JPS6278213A - ポリエステル複合繊維 - Google Patents

ポリエステル複合繊維

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JPS6278213A
JPS6278213A JP21092785A JP21092785A JPS6278213A JP S6278213 A JPS6278213 A JP S6278213A JP 21092785 A JP21092785 A JP 21092785A JP 21092785 A JP21092785 A JP 21092785A JP S6278213 A JPS6278213 A JP S6278213A
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JP
Japan
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soluble component
polyester
easily soluble
composite fiber
component
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JP21092785A
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Inventor
Yoshiaki Sato
慶明 佐藤
Akiyoshi Takizawa
滝沢 昭美
Takehiko Okada
武彦 岡田
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [技術分野] 本発明は特定の組成である易溶解性成分を繊維表面の少
なくとも一部に配置したポリエステル複合繊維に関する
〔従来技術とその問題点〕
易溶解性成分と難溶解性成分とで形成される複合繊維に
おいて、易溶解性成分を複合繊維の表面の少なくと、も
一部に配置せしめ、織編物などの布帛としてから易溶解
性成分を除去することにより種々の特徴が発揮できる。
易溶解性成分により難溶解性成分を複数に分割した分割
型複合繊維より易溶解性成分を溶解除去することにより
細繊度の分割糸を得ることがで、きる。これとは逆に易
溶解性成分が難溶解性成分により複数に分割され、かつ
表面の少なくとも一部を占めた分割型複合繊維より易溶
解性成分を溶解除去することによ!lll/lllシャ
ープ所持した異型断面糸が得られる。他にも種種の応用
が提案されているが、以上の二つのνりが代表的なもの
である。
これらの方法において複合繊維として具備すべき点は ■ ある溶媒に対し易溶解性成分と難溶解性成分との溶
出速度の差が充分大きいこと。
■ 溶解除去装置、操作、溶媒が特殊なものでなく溶解
除去装置への腐食性がなく安全かつ安価であること。
■ 該繊維を構成する成分が特殊なものでなくかつ安価
であること。
■ 該繊維自身及び織編物において充分実用性のある強
度を有すること。
■ 紡糸、延伸、製編織・など溶解除去処理以前の最終
製品に至るまでの工程において糸切れ、易溶解性成分と
難溶解性成分間の剥離などのトラブルがなく安定した加
工ができること。
などである。
ここで難(または非)溶解性成分を高融点、高強度、高
ヤング率、良好な電気的性質、耐薬品性などで優れた物
性を有するポリエチレンテレフタレートにして最終製品
である織編物とすることを目的とした複合繊維としては
、特公昭47−42847号公報、特開昭48−9[1
21号公報に開示されるように易溶解性成分にポリスチ
レンやナイロン6などを用いたものが広く知られている
。しかしながらこのような易溶解性成分の溶解除去には
特定の有機溶剤や強酸によらねばならず安全上やコスト
面で満足すべきものではなく、ナイロン6の場合は更に
剥離を生じ易いという欠点がある。
難溶解性成分にポリエステルを用い、これと相溶性の良
いポリエステルを易溶解性成分とし、溶解除去処理の簡
単なアルカリ水溶液処理により易溶解性成分を溶解除去
しようとするものに次の如くの例が知られている。
特公昭39−29636号公報の実施例において難溶解
性成分としてポリエチレンテレフタレート、易溶解性成
分としてエチレンテレフタレートと分子量6.O[IO
のポリ(エチレンオキ7ド)グリコールの共重合体を用
いた例が記述されている。しかしながらこの共重合体を
用いる場合ニハポリ(エチレンオキシド)グリコールを
多量に共重合して使用しなければ溶解速度が小さく完全
に溶解除去することができず、また多量に用いれば共重
合体の耐熱性が低下して製糸性が低下する欠点がある。
かかる欠点を解消するものとして特公昭47−4753
2号公報にて難溶解性成分としてポリエチレンテレフタ
レートを、易溶解性成分として数平均分子量が10,0
00以上のポリアルキレングリコール類を5〜1’6w
t%添加したポリエステルを用いた提案がなされている
。しかしながら本発明者が検討したところ複合繊維の易
溶解性成分の長手方向に均一に添加剤を存在させること
が困難であるため溶解除去処理によって複合繊維の長さ
方向で溶解除去処理程度が変化してしまういわゆる溶解
むらが発生する欠点、および溶解性が顕著となる添加量
10wt%付近以上では製糸性が不調となり易い欠点が
ある。
特公昭4B−55415号公報には易溶解性成分として
アルカリ可溶型のポリエステル(ポリエチレングリコー
ルあるいはポリプロピレングリコール)共重合体あるい
はブレンド体、ポリエチレンセバケート、ポリエチレン
アジペート、ジまたはトリエチレングリコールテレフタ
レートあるいはポリエチレンケレフタレート共重合体、
ポリエチレングリコール/ポリプロピレングリコールか
らなる共重合体ポリエステルの例が記述さtているが、
それらは単に一般的にポリエステル重合体が羅列されて
いるにすぎないものであるか、実際には長時間安定して
溶融紡糸するのに耐えうるものでないか、あるいは溶解
むらを生じ易い欠点を有するものである。
特、公昭56−38688号公報には難溶解性成分がポ
リエチレンテレフタレート、易溶解性成分がスルフォン
化されたイソフタル酸、テレフタル酸及びエチレングリ
コールとからなる共重合体である分1割型複合繊維が開
示されている。特開昭54〜6965号公報には難溶解
性成分がポリエチレンテレフタレート、易溶解性成分が
2〜15モル係の一805M基(但しMは金属又は水素
原子)含有エステルである分割型複合繊維が開示されて
いる。また本発明者らは特開昭55−93819号公報
、特開昭56−165015 号公報にて2−4モルチ
以上が金属スルホネート含有エステル単位からなるポリ
エステルである易溶解性成分がポリエチレンテレフタレ
ートである難溶解性成分により複数に分割された複合繊
維を提案した。金属スルホネートを含有したエステル単
位を共重合したポリエステルはアルカリ易溶解性であり
、金属スルホネートの増加によりアルカリ溶解性は増加
し、この特性を利用して前記したような複合繊維が提案
されている。しかしながら金属スルホネートを含有した
エステル単位を共重合したポリエステルは、通常の共重
合ポリエステルが共重合化により伸長し易くなるのに対
し逆に伸長し難くなり共重合量を増加させる程顕著とな
る特徴がある。この特性のために金属スルホネートを含
有したエステル単位を共重合したポリエステルを複合繊
維の一つの成分とすると、複合繊維を紡糸後延伸する際
に延伸倍率・が金属スルホネートを含有したエステル単
位を共重合したポリエステル成分により律速されて、大
きな延伸倍率がとれず、他方の成分が充分伸長されず複
合繊維の強度が低いレベルとなる欠点があった。
この欠点を解消するために本発明者らは特公昭60−7
723号公報にて難溶解性成分がポリエチレンテレフタ
レートであって、易溶解性成分をエチレン5−ンジュー
ムスルホインフタレートを3モルチ以上共重合したポリ
エチレンテレフタレートとした分割型複合繊維において
易溶解性成分の固有粘度を0.60以下とし、更に難溶
解性成分よ抄固有粘度を0.05以上小さくすることが
複合繊維の強度向上に有効であることを開示した。確か
に易溶解性成分の固有粘度を小さくする程、複合繊維の
強度は向上するが、固有粘度を0.50としても強度は
4.1 fild程度で多ル。一方、エチレン5−ソジ
ュームスルホインフタレートの如き金属スルホネートを
含有したポリエステルは重合終了時に通常実施するチッ
プ化においてチップがもろく、チップが割れて粉体化し
易く、そろった形状となったチップを得ることが困難で
ある。この傾向は固有粘度が小さい程顕著であり、固有
粘度が0.55〜0,56以下では通常のポリエチレン
テレフタレートで得られるチップ均斉レベルとすること
が困難である。チップが割れて粉体化するとチップ収率
が低下する欠点があり、不揃いの形状では紡糸機のエク
ストルーダーあるいはへラドスクリューへの安定供給が
難しく紡糸安定性が不調となる欠点がらり、良好なチッ
プ均斉レベルとすることができる固有粘度0.57以上
では複合繊維とした場合の強度レベルは高々3.3〜3
.59/dでしかない。製糸、高次工程で通常のポリエ
ステルマルチフィラメント糸条と同様に毛羽、糸切れな
どのトラブルがなく安定して取扱うには強度レベルは3
.55’/d以上であることが必要であり、3,8グ/
d以上であることが好ましい。この強度レベルが充分大
きく、溶解除去処理の際の溶解性が大きくかつ溶解むら
がなく、更に安定′して生産し得る易溶解性成分をその
一部に配したポリエステル複合繊維は従来技術では得ら
れなかったのである。
〔発明の目的〕
本発明は上記したように従来技術では得られなかった易
溶解性成分を表面の少なくとも一部に配置させたポリエ
ステル複合繊維を提供するものである。すなわち強度レ
ベルが充分大きく、溶解除去処理の際の溶解性が大きく
かつ溶解むらがなく、更に安定して生産し得る易溶解性
成分をその表面の少なくとも一部に配置させたポリエス
テル複合繊維を提供するものである。
〔発、明の構成〕
本発明はアルカリ水溶液に対する溶解性の異なる少なく
とも2種の成分からなる複合繊維であって、易溶解性成
分がそのAモル係が金属スルホネート含有エステル単位
からなるポリエステルに数平均分子量が8,000以上
のポリアルキレングリコール類を8重量%添加し、かっ
AlBが下記(+1. +21式を満足するポリエステ
ルであって、該成分が複合繊維の表面の少なくとも一部
を形成し、また難溶解性成分が80モモル係上がエチレ
ンテレフタレートであるポリエステルであることを特徴
とするポリエステル複合繊維である。
A≧−0,6B + 5  ・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・(1)0.25B+2.75
≧A≧0.05B  ・・・・・・・・・(2)本発明
のポリエステル複合繊維はアルカリ水溶液に対する溶解
性の異なる少なくとも2種の成分からなり、易溶解性成
分が複合繊維の表面の少なくとも一部を形成する必要が
ある。易溶解性成分が複合繊維の表面の少なくとも一部
を形成するとは複合繊維横断面の外周の少なくとも一部
を易溶解性成分が占めることを意味する。
このような横断面形状の代表例をいくつが以下図面にて
説明する。
第1図は丸断面の複合繊維の横断面形状であって、易溶
解性成分1によって難溶解性成分2はほぼ等しい6個の
扇形のセグメントに分割された形状となっていることを
示している。
第2図は丸断面の複合繊維の横断面形状であって、易溶
解性成分1が海、難溶解性成分2が島である海島型の分
割型複合繊維であって、難溶解性成分2はほぼ等しい1
5個の丸形状のセグメントに分割された形状となってい
ることを示している。
第3図は丸断面の複合繊維の横断面形状であって易溶解
性成分1は難溶解性、成分2によってほぼ等しい4個の
くさび状のセグメントに分割された形状となっているこ
とを示している。換言すれば丸断面の外周においてほぼ
等しい間隔を置いて繊維表面より繊維内部方向にくさび
状に易溶解性成分を4個配置した形状であるこ七を示し
ている。
これらの複合繊維より易溶解性成分をほぼ選択的に溶解
除去することにより第1図、第2図の如くの分割型複合
繊維からは難溶解性成分で形成される分割繊維とするこ
とが可能であり、第3図の如くの分割型複合繊維からは
難溶解性成分で形成さハる表面に長手方向に連続した溝
がある繊維とすることが可能である。
本発明の複合繊維は良好な分割糸とするために易溶解性
成分により難溶解性成分が複数に分割された横断面とす
ることが好ましく、また良好なる表面に溝のある繊維と
するために難溶解性成分により易溶解性成分が複数に分
割された横断面とすることが好ましい。
良好な分割糸とすることあるいは良好な表面に溝のある
繊維とするために複合繊維における易溶解性成分と難溶
解性成分の重量比は5:95〜40:60 とすること
が好、ましぐ、7:93〜3oニアoとすることがより
好ましい。
かかる複合繊維において本発明では難溶解性成分に80
モル係以上がエチレンテレフタレートであるポリエステ
ルを用い、易溶解性成分にAモルチ#ヨが金属スルホネ
ート含有エステル単位からなるポリエステル°に数平均
分子量がa、ooo以上のポリアルキレングリコール類
ヲB重量%添加した下記(1)、(2)式を満足する成
分を用いることを特徴とするものである。
A≧−0,6B +3  ・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・(1)0.25B+2.75≧A≧
0.05B・・・・・・・・・・・(2)難溶解性成分
は80モモル係上がエチレンテレフタレートであるポリ
エステルである必要があり、90モル係以上であること
が好ましい。
エチレンテレフタノー1)位がsoモルチヨり少なくな
ると、ポリエチレンテレフタレートで形成さむる繊維の
特徴たとえば高ヤング率、高強力、高融点などの良好な
る特性がそこなわれる欠点が顕著となる。この難溶解性
成分は易溶解性成分を溶解除去した後、織編物を実質的
に構成するものである。本発明はR終曲には、ポリエチ
レンテレフタレートで構成さする織編物を意図するもの
でるる。
易溶解性成分としては、Aモル%が金属スルホネート含
有エステル単位からなるポリエステルに数平均分子量が
8,000以上のポリアルキレングリコール類を添加し
たく、のを用いなければならない。難溶解性成分と同様
の基本ポリマ構成とすることが延伸性を近似させること
が可能で好ましい。このため、ポリエステルの中でも7
0モル係以上がエチレンテレフタレートでろるポリエス
テルとすることが好tL<、80モモル%上がエチレン
テレフタレートであるポリエステルとすることがより好
ましく適用できる。
本発明の易溶解性成分のポリエステルに共重合する金属
スルホネート含有エステル単位とは−X−Z−Y−なる
構成単位を含有するもので03M あって−Z−は2価のアリレン基の金属スルホSo、M ネート塩かまたは−X−が少なくとも5つの原子によっ
て−SOロl基より離ざtするような性質の2価のアル
キレフ基の金属スルホイート広であり、また−X−は−
〇−c−1 − o −(cH2)nr 0(CH2)n′Jm −
o−およびC[0(CH2)n:1m  O−よりなる
群より○ 選ばれる2価の基であり、また−Yは−X−と同じもの
かまたは水素である。金属スルボネートはポリエステル
を形成する酸成分の一つの水素を置換し、導入したもの
であることが好プし含有エステル単位の中でもアルカリ
水溶液にむらなく安定して溶解することができ、紡糸性
も良好なエチレン5−ソジュームスルオイノフタレート
が好ましい。
易溶解性成分に添加するポリアルキレングリコール類と
はポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール
、ポリエチレングリコール、エチレンクリコールトフチ
レンクリコールの共重合に、  ビスフエ、ノールA−
エチレンオキサイド付加物の重合体などが挙げられるが
アルカリ水溶液への溶解性が急激に増大しはじめる数平
均分子量が8,000以上のポリアルキレングリコール
類である必要があり、10,000以上が好ましい。ポ
リアルキレングリコール類の中でく)アルカリ水溶液に
安定した大きな溶解性に寄与できる式HO(CH2) 
q OHを有するポリメチレングリコール(ただしqは
2〜10の整数)を構成単位とするポリアルキレングリ
コール類が好ましく、とりわけポリエチレングリコール
類が好ましい。なお数平均分子量は主鎖部分のみの分子
量で表わすものである。
易溶解性成分のアルカリ水溶液への溶解性の必要レベル
は本発明者らが既に特公昭60−7725号公報にて説
明したよう((エチレンテレフタレートにエチレン5−
ソジュームスノ吋イノフタレートを3七ルチ共重合させ
たレベル以上であることが必要である。以下に更に説明
をする。難溶解性成分にポリエチレンテレフタレートを
用い、第1図の如き断面の分割型複合綿;維の易溶解性
成分の複合比率を25MM%とし、易溶解性成分にはエ
チレン5−ソジュームスルホイノフタレートの量を表1
の如く変化させたエチレンテレフタレートとの共重合体
を用い、分割型複合繊維の分割が完了するまでアルカリ
水溶液処理を行なった。その際の減量率は表1の如くで
あった。
複合繊維において設定した易溶解性成分の量(ここでは
25重量%)にできるだけ近い減量率で分割が完結する
ことが良いことは明らかである。すなわち設定した量よ
り多量の減量でないと分割が完結しないことは■難溶解
性成分の損傷を太きくして強伸度低下を大きくすること
、■溶解除去の時間が長くなること、■織編物でアルカ
リ水溶液処理する場合は分割後の織編物組織がルーズに
なり外力により組織が変形し易くなること及び織編物組
織の密度の高いものが得にくいなどの欠点が発生するこ
とを意味する。
し、たがって、表1の結果から、エチレン5−ソシュー
ムスルホイソフタレートM カ5モル係より少なくする
と急激に分割完結時の減量率が大きくなることは明らか
なので、分割型複合繊維の易溶解性成分のエチレン5〜
ソジユームスルホインフタレート量は3モル%以上が必
要であることが求められた。
表       1 アルカリ水溶液への溶解性は金属スルホネートのモル数
で決定されるので、易溶解性成分は金属スルホネート含
有エステル単位が3モルチ以上エチレンテレフタレート
に共重合されたポリエステルに相当する溶解性を所持す
る必要がある。本発明ではこの特性を付与するために(
1)式すなわちA≧−0,6B+3  を満足させるも
のである。(1)式を満足する範囲は第4図において直
線■およびその上側となる。更に大きな溶解性を所持さ
せるためにはA≧−0,6B+5.5  とすることが
好ましい。
複合繊維を製糸、高次工程で通常のポリエステ°ルマル
チフィラメント糸茶と同様に毛羽、糸切れなどのトラブ
ルがなく安定して取扱うには前述したように強度レベル
は3.5 S’/d以上であることが必要であり、5.
8976以上であることが好ましい。ただし、とtらの
強度レベルは伸度を30%とした場合の値である。この
観点より金属スルホネート含有エステル単位のモルヂf
lAとポリアルキレングリコール類の重J1%Bの関係
は0.25B+2.75≧A である必要があり、0.
25 B +2.5≧Aであることが好ましい。0.2
5B+2.75≧A を満足する範囲は第4図において
直線■およびその下側となる。
また易溶解性成分中におけるポリアルキレングリコール
類に対して金属スルホネート含有エステル単位の量が少
なすぎると易溶解性成分をアルカリ水溶液にて溶解除去
する際の溶解むらが大きい欠点がありA≧0.05Bと
する必要があり、好ましくはA≧0.1B である。A
≧0.05Bを満足する範囲は第4図において直線■お
よびその上側になる。
易溶解性成分におけるポリアルキレングリコール類の添
加量は多すぎると耐熱性が低下して安定した紡糸が困難
となるので添加量は8重量%未満が好ましく、5重量%
未満がより好ましい。
本発明の如き複合繊維は先に本発明者らが特開昭55−
80512号公報、特開昭55−931)N9号公報な
どで説明した方法を適宜適用することで製造できる。
〔発明の効果〕
本発明の複合繊維は易溶解性成分のポリマ組成を特定化
することに最大の特徴があり、このために次のような効
果を発揮することができる。
(1)本発明の目的とする強度レベルが充分に大きく、
溶解除去処理の際の溶解性が大きくかつ溶解むらがない
特性を複合繊維に付与できる。
(2)  易溶解性成分の固有粘度レベルによって複合
繊維の強度がほとんど影響されない。
このために易溶解性成分を重合工程にて製造しチップ化
する際には均斉な形状のチップとするのに必要なレベル
に固有粘度を設定することができる。しかも易溶解性成
分の固有粘度レベルの下限はポリアルキレングリコール
添加により低下できるので易溶解性成分の固有粘度とし
ての取り得る巾も拡大できる。
(3)  易溶解性成分により難溶、解性成分を分割し
た分割型複合繊維からは良好な分割糸とすることが可能
であり、極細繊度の分割糸とすることやインターレース
技術などと組合せて無撚、無糊製織用原糸とすることも
できる。
(4)B溶解性成分により易溶解性成分を分割した分割
型複合繊維からは良好なる表面に溝のある繊維とするこ
とが可能であり、ンルキー織編用に適用できる。
以下本発明を実施例にて詳細に説明する。ただし本発明
中における固有粘度とは25℃オルンクロロフェノール
溶液での極限粘度である。
実施ρす1 難溶解性成分に固有粘度0.64のポリエチレンテレフ
タレートを用い、易溶解性成分には固有粘度0.6 a
 cr)エチレン5−メジュームスルホインフタレート
/エチレンテレフタレート(,2,0モル%798.0
モル%)共i合ポリエステルに表2に示す数平均分子量
の異なるポリエチレングリコールを4.0重量%添加し
たものを使用して複合比を75/25として第1図に示
す如くの分割型複合繊維を製糸した。
1ず紡糸温度290℃、μ糸速Iu1200 m/mi
nで紡糸し、90℃の加熱ローラと130℃の加熱ロー
ラとの間で600 m/minで延伸し75デニール2
4フイラメントの延伸糸とした。ただし延伸糸の伸度は
30±2%以内に設定した。
延伸糸を28ゲージノングルジヤージに編成し、98℃
の3%水酸化ナト・リウム水溶液でアルカリ水溶液処理
し分割完結時の減量率を求めた。
表2に示したようにポリエチレングリコールの数平均分
子量が8,000υ上でアルカリ水溶液への溶解性が急
増し、10,000以上でほぼ安定した溶解性を示す。
なおアルカリ水溶液処理で25%減量したサンプルを9
8℃の5%Owfのマラカイトグリーン水溶液で染色し
溶解むら検査をしたところ、いずtのサンプルも染色不
均一性はなかった。
(以下余白) 表       2 実施例2 易溶解性成分に固有粘度0.65のエチレン5−メジュ
ームスルホイソフタレート/エチレンテレフタレート(
Aモル%7(1oO−A)モル%)共重合ポリエステル
に数平均分子量が20,000のポリエチレングリコー
ルを8重量%添加したものを使用し実施例1に準じて製
糸、編成、アルカリ水溶液処理、溶解むら検査を行ない
表5に示す結果を得た。
サンプル屈5〜10のアルカリ水溶液への溶解性の点よ
りA≧−0,6B+3  でろることが必要であり、A
≧−0,6B + 3.5  が好ましいことが判る。
サンプル&7及び1)〜15の複合繊維の強度の点より
0.25B+2.75≧A であることが必要であり、
0.25B+2.5≧Aが好ましいことが判る。
サンプルA 5〜15.18.21が溶解むらの点で全
く問題ないのに対し、サンプル嵐17.20が若干スジ
ムラがあり、サンプル屈16.19は染スジムラが著し
くこの点よりA≧0.05Bが必要で、A≧0.10B
が好ましいことが判る。
なおサンプル&22は易溶解性成分の耐熱性が小さく、
3日以上の連続紡糸は困難であった。
サンプル1519〜21は1週間の連続紡糸が可能であ
り、他のサンプルは10日以上の連続紡糸が可能であっ
た。
(り下余白) 表       6 実施fクリ 3 ’% 施fi1)のサンプルJi 4のポリマ組合せに
て第3図に示す分割型摺合綿;維を、実施例1に準じて
製糸、編成、アルカリ水溶液処理、溶解むら検査を行な
った。
複合線維の緯度は4.5 !7/d″′Cあり、アルカ
リ水溶液にて25%減量した際には溶解むらはなく、2
9条減量により易溶解性成分の全てを溶解除去できた。
この断面は第5図の易溶解性成分を除去した形状にほぼ
等しくツルキーな光沢とドライタッチが良好であった。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明の複合繊維の代表的な横断面形状を
示すものであり、第4図は複合繊維を構成する易溶解性
成分におけるポリアルキレングリコール量と金属スルホ
ネート量の適正範囲を説明するだめのグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)アルカリ水溶液に対する溶解性の異なる少なくと
    も2種の成分からなる複合繊維であつて、易溶解性成分
    がそのAモル%が金属スルホネート含有エステル単位か
    らなるポリエステルに数平均分子量が8,000以上の
    ポリアルキレングリコール類をB重量%添加し、かつA
    、Bが下記(1)、(2)式を満足するポリエステルで
    あつて、該成分が複合繊維の表面の少なくとも一部を形
    成し、また難溶解性成分が80モル%以上がエチレンテ
    レフタレートであるポリエステルであることを特徴とす
    るポリエステル複合繊維。 A≧−0.6B+3・・・・・・・・・・・・(1)0
    .25B+2.75≧A≧0.05B・・・(2)(2
    )易溶解性成分のポリエステルの70モル%以上がエチ
    レンテレフタレートである特許請求の範囲第(1)項記
    載のポリエステル複合繊維。 (3)易溶解性成分により難溶解性成分が複数に分割さ
    れた横断面を有する特許請求の範囲第(1)項または第
    (2)項記載のポリエステル複合繊維。 (4)難溶解性成分により易溶解性成分が複数に分割さ
    れた横断面を有する特許請求の範囲第(1)項または第
    (2)項記載のポリエステル複合繊維。
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