JPS6247839A - 情報記録用薄膜 - Google Patents

情報記録用薄膜

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JPS6247839A
JPS6247839A JP60185877A JP18587785A JPS6247839A JP S6247839 A JPS6247839 A JP S6247839A JP 60185877 A JP60185877 A JP 60185877A JP 18587785 A JP18587785 A JP 18587785A JP S6247839 A JPS6247839 A JP S6247839A
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JP60185877A
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Inventor
Tetsuya Nishida
哲也 西田
Motoyasu Terao
元康 寺尾
Yasushi Miyauchi
靖 宮内
Shinkichi Horigome
堀篭 信吉
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はレーザ光あるいは電子線などの記録用ビームに
よって9例えば映像や音声などのアナログ信号を周波数
変調するものや、または電子計算機のデータや、ディジ
タルオーディオ信号などのディジタル情報を、リアルタ
イムで記録、消去ならびに再生をすることが可能な情報
の記録用薄膜に関するものである。
〔発明の背景〕
情報記録用ビームであるレーザ光によって、薄膜に記録
を行なう記録原理は種々あるが、薄膜材料の相転移(相
変化とも呼ばれる)、ホトダークニングなどの原子配列
変化による記録においては。
薄膜の変形をほとんど伴ね厚いので、2枚のディスクを
直接貼り合わせた両面ディスクを用いることができると
いう長所がある。また、薄膜組成を適当に選へば情報記
録の書き換えを行なうことも可能である。この種の情報
記録に関する発明は多数出願されており、その中で最も
早いものは特公昭47−26897号公報において、T
e−Ge系。
As−Te−Ge系、Te−0系など多くの薄膜が提案
されている。また、特開昭54−41902号公報にお
いては、 Ge2oT Q、Sb、Se、、。
Ge2.Bil。Se、。などの組成の薄膜が開示され
ている。さらに、特開昭57−24039号公報におい
ては、 Sb、、Te、、、、SeG、、、、 Cd、
、Te、4SetZ?B 12Se3.5b2Se、、
 In2゜Te、、Se6゜。
B i2.Te□2.、Se、、、s、 Cu5e、お
よびTe、3SeG、の薄膜が提案されている。しかし
これらの薄膜は、いずれにおいても1回書き込み、ある
いは書き換え可能な相転移記録薄膜として用いる場合に
おいて、結晶化(消去)の速度が遅い。
半導体レーザ光の吸収が少ないために感度が悪い。
再生信号強度が十分でない、非晶質状態での安定性が悪
い、あるいは耐酸化性が不十分であるなどの多くの欠点
を有しているために実用化が困難であった。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消し、情
報の記録、消去、再生に関する特性が良好で、特に消去
(結晶化)の時間が短く、かつ結晶化温度の高い、高感
度で安定性に優れた情報記録用薄膜を提供することにあ
る。
〔発明の概要〕
上記の目的を達成するために1本発明の情報記録用薄膜
は、その膜厚方向の平均組成を。
一般式 %式%(1) (式中、AはBで表される元素およびSe、 Te以外
の元素の群より選ばれる少なくとも1種の元素を表わし
、BはSn、Pb群より選ばれる少なくとも1種の元素
を表わし、それぞれの元素の組成範囲である。x、y、
z、αは、原子%で。
0≦X<30.10≦Y≦70.30≦Z≦80゜O≦
α<30を表わす。) で示される組成範囲にすることを基本とするものである
本発明の上記一般式(1)において、Aで表わされる元
素は2例えばZn、 Cd、 Hg、 AQ、 Ga。
In、Tfl、C,Si、Ge、Ass Sb、Bi、
ByN、P、O、S、F、ランタノイド元素、アク元素
イアクチノイド元素ス元素などの群より選ばれ、る少な
くとも1種の元素を含むものである。そして、上記のA
で表わされる元素の中でAs、 Sb。
Si、Geについては、その含有量を10原子%未満と
することが好ましい。また、上記一般式(1)において
、Aで表わされる成分としてp Tip N1yCon
 Sc、Y+ Zr、V+ Nb、Cr、Mo、Mn。
Fe、Ru、Rh、Pd、Ta、Ptなどの遷移金属元
素の群より選ばれる少なくとも1種の元素を添加しても
よいが、その含有量は1原子%未満とすることが好まし
い。
そして、上記の一般式(1)において、Bで表わされる
元素のうち、最も好ましいものはSnであり、ついで好
ましいものはPbである。
本発明の一般式(1)で示される情報記録用薄膜は、そ
の膜厚方向の平均組成が、上記の組成範囲内にあれば、
薄膜の膜厚方向に組成が変化してもよいが、その組成変
化は不連続的でない方がより好ましい。
そして2本発明の情報記録用薄膜の主要構成元素のうち
SnとSeとは、それが共存することによって非晶質状
態を保持し、結晶化温度が高くなり。
かつ結晶化速度の大きい状態が得られる。また。
Teは非晶質状態の安定性を向上させると共に。
半導体レーザ光などの長波長光の吸収を容易にして記録
感度を高める効果がある。しかし、Teの含有量が30
原子%以上になると結晶化温度の低下が顕著になるので
、 30fi子%未満が好ましい。また、一般式(I)
おいて、Aで表わされる成分元素のうち、C,Niおよ
びTiなどの元素は、半導体レーザ光などの長波長光の
吸収を容易にして記録感度を高め、記録による反射率変
化を大きくして再生信号強度を大にするなどの効果があ
る。
上述した組成範囲にある本発明の一般式(1)で示され
る情報記録用薄膜は、優れた記録、再生。
消去特性を持ち、安定性においても優れている。
また、非晶質状態での寿命が長く、かつ結晶化速度が大
きいという特性を有するものである。
本発明の一般式(1)で示されるYとZのより好ましい
比率およびX、αのより好ましい範囲は。
O≦X<15.0.25≦Y/(Y十Z)≦0.5およ
び5≦α<30(原子%)であり、最も好ましい組成の
比率および組成範囲は、0.3≦Y/(Y+Z)≦0.
4および10≦α≦25(原子%)である。
本発明の情報記録用薄膜において、その膜厚方向におけ
る各元素の含有料量の変化は通常は小さいが、任意のパ
ターンの変化が存在しても差し支えない。Seについて
は、記録用薄膜のいずれか一方の界面付近(他の層との
界面である場合もある)において、その薄膜の内側より
も増加しているのが好ましい。これによって耐酸化性が
向上する。
本発明における情報記録用薄膜の少なくとも一方の面は
、他の物質で密着して保護されていることが好ましい。
両面が保護されていればさらに好ましい。これらの保護
層(股)は、基板でもあるアクリル樹脂板、ポリカーボ
ネート樹脂板、エポキシ樹脂板など、あるいは2例えば
アクリル樹脂。
エポキシ樹脂、ポリイミド、ポリアミド、ポリスチレン
、ポリエチレンなどの有機物によって形成されていても
よく、酸化物、弗化物、窒化物、硫化物、炭化物、炭素
、あるいは金属などを主成分とする無機物により形成さ
れていてもよい。また。
これらの複合材料であってもよい。ガラス、石英。
サファイア、鉄、あるいはアルミニウムを主成分とする
基板も、一方の無機物保護層として働き得る。有機物、
無機物のうちでは無機物と密着している方が耐熱性の面
では好ましい。しかし、無機物層(基板の場合を除く)
を厚くすると、クラックの発生、透過率の低下、感度の
低下のうちの少なくとも1つを起こし易いので、」−記
無機物層を形成させた記録用薄1漠の反対側には+ J
’メい有機物層を密着させて設けろことが好ましい、こ
の厚い有機物層は基板であってもよい、これによって。
記録用薄膜の変形も起りにくくなる。有機物層の材料と
しては2例えば、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、エポキシ樹脂。
ホットメルト接着剤として知られているエチレン−酢酸
ビニル共重合体など、および粘着剤などが用いられる。
また、紫外線硬化樹脂でもよい、!#。
機物よりなる保護層(膜)の場合は、無機物の組成その
ままの形体で保護層を形成させてもよいが。
反応性スパッタリングによる方法や、あるいは金属、半
金属、半導体の少なくとも1種の元素よりなる膜を形成
させた後、N1索、硫黄、窒素のうちの少なくとも1種
の元素と反応させるようにすると保護膜の形成が容易に
なる。!!機物保護層の例を挙げると+ Co、 La
、 SL、  In、 All、 Ge、 Pb。
Sn、Bi、Te、Wの群より選ばれる少なくとも1種
の元素の酸化物Cd、 Zn、 Ga、  In、 S
b。
Sn、Pbの群より選ばれる少なくとも1種の元素の硫
化物、セレン化物+ M g r Ce ) Caなど
の弗化物、またはSi、 An、 Taなどの窒化物よ
りなるものであって2例えば、主成分がCeO2゜La
20.、SiO、5in2.In、03.Afl、O,
GeO、Gem2.PbO,SnO,Sn○2. Bi
2O2゜Tea□、WO2,WO31CdS 、 Zn
S + CdSe+Zn5a+ In、Sm、 In2
563y Sb283g 5b2Ss、。
Ga、S、、Ga2Se、、MgF2.CeF、、Ca
F2゜Gas + Ge、Se、 Ge S S2t 
S n S + S n S eI P b S sP
 ’b Se、 B lx S e3 + B 12 
S3t TaN I S L3 N4 rAaN、Cの
うちの1種に近い組成を持りたものである。これらの無
機物保護層(膜)の中で9表面反射率があまり高くなく
、膜が安定していて強固であるSi、N、またはUNに
近い組成のものが好ましい。ついで好ましい保護膜は、
Gem2゜AJ12031 S n O21またはSi
n□に近い組成のものである。
本発明の情報記録用薄膜において、相転移によって記録
を行なう場合に、記録用薄膜の全面をあらかしめ結晶化
させておくのが好ましいが、基板として有機物を用いて
いる場合には、基板をあまり高温にすることができない
ので、他の方法で結晶化させる必要があり、紫外線照射
と低温加熱。
フラッシュランプよりの光の照射、高出力ガスレーザか
らの光の照射などにより結晶化を行なうのが好ましい。
ガスレーザからの光の照射の場合は。
光スポツト径(半値幅)を5uIa以上、5mm以下と
すると能率が良い。そして、結晶化は記録トラック上の
みで起こさせ、トラック間は非晶質のままとしてもよい
。非晶質状態の記録用薄膜を結晶化させることによって
記録させることも、もちろん可能である。
本発明の情報記録用薄膜において、光を照射すると、そ
の反射光は薄膜表面からの反射光と薄膜裏面からの反射
光とが重ね合せになるために光の干渉を起こす。反射率
の変化で信号を読みとる場合には、記録用薄膜に近接し
て光反射(吸収)層を設けることにより、干渉の効果を
大きくシ、読み出し信号を大きくすることかで些る。そ
して。
干渉の効果をより大きくするためには、記録用薄膜と反
射(吸収)層との間に中間層(膜)を設けるのが好まし
い。この中間層は記録の書き換え時に記録用m膜と光反
射層との相互拡散が起こるのを防止する効果もある。ま
た、中間層には読み出しに用いる光があまり吸収されな
い物質が好ましい。中間層の膜厚はSnm以上、 40
0nm以下で、かつ記録または消去状態において読み出
し光の波長付近で記録用部材の反射率が極小値に近くな
る膜厚とするのが好ましい。また、光反射(吸収)層は
記録用薄膜と基板との間、およびその反対側のうちのい
ずれの側に形成させてもよい。上記中間層のより好まし
い膜厚範囲はSnm以上、 40nm以下である。また
、光反射層の中間層と反対の側にも上述の無機物よりな
る保護層を形成させるのが好ましい。
本発明の情報記録用薄膜は、共蒸着法や共スパッタリン
グ法などによって、保護膜として使用可能な上述の酸化
物、弗化物、窒化物、有機物などの中に分散させて混合
形態としてもよい。そうすることによって、光吸収係数
を調節し、再生信号強度(出力)を大きくすることもで
きる。そして。
上記の分散混合比率は、酸素、弗素、窒素、炭素が記録
用薄膜全体で占める割合を30原子%以下とすることが
好ましい。このような複合薄膜化を行なうことにより2
通常は結晶化の速度が低下して感度がやや低くなるが、
しかし有機物との複合薄膜化においては逆に感度が向上
する場合もある。
本発明の情報記録用薄膜において、好ましい膜厚の範囲
は、記録用薄膜が単層膜の場合には、60nI11以上
、 L50nm以下で、記録用薄膜が光反射層との2層
構造の場合には、 1Snm以上、 50nm以下とす
るのがよい。また、無機物による保護層の膜厚は。
Snm以上、 200nm以下の範囲が良く、無機物基
板自体で保護する場合には0.1〜b しく、有機物による保護層の場合は、 10nm以上。
10mm以下が好ましい。また、光の干渉効果を大きく
シ、読み出し信号を大きくするための光反射層の膜厚は
、Snm以上、 300nm以下の範囲が好ましく、中
間層においてはSnm以上、 400nm以下の範囲が
好ましい。
本発明の情報記録用薄膜における各薄膜層の形成方法は
、真空蒸着、ガス中蒸着、スパッタリング、イオンビー
ムスパッタリング、イオンビーム蒸着、イオンブレーテ
ィング、電子ビーム蒸着。
射出成形、キャスティング、回転塗布、プラズマ重合な
どのうちのいずれかの方法を適宜選択することができる
本発明の情報記録用薄膜は、必ずしも非晶質状態と結晶
状、態の間の変化を記録に利用する必要は無く2例えば
結晶−結晶間、非晶質−非晶質問などの何らかの原子配
列変化によって光学的性質の変化を起こさせればよい。
また2本発明の記録用薄膜を用いた情報記録用部材は、
ディスク状として用いるばかりでなく、テープ状、カー
ド状など他の形態で使用することが可能である。
以下余白 〔発明の実施例〕 以下に2本発明の一実施例を挙げ9図面を参照しながら
さらに具体的に説明する。
(実施例 1) 直径30c111.厚さ1 、2m111のディスク状
の化学強化ガラス板の表面に、紫外線硬化樹脂によって
トラッキング用の溝であるレプリカを形成し、1周を6
4セクタに分割し、各セクタの始まりに、溝と溝との中
間の山の部分に凹凸ピットの形で、ト、ラックアドレス
やセクタアドレスなどを入れた(この部分をヘッダ部と
呼ぶ)基板上に、マグネトロンスパッタリング法によっ
て、まず反射防止層兼保護層である厚さ40nmの51
3N4層を形成した。次に、この基板を第2図に示す内
部構造の真空蒸着装置内に配置した。蒸着装置内には、
4つの蒸着用ボートl、2.3および4が配置されてい
る。
これらの内1つは電子ビーム蒸着源またはアーク放電蒸
着源に付は換えが可能である。これらの蒸着用ボートは
、基板14に情報を記録させようとする部分の下にあっ
て、基板回転の中心軸5と中心を同一にする円周上にほ
ぼ位置する。蒸着用ボートの3つに、それぞれTe、S
e、Snを入れ、他の1つの蒸着源はアーク放電蒸着源
とした。各蒸着源と基板14との間には、それぞれ扇形
のスリットをもつマスク6.7.8および9と、シャッ
タ10、11.12および13が設けられている。基板
14を120rpn+の速さで回転させておいて、各蒸
着用ボートに電流を流し、ボート中の蒸着原料を蒸発さ
せた。各蒸着用ボートからの蒸発量は、水晶振動子式膜
厚モニタ15.16および17で検出し、蒸発速度が一
定になるように蒸着用ボートに流す電流を制御した。そ
して、第1図に示すように、基板19の上に形成したS
i、N4に近い組成の保護層20の上に、 S n2.
 S es’l Te1.の組成の記録用薄膜21を約
1100nの膜厚に蒸着した。この膜厚は、記録用薄膜
21の表面と裏面とで反射した光が干渉し、記録用薄膜
21が非晶質状態あるいは結晶性の悪い状態にある時、
読み出しに用いるレーザ光の波長付近で反射率が極小に
なるような膜厚である。ついで。
再びマグネトロンスパッタリングによって。
Si、N4に近い組成の保護層22を約40nmの膜厚
に形成した。
上記と同様の条件ならびに手順によって、もう1枚の同
様な基板19′上に、Si3N4に近い組成の保護層2
0’ 、 Sn2.Se、、Tei、の組成の記録用薄
膜21′、およびSi、N、に近い組成の保護層22′
 を順次蒸着した。このようにして作製した2枚の基板
19.19’のそれぞれの蒸着膜上に、紫外線硬化樹脂
層23.23’ を約0.5−の厚さに塗布して形成さ
せた後2両者の紫外線硬化樹脂層23゜23′側を内側
にして有機接着剤層24によって貼り合せることにより
ディスクを作製した。
以上のようにして作製したディスクを1回転させながら
半径方向に動かして、ディスクの両面から開口比(Nu
merical Aperture)がO,OSのレン
ズで集光させたアルゴンイオンレーザ光(波長488n
m)を、ディスクの全面に照射して。
S nze S ”st Te、、の組成の記録用薄膜
21.21’ を十分に結晶化させた。
情報の記録は次のようにして行なった。すなわち、ディ
スクを600rpmの速度で回転させ、半導体レーザ(
波長820nm)の光を記録が行なわれないレベルに保
って、記録ヘットのレンズで集光して基板を通して一方
の記録用薄膜に照射し、その反射光を検出することによ
ってトラッキング用の溝と)?I!どの中間に、光スポ
ットの中心が常に一致するように記録ヘッドを駆動した
。このようにすることによって、トラッキング用の溝か
ら発生するノイズの影響を避けることができる。そして
、上記のととぐトラッキングを行ないながら、さらに記
録用薄膜上に焦点がくるように自動焦点合わせを行ない
、レーザパワーを情報信号にしたがって強めたり9元の
レベルに戻したりすることにより情報記録を行なった。
また、必要に応じて別のトラッキング用の溝にジャンプ
させて記録を行なった。この情報記録によって、記録用
薄膜には非晶質に変化したことによると思われる反射率
の変化が生じた。この記録用薄膜では、レーザパワーを
下げた記録用光スポット、あるいはトラック方向の長さ
が記録用光スポットよりも長く、隣接するトラック方向
への広がりが記録用光スポットと同程度のレーザ光を照
射することによって情報の記録を消去することもできる
。アドレスを表わすピットの最隣接ピット間の距離を、
消去用光スポットのトラック方向の長さの1/2以上、
2倍以下の長さとすと、消去用光スポットによってもト
ラックやセクタのアドレスを読むことができる。アドレ
スを表わすピットの長さも、消去用光スポットのトラッ
ク方向の長さの1/2以上であることが好ましい。記録
ヘッダ部に設けられているその他のピットにおいても同
様である。情報の記録。
消去はlXl06回以上繰返しが可能であった。記録用
薄膜の上下に形成させるSj、N4の組成の保護層21
.21’ を省略した場合には、数回の記録。
消去で多少雑音が増加した。
情報の読み出しは次のようにして行なった。すなわち、
ディスクを600rpmの回転速度で回転させ。
記録時の操作と同じようにトラッキングと自動焦点合わ
せとを行ないながら、 1.5mWの半導体レーザ光で
反射光の強弱を検出し情報の再生を行なった。本実施例
においては、約100mVの高い信号出力を得ることが
できた。
本実施例における記録用薄膜は、耐酸化性に優れており
、Si、N4の保護膜を形成しない記録用薄膜を、60
℃の温度で相対湿度が95%の雰囲気下に置いてもほと
んど酸化現象は見られなかった。
(実施例 2) 本発明の一般式AXBYSeZTeαで示される記録用
薄膜において、X=O,α=15原子%として。
Bで表わされる元素であるSnとSeの含有量の比率(
Y/(Y+Z))を変化させて形成した記録用薄膜を用
いて、非結晶化で記録を行なった場合の。
記録(非結晶化)に必要なレーザ光のパワー(m W 
)と再生信号強度〔出力(mV))および消去(結晶化
)に必要なレーザ光の最短照射時間〔消去時間(μs)
〕の関係を調べた。その結果を第1表に示す・    
     以下余白第1表 第1表に示すごとく7本発明の情報記録用薄膜は、いず
れにおいても記録用レーザパワー(trr W )が小
さく、再生信号出力(mV)の大きい優れた記録消去特
性を示している。
(実施例 3) 実施例2において示した2本発明の一般式AX B y
 S ezTeαで示される記録用薄膜において。
x=0およびBで表わされる元素であるSnとSeの相
対的な含有比率を一定(Y /(Y + Z)=0.3
3)に保って、Tsの含有量αを変化させて形成した記
録用薄膜を用いて、記録に必要なレーザ光のパワー(+
++W)、再生信号強度〔出力(mV))、消去時間(
μS)および一定速度で昇温した場合の結晶化温度(℃
)の関係を調べた。その結果を第2表に示す。
第2表 第2表に示すごとく2本発明による情報記録用薄膜は、
Teの含有量が27原子%において、消去時間(μs)
はやや長くなるものの、記録用レーザパワー(mW)は
小さく、再生信号出力(mV)が大で、消去時間が1μ
s程度と極めて短く、良好な記録消去特性を示し、また
、結晶化温度が高く記録寿命が長いことを示している。
(実施例 4) 実施例2において示した本発明の一般式AXBYSeZ
Teαで示される記録用薄膜において。
Bで表わされる元素であるSnとSeの含有比率を一定
[Y/(Y+ Z)=0.33)に保って、上記の一般
式Aで表わされる元素としてC(炭素)を添加した場合
の記録用薄膜を用いて、記録に必要なレーザ光のパワー
(m W )および再生信号強度を調べた結果を第3表
に示す。
第3表 第3表に示すごとく2本発明による記録用薄膜は、記録
用レーザパワー(mW)が小さく、再生信号出力(+a
V)の大きい、優れた記録消去特性を示している。
本発明における記録用薄膜の膜厚は、15〜300nm
の範囲においても情報の記録ならびに再生は可能である
が、膜厚が60〜150nmの範囲では光の干渉の効果
によって記録による反射率変化が大きくなるので好まし
い。
上記の実施例において2本発明の一般式AXBYSeZ
Teαで示される記録用薄膜のBで表わされる元素とし
てSnを用いたが、ここで、 Snの一部または全部を
置換して、Pbを添加しても同様な効果が得られること
を本発明者らは確認している。そして、これらの添加元
素のうち、非晶質状態の安定性ならびに結晶化(消去)
速度の点からいって、Snが最も好ましく、ついでpb
が好ましい。なお、Pbは再生信号の大きさの点ではS
nより優れている。
そして9本発明の一般式AXBYSeZTeαで示され
る組成の記録用薄膜において、上記実施例4においてA
で表わされる元素としてCをとりあげたが、このCの一
部または全部に、 Zn、 Cd。
Hg、AQt Ga、In、Tut Bit B+ N
、P、O。
S、F、ランタノイド系元素、アクチノイド系元素、不
活性ガス系元素の群より選ばれる少なくとも1種の元素
を添加することによって、情報記録用薄膜の特性の改善
が見られることを確認している。また、この場合にAs
、Sb、SiおよびGeの群より選ばれる少なくとも1
種の元素で含有量10原子%未滴の範囲で置換してもよ
く、さらにTi。
Ni、Co、Sc、Y、Zr、V、Nb、Cr、Mo。
Mn、Fe、Ru、Rh、Pd、Taおよびptなどの
群より選ばれる遷移金属元素の少なくとも1種をIM子
%未満であれば添加しても、情報記録用薄膜の特性の改
善をはかることができることを本発明者らは確認してい
る。
本発明の情報記録用薄膜の保護膜として、上記実施例1
においてはSi、N、を用いたが、その代わりに5un
2などの酸化物、5b2s、などの硫化物、CeF、な
どの弗化物あるいはAIINなどの窒化物を用いても本
発明の目的を達成することができる。
〔発明の効果) 以上詳細に説明したごとく2本発明による情報記録用薄
膜は、情報の記録、消去、再生に関する特性が良好で、
特に消去(結晶化)時間が短く。
かつ結晶化温度が高く、高感度で、しかも長時間安定し
て情報の記録を行なうことができ、また記録の書換え、
も多数回可能な優れた記録特性を有する薄膜である。そ
して2本発明の記録用薄膜を用いた情報記録用部材は、
ディスク状、テープ状。
カード状、あるいはその他の任意の形態で使用すること
ができ、中でも光ディスク、特に相変化型可逆光ディス
クの記録用薄膜として好適である。
さらに4本発明の情報記録用薄膜は、製造プロセスが簡
単で、再現性がよく優れた性能の記録薄膜を得ることが
でき、工業上の利用価値は極めて大きい。      
      以下余白
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例における情報記録用薄膜を用い
た記録用部材の構造を示す断面図、第2図は本発明の実
施例における情報記録用薄膜の作製に用いた真空蒸着装
置の内部構造を示す平面図である。 1.2,3.4・・・蒸着用ボート 5・・・中心軸 6.7,8.9・・・扇形スリットを有するマスク10
、11.12.13・・・シャッタ14・・・基板 15、16.17・・・水晶振動子式膜厚モニタ19、
19’・・・基板 20、20’ 、 22.22’ ・・・5j3N4の
保護層21、21’・・・記録用薄膜 23、23’・・・紫外線硬化樹脂層 24・・・有機接着剤層 代理人弁理士  中 村 、純之助 矛1 図 19.19″爺林 24冶状斗港*13 10.11.12.132〜デ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、所定の基板上に、直接もしくは無機物および有機物
    のうちより選ばれる少なくとも1種からなる保護層を介
    して形成された、記録用ビームの照射を受けて原子配列
    の変化を生ずる情報記録用薄膜において、上記情報記録
    用薄膜は、該薄膜の膜厚方向の平均組成が、一般式 A_XB_YSe_ZTe_α (式中、AはBで表される元素およびSe、Te以外の
    元素の群より選ばれる少なくとも1種の元素を表わし、
    BはSn、Pb群より選ばれる少なくとも1種の元素を
    表わし、それぞれの元素の組成範囲であるX、Y、Z、
    αは、原子%で、 0≦X<30、10≦Y≦70、30≦Z≦80、0≦
    α<30を表わす。) で示されることを特徴とする情報記録用薄膜。 2、一般式A_XB_YSe_ZTe_αにおいて、A
    で表わされる元素は、Zn、Cd、Hg、Al、Ga、
    In、Tl、C、Si、Ge、As、Sb、Bi、B、
    N、P、O、S、F、ランタノイド元素、アクチノイド
    元素、不活性ガス元素、およびTi、Ni、Co、Sc
    、Y、Zr、V、Nb、Cr、Mo、Mn、Fe、Ru
    、Rh、Pd、Ta、Ptの遷移金属元素の群より選ば
    れる少なくとも1種の元素を含むことを特徴とする特許
    請求の範囲第1項に記載の情報記録用薄膜。 3、一般式A_XB_YSe_ZTe_αで示される組
    成の情報記録用薄膜において、Aで表わされるZn、C
    d、Hg、Al、Ga、In、Tl、C、Bi、B、N
    、P、O、S、F、ランタノイド元素、アクチノイド元
    素、不活性ガス元素の群より選ばれる少なくとも1種の
    元素の含有量は30原子%未満であり、Aで表わされる
    Si、Ge、As、Sbの群より選ばれる少なくとも1
    種の元素の含有量は10原子%未満であり、Aで表わさ
    れる遷移金属元素であるTi、Ni、Co、Sc、Y、
    Zr、V、Nb、Cr、Mo、Mn、Fe、Ru、Rh
    、Pd、Ta、Ptの群より選ばれる少なくとも1種の
    元素の含有量は1原子%未満であり、Bで表わされるS
    n、Pb群より選ばれる少なくとも1種の元素の含有量
    は10〜70原子%であり、Seの含有量は30〜80
    原子%であり、Teの含有量は30原子%未満であるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に記
    載の情報記録用薄膜。 4、一般式A_XB_YSe_ZTe_αで示される組
    成の情報記録用薄膜において、Bで表わされる元素と、
    Seとの組成の比率が0.25≦Y/(Y+Z)≦0.
    5であり、Teの組成範囲が、原子%で5≦α<30で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3
    項のいずれか1項に記載の情報記録用薄膜。 5、一般式A_XB_YSe_ZTe_αで示される組
    成の情報記録用薄膜において、Bで表わされる元素と、
    Seとの組成の比率が0.3≦Y/(Y+Z)≦0.4
    であり、Teの組成範囲が、原子%で10≦α≦25で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第3
    項のいずれか1項に記載の情報記録用薄膜。 6、一般式A_XB_YSe_ZTe_αで示される組
    成の情報記録用薄膜が単層膜である場合の膜厚は60〜
    150nmであり、2層以上の積層構造における情報記
    録用薄膜の単位膜厚は15〜50nmであることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項ないし第5項のいずれか1
    項に記載の情報記録用薄膜。
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