JP4115961B2 - ステータ - Google Patents

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Description

この発明は、電動機や発電機等の回転電機に用いられるステータに関するものである。
電動機等のステータには、コイルが巻回された複数のステータ片を円環状に配列し、これをステータホルダの内側に圧入して保持し、さらにこのステータホルダをハウジングにボルト固定し、各ステータ片のコイルに給電するための配電部材を、円環状に配列されたステータ片に沿って設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
図11は、従来のステータ100の構造例を示す要部断面図である。従来は、ステータホルダ101をハウジング102に取り付ける前に、複数のステータ片120を円環状に配列してなる環状ステータ群を、ステータホルダ101のフランジ部104側から筒部105に圧入してステータホルダ101に固定しておき、その後、このステータホルダ101を筒部105側からハウジング102の内側に収納し、ステータホルダ101のフランジ部104をハウジング102の端面102aに当て、ボルト106によってハウジング102のボス部107に締結する。次に、各ステータ片120のステータコイル108に電気を供給するための配電部材110を、ステータホルダ101のフランジ部104側に取り付けている。
特開2001−25198号公報
しかしながら、従来のステータ100では、ボルト106と配電部材110が軸線方向において重複して位置しており、且つ、径方向においても接近して位置している。このように配置されている場合には、ボルト106と配電部材110との間に、ボルト106のヘッドに締結用工具を嵌めて締結作業を可能にするための隙間寸法を確保する必要がある。そのため、ステータ片120との関係で配電部材110の径方向位置が変えられない場合には、前記隙間寸法を確保可能な位置までボルト106を径方向外側に配置する必要があり、ハウジング102の大型化を招く。換言すると、ハウジング102の大きさが決められている場合には、ボルト106の位置を基準にして前記隙間寸法を確保できる位置まで配電部材110を径方向内側に配置する必要があり、環状ステータ群を小径にせざるを得なくなり、また、同じステータ性能を得ようとした場合には、ステータ片120の分割鉄心103の厚み(軸線方向長さ)を大きくせざるを得なくなり、ステータ100の軸方向長さが長くなってしまう。
また、別の問題として、従来のステータホルダ101は、フランジ部104側からしか環状ステータ群を圧入することができなかった。というのは、フランジ部104側には曲面104aが形成されているのでスムーズに環状ステータ群を挿入することができるが、反対の側は環状ステータ群が嵌合するストレートな筒部105になっているので、この筒部105の開口側から環状ステータ群を挿入するとかじりが発生してスムーズに圧入するのが難しい。このように、環状ステータ群の圧入方向が一方向に決められていると、組み立て手順に制約を受ける。
そこで、この発明は、性能を低下させることなくステータの体格を小さくできるステータを提供するものである。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、コイル(例えば、後述する実施例におけるステータコイル44)が巻回された複数のステータ片(例えば、後述する実施例におけるステータ片41)と、円環状をなしその内周側で前記複数のステータ片を円環状に配列して支持し且つ軸線方向一端側に径方向外側に張り出すフランジ部(例えば、後述する実施例におけるフランジ部22)を有するステータホルダ(例えば、後述する実施例におけるステータホルダ20)と、前記ステータホルダの外側に配置され前記フランジ部を固定するための固定部(例えば、後述する実施例におけるボス12)を有するハウジング(例えば、後述する実施例におけるハウジング10)と、を備えたステータ(例えば、後述する実施例におけるステータ1)であって、前記固定部は前記ハウジングの内周側であって軸線方向の一端側に設けられ、該固定部の軸線方向他端側の端面が前記ハウジングの軸線方向途中に位置し、この固定部の前記端面に前記ステータホルダの前記フランジ部が固定され、前記ステータホルダの軸線方向他端側が前記ハウジングの軸線方向他端側に配置され、前記ステータ片は軸線方向他端側に配電用壁部(例えば、後述する実施例における配電用壁部46)を備え、前記複数のステータ片を支持した前記ステータホルダを前記ハウジングに固定した状態では、前記配電用壁部の外周部が前記ステータホルダと前記ハウジングとの間に形成される空間側に突出し、この配電用壁部に配電部材(例えば、後述する実施例における配電部材70)が配置されていることを特徴とするステータである。
このように構成することにより、ステータホルダのフランジ部の固定位置と配電部材の取り付け位置を互いに軸線方向にずらして配置することができるので、メンテナンスを考慮しても、フランジ部と配電部材を径方向に接近して配置することが可能になる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記ステータホルダは、その軸線方向他端側に、該ステータホルダの内径が軸線方向一端側へ向かって連続的に縮径する縮径部(例えば、後述する実施例における縮径部30)を有する導入部(例えば、後述する実施例における導入部31)が設けられており、前記縮径部の小径側に内径一定の嵌合筒部(例えば、後述する実施例における小径筒部26)が連なっていることを特徴とする。
このように構成することにより、ステータ片を環状に配列してなる環状ステータ群を、ステータホルダにおいてフランジ部とは軸線方向反対側に位置する導入部側の開口から圧入したときに、導入部は、環状ステータ群のステータホルダ内への挿入を容易にし、縮径部は、環状ステータ群をかじりを生じることなくスムーズに嵌合筒部に導入することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の発明において、前記ステータ片は前記ステータホルダの導入部から挿入されて前記嵌合筒部に圧入されたことを特徴とする。
このように構成することにより、ハウジングにステータホルダを挿入し取り付ける工程と、ハウジングに固定されたステータホルダに前記環状ステータ群を挿入し圧入する工程を、同一組み立て方向で行うことができる。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の発明において、前記ステータホルダの軸線方向に沿う全長と前記導入部の同方向長さの比が、10:(2.4〜3)であることを特徴とする。
このように構成することにより、前記環状ステータ群をステータホルダの嵌合筒部だけで確実に支持することができる。
請求項5に係る発明は、請求項1に記載の発明において、前記ステータホルダのフランジ部は、ハウジングの軸線方向にねじ込まれる複数のボルト(例えば、後述する実施例におけるボルト24)によって前記ハウジングの固定部に固定され、少なくとも一部のボルトにはハウジングに対するステータホルダ位置決め用のノックパイプ(例えば、後述する実施例におけるノックパイプ25)が外嵌していることを特徴とする。
このように構成することにより、ボルトの取り付けと同時にノックパイプを取り付けることができ、かつ、このノックパイプによってステータホルダをハウジングに対して精確な位置に取り付けることが可能になる。また、従来の中実のノックピンに比べて軽量にでき、ノックピン配置上の問題を回避することができる。
請求項1に係る発明によれば、フランジ部と配電部品を径方向に接近して配置することができるので、ステータ片を環状に配列してなる環状ステータ群の鉄心の外径を従来と同じにした場合には、ハウジングの径方向外寸法を小さくでき、ステータを小型化することができる。また、ハウジングの径方向外寸法を従来と同じにした場合には、前記環状ステータ群の鉄心の外径寸法を従来よりも大きくすることができるので、従来と同性能のステータを得る場合には、鉄心の外径を大きくする分、鉄心の厚みを薄くすることができ、ステータの軸線方向の長さを短くすることができる。
請求項2に係る発明によれば、前記環状ステータ群を、ステータホルダにおいてフランジ部とは軸線方向反対側に位置する導入部側の開口から圧入するのが、容易にできる。
請求項3に係る発明によれば、ハウジングにステータホルダを挿入し取り付ける工程と、ハウジングに固定されたステータホルダに前記環状ステータ群を挿入し圧入する工程を、同一組み立て方向で行うことができるので、組み立ての途中で、部材の向きを反転させる必要がなく、生産性が向上する。
請求項4に係る発明によれば、前記環状ステータ群を、ステータホルダの嵌合筒部だけで確実に支持することができる。
請求項5に係る発明によれば、ボルトの取り付けと同時にノックパイプを取り付けることができ、かつ、このノックパイプによってステータホルダをハウジングに対して精確な位置に取り付けることが可能になる。また、従来の中実のノックピンに比べて軽量にでき、ノックピン配置上の問題を回避することができる。
以下、この発明に係るステータの実施例を図1から図10の図面を参照して説明する。
この実施例におけるステータはハイブリッド車両の駆動用電動機に用いられている。図1はハイブリッド車両の駆動系の模式図であり、ハイブリッド車両は駆動源として内燃機関(エンジン)2と電動機(回転電機)3を備え、電動機3においてステータ1の内側で回転するロータ5に、内燃機関2の出力軸2aおよびトランスミッション4の入力軸4aが連結されている。内燃機関2と電動機3の駆動力はトランスミッション4を介して駆動輪(車輪)6に伝達され、内燃機関2と電動機3の少なくとも一方の動力を駆動力としてハイブリッド車両は走行する。また、このハイブリッド車両は、減速時に駆動輪6側から電動機3側に駆動力が伝達されると、電動機3は発電機として機能し、回生制動により車体の運動エネルギーを電気エネルギーとして図示しない蓄電装置に回収する。
図2はステータ1を内燃機関2側から見た正面図、図3は同縦断面図であり、ステータ1は、ハウジング10と、ステータホルダ20と、ステータ片41を環状に配列してなる環状ステータ群40と、環状の配電部材70を備えている。
ハウジング10は電動機3のハウジングを形成しており、内燃機関2とトランスミッション4の間に挟み込まれてこれらに連結固定される。
ハウジング10の内部空間13は、ステータホルダ20や環状ステータ群40が収納可能な形状に形成されており、その内周部のトランスミッション4との連結側には、ステータホルダ20を固定するためのボルト孔11を有するボス(固定部)12が、周方向所定位置に複数(この実施例では6つ)設けられている。また、ハウジング10は、内部空間13に連なるターミナルボックス14を備えている。
ステータホルダ20は、図5および図6に示すように、筒部21と、その軸線方向一端側に径方向外側に張り出すように設けられたフランジ部22とを備えている。フランジ部22には、ハウジング10のボルト孔11に対応する位置に貫通孔23が設けられている。ステータホルダ20は、フランジ部22をトランスミッション4側に、筒部21を内燃機関2側に配置してハウジング10内に収容され、フランジ部22をボス12の内燃機関2側(軸線方向内側)の端面に合わせて、貫通孔23に挿通されたボルト24をボルト孔11に螺合することによって、ハウジング10に固定されている。
なお、ステータホルダ20をハウジング10に固定する6本のボルト24のうちの2本は、図4に示すように、円筒状のノックパイプ25を挿通しており、対応する貫通孔23はノックパイプ25が嵌入可能な大きさにされ、対応するボルト孔11にはノックパイプ25が嵌入可能なノック孔15が形成されている。
ステータホルダ20の筒部21は、図7に示すように、フランジ部22側がストレートな小径筒部(嵌合筒部)26、フランジ部22と軸線方向反対側がストレートな大径筒部27となっていて、小径筒部26と大径筒部27はテーパ筒部28によって接続されている。大径筒部27とテーパ筒部28、および、テーパ筒部28と小径筒部26はいずれも円弧面29a,29bによってスムーズに接続されている。大径筒部27の内径は後述する分割鉄心42のヨーク42bの外径よりも大きく、小径筒部26の内径は、ヨーク42bを圧入可能な程度にヨーク42bの外径よりも若干小さく設定されている。
この実施例において、テーパ筒部28および円弧面29a,29bは、ステータホルダ20の内径が軸線方向一端側(フランジ部22側)へ向かって連続的に縮径する縮径部30を構成し、円弧面29bの小径側に内径一定の小径筒部26が連なっている。また、大径筒部27と縮径部30は導入部31を構成する。
また、ステータホルダ20の周方向所定部位には、テーパ筒部28から大径筒部27の一部分に跨って軸線方向に延びる突条32が径方向内側に突出して設けられている。この突条32は環状ステータ群40に対する周方向の位置決めをするためのものである。
このステータホルダ20の軸線方向に沿う全長L0は後述するステータ片41における分割鉄心42の軸線方向長さ(鋼板の積層厚み)とほぼ等しくされており、導入部31の軸線方向に沿う長さL1との比(L0:L1)は、10:(2.4〜3)に設定されている。
環状ステータ群40は所定数のステータ片41を円環状に配列して構成されており、図4に示すように、各ステータ片41は、略T型に打ち抜かれたケイ素鋼板を積層して構成された分割鉄心42と、分割鉄心42のティース42aの外側に装着された樹脂製の絶縁ボビン43と、絶縁ボビン43に巻回されたステータコイル44からなる。絶縁ボビン43は、分割鉄心42のティース42aの外側を包囲するボビン部45と、分割鉄心42の積層方向の一端側において分割鉄心42のヨーク42b側に延出してヨーク42bの一端面を覆う断面略逆L字形をなす配電用壁部46と、配電用壁部46と同じ一端側においてヨーク42bから離間する方向に延出する中点連結用壁部47を備え、ボビン部45にステータコイル44が巻回され、配電用壁部46の内側に配電部材70が収容される。また、配電用壁部46には、ヨーク42bの端面の一部を露出させるための孔46aが開口している。
ステータ片41のヨーク42bはステータ片41を円環状に配列したときに、真円状に繋がる。なお、ステータ片41のヨーク42bの外周面には分割鉄心42の積層方向に沿って延びる凹部(図示せず)が設けられており、この凹部にステータホルダ20の突条32を嵌入することで、ステータホルダ20に対する環状ステータ群40の周方向位置が位置決めされる。
図4に示すように、環状ステータ群40がステータホルダ20に取り付けられた状態において、各ステータ片41のヨーク42bの外周面がステータホルダ20の小径筒部26の内面に嵌合し、分割鉄心42の積層方向一端側の端面がフランジ部22の外面とほぼ面一になり、分割鉄心42の積層方向他端側の端面が大径筒部27の先端面とほぼ面一になる。また、配電用壁部46の外周部が大径筒部27よりも径方向外側に突出する。
図10に示すように、配電部材70は、同一径のリング状をなすU相、V相、W相のバスリング(給電線)71U,71V,71Wを軸線方向にずらして同心上に配置し、これら三相のバスリング71U,71V,71Wを周方向所定間隔おきに樹脂モールド部73によって束ねて構成されている。各バスリング71U,71V,71Wには、径方向内側に突出する接続部72が周方向所定間隔おきに設けられており、各相の接続部72が他の相の接続部72と周方向で重複しないように配置されている。また、各相のバスリング71U,71V,71Wからは接続端子74U,74V,74Wが径方向外側に延出している。
図2に示すように、各相のバスリング71U,71V,71Wの接続部72は、それぞれ対応するステータ片41のステータコイル44の一端に、ターミナル61を介して接続されており、各相の接続端子74U,74V,74Wは、ターミナルボックス14内に配されたバスバー90U,90V,90Wを介して、給電端子91U,91V,91Wに接続されている。さらに、隣接するステータ片41のステータコイル44の他端同士は中点ターミナル62を介して接続されている。
したがって、U相の各ステータ片41のステータコイル44の一端同士はバスリング71Uを介して接続され、V相の各ステータ片41のステータコイル44の一端同士はバスリング71Vを介して接続され、W相の各ステータ片41のステータコイル44の一端同士はバスリング71Wを介して接続され、総ての相のステータ片41のステータコイル44の他端同士は中点ターミナル62を介して接続される。
次に、このように構成されるステータ1の組み立て手順を図8〜図10の図面を参照して説明する。
まず、図8に示すように、ハウジング10にステータホルダ20を取り付ける。その場合には、ハウジング10においてボス12が設けられていない側の開口、すなわち内燃機関2側の開口から、フランジ部22を先行するようにして、ステータホルダ20をハウジング10の内部空間13に挿入し、フランジ部22の貫通孔23をボス12のボルト孔11に合わせながら、フランジ部22をボス12の端面に当てる。そして、2本のボルト24をそれぞれノックパイプ25に挿通し、フランジ部22の対応する貫通孔23に挿通するとともに、対応するボルト孔11に螺合して締め付け、ノックパイプ25をノック孔15に嵌入する。このように2本のボルト24を取り付けることにより、ノックパイプ25を定位置に嵌着することができ、且つステータホルダ20をハウジング10に対して周方向および径方向に精確に位置決めすることができる。その後、残る4本のボルト24をボルト孔11に螺合し締め付けて、ステータホルダ20の取り付けが完了する。
中空のノックパイプ25は中実のノックピンに比べて軽量にできる。また、ノックピンの場合には、ハウジング10およびステータホルダ20にノックピン用嵌合孔の配置を考慮しなければならないが、ノックパイプ25の場合にはその必要がない。なお、ノックパイプ25の数は2つに限るものではない。
次に、図9に示すように、予めステータ片41を円環状に配列して形成しておいた環状ステータ群40を、ステータホルダ20に取り付ける。その場合には、ステータホルダ20の導入部31の開口から、環状ステータ群40において絶縁ボビン43の配電用壁部46と中点連結用壁部47を有しない側を先行するようにして、環状ステータ群40を挿入する。このとき、ステータホルダ20の大径筒部27の内径は、環状ステータ群40における分割鉄心42のヨーク42bの外径よりも大きいので、ヨーク42bを大径筒部27にスムーズに挿入することができる。そして、ヨーク42bを大径筒部27内に挿入した後、環状ステータ群40をさらに軸線方向に押し込むと、ヨーク42bは導入部31の内面に案内されながら、導入部31の内面をかじることなくスムーズに小径筒部26へと導かれる。環状ステータ群40をさらに軸線方向に押し込むと、ヨーク42bは小径筒部26内に圧入される。したがって、環状ステータ群40をステータホルダ20に容易に圧入することができる。
なお、環状ステータ群40をステータホルダ20に圧入する際には、圧入治具の先端を、絶縁ボビン43の配電用壁部46に開口する孔46aに通して、分割鉄心42の端面に直接に押し込み力を作用させるようにする。これにより、樹脂製の絶縁ボビン43には力を加えずに環状ステータ群40をステータホルダ20に圧入することができ、その結果、絶縁ボビン43にダメージを与えずに済み、絶縁ボビン43の損傷を防止することができる。
また、環状ステータ群40のステータホルダ20への圧入寸法は、前記圧入治具の軸線方向ストロークによって設定することができる。このようにすると、圧入寸法の管理が容易にできる。
次に、図10に示すように、配電部材70を、環状ステータ群40において絶縁ボビン43の配電用壁部46や中点連結用壁部47を有する側から、絶縁ボビン43の配電用壁部46の内側に挿入し、配電部材70の各相のバスリング71U,71V,71Wの接続部72を対応するステータ片41のターミナル61に挿入後、かしめ固定し、各相の接続端子74U,74V,74Wをバスバー90U,90V,90Wにそれぞれボルト92によって接続する。
以上の手順で組み立てると、ハウジング10を固定しておき、内燃機関2側から、ステータホルダ20、環状ステータ群40、配電部材70を順に組み付けていくことができるので、組み立て方向が一方向になる。したがって、組み立て途中で、部材の向きを反転させる必要がなく、生産性が向上する。
ところで、このように組み立てられたステータ1においては、環状ステータ群40はステータホルダ20に圧入固定され、配電部材70は各ステータ片41のターミナル61にかしめ固定されているので、ステータホルダ20と環状ステータ群40と配電部材70は一体化されており、ステータ1をメンテナンスするために分解するときには、ボルト24を緩めて、一体化されているステータホルダ20と環状ステータ群40と配電部材70をまとめて、ハウジング10から取り外す必要がある。
その場合に、このステータ1においては、ステータホルダ20のフランジ部22と配電部材70が互いにハウジング10の軸線方向にずらして配置されているので、配電部材70とボルトがハウジング10の径方向に接近して配置されていても、配電部材70とハウジング10の内面との間から工具先端を挿入して該工具先端をボルトのヘッド部に嵌合して回転することができる。したがって、ステータホルダ固定用ボルトと配電部材を軸線方向ほぼ同位置に配置していた従来構造のステータの場合には、ボルトに工具をかけるために配電部材とボルトを径方向に大きく離して配置しなければならなかったが、この実施例のステータホルダ20では、ボルト24と配電部材70の径方向配置上の制約が非常に小さくなる。
その結果、環状ステータ群40の分割鉄心42の外径を従来と同じにした場合には、ハウジング10の径方向外寸法を小さくできる。また、ハウジング10の径方向外寸法を従来と同じにした場合には、分割鉄心42の外径寸法を従来よりも大きくすることができるので、従来と同性能のステータ1を得る場合には、分割鉄心42の外径を大きくした分、分割鉄心42の厚み薄くすることができ、ステータ1の軸線方向の長さを短くすることができる。
また、このステータ1においては、環状ステータ群40の分割鉄心42はステータホルダ20の小径筒部26にのみ圧入されて支持されており、導入部31は分割鉄心42の支持に関与していない。ここで、この実施例では、ステータホルダ20の軸線方向に沿う全長L0は分割鉄心42の軸線方向に沿う長さとほぼ同寸法であり、ステータホルダ20の軸線方向に沿う全長L0と導入部31の同方向長さL1との比が、L0:L1=10:(2.4〜3)に設定されている。換言すれば、ステータホルダ20の全長L0と小径筒部26の長さL2の比が、L0:L2=10:(7〜7.6)に設定されている。寸法比をこのように設定することにより、環状ステータ群40を小径筒部26だけで確実に支持することができる。
〔他の実施例〕
なお、この発明は前述した実施例に限られるものではない。
例えば、前述した実施例では、ステータホルダ20の導入部31にストレートな大径筒部27を設けたが、これを設けずに導入部31を縮径部30だけで構成してもよい。また、縮径部30は円弧面だけ、あるいは直線的なテーパ面だけで構成することも可能である。
また、前述した実施例は、本発明をハイブリッド車両の駆動用電動機のステータに適用した例であるが、電気自動車における駆動用電動機や、その他の電動機や発電機のステータにも本発明は適用可能である。
この発明に係るステータを備えた電動機を駆動源の一つとするハイブリッド車両の駆動系の模式図である。 実施例1におけるステータの正面図である。 実施例1におけるステータの縦断面図である。 実施例1におけるステータの要部拡大断面図である。 実施例1のステータに用いられるステータホルダのフランジ側から見た正面図である。 図5のA−A断面図である。 図6のB部拡大断面図である。 実施例1のステータの組み立て手順を説明するための分解斜視図(その1)である。 実施例1のステータの組み立て手順を説明するための分解斜視図(その2)である。 実施例1のステータの組み立て手順を説明するための分解斜視図(その3)である。 従来技術におけるステータのステータホルダ取付部の断面図である。
符号の説明
1 ステータ
10 ハウジング
12 ボス(固定部)
20 ステータホルダ
22 フランジ部
24 ボルト
25 ノックパイプ
26 小径筒部(嵌合筒部)
30 縮径部
31 導入部
40 環状ステータ群
41 ステータ片
44 ステータコイル
70 配電部材

Claims (5)

  1. コイルが巻回された複数のステータ片と、円環状をなしその内周側で前記複数のステータ片を円環状に配列して支持し且つ軸線方向一端側に径方向外側に張り出すフランジ部を有するステータホルダと、前記ステータホルダの外側に配置され前記フランジ部を固定するための固定部を有するハウジングと、を備えたステータであって、
    前記固定部は前記ハウジングの内周側であって軸線方向の一端側に設けられ、該固定部の軸線方向他端側の端面が前記ハウジングの軸線方向途中に位置し、この固定部の前記端面に前記ステータホルダの前記フランジ部が固定され、前記ステータホルダの軸線方向他端側が前記ハウジングの軸線方向他端側に配置され、前記ステータ片は軸線方向他端側に配電用壁部を備え、
    前記複数のステータ片を支持した前記ステータホルダを前記ハウジングに固定した状態では、前記配電用壁部の外周部が前記ステータホルダと前記ハウジングとの間に形成される空間側に突出し、この配電用壁部に配電部材が配置されていることを特徴とするステータ。
  2. 前記ステータホルダは、その軸線方向他端側に、該ステータホルダの内径が軸線方向一端側へ向かって連続的に縮径する縮径部を有する導入部が設けられており、前記縮径部の小径側に内径一定の嵌合筒部が連なっていることを特徴とする請求項1に記載のステータ。
  3. 前記ステータ片は前記ステータホルダの導入部から挿入されて前記嵌合筒部に圧入されたことを特徴とする請求項2に記載のステータ。
  4. 前記ステータホルダの軸線方向に沿う全長と前記導入部の同方向長さの比が、10:(2.4〜3)であることを特徴とする請求項2に記載のステータ。
  5. 前記ステータホルダのフランジ部は、ハウジングの軸線方向にねじ込まれる複数のボルトによって前記ハウジングの固定部に固定され、少なくとも一部のボルトにはハウジングに対するステータホルダ位置決め用のノックパイプが外嵌していることを特徴とする請求項1に記載のステータ。
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