JPS6271B2 - - Google Patents

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JPS6271B2
JPS6271B2 JP53087019A JP8701978A JPS6271B2 JP S6271 B2 JPS6271 B2 JP S6271B2 JP 53087019 A JP53087019 A JP 53087019A JP 8701978 A JP8701978 A JP 8701978A JP S6271 B2 JPS6271 B2 JP S6271B2
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Mitsubishi Electric Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は並設された複数のエレベータを一群
として管理する装置に関するものである。
従来、複数台のエレベータのかごが並設された
建物においては、乗場の待客へのサービスに重点
を置いた群管理が行われてきた。その一つに割当
方式というものがある。これは、各乗場呼びに対
するサービス状態(例えば待時間)を予測し、サ
ービス状態に対する評価値(例えば乗場呼びの予
測待時間の総和、以下サービス評価値という。)
を求め、そのサービス評価値が最小となるかごに
乗場呼びを割り当て、上記割り当てられたかごだ
けに乗場呼びをサービスさせる方式である。
しかし、近年社会的にもエネルギ節約の気運が
高まつてきて、乗場待客へのサービスの充実ばか
りでなく、消費電力量の節約という二つの要求を
満たす群管理エレベータが望まれるようになつ
た。
一般にエレベータの消費電力は、 (ア) 巻上電動機、巻上機で消費される電力 (イ) 電動発電機(以下MGという)で消費される
電力 (ウ) 制御装置で消費される電力 (エ) かご室内の照明、扇風機、位置表示灯などか
ご内で消費される電力 (オ) 乗場呼び応答灯、位置表示灯、到着予報灯な
ど乗場で消費される電力に大別できる。
従来、特定のエレベータのかごについては、係
員が運転スイツチを切断して休止させているが、
これは上記(ア)〜(オ)による消費電力量の節約を目的
にしたもので、最も一般的に行われている。しか
し、上記では運転スイツチの切断は、実際の乗場
待客へのサービス状況とは無関係に、係員の判断
で行われるので、場合によつては乗場待客へのサ
ービスが極端に悪くなることが考えられる。これ
は、電力節約に偏つたために生じる不具合であ
る。このように従来乗場待客へのサービス状況と
バランスのとれた節電運転は行われていなかつ
た。
この発明は上記欠点を改良するもので、乗場待
客へのサービス状況を配慮すると共に、消費電力
量を減少させることのできるエレベータの群管理
装置を提供することを目的とする。
以下、第1図〜第6図によりこの発明の一実施
例を説明する。
一般にn台のかごが設置されているとき、時刻
t0から時刻t0+Tの間に消費される電力量Wは で表される。ただし、fo(t)は時刻tにおける
全乗場での消費電力fi(t)は時刻tにおけるか
ご(i)での消費電力を意味している。
乗場での消費電力f0(t)は乗場呼びの発生頻
度や、かごによつて応答されるまでの時間などに
よつて変動するものであるが、勤務時間帯などの
ように交通量の変動が少ない時間帯では、ほぼ一
定の値F0をとるものと考えられる。また、かご
内の照明や扇風機、位置表示灯などの消費電力、
制御装置の消費電力及びMGの消費電力もそれぞ
れ一定値F1、F2、F3をとるものと考えてもよ
い。しかし、巻上電動機や巻上機で消費される電
力、すなわち、かごの昇降に伴う消費電力は、か
ご内の負荷、かごの加減速、走行距離、走行方向
などにより大きく変化する。
第1図及び第2図はかごが乗場を出発してから
別の乗場に到着するまでの消費電力曲線を示した
ものである。第1図はかごが定格負荷で上昇する
場合(又は無負荷で下降する場合)の消費電力曲
線であるが、かご起動時に大きなピークが発生
し、それ以後はかご定格負荷とつり合おもりの
差、すなわち、かご定格負荷の50%相当の重量物
を上昇させるために、ほぼ一定の電力が消費され
る。逆に第2図はかごが無負荷で上昇する場合
(又は定格負荷で下降する場合)の消費電力曲線
であり、第1図と同様にかご起動時に大きなピー
クが発生する。しかし、それ以後はかご定格負荷
の50%相当の重量物を下降させるために、位置エ
ネルギが回生電力となつて電源に回収されるが、
いろいろな損失が伴うために実際に回生される電
力量は非常に小さい。
上記のことから、あるかごが最終呼びに答え終
わるまでに消費する電力量wは近似的に、 w=x0+n0+yu/100×z0×nu+100−yd/100×z0×nd+w0 ………… で求めることができる。ただし、x0は1回の起動
に伴う消費電力量、n0はかごの起動回数、yu、
ydはそれぞれ昇り及び降り走行時のかごの平均
のかご負荷(%)、nu、ndはそれぞれかごの昇り
及び降り走行階床数、z0はかご定格負荷の50%相
当の重量物を1階床上昇させるのに消費される電
力量、w0はかごの昇降以外の消費電力量を表
す。
また、かごがすべての呼びに答え終わると、か
ごは利用可能かごとなり、無方向になるが、利用
可能かごが所定時間Tで消費する電力量は (F1+F2+F3)×T ………… で求められる。特に、利用可能かごのMGを休止
させた場合には、消費電力は非常に小さいものと
なる。また、起動頻度が少ない場合も、当然消費
電力は少なくなる。
以下、説明の便宜上3台のかごが6階の建物に
設置されている場合について示すが、複数台、複
数階床であればこの発明を適用できることは言う
までもない。
第3図中、aは6階をかご定格負荷の60%負荷
で下降中のかご、bは5階をかご定格負荷の20%
負荷で下降中のかご、cは2階をかご定格負荷の
10%で上昇中のかご、1a,2aはかごa内で登
録された1階及び2階のかご呼び、1bはかごb
内で登録された1階のかご呼び、3dは登録され
たばかりの3階乗場降り呼びでまだどのかごにも
割り当てられていない。6cはかごc内で登録さ
れた6階のかご呼びである。
第4図中、7はかごa〜cを呼びに応答させる
ために制御するかご制御装置で3台のかごa〜c
にそれぞれ設けられる。8は乗場呼びを登録する
乗場呼び登録装置、9はどのかごa〜cにも割り
当てられていない乗場呼びに対してかごa〜cの
中から最適なかごを1台選択し、上記呼びに割り
当てる群管理装置、10は群管理装置9内に設け
られ各かごa〜cごとに割り当てられた乗場呼び
を記憶する割当記憶装置で、割当信号を出力す
る。11は同じくどのかごa〜cにも割り当てら
れていない乗場呼びを一つ選択する乗場呼び選択
装置、12は同じく上記選択された乗場呼びを各
かごa〜cに仮りに割り当てたときの割当信号を
出力する仮割当装置、14は同じく上記選択され
た乗場呼びを各かごa〜cに仮りに割り当てたと
きのかごa〜cのそれぞれの消費電力量の予測値
14Aa〜14Ac、及び上記選択された乗場呼び
が仮割当されないときのかごa〜cのそれぞれの
消費電力量の予測値14Ba〜14Bcを演算し出
力する消費電力予測装置、15は同じく上記選択
された乗場呼びを各かごa〜cに仮に割り当てた
ときそれぞれ予測された各かごの消費電力量をエ
ネルギに関する評価値15a〜15c(以後エネ
ルギ評価値という。)に変換し出力するエネルギ
評価値演算装置、17は前記エネルギ評価値の最
小のかごを選択する割当かご選択装置、17a〜
17cは割当かごとして選択されたかごのみ
「1」となる割当記憶指令信号である。
第5図は消費電力量予測装置14の一例を示す
回路図の一部で、かごaに乗場呼び選択装置11
によつて選択された乗場呼びを仮りに割り当てた
ときのかごaの3階降り方向の乗場についての回
路図である。
図中、f3は乗場呼び選択装置11によつて選択
された3階降り乗場呼びを仮割当装置12により
かごaに仮りに割り当てたときのかごaの3階降
り呼び仮割当信号、F3は割当記憾装置10の出
力で、かごaの3階降り呼び割当信号(かごaが
既に3階降り呼びに割当てられているとき「1」
となる)、g3はかご方向を考慮したかごaの3階
のかご呼び信号で、かごaが降り方向でしかも3
階のかご呼びを持つとき「1」となる。Dは乗場
呼び選択装置11によつて選択された乗場呼びを
かごaに仮りに割り当てたときかごaの方向が降
り方向になるとき「1」、Uは同じくかごaの方
向が昇り方向になるとき「1」となるかご方向信
号、h、iはそれぞれ所定値を表わす定数値信号
で2.0及び1.0と設定されている。jはかごの起動
1回当たりの消費電力量を表す定数値信号で
100WHと設定されている。kは所定値を表す定
数値信号で100%と設定されている。l3は乗場呼
び選択装置11によつて選択された乗場呼びをか
ごaに仮りに割り当てたときかごaが3階を降り
方向で出発する際の予想かご負荷(%)を表わす
信号、mは1%のかご負荷を1階床に運ぶために
消費する電力量を表す定数値信号で1WH/%と
設定されている。18〜20はG点に「1」の信
号が入力されるとI点の入力信号をそのまま出力
し、G点に「0」の信号が入力されると零を出力
するゲート回路、20aは3階から2階まで1階
床走行するのに消費する電力量を表わす信号、2
1はノツトゲート、22はアンドゲート、23
a,23bはオアゲート、24はX点の入力信号
からY点の入力信号を差し引いた値を出力する減
算器、25,26はX点の入力信号とY点の入力
信号を乗算して出力する乗算器、26aは3階で
のかごの起動による消費電力量の予測値と3階の
降り呼びに応答した際に生じるかご呼びを予測
し、そのかご呼びの階でのかごの起動による消費
電力量の予測値の和を表す信号、27,28は加
算器、28aは3階降り方向の乗場に関する消費
電力量の予測値を表す信号である。
第6図中、nは消費電力量をエネルギ評価値に
交換するための定数値信号で0.1と設定されてい
る。29aはかごa用の演算回路で、かごaに乗
場呼び選択装置11で選択された乗場呼びを仮り
に割り当てたときのエネルギ評価値信号15aを
演算し出力する。29b,29cも同じくかごb
及びかごc用の演算回路で、演算回路29aと同
様な構成をしている。30は加算器、31は乗算
器である。
なお、かご制御装置7、乗場呼び登録装置8、
割当記憶装置10、乗場呼び選択装置11、仮割
当装置12及び割当かご選択装置17は公知であ
るから回路は省略する。
次に、この実施例の動作について説明する。
第3図に示すように、新たに3階降り呼び3d
が登録されると、この呼びはまだどのかごにも割
り当てられていないので、乗場呼び選択装置11
によつて割当を行なうべき呼びとして選択され
る。選択された3階降り呼び3dは、仮割当装置
12によつて各かごa〜cに仮りに割り当てら
れ、仮割当を行つたときの割当信号がそれぞれ出
力される。今、かごaに3階降り呼び3dが仮割
当された場合を考えると、このときかごaの3階
降り方向の乗場に対する仮割当信号f3は「1」と
なりオアゲート23aの出力は「1」となつてゲ
ート回路18のG点に「1」が入力されるので、
ゲート回路18の出力信号は2.0となる。一方、
ノツトゲート21の出力信号は「0」、かごaは
3階にかご呼びを持つていないのでかご呼び信号
g3は「0」、したがつてアンドゲート22の出力
信号も「0」となり、ゲート回路19のG点には
「0」が入力され、ゲート回路19の出力信号
は、零となる。したがつて、加算器27の出力信
号は2.0+0.0=2.0で、乗算器26によつてその出
力信号26aは100×2.0=200WHとなる。これ
は、式において、3階降り呼びに対するx0×n0
相当分を演算したことになる。また、かごaが3
階降り呼び3dに仮りに割り当てられたとき、か
ごaが3階を降り方向で出発するときの予想かご
負荷は現在のかご負荷から3階で降車する予想人
数を差し引き、更に3階降り呼びによる予想待客
数を加算して求めることができる(回路は図示し
ない)。したがつて、降車予想人数をかご定格負
荷の0%、予想待客数をかご定格負荷の20%相当
の場合には3階を降り方向で出発するときの予想
かご負荷信号l3は60−0+20=80%となる。これ
で、減算器24の出力信号は100−80=20%とな
り、乗算器25の出力信号は1WH/%×20%=
20WHとなる。また、かごaのかご降り方向信号
Dは「1」であるから、オアゲート23bの出力
信号も「1」となり、ゲート回路20のG点には
「1」が入力され、その出力信号20aは20WH
となる。これは式において、3階降り呼びに対
する100−yd/100×z0×nd相当分を演算したこ
とにな る。したがつて、3階降り方向乗場に関するかご
aの消費電力量の予測値信号28aは、加算器2
8によつて200+20=220WHと出力される。他の
降り方向の乗場に関しても同様の回路により消費
電力量がそれぞれ予測演算されるが、昇り方向の
乗場に関する回路においては減算器24に相当す
る回路は不要で、予想かご負荷信号を直接乗算器
25のX点に入力させるようにすればよい(回路
は図示しない)。これである階の昇り呼びに対す
るx0×n0+yn/100×z0×nu相当分の演算ができる
このようにして求められた降り方向、および昇り
方向の乗場に関する消費電力量はすべて加算され
て、かごaの消費電力量の予測値14Aaが求め
られる。(回路は図示しない)。これで式のwが
演算されたことになるが、この場合w0は零と見
なしている。
また、かごaに3階降り呼び3dを仮割当しな
い場合(すなわちかごb又はかごcに仮割当した
場合)には、仮割当信号f3の代わりにかごaに3
階降り呼び3dを仮割当しないときのかごaの3
階降り方向乗場の割当信号F3を、(今の場合F3
「0」)予想かご負荷信号l3の代わりにかごaに3
階降り呼び3dを仮割当しないときの3階降り方
向乗場のかごaの予想かご負荷信号を、それぞれ
用いて3階降り方向乗場に関するかごaの消費電
力量が予測演算される。他の乗場に関しても同様
に消費電力量がそれぞれ予測演算され、それらは
すべて加算されて、かごaの消費電力量の予測値
14Baが求められる(回路は図示しない)。他の
かごb及びかごcについても同様に消費電力量の
予測値14Ab,14Ac,14Bb,14Bcが演算
される(回路は図示しない)。したがつて、消費
電力量の予測値信号がそれぞれ14Aa=
570WH、14Ab=680WH、14Ac=780WH、
14Ba=490WH、14Bb=520WH、14Bc=
640WHと演算された場合は、かごaに3階降り
呼び3dを仮割当したときのエネルギ評価値信号
15aは加算器30及び乗算器31により(570
+490+520)×0.1=173となる。同様にしてかご
b及びかごcの3階降り呼び3dを仮割当したと
きのエネルギ評価値信号15b,15cはそれぞ
れ181、179となる。したがつて、割当かご選択装
置17により、エネルギ評価値信号15a〜15
cの中で最小の値を持つかごaが選択されて、か
ごaの割当記憶指令信号17aは「1」、他の信
号17b,17cは「0」と出力され、3階降り
呼び3dはかごaに正式に割り当てられ、割当記
憶装置10内に記憶される。
第7図及び第8図はこの発明の他の実施例を示
す。
第7図中、13は群管理装置9内に設けられ選
択された乗場呼びを各かごa〜cに仮りに割り当
てたときのサービス評価値13a〜13cをそれ
ぞれ演算し出力するサービス評価値演算装置、1
6は同じく上記選択された乗場呼びを各かごa〜
cに仮りに割り当てたときのサービス評価値信号
13a〜13cとエネルギ評価値信号15a〜1
5cとを平均予測待ち時間が規定値以下のとき切
り換え、割当評価値信号16a〜16cを出力す
る切換装置である。
なお、サービス評価値演算装置13及び平均予
測待ち時間演算装置は公知であるから回路は省略
する。
第8図中、32a〜32cはアンドゲート(〇
印は信号の反転を示す。)、33a〜33cはアン
ドゲート、34a〜34cはオアゲート、35は
上記平均予測待ち時間が規定値以下のとき「1」
となるエネルギ評価値切換信号である。
なお、第5図はそのまま用いる。
サービス評価値演算装置13は乗場呼びの待ち
時間を演算し、その総和をサービス評価値信号1
3a〜13cとして出力する。今、かごaに3階
降り呼び3dを仮割当した場合のサービス評価値
信号13aが6、同じくかごbに仮割当した場合
のサービス評価値信号13bが4、同じくかごc
に仮割当した場合のサービス評価値信号13cが
24と求められているとする。一方、上述のとお
り、エネルギ評価値信号15a〜15cはそれぞ
れ173、181、179となつているとする。また、平
均予測待ち時間が規定値以下であるとすると、エ
ネルギ評価値切換信号35は「1」となり、アン
ドゲート33a〜33cによりエネルギ評価値信
号15a〜15cがオアゲート34a〜34cを
通じて割当評価値信号16a〜16cとして割当
かご選択装置17に入力され、上述と同様かごa
が割り当てられることになる。
また、平均予測待ち時間が規定値を越えると、
エネルギ評価値切換信号35は「0」となり、ア
ンドゲート32a〜32cによりサービス評価値
信号13a〜13cがオアゲート34a〜34c
を通じて割当評価値信号16a〜16cとして割
当かご選択装置17に入力され、サービス評価値
信号13a〜13cの中で最小の値を持つかごb
が選択され、割り当てられることになる。したが
つて、乗場待客へのサービス状態に応じ、待時間
を不必要に増大させることなく、エレベータの消
費電力量を減少させることができる。
この実施例では、平均予測待ち時間が規定値以
下であるが、又は規定値を越えているかにより、
エネルギ評価値とサービス評価値を切り換えてい
るが、平均予測待ち時間が第1の所定値以下で以
後エネルギ評価値に、第2の所定値以上になつた
ら以後サービス評価値に切り換えることもでき
る。(第2の所定値>第1の所定値) また、各呼びに対してエネルギ評価値で割り当
てたときの予測待ち時間と、サービス評価値で割
り当てたときの予測待ち時間の差が所定値以下で
あるか否かにより、評価値を切り換えることも可
能である。
上記各実施例ではエネルギ評価値をかごの昇降
に伴う消費電力量だけを考慮して演算したが、乗
場で消費される電力量、かご内で消費される電力
量、及び制御装置やMGで消費される電力量も考
慮してエネルギ評価値を演算すれば、いつそう適
切な消費電力量に対する評価が行えることは言う
までもない。
また、上記各実施例では、応答すべき呼びを持
つたかごは一周運転するものとして消費電力量の
予測値を求めたが、最低呼び反転、最高呼び反
転、更に利用可能かごになるまでの時間や階床を
予測して、消費電力量を予測すれば、更に正確な
予測値が得られることは言うまでもない。また、
1回の起動に伴う消費電力量及び1階床を走行す
るときの消費電力量をそれぞれ一定値としたが、
実際にはかご負荷、走行距離等によつて変わるも
のであるので、その点を考慮して起動時、及び走
行中の消費電力量を予測するようにしてもよい。
また、定数値信号hの値を各乗場とも2.0と等し
く設定したが、その乗場の乗場呼びに応答する
と、かご呼びが多く発生しそうな乗場では、信号
hの値を大きく設定するなど、乗場に応じて変え
るようにしてもよいし、乗場の待客数を待客数検
出装置で検出したり、予測したりして定数値信号
hの値を変えるようにしてもよい。
以上説明したとおりこの発明では、かごが呼び
に応答して運行する間に消費する電力量を予測
し、これが最小となるようにかごを割り当てるよ
うにしたので、あらかじめ任意のかごを運転休止
させることがなく、エレベータの消費電力量を減
少させる節電運転を行うことができる。
また、乗場待客へのサービス状況を予測し、待
ち時間主体の割り当てと、節電主体の割り当てを
切り換えるようにしたので、乗場待客へのサービ
スを不必要に悪くすることなく、エレベータの節
電運転を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図はエレベータの消費電力曲線
を示す図、第3図はエレベータのかごと呼びの関
係を示す説明図、第4図はこの発明によるエレベ
ータの群管理装置の一実施例を示すブロツク図、
第5図は第4図の消費電力量予測装置のブロツク
回路図、第6図は第4図のエネルギ評価値演算装
置のブロツク回路図、第7図及び第8図はこの発
明の他の実施例を示すブロツク回路図で、第7図
は第4図相当図、第8図は第7図のエネルギ評価
値演算装置と評価値切換装置のブロツク回路図で
ある。 7……かご制御装置、8……乗場呼び登録装
置、9……群管理装置、10……割当記憶装置、
11……乗場呼び選択装置、12……仮割当装
置、14……消費電力量予測装置、14Aa〜1
4Ac,14Ba〜14Bc……消費電力量予測値信
号、15……エネルギ評価値演算装置、15a〜
15c……エネルギ評価値信号、17……割当か
ご選択装置、17a〜17c……割当記憶指令信
号。35……エネルギ評価値切換信号。なお、図
中同一部分は同一符号により示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 複数台のかごの中から乗場呼びにサービスす
    べきかごを選択し、このかごを上記乗場呼びに割
    り当ててそれに応答させるものにおいて、各かご
    のサービス状態を予測しこれに対応するサービス
    評価値をそれぞれ出力するサービス評価値演算装
    置、上記各かごが上記乗場呼びに応答するまでの
    間に消費する電力量を演算しそれに対応する出力
    をそれぞれ発する消費電力量予測装置、上記演算
    された電力量を評価してエネルギ評価値をそれぞ
    れ出力するエネルギ評価値演算装置、上記サービ
    ス評価値と上記エネルギ評価値を所定条件により
    切り換える切換回路、この切換回路の出力が最小
    となるかごを上記乗場呼びに割り当てる割当かご
    選択装置を備えたことを特徴とするエレベータの
    群管理装置。
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