JPS6241402B2 - - Google Patents
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- JPS6241402B2 JPS6241402B2 JP54092060A JP9206079A JPS6241402B2 JP S6241402 B2 JPS6241402 B2 JP S6241402B2 JP 54092060 A JP54092060 A JP 54092060A JP 9206079 A JP9206079 A JP 9206079A JP S6241402 B2 JPS6241402 B2 JP S6241402B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- varistor
- laminated ceramic
- thickness
- sheet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
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- 229910015902 Bi 2 O 3 Inorganic materials 0.000 claims description 7
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Landscapes
- Thermistors And Varistors (AREA)
Description
本発明は、簡単にして電気特性の優れた積層セ
ラミツクバリスタを得ることができる積層セラミ
ツクバリスタの製造方法を提供しようとするもの
である。 例えばZnO−Bi2O3系の積層セラミツクバリス
タを焼成する場合、通常の酸素濃度過剰な雰囲気
においては、Bi成分が蒸発するために必要とされ
るバリスタの電圧−電流特性の非直線性が劣化し
て実用とはならない。そして、満足できる特性を
有する積層セラミツクバリスタを得るために、焼
成雰囲気をBi雰囲気にする方法があるが、この方
法では実際においては素濃度、Bi雰囲気濃度の管
理等、困難な点が多い。 本発明は、上記のような面倒な操作をすること
なく、電気特性の優れた積層セラミツクバリスタ
を得ることを目的とする。本発明に係る積層セラ
ミツクバリスタは第1図、第2図のような構造を
有し、セラミツクバリスタの特性を引き出す内部
電極2間の有効層と、及びこの有効層を保護する
上下の無効層とから構成される。ここで有効層と
は、バリスタとしてのバリスタ電圧、サージ耐
量、静電容量などの電気的特性が得られる層で、
無効層とは何ら電気的特性が得られない層であ
る。 以下、本発明の一実施例について説明する。ま
ず、95mol%ZnO+0.5mol%Bi2O3+4.5mol%
(CO2O340wt%,MnO22wt%,Sb2O340wt%,
NiO18wt%)磁器組成粉体に有機バインダ、溶剤
を添加して有効層用シートを成形し、その厚みを
約60μとする。また、磁器組成は上記有効層用シ
ートの組成中、ZnO分を95mol%、Bi分を2mol
%、その他を3mol%とした磁器粉体に有機バイ
ンダ、溶剤を添加して無効層用シートを成形し、
その厚みを同じく約60μとする。このようにして
最初に有効層用シートおよび無効層用シートを作
成する。つぎに、上記有効層用シート上に内部電
極を印刷する。ついで、上記無効層用シートを所
定厚みに積層し(実施例では2層で約120μにし
た)、その上に上記有効層用シートを内部電極が
その側縁を交互に反対側に露出せしめるように所
定厚みだけ積層し(実施例では2層で約120μに
した)、さらにその上に上記無効層用シートを所
定厚みだけ積層し(実施例では2層で約120μに
した)、つぎにこれら全体を加圧圧着して第1
図、第2図に示すような積層セラミツクバリスタ
素体を作成する。第1図、第2図において、1は
積層セラミツクバリスタ素体、2は上述した内部
電極であり、内部電極2間が有効層、その他の部
分が無効層である。 ついで、上記のようにして作成された積層セラ
ミツクバリスタ素体を430℃にてバインダーアウ
トし、その後1250℃で2時間で焼結された積層セ
ラミツクバリスタ焼成素体(長さ1.9mm、幅1.0
mm、厚み0.33mm)焼成素体の端面に外部電極(図
示せず)を形成することにより、積層チツプバリ
スタ(長さ2.2mm、幅1.25mm、厚み0.42mm)が得ら
れた。この時の有効層の相対電極の長さと幅は
1.4×0.7mmで、電極間隔は50μである。 この得られたバリスタの電気特性を測定した結
果、Biの含有が無効層と有効層とが同じ場合と比
較して、第1表のNo.4に示すような良好な結果が
得られた。
ラミツクバリスタを得ることができる積層セラミ
ツクバリスタの製造方法を提供しようとするもの
である。 例えばZnO−Bi2O3系の積層セラミツクバリス
タを焼成する場合、通常の酸素濃度過剰な雰囲気
においては、Bi成分が蒸発するために必要とされ
るバリスタの電圧−電流特性の非直線性が劣化し
て実用とはならない。そして、満足できる特性を
有する積層セラミツクバリスタを得るために、焼
成雰囲気をBi雰囲気にする方法があるが、この方
法では実際においては素濃度、Bi雰囲気濃度の管
理等、困難な点が多い。 本発明は、上記のような面倒な操作をすること
なく、電気特性の優れた積層セラミツクバリスタ
を得ることを目的とする。本発明に係る積層セラ
ミツクバリスタは第1図、第2図のような構造を
有し、セラミツクバリスタの特性を引き出す内部
電極2間の有効層と、及びこの有効層を保護する
上下の無効層とから構成される。ここで有効層と
は、バリスタとしてのバリスタ電圧、サージ耐
量、静電容量などの電気的特性が得られる層で、
無効層とは何ら電気的特性が得られない層であ
る。 以下、本発明の一実施例について説明する。ま
ず、95mol%ZnO+0.5mol%Bi2O3+4.5mol%
(CO2O340wt%,MnO22wt%,Sb2O340wt%,
NiO18wt%)磁器組成粉体に有機バインダ、溶剤
を添加して有効層用シートを成形し、その厚みを
約60μとする。また、磁器組成は上記有効層用シ
ートの組成中、ZnO分を95mol%、Bi分を2mol
%、その他を3mol%とした磁器粉体に有機バイ
ンダ、溶剤を添加して無効層用シートを成形し、
その厚みを同じく約60μとする。このようにして
最初に有効層用シートおよび無効層用シートを作
成する。つぎに、上記有効層用シート上に内部電
極を印刷する。ついで、上記無効層用シートを所
定厚みに積層し(実施例では2層で約120μにし
た)、その上に上記有効層用シートを内部電極が
その側縁を交互に反対側に露出せしめるように所
定厚みだけ積層し(実施例では2層で約120μに
した)、さらにその上に上記無効層用シートを所
定厚みだけ積層し(実施例では2層で約120μに
した)、つぎにこれら全体を加圧圧着して第1
図、第2図に示すような積層セラミツクバリスタ
素体を作成する。第1図、第2図において、1は
積層セラミツクバリスタ素体、2は上述した内部
電極であり、内部電極2間が有効層、その他の部
分が無効層である。 ついで、上記のようにして作成された積層セラ
ミツクバリスタ素体を430℃にてバインダーアウ
トし、その後1250℃で2時間で焼結された積層セ
ラミツクバリスタ焼成素体(長さ1.9mm、幅1.0
mm、厚み0.33mm)焼成素体の端面に外部電極(図
示せず)を形成することにより、積層チツプバリ
スタ(長さ2.2mm、幅1.25mm、厚み0.42mm)が得ら
れた。この時の有効層の相対電極の長さと幅は
1.4×0.7mmで、電極間隔は50μである。 この得られたバリスタの電気特性を測定した結
果、Biの含有が無効層と有効層とが同じ場合と比
較して、第1表のNo.4に示すような良好な結果が
得られた。
【表】
なお、無効層用シートのBi2O3の含有量を変え
て同様にして評価した結果、第1表に示すように
無効層用シートのBi2O3の含有量が有効層用シー
トの2〜5倍の範囲の時、電気特性が優れたもの
が得られた。 しかし、因みに2倍量の未満の場合は、Bi成分
の蒸発を抑えるという効果がなく、バリスタ電
圧、サージ耐量、静電容量ともに悪くなる。ま
た、5倍の量を越えると構成する成分が組成ずれ
を起こし、バリスタ電圧及び静電容量が所望特性
より大きくずれる。 また、本発明の効果は本実施例以外の組成で
も、また本実施例の組成でもZnO,CO2O3,
MnO2,Sb2O3,NiOの量に関係なく、さらにシ
ートの厚み、形状によつて影響されるものではな
い。 以上のように本発明は構成されているものであ
り、無効層に有効層に含有するBi2O3よりも2〜
5倍量のBi2O3を含有させることにより、通常の
酸素雰囲気中焼成においても有効層よりのBi分の
蒸発を無効層の効果により防ぎ、満足できる電気
特性を有する積層セラミツクバリスタの製造を可
能としたものであり、その産業性は大なるもので
ある。
て同様にして評価した結果、第1表に示すように
無効層用シートのBi2O3の含有量が有効層用シー
トの2〜5倍の範囲の時、電気特性が優れたもの
が得られた。 しかし、因みに2倍量の未満の場合は、Bi成分
の蒸発を抑えるという効果がなく、バリスタ電
圧、サージ耐量、静電容量ともに悪くなる。ま
た、5倍の量を越えると構成する成分が組成ずれ
を起こし、バリスタ電圧及び静電容量が所望特性
より大きくずれる。 また、本発明の効果は本実施例以外の組成で
も、また本実施例の組成でもZnO,CO2O3,
MnO2,Sb2O3,NiOの量に関係なく、さらにシ
ートの厚み、形状によつて影響されるものではな
い。 以上のように本発明は構成されているものであ
り、無効層に有効層に含有するBi2O3よりも2〜
5倍量のBi2O3を含有させることにより、通常の
酸素雰囲気中焼成においても有効層よりのBi分の
蒸発を無効層の効果により防ぎ、満足できる電気
特性を有する積層セラミツクバリスタの製造を可
能としたものであり、その産業性は大なるもので
ある。
第1図は本発明方法を説明するための積層セラ
ミツクバリスタ素体の一部断面斜視図、第2図は
同第1図のA−A′線の断面図である。
ミツクバリスタ素体の一部断面斜視図、第2図は
同第1図のA−A′線の断面図である。
Claims (1)
- 1 Bi成分を含む積層セラミツクバリスタを作成
する際に、焼成前において積層構造を形成する有
効層の2〜5倍のBi2O3を含有し有効層部を保護
する無効層を有することを特徴とする積層セラミ
ツクバリスタの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9206079A JPS5615003A (en) | 1979-07-19 | 1979-07-19 | Method of manufacturing laminated ceramic varister |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9206079A JPS5615003A (en) | 1979-07-19 | 1979-07-19 | Method of manufacturing laminated ceramic varister |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5615003A JPS5615003A (en) | 1981-02-13 |
JPS6241402B2 true JPS6241402B2 (ja) | 1987-09-02 |
Family
ID=14043936
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9206079A Granted JPS5615003A (en) | 1979-07-19 | 1979-07-19 | Method of manufacturing laminated ceramic varister |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5615003A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61158901U (ja) * | 1985-03-23 | 1986-10-02 | ||
JPS6260003U (ja) * | 1985-10-02 | 1987-04-14 | ||
JPH04111702U (ja) * | 1991-03-15 | 1992-09-29 | マルコン電子株式会社 | 積層バリスタ |
-
1979
- 1979-07-19 JP JP9206079A patent/JPS5615003A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5615003A (en) | 1981-02-13 |
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