JPS6239788Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は化粧用コンパクト容器に係るものであ
つて、化粧料を収納した交換皿の交換を容易に行
ない得るようにしたものである。

従来技術 従来化粧用コンパクト容器に収納している化粧
料を消費した場合、化粧料を収納した交換皿を取
替え可能としたものが存在するが、容器本体と交
換皿とはペト等の粘着性接着剤にて接続されてい
るため、取替えの際に接着剤が手等に付着し使用
上不快感を生じる場合の多いものであつた。この
欠点を除去する目的で、実開昭58−152206号公報
記載の考案のごとく、外容器と内容器の間に、摺
動間隔のみを残して外容器のほぼ全長に渡るスラ
イド板を挿入し、このスライド板に設けた突起を
内容器を貫通し、内容器内に挿入した化粧料収納
の交換皿に係合し、このスライド板を外容器の下
面から、発条の復元力に抗してスライドさせる事
により、交換皿の交換を行ない得るようにしたも
のが存在する。この方法は、粘着性接着剤を使用
する欠点を除去し得るものの、機構が極めて複雑
と成るとともに外容器１の底壁に、スライド板の
操作用の切窓を設けているため、視覚で確認しな
がら、スライド板の摺動操作をしようとすると、
底壁を上面に位置しなければ成らず、交換皿１２
が落下する危険性を生じ、この危険性を生じない
ようにするには、指先だけの感による操作をしな
ければならず、極めて操作性の悪い欠点を有して
操作性の悪い欠点を有している。

考案が解決しようとする問題点 本考案は、上述のごとき問題点を解決しようと
するものであつて、粘着性接着剤を使用せずに、
しかも機構を複雑とすることなく、製造が容易で
廉価な操作性の良い製品を得ようとするものであ
る。

問題点を解決するための手段 本考案は上述のごとき問題点を解決するため、
化粧料を収納した交換皿の側壁に、係合間隔を介
して係合鍔を突出するとともに係合間隔と連通す
る挿入口を設けて係合凹部を形成し、この係合凹
部の係合間隔に挿入口から挿入し、係合部を係合
鍔に係合する係合摺動体を、交換皿を装着する収
納体の側壁に摺動自在に形成し、この係合摺動体
を介して収納体と交換皿の係合離脱を可能として
成るものである。

作 用 本考案は上述のごとく構成したものであるか
ら、化粧料を収納した交換皿と容器本体とを接着
剤を用いることなく接続することができ、交換皿
の取替えの際に接着剤が手等に付着し使用上不快
感を生じることがない。また係合摺動体を摺動す
るのみで容器本体内の装着部から交換皿を取外し
可能としたり、装着部に固定し得るものとしたか
ら、交換皿の取替を容易迅速に行うことができ、
化粧料の消耗時に於ける交換のみならず、使用者
の好みに応じ交換皿を取替えて使用することも可
能となるとともに装着部からの交換皿の不用意な
離脱を生じることがなく、接着部を使用しなくと
も交換皿の容器本体からの離脱による紛失等を生
じることがない。

また交換皿は、収納体に内容器等を介する事な
く直接装着するとともに収納体と交換皿の係合を
するには、係合摺動体をスライドさせ係合部を係
合間隔に挿入し、係合鍔と係合するのみでよく、
また交換皿の収納体からの取り外しも、係合摺動
体を係合間隔からスライドし、係合部と係合鍔の
係合を解除するのみで、交換皿の出入は、装着部
の上面開口から行うことができるから、機構、操
作ともに極めて簡略なものとなる。

実施例 以下実施例の一実施例を図面に於て説明すれ
ば、１は交換皿で、アイシヤドー、フアンデーシ
ヨン、頬紅等の化粧料２を中皿に充填して収納す
るかまたは直接収納するとともに側壁２４の外面
に係合凹部４を形成している。５はこの係合凹部
４の１部を構成する挿入口で、一端には摺動割溝
６を設けた係合鍔７を突出し、係合間隔８を形成
している。１０は容器本体で、鏡面１１を設けた
蓋体１２と、この蓋体１２を開閉自在に接続した
収納体１３とから成り、この収納体１３内に、前
記交換皿１を装着し得る装着部１４とを形成して
いる。このように構成した容器本体１０の装着部
１４には、交換皿１の装着状態で交換皿１の係合
凹部４に対応する外周面位置から装着部１４内面
に係合摺動体１６を突出している。１７はこの係
合摺動体１６の一部を構成する係合部で、係合凹
部４の挿入口５よりも小さく挿入口５から容易に
出入し得るとともに摺動割溝６よりも大きな形状
とし、摺動割溝６内を容易に摺動し得る連結部１
８の一端に固定し、摺動時には係合間隔８内に挿
入され、係合鍔７に係合する。２０は係合摺動体
１６を構成する作動片で、挿入溝２１を挿通した
連結部１８の他端に固定することにより、装着部
１４を構成する収納体１３の側壁２５外面に凹設
した摺動凹部２３内に摺動自在に位置している。

上述の如く構成したものに於て交換皿１を容器
本体１０の収納体１３に固定するには、交換皿１
を装着部１４に位置することにより、挿入口５に
係合部１７を挿入した後、作動片２０を摺動凹部
２３に従がつて摺動させれば、係合部１７は係合
間隔８に移動し係合鍔７と係合するから、交換皿
１は装着部１４から離脱することのないよう固定
される。交換皿１を取外すには上記と逆に作動さ
せるととにより係合を解除され、装着部１４から
取外し可能となる。

考案の効果 本考案は上述の如く構成したものであるから、
化粧料を収納した交換皿と容器本体とを、接着剤
を用いることなく接続することができ、交換皿の
取替えの際に接着剤が手等に付着し使用上不快感
を生じることがない。また係合摺動体を摺動する
のみで容器本体内の装着部から交換皿を取外し可
能としたり、装着部に固定し得るものとしたか
ら、交換皿の取替えを容易迅速に行うことがで
き、化粧料の消耗時に於ける交換のみならず、使
用者の好みに応じ交換皿を取替えて使用すること
も可能となる。

また交換皿は、収納体に内容器等を介する事な
く直接装着するとともに収納体と交換皿を係合す
るには、係合摺動体をスライドさせ係合部を係合
間隔に挿入し、係合鍔と係合するのみでよく、ま
た交換皿の収納体からの取り外しも、係合摺動体
を係合間隔からスライドし、係合部と係合鍔の係
合を解除するのみで良い。またこのいずれの場合
も、係合摺動体は、収納体の側壁に設けたもので
あるから、交換皿を上面に位置して、開閉操作を
視覚で確認しながら行なう事ができ、交換皿を脱
落させたりすることがなく、操作性を良好とし、
安全な使用を可能とするものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は
分解斜視図、第２図は交換皿を容器本体に装着し
た状態の第１図のＡ−Ａ線断面図である。 １……交換皿、２……化粧料、４……係合凹
部、５……挿入口、７……係合鍔、８……係合間
隔、１０……容器本体、１３……収納体、１４…
…装着部、１６……係合摺動体、１７……係合
部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 化粧料を収納した交換皿の側壁に、係合間隔を
   介して係合鍔を突出するとともに係合間隔と連通
   する挿入口を設けて係合凹部を形成し、この係合
   凹部の係合間隔に挿入口から挿入し、係合部を係
   合鍔に係合する係合摺動体を、交換皿を装着する
   収納体の側壁に摺動自在に形成し、この係合摺動
   体を介して収納体と交換皿の係合離脱を可能とし
   たことを特徴とする化粧用コンパクト容器。