JPS6272680A - ラニチジン又はその酸付加塩の製造方法 - Google Patents

ラニチジン又はその酸付加塩の製造方法

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JPS6272680A
JPS6272680A JP61224067A JP22406786A JPS6272680A JP S6272680 A JPS6272680 A JP S6272680A JP 61224067 A JP61224067 A JP 61224067A JP 22406786 A JP22406786 A JP 22406786A JP S6272680 A JPS6272680 A JP S6272680A
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    • C07D307/42Singly bound oxygen atoms
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 皮果上傅剋朋公団 本発明はラニチジン又はその酸付加塩の製造方法に関し
、また、本発明はラニチジンを製造するための中間体及
びかかる中間体を製造するための中間体に関する。
従来■狭止 ラニチジンは、体系的命名法では、N−(2−〔〔(5
−((ジメチルアミノ)メチル)−2−フラニル〕メチ
ル〕千オ〕エチル) −N’−メチル−2−ニトロ−1
,1−エテンジアミンと呼ばれ、次の構造式(1) を有する既知の化合物である。この化合物は、選択的な
ヒスタミンH2拮抗剤として強力な作用を有し、特に、
胃潰瘍及び十二指腸潰瘍に対する重要な薬剤として知ら
れている。
かかるラニチジンに関する最初の文献は英国特許第1.
565,966号明細書であって、これはまた、ラニチ
ジン及び関連化合物の多数の製造方法について記載して
いる。それらは、容易に人手し得る原料から一連の工程
と煩瑣な精製方法を必要とし、しかも収率が低い。
従って、その後、ラニチジンの製造について、幾つかの
改善された方法が提案されている。これらのなかで特に
重要なものについて、以下に説明する。
米国特許第4,497,961号明細書は、式(A)で
表わされるチオールを式(B) (式中、Lは脱離基であり、好ましくはハロゲンである
。) で表わされるアルキル化剤と反応させる方法を記載して
いる。この方法において、上記チオールに基づく収率は
20〜30%程度とみられ、従って、容易に入手し得る
フラン誘導体に基づ(収率は非常に低いものとみられる
米国特許第4.440.938号明細書は、前記チオー
ル(A)と式(C) で表わされるアジリジン化合物(エチレンイミン化合物
)との反応によるラニチジンの製造方法を記載しており
、また、英国特許第2.075.980号明細書も、前
記(A)と(C)との反応によってラニチジンを製造す
る方法や、或いは(A)と(C)とにおいてメチル基が
結合している窒素原子が他の異なる基で置換されている
類似の化合物を反応させることによって、関連化合物を
製造する方法を記載している。この英国特許によれば、
上記反応による収率は高く、ラニチジン製造の上記最終
反応工程における収率は、通常、80%以上であるとさ
れている。
しかし、上記二つの出発物質がかなりによい収率にて得
ることができるとされているとしても、上記方法は、ア
ジリジン化合物(C)を用いるので、工業的な方法とし
ては不適当である。アジリジン類は、一般に、低濃度で
あっても突然変異的に発癌的に作用する極めて有毒であ
り、且つ、非常に活性な物質である。工業的にかかる物
質を製造し、使用することは、非常に危険であり、費用
のかかる安全対策や管理対策を必要とする。
また、ヨーロッパ特許明細古筆55,62681号によ
って、化学構造(D) (式中、Rは01〜C8のアルキル基である。)を有す
る化合物を高温にて大過剰のニトロメタンと反応させる
ことによるラニチジンの製造が既に知られている。この
方法は、チオールの生成が少ない点で有利であるとされ
ているが、明細書の実施例によれば、収率は低く、精々
20%である。
更に、ニトロメタンの使用は、かかる条件の下では爆発
のおそれがあるので、上記の方法は、工業的な方法とし
ては適当ではない。
ヨーロッパ特許明細古筆59.082 AI号には、式
を有する1−((5−((ジメチルアミノ)メチル〕−
2−フラニルメチル〕チオ)−N−メチル−2−二トロ
エタンアミンをアジリジンと反応させることによるラニ
チジンの製造が記載されている。明細書の実施例によれ
ば、この方法による収率は、35〜45%の範囲である
が、しかし、極めて有毒で発癌性のアジリジンを使用す
るので、この方法は、工業的に採用するには不適当であ
る。
更に、ヨーロッパ特許明細古筆64,869^1号には
、5−〔(ジメチルアミノ)メチルツー2−フランメタ
ノールと下記式(F) を有するジスルフィドとからのラニチジンの製造が記載
されている。この方法による利点は、低廉で且つ容易に
入手し得る出発物質を用゛いる点にあるとされており、
事実、シスタミンから誘導される上記構造式(F)を有
するジスルフィドは、純度の高い結晶として容易に単離
することができる。
しかしながら、この利点は、上記方法による収率が極め
て低いことによって、完全に消し去られる。
即ち、上記ヨーロッパ特許明細書における実施例1の最
終工程においては、3%(フラン誘導体に基づく。)の
収率にて固体物質を得、実施例2では12%の収率にて
油状物質を得ている。
以上に述べた方法においては、出発物質として2−置換
−5−〔(ジメチルアミノ)メチル〕フランが用いられ
ており、その後の反応によってニトロメチレン基が結合
されている分子の一部が完成されるものである。しかし
、米国特許第4.399,294号明細書には、式(G
)で表わされるアルデヒドをジメチルアミン及びMeJ
CH2−基を導入するための還元的アルキル化を行ない
得るアルキル化剤によって処理することによるラニチジ
ンの製造が記載されている。しかし、上記アルデヒド(
G)は、複雑な反応工程を経て、構造式(H) をもつ2−〔(アミノエチル)チオールコメチルフラン
から誘導されるものである。この方法による利点がいず
れにあるかは上記明細書に説明されていないが、いずれ
にしても、実施例から判断して、最終工程における収率
が非常に低く、しかも、出発物質である上記アルデヒド
は、化合物(H)からアミノ基をフタルイミド基によっ
て保護しつつ、5工程を経て製造される。従って、上記
方法は、商業的規模でラニチジンを製造するための方法
としては不適当である。
1浬μす【夫しようとする問題点 それ故に、容易に入手し得る出発物質から技術的に簡単
な反応工程にて高い収率で且つ高い純度で、しかも複雑
な精製工程を要せずして、ラニチジンを製造することが
できる工業的に採用し得る方法が強く要請されている。
本発明は、かかる要請に応えるラニチジンの製造方法を
提供することを目的とする。
u■胤光腿失t、a亙汝■王役 本発明の方法による前記式(1)で表わされるラニチジ
ン又はその酸付加塩の製造方法は、式(V) で表わされるN−(2−(((5−(ヒドロキシメチル
)−2−フラニル〕メチル〕千オ〕エチル〕−N’−メ
チル−2−ニトロ−1,1−エテンジアミンを有機溶剤
中、例えば、ジメチルホルムアミド中にてジメチルアミ
ンと一般式(Vl)(式中、Halは臭素又は塩素を示
し。)で表わされるN、N−(ジメチルアミノ)トリフ
ェニルホスホニウムハライドと反応させてラニチジンを
得、その後、ラニチジンを必要に応じてその酸付加塩に
変換することを特徴とする。
本発明による方法は、以下の反応スキームAに示される
。この反応スキームはまた、本発明の方法において必要
とされる中間体であって、従来、知られていない新規化
合物(IV)及び(V)の製造をも示す。
出発物質である5−(((2−アミノエチル)千オ〕メ
チル〕−2−フランメタノール(■)は、米国特許第4
.233.302号明細書によって既に知られており、
そこでは、この化合物は、2−((5−(ヒドロキシメ
チル)−2−フラニルメチル〕千オ〕エタンアミンと呼
ばれている。この化合物は、従来、ラニチジンの製造の
ために用いられたことがなく、物理的なデータは知られ
ていない。
上記米国特許明細書中の実施例4Dによれば、上記化合
物は、フルフリルメルカプタンから4工程を経て低い収
率(21%)にて製造される。しかし、下記の反応スキ
ームBに示すように、今や、その化合物が、異なる方法
によって、商業的に入手し得る5−〔(ジメチルアミノ
)メチル〕−2−フランメタノールから高い収率(81
%)にて得ることができることが見いだされた。
(x’= cl、 Br、  工) スキームB 化合物(ff)と商業的に入手し得る1、1−ビス(メ
チルチオ)−2−二トロエチレン(Illa)との反応
は、有機溶剤中、好ましくは、低級脂肪族アルコール若
しくはアセトニトリルのような他の低沸点極性有機溶剤
中にて行なわれ、この反応によって化合物(IV)が7
0〜80%の収率にて得られる。この反応は、好ましく
は、室温から用いる有a溶剤の沸点の間の温度で行なわ
れる。
この後の化合物(IV)とンチルアミンとの反応は、例
えば、低級アルコールやニトリル等のような有機溶剤中
にて穏やかな温度条件下、好ましくは0〜100℃の温
度にて進行する。特に、エタノール、メタノール及びア
セトニトリルが好適であることが見いだされた。化合物
(V)は高収率(90%以上)にて得られる。この方法
は、工業的な方法として好適である。
驚くべきことには、化合物(V)は、本発明に従って、
比較的穏やかな条件(約90℃)下に有機溶剤(例えば
、ジメチルホルムアミド)中にて、N、N−(ジメチル
アミノ)トリフェニルホスホニウム塩とジメチルアミン
とで処理することによって、50〜70%の高収率にて
ラニチジン(I)に変換されることが見いだされた。本
発明の方法によれば、ラニチジンは、高い純度にて遊離
の塩基として得ることができ、また、所望な場合には、
ラニチジンは、酸によって塩酸塩のような塩に変換され
る。
本発明の反応において用いられる試薬又は反応物(VI
)は、トリフェニルホスフィンを例えばジメチルホルム
アミドのような有機溶剤に溶解した後、これに塩素又は
より好ましくは臭素を加え、最後にジメチルアミンを過
剰量加えることによって、その場で(in 5itu)
、又は貯蔵し得る溶液として調製することができる。
先行する反応工程と同様に、反応工程(iii )も工
業的製造に適し、そして全反応工程は、化合物(ff)
に基づいて、約50%の全収率にてラニチジンを製造す
ることを可能とする。
従来、ジメチルアミノトリフェニルホスホニウム塩とジ
メチルアミンとを用いて、穏やかな加熱によってアルコ
ール類をジメチルアミノ化合物に変換することは知られ
ていないので、以上に述べたように、中間体(V)を穏
やかな反応条件下に高い収率にてラニチジン(+)に変
換し得ることは、非常に驚くべきことである。
また、反応において、中間体がその水酸基においてのみ
反応し、予期される如くに、多数の活性な基を有する分
子の他の側鎖において反応しないことも、驚くべきこと
である。
本発明の方法における特に有利な点は、用いるすべての
出発物質が低度であり、それらが最終化合物の一部を形
成しない限りは、それらが容易に再生されることである
(例えば、トリフェニルホスフィン)。
本発明は、更に、本発明の方法のための出発物質、即ち
、構造式(V)で表わされる化合物、N−(2−(((
5−(ヒドロキシメチル)−2−フラニル〕メチル〕チ
オ〕エチル〕−N゛−メチル−2−二トロー1,1−エ
テンジアミンに関する。
この化合物は、新規な化合物である。
更にまた、本発明は、構造式(IV) で表わされる新規化合物、N−(2−(((5−(ヒド
ロキシメチル)−2−フラニル〕メチル〕チオ〕エチル
〕−1−メチルチオ−2−ニトロエテンアミンに関し、
この化合物は、化合物(V)のための出発物質をなす。
1里見肱困 本発明の方法によれば、以上のように、前記式(V)で
表わされるN−(2−CC(5−(ヒドロキシメチル)
−2−フラニル〕メチル〕千オ〕エチル)−N’−メチ
ル−2−二トロー1.1〜エテンジアミンを例えばジメ
チルホルムアミドのような有機溶剤中にてジメチルアミ
ン及び弐(Vl)で表わされるN、N−(ジメチルアミ
ン)トリフェニルホスホニウムハライドと反応させるこ
とによって、ラニチジンを製造することができる。
上記出発物質(V)は、既に知られており、且つ、容易
に入手し得る物質から短い反応工程にて高収率で得るこ
とができる。従って、本発明の方法によれば、容易に入
手し得る原料物質から工業的に簡単な反応工程にてラニ
チジンの全合成を行なうことができ、しかも、複雑な精
製工程の必要なしに、高純度のラニチジンを高収率で製
造することができる。ラニチジンは、必要に応してその
酸付加塩に変換される。
更に、本発明によれば、本発明の方法に従ってラニチジ
ンを製造するための出発物質であって、新規化合物であ
る前記式(V)で表わされるN−C2−C((5−(ヒ
ドロキシメチル)−2−フラニル〕メチル〕チオ〕エチ
ル〕−N゛−メチル−2−ニトロ−1,1−エテンジア
ミンと、この化合物(V)を製造するための出発物質で
あって、新規化合物である前記式(IV)で表わされる
N−C1−(((5−(ヒドロキシメチル)−2−フラ
ニル〕メチル〕チオ〕エチル〕−1−メチルチオ−2−
ニトロエテンアミンが提供される。
実施例 以下に本発明の方法を実施例8〜10に基づいてより詳
細に説明する。実施例1〜7は、出発物質及び中間体の
製造を説明するものである。
実施例1 製造 臭化メチル(38g、400mmol)のアセトン(1
00ml)溶液を5−〔(ジメチルアミノ)メチルツー
2−フランメタノール(52,2g、336mmo+)
のアセトン(300m1)溶液に30分を要して20〜
30℃の温度で滴下した。その後、25℃で更に1時間
反応させた後、生成した結晶を濾別し、アセトンにて洗
浄した。60°Cで乾燥して、標記化合物(a)81.
4gを白色結晶として得た(収率97%)。融点151
〜.153°C0元素分析(CqH+JrNOzとして
)計算値 C43,21,H6,45,Br 31.9
5. N 5.60測定値 C43,11,H6,45
,Br 32.00. N 5.46X5−(ヒドロキ
シメチル) −N、N、N−1−ツメチル−2−フラン
メタンアミニウムプロミド(a)(100,0g、40
0mmol) 、システアミン(cys team i
 ne 、β−メルカプトエチルアミン)塩酸塩(48
,0g 、 420mmol)及び85%水酸化カリウ
ム粉末(52,8g、800mmol)を1−ブタノー
ル/トルエン(ン昆合上ヒ1 : 1)  (6001
111)に懸濁させ、窒素下に18時間還流加熱した。
25℃に冷却後、慈濁液を(1)水(160m1)、(
2)25%塩化ナトリウム水溶液(160m1)にて洗
浄した。有機相を水流ポンプを用いて蒸発させ、その後
、残渣をメタノール(150ml)に溶解させ、次いで
、シュウ酸二水和物(50,4g、400mmol)の
メタノール(600ml)溶液に室温で溶解させた。生
成した結晶を濾別し、メタノールで洗浄し、乾燥して、
化合物(II)のシュウ酸塩をやや黄色がかった白色の
結晶性生成物として収量91.5g(収率83%)で得
た。純度(HLPC)95%、融点137〜138℃(
分解)。
メタノールから再結晶して、融点140〜141℃の精
製品を得た。
元素分析(C,。11.sNO,sとして)計算値 C
43,31,H5,45,N 5.05. S 11.
57測定値 C43,21,H5,42,N 5.08
. S 11.65χ標記化合物(■)の遊離塩基とし
ての単離上記(If)のシュウ酸塩(55,4g、20
0n+mol)を水(350m1)と1−ブタノール/
トルエン(混合比1/1)(250ml)に加え、これ
に粒状水酸化カリウム(30g、450mmol)を加
えた。生成した相を分離させ、水性相を1−ブタノール
/トルエン(混合比1/ 1)  (250m1)にて
抽出した。有機相を合体し、水流ポンプにて蒸発させ、
これによって化合物(■)37.4gを薄いレモン色の
油状物として得た。
実施例2 化合物(II)  (37,4g、200mmol)の
アセトニトリル(60ml)溶液を還流下に60分を要
して、1.1−ビス(メチルJ・オ)−2−ニトロエテ
ン(I[Ia)(33”   200mmol)のアセ
トニトリル(30(’   溶液に滴下した。4時間還
流した後、18°’mlを留去した。室温で一晩攪拌し
、その後、水浴上で2時間隔1’t L、次いで、濾過
し、アセトニトリルで洗浄し、乾燥して、標記化合物(
TV)  46.2g (収率76%)をレモン色の粉
末として得た。融点97〜100℃。
元素分析(C,、II、 6N204S2として)計算
値 C43,40,H5,30,N 9.21. S 
21.07測定値 C43,66、H5,41,N 9
.39. S 21.03χこの生成物の’l(NMR
スペクトルは、帰属される構造と合致した。
実施例3 5− (ヒドロキシメチル)  −N、N、N−)サメ
チル−2−フランメタンアミニウムプロミド(a)(2
5,0g、  100mmol) 、システアミン塩酸
塩(12,0g、105mmol)及び85%水酸化カ
リウム粉末(13,2g、 100mmol)を1−ブ
タノール/トルエン(混合比1:l)(150ml)に
懸濁させ、窒素下に18時間還流加熱した。25°Cに
冷却した後、懸濁液を(1)水(40ml)、(2)2
5%塩化ナトリウム水溶液(40ml)にて洗浄した。
有機相を水流ポンプを用いて蒸発させて、粗製の化合物
(II)18.5gを得た。これをアセトニトリル(6
0ml)に溶解して、1.1−ビス(メチルチオ)−2
−ニトロエテン(IIIa)(16,5g、  100
mmol)のアセトニトリル(150ml)溶液に還流
下に90分を要して滴下した。
更に、窒素下に5時間還流し、室温で一晩攪拌し、水浴
中で4時間冷却し、濾過し、アセトニトリルで洗浄し、
乾燥して、標記化合物(IV)19.6g(化合物(a
)に基づく収率65%)をレモン色の粉末として得た。
融点97〜100℃。
実施例4 ナトリウム(9,20g1400mmol)をエタノー
ル(300m1)に溶解した。冷却した後、これにシス
テアミン塩酸塩(22,8g、 200mmol)を加
えた後、混合物を窒素下に1時間攪拌した。
5−(ヒドロキシメチル) −N、N、N−)サメチル
−2−フランメタンアミニウムプロミド(a)(50,
0g、200mmol)を加えて、窒素下に20時間還
流した。150m1に蒸発濃縮した後、沈殿した塩を2
0℃で濾別した。濾液を1,1−ビス(メチルチオ)−
2−ニトロエテン(I[[a)  (32,2g、19
5mmol)のエタノール(32On+1)溶液に還流
下に2時間を要して滴下した。更に3時間還流した後、
反応混合物を室温で一晩攪拌し、0℃で1時間攪拌した
。濾過し、エタノールで洗浄し、乾燥して、標記化合物
(IV) 27.7 g (化合物(a)に基づく収率
46%)を得た。融点96〜98℃。
実施例5 装造 N−(2−(((5−(ヒドロキシメチル)−2−フラ
ニル〕メチル〕チオ]エチル〕−1〜メチルチオ−2〜
ニトロエテンアミン(IV)  (39゜5 g、  
130++mol)を33%のメチルアミンのエタノー
ル(190ml)溶液に加え、室温で20時間攪拌した
。約60m1に蒸発濃縮後、テトラヒドロフラン(40
0m1)を加えた。室温で一晩攪拌した後、濾過し、テ
トラヒドロフランで洗浄し、乾燥して、表記化合物(V
)34.6g (収率93%)を白色粉末として得た。
融点105.5〜108℃。
元素分析(C111117N:+045として)計算値
 C45,98,H5,97,N 14.62. S 
11.16測定値 C45,95,H6,02,N 1
4.72. S 11.20χこの生成物の’HNMR
及び13CNMRスペクトルは、帰属される構造と合致
した。
実施例6 製造(化合物(II)から化合物(IV)の精製なしに
て) 5−[((2−アミノエチル)チオ〕メチル〕−2−フ
ランメタノール(It)  (9,35g、 50mm
o I )のエタノール(30ml)溶液を1.1−ビ
ス(メチルチオ)−2−ニトロエテン(I[Ia)  
(8゜25 g 、 50mmol)のエタノール(1
50ml)溶液に窒素下、還流下に45分を要して加え
た。更に7時間還流した後、33%メチルアミンのメタ
ノール(40ml)溶液を加え、この後、反応混合物を
室温で一晩攪拌した。蒸発させた後、生成した油状物質
にテトラヒドロフラン(100ml)を加え、室温で2
4時間攪拌し、テトラヒドロフランで洗浄し、乾燥して
、標記化合物(V)9.80g(化合物(■)に基づく
収率68%)を得た。
融点98〜104℃。HPLCによる生成物の純度は9
5%であった。
実施例7 製造 5−(((2−アミノエチル)チオ〕メチル〕−2−フ
ランメタノール(II)  (2,8g、15mmo 
I )と1−メチルチオ−1−メチルアミノ−2−ニト
ロエテン(Ill b)  (2,2g、 15mmo
l)をエタノール(25ml)中において、窒素下に4
時間還流加熱した。10m1に蒸発濃縮し、テトラヒド
ロフラン(35ml)を加えた後、種晶を加え、0℃に
冷却した。濾過し、テトラヒド−ロフランで洗浄し、乾
燥して、標記化合物(V) 1.7g (収率37%)
を白色生成物として得た。融点101〜105℃。
生光里員よ土方迭 実施例8 製造) 臭素(13,9g、87mmol)をトリフェニルホス
フィン(23,6g、 90mmol)のジメチルホル
ムアミド(65ml)溶液に冷却しつつ、50分を要し
て加えた。得られた懸濁液に冷却下に20〜30℃の温
度でジメチルアミン(13,0g、290 ml)を3
0分を要して加えた。得られた溶液にN−(2−(((
5−(ヒドロキシメチル)−2−フラニル)メチル〕チ
オ〕エチル) −N’−メチル−2−ニトロ−1,1−
エテンジアミン(■)(8,61g、30mmol)を
加え、反応混合物を密閉容器中にて90℃の温度で24
時間加熱した。
冷却後、反応混合物を水流ポンプにて蒸発させ、1−ブ
タノール/トルエン(混合比1:1)(100ml)、
12%塩化ナトリウム水溶液(100ml)及び濃塩酸
(約0.2m1)を加えてpHを3.5とした。この後
、水性相を1−ブタノール/トルエン(混合比1 : 
1)  (100m1)で洗浄し、次いで、室温で活性
炭にて処理した。濾液に1−ブタノール/トルエン(混
合比1 : 1)  (100m1)を加え、IIN水
酸化ナトリウム水溶液(約2.6m1)にてpl+を9
.0に調整した。水性相を再び1−ブタノール/トルエ
ン(混合比1:1)で洗浄した。有機相は12%塩化ナ
トリウム水溶液(100ml)で洗浄した。有機性の抽
出物を合体し、水流ポンプにて蒸発させた後、2−プロ
パツールに溶解させた。得られた溶液をシリカゲルの層
(15g)を通して濾過し、上記濾過層を2−プロパツ
ールでリンスした。濾液を110m1に蒸発濃縮し、8
N塩酸(約3.0m1)を加えて、pHを4.0にした
。混合物を室温で一晩攪拌し、その後、水浴中で1時間
攪拌した。生成した結晶を濾別し、2−プロパツールで
洗浄した。これを乾燥して、ラニチジン塩酸塩7.02
g(収率67%)をベージュ色の生成物として得た。融
点135〜139℃(分解)。
元素分析(CI 31121CIN403Sとして)計
算値 C44,50,II 6.61. CI 10.
11. N 15.97゜S 9.14 測定値 C44,26,116,67、CI 10.2
6. N 16.00゜S9.13χ ジメチルホルムアミド/酢酸エチルから再結晶した生成
物は、137〜138℃(分解)で融解した。
また、’HNMR及びrRスペクトルは、生成物が標品
ラニチジン塩酸塩と同一であることを示した。
実施例9 1三元区/髪敢1 実施例8において、臭素(13,9g、87mmol)
に代えて、塩素(6,2g 187 mmol)を用い
た以外は、実施例8と同じ方法にてラニチジン塩酸塩を
得た(収率48%)。
実施例10 トリフェニルホスフィン(78,6g、300mmo 
l )をジメチルホルムアミド(300ml)に溶解さ
せ、これに臭素(47,0g、294mmo+)を10
〜14℃の温度で40分を要して加えた。得られた懸濁
液にジメチルアミン(67g、1.5mol)を20〜
30″Cの温度で30分を要して加えた。かくして得ら
れた化合物(Vl)  (0,63mmol/ g )
の溶液を次の工程にそのまま用いた。
N−(2−[((5−(ヒドロキシメチル)−2−フラ
ニル]メチル〕チオ〕エチル〕−N゛−メチル−2−二
トローLl−エテンジアミン(V)(8,61g、30
mmol)を上記化合物(VT)  (98,0g、6
0酩o1)の溶液と共にオートクレーブ中で90℃の温
度で20時間加熱した。反応混合物を水流ポンプにて蒸
発させた後、1−ブタノール/トルエン(混合比1 :
 1)  (100ml) 、12%塩化ナトリウム水
溶液(100ml)及び濃塩酸(0,5m1)を加えて
pHを4.0にした。撹拌した後、生成した相を分離さ
せ、水性相を1−ブタノール/トルエン(混合比1 :
 1)(2X100ml)で洗浄した。水性相にニーブ
タノール/トルエン(混合比1 : 1)  (100
m1)を加え、次いで、9N水酸化ナトリウム水溶液(
4ml)を加えてpHを9.7に調整した。水性相を1
−ブタノール/トルエン(混合比1 : 1)  (1
00m1)で抽出した。有機相を合体し、水流ポンプに
て蒸発させた後、2−プロパツール(80ml)を加え
た。
このようにして得られた溶液をシリカゲルの層(15g
)を通して濾過し、この濾過層を2−プロパツールでリ
ンスした。濾液を100m1に蒸発濃縮し、8N塩酸(
3ml)を加えて、pHを4.0にした。室温で一晩攪
拌した後、濾過し、2−プロパツールで洗浄した。これ
を乾燥して、ラニチジン塩酸塩6.1g(収率58%)
をベージュ色の生成物として得た。HPLCによる純度
は96%であった。融点130〜134℃(分解)。
特許出願人 チー/ニス ゲア ファルマシューテイス
タ ファブラク

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) で表わされるラニチジン又はその酸付加塩の製造方法に
    おいて、式(V) ▲数式、化学式、表等があります▼(V) で表わされるN−〔2−〔〔〔5−(ヒドロキシメチル
    )−2−フラニル〕メチル〕チオ〕エチル〕−N′−メ
    チル−2−ニトロ−1,1−エテンジアミンを有機溶剤
    中にてジメチルアミン及び一般式(VI) ▲数式、化学式、表等があります▼(VI) (式中、Halは臭素又は塩素を示す。) で表わされるN,N−(ジメチルアミノ)トリフェニル
    ホスホニウムハライドと反応させてラニチジンを得、そ
    の後、ラニチジンを必要に応じてその酸付加塩に変換す
    ることを特徴とするラニチジン又はその酸付加塩の製造
    方法。
  2. (2)式(V) ▲数式、化学式、表等があります▼(V) で表わされるN−〔2−〔〔〔5−(ヒドロキシメチル
    )−2−フラニル〕メチル〕チオ〕エチル〕−N′−メ
    チル−2−ニトロ−1,1−エテンジアミンであること
    を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法における
    出発物質である化学化合物。
  3. (3)式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼(IV) で表わされるN−(2−〔〔〔5−(ヒドロキシルメチ
    ル)−2−フラニル〕メチル〕チオ〕エチル〕−1−メ
    チルチオ−2−ニトロエテンアミンであることを特徴と
    する特許請求の範囲第2項記載の化合物の製造のための
    出発物質である化学化合物。
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