壁部51は、その先端(径方向内側)から第1鍔部48bと略平行に配置された仕切板部59と、第1鍔部48bと仕切板部59との間に略平行に設けられたリブ61とを備える。第1鍔部48bおよびリブ61には、それぞれ互いに対応する位置に分割鉄心42の積層方向に延びる切り欠き溝62、63が設けられている。
また、中点連結用壁部51、第1鍔部48b、および仕切板部59によって囲まれる略コの字状領域は他の配電部であり、この他の配電部に中点ターミナル77が収納されて、隣接配置されたステータ片41のステータコイル44の他端44b同士を接続する(図2参照)。これにより、総てのステータ片41のステータコイル44は、中点ターミナル77を介して他端44b同士が接続される。ステータコイル44の他端44bは、第1鍔部48bおよびリブ61に設けられた切り欠き溝62、63に狭持されている。
このように構成されるステータ片41は、分割鉄心42のティース部42aの周囲で、第1インシュレータ43Aと第2インシュレータ43Bとを嵌合させることで形成された巻回部60にステータコイル44が巻回され、このステータコイル44の一端44aが切り欠き溝56、57に狭持され、他端44bが切り欠き溝62、63に狭持される(図5参照)。
次に、ステータ1の組付け手順について説明する。まず、ステータホルダ20は、ボルト孔11a,12aに螺合するボルト24によってハウジング10の所定の位置に固定される。
また、複数のステータ片41は、図2および図7に示すように、各分割鉄心42の凸部42cと凹部42dとが組み合わされ、円環状に配列された環状ステータ群40に組み付けられた後、この環状ステータ群40が、ハウジング10に固定されたステータホルダ20の筒部21に圧入される。また、この圧入の際には、ステータホルダ20の突条(図示せず)に環状ステータ群40の溝42eが嵌入するので、ハウジング10と環状ステータ群40の周方向位置が位置決めされる。
なお、環状ステータ群40をステータホルダ20に圧入する際には、図示しない圧入治具の先端を、インシュレータ43の壁部50に開口する作業穴54に通して、分割鉄心42の端面を押圧して行う。これにより、樹脂製のインシュレータ43には力を加えずに環状ステータ群40をステータホルダ20に圧入することができ、インシュレータ43の損傷を防止することができる。
そして、配電用壁部50内に配電部材70を収納し、配電部材70のU、V、W相の3本のバスリング71U,71V,71Wに、それぞれ対応するステータコイル44の一端44aが接続される。また、中点連結用壁部51内に中点ターミナル77を収納して、隣接配置されたステータ片41のステータコイル44の他端44b同士が接続される。これにより、総てのステータコイル44の他端44b同士が中点ターミナル77を介して接続される。
そして、配電用壁部50内に図示しないノズルからシリコン等の熱硬化型の樹脂90を注入し、配電部材70およびステータコイル44の一端44aをポッティングして絶縁処理する。また、中点連結用壁部51内にも樹脂90を注入して中点ターミナル77及びステータコイル44の他端44bをポッティングして絶縁処理する。
ここで、環状ステータ群40のステータホルダ20への圧入寸法は、圧入治具の軸線方向ストロークによって設定することができ、図4に示すように、分割鉄心42のヨーク部42bが、ハウジング10の軸方向側面であるステータ突き当て部材12の軸方向側面17に接触するまで圧入する。このとき、それぞれのステータ片41は、部品加工や組付け精度によってバラツキを持っているため、各ヨーク部42bの軸方向端面とステータ突き当て部材12の軸方向側面17との接触状態もステータ片41ごとに異なる可能性がある。即ち、各ヨーク部42bの軸方向端面とステータ突き当て部材12の軸方向側面17との間に異なる大きさの隙間が残る可能性がある。
このため、配電用壁部50内に注入される樹脂90は、インシュレータ43の作業穴54からステータ片41の貫通孔45、更には軸方向側面17に形成された円周方向溝18に流入して、円周方向溝18内、およびヨーク部42bと軸方向側面17との隙間から空気を排出して樹脂90で密着させる。これにより、それぞれのステータ片41の持つバラツキなどによって接触状態が異なる各ヨーク部42bの軸方向端面とステータ突き当て部材12の軸方向側面17とは、ばらつきが吸収されて確実に密着する。
なお、軸方向側面17に円周方向溝18を設けると共に、円周方向溝18の周方向中央部に分割鉄心42の貫通孔45を位置させることにより、樹脂90が容易に円周方向溝18内に流入してヨーク部42bの軸方向端面とステータ突き当て部材12の軸方向側面17との隙間を樹脂90で埋めて密着させる。これによって、ステータ片41の熱は、分割鉄心42から直接、ハウジング10側に伝達されて効率的に放熱される。
従って、本実施形態のステータ1によれば、環状ステータ群40を構成する各ステータ片41の軸方向端面の少なくとも一部が、ハウジング10の軸方向側面であるステータ突き当て部材12の軸方向側面17と接触しているので、作動によって発生する各ステータ片41の熱は、ステータホルダ20のフランジ部22を介してハウジング10に伝達されるだけでなく、環状ステータ群40の軸方向端面から直接、ステータ突き当て部材12を有するハウジング10に伝達されるので効果的に冷却することができ、これによって、電動機の効率を向上させることができる。
また、ステータ突き当て部材12の軸方向側面17に接触する環状ステータ群40の軸方向端面は、分割鉄心42のヨーク部42bの軸方向端面であるので、電動機の構造や大きさを大幅に変更することなく、環状ステータ群40の軸方向端面をステータ突き当て部材12の軸方向側面17に接触させて、環状ステータ群40を冷却することができる。
ステータ突き当て部材12の軸方向側面17と、環状ステータ群40の軸方向端面との間に樹脂90を配置したので、各ステータ片41の部品寸法や組付け精度のバラツキによってステータ突き当て部材10の軸方向側面17に接触しないステータ片41があっても、この隙間を樹脂90によって埋めて密着させることができ、環状ステータ群40の熱は効率的にハウジング10に伝達されて、良好な放熱性が確保される。また、ステータ片41の部品や組付けに高い精度での加工や組付けが要求されず、ステータ1を容易に製作することができる。
また、ステータ突き当て部材12の軸方向側面17には、環状ステータ群40の円周方向に延びて形成される円周方向溝18が形成されているので、樹脂90を円周方向溝18に注入することにより、樹脂90が円周方向溝18に沿って流動して、ヨーク部42bの軸方向端面とステータ突き当て部材12の軸方向側面17との隙間に樹脂90を介在させて密着させることができる。これによって高い熱伝達性が確保される。
円周方向溝18は、各ステータ片41のヨーク部42bに対応して、複数の円周方向溝18がそれぞれ独立に形成されているので、各ステータ片41の軸方向端面とステータ突き当て部材12の軸方向側面17との隙間がステータ片41ごとに異なってバラツキがあっても、総てのステータ片41の該隙間に樹脂90を配置することができる。また、各円周方向溝18への樹脂90の注入量を個別に管理することができる。
また、分割鉄心42のヨーク部42bには、分割鉄心42の積層方向に沿って延びる貫通孔45が設けられているので、貫通孔45から樹脂90を注入することによって、環状ステータ群40の軸方向端面とステータ突き当て部材12の軸方向側面17との隙間に樹脂90を容易に配置することができる。
インシュレータ43は、巻回部60から径方向外方に延設されてヨーク部42bの一方の側面を覆う配電用壁部50に、分割鉄心42の貫通孔45に連通する作業穴54が設けられているので、ステータ組付け後に、インシュレータ43の作業穴54から貫通孔45を介して樹脂90を注入して、各ステータ片41とハウジング10の軸方向側面17との隙間に樹脂90を容易に配置することができる。
また、ヨーク部42bに対して、壁部50の分割鉄心42の積層方向反対側に配置されるバスリング71U,71V,71Wは、分割鉄心42の貫通孔45と径方向で異なる位置に形成されるので、配電用壁部50内に配置されたステータコイル44やバスリング71U,71V,71Wなどの樹脂ポッティングによる絶縁作業と同時に、樹脂90を貫通孔45からヨーク部42bの軸方向端面とステータ突き当て部材12の軸方向側面17との隙間に注入することができる。
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
本発明の円周方向溝18は、図9に示すように、各ステータ片41の周方向中心位置に対応する位置Pから周方向に離間するに従って、径方向幅が次第に大きくなるように形成されてもよい。これにより、ステータ片41の貫通孔45から円周方向溝18の周方向中心位置Pに注入された樹脂が円周方向溝18内で左右に分かれ、流れる樹脂の流動抵抗を均一として、確実にヨーク部42bと軸方向側面17との隙間を樹脂で埋めて密着させることができる。
また、本実施形態では、各ステータ片41のヨーク部42bに対応して、複数の円周方向溝18がそれぞれ独立に形成されているが、円周方向溝18は、樹脂の流動性等を考慮して、ステータ突き当て部材の円周方向に亙って形成される単一の溝であってもよい。
さらに、本実施形態では、ステータ突き当て部材12が円孔16の一部にのみ形成されているが、円孔16の全周に亙ってリング状に形成されてもよい。
また、本実施形態では、ハウジング10の側壁15は、トランスミッション4との連結側端部寄りに設けられているが、内燃機関2との連結側端部寄りに設けられてもよい。この場合、ステータ突き当て部材12が内燃機関2の図示しない排気管を避けて円孔16の一部にのみ配置することで、内燃機関2の図示しない排気管からの受熱を回避することができる。ただし、該受熱による支障がない限り極力大きな範囲にステータ突き当て部材12を設けることが望ましい。
また、本実施形態では、ステータをハイブリッド車両の駆動用電動機に適用したものとして説明したが、これに限定されるものではなく、電気自動車における駆動用電動機や、その他の電動機や発電機にも適用可能である。
本発明に係るステータを備えた電動機を駆動源の一つとするハイブリッド車両の駆動系の模式図である。 図1におけるステータの正面図である。 図2におけるステータの縦断面図である。 図3における円IVで囲まれた部分の拡大図である。 図2におけるステータ片の正面図である。 図5におけるステータ片の分解斜視図である。 ステータの組立手順を説明するための分解斜視図である。 ハウジングとステータホルダの要部拡大斜視図である。 変形例のハウジングとステータホルダの要部拡大斜視図である。
符号の説明
1 ステータ
10 ハウジング
12 ステータ突き当て部材
17 軸方向側面(ハウジングの軸方向側面)
18 円周方向溝
20 ステータホルダ
40 環状ステータ群
41 ステータ片
42 分割鉄心
42a ティース部
42b ヨーク部
43 インシュレータ
44 ステータコイル
45 貫通孔
50 配電用壁部
54 作業穴
60 巻回部
71U,71V,71W バスリング

Claims (10)

  1. 複数の珪素鋼板が積層された分割鉄心と、該分割鉄心を絶縁するインシュレータと、該インシュレータを介して前記分割鉄心の周囲に巻回されるステータコイルと、をそれぞれ有する複数のステータ片を円環状に配列した環状ステータ群と、前記環状ステータ群が内嵌して固定される環状のステータホルダと、前記ステータホルダを固定するハウジングと、を備えるステータであって、
    前記ハウジングは、前記環状ステータ群の軸方向端面の少なくとも一部と接触する軸方向側面を有することを特徴とするステータ。
  2. 前記ハウジングの軸方向側面に接触する前記環状ステータ群の軸方向端面は、前記分割鉄心のヨーク部の軸方向端面であることを特徴とする請求項1に記載のステータ。
  3. 前記ハウジングの軸方向側面と、前記環状ステータ群の軸方向端面との間には、熱伝導部材が配置されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステータ。
  4. 前記ヨーク部の軸方向端面が接触する前記ハウジングの軸方向側面には、溝が形成されることを特徴とする請求項3に記載のステータ。
  5. 前記ハウジングの溝は、前記環状ステータ群の円周方向に延びて形成される円周方向溝であることを特徴とする請求項4に記載のステータ。
  6. 前記溝は、前記各ステータ片のヨーク部に対応して独立に形成される複数の溝を有することを特徴とする請求項4または請求項5に記載のステータ。
  7. 前記溝は、前記各ステータ片の周方向中心位置に対応する位置から周方向に離間するに従って、径方向幅が次第に大きくなることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかに記載のステータ。
  8. 前記熱伝導部材は、樹脂であり、
    前記分割鉄心は、前記ヨーク部に前記分割鉄心の積層方向に沿って延びる貫通孔を有することを特徴とする請求項3〜請求項7のいずれかに記載のステータ。
  9. 前記インシュレータは、前記分割鉄心のティース部に外嵌する巻回部と、前記巻回部から延設されて前記ヨーク部の一方の側面を覆う壁部とを備え、前記壁部は前記分割鉄心の前記貫通孔に連通する作業穴を備えることを特徴とする請求項8に記載のステータ。
  10. 前記壁部内には、前記分割鉄心に巻回された前記ステータコイルの一端が接続されるバスリングが配置され、
    前記分割鉄心の前記貫通孔は、前記バスリングと径方向で異なる位置に形成されることを特徴とする請求項8または請求項9に記載のステータ。
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