JP2007221855A - ステータの固定構造および回転電機の製造方法ならびに電動車両 - Google Patents

ステータの固定構造および回転電機の製造方法ならびに電動車両 Download PDF

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Abstract

【課題】回転電機の大型化を抑制しながらステータコアの軸芯位置を調整することが可能なステータの固定構造ならびに該構造を含む回転電機の製造方法および電動車両を提供する。
【解決手段】ステータの固定構造は、ステータコア141を含むステータと、ステータコア141を収納するステータ収納部を有するハウジング200と、ステータコア141をハウジング200に締結する締結部材143と、ステータコア141と締結部材143との間に設けられ、ステータコア141の軸芯を調整する「軸芯調整機構」とを備え、上記ステータ収納部の内面とステータコア141との間に隙間800が形成されている。そして、「軸芯調整機構」は、圧入ボルト143Aと、ステータコア141に設けられ、ステータコア141の軸方向に沿って該ステータコア141に圧入される圧入ボルト143Aが圧入されるボルト穴1430Aとを含む。
【選択図】図3

Description

本発明は、ステータの固定構造および回転電機の製造方法ならびに電動車両に関し、特に、ステータコアの軸芯位置が調整されたステータの固定構造ならびに該構造を含む回転電機の製造方法および電動車両に関する。
特開平7−31109号公報(特許文献1)においては、ステータとエンドブラケットとの芯合わせを行なうため、ステータ内周部および軸受け嵌合部に当接する治具を用いてステータを組付ける方法が開示されている。
また、特開2000−104691号公報(特許文献2)においては、回転軸を軸支する副軸受に溶接時の応力歪みを逃がすための切り欠き部を設けたスクロール圧縮機が開示されている。
また、特開2003−189531号公報(特許文献3)においては、軸受保持部が軸受カバーの中央から偏芯した位置に設置された回転電機が開示されている。
特開平7−31109号公報 特開2000−104691号公報 特開2003−189531号公報
回転電機において、ロータの軸芯とステータの軸芯とを合わせることは、回転電機駆動時の騒音を抑制する観点からも重要である。
しかしながら、ロータ軸芯とステータ軸芯とを合わせるために、特許文献1に記載されたように回転軸や軸受の周囲に特別の機構を設けることは、回転電機の大型化を招来するため望ましくない。このような問題は、特許文献2,3に記載の構成によっても、十分に解決されない。
なお、特許文献1においては、ステータとエンドブラケットとの間の芯合わせを行なうための手法が開示されているに過ぎず、ステータをステータ収納部の中に入れて、ステータ収納部の内周面とステータコアとの間に隙間を設ける構成において、上記隙間を確保しつつステータとステータ収納部との芯合わせを行なう手法については開示されていない。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、回転電機の大型化を抑制しながらステータコアの軸芯位置を調整することが可能なステータの固定構造ならびに該構造を含む回転電機の製造方法および電動車両を提供することにある。
本発明に係るステータの固定構造は、1つの局面では、ステータコアを含むステータと、ステータコアを収納するステータ収納部を有するハウジングと、ステータコアをハウジングに締結する締結部材と、ステータコアと締結部材との間に設けられ、ステータコアの軸芯を調整する軸芯調整機構とを備え、ステータ収納部の内面とステータコアとの間に隙間が設けられる。
上記構成によれば、回転電機の大型化を抑制しながらステータコアの軸芯位置を調整することができる。
上記ステータの固定構造において、好ましくは、締結部材は、ステータコアの軸方向に沿って該ステータコアに圧入され、軸芯調整機構は、締結部材と、ステータコアに設けられ、締結部材が圧入される圧入穴とを含む。
上記構成によれば、締結部材が圧入穴に圧入されることで、ステータコアの軸芯位置が調整される。
上記ステータコアの固定構造において、好ましくは、締結部材は、ステータコアの軸方向に沿って該ステータコアに挿入され、軸芯調整機構は、締結部材による締め付け軸力がステータコアの径方向に向かうように形成された座金を含む。
上記構成によれば、締結部材の軸力がステータコアの径方向に向かうように変換されることで、ステータコアの軸芯位置が調整される。
上記ステータコアの固定構造において、軸芯調整機構は、ステータコアおよびハウジングに取付けられ、締結部材が挿通されるノックピンを含む。
上記構成によれば、ノックピンによりステータコアの軸芯を調整することができる。
上記ステータコアの固定構造は、好ましくは、ステータコアの外周面とハウジングの内周面との間に差し込まれる差込み部材をさらに備える。
これにより、ステータコアの径方向外方から径方向内方に向かう力をステータコアに加えて、さらなる軸芯の調整を行なうことが可能になる。
本発明に係るステータの固定構造は、他の局面では、ステータコアを含むステータと、ステータコアを収納するステータ収納部を有するハウジングと、ステータコアの外周面とハウジングの内周面との間に差し込まれ、ステータコアの周方向に並ぶ複数の差込み部材とを備え、ステータ収納部の内面とステータコアとの間に隙間が設けられる。
上記構成によれば、ステータコアの径方向外方から径方向内方に向かう力を複数の方向からステータコアに加えて、ステータコアの軸芯の調整を行なうことが可能になる。
本発明に係る回転電機の製造方法は、リング状のステータコアを有するステータおよびステータコアの外径よりも大きな内径のステータ収納部を有するハウジングを備えた回転電機の製造方法であって、ハウジング内にステータを挿入する工程と、ステータコアの内周面を該ステータコアの径方向外方に向けて押圧することで、ステータ収納部の内面とステータコアとの間に隙間が形成されるように、ステータの軸芯とステータ収納部の軸芯とを合わせる工程とを備える。
上記方法によれば、回転電機の大型化を抑制しながらステータコアの軸芯位置を調整することができる。
上記回転電機の製造方法において、1つの局面では、ステータの軸芯とステータ収納部の軸芯とを合わせる工程は、ステータコアの内周にステータ収納部と軸芯を合わせながら第1の棒状部材を挿入する工程と、ステータコアにおける第1の棒状部材が挿入される側と反対側の軸方向端部から、ステータコアの内径に等しい外径を有する第2の棒状部材をステータコアの内周に挿入する工程と、第1と第2の棒状部材を係合させることで、第2の棒状部材の側面でステータコアの内周面を押圧してステータの軸芯とステータ収納部の軸芯とを一致させる工程とを含む。
この局面においては、第1と第2の棒状部材を係合させることで、第2の棒状部材の軸芯をステータ収納部の軸芯と合わせることができる。そして、第2の棒状部材の側面でステータコアの内周面を押圧することで、ステータコアの軸芯をステータ収納部の軸芯と合わせることができる。
上記回転電機の製造方法において、他の局面では、ステータの軸芯とステータ収納部の軸芯とを合わせる工程は、ステータコアの内周にステータ収納部と軸芯を合わせながら治具を挿入する工程と、治具の側面から突出部を突出させ、該突出部でステータコアの内周面を押圧してステータの軸芯とステータ収納部の軸芯とを一致させる工程とを含む。
上記方法によれば、ステータ収納部と軸芯を合わせた治具から所定量突出する突出部によりステータコアの内周面を押圧することで、ステータコアの軸芯をステータ収納部の軸芯と合わせることができる。
本発明に係る電動車両は、上述したステータの固定構造、または、上述した回転電機の製造方法により製造された回転電機を備える。
これにより、大型化が抑制され、かつ、駆動時の騒音が低減された回転電機を搭載した電動車両が得られる。
本発明によれば、回転電機の大型化を抑制しながらステータコアの軸芯位置を調整することができる。
以下に、本発明に基づくステータの固定構造および回転電機の製造方法ならびに電動車両の実施の形態について説明する。なお、同一または相当する部分に同一の参照符号を付し、その説明を繰返さない場合がある。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るステータの固定構造が適用される駆動ユニットの構成を概略的に示す図である。図1に示される例では、駆動ユニット1は、「電動車両」としてのハイブリッド車両に搭載される駆動ユニットであり、モータジェネレータ100と、ハウジング200と、減速機構300と、ディファレンシャル機構400とドライブシャフト受け部500とを含んで構成される。
モータジェネレータ100は、電動機または発電機としての機能を有する回転電機であり、軸受110を介してハウジング200に回転可能に取付けられた回転軸120と、回転軸120に取付けられたロータ130と、ステータ140とを有する。ステータ140はステータコア141を有し、ステータコア141にはコイル142が巻回されている。コイル142はハウジング200に設けられた端子台210を介して給電ケーブル600Aと電気的に接続される。給電ケーブル600Aの他端は、PCU600に接続されている。PCU600は、給電ケーブル700Aを介してバッテリ700と電気的に接続される。これにより、バッテリ700とコイル142とが電気的に接続される。
モータジェネレータ100から出力された動力は、減速機構300からディファレンシャル機構400を介してドライブシャフト受け部500に伝達される。ドライブシャフト受け部500に伝達された駆動力は、ドライブシャフト(図示せず)を介して車輪(図示せず)に回転力として伝達されて、車両を走行させる。
一方、ハイブリッド車両の回生制動時には、車輪は車体の慣性力により回転させられる。車輪からの回転力によりドライブシャフト受け部500、ディファレンシャル機構400および減速機構300を介してモータジェネレータ100が駆動される。このとき、モータジェネレータ100が発電機として作動する。モータジェネレータ100により発電された電力は、PCU600内のインバータを介してバッテリ700に蓄えられる。
給電ケーブル600A,700Aは、U相ケーブルと、V相ケーブルと、W相ケーブルとからなる三相ケーブルである。コイル142は、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルからなり、これらの3つのコイルの端子が三相ケーブルである給電ケーブル600A,700Aに接続される。
なおモータジェネレータ100の用途は、ハイブリッド車(HV:hybrid vehicle)に限定されず、その他の「電動車両」(たとえば燃料電池車や電気自動車)に搭載されてもよい。
図2は、本実施の形態に係るステータの固定構造を示す回転電機の横断面図であり、図3は、該回転電機の縦断面図である。図2,図3を参照して、ハウジング200のステータ収納部に挿入されたステータコア141は、締結部材143を用いてハウジング200に固定される。締結部材143は、2本の圧入ボルト143Aおよび1本のボルト143Bを含み、圧入ボルト143Aおよびボルト143Bは、それぞれ、ボルト穴1430A,1430Bに挿通される。ここで、圧入ボルト143Aの径はボルト穴1430Aの径よりも大きい。したがって、圧入ボルト143Aをボルト穴1430Aに圧入してステータコア141の軸芯を調整することが可能である。一方、ボルト143Bの径はボルト穴1430Bの径よりも小さい。したがって、圧入ボルト143Aによるステータコア141の軸芯の調整が行なわれた後、ボルト143Bをボルト穴1430Bに挿入して締結する際の締め付けが行ないやすくなる。なお、締結部材143の本数は3本に限定されない。また、ステータコア141の軸芯を調整するための圧入ボルト143Aは、複数本必要であるが、その本数は2本に限定されず、3本以上であってもよい。
ここで、ステータコア141とハウジング200の内周面との間には、隙間800が形成されている。このようにすることで、ステータコア141とハウジング200とが離間し、ステータコア141の振動のハウジング200への伝達が抑制されるので、回転電機の駆動時の騒音が低減される。
上述した内容について換言すると、以下のようになる。すなわち、本実施の形態に係るステータの固定構造は、ステータコア141を含むステータ140と、ステータコア141を収納するステータ収納部を有するハウジング200と、ステータコア141をハウジング200に締結する締結部材143と、ステータコア141と締結部材143との間に設けられ、ステータコア141の軸芯を調整する「軸芯調整機構」とを備え、ハウジング200のステータ収納部の内面とステータコア141との間に隙間800が設けられている。ここで、締結部材143は、ステータコア141の軸方向に沿って該ステータコア141に圧入される圧入ボルト143Aを含む。そして、「軸芯調整機構」は、締結部材143と、ステータコア141に設けられ、圧入ボルト143Aが圧入される「圧入穴」としてのボルト穴1430Aとを含む。
本実施の形態に係るステータの固定構造によれば、圧入ボルト143Aがボルト穴1430Aに圧入されることで、ステータコア141の軸芯位置が調整される。そして、モータジェネレータ100の大型化を抑制しながらステータコア141の軸芯位置を調整することができる。
(実施の形態2)
図4は、実施の形態2に係るステータの固定構造を示す回転電機の縦断面図である。図4を参照して、本実施の形態に係るステータの固定構造は、実施の形態1に係るステータの固定構造の変形例であって、ステータコア141と締結部材143との間に設けられる座金144の形状に特徴を有する。すなわち、座金144は、ステータコア141の径方向内方から径方向外方に向かうにつれて、その厚みが小さくなるような形状を有している。このようにすることで、締結部材143の軸力がステータコア141の径方向内方に向かい、ステータコア141の軸芯を調整するための力となる。したがって、締結部材143の締め付けを行なうとともに、ステータコア141の軸芯の調整を行なうことができる。なお、締結部材143は、3本以上必要であるが、その本数は3本に限定されず、4本以上であってもよい。また、座金144は、ステータコア141の径方向外方から径方向内方に向かうにつれて、その厚みが小さくなるような形状を有していてもよい。この場合は、締結部材143の軸力がステータコア141の径方向外方に向かい、ステータコア141の軸芯を調整するための力となる。
なお、本実施の形態においても、ハウジング200のステータ収納部の内周面とステータコア141との間に隙間800が形成されている。
上記について換言すると、本実施の形態に係るステータコアの固定構造においては、ステータコア141の軸芯を調整する「軸芯調整機構」は、締結部材143による締め付け軸力がステータコア141の径方向に向かうように形成された座金144を含む。
本実施の形態に係るステータの固定構造によれば、締結部材143の軸力がステータコア141の径方向に向かうように変換されることで、ステータコア141の軸芯位置が調整される。そして、実施の形態1と同様に、モータジェネレータ100の大型化を抑制しながらステータコア141の軸芯位置を調整することができる。
(実施の形態3)
図5は、実施の形態3に係るステータの固定構造を示す回転電機の縦断面図である。図5を参照して、本実施の形態に係るステータの固定構造は、実施の形態1,2に係るステータの固定構造の変形例であって、締結部材143の根元部分にノックピン145を設けることを特徴とする。すなわち、本実施の形態に係るステータコアの固定構造においては、ステータコア141の軸芯を調整する「軸芯調整機構」は、ステータコア141およびハウジング200に取付けられ、締結部材143が挿通されるノックピン145を含む。
なお、本実施の形態においても、ハウジング200のステータ収納部の内周面とステータコア141との間に隙間800が形成されている。
本実施の形態に係るステータの固定構造によれば、ノックピン145によりステータコア141の軸芯位置が調整される。そして、実施の形態1,2と同様に、モータジェネレータ100の大型化を抑制しながらステータコア141の軸芯位置を調整することができる。
(実施の形態4)
図6は、実施の形態4に係るステータの固定構造を示す回転電機の横断面図であり、図7は、該回転電機の縦断面図である。図6,図7を参照して、本実施の形態に係るステータの固定構造は、実施の形態1〜3に係るステータの固定構造の変形例であって、ステータコア141とハウジング200との間に挿入されるキー150を設けることを特徴とする。すなわち、本実施の形態に係るステータコアの固定構造は、ステータコア141の外周面とハウジング200の内周面との間に差し込まれ、ステータコア141の周方向に並ぶ複数(より好ましくは3つ以上)の「差込み部材」としてのキー150を備える。これにより、ステータコア141の径方向外方から径方向内方に向かう力を複数の方向からステータコア141に加えて、ステータコア141の軸芯の調整を行なうことが可能になる。なお、キー150は、蓋部151により、緩まないように抑えられている。
なお、本実施の形態においても、ハウジング200のステータ収納部の内周面とステータコア141との間に隙間800が形成されている。
また、実施の形態1〜3に係るステータコアの固定構造とキー150とを組合わせて用いてもよい。この場合には、キー150は複数でなくてもよい。
本実施の形態においても、実施の形態1〜3と同様に、モータジェネレータ100の大型化を抑制しながらステータコア141の軸芯位置を調整することができる。
(実施の形態5)
図8は、実施の形態5に係る回転電機の製造方法におけるステータ軸芯の調整工程を説明する図である。図9は、本実施の形態に係る回転電機の製造方法を説明するフロー図である。
図8を参照して、本実施の形態に係る回転電機の製造方法は、リング状のステータコア141を有するステータ140およびステータコア141の外径よりも大きな内径のステータ収納部を有するハウジング200を備えたモータジェネレータ100の製造方法である。そして、本実施の形態に係る回転電機の製造方法においては、第1と第2部材161,162を含む軸芯調整治具160を用いてステータコア141の軸芯位置が調整される。
図9に示すように、ステップ10(以下、S10のように略す。)において、ハウジング200内にステータ140が挿入される。次に、S20において、ステータコア141の内周面を該ステータコア141の径方向外方に向けて押圧する。これにより、ステータ140の軸芯とハウジング200のステータ収納部の軸芯とが合わせられるとともに、ステータコア141とハウジング200との間に隙間800が形成される。ここでは、まず、S21において、図8中の下側から、ステータコア141の内周にステータ収納部と軸芯を合わせながら第1部材161が挿入される。次に、S22において、図8中の上側から、ステータコア141の内径に等しい外径を有する第2部材162がステータコア141の内周に挿入される。なお、第1と第2部材161,162は、互いに係合する係合部を有しており、第1と第2部材161,162を係合させることで、第1と第2部材161,162の軸芯が一致する。したがって、S23において、第1と第2部材161,162を係合させることで、第2部材162の側面でステータコア141の内周面を押圧してステータ140の軸芯とハウジング200のステータ収納部の軸芯とを一致させることができる。
すなわち、本実施の形態に係る回転電機の製造方法は、ハウジング200内にステータ140を挿入する工程(S10)と、ステータコア141の内周面を該ステータコア141の径方向外方に向けて押圧することで、ハウジング200のステータ収納部の内面とステータコア141との間に隙間800が形成されるように、ステータ140の軸芯とハウジング200のステータ収納部の軸芯とを合わせる工程(S20)とを備え、ステータ140の軸芯とハウジング200のステータ収納部の軸芯とを合わせる工程(S20)は、ステータコア141の内周にステータ収納部と軸芯を合わせながら「第1の棒状部材」としての第1部材161を挿入する工程(S21)と、ステータコア141における第1部材161が挿入される側と反対側の軸方向端部から、ステータコア141の内径に等しい外径を有する「第2の棒状部材」としての第2部材162をステータコア141の内周に挿入する工程(S22)と、第1と第2部材161,162を係合させることで、第2部材162の側面でステータコア141の内周面を押圧してステータ140の軸芯とハウジング200のステータ収納部の軸芯とを一致させる工程(S23)とを含む。
本実施の形態に係る回転電機の製造方法によれば、第1と第2部材161,162を係合させることで、第2部材162の軸芯をハウジング200のステータ収納部の軸芯と合わせることができる。そして、第2部材162の側面でステータコア141の内周面を押圧することで、ステータコア141の軸芯をステータ収納部の軸芯と合わせることができる。そして、実施の形態1〜4と同様に、モータジェネレータ100の大型化を抑制しながらステータコア141の軸芯位置を調整することができる。
(実施の形態6)
図10は、実施の形態6に係る回転電機の製造方法におけるステータ軸芯の調整工程を説明する図である。図11は、本実施の形態に係る回転電機の製造方法を説明するフロー図である。
図10を参照して、本実施の形態に係る回転電機の製造方法は、実施の形態5に係る回転電機の製造方法の変形例であって、シャフト171およびカム172を含む擬似ロータ170を用いてステータコア141の軸芯位置を調整することを特徴とする。
図11に示すように、S110において、ハウジング200内にステータ140が挿入される。次に、S120において、ステータコア141の内周面を該ステータコア141の径方向外方に向けて押圧する。これにより、ステータ140の軸芯とハウジング200のステータ収納部の軸芯とが合わせられるとともに、ステータコア141とハウジング200との間に隙間800が形成される。ここでは、まず、S121において、ステータコア141の内周に擬似ロータ170が挿入される。擬似ロータ170は、シャフト171の軸芯とハウジング200のステータ収納部の軸芯とを合わせながら該ステータ収納部に挿入される。次にS122において、ダイヤル173を矢印DR173方向に回転させる。これにより、擬似ロータ170の側面からカム172が矢印DR172方向に突出し、ステータコア141の内周面を押圧する。これにより、ステータ140の軸芯とハウジング200のステータ収納部の軸芯とを一致させることができる。
すなわち、本実施の形態に係る回転電機の製造方法は、ハウジング200内にステータ140を挿入する工程(S110)と、ステータコア141の内周面を該ステータコア141の径方向外方に向けて押圧することで、ハウジング200のステータ収納部の内面とステータコア141との間に隙間800が形成されるように、ステータ140の軸芯とハウジング200のステータ収納部の軸芯とを合わせる工程(S120)とを備え、ステータ140の軸芯とハウジング200のステータ収納部の軸芯とを合わせる工程(S120)は、ステータコア141の内周にハウジング200のステータ収納部と軸芯を合わせながら「治具」としての擬似ロータ170を挿入する工程(S121)と、擬似ロータ170の側面から「突出部」としてのカム172を突出させ、カム172でステータコア141の内周面を押圧してステータ140の軸芯とハウジング200のステータ収納部の軸芯とを一致させる工程(S122)とを含む。
本実施の形態に係る回転電機の製造方法によれば、ハウジング200のステータ収納部と軸芯を合わせた擬似ロータ170から所定量突出するカム172によりステータコア141の内周面を押圧することで、ステータコア141の軸芯をハウジング200のステータ収納部の軸芯と合わせることができる。そして、実施の形態1〜5と同様に、モータジェネレータ100の大型化を抑制しながらステータコア141の軸芯位置を調整することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、上述した各実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態1に係るステータの固定構造が適用される駆動ユニットの構成を概略的に示す図である。 本発明の実施の形態1に係るステータの固定構造を示す回転電機の横断面図である。 本発明の実施の形態1に係るステータの固定構造を示す回転電機の縦断面図である。 本発明の実施の形態2に係るステータの固定構造を示す回転電機の縦断面図である。 本発明の実施の形態3に係るステータの固定構造を示す回転電機の縦断面図である。 本発明の実施の形態4に係るステータの固定構造を示す回転電機の横断面図である。 本発明の実施の形態4に係るステータの固定構造を示す回転電機の縦断面図である。 本発明の実施の形態5に係る回転電機の製造方法におけるステータ軸芯の調整工程を説明する図である。 本発明の実施の形態5に係る回転電機の製造方法を説明するフロー図である。 本発明の実施の形態6に係る回転電機の製造方法におけるステータ軸芯の調整工程を説明する図である。 本発明の実施の形態6に係る回転電機の製造方法を説明するフロー図である。
符号の説明
1 駆動ユニット、100 モータジェネレータ、110 軸受、120 回転軸、130 ロータ、140 ステータ、141 ステータコア、142 コイル、143 締結部材、143A 圧入ボルト、143B ボルト、144 座金、145 ノックピン、150 キー、151 蓋部、160 軸芯調整治具、161 第1部材、162 第2部材、170 擬似ロータ、171 シャフト、172 カム、173 ダイヤル、200 ハウジング、210 端子台、300 減速機構、400 ディファレンシャル機構、500 ドライブシャフト受け部、600 PCU、600A,700A 給電ケーブル、700 バッテリ、800 隙間、1430A,1430B ボルト穴。

Claims (10)

  1. ステータコアを含むステータと、
    前記ステータコアを収納するステータ収納部を有するハウジングと、
    前記ステータコアを前記ハウジングに締結する締結部材と、
    前記ステータコアと前記締結部材との間に設けられ、前記ステータコアの軸芯を調整する軸芯調整機構とを備え、
    前記ステータ収納部の内面と前記ステータコアとの間に隙間が設けられる、ステータの固定構造。
  2. 前記締結部材は、前記ステータコアの軸方向に沿って該ステータコアに圧入され、
    前記軸芯調整機構は、前記締結部材と、前記ステータコアに設けられ、前記締結部材が圧入される圧入穴とを含む、請求項1に記載のステータの固定構造。
  3. 前記締結部材は、前記ステータコアの軸方向に沿って該ステータコアに挿入され、
    前記軸芯調整機構は、前記締結部材による締め付け軸力が前記ステータコアの径方向に向かうように形成された座金を含む、請求項1または請求項2に記載のステータの固定構造。
  4. 前記軸芯調整機構は、前記ステータコアおよび前記ハウジングに取付けられ、前記締結部材が挿通されるノックピンを含む、請求項1から請求項3のいずれかに記載のステータの固定構造。
  5. 前記ステータコアの外周面と前記ハウジングの内周面との間に差し込まれる差込み部材をさらに備える、請求項1から請求項4のいずれかに記載のステータの固定構造。
  6. ステータコアを含むステータと、
    前記ステータコアを収納するステータ収納部を有するハウジングと、
    前記ステータコアの外周面と前記ハウジングの内周面との間に差し込まれ、前記ステータコアの周方向に並ぶ複数の差込み部材とを備え、
    前記ステータ収納部の内面と前記ステータコアとの間に隙間が設けられる、ステータの固定構造。
  7. リング状のステータコアを有するステータおよび前記ステータコアの外径よりも大きな内径のステータ収納部を有するハウジングを備えた回転電機の製造方法であって、
    前記ハウジング内に前記ステータを挿入する工程と、
    前記ステータコアの内周面を該ステータコアの径方向外方に向けて押圧することで、前記ステータ収納部の内面と前記ステータコアとの間に隙間が形成されるように、前記ステータの軸芯と前記ステータ収納部の軸芯とを合わせる工程とを備えた、回転電機の製造方法。
  8. 前記ステータの軸芯と前記ステータ収納部の軸芯とを合わせる工程は、
    前記ステータコアの内周に前記ステータ収納部と軸芯を合わせながら第1の棒状部材を挿入する工程と、
    前記ステータコアにおける前記第1の棒状部材が挿入される側と反対側の軸方向端部から、前記ステータコアの内径に等しい外径を有する第2の棒状部材を前記ステータコアの内周に挿入する工程と、
    前記第1と第2の棒状部材を係合させることで、前記第2の棒状部材の側面で前記ステータコアの内周面を押圧して前記ステータの軸芯と前記ステータ収納部の軸芯とを一致させる工程とを含む、請求項7に記載の回転電機の製造方法。
  9. 前記ステータの軸芯と前記ステータ収納部の軸芯とを合わせる工程は、
    前記ステータコアの内周に前記ステータ収納部と軸芯を合わせながら治具を挿入する工程と、
    前記治具の側面から突出部を突出させ、該突出部でステータコアの内周面を押圧して前記ステータの軸芯と前記ステータ収納部の軸芯とを一致させる工程とを含む、請求項7に記載の回転電機の製造方法。
  10. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のステータの固定構造、または、請求項7から請求項9のいずれかに記載の回転電機の製造方法により製造された回転電機を備えた、電動車両。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015177630A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 本田技研工業株式会社 電動機の組み立て方法および電動機組み立て用の芯出し治具
CN109322812A (zh) * 2018-11-16 2019-02-12 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 压缩机及具有其的空调器
CN113949234A (zh) * 2021-09-08 2022-01-18 东风汽车集团股份有限公司 一种电机定子装配方法

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