JP5808852B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

この発明は、径方向の小型化を実現可能な配線構成を有する回転電機に関する。
特開2009−017667号公報(以下「JP 2009−017667A」という。)では、モータ1における3つの給電端子63をそれぞれステータホルダ11の径方向外側に配置している(図2及び図3参照)。各給電端子63には、モータ1と図示されないインバータ及び蓄電装置とを結ぶ電力線が接続されることとなる。
JP 2009−017667 Aのように、各給電端子63をステータホルダ11の径方向外側に配置した場合、ステータホルダ11の径方向外側において各給電端子63と電力線とが接続されるため、モータ1の径方向の寸法が大きくなってしまう。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、径方向の小型化を実現可能な回転電機を提供することを目的とする。
この発明に係る回転電機は、相毎に複数のコイルが巻回されたステータコアを含むステータと、前記ステータを収容するハウジングと、前記ハウジングの外部に配置される外部電力線と前記コイルとを電気的に中継する中継導体と、ロータと一体に形成された回転軸とを備えるものであって、前記ステータコアよりも前記回転軸方向における一方側において、同相の複数の前記コイルのコイル端部同士が互いに電気的に接続された同相コイル結合部をさらに備え、前記中継導体は、前記ステータコアよりも回転軸方向における一方側において且つ前記コイルよりも径方向外側において前記同相コイル結合部に接続されるコイル側接続部と、前記ステータコアよりも前記回転軸方向における他方側において前記外部電力線に接続される電力線接続部と、前記回転軸方向における一方側から他方側に亘って前記ステータコア全体に跨って延在して前記コイル側接続部と前記電力線接続部とを連結する中継部とを備え、前記電力線接続部の少なくとも一部は、前記ステータの外周面よりも前記回転電機の径方向内側に位置していることを特徴とする。
この発明によれば、電力線接続部を、ステータに対して軸方向で偏位させ且つステータの外周面よりも径方向内側に位置させる。このため、電力線接続部をステータの外周面よりも径方向外側に配置している場合に比べて、電力線接続部がステータの外周面よりも径方向内側に位置している分、回転電機の径方向を小型化することが可能となる。
前記中継導体は、前記コイル側接続部を含むコイル側導体と、前記電力線接続部を含み、前記コイル側導体とは別体の電力線側導体とを備え、前記コイル側導体と前記電力線側導体とが接続される中間接続部は、前記ステータの外周面よりも径方向外側に位置してもよい。
ステータを軸方向に向かってハウジングに組み付ける場合、電力線接続部の一部がステータの外周面よりも径方向内側に位置していると、軸方向から電力線接続部への作業がし難くなるおそれがある。しかしながら、上記構成によれば、予め電力線側導体と外部電力線とを接続して電力線接続部を構成しておいた上で、コイル側導体と電力線側導体を接続して中間接続部を構成し、コイルと外部電力線とを接続することが可能となる。従って、中継導体の組付けを容易化することが可能となる。
前記回転軸の軸方向に見たとき、前記コイル側接続部と前記中間接続部それぞれの一部は、同一半径の円周上において互いに偏位して配置してもよい。これにより、回転電機の径方向の寸法が大きくなることを抑制可能となる。さらにこの際、中間接続部に対して軸方向に作業が可能となるため、コイル側導体の組付けを容易化できる。
前記コイルは、前記回転電機の径方向外側へ突出するコイル端部を有し、前記コイル側接続部は、前記中継導体と前記コイル端部とが接続されて構成され、前記中継導体は、屈曲した板状部材を含み、さらに、前記板状部材は、前記コイル側接続部を含み、前記回転電機の径方向及び周方向に沿って形成された第1平面部と、前記第1平面部に連結され前記ステータの外周面よりも径方向外側において前記軸方向及び前記径方向に沿って伸びる第2平面部とを有してもよい。
上記構成によれば、第1平面部及び第2平面部はいずれもステータの外周面に対して垂直となる。このため、ステータの外周面に対して板状部材を離間させ易くなる。従って、板状部材(中継導体)とステータの外周面との間の絶縁性能の低下を抑制することが可能となる。また、第2平面部が軸方向及び径方向に沿って伸びることにより、板状部材(中継導体)の円周方向の寸法が大きくなることを抑制できる。
前記回転電機は、減速機の端部に連結され、前記電力線接続部は、前記回転電機の軸方向において前記ステータよりも前記減速機側に配置されてもよい。これにより、減速機の端部との位置関係を考慮して電力線接続部を配置することができる。このため、配置によっては、回転電機の軸方向の寸法を小さくすることが可能となる。
この発明の一実施形態に係る回転電機としてのモータを搭載した車両を冷却系に着目して示す部分断面図である。 前記モータにおける冷却油の流れを示す部分拡大断面図である。 前記車両を電力系に着目して示す一部切断部分斜視図である。 図3のIV−IV線における部分断面図である。 前記冷却系の一部として機能するサイドカバーの外観斜視図である。 モータロータを簡略化して貫通孔の位置を示す正面図である。 モータステータと中継導体との接続部の様子を示す斜視図である。 前記モータステータと前記中継導体の位置関係を示す斜視図である。 ヒュージング部材の外観斜視図である。 前記ヒュージング部材と端子台の位置関係を示す正面図である。 JP 2009―017667 Aの図3に示されるステータの構成を示す図である。 バスバーを組み付けた前記端子台の第1外観斜視図である。 前記バスバーを組み付けた前記端子台のび第2外観斜視図である。 前記バスバーを組み付けた前記端子台とモータハウジングとの位置関係を示す図である。 前記端子台及び前記バスバーの分解斜視図である。 前記バスバーを組み付けた状態の第2カバー(絶縁カバー)を示す斜視図である。 前記絶縁カバーの外観斜視図である。 オイル排出口が存在しない位置における前記絶縁カバーの部分断面図(図16のXVIII−XVIII線における部分断面図)である。 前記オイル排出口が存在する位置における前記絶縁カバーの部分断面図(図16のXIX−XIX線における部分断面図)である。
A.一実施形態
1.全体的な構成の説明
[1−1.全体構成]
図1は、この発明の一実施形態に係る回転電機としてのモータ12を搭載した車両10を冷却系(冷媒供給手段)に着目して示す部分断面図である。図2は、モータ12における冷却油42の流れを示す部分拡大断面図である。図2において、太い矢印は、冷却油42の流れを示している。図3は、車両10を電力系に着目して示す一部切断部分斜視図である。図4は、図3のIV−IV線における部分断面図である。理解の容易化のため、図1及び図2は、後述する図6のI−I線に沿った断面図であり、且つ図1及び図2におけるサイドカバー30(後述)については、後述する導入孔32、第1〜第3吐出孔36、38、40を全て通過するようにした断面図(図5のI−I線に沿った断面図)であること(図5参照)に留意されたい。
図1に示すように、車両10は、モータ12に加え、歯車機構としての減速機14を有する。減速機14の一部は、モータ12の内部に入り込むように配置されている。
また、モータ12は、車両10の駆動力Fを生成するための駆動源である。モータ12は、3相交流ブラシレス式であり、図示しないインバータを介して図示しないバッテリから供給される電力に基づいて車両10の駆動力Fを生成する。また、モータ12は、回生を行うことで生成した電力(回生電力Preg)[W]を前記バッテリに出力することで前記バッテリを充電する。回生電力Pregは、図示しない12ボルト系又は補機に対して出力してもよい。
図1〜図4に示すように、モータ12は、モータロータ20(以下「ロータ20」ともいう。)と、モータステータ22(以下「ステータ22」ともいう。)と、レゾルバロータ24と、レゾルバステータ26と、モータハウジング28と、サイドカバー30とを有する。レゾルバロータ24とレゾルバステータ26とでレゾルバ31を構成する。
[1−2.冷却系]
(1−2−1.サイドカバー30)
図5は、冷却系の一部として機能するサイドカバー30の外観斜視図である。図1、図2及び図5に示すように、サイドカバー30には、単一の導入孔32、流路34、単一の第1吐出孔36、単一の第2吐出孔38及び複数の第3吐出孔40が形成されている。第1〜第3吐出孔36、38、40には、図示しないポンプから冷却油42が供給される。前記ポンプは、電動式又は機械式のいずれでもよい。
図1、図2及び図5に示すように、本実施形態では、サイドカバー30からロータ20及びステータ22それぞれに対して冷却油42が噴射又は放出される。
具体的には、第1吐出孔36は、主としてロータ20の回転軸50に対して冷却油42を噴射又は放出する。第2吐出孔38は、主としてロータ20の筒状部材52に対して冷却油42を噴射又は放出する。第3吐出孔40は、主としてステータ22に対して冷却油42を噴射又は放出する。各吐出孔36、38、40は、ノズル状であり、冷却油42を噴射又は放出することが可能である。
(1−2−2.モータロータ20)
(1−2−2−1.回転軸50)
図1及び図2に示すように、ロータ20の回転軸50には、回転軸50の内部に冷却油42を供給するための軸開口部53と、軸方向X1、X2(図1)に延在する単一の第1軸流路54と、モータ12の径方向R1、R2(図6)に向かって第1軸流路54と回転軸50の外部とを連通させる複数の第2軸流路56とが形成されている。
サイドカバー30の第1吐出孔36から供給された冷却油42は、第1軸流路54を介して各第2軸流路56まで案内され、各第2軸流路56を介して回転軸50から放出される。放出された冷却油42は、ロータ20の内部又は減速機14の一部に供給される。
(1−2−2−2.筒状部材52)
(1−2−2−2−1.概要)
図2等に示すように、ロータ20は、回転軸50に加え、有底筒状の筒状部材52、ロータコア60及びロータヨーク62を有する。
筒状部材52は、サイドカバー30側で回転軸50の外周に固定された底面70と、底面70の外縁から軸方向X2に延在する側面72とを備える。側面72のうち底面70と反対側は、開口している。換言すると、側面72のうち底面70と反対側には、開口部74が形成されている。筒状部材52の内部には、減速機14を構成する遊星歯車76が配置されている。
(1−2−2−2−2.底面70)
図2に示すように、底面70は、基部80、第1突出壁部82及び第2突出壁部84を有する。基部80は、径方向R1に沿って延在する部位である。基部80の一部には軸方向X1、X2に底面70(基部80)を貫通する複数の貫通孔86が形成されている。
図6は、モータロータ20を簡略化して貫通孔86の位置を示す正面図である。図6に示すように、本実施形態における貫通孔86は、等間隔に4つ設けられている。サイドカバー30から底面70に噴射された冷却油42は、貫通孔86を通じて筒状部材52の内部に供給される。
第1突出壁部82は、貫通孔86よりも径方向外側(R1方向)において、サイドカバー30側(X1方向)に突出している。第1突出壁部82は、環状に形成されている。このため、ロータ20の回転時にサイドカバー30から底面70に噴射又は放出された冷却油42が貫通孔86に直接入らなかった場合、冷却油42には遠心力が作用することにより、第1突出壁部82の内周側(基部80と第1突出壁部82に囲まれた領域)に溜まることとなる。換言すると、基部80と第1突出壁部82により冷却油の貯留部88が形成される。従って、冷却油42が貫通孔86に直接入らなかった場合でも、一旦、貯留部88に留まった後、貫通孔86から筒状部材52の内部に供給されることとなる。
また、ロータ20の径方向R1、R2に見たとき、第1突出壁部82の一部は、回転軸50の軸開口部53と重なっている。このため、軸開口部53を介して第1軸流路54よりあふれた冷却油42についても、遠心力又は重力が作用することによって第1突出壁部82の内周側に溜まり、その後貫通孔86から筒状部材52の内部に供給されることとなる。従って、軸開口部53を介して第1軸流路54よりあふれた冷却油42についても、効率的にロータコア60の冷却に用いることが可能となる。
加えて、図2に示すように、第1突出壁部82は、サイドカバー30から底面70の基部80に向かうに連れて(すなわち、X2方向に)拡径する拡径部90が形成されている。これにより、第1突出壁部82の径方向内側(R2方向)に貯留部88が形成され易くなると共に、一旦、第1突出壁部82の径方向内側(R2方向)に供給されたにもかかわらず、筒状部材52の内部に入っていかない冷却油42を減らすことが可能となる。なお、図2では、第1突出壁部82の径方向内側及び径方向外側の両方が拡径しているが、径方向内側さえ拡径していれば、上記作用及び効果を奏することが可能である。
さらに、第1突出壁部82の径方向外側(R1方向)には、レゾルバロータ24(回転センサの回転子)が固定されている。これにより、第1突出壁部82は、冷却油42の貯留部88を形成する機能と、レゾルバロータ24を保持する機能を兼ね備えることとなる。従って、レゾルバロータ24を保持する部材を第1突出壁部82とは別に設ける場合に比べて、モータ12を簡易な構成にすることが可能となる。
図2に示すように、第2突出壁部84は、貫通孔86よりも径方向外側(R1方向)において、開口部74に向かって(図2中、軸方向X2に)突出する。第2突出壁部84は、環状に形成されている。ロータ20の径方向外側(R1方向)に見たとき、第2突出壁部84の先端は、遊星歯車76の一部と重なっている。これにより、第2突出壁部84により案内された冷却油42は、遠心力の作用下に径方向外側(R1方向)に向かって放出されたとき、遊星歯車76の一部に供給されることとなる。
(1−2−2−2−3.側面72)
図1及び図2に示すように、筒状部材52の側面72の径方向外側(R1方向)には、ロータコア60及びロータヨーク62が固定されている。上記のように、サイドカバー30からの冷却油42は、回転軸50又は筒状部材52の底面70を介して筒状部材52の内部に供給される。その後、ロータ20の回転作用下に冷却油42が側面72に沿って移動すると、ロータコア60を冷却する。
側面72に至った冷却油42は、側面72に沿って開口部74側に移動し、開口部74から放出される。開口部74から放出された冷却油42は、その後、モータハウジング28の底部(図示せず)に貯留された後、前記ポンプにより再びサイドカバー30からロータ20又はステータ22に対して噴射又は放出される。なお、冷却油42は、再度噴射又は放出される前に図示しないクーラ又はウォーマによって熱交換されてもよい。
(1−2−3.モータステータ22)
サイドカバー30の第3吐出孔40から供給された冷却油42は、ステータ22の各部を冷却しながらステータ22の内部を通過してモータハウジング28の底部まで落ちていく。
なお、後に詳述するように、冷却油42がステータ22内を移動する際、第2カバー182(絶縁カバー)に入り込んだとしても、オイル排出口190(図16、図17及び図19)を介して冷却油42が排出される。
また、図2等に示すように、モータステータ22には、レゾルバロータ24の径方向外側(R1方向)にレゾルバステータ26が配置される。これにより、レゾルバステータ26は、レゾルバロータ24の回転角度に応じた出力をする。従って、モータロータ20の回転角度を検出することが可能となる。
[1−3.電力系]
(1−3−1.概要)
上記のように、図3は、本実施形態に係る回転電機としてのモータ12を搭載した車両10を電力系に着目して示す一部切断部分斜視図であり、図4は、図3のIV−IV線における部分断面図である。
本実施形態におけるモータ12の電力系としては、ロータ20及びステータ22に加え、ハーネス100(外部電力線102)及び中継導体104が含まれる。
(1−3−2.モータステータ22)
図7は、モータステータ22と中継導体104との接続部の様子を示す斜視図である。図8は、モータステータ22と中継導体104の位置関係を示す斜視図である。
ステータ22では、複数相(U相、V相、W相)のコイル112が絶縁部材111を介してステータコア110に巻回されている。図7に示すように、各コイル112の端部は、相毎に束ねられてコイル端部114を形成する。図7から明らかなように、コイル端部114は、径方向外側(R1方向)に突出している。各コイル112の端部が相毎に束ねられる様子について、例えば、JP 2009―017667 Aの図7も参照されたい。
図3、図4、図7及び図8に示すように、各ステータコア110は、径方向外側(R1方向)に配置されたステータホルダ116(ステータハウジング)内に収容されている。
(1−3−3.ハーネス100(外部電力線102))
ハーネス100は、複数相(U相、V相、W相)の外部電力線102を含む。各外部電力線102は、モータハウジング28の外部において、モータ12と図示しない前記インバータとを接続する電力線である。図4に示すように、外部電力線102の端子120は、中継導体104に接続される。本実施形態では、端子120と中継導体104の接続部(外部電力線接続部122)は、ステータ22の外周面(及びステータホルダ116の外周面)よりも径方向内側(R2方向)にある。このため、モータ12全体の径方向R1、R2の寸法を小さくすることができる。また、外部電力線接続部122は、軸方向X1、X2においてステータ22よりも減速機14側に配置される。
(1−3−4.中継導体104)
中継導体104は、各コイル112と外部電力線102とを電気的に中継(接続)するものであり、各相のヒュージング部材130(コイル側導体)と、各相のバスバー132a〜132c(外部電力線側導体)と、端子台134とを有する。ヒュージング部材130及びバスバー132a〜132cにより中継部が構成される。
(1−3−4−1.ヒュージング部材130)
図9は、ヒュージング部材130の外観斜視図である。図10は、ヒュージング部材130と端子台134の位置関係を示す正面図である。図7、図9等に示すように、ヒュージング部材130は、屈曲した板状部材から構成される。
具体的には、ヒュージング部材130は、コイル接続面140と、端子台接続面142と、コイル接続面140及び端子台接続面142の間に配置された中間面144とを有する。
図9に示すように、コイル接続面140には、コイル端部114を挿入するための開口部146が形成されている。開口部146からコイル端部114を挿入した後、コイル接続面140側の先端を図9中の矢印A1の方向に付勢させて開口部146を閉じた状態で、コイル端部114及びコイル接続面140を熱カシメすることで両者を接合する(図7等参照)。コイル端部114とコイル接続面140との接続部をコイル接続部147という。
図3、図7及び図10に示すように、端子台接続面142は、ボルト148及びナット150(図15)を介して端子台134に接続される。
図3、図7及び図10から明らかなように、本実施形態におけるコイル接続面140、端子台接続面142及び中間面144は、いずれもステータ22(又はステータホルダ116)の外周面に対して垂直方向(R1、R2方向)に配置される。
具体的には、コイル接続面140及び端子台接続面142は、円周方向(図10のC1、C2方向)と径方向(図10のR1、R2方向)に沿って形成されており、コイル接続面140及び端子台接続面142の厚み方向は、軸方向X1、X2と平行であり、ステータ22の外周面に対して向かっていない。また、中間面144は、軸方向(図4のX1、X2方向)及び径方向(図10のR1、R2方向)に沿って形成されており、中間面144の厚み方向は、円周方向C1、C2と近似し、ステータ22の外周面に対して向かっていない。これは、例えば、次の理由による。
例えば、中間面144が円周方向C1、C2及び軸方向X1、X2に沿って配置された場合、換言すると、中間面144の厚み方向が径方向R1、R2と平行である場合、その厚みの分だけ中間面144は、ステータ22の外周面に近づくことになる。そのような場合、中間面144をステータ22の外周面から絶縁するためには、中間面144をステータ22の外周面からより遠ざける必要が生じる。これにより、モータ12の径方向の寸法が大きくなってしまうおそれが生じる。
図11には、JP 2009―017667 Aの図3に示されるステータ(ここでは、ステータ200という。)の構成が示されている。図11のステータ200では、リードフレーム202の厚み方向が、ステータホルダ204の外周面に対して向いている。このため、リードフレーム202とステータホルダ204の外周面との距離Lcは、両者の絶縁性を考慮すると比較的長くする必要が生じる。
これに対し、本実施形態では、中間面144が軸方向X1、X2及び径方向R1、R2に沿って配置されている。このため、両者を絶縁する観点からすれば、中間面144とステータ22の外周面との距離L1(図10)をより短くすることが可能となる。コイル接続面140及び端子台接続面142についても同様である。
また、図10に示すように、本実施形態のヒュージング部材130は、コイル接続面140と端子台接続面142とが円周方向C1、C2において偏位して配置されている。このため、作業者又は製造装置が軸方向X2に向かって端子台接続面142の組付け作業及びその後のコイル接続面140の組付け作業を行う場合、コイル接続面140と端子台接続面142とが重ならないため、各組付け作業を行い易くなる。
さらにこの際、ヒュージング部材130の中間面144が軸方向X1、X2及び径方向R1、R2に沿って配置されていることにより、中間面144が端子台接続面142に重なり難くなるため、組付け作業を行い易くしつつ、ヒュージング部材130の円周方向C1、C2の寸法が大きくなってしまうことを抑制できる。
(1−3−4−2.バスバー132a〜132c)
図12及び図13は、バスバー132a〜132cを組み付けた端子台134の第1及び第2外観斜視図である。図14は、バスバー132a〜132cを組み付けた端子台134とモータハウジング28との位置関係を示す図である。図15は、端子台134及びバスバー132a〜132cの分解斜視図である。図16は、バスバー132a〜132cを組み付けた状態の第2カバー182(絶縁カバー)を示す斜視図である。図15等に示すように、各バスバー132a〜132cは、打抜き加工及び曲げ加工が施された板状部材(例えば、銅板)から構成される。
図15等に示すように、各バスバー132a〜132cの一端(ヒュージング部材接続部160)は、端子台134においてボルト148及びナット150を介してヒュージング部材130の端子台接続面142に連結される。各バスバー132a〜132cの他端(外部電力線接続部162)は、ボルト164(図4)及びナット166を介して外部電力線102の端子120に連結される。図4に示すように、各バスバー132a〜132cの外部電力線接続部162と外部電力線102の端子120の外部電力線接続部122は、モータステータ22(又はステータホルダ116)の外周面よりも径方向内側(R2方向)に位置している。
図15、図16等に示すように、各バスバー132a〜132cは、いずれもヒュージング部材接続部160、外部電力線接続部162及び中間部168を有するが、互いの形状は異なる。
具体的には、第1の相(例えば、U相)のバスバー132aの中間部168は、軸方向X1、X2と平行であることを基調とし、ヒュージング部材接続部160と外部電力線接続部162の間に屈曲部170を有すると共に、屈曲部170と外部電力線接続部162の間に湾曲部172を有する。
第2の相(例えば、V相)のバスバー132bの中間部168は、軸方向X1、X2と平行であることを基調とし、ヒュージング部材接続部160と外部電力線接続部162の間に屈曲部170を有し、屈曲部170と外部電力線接続部122の間に湾曲部172を有すると共に、湾曲部172と外部電力線接続部122の間に段差部174を有する。
第3の相(例えば、W相)のバスバー132cの中間部168は、軸方向X1、X2と平行であることを基調とし、ヒュージング部材接続部160と外部電力線接続部162の間に段差部174を有すると共に、段差部174と外部電力線接続部122の間に屈曲部170を有する。
各バスバー132a〜132cが上記のような形状であることにより、図14に示すように、外部電力線接続部162を水平面Hと平行に整列させることが可能となる。その結果、各バスバー132a〜132cと各外部電力線102との接続が容易となる。
また、各屈曲部170は、打抜き加工により屈曲した部位が形成される。湾曲部172は、バスバー132a、132bの一部が折曲げ加工により厚み方向に湾曲して形成される。段差部174は、バスバー132b、132cの一部が厚み方向に屈曲して構成される。
温度変化が生じた際においても、バスバー132a〜132cの伸縮を湾曲部172又は段差部174が撓むことによって吸収することが可能となる。従って、温度変化が生じた際においてバスバー132a〜132c自体に発生する応力を緩和することができ、バスバー132a〜132cの損傷を抑制することが可能となる。
(1−3−4−3.端子台134)
端子台134は、ヒュージング部材130とバスバー132a〜132cとを接続する。図15等に示すように、端子台134は、ヒュージング部材130の径方向外側(R1方向)を覆うと共にヒュージング部材130とバスバー132との接続部(中間接続部178)を含む第1カバー180と、バスバー132a〜132cの下面の一部を覆う第2カバー182と、バスバー132a〜132cの上面の一部を覆う第3カバー184とを有する。
図15、図16等に示すように、第2カバー182には、爪187が形成された凸部186が設けられている。また、第3カバー184には、凸部186に対応する位置に凹部188が設けられている。図13等に示すように、凸部186が凹部188と係合することにより、第2カバー182と第3カバー184とが連結される。
端子台134を構成する第1カバー180、第2カバー182及び第3カバー184は、バスバー132a〜132cをその周辺部品(ステータ22のコイル112等)から絶縁する絶縁カバーとしての機能も有する。以下では、第2カバー182を絶縁カバー182ともいう。
図10等に示すように、中間接続部178は、モータステータ22の外周面よりも径方向外側(R1方向)に位置する。
また、図10等に示すように、上述したコイル接続部147(コイル端部114とヒュージング部材130の接続部)と中間接続部178(ヒュージング部材130とバスバー132a〜132cとの接続部)とは、互いの一部が同一半径の円周上に配置されている。加えて、軸方向X2から見たときに互いに円周方向にずれた位置に配置されている。
このため、作業者又は製造装置が軸方向X2に向かって中間接続部178の組付け作業及びその後のコイル接続部147の組付け作業を行う場合、コイル接続部147と中間接続部178とが重ならないため、各組付け作業を行い易くなる。
図17は、絶縁カバー182(第2カバー182)の外観斜視図である。図18は、オイル排出口190が存在しない位置における絶縁カバー182の断面図(図16のXVIII−XVIII線における部分断面図)である。図19は、オイル排出口190が存在する位置における絶縁カバー182の断面図(図16のXIX−XIX線における部分断面図)である。
図4等に示すように、コイル端部114側(軸方向X1)では、絶縁カバー182は、モータステータ22(又はステータホルダ116)の外周面とバスバー132a〜132cとの間に配置されている。そして、絶縁カバー182は、そこから軸方向X2に延在して配置されている。
図18等に示すように、絶縁カバー182の底面192は、水平面H(X1、X2方向及びY1、Y2方向)に対して傾斜して形成される。これにより、冷却油42を重力により下方に案内することが可能となる。
図17、図19等に示すように、絶縁カバー182には、各バスバー132a〜132cを互いに絶縁すると共に、各バスバー132a〜132cを固定するための隔壁194が形成されている。
図18及び図19に示すように、バスバー132a〜132cの下面と絶縁カバー182の底面192との間には所定の隙間が生じる。当該隙間は、バスバー132をインサート成形ではなく、絶縁カバー182に嵌め込むことにより生じるものである。前記隙間は、バスバー132a〜132cの形状により意図的に形成してもよく、或いは公差の関係上、生じてしまうものであってもよい。バスバー132a〜132cがインサート成形されている場合には、温度変化に起因してバスバー132a〜132cが変形しようとする際に、バスバー132a〜132cの周囲に密着する樹脂にクラック等が発生する恐れがあるが、バスバー132a〜132cと絶縁カバー182との間に所定の隙間が生じていることにより、バスバー132a〜132cの変形が許容され、温度変化が起こった場合にも絶縁カバー182の損傷が防止される。
また、絶縁カバー182には、その底面192に形成され、底面192を上下に貫通する複数のオイル排出口190が形成されている。オイル排出口190は、底面192と隔壁194とが交差する隅部(特に、絶縁カバー182を配置した際、相対的に下側に来る隅部)に形成される。また、オイル排出口190は、絶縁カバー182に形成されている段差を考慮して、段差の上側と下側の両方に形成されている。
さらに、図8等に示すように、オイル排出口190は、オイル排出口190を形成することにより、ステータ22とバスバー132a〜132cの絶縁性が損なわれないように、軸方向X2にステータ22から十分離した位置に形成する。
サイドカバー30からモータステータ22に供給された冷却油42は、ステータ22の内部を通過し、端子台134の内部に浸入する可能性がある。仮に、本実施形態のようなオイル排出口190を絶縁カバー182に形成しない場合、絶縁カバー182に冷却油42が溜まってしまうおそれがある。これにより、各バスバー132a〜132cの間で短絡が発生するおそれ、及び絶縁カバー182が劣化するおそれが生じる。
本実施形態では、絶縁カバー182に複数のオイル排出口190を形成するため、各オイル排出口190を介して絶縁カバー182に冷却油42が滞留しないようにすることが可能となる。
2.本実施形態の効果
以上のように、本実施形態によれば、外部電力線接続部122を、モータステータ22に対して軸方向X2で偏位させ且つステータ22の外周面よりも径方向内側(R2方向)に位置させる(図4参照)。このため、外部電力線接続部122をステータ22の外周面よりも径方向外側(R1方向)に配置している場合に比べて、外部電力線接続部122がステータ22の外周面よりも径方向内側(R2方向)に位置している分、モータ12の径方向R1、R2を小型化することが可能となる。
本実施形態の中継導体104は、コイル接続部147を含むヒュージング部材130(コイル側導体)と、外部電力線接続部122を含み、ヒュージング部材130とは別体のバスバー132a〜132c(電力線側導体)とを備え、ヒュージング部材130とバスバー132a〜132cとが接続される中間接続部178は、ステータ22の外周面よりも径方向外側(R1方向)に位置している。
ステータ22を軸方向X2に向かってモータハウジング28に組み付ける場合、外部電力線接続部122の一部がステータ22の外周面よりも径方向内側(R2方向)に位置していると、軸方向X2から外部電力線接続部122への作業がし難くなるおそれがある。しかしながら、上記構成によれば、予めバスバー132a〜132cと外部電力線102とを接続して外部電力線接続部122を構成しておいた上で、ヒュージング部材130とバスバー132a〜132cを接続して中間接続部178を構成し、コイル112と外部電力線102とを接続することが可能となる。従って、中継導体104の組付けを容易化することが可能となる。
本実施形態では、軸方向X2に見たとき、コイル接続部147と中間接続部178それぞれの一部は、同一半径の円周上において互いに偏位して配置されている(図10等参照)。これにより、モータ12の径方向R1、R2の寸法が大きくなることを抑制可能となる。さらにこの際、中間接続部178に対して軸方向X2に作業が可能となるため、ヒュージング部材130の組付けを容易化できる。
本実施形態において、コイル112は、径方向外側(R1方向)へ突出するコイル端部114を有し、コイル接続部147は、中継導体104とコイル端部114とが接続されて構成され、中継導体104は、屈曲したヒュージング部材130(板状部材)を含み、さらに、ヒュージング部材130は、コイル接続部147を含み、径方向R1、R2及び円周方向C1、C2に沿って形成されたコイル接続面140(第1平面部)と、コイル接続面140に連結されステータ22の外周面よりも径方向外側(R1方向)において軸方向X2及び径方向R1に沿って伸びる中間面144(第2平面部)とを有する(図7、図9等参照)。
上記構成によれば、コイル接続面140及び中間面144はいずれもステータ22の外周面に対して垂直となる。このため、ステータ22の外周面に対してヒュージング部材130を離間させ易くなる。従って、ヒュージング部材130とステータ22の外周面との間の絶縁性能の低下を抑制することが可能となる。また、中間面144が軸方向X2及び径方向R1に沿って伸びることにより、ヒュージング部材130の円周方向C1、C2の寸法が大きくなることを抑制できる。
本実施形態において、モータ12は、減速機14の端部(遊星歯車76)に連結され、外部電力線接続部122は、軸方向X1、X2においてステータ22よりも減速機14側に配置されている。これにより、減速機14の端部との位置関係を考慮して外部電力線接続部122を配置することができる。このため、本実施形態のように配置を考慮することにより、軸方向X1、X2の寸法を小さくすることが可能となる。
B.変形例
なお、この発明は、上記実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。例えば、以下の構成を採用することができる。
1.適用対象
上記実施形態では、モータ12を車両10に搭載したが、これに限らず、モータ12を用いる別の用途に適用することができる。例えば、上記実施形態では、モータ12を、車両10の駆動用に用いたが、車両10におけるその他の用途(例えば、電動パワーステアリング、エアコンディショナ、エアコンプレッサ等)に用いてもよい。或いは、モータ12を、産業機械、家電製品等の機器に用いることもできる。
2.モータ12
上記実施形態では、モータ12は、3相交流方式としたが、冷却流体による冷却又はモータ12の小型化の観点からすれば、その他の交流方式又は直流方式であってもよい。上記実施形態では、モータ12をブラシレス式としたが、ブラシ式としてもよい。上記実施形態では、モータステータ22がモータロータ20の径方向外側(R1方向)に配置されていたが(図1等参照)、これに限らず、モータステータ22がモータロータ20の径方向内側に配置されてもよい。
3.レゾルバ31
上記実施形態では、レゾルバロータ24を第1突出壁部82に形成したが、筒状部材52の底面70から筒状部材52の内部に冷却油42を供給する観点又は電力系の構成の観点からすれば、これに限らず、レゾルバロータ24を第1突出壁部82以外の部位に固定してもよい。
4.冷却系
[4−1.冷却流体]
上記実施形態では、冷却流体として冷却油42を用いたが、冷却機能の観点からすれば、冷却油42以外の冷却流体(例えば、水等)であってもよい。但し、遊星歯車76等の歯車機構の潤滑目的での使用ができなくなる可能性がある。
[4−2.筒状部材52]
上記実施形態では、筒状部材52の内部には回転軸50に連結された遊星歯車76を配置したが、その他の歯車機構を配置することもできる。或いは、冷却流体による冷却の観点からすれば、その他の部材を筒状部材52の内部に配置することが可能である。例えば、回転軸50に連結された摩擦係合手段(クラッチ機構)を配置してもよい。
摩擦係合手段を筒状部材52の内部に配置した場合、モータ12の軸方向X1、X2の寸法を小さくすることが可能となる。また、ロータコア60の冷却に加え、摩擦係合手段の冷却又は潤滑(冷却流体が潤滑油を兼ねる場合)を行うことが可能となる。このため、ロータコア60の冷却構造と摩擦係合手段の冷却構造を別々に設ける場合に比べて、簡易な構成にすることができる。
5.電力系
[5−1.中継導体104]
上記実施形態では、ヒュージング部材130とバスバー132a〜132cにより中継導体104を構成したが、例えば、外部電力線102の端子120をステータ22の外周面よりも径方向内側(R2方向)に配置する観点からすれば、中継導体104の構成は、これに限らない。例えば、ヒュージング部材130又はバスバー132a〜132cの一方のみによりコイル端部114と外部電力線102を接続することも可能である。
また、例えば、外部電力線102の端子120をステータ22の外周面よりも径方向内側(R2方向)に配置する観点からすれば、ヒュージング部材130又はバスバー132a〜132cの形状も適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、バスバー132a〜132cが軸方向X1、X2に平行であることを基調としていたが(図4参照)、軸方向X1、X2に対して傾斜してもよい(例えば、図4において、左上から右下に傾斜してもよい。)。
上記実施形態では、ヒュージング部材130の端子台接続面142とバスバー132a〜132cのヒュージング部材接続部160が接続される中間接続部178は、ステータ22の外周面よりも径方向外側(R1方向)に配置した。しかしながら、例えば、外部電力線102の端子120をステータ22の外周面よりも径方向内側(R2方向)に配置する観点からすれば、これに限らず、中間接続部178は、ステータ22の外周面よりも径方向内側(R2方向)に配置してもよい。
上記実施形態では、軸方向X2に見たとき、コイル接続部147と中間接続部178それぞれの一部は、同一半径の円周上において互いに偏位して配置した(図10等参照)。しかしながら、例えば、外部電力線102の端子120をステータ22の外周面よりも径方向内側(R2方向)に配置する観点からすれば、これに限らない。例えば、軸方向X2に見たとき、コイル接続部147と中間接続部178それぞれの一部は、同一半径の円周上に配置しないことも可能である。
上記実施形態において、ヒュージング部材130は、径方向R1、R2及び円周方向C1、C2に沿って形成されたコイル接続面140と、コイル接続面140に連結されステータ22の外周面よりも径方向外側(R1方向)において軸方向X2及び径方向R1に沿って伸びる中間面144とを有していた。しかしながら、例えば、外部電力線102の端子120をステータ22の外周面よりも径方向内側(R2方向)に配置するようにコイル端部114と外部電力線102を接続する観点からすれば、これに限らない。例えば、中間面144を軸方向X2及び円周方向C1、C2に沿って伸びるように、換言すると、中間面144をステータ22の外周面と平行に配置してもよい。
上記実施形態では、モータ12を減速機14の端部に連結し、外部電力線接続部122を、軸方向X1、X2においてステータ22よりも減速機14側に配置した。しかしながら、例えば、外部電力線102の端子120をステータ22の外周面よりも径方向内側(R2方向)に配置するようにコイル端部114と外部電力線102を接続する観点からすれば、これに限らない。例えば、外部電力線接続部122は、軸方向X1、X2においてステータ22を挟んで減速機14と反対側に配置してもよい。
上記実施形態では、外部電力線接続部122をステータ22の外周面よりも径方向内側(R2方向)に設けたが、例えば、絶縁カバー182の機能に着目した場合、外部電力線接続部122をステータ22の外周面よりも径方向外側(R1方向)に設けることもできる。
[5−2.絶縁カバー182]
上記実施形態では、バスバー132a〜132c用に絶縁カバー182を設けたが、例えば、外部電力線102の端子120をステータ22の外周面よりも径方向内側(R2方向)に配置する観点からすれば、絶縁カバー182を設けない構成も可能である。この場合、ステータ22とバスバー132a〜132cとの絶縁性を確保するため、軸方向X2におけるヒュージング部材130の長さをより長くする等の対応を採ることが好ましい。
上記実施形態では、オイル排出口190の数及び配置を、図16及び図17に示すようなものとしたが、例えば、オイル排出口190を通じて冷却油42を排出する観点に着目すれば、オイル排出口190は少なくとも1つあればよく、また、その配置は適宜変更することが可能である。
本実施形態において、バスバー132a〜132cは、ステータ22の外周側から軸方向X2に向かって延在したが、例えば、ステータ22とバスバー132a〜132cとの絶縁性確保及びオイル排出口190を通じての冷却油42の排出という観点に着目すれば、バスバー132a〜132cの位置は、これに限らない。例えば、バスバー132a〜132cをステータ22の外周面から径方向外側(R1方向)に延在させ、バスバー132a〜132cとステータ22の外周面との間に絶縁カバー182を配置することも可能である。
上記実施形態において、絶縁カバー182は、複数相のバスバー132a〜132c間に位置する隔壁194を備えたが、例えば、ステータ22とバスバー132a〜132cとの絶縁性確保及びオイル排出口190を通じての冷却油42の排出という観点に着目すれば、隔壁194を設けない構成も可能である。
上記実施形態において、絶縁カバー182の底面192は、水平面Hに対して傾斜して形成したが、例えば、ステータ22とバスバー132a〜132cとの絶縁性確保及びオイル排出口190を通じての冷却油42の排出という観点に着目すれば、底面192を水平面Hと平行とすることも可能である。
上記実施形態において、バスバー132a〜132cは、板状部材の一部が板厚方向に湾曲した湾曲部172を備えたが、例えば、ステータ22とバスバー132a〜132cとの絶縁性確保及びオイル排出口190を通じての冷却油42の排出という観点に着目すれば、湾曲部172の数若しくは配置を変更した構成又は湾曲部172を設けない構成も可能である。

Claims (5)

  1. 相毎に複数のコイル(112)が巻回されたステータコア(110)を含むステータ(22)と、
    前記ステータ(22)を収容するハウジング(28)と、
    前記ハウジング(28)の外部に配置される外部電力線(102)と前記コイル(112)とを電気的に中継する中継導体(104)と、
    ロータ(20)と一体に形成された回転軸(50)と
    を備える回転電機(12)であって、
    前記ステータコア(110)よりも前記回転軸(50)方向における一方側において、同相の複数の前記コイル(112)のコイル端部(114)同士が互いに電気的に接続された同相コイル結合部をさらに備え、
    前記中継導体(104)は、
    前記ステータコア(110)よりも前記回転軸(50)方向における一方側において且つ前記コイル(112)よりも径方向外側において前記同相コイル結合部に接続されるコイル側接続部(147)と、
    前記ステータコア(110)よりも前記回転軸(50)方向における他方側において前記外部電力線(102)に接続される電力線接続部(122)と、
    前記回転軸(50)方向における一方側から他方側に亘って前記ステータコア(110)全体に跨って延在して前記コイル側接続部(147)と前記電力線接続部(122)とを連結する中継部(130、132a〜132c)と
    を備え、
    前記電力線接続部(122)の少なくとも一部は、前記ステータ(22)の外周面よりも前記回転電機(12)の径方向内側に位置している
    ことを特徴とする回転電機(12)。
  2. 請求項1記載の回転電機(12)において、
    前記中継導体(104)は、
    前記コイル側接続部(147)を含むコイル側導体(130)と、
    前記電力線接続部(122)を含み、前記コイル側導体(130)とは別体の電力線側導体(132a〜132c)と
    を備え、
    前記コイル側導体(130)と前記電力線側導体(132a〜132c)とが接続される中間接続部(178)は、前記ステータ(22)の外周面よりも径方向外側に位置している
    ことを特徴とする回転電機(12)。
  3. 請求項2記載の回転電機(12)において、
    前記回転軸(50)の軸方向に見たとき、前記コイル側接続部(147)と前記中間接続部(178)それぞれの一部は、同一半径の円周上において互いに偏位して配置されている
    ことを特徴とする回転電機(12)。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の回転電機(12)において、
    前記コイル(112)は、前記回転電機(12)の外径側へ突出するコイル端部(114)を有し、
    前記コイル側接続部(147)は、前記中継導体(104)と前記コイル端部(114)とが接続されて構成され、
    前記中継導体(104)は、屈曲した板状部材(130)を含み、
    さらに、前記板状部材(130)は、
    前記コイル側接続部(147)を含み、前記回転電機(12)の径方向及び周方向に沿って形成された第1平面部(140)と、
    前記第1平面部(140)に連結され前記ステータ(22)の外周面よりも径方向外側において前記軸方向及び前記径方向に沿って伸びる第2平面部(144)と
    を有することを特徴とする回転電機(12)。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の回転電機(12)において、
    前記回転電機(12)は、減速機(14)の端部に連結され、
    前記電力線接続部(122)は、前記回転電機(12)の軸方向において前記ステータ(22)よりも前記減速機(14)側に配置されている
    ことを特徴とする回転電機(12)。
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