JP2019161796A - 回転電機 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で巻線カバーとステータコアの内周側との間のシール性を確保し、ロータとステータコアとの間にフリクションが生じるのを抑制できる回転電機を提供する。【解決手段】ステータコア11と、コイルエンド15Aを有する巻線12と、を備えたステータ3と、スロータ4と、を備え、ステータコア11の軸方向側部31の内径31Rは、ステータコア11の一般部35の内径35Rよりも大きく形成され、軸方向側部31の端面19には、巻線カバー6が配置され、巻線カバー6は、冷媒を供給する供給口と、冷媒を外部に排出する排出口と、を有し、巻線カバー6の内周壁62の先端部67は、径方向から見て、ステータコア11の軸方向側部31と重なるとともに接触した状態で、軸方向側部31とロータ4との間に配置されている。【選択図】図4
Description
本発明は、回転電機に関するものである。
従来、ハイブリッド自動車や電気自動車の動力源として回転電機が使用されている。回転電機は、ステータを備えており、ステータは、ロータを囲む環状のステータコアと、導体と、それに装着されている巻線とを備える。巻線は、ステータコアの軸方向側に突出するコイルエンドを有する。
ところで、近年は回転電機の高出力化等により、巻線の発熱が大きくなる場合がある。したがって、巻線を冷却する方法が種々検討されている。巻線を冷却する方法としては、例えば特許文献1に開示されている方法が提案されている。
特許文献1のモータジェネレータの冷却構造では、ステータコアの端面に配置される絶縁性のベースプレートと、コイルエンドを覆う絶縁性の冷却ジャケット(巻線カバー)と、を備えている。冷却ジャケットの外周壁の端部は、ベースプレートと当接している。また、冷却ジャケットの内周壁の端部は、ステータコアの端面にシールを介在させて当接している。
冷却ジャケットには、供給口および排出口が設けられている。供給口は、冷却ジャケットの内部に冷却用オイルを供給する。排出口は、冷却ジャケットの内部に充填された冷却用オイルを外部に排出する。これによりコイルエンド(巻線)は、冷却用オイルで冷却される。
しかしながら、特許文献1のモータジェネレータの冷却構造では、冷却ジャケットの内周壁の端部がステータコアの端面にシールを介在させて当接している。このため、冷却ジャケットにシールの設置スペースが必要となり、大型化する。また、一般にシールを設ける場合、構造が複雑となる傾向にある。冷却ジャケットとステータコアの内周側との間のシール性が確保されない場合には、冷却ジャケットとステータコアの内周側との間から冷却用オイルが漏出する。漏出した冷却用オイルはロータとステータコアとの間に入ってしまい、ロータとステータコアとの間にフリクション(摩擦抵抗)が生じてしまう。
したがって、簡単な構成で巻線カバーとステータコアの内周側との間のシール性を確保し、ロータとステータコアとの間にフリクションが生じるのを抑制するという点で、改善の余地があった。
したがって、簡単な構成で巻線カバーとステータコアの内周側との間のシール性を確保し、ロータとステータコアとの間にフリクションが生じるのを抑制するという点で、改善の余地があった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みたものであって、簡単な構成で巻線カバーとステータコアの内周側との間のシール性を確保し、ロータとステータコアとの間にフリクションが生じるのを抑制できる回転電機を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に記載の発明に係る回転電機(後述の実施形態の回転電機1)は、環状のステータコア(後述の実施形態のステータコア11)と、前記ステータコアに装着され前記ステータコアの軸方向側に突出するコイルエンド(後述の実施形態のコイルエンド15A,15B)を有する巻線(後述の実施形態の巻線12)と、を備えたステータ(後述の実施形態のステータ3)と、前記ステータの径方向の内側に配置されるロータ(後述の実施形態のロータ4)と、を備え、前記ステータコアの軸方向側部(後述の実施形態の軸方向側部31)の内径(後述の実施形態の内径31R)は、前記ステータコアの前記軸方向側部以外の一般部(後述の実施形態の一般部35)の内径(後述の実施形態の内径35R)よりも大きく形成され、前記軸方向側部の端面(後述の実施形態の端面19)には、前記コイルエンドを覆う絶縁性の巻線カバー(後述の実施形態の巻線カバー6)が配置され、前記巻線カバーは、前記巻線カバーの外部から内部に冷媒を供給する供給口(後述の実施形態の供給口71)と、前記巻線カバーの内部に充填された前記冷媒を外部に排出する排出口(後述の実施形態の排出口72)と、を有し、前記巻線カバーの径方向内側部(後述の実施形態の内周壁62)の先端部(後述の実施形態の先端部67)は、前記径方向から見て、前記ステータコアの前記軸方向側部と重なるとともに接触した状態で、前記軸方向側部と前記ロータとの間に配置されていることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明に係る回転電機は、前記巻線カバーの前記径方向内側部における前記先端部の内側面(後述の実施形態の内側面68)は、前記軸方向の内側から外側に向かって、前記径方向の内側から外側に傾斜する傾斜面となっていることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明に係る回転電機は、前記ステータおよび前記ロータを収容するケース(後述の実施形態のケース2)を備え、前記巻線カバーの径方向外側部(後述の実施形態の外周壁61)は、前記ステータコアおよび前記ケースの少なくとも一方に対して、前記ステータコアの前記軸方向から締結手段により締結されていることを特徴としている。
本発明の請求項1に記載の回転電機によれば、ステータコアの軸方向側部の内径が一般部の内径よりも大きく形成され、巻線カバーの径方向内側部の先端部は、径方向から見てステータコアの軸方向側部と重なるとともに接触した状態で、軸方向側部とロータとの間に配置されているので、簡単な構成で巻線カバーとステータコアの内周側との間のシール性が確保される。これにより、巻線カバーとステータコアの内周側との間から冷媒が漏出するのが防止されるので、冷媒がロータとステータコアとの間のエアギャップに浸入するのを防止できる。したがって、本発明によれば、簡単な構成で巻線カバーとステータコアの内周側との間のシール性を確保し、ロータとステータコアとの間にフリクションが生じるのを抑制できる。
本発明の請求項2に記載の回転電機によれば、巻線カバーの径方向内側部における先端部の内側面は、軸方向の内側から外側に向かって径方向の内側から外側に傾斜する傾斜面となっているので、ステータコアの軸方向側部の角部に対して線接触することができる。これにより、巻線カバーとステータコアの軸方向側部とが高い圧力で接触できるので、巻線カバーとステータコアの内周側との間のシール性をさらに高めることができる。
本発明の請求項3に記載の回転電機によれば、巻線カバーの径方向外側部がステータコアおよびケースの少なくとも一方に対して、軸方向から締結手段により締結されているので、締結手段の締付による軸方向内側への推力(押圧力)により、巻線カバーの径方向内側部は、ステータコアの軸方向側部に対して圧力を付与した状態で接触できる。これにより、巻線カバーとステータコアの軸方向側部とが高い圧力で接触できるので、巻線カバーとステータコアの内周側との間のシール性をさらに高めることができる。
以下、本発明の各実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態に係る回転電機の概略構成を示す断面図である。
図1に示すように、実施形態に係る回転電機1は、ケース2と、ロータ4と、出力シャフト5と、ステータ3と、巻線カバー6とを備える。
本実施形態の回転電機1は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車のような車両に搭載される走行用モータである。ただし、本実施形態の構成は、上記例に限られず、車両に搭載される発電用モータ等のその他の用途のモータにも適用可能である。また、本実施形態の構成は、車両に搭載される以外の回転電機であって、発電機を含むいわゆる回転電機全般に適用可能である。
なお、以下の説明では、ロータ4の回転中心の軸線Cに沿う方向を軸方向といい、軸線Cに直交する方向を径方向といい、軸線C周りの方向を周方向という場合がある。また、以下の説明では、上下方向は、鉛直方向の上下方向と一致している。
図1に示すように、実施形態に係る回転電機1は、ケース2と、ロータ4と、出力シャフト5と、ステータ3と、巻線カバー6とを備える。
本実施形態の回転電機1は、例えばハイブリッド自動車や電気自動車のような車両に搭載される走行用モータである。ただし、本実施形態の構成は、上記例に限られず、車両に搭載される発電用モータ等のその他の用途のモータにも適用可能である。また、本実施形態の構成は、車両に搭載される以外の回転電機であって、発電機を含むいわゆる回転電機全般に適用可能である。
なお、以下の説明では、ロータ4の回転中心の軸線Cに沿う方向を軸方向といい、軸線Cに直交する方向を径方向といい、軸線C周りの方向を周方向という場合がある。また、以下の説明では、上下方向は、鉛直方向の上下方向と一致している。
ロータ4は、例えば、ロータコアと、ロータコアに取り付けられた磁石とを有し、ステータ3の内側で回転駆動される。
出力シャフト5は、ロータ4に接続されて、ロータ4の回転を駆動力として出力する。
ステータ3は、環状に形成されて、例えばケース2の内周面に取り付けられている。ステータ3は、ステータコア11と、ステータコア11に取り付けられた巻線12とを有し、ロータ4に対して回転磁界を作用させる。巻線12は、ステータコア11の軸方向側に突出するコイルエンド15A,15Bを有する。
ステータ3およびロータ4は、ケース2に収容されている。ケース2は、例えばステータ3およびロータ4を収容可能な筒状に形成されている。
出力シャフト5は、ロータ4に接続されて、ロータ4の回転を駆動力として出力する。
ステータ3は、環状に形成されて、例えばケース2の内周面に取り付けられている。ステータ3は、ステータコア11と、ステータコア11に取り付けられた巻線12とを有し、ロータ4に対して回転磁界を作用させる。巻線12は、ステータコア11の軸方向側に突出するコイルエンド15A,15Bを有する。
ステータ3およびロータ4は、ケース2に収容されている。ケース2は、例えばステータ3およびロータ4を収容可能な筒状に形成されている。
図2は、ステータ3の一部を示す断面図である。なお、図2においては、ステータ3を分かりやすくするためにロータ4および巻線カバー6を二点鎖線で図示している。
図2に示すように、ステータ3は、ステータコア11と、巻線12とを備える。なお、ステータ3には、スロット23内において例えばワニス等の充填固着物がさらに備えられる場合があるが、本願においては説明の便宜上、図示および説明を省略する。
図2に示すように、ステータ3は、ステータコア11と、巻線12とを備える。なお、ステータ3には、スロット23内において例えばワニス等の充填固着物がさらに備えられる場合があるが、本願においては説明の便宜上、図示および説明を省略する。
ステータコア11は、ロータ4を囲む環状に形成されている。ステータコア11は、複数枚の電磁鋼板18が軸方向に積層されることで形成される。なお、ステータコア11は、例えば周方向に分割された複数のピースが互いに連結されることで形成される分割型ステータコアであってもよい。
ステータコア11は、環状のヨーク部21と、複数のティース部22と、複数のスロット23とを有する。
複数のティース部22は、ヨーク部21からステータコア11の径方向の内側に向けて突出している。各スロット23は、ステータコア11の周方向において互いに隣り合う2つのティース部22の間に形成されている。複数のスロット23は、ステータコア11の周方向に並んで配置されている。各スロット23は、ステータコア11の軸方向にステータコア11を貫通している。各スロット23は、径方向の内側が開放されたオープンスロットである。本実施形態では、各スロット23の径方向の内側の開口部は樹脂等で閉塞されている。なお、本実施形態の構成は、これに限られず、径方向の内側が閉じられたクローズドスロットにも適用可能である。
複数のティース部22は、ヨーク部21からステータコア11の径方向の内側に向けて突出している。各スロット23は、ステータコア11の周方向において互いに隣り合う2つのティース部22の間に形成されている。複数のスロット23は、ステータコア11の周方向に並んで配置されている。各スロット23は、ステータコア11の軸方向にステータコア11を貫通している。各スロット23は、径方向の内側が開放されたオープンスロットである。本実施形態では、各スロット23の径方向の内側の開口部は樹脂等で閉塞されている。なお、本実施形態の構成は、これに限られず、径方向の内側が閉じられたクローズドスロットにも適用可能である。
巻線12は、ステータコア11のスロット23に収容されて、ステータコア11に装着されている。巻線12は、U相、V相およびW相からなる三相コイルである。本実施形態の巻線12は、互いに接続されて使用される複数のセグメントコイル14によって形成されている。
図3は、セグメントコイル14を示す斜視図である。なお、図3では、1つのセグメントコイル14を図示しており、同一のスロット23に収容されるもう1つのセグメントコイルは図示を省略している。また、図3においては、ステータコア11を透過して図示している。
図3に示すように、セグメントコイル14は、複数(例えば4つ)のセグメント導体14Aにより形成される。セグメント導体14Aの芯線は、例えば平角線である。
セグメント導体14Aは、直線状に形成された一対の挿入部14aと、渡り部14bと、一対の接続部14cとを有する。一対の挿入部14aは、例えば不図示の絶縁紙に覆われた状態で互いに異なるスロット23に分けて収容される。複数のセグメントコイル14は、ステータコア11の周方向において、U相、U相、V相、V相、W相、W相、U相、U相・・・の順に配列されている。
図3に示すように、セグメントコイル14は、複数(例えば4つ)のセグメント導体14Aにより形成される。セグメント導体14Aの芯線は、例えば平角線である。
セグメント導体14Aは、直線状に形成された一対の挿入部14aと、渡り部14bと、一対の接続部14cとを有する。一対の挿入部14aは、例えば不図示の絶縁紙に覆われた状態で互いに異なるスロット23に分けて収容される。複数のセグメントコイル14は、ステータコア11の周方向において、U相、U相、V相、V相、W相、W相、U相、U相・・・の順に配列されている。
渡り部14bは、一対の挿入部14aの一端を接続している。渡り部14bは、スロット23の外部であって、軸方向の一方に配置される。
接続部14cは、一対の挿入部14aの他端であって、挿入部14aに対して渡り部14bとは反対側に位置する。接続部14cは、スロット23の外部であって、軸方向の他方に配置される。接続部14cは、他のセグメントコイル14の接続部14cとTIG溶接やレーザ溶接等で接合される。これにより、複数のセグメントコイル14は、順次連結されている。なお、接合された接続部14cには、紛体絶縁による塗装が施される。これにより、接続部14cは、電気的絶縁が確保される。
渡り部14bおよび接続部14cは、それぞれステータコア11の軸方向に突出するコイルエンド15A,15Bとなっている。
接続部14cは、一対の挿入部14aの他端であって、挿入部14aに対して渡り部14bとは反対側に位置する。接続部14cは、スロット23の外部であって、軸方向の他方に配置される。接続部14cは、他のセグメントコイル14の接続部14cとTIG溶接やレーザ溶接等で接合される。これにより、複数のセグメントコイル14は、順次連結されている。なお、接合された接続部14cには、紛体絶縁による塗装が施される。これにより、接続部14cは、電気的絶縁が確保される。
渡り部14bおよび接続部14cは、それぞれステータコア11の軸方向に突出するコイルエンド15A,15Bとなっている。
図4は、図1のA部の拡大図である。なお、図4では、後述する排出口72および排出管75の図示を省略している。
図4に示すようにロータ4とステータコア11との間には、隙間(以下「エアギャップS」という。)が形成されている。
ここで、ステータコア11において軸方向端部に位置する部分を軸方向側部31と定義する。本実施形態では、ステータコア11を形成している複数枚の電磁鋼板18のうち、軸方向側に配置されている一枚の電磁鋼板18が軸方向側部31を形成している。また、ステータコア11において軸方向側部31以外の部分を一般部35と定義する。ステータコア11の軸方向側部31の内径31Rは、一般部35の内径35Rよりも大きく形成されている。
図4に示すようにロータ4とステータコア11との間には、隙間(以下「エアギャップS」という。)が形成されている。
ここで、ステータコア11において軸方向端部に位置する部分を軸方向側部31と定義する。本実施形態では、ステータコア11を形成している複数枚の電磁鋼板18のうち、軸方向側に配置されている一枚の電磁鋼板18が軸方向側部31を形成している。また、ステータコア11において軸方向側部31以外の部分を一般部35と定義する。ステータコア11の軸方向側部31の内径31Rは、一般部35の内径35Rよりも大きく形成されている。
図1および図4に示すように、巻線カバー6は、樹脂等の絶縁性を有する材料で形成されている。巻線カバー6は、ステータコア11の軸方向の両端面19,19の各々に配置されている。巻線カバー6は、ステータコア11の端面19の全周を覆うように環状に形成されている。巻線カバー6は、ステータコア11の径方向に沿う断面がU字状に形成されている。巻線カバー6は、ステータコア11の端面19に配置された巻線12のコイルエンド15A,15Bを覆っている。
巻線カバー6の内部には、冷媒が充填されている。巻線カバー6の内部の冷媒は、コイルエンド15A,15B(巻線12)を冷却する。冷媒は、例えばATF(Automatic Transmission Fluid:自動変速機油)等の潤滑油である。
巻線カバー6には、冷媒の供給口71および冷媒の排出口72が設けられている。
供給口71は、巻線カバー6の下部に設けられている。供給口71は、外部から巻線カバー6の内部に冷媒を供給するために使用される。供給口71には、供給管74の一端が接続されている。供給管74の他端は、例えば電動オイルポンプを介して貯留部に接続されている。貯留部には冷媒が貯留されている。供給管74は、電動オイルポンプの駆動により、貯留部に貯留されている冷媒を巻線カバー6の内部に供給する。
供給口71は、巻線カバー6の下部に設けられている。供給口71は、外部から巻線カバー6の内部に冷媒を供給するために使用される。供給口71には、供給管74の一端が接続されている。供給管74の他端は、例えば電動オイルポンプを介して貯留部に接続されている。貯留部には冷媒が貯留されている。供給管74は、電動オイルポンプの駆動により、貯留部に貯留されている冷媒を巻線カバー6の内部に供給する。
排出口72は、巻線カバー6の上部に設けられている。排出口72は、巻線カバー6の内部に供給された冷媒を外部に排出するために使用される。排出口72には、排出管75の一端が接続されている。排出管75の他端は、上記の貯留部に接続されている。排出管75は、巻線カバー6の内部の冷媒を貯留部に排出する。
以下、巻線カバー6の詳細について説明する。
図4に示すように、巻線カバー6は、外周壁61(径方向外側部)と、内周壁62(径方向内側部)と、中間壁63(軸方向側部)とを備える。
図4に示すように、巻線カバー6は、外周壁61(径方向外側部)と、内周壁62(径方向内側部)と、中間壁63(軸方向側部)とを備える。
外周壁61は、巻線カバー6の外周側を形成している部分である。外周壁61は、ステータコア11の周方向に沿って環状に形成されている。
内周壁62は、巻線カバー6の内周側を形成している部分である。内周壁62は、ステータコア11の周方向に沿って環状に形成されている。
中間壁63は、巻線カバー6の軸方向側を形成している部分である。中間壁63は、ステータコア11の周方向に沿って環状に形成されている。中間壁63の外周側は、外周壁61に結合されている。中間壁63の内周側は、内周壁62に結合されている。中間壁63の下部には、供給口71(図1参照)が設けられている。中間壁63の上部には、排出口72(図1参照)が設けられている。
内周壁62は、巻線カバー6の内周側を形成している部分である。内周壁62は、ステータコア11の周方向に沿って環状に形成されている。
中間壁63は、巻線カバー6の軸方向側を形成している部分である。中間壁63は、ステータコア11の周方向に沿って環状に形成されている。中間壁63の外周側は、外周壁61に結合されている。中間壁63の内周側は、内周壁62に結合されている。中間壁63の下部には、供給口71(図1参照)が設けられている。中間壁63の上部には、排出口72(図1参照)が設けられている。
巻線カバー6の外周壁61の先端は、ステータコア11の軸方向側部31の端面19に当接している。外周壁61は、ケース2に対して、ステータコア11の軸方向からボルト8(締結手段)により締結されている。この構成について以下に具体的に説明する。
巻線カバー6の外周壁61の先端側には、径方向の外側に張り出すように取付部65が設けられている。取付部65には、挿通孔66が設けられている。挿通孔66は、取付部65を軸方向に貫通している。
巻線カバー6の外周壁61の先端側には、径方向の外側に張り出すように取付部65が設けられている。取付部65には、挿通孔66が設けられている。挿通孔66は、取付部65を軸方向に貫通している。
ケース2の内周面25には、ケース側取付部26が設けられている。
ケース側取付部26は、ステータコア11の外周側に配置されている。ケース側取付部26は、巻線カバー6の取付部65に対して軸方向で当接している。ケース側取付部26には、雌ねじ部27が設けられている。雌ねじ部27は、軸方向に延びて形成されており、挿通孔66と連通するように配置されている。雌ねじ部27は、ボルト8が螺着可能となっている。
ケース側取付部26は、ステータコア11の外周側に配置されている。ケース側取付部26は、巻線カバー6の取付部65に対して軸方向で当接している。ケース側取付部26には、雌ねじ部27が設けられている。雌ねじ部27は、軸方向に延びて形成されており、挿通孔66と連通するように配置されている。雌ねじ部27は、ボルト8が螺着可能となっている。
ボルト8は、棒状のネジ部81と、ネジ部81の基端に設けられている頭部82とを備える。ネジ部81は、取付部65の軸方向側から挿通孔66を貫通して雌ねじ部27に螺着されている。これにより巻線カバー6は、ステータコア11のケース側取付部26に対して、ステータコア11の軸方向からボルト8により締結されている。
巻線カバー6の内周壁62の先端部67は、径方向から見て、ステータコア11の軸方向側部31と重なるとともに接触している。この状態で先端部67は、ステータコア11の軸方向側部31とロータ4との間に配置されている。この構成について以下に具体的に説明する。
巻線カバー6の先端部67の内側面68は、断面が軸方向の内側から軸方向の外側に向かって径方向の内側から外側に傾斜する傾斜面となっている。巻線カバー6の先端部67の内側面68は、ステータコア11の軸方向側部31の軸方向側にある角部33に接触している。これにより先端部67は、軸方向側部31の角部33に対して、全周にわたってステータコア11の径方向で重なるとともに、線接触している。
巻線カバー6の先端部67の外側面69は、ステータコア11の軸方向に延びて形成されている。巻線カバー6の先端部67の外側面69は、軸方向側部31とロータ4との間に配置されている。このとき、巻線カバー6の先端部67の外側面69と、ロータ4との隙間寸法は、ロータ4とステータコア11とのエアギャップSと同等となっている。
巻線カバー6の先端部67の外側面69は、ステータコア11の軸方向に延びて形成されている。巻線カバー6の先端部67の外側面69は、軸方向側部31とロータ4との間に配置されている。このとき、巻線カバー6の先端部67の外側面69と、ロータ4との隙間寸法は、ロータ4とステータコア11とのエアギャップSと同等となっている。
ここで、ボルト8の締結前において、ステータコア11の角部33は、巻線カバー6の先端部67に対して、ボルト8の締結後よりも先端側で当接している。軸方向からのボルト8の締結時においては、巻線カバー6の先端部67には、締付による軸方向内側への推力(押圧力)が作用する。これにより、巻線カバー6の先端部67は、軸方向内側へ入り込むとともに、ステータコア11の角部33に対して圧力を付与した状態で、全周にわたって線接触する。したがって、ボルト8の締結後において、巻線カバー6とステータコア11の軸方向側部31とは、高い圧力で接触することができるので、巻線カバー6とステータコア11の内周側との間のシール性を確保できる。
次に、巻線12の冷却方法について説明する。
供給口71から巻線カバー6の内部に冷媒が供給されると、巻線カバー6内に充填されている冷媒は、排出口72から外部に排出される。冷媒は、巻線カバー6内に充填された状態で供給および排出が行われる。これにより、巻線12のコイルエンド15A,15Bは、冷媒に浸漬されて冷却される。また、各スロット23の径方向の内側の開口部は樹脂で閉塞されているため、冷媒は、各スロット23から漏洩することなく、スロット23内にも充填される。これにより巻線12のコイルエンド15A,15B以外の部分(挿入部14a)も冷媒に浸漬されて冷却される。
供給口71から巻線カバー6の内部に冷媒が供給されると、巻線カバー6内に充填されている冷媒は、排出口72から外部に排出される。冷媒は、巻線カバー6内に充填された状態で供給および排出が行われる。これにより、巻線12のコイルエンド15A,15Bは、冷媒に浸漬されて冷却される。また、各スロット23の径方向の内側の開口部は樹脂で閉塞されているため、冷媒は、各スロット23から漏洩することなく、スロット23内にも充填される。これにより巻線12のコイルエンド15A,15B以外の部分(挿入部14a)も冷媒に浸漬されて冷却される。
本実施形態の回転電機1によれば、ステータコア11の軸方向側部31の内径31Rが一般部35の内径35Rよりも大きく形成され、巻線カバー6の内周壁62の先端部67は、径方向から見てステータコア11の軸方向側部31と重なるとともに接触した状態で、軸方向側部31とロータ4との間に配置されているので、簡単な構成で巻線カバー6とステータコア11の内周側との間のシール性が確保される。これにより、巻線カバー6とステータコア11の内周側との間から冷媒が漏出するのが防止されるので、冷媒がロータ4とステータコア11との間のエアギャップSに浸入するのを防止できる。したがって、本実施形態によれば、簡単な構成で巻線カバー6とステータコア11の内周側との間のシール性を確保し、ロータ4とステータコア11との間にフリクションが生じるのを抑制できる。
また、本実施形態の回転電機1によれば、巻線カバー6の内周壁62における先端部67の内側面68は、軸方向の内側から外側に向かって径方向の内側から外側に傾斜する傾斜面となっているので、ステータコア11の軸方向側部31の角部33に対して線接触することができる。これにより、巻線カバー6とステータコア11の軸方向側部31とが高い圧力で接触できるので、巻線カバー6とステータコア11の内周側との間のシール性をさらに高めることができる。
また、本実施形態の回転電機1によれば、巻線カバー6の外周壁61がステータコア11に対して、軸方向からボルト8により締結されているので、ボルト8の締付による軸方向内側への推力(押圧力)により、巻線カバー6の内周壁62は、ステータコア11の軸方向側部31に対して圧力を付与した状態で接触できる。これにより、巻線カバー6とステータコア11の軸方向側部31とが高い圧力で接触できるので、巻線カバー6とステータコア11の内周側との間のシール性をさらに高めることができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記の実施形態では、巻線カバー6の外周壁61をケース2に締結していたが、ステータコア11に締結してもよいし、ケース2とステータコア11の両方に締結してもよい。
例えば上記の実施形態では、ステータコア11を形成している複数枚の電磁鋼板18のうち、軸方向側に配置されている一枚の電磁鋼板18が軸方向側部31を形成していたが、軸方向側に配置されている複数枚の電磁鋼板18により軸方向側部31を形成してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各実施形態および各変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 回転電機
2 ケース
3 ステータ
4 ロータ
6 巻線カバー
8 ボルト(締結手段)
11 ステータコア
12 巻線
15A,15B コイルエンド
19 端面
31 軸方向側部
31R 内径
35 一般部
35R 内径
61 外周壁(径方向外側部)
62 内周壁(径方向内側部)
67 先端部
68 内側面
71 供給口
72 排出口
2 ケース
3 ステータ
4 ロータ
6 巻線カバー
8 ボルト(締結手段)
11 ステータコア
12 巻線
15A,15B コイルエンド
19 端面
31 軸方向側部
31R 内径
35 一般部
35R 内径
61 外周壁(径方向外側部)
62 内周壁(径方向内側部)
67 先端部
68 内側面
71 供給口
72 排出口
Claims (3)
- 環状のステータコアと、前記ステータコアに装着され前記ステータコアの軸方向側に突出するコイルエンドを有する巻線と、を備えたステータと、
前記ステータの径方向の内側に配置されるロータと、
を備え、
前記ステータコアの軸方向側部の内径は、前記ステータコアの前記軸方向側部以外の一般部の内径よりも大きく形成され、
前記軸方向側部の端面には、前記コイルエンドを覆う絶縁性の巻線カバーが配置され、
前記巻線カバーは、
前記巻線カバーの外部から内部に冷媒を供給する供給口と、
前記巻線カバーの内部に充填された前記冷媒を外部に排出する排出口と、
を有し、
前記巻線カバーの径方向内側部の先端部は、前記径方向から見て、前記ステータコアの前記軸方向側部と重なるとともに接触した状態で、前記軸方向側部と前記ロータとの間に配置されていることを特徴とする回転電機。 - 前記巻線カバーの前記径方向内側部における前記先端部の内側面は、前記軸方向の内側から外側に向かって、前記径方向の内側から外側に傾斜する傾斜面となっていることを特徴とする請求項1に記載の回転電機。
- 前記ステータおよび前記ロータを収容するケースを備え、
前記巻線カバーの径方向外側部は、前記ステータコアおよび前記ケースの少なくとも一方に対して、前記ステータコアの前記軸方向から締結手段により締結されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018043451A JP2019161796A (ja) | 2018-03-09 | 2018-03-09 | 回転電機 |
CN201920286330.XU CN209593129U (zh) | 2018-03-09 | 2019-03-07 | 旋转电机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018043451A JP2019161796A (ja) | 2018-03-09 | 2018-03-09 | 回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019161796A true JP2019161796A (ja) | 2019-09-19 |
Family
ID=67992749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018043451A Pending JP2019161796A (ja) | 2018-03-09 | 2018-03-09 | 回転電機 |
Country Status (2)
Country | Link |
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JP (1) | JP2019161796A (ja) |
CN (1) | CN209593129U (ja) |
-
2018
- 2018-03-09 JP JP2018043451A patent/JP2019161796A/ja active Pending
-
2019
- 2019-03-07 CN CN201920286330.XU patent/CN209593129U/zh active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN209593129U (zh) | 2019-11-05 |
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